Paradise Kiss 矢沢あい (著) 祥伝社
アマゾン商品紹介 | 受験勉強に追われる早坂ユカリは、単調な日々を送っていたが、服飾専門学校「矢澤芸術学院」に通うジョージの学園祭でファッションモデルを務めることになった。夢を追いかける仲間たちとの出会いは、やがて---。 ファッション誌「Zipper」で連載。 |
レビュー①
どんな話ですか? | NANAなどを描いた矢沢あい先生『ご近所物語』の続編作品。
普通とはかけ離れたオシャレすぎる高校生たちが、将来や切ない恋愛に悩む物語です。 容姿端麗な主人公・早坂紫。 親の期待を背負いながらも、進学校での成績が振るわず、進路に悩む落ちこぼれ高校生。 そんな時、謎の高校生・ジョージにファッションショーのモデルをしてほしいとスカウトされます。 服飾学校に通う『ご近所物語』主人公の妹・美和子や、 容姿端麗すぎる謎の高校生・ジョージにより、紫の高校生活は一変! 恋愛模様や友情だけでなく、煌びやかなファッションショーなど見どころいっぱいの作品です。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? | なにより、お洒落な世界観!
連載誌がファッション誌だっただけに、とにかく華やか。 前作『ご近所物語』と同じ高校生でありながらも、少し大人な世界観。 煌びやかなファッションショーのシーンは、色あせることがありません。 彼らのブランド「Paradise Kiss」はラグジュアリーでありながらも、繊細なディティールが素晴らしい。 紫は基本的に進学校の制服姿ですが、「矢澤学園」に通うジョージ、実和子、嵐、イザベラなど、私服姿が個性豊か! 夢を追う高校生たちの物語としてはもちろん、ファッションを見ているだけでうっとり。 |
レビュー②
どんな話ですか? | 端正なルックスにモデル体型と容姿に恵まれながらも、母親との関係性から自分に自信がない平凡な女子高生だった主人公・紫(ゆかり)は、ファッションの専門学校である矢澤芸術学院の「パラキス」メンバーと出会い、学園祭のショーのモデルにスカウトされる。受験勉強真っ最中の紫は「あんたたちの遊びに付き合っている暇はない!」と突っぱねるが、パラキスのメンバーたちが真剣に自分の夢と向き合っているということを知りモデルを引き受けることに。次第に”誰のためでもない、自分の人生を歩くって決めたんだから”と葛藤や周りとの衝突を繰り返しながら一人の自立した女性へと成長していく。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? | ファッション誌「Zipper」での連載開始から20年以上経った今でも、移り変わりの激しい”ファッション”がテーマの漫画でありながら全く”時代遅れ”を感じさせない作品。
自身が10代の頃にはキラキラしたファッションの世界への憧れや、自分の手で夢のように美しいドレスを作り上げるパラキスメンバーたちに、ただただ「夢」を見せてもらっていた。メインの登場人物たちよりも大人になって久しぶりに読んでみると、煌びやかな世界観だけでなくその表情やセリフの中に今だからわかる思春期特有の揺らめきや繊細さを感じ取ることができ、主人公の紫だけでなく、一人一人の心の動きがものすごく丁寧に描写されていることに気づいて感動した。 主人公の紫とジョージの恋の行方について、2人の選択に10代の頃はどこか腑に落ちないものがあったが、30代の今は「わかるよ」と共感してしまったところに時の流れを感じた。 また今作は、矢沢あい先生の「ご近所物語」のその後の世界と繋がっているためご近所ファンにとっても”あのキャラがこんな大人になったのか!”という懐かしさと発見がとても感慨深かった。 |
レビュー③
どんな話ですか? | 進学校に通う平凡な女子高生、早坂紫が個性豊かな矢沢芸術学園の生徒達と出会い、彼らとの交流を通して自分自身が本当にしたいことは何なのかと疑問に思うようになっていきます。
彼女は親の期待や希望に合わせるようにいい子を演じて過ごしてきました。 学校も無理をして自分のレベルよりも高い学校へ通い、塾にも通いますが成績は良くなく親にもがっかりされます。 紫は自分の存在価値を見失ってしまいます。 そんな彼女にショーのモデルをして欲しいと頼む矢沢芸術学園の生徒の一人嵐。 彼の友人達の熱意も感じモデルをやってみようと決心します。 また、リーダー的存在の譲二は紫とは全く違い、自分の夢や考えを持っていて自信に満ち溢れています。 紫は彼の存在を否定しながらも自分とは全く違う性格の彼に惹かれていき、恋をします。 紫にとって彼女の周りで起きる全てのことが新鮮であり魅力的。 親の反対を押しのけて、自分の人生を歩くと決めたと誓い、葛藤しながらも一生懸命自分の人生と向き合い、成長していこうとするストーリーです。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? | 私を含め、10代の中高生は将来の進路や夢に行き詰まり、親の言われたとおりに行動し学校へ通う人は多いです。
私自身、自分で決めた進路に進みながらもこれでいいのか、もっと他にやりたいことはないのかと自問自答することが多かったです。 しかし、挑戦することでの失敗を恐れて安全な道を突き進んできました。 誰でもない自分自身の人生なのだから自分が一生懸命考え、行動して失敗もして成長することは自信へも繋がります。 あの頃は戸惑っていた私も今なら分かります。 矢沢あい先生の作品は中高生にとても人気です。 多感な10代の子供たちが学校や恋愛に悩むことが多いけれど、読みやすい漫画の中に参考になる言葉が多く出てきます。 少しでも多くの人の悩みが早く解決できればと思いオススメします。 |
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