宇宙戦艦ティラミス 宮川サトシ 新潮社
アマゾン商品紹介 | 第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門 優秀賞受賞!! 2018年TVアニメ化&舞台化の話題作!!地球を守れ、ひきこもり!! 宇宙暦0156年、地球連邦政府と宇宙移民との抗争は激化していた。 |
レビュー
どんな話ですか? | 人間が宇宙へ進出したはるか未来の世界では、「地球連邦」と「メトゥス」の二つの勢力が激しい星間戦争を繰り広げていました。 地球の軍人であり、人型機動兵器デュランダルを駆るスバル青年は、弱冠19歳でエースパイロットとして名を馳せる一方、コクピットの中では(食べようとした串カツの衣が無重力で散乱して)孤独さにいたたまれない日々を送っていました。 超人的能力「ユニヴァース感覚」を発現させたスバルは、「メトゥス」に属する(貧乏性でパリパリ財布ユーザーの)実の兄との(ドッキング規格の全然違う宇宙船で強引に突っ込まれるなどの)残酷な運命に翻弄されます。 兄弟の絆、愛と憎しみ、近未来への憧れをふんだんに盛り込んだ、華麗なスペースオペラ…の皮を被った、抱腹絶倒バカ総進撃マンガです。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? | シリアスなバックボーン、美麗な登場人物とメカニック、某ロボットアニメのような設定の数々と、好きな方にはこれだけでも楽しめそうな内容です。 しかし本作は、それら全てが贅沢にも脱力系オチの前フリとして気の毒になるほど見事に機能しています。 そんなワンパターンさでは徐々に飽きがくるのではないか、という懸念を抱く人もいるかと思います。 前述の通り描写は非常に真に迫った説得力あるものですから、このパワーに毎回「もしかして今回ばかりはマジ話なのでは」と錯覚してしまい、わかっているのに騙されてしまうのでその心配は無用です。 つまり「ティラミス」はむしろ、この圧倒的画力あってこその作品といえるでしょう。 ストーリーは一応二大勢力間の宇宙戦争として展開するものの、どちらかといえば旗艦内での通常生活やコクピットにおける風景など、日常系マンガと捉えてもよいかもしれません。 |
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