たいようのいえ タアモ 講談社

たいようのいえ タアモ 講談社
アマゾン商品紹介 「今、この家に帰ってこなきゃいけないのが、すごくすごくうれしい--」……子供の頃、むかいの基(ひろ)の家に入りびたっていた真魚(まお)。その家に行くと必ず元気になれたから。数年後……父の再婚で家に居場所がなくなった真魚は、両親を亡くして以来、独りで家を守る基の家に住まわせてもらうことになったけれど……!?年の差幼なじみ2人の、明るく切ないラブストーリー!

 

どんな話ですか? 幼いころから両親に邪魔にされているような気がして自分の居場所を探していた真魚。高校生になった真魚は、幼馴染が一人で住む家に同居させてもらうことになります。その家はもともと5人家族が住んでいましたが、両親が不慮の事故で亡くなってからは長男の中村基がたった一人で守ってきた家でした。誰かが自分の帰りを待ってくれている喜び、誰かの待つ家に帰れる嬉しさ、真魚と基は2人暮らしを初めてから互いにこのことを実感していきます。中2男子のような女子高生・真魚と、しっかり者のお兄ちゃん・基の関係はどうなっていくのか、恋愛以外の人間関係も盛り込まれている作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛だけではなく、家族関係や兄弟関係など、身近な人との関わりを考え直すきっかけとなる漫画です。当たり前と思っている家族や親の存在のありがたさはなかなか人から言われるだけでは実感できないこともあるかと思います。しかしこの作品は、漫画というハードルの低いメディアを通じて思春期の読者に身近な存在のありがたみを訴えかけてくれます。現在絶賛思春期の人、思春期を経験した人なら誰でも引き込まれる世界観です。

鋼の錬金術師 荒川弘 スクウェア・エニックス

鋼の錬金術師 荒川弘 スクウェア・エニックス
アマゾン商品紹介 兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。
レビュー
どんな話ですか? 国家錬金術師の少年・エドワードと鎧姿の大男・アルフォンス。幼い頃に『人体錬成』という禁忌を犯し、エドワードは体の一部を、アルフォンスは全身を失っていた。兄弟である彼らは失った身体を取り戻す為、『賢者の石』を求めて各地を旅していた。『賢者の石』を追うにつれ、彼らはその石の材料が大量の人間である事を知る。『賢者の石』を巡る国家ぐるみの陰謀を阻止しようと奮起する兄弟と錬金術師達。そして彼らを狙うホムンクルス達。エドワード達は失った身体を取り戻すことが出来るのか?
なぜその漫画をオススメしたいですか? アニメ版よりコミカルなパートが多く、テンポよく読める。世界観からしっかりと作り込まれているので安心して読める。さすが巨匠の成せる技。バトルシーンも流れるようで、作者が女性であるということに驚かされる。才能に性別は関係ないんや…。漫画という作品としてのクオリティがとにかく高い。絵描きの端くれとしては、どこを読んでも勉強になる。当然物語も最高に面白い。読まない理由が見つからない。

宇宙戦艦ティラミス 宮川サトシ 新潮社

宇宙戦艦ティラミス 宮川サトシ 新潮社
アマゾン商品紹介 第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞受賞!!
2018年TVアニメ化&舞台化の話題作!!地球を守れ、ひきこもり!!

宇宙暦0156年、地球連邦政府と宇宙移民との抗争は激化していた。
戦局を打開する為、地球連邦は新鋭宇宙軍用艦「ティラミス」を出航させる――。
ティラミスの若きエース、スバル・イチノセは、眉目秀麗、成績優秀な天才パイロット。
……だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、
いつも専用機・汎用人型機動兵器デュランダルのコックピットに
ひきこもってばかりいる奴で……。孤独のコックピットギャグ、出撃!!

レビュー
どんな話ですか? 人間が宇宙へ進出したはるか未来の世界では、「地球連邦」と「メトゥス」の二つの勢力が激しい星間戦争を繰り広げていました。
地球の軍人であり、人型機動兵器デュランダルを駆るスバル青年は、弱冠19歳でエースパイロットとして名を馳せる一方、コクピットの中では(食べようとした串カツの衣が無重力で散乱して)孤独さにいたたまれない日々を送っていました。
超人的能力「ユニヴァース感覚」を発現させたスバルは、「メトゥス」に属する(貧乏性でパリパリ財布ユーザーの)実の兄との(ドッキング規格の全然違う宇宙船で強引に突っ込まれるなどの)残酷な運命に翻弄されます。
兄弟の絆、愛と憎しみ、近未来への憧れをふんだんに盛り込んだ、華麗なスペースオペラ…の皮を被った、抱腹絶倒バカ総進撃マンガです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? シリアスなバックボーン、美麗な登場人物とメカニック、某ロボットアニメのような設定の数々と、好きな方にはこれだけでも楽しめそうな内容です。
しかし本作は、それら全てが贅沢にも脱力系オチの前フリとして気の毒になるほど見事に機能しています。
そんなワンパターンさでは徐々に飽きがくるのではないか、という懸念を抱く人もいるかと思います。
前述の通り描写は非常に真に迫った説得力あるものですから、このパワーに毎回「もしかして今回ばかりはマジ話なのでは」と錯覚してしまい、わかっているのに騙されてしまうのでその心配は無用です。
つまり「ティラミス」はむしろ、この圧倒的画力あってこその作品といえるでしょう。
ストーリーは一応二大勢力間の宇宙戦争として展開するものの、どちらかといえば旗艦内での通常生活やコクピットにおける風景など、日常系マンガと捉えてもよいかもしれません。

山田太郎ものがたり 森永あい 講談社

山田太郎ものがたり 森永あい 講談社

アマゾン商品紹介 山田太郎、高一。成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能。唯一の欠点は貧乏なこと。そんな彼に渡された白い粉とは? 待望の第一巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 容姿端麗・頭脳明晰の完璧な主人公だが、実は超貧乏だった。爆笑必至の貧乏コメディです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 貧乏な主人公の日常生活がとっても笑えるし、コメディ中心なので楽しく読めます。

レビュー②

どんな話ですか? 容姿端麗・頭脳明晰・スポーツ万能といったどこをとっても完璧な主人公・山田太郎。私立のお金持ち名門高校に通う学生だが、彼の家は超貧乏だった。母親はお嬢様育ちで金銭感覚がおかしく、父親は各地を放浪する画家なので全く頼りにならない。そのうえ、家には幼い弟と妹が6人もいるので(作中で9人に増える)、彼は毎日学校で内職をしたり、放課後にアルバイトをしたりと、堅実に家計を支えている。しかし、見た目は王子様のような太郎なので毎日女子生徒からお弁当をもらったり、またお金持ちの親友からお中元のおすそ分けをもらったり、意外と学校生活を満喫している太郎。彼の貧乏生活が面白おかしく描かれた、超爆笑コメディ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 貧乏な家庭で家族を一生懸命支える男子高校生のお話なのでちょっとシリアスなお話なのかなと思いきや、全くそんなことはなく、面白おかしく描かれている。例えば、お金には超敏感な太郎。数十メートル先の小銭が落ちる音を聞けたり、小銭が落ちる音には敏感に反応したりと、ところどころ笑えるシーンが多くて元気になれる。また、バイト先のスーパーで残り物をウキウキで受け取ったり、家庭教師をしている家で出されるおやつやごはんを内心とっても楽しみにしていたり、食べ物に対する太郎の執着心も凄すぎて面白い。基本、一話完結のお話なのでどのお話から読んでもOKで、読みやすい。時には、家族愛も描かれていてほっとするシーンもあり、ほっこりする。読んでいて元気になれる、気持ちが明るくなれる、時にはほっこりできるので、おススメ。

七星におまかせ  浦川 まさる ビーグリー

七星におまかせ  浦川 まさる ビーグリー

アマゾン商品紹介 聖ハースト女学院中等部3年の浦山七星は3人の王子様と暮らしている。長男、大人な魅力の刑事 涼太郎。二男、耽美華麗な大学生 拓児。三男、知的でクールな高校生 駿。3人の兄に囲まれ幸せに暮らしている七星だが、ある日カッコいい男の子にぶつかったところから、七星たちは事件に巻き込まれていく。

レビュー

どんな話ですか? 女子中学生の主人公が様々な事件に巻き込まれていく。ハラハラドキドキのサスペンスストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 少女漫画だけど、かなり本格的なミステリーサスペンスでとても楽しめるからおすすめです。

鬼滅の刃  吾峠呼世晴 集英社

鬼滅の刃  吾峠呼世晴 集英社

レビュー①

アマゾン商品紹介 時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
どんな話ですか? 舞台は人を食う「鬼」が暗躍する、大正時代の日本。炭売りの少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は裕福ではないものの、母ときょうだいたちと幸せな毎日を過ごしていた。
しかし炭治郎が家を空けた際に、妹の禰豆子(ねずこ)を残して家族が鬼に惨殺されてしまい、禰豆子も鬼の血を傷口に浴びたことで鬼化してしまう。
そこに鬼を倒す組織である鬼殺隊の柱・富岡義勇が現れ、禰豆子を鬼と認めて始末しようとするが、禰豆子も富岡を敵視して炭治郎を庇うような仕草をする。
「禰豆子は普通の鬼とは違う」と感じた富岡は剣を収め、炭治郎に鱗滝左近次(うろこだき  さこんじ)という育手の元に向かうように指示し、炭治郎は鱗滝の元で修行を積んで鬼殺隊に入隊する。
鬼と戦いながら、炭治郎が禰豆子を人間に戻すべく奮闘するダークファンタジー・アクション漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人間同士でなくなってしまっても、決して切れることのない炭治郎と禰豆子の強い絆に胸を打たれます。
鬼殺隊の隊士はもちろん、敵である鬼側ですら悲しい過去を背負った者が多く、それぞれ深くエピソードが掘り下げられています。
アクション漫画としてもダークファンタジーとしても楽しめるため、非常におすすめの漫画となっています!

レビュー②

どんな話ですか? 主人公の鬼になった妹を人間に戻す為に旅を続けるお話です。鬼を滅する鬼殺隊に入った主人公が色んな仲間に出会い修行して戦っていく物語です。この漫画は家族愛や友情、仲間などをすごく大事にしていてとても感動する所もまた見所です。切っても切っても死なない鬼と生身の人間との戦いは白熱で柱と言われる最強の剣士も怒涛の戦いを見せます。また鬼になった鬼も元は人間なので鬼たちの過去もとても感動の内容となっています。鬼の始祖との戦いは多くの剣士が亡くなっていく中、悲しみを乗り越えて意思を繋いでいく内容は感動物です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 剣士同士の強い絆がとても良い内容だったり、鬼の過去や鬼になった理由なども書かれているのがとても興味深いし作者が時代に沿って描いている絵や文字、花や表紙などがすごく深い意味になっているのがすごいと思いました。読んでいても考察出来るし友情の大切さがとても感じられる漫画だと思います。それぞれのキャラクターの過去も悲しいのが多いですがその悲しい過去があるからこそ今があってこうして強くなって亡くなった方々の意思を繋いでいるのがとても感動的で見どころだなと感じたからです。

レビュー③

どんな話ですか? 鬼滅の刃は、人間と人食い鬼が存在する世界で、主人公の竈門炭治郎は家族と普通の暮らしをしていた。ある日、炭治郎が炭を売りに町に出ることになり、家に帰るのが遅くなってしまった。次の日、炭治郎は家に帰ると、家族全員が鬼に殺されていた。だが、妹の竈門禰豆子は微かに体に温もりを感じ、炭治郎は医者に診てもらおうと禰豆子を担いで家を出た。病院へ行く道中に禰豆子は目を覚まし、立ち上がったが、なんと妹の禰豆子が鬼になっていた。炭治郎は禰豆子に襲われそうになるが、間一髪のところで鬼殺隊と呼ばれる鬼を退治してくれる剣士が炭治郎の前に現れた。鬼殺隊の剣士は、禰豆子を退治しようとするが、炭治郎は妹の禰豆子を人間に戻したいという気持ちがあり、禰豆子をどうにかして人間に戻せないかと鬼殺隊に聞くと、鬼になってしまったらもう人間に戻らないと言われる。そんな絶望の中、炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探しに鬼殺隊になることを決意するところから物語は始まります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人間と人食い鬼が存在する中で、主人公の炭治郎は妹を鬼に変えられてしまうという強烈な始まり方が目に留まりました。鬼はとても強く、ケガや傷もすぐに治りますが、人間はそうではなく、強くならなければ鬼に勝てないという状況も、緊迫感があり、面白いなと思いました。とにかくキャラクターそれぞれの設定が凝っており、ストーリー構成もとても面白く、敵キャラにも人間だったころのエピソードもあり、漫画を読みながら泣くことは普通にありました。心動かすような漫画だなと思ったのでオススメしたいです。

乱と灰色の世界 入江 亜季 KADOKAWA

乱と灰色の世界 入江 亜季 KADOKAWA

 

レビュー①

アマゾン商品紹介 4人の天才魔法使い。
10歳の女の子、漆間乱(うるま・らん)には秘密があった。彼女にはサイズが合わない、だぼだぼのシューズ。これを履くと、みるみる変身! グラマラスな美しいオンナへと成長できる。「子どもはイヤ、早く本当の大人になりたいな」。ところがある日、変身後の姿のまま、乱は初恋に落ちてしまった! ……地方都市・灰町を舞台に、4人の魔法使いに起こった4つの大事件を描くマジック・アンド・ライフ。灰町に隠れて暮らす漆間一家に、幸せの日々が訪れるのはいつになることやら。入江亜季によるFellows!連載作品。
どんな話ですか? 灰町に住む漆間家は、魔法使い一家。そこで一番幼い漆間乱は、まだ魔法を上手に使えません。
唯一の得意技は、大人サイズのスニーカーを履いて自分の姿を大人のものにしてしまうこと。
ある日乱は、大人の姿で出会った大人の男性・凰太郎に恋をします。
誰にも必要とされていないと考えていた乱は、ただ唯一自分だけを愛してくれている凰太郎に夢中になりますが、凰太郎は魔法界からやってきた骸虫(むし)に脳を侵されてしまいます。
魔法使いたちは、凰太郎ごと骸虫を殺してしまおうとしますが、乱はどうにか凰太郎だけを助けようと奮闘し……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 表紙を見てもらうと分かると思うのですが、とにかく絵が緻密で美しく、小物まで全部かわいい。
人物の表情も魅力的で、見ているとすぐお話に引き込まれていきます。
ちょっと切ないお話ではあるのですが、現実と魔法が隣り合ったような世界観も楽しく夢中になって読めるので、ぜひ読んでみてほしいです。

レビュー②

どんな話ですか? 人間界の灰町で暮らす、ちょっと和風な独得な雰囲気の魔法使いの一家、漆間家を中心にしたお話。

末っ子の漆間乱は、コミュニケーションが苦手な小学生。

早く大人になりたい乱は、乱には大きい魔法のスニーカーを履くと、大人の美女に変身できる。

ちょっとドジな乱に対して、兄の陣は頭もよくスポーツ万能、家事も一通りできてしまう男前。

狼に変身できる魔法を使う。

父の全は、カラスに変身する魔法を使う黒羽衆のお頭。強くて、人望もある威厳のある頭目だけれど、娘の乱と妻の静にはデレデレ。料理から針仕事までできる主夫でもある。

母の静香は、最強の魔女で絶世の美女。魔法使いの村において、その強い魔力で「虫」を封印している。乱たちが暮らす灰町にはたまにしか帰れない。

主人公の乱はそんな家族に囲まれているけれど、強い魔力がうまくコントロールできない上に、小学校でもうまくなじめずにいる。ある日スニーカーを履いて、変身した姿で、お金持ちで身勝手なイケメン凰太郎に出会う。

うまく生きていけないもどかしさに早く大人になりたい乱と自分の人生に飽き飽きしていた凰太郎が出会う。

一方魔法使いの村では封印していた虫が・・・

なぜその漫画をオススメしたいですか? とてもわくわくする漫画です。

書き込みや描写もとても素敵。なにより登場人物が脇役まで生き生きとして描かれているのがとても魅力的です。

乱が成長していく姿も、ちょっと嫌な感じだった凰太郎が乱によって変わっていくのも、ドタバタしているようで穏やかな雰囲気がします。

設定が凝っているのに、説明的な部分がないのもいい。漫画だけど小説を読んでいるような気分でした。

わたしも乱たちが住む灰町に暮らしたいなと思えるような作品です。

エビアンワンダー  おがき ちか 一迅社

エビアンワンダー  おがき ちか 一迅社

アマゾン商品紹介 姉弟の旅は、魂を巡る旅――。悪魔と契約して悪人の魂を狩り、それを地獄に供給する銀符フレデリカ。弟ハウリィとの旅を描く、本格ファンタジー。
どんな話ですか? 悪魔と契約して望みを叶えてもらう代わりに、悪い魂を狩って地獄にエネルギーを供給する銀符。
小さな弟を手にした代償として銀符となったフレデリカは、魂を狩るため悪人を探し旅をしている。
世の中に悪は多く、フレデリカが獲物に困ることはない。しかし、フレデリカが得た負債はとてつもなく大きく、代償を払い終える気配はなかった。
フレデリカと弟ハウリィは、あるとき不思議な僧侶フェイ・イと出会う。彼はなぜかフレデリカの過去を知っていた。
彼はフレデリカに、悪魔との契約によって得た存在がハウリィであると本人に話すべきだと諭すが、フレデリカはそれをよしとしない。
行く先々に現れるフェイ・イをまきながら、フレデリカは北を目指す。それは、自分を捨てた両親がそこにいるからだった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 独特な世界観のファンタジー作品なので、作品オリジナルの言葉なども多いのですが、設定がよく練られていてわかりやすいので、違和感なく世界に入っていくことができます。
本当は存在しないはずの弟ハウリィの存在に決着をつける物語のラストは、涙なしに読むことができません。
前半からきっちり伏線がはられていて何度も読み返したいお話なので、ぜひ読んで欲しいです。

ゴールデン・デイズ  高尾滋 白泉社

ゴールデン・デイズ  高尾滋 白泉社

 

 

アマゾン商品紹介 異様に過保護な母親に反発しながら暮らす、高校1年の相馬光也。そんな彼の心の拠り所は、バイオリンと、入院中の祖父だけだった。しかし、その祖父の容態が急変し、病院へ駆けつけた光也は突然の地震に襲われて…!? 大正タイムスリップ浪漫!
どんな話ですか? 過保護な母親を疎む高校生の相馬光也は、危篤の祖父を見舞った病院で地震に遭って階段から落ち、大正時代にタイムスリップしてしまう。
自分を祖父・慶光と勘違いする少年・春日仁に出会い、共に暮らすことになった光也は、仁やその家族たちと交流を深めていくが、タイムスリップの直前に聞いた「もしも時が戻るなら……あいつをきっと助けに戻るのに」という祖父の叫びが気にかかっていた。
自分は祖父に代わって仁を助けるためにここに来たのだと信じるようになった光也は、祖父の両親が事故死した事件に謎があることを知り、その謎を探り始めるのだが……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ジャンルとしては少女漫画なのですが、主人公の光也と仁との友情関係が非常に尊く美しく、ラストは何度読んでも涙してしまいます。
目的もわからないままにタイムスリップした光也が、相馬家の謎にたどり着く展開にはサスペンス的な面白さもあり、一気読みしたくなること間違いなしです。

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

アマゾン商品紹介 高3の乱堂政は、空手大会の帰りに事故に遭う。それから一年後意識を取り戻すと、何と自分の顔が大好きな娘・栗見理奈の顔になっていた!! 更にその後、理奈の双子の姉・由奈と間違われ、もう大混乱……!!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の乱藤は、ある出来事をきっかけに、密かに片思いしていた栗見里奈の双子の姉、由奈と入れ変わってしまいます。
入れ替わるといっても、体も中身も本人(男)のままで、顔だけ由奈(女)になってしまったのです。
由奈はちょうど行方不明中であったため、里奈は乱藤の顔を見て、由奈が帰ってきたと大喜びして乱藤を連れて帰ってしまいます。
由奈ではなかったと知ることで里奈が悲しむ顔を見たくない乱藤は、里奈の前では由奈を演じつつ、本物の由奈を探すことになります。
基本ギャグマンガですが、最後は乱藤が本物の由奈との遭遇を果たし、少しシリアスなやり取りが展開されます。
最終的に本物の姿に戻った乱藤は、堂々と里奈に告白して終わるという、すっきりする気持ちの良い話です。
事故で二目ともつかない姿になった乱藤が、整形手術だけで由奈の顔そっくりになってしまうとか、本物の乱藤の家族はどうしてるのかとか、
突っ込みどころが多い設定もある意味ギャグ要素。
物語の主要な展開は普通に笑えて面白いし、最後は結構感動します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 終始ギャグで展開される作品ですが、コミカルなギャグで、ちょっとした下ネタはあるものの人が不快になる要素がなく、軽やかでライトな物語です。
見ていて気持ちがよく、最後にはちゃんと感動させてくれる点も嬉しいです。
リアリティがあり、作りこみが素晴らしい作品はたくさんありますが、ライトでハッピーな青春ラブコメも見ていて気持ちがよいものです。
全6巻と比較的短いため、手軽に読める点もいいところです。

レビュー②

どんな話ですか? 乱堂政という不良の生徒がバス事故にあい、全身火傷の大怪我を負ってしまう。病院でたまたま持っていた片思いの相手栗見理奈の写真を本人の写真と思われてしまい、栗見理奈と全く同じ顔に整形されてしまう。

その後、栗見理奈と遭遇したときに行方不明の姉の栗見由奈と勘違いされ、そのまま姉として生活することになってしまう。

身体と心は乱堂だが、顔だけは栗見由奈。これからの生活はどうなってしまうのか。王道じゃない不思議なラブコメディ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ラブコメディとしての完成度の高さは勿論のこと、主人公の乱堂政が片思いの相手栗見理奈と姉妹愛を育んでいく様子が感動的です。

片思いの相手としてではなく、家族として人間としての愛情が育っていき、栗見理奈を姉として守ろうと乱堂が日々を過ごす姿は素敵だなと思います。

最後まで相手のことを心から大事にしようとする態度を貫いているのがカッコ良く、心に響くのが不思議な感覚でぜひとも今読んでみて欲しい漫画だなと思います。