夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

アマゾン商品紹介 昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
どんな話ですか? 広島を舞台に、原爆投下から現代までをひとつの家系をとおして描く物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原爆のもたらした状況は命が続く限り消えることはないかもしれないという現状をつきつけられて苦しいけれど、伝える場は必要なので、広島・長崎の人だけでなく少しでも多くの人に読んでもらいたい。

蛍火の杜へ  緑川ゆき 白泉社

蛍火の杜へ  緑川ゆき 白泉社

アマゾン商品紹介 「夏目友人帳」の原点と言える傑作読み切り「蛍火の杜へ」。9月からの劇場アニメ化に合わせ、愛蔵版発売! 人でも妖怪でもない不思議な存在の少年と、人間の少女が織りなす、優しく切ない、恋の物語。愛蔵版では「蛍火の杜へ」本編&描き下ろし特別編+読み切り「体温のかけら」・「星も見えない」を収録。 2011年9月刊。
どんな話ですか? 主人公・蛍が子供のころに出会ったひとではない存在のギン。お互いに触れることのできないまま恋心を育てていく切ないお話です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 夏目友人帳で有名な緑川ゆきの作品で、夏目同様、誰かを想う気持ちにフィーチャーしたすばらしい作品だから。

銀の匙 荒川弘 (著) 小学館

銀の匙 荒川弘 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!
大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!

レビュー①

どんな話ですか? 高校受験時進路をどうするか悩み、学校の先生の勧めで農業高校の酪農科に進学することから始まります。生き物の世話や食べるとは犠牲の下でなっていること等普通の学校では学べないことを学んでいきます。そんな中、友人たちと学び、バカなことをし、時には恋愛をし、何かをやり遂げようと一生懸命やり、時には頼らなければいけないことを知っていきながら成長する3年間を描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 高校選び特に何も考えず何となくで選んだ高校からの大学、社会人。きちんと考えていなかったらこそ今後悔ばかりしています。そんな中この作品を見ると、中学の時に悩み、それをきちんと受け止めてくれた周りがいてうらやましいと思います。そして、時には否定され、逃げたくなる、楽な道を進んでもいいところを目をそらさず自分自身で選んで進んだ主人公の生きざまがすごいと思いお勧めします。最終話では初回の描写と似たところがあり、こんな風に成長したんだと痛感させられます。人生逃げずに考え続ければ大変で辛い思いもするけど、結果が残ることを教えてくれます。

レビュー②

どんな話ですか? 主人公である男子高校生の八軒は、親からの学問に対するプレッシャーから逃れるために、全寮制の農業高校へ進学しました。そこには、農家の跡取り達(キャラが濃い)がひしめき合っており、八軒も次第に勉強以外の重要なモノに気付き始めました。特に部活動に馬術部があり、好きな女の子に近づくために入部するシーンがとても面白いです。また途中で、壁に当たり挫折するシーンも何度か見受けられますが、仲間や大人のフォローで乗り切っていきます。シリアスあり、ラブコメあり、笑いありの良作です。是非、読んでみてください。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「銀の匙」とは、農業を専門とする北海道の高校で、高校生達の日常とラブコメが繰り広げられる漫画となっております。また単行本は15巻完結となっており、お手軽に全巻揃えることができます。内容自体は高校生の学園モノですが、テーマが農業高校であるため、独得な世界観となっております。内容としては、ギャグとシリアスがとても良いバランスで構成されております。この漫画は、週間少年サンデーで連載されていたこともあり、全年齢層が楽しめる内容となっております。

レビュー③

どんな話ですか? 高校受験に失敗した主人公、八軒勇吾。

学力競争などから逃げ出すために進学した「エゾノー」で、沢山の仲間や畜産動物(なかま)に出会い触れ合い、成長していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めはナヨナヨとしていそうに見える主人公だが、物語が進んでいく内に、人間としての成長していく様がしっかりと描いてあり、更には起業にまで取り組んで行く姿をみていると、気持ちが前向きになってしまう。

様々な困難に正面からぶつかって行く姿勢は、見習いたい物がある。

YAWARA! 浦沢直樹 (著) 小学館

YAWARA! 浦沢直樹 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 世界が恋したヒロインに、また会える――

浦沢直樹が打ち立てた、スポーツ漫画の金字塔――
世に女子柔道ブームを巻き起こした大ヒット作『YAWARA!』が完全版となって登場!

全20巻、雑誌掲載時の4色2色ページを完全再現したA5判の豪華版です。
カバーはすべて、浦沢直樹氏描き下ろしの「柔ファッションコレクション 2014ver.」!

滋悟郎が、柔が、あの名キャラクター達が今ふたたび、躍動する!!

レビュー①

どんな話ですか? 本当に一般的な女子高生である猪熊柔、あえてここからは柔ちゃんと記載します。この少女が祖父の柔道家である猪熊治五郎に鍛えられながら、世界一の柔道家になる姿を描く漫画。そして柔ちゃんは恋に恋する乙女であり、柔道家としての柔ちゃんを追いかける新聞記者の松田大作との恋の行方も大きなポイント。もちろん最終的には金メダルを柔道でとること、これが最も大きなストーリーの軸になっていきます。その成長を追いかけるところが1番のポイントです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 従来、柔道と言えば男性がメインの漫画が多かったと思います。さらに根性や汗臭さといったところが前面に押し出されところでしたが、この作品については本当に普通の少女が世界の強豪相手にばったばったとなぎ倒し、恋も経験したいと言う柔道一辺倒ではない生活を送る姿に惹かれてしまいます。もちろんのことながら柔道の描写も非常にリアルで、原点となっているのが実在する女子柔道家である田村亮子さんであるところも大きなポイントだと思います。

レビュー②

どんな話ですか? 祖父の英才教育によって気付けば最強の柔道少女になってしまった、猪熊柔の青春を描いた作品です。
オリンピックでの金メダルと国民栄誉賞という大きな期待をよそに、柔本人は、人並みに恋やおしゃれをしたいという願望、そして何より普通でない家庭内状況の元凶だとして、柔道を疎ましく感じていました。
好むと好まざるとに関わらず世界の大舞台に立たされた柔はそれでも連戦連勝、世間にスーパースターと認知されてしまった彼女には、勝手にライバル視してくるお嬢様やカナダからの挑戦者、短期大学で出会う初めての柔道仲間たちと、様々な人との出会いによるドラマが待っていました。
特に自分を追い続けるスポーツ記者松田とは、時に誤解ですれ違い、時にその情熱で背中を押されながら絆を深めていきます。
やがて、蒸発したと思われた父・虎滋郎が柔の周囲に姿を見せ始めます。
「柔の柔道が原因ではない」と松田に語る虎滋郎。ならばなぜ、娘の前に現れて全てを語らないのでしょうか…?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛、失踪した父の行方など重要なトピックは、言葉足らずやすれ違いなどでなかなか進展しません。このもどかしさは浦沢直樹氏の作品によくあるため、是ととるか非ととるかは人それぞれでしょう。
スポ根要素は主に盟友の伊東富士子が担っており、柔はとにかく強すぎるのでまともに戦うと誰も太刀打ちできず、絶不調に陥った世界選手権などを除けば柔道関連での挫折を全くしません。その不調にしても、知らず知らずのうちに心の支えになっていた松田の不在に起因するなど、前途に立ち塞がる障害は試合外のすったもんだが大半です。
それよりも、常に単行本の表紙や扉絵をドレスアップで彩る姿に象徴されるように、普通の女の子として青春を謳歌したいと願うギャップこそが最大の魅力なのではと思います。

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 鎌倉に暮らす家族の哀歓を描く超人気作!

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

レビュー①

どんな話ですか? 鎌倉で暮らす3人姉妹が、父の葬儀に行った時に
初めて会った主人公すず。
姉妹の父は、すずの母と駆け落ちし、母が他界した後は別の女性と暮らしていた。
そして、すずが最期まで看取った。
姉妹のいちばん上の姉さちは、一緒に暮らそうと声をかけ、同居生活がスタート。
姉さちの職場の不倫相手から、新しい恋の話、すずのサッカーからの仲間のことや、真ん中の姉吉野の話、末の姉ちかのことなどていねいに鎌倉の場所を取り入れながら成長していく話。
読んでいるうちに、はっとさせられることが多く、何気ない日常をていねいに描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 鎌倉が舞台なので、最初に読んでから鎌倉をまわるとさらに作品を楽しめます。

この作品は、恋愛もたくさん出てきます。さちの不倫から、同じ職場の人と仲良くなる吉野、主人公すずの仲間の風太。それぞれの立場で、大事な人との絆を書いています。

日常ただ楽しいだけでなく、悩んでいることや困っていることもさらりと書いています。

先輩看護婦の藤井さんは、母が入院しても自分のことを認めてくれない、それでも兄は特別扱いなど辛い扱いを受けていたことも書いています。

親や身内でどうしてもうまくいかない、そんな人の立場にもさり気なく立って励ましています。最初に出会った時のすずも、全く表情がない状態から鎌倉で暮らすようになり、生き生きとしている様子が描かれています。

ありきたりではない、作者が実際に体験したであろうエピソードも盛り込まれており、それでいて絵柄が美しく読んだ後にさわやかな風が吹きます。

ただ日常を描いた漫画とは、一線を引いて群を抜く完成度の高い作品です。

心が疲れたあなたに、ぜひおすすめします。

レビュー②

どんな話ですか? 鎌倉を舞台にした、4姉妹のストーリー。

3姉妹の父親は、幼い頃ある女性と駆け落ちして、病気で亡くなった。その父親の葬式で、腹違いの妹を引き取ることに決め、4姉妹で暮らすことになる。長女は看護師で不倫中。次女は男運がなく、3女は山男と付き合っていて、4女はサッカー部に入るが、姉達に対して遠慮がある。鎌倉に住む人々の優しさに包まれながら、4女がどんどん成長していく。それと共に3人の姉もそれぞれも成長し、素敵な恋愛をする。最後は4女が本当の家族になったと思えるような話。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 父親と駆け落ちした女性との間の妹を引き取ろうと決意する理由が優しい。引き取った後も、きちんと面倒を見るだけではなく、愛情を持って接している。姉妹で喧嘩もするけれど、お互いを大事にしているのも分かる。背景の鎌倉の町、鎌倉に住む人々の優しさにも感動する。季節を大切にしながら生活する生き方もいい。人の優しさや、強さを何度も何度も感じさせられる。本当に大切なものをどう扱ったらいいか。姉妹愛とはどういうものか。いろいろなことを感じながら読んでほしい。

レビュー③

どんな話ですか? 鎌倉の古い一軒家に住む4姉妹とそれを取り巻く人々の人間模様を描いた漫画です。

成人してすでに働いている香田家の3姉妹。父親は10数年前に女性を作って家を出てしまい、母も再婚して家を離れています。3人だけで暮らしていた姉妹は、ある日父が亡くなったという連絡を受けます。葬式に出向いた3人はそこで腹違いの妹に初めて出会います。

心細そうにしていた妹を3人は鎌倉の家に迎え入れます。戸惑いつつも鎌倉での生活になじんでいく末っ子のすずや、3姉妹のそれぞれの恋。すずが参加するサッカーチームの仲間たち、ご近所の食堂のおじさん…などなど様々な人々の人生が味わい深く描かれた漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 一人一人の登場人物の心の動きが、非常に細やかに描かれていて、物語として共感できる部分がたくさんありました。「こういう人っているよね」「こういう悩みがあるよね」と思い当たる部分がたくさんあります。仕事の悩み、恋の悩み、人間関係の悩み、などとてもリアルに描かれています。その描き方がとても温かく、読むとホッとする感じがあります。ダメな部分も、笑える部分も、職業人としての深い志も、全て兼ね備えたのが人間というもの。その複雑さをしみじみと味わえる作品だからです。

レビュー④

どんな話ですか? 鎌倉に住む3姉妹(幸・佳乃・千佳)が、子供のころ出て行ったきり会っていなかった父の訃報を受けて、山間の町へお葬式に行きます。そこで、父のもう1人の娘(すず)の存在を知ります。

頼りなく利己主義な後妻さんと暮らしていくことになる、中学生のすずの将来が心配になった幸は、鎌倉に来て一緒に暮らさない?と誘い、すずも、行きます!と即決。

4姉妹のそれぞれの仕事や学校、友人や恋愛、親族とのあれこれが、面白く書かれていて、複雑な話なのに笑いながら読めてしまいます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 是枝裕和監督でカンヌ国際映画祭にも出展したこのタイトルをご存じの方も多いと思います。

特に、末っ子のすずと同じ名前の女優・広瀬すずが有名になった作品です。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆が出演していることで映画を見た方も多いと思います。

複雑な家庭環境を丁寧に追いながら、それぞれの仕事、学校のことも詳しく書いてあります。長女の病院、次女の銀行、三女のスポーツ用品店、末っ子のサッカー部のことなど。

それに鎌倉の四季の美しさなども教えてくれる読み応えのあるマンガです。

3月のライオン 羽海野チカ (著) 白泉社

3月のライオン 羽海野チカ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。その少年の職業は──
やさしさ溢れるラブストーリー。

レビュー①

どんな話ですか? 将棋を題材とした漫画。主人公の桐山零は幼い頃に両親を亡くしており、学校にもなじめず孤独な生活を送っていたが、酔いつぶれていたところをやさしくて暖かい3姉妹の長女に助けられ、その家族と親しくなっていく。家族の温かさもテーマとなっており、とても心温まる漫画となっている。主人公が将棋を通じて棋士として成長していく姿、恋をして人間としても成長してく姿が描かれている。テレビアニメ化、実写映画化がされており、人気の漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 青年誌に掲載された漫画であるが、通常の青年漫画らしからぬ、優しく温かみのある雰囲気の漫画であり、男女ともに楽しめると思います。桐山零が棋士として、そして人間として成長していく姿はとても頼もしく前向きな気持ちになることができます。桐山零はあまり学校生活を謳歌はしていないので、ちはやふるのような青春感は少ないですが、ティーンエイジャーが成長していく姿は、男女関係なく、何歳になっても楽しめると思います。

レビュー②

どんな話ですか? 中学生で将棋のプロになった少年・桐山零(きりやまれい)が主人公です。零は事故で両親と妹を失い、父の友人のプロ棋士に引き取られて将棋の道に進んでいきます。

孤独な零は様々な人と出会って、少しずつ変化していきます。事情を抱えて助け合いながら生きている川本三姉妹、友人がいない零を心配する高校の先生、共に競いあうプロ棋士達…。優しくされたり、恨まれたり、怒られたりしながら、零が人として成長していく物語です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 心理描写が本当に秀逸な漫画です。零が将棋を指している時は、ピンチで水中に溺れている絵があったり、予想もしなかった攻撃を受けたことを家の柱を持って殴られた描写で表現したりします。悩んでいる時には、エスカレーターで延々上っていった先が行き止まりで帰り道が無かったという表現があって、ゾクッとしました。

よく食事風景も出てくるのですが、温かい家庭料理で傷ついた零を癒したり、皆でワイワイと調理をすることで仲が深まっていく様子があったりと、まるで実際にこの人達が存在するかのような錯覚を受けてしまいます。

レビュー③

どんな話ですか? プロの将棋棋士であった父親と死に別れた主人公が、父の友人である棋士に拾われ育てられ、自身も棋士になる。棋士としての成績は順調ながらも「自分は将棋が本当に好きなのか、苦しいだけじゃないのか」という煩悶を繰り返し、孤独にも苦しまされる。そんな主人公を取り巻く同じプロ棋士らの明るい仲間、暗いライバル、またひょんなことから知り合う3姉妹との交流や愛情も描かれ、一人の将棋棋士の人生を立体的に描く物語である。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 藤井聡太から始まる将棋ブームの、その将棋の裏側がよくわかるから。藤井くんの淡々とした表情の裏にも、これだけの苦悩や葛藤が隠されていると知ることができるから。人生は一度きりで多くの人は将棋なんて素通りしてしまうけれど、この日本の伝統文化ともいえる将棋のことを、少しでも知っておいて損はないからおすすめしたい。また、作者の羽海野チカさんの画力も日本随一と思う。絵を描きたくて仕方ないというのがコマの隅々に溢れていて、それを鑑賞するという点でも楽しめる。

レビュー④

どんな話ですか? 幼い頃に何もかもを失った少年が将棋という類まれな能力が必要とする世界に身を置き、生きるということのために孤独の中で努力することにより多くの人々に評価され、挫折を味わいながらもライバルたちと成功していき、力強くなっていく物語です。また、一方で、ある一つの温かい家庭に触れることにより、人間としての大事なことを取り戻し、そして愛する人を守ることの大切さと難しさを体験していく中で、成長していくラブストーリーでもあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 将棋の世界であるため、ほとんどの人が知らない世界ではありますが、主人公と同世代の高校生や大学生にとっては、誰もが体験する孤独と人生の岐路に共感が持てるでしょうし、すっかり大人になってしまった人にとっては、複雑ではあるが生き抜いていく中で幸せを感じる家庭を目の当たりにして、なんとなく羨ましく感じ、自分にフィードバックして自分を見つめるいい機会になると思います。また、絵が綺麗でどことなく安心させられるのも特徴の一つだと思います。

レビュー⑤

どんな話ですか? 「ハチミツとクローバー」の作者である羽海野チカさんが、日常を戦う人々を描いた大切にしたくなる作品です。幼い頃両親を亡くし、プロ棋士の内弟子として引き取られた桐山零。中学生でプロ棋士となり、周囲から孤立して生きていた零だが、個性が強すぎる棋士仲間との試合やひょんな事から出会った川本家の三姉妹あかり、ひな、モモとの交流を通じて、自分の居場所を見つけていきます。人と人が関わる痛みや、日常の隅に隠れた優しさを丁寧にすくい上げています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? かなりしっかりと将棋の試合が描かれていますが、将棋を知らない人でも楽しめる展開の連続です。戦法や打つ一手一手にその人の生き様や「今」が詰まっていて最高です。戦う棋士たちがとにかくカッコいいです。まさに百戦錬磨のおじさんたちが、勝利のために必死になってもがいて苦しんで立ち向かっていく様が素敵で、そこに下克上していく若手勢の勢いも熱いです。キャラクターが発する言葉の一つ一つに説得力があって、人生の教訓になります。

レビュー⑥

どんな話ですか? 高校生で天涯孤独、そしてプロ棋士の主人公桐山零が川本家の三姉妹と交流を持つようになり、周囲の人とも少しずつ関わりを持つ中で人としても棋士としても成長していくお話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 心の柔らかで弱い部分を撫でるようなストーリー展開で、状況は違ってもこれ私も分かるなぁと思うことがあるんですよね。そんな登場人物の悩む姿に、自分だけじゃないんだって勇気が貰えます。

下弦の月 矢沢あい (著) 集英社

下弦の月 矢沢あい (著) 集英社

アマゾン商品紹介 美月は、ギターでせつない旋律を奏でるアダムと運命的な出会いをする。居心地の悪い家を飛び出し、アダムと暮らし始めた美月だが…。ミステリアス・ラヴァーソウル。
どんな話ですか? 下弦の月の夜二人の人間が交通事故に遭う。

女子高生の美月。

不仲な家族と、彼氏が親友と浮気したことを知り、居場所を失っていた。

そんな中街を彷徨っていると路上で歌うアダムと出会う。

アダムの寂しさに触れ、ある洋館で同棲するようになった美月。

美月はアダムの元恋人の存在を知りつつも、彼について行くと決心。しかし待ち合わせ場所の前の交差点でトラックに引かれてしまう。

小学生の白石蛍。

飼い猫のルルを探すうちに車にはねられる。昏睡した蛍の夢の中で美月と出会う。昏睡から目覚め退院した蛍は、ピアノの音に引き寄せられ、ある廃墟に侵入する。そこには夢で出会った美月がいた。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 下弦の月はりぼんで連載していました。小学生の時読みましたが当時は理解不能でした。今までの矢沢あい作品にはないミステリアスなシリアスな描写は、今読むと新鮮で面白く、物語も深みがあります。

美月やアダムだけではなく、登場人物の複雑な気持ちが入り混じっている漫画です。子どもの頃に読んで理解できなかった登場人物の気持ちは、今大人になってそれなりに経験してきたのでよく分かります。大人に読んでもらいたい、哀しく切ないストーリーです。

どんな人に読んでもらいたいですか? ミステリアスな漫画が好きな方。

悲しい恋愛要素があったりもしますが、一つ一つ記憶の謎を解いて行くシーンが一番印象的であるので、読者も考えながら読む事ができます。伏線は回収されながらストーリーは進みますが、最後まで曖昧さを残していて、読者も自分なりの解釈をしながら読む事ができます。

読んだことによるエピソード 特にありません。

魁!!クロマティ高校 野中英次 (著) 講談社

魁!!クロマティ高校 野中英次 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 普通に暮らしていた優等生・神山高志は、なんの因果か日本一の不良校・クロマティ高校に入学してしまった。脱力系ギャグの金字塔!

普通に暮らしていた優等生・神山高志は、なんの因果か日本一の不良校・クロマティ高校に入学してしまった。しかし、そこは「どこが不良(ワル)?っていうか何?」という高校生の巣窟だった! 『クロ校』沿革・校歌他、おまけページ満載の第1巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 不良の巣窟であるクロマティ高校に、とある理由で入学するはめになってしまった優等生の神山高志。真面目で不良に縁のなかった神山だが、何だかんだでいちばんクロマティ高校に馴染んでいるのが面白い。不良の友人を初め、もはや高校生なのか分からない謎の男・フレディ、ゴリラ、どう見ても見た目がロボットなメカ沢等、個性的なキャラクターとの交流を深めていく。野球部を作ったり、遠足や修学旅行に行ったり…と、神山の高校生活をゆるーいギャグを交えながら描いたお話。でも、ストーリーというストーリーはなく、脱力系ギャグを楽しむ漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーやキャラクターの設定がとにかくぶっ飛んでいるうえ、ゆるーい脱力系のギャグがツボにはまるととても笑えるので、とにかく面白い!一話一話が6Pほどで短く、さらっと読めるので、時間がない時でも大丈夫。キャラクターもたくさん出てくるが、それも複雑に絡み合うわけではなく、全体的にゆるいので、あまり頭を使わずに読める。それに、ストーリーというストーリーも存在せず、作者自身がかなりゆるい雰囲気で描いているので、読んでいる方も何も考えずにゆるーく読める。ギャグが面白いのと、ゆるく読めるので、おすすめ。

レビュー②

どんな話ですか? 不良の巣窟であるクロマティ高校に入学した主人公(優等生)の高校生活を描く、脱力系ギャグ漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかくゆるーい世界観とギャグが笑えます。何も考えずに楽しめるのでおススメ!

俺物語!! アルコ (著), 河原和音 (著) 集英社

俺物語!! アルコ (著), 河原和音 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 剛田猛男は高校1年生。身長2m・体重120kg(いずれも推定)。好きになった子は、いつも幼馴染みのイケメン・砂川の方に行っちゃうけど、真っ直ぐで不器用で鈍感で、男子からは超モテモテ! ある朝、通学電車の中で、ひとりの女の子を痴漢から救ったことで猛男にも春到来の予感…!? 笑って泣けて、胸キュンも満載の、爆笑純情コメディー!

レビュー①

どんな話ですか? 高校生の剛田猛男とその彼女である大和凛子、友人の砂川誠が織りなす恋愛と友情の物語。猛男の外見や力などが常人離れしていることで、周りからはなかなか受け入れてもらえない。しかし、猛男の優しく素直な性格と凛子の真っすぐな猛男への想いが次第に周りからも認められていく。基本的に純愛を描いているが、途中ライバルの登場や破局の危機が訪れる。しかし、友人のアドバイスや叱咤激励によりその危機を2人で乗り越えていく。最後は凛子へプロポーズし未来へと向かう姿で締められる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分の行いを顧みて反省を促すことが出来る作品であるから。

優しく素直な主人公であるが人間としてはまだまだ未熟で世間知らずなところも多くある。そんな性格ゆえにトラブルを起こすことも多く、周りに迷惑をかけることも多い。しかし、自分の行いをしっかりと反省し改善していく事の出来る人間であるため、周りの人間はそんな主人公を気にかけあげく応援するようになる。なかなか自分の行いが間違っていたと認めにくいが、自分の過ちを認めることにより、人間としてさらに成長できるのではと感じることが出来る。そしてその行動が周りから認められることにも繋がると勉強になった。

レビュー②

どんな話ですか? 男に好かれ、女に怖がられる男の中の男、剛田猛男は小柄な少女、大和凛子を痴漢から助ける。
猛男は今までの経験から自分がモテるはずがないという思い込みから2人の両片思いのすれ違いの日々が始まる
なぜその漫画をオススメしたいですか? 猛男がとにかくカッコいい。
見た目はゴリラなのに内面だけでこれほど魅力的に映る猛男の存在だけでも読む価値があります。

宇宙兄弟 小山宙哉 (著) 講談社

宇宙兄弟 小山宙哉 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 2025年、NASAは日本人宇宙飛行士・南波ヒビトを含む、第1次月面長期滞在クルーのメンバーを発表。時を同じくして日本では、自動車の設計をしていた南波ムッタが会社をクビに。大きく異なった運命を歩んでいたふたりの兄弟。しかしそれぞれの未来が、幼少時代に交したある約束によって、動き出そうとしていた。

幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる。

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の南波六太が、子供のころからの夢であった宇宙飛行士への夢を一度は挫折したのの、叶えていく物語。 物語のはじめでは弟の日々人は既に宇宙飛行士候補生。月でのミッションを日本人初として迎えるところから始まります。一方、兄の六太は、自動車メーカーのサラリーマン。人気車種を世にリリースする有能な設計の仕事をしていたが、上司と喧嘩をして退社してしまいます。
弟は日本中が注目する宇宙飛行士。兄の六太は、仕事も失ったプータロー。
しかし、彼らが兄弟が子供のころから夢見ていたのは宇宙飛行士でした。
夢を叶えることが目前の弟、人生の絶望を歩いている兄。
そんな兄の六太が、弟、日々人の背中を見て、子供の頃の夢であった宇宙飛行士のことを思い出し、日々人に追いつくことを目標に宇宙飛行士になることを挑戦するストーリーです
なぜその漫画をオススメしたいですか? 子供のころからの夢をあきらめてはいけない勇気を与えてもらえます。大人になると、現実を突きつけられ、「どうせ俺はできないよ」、「夢は夢のままで終わりだよ」、「現実はそんなに甘くないよ」

いつしか、夢を追いかけることをやめて、打算的な人生を歩んでしまいがちです

夢を掲げ、目標を決めて、それに向かって日々努力を重ねることで、夢は一歩一歩近づいてくるのだ。

という事を強く感じさせてくれる作品だからです。

夢は見るものではなく、叶えるものなのだ

そのためには、ちょっとの勇気と日々の努力がとても大切なことを教えてくれます

レビュー②

どんな話ですか? 幼いころから宇宙に憧れる仲良し兄弟の兄ムッタと弟ヒビトが、宇宙飛行士になる夢を追いかけるストーリー。

宇宙飛行士になるという夢を実現させて一躍有名になった弟ヒビトと比べて、兄ムッタは上司に頭突きをして会社をクビになってしまう。そんなムッタが、幼いころのヒビトとの‟約束”を果たすために、宇宙飛行士を目指す。周りの人たちに支えられながら、宇宙飛行士への訓練に必死に取り組むムッタと、兄を信じて待つヒビト。誰よりも何よりも宇宙が大好きなムッタが、宇宙飛行士になれる日はくるのか? 笑いと感動を楽しめます!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 読み始めてすぐに、引き込まれてしまいました。主人公のムッタは、容姿が良いわけでも何か際立ったものを持っているわけでもないのですが、そんなネガティブ主人公が所々で発する心に響く‟名言”があって良いです。家族や友人や周りの人たちを気遣う優しさも描かれていて、あたたかい気持ちにもなれます。

幼いころに経験した出来事や出会った大切な人たちが、ずっと大人になってからも影響している事が素敵に描かれていると思います。

レビュー③

どんな話ですか? 兄弟で宇宙飛行士になり、宇宙を目指す物語
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画に出会った当時、私は複数の進路に悩んでいました。
その時の私の考え方は「どれが正解か」ということでした。
なかなか満足のいく答えが見つからないまま時間だけが過ぎていってしまっていました。
そんなとき、登場人物の1人、シャロンという人の「迷ったときは、どっちが正しいかではなく、どっちが楽しいかで決めなさい」という言葉でハッとし、複数あった選択肢の中から、自分が一番ドキドキするものを選びました。
今でもあの時の選択は間違っていなかったと思っています。

レビュー④

どんな話ですか? 幼い頃にUFOを目撃したことをきっかけに兄・南波六太(なんば むった)と弟・日々人(ひびと)が宇宙を目指すマンガです。

大人になり夢を叶えた弟が宇宙飛行士としてNASAで宇宙に行くための訓練をしているのに対し、兄の六太はどこかで自信をなくして別な仕事を選んでいました。その仕事も弟のことをバカにした上司に手を上げてしまったことで退職、実家へと帰ることになる。

職探しをする中で、日々人から昔録音したUFOに目撃した日のテープを聞くようにメールを受け取り、その中で「二人で宇宙飛行士になるぞ」という約束を交わしたことを思い出す。そして図ったように届いたJAXAからの新規宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過の通知を受け取ることで、忘れたフリをし続けていた兄の夢の続きが動き始めるのであった。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公である六太のどこにでもいそうな平民的な考え方をしている中で、どうしても譲れないものや情熱をかけているものに対しての発言がとても胸に響きます。他にもまっすぐに宇宙飛行士になろうとする同志とも呼べる仲間たちと切磋琢磨する過程に思わず応援したくなると思います。自分のために頑張ると同時に、誰かのために自分を高める主人公と仲間たちは本当にすてきです。

夢に向かう途中で出会った様々な人たちとのつながりから生まれるエピソードの多くが胸にくるのでオススメです。

レビュー⑤

どんな話ですか? 兄は優秀だが自分の能力を信じられず、ネガティブ思考に陥りがちな青年・ムッタ。

ムッタは失業という挫折のさなか、幼い頃に弟と誓い合った夢を取り戻し、

「宇宙飛行士になる」という夢をすでに叶えていた弟・ヒビトの後を追い始める。

弟の背を追う形で、数々の困難を乗り越えて、宇宙飛行士になったムッタ。

ヒビトは日本人初のムーンウォーカーになるも、宇宙飛行士になってからはじめての大きな挫折を経験し兄をはじめとする周囲の人に支えられて、必死に乗り越える。

「俺らは生きて、二人で月面に立とうぜ」

兄は先に行く弟に導かれ、弟が立ち止まった時には兄が優しく背中を押し、二人は「夢の続き」に向かって走り続ける。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 小さい頃の夢をずっと追いかけている人はとても少ないと思います。

誰もが年を重なるごとに「特別じゃないとなれない」「そんなのなれるはずがない」と思い始め、

結局小さい頃の夢をあきらめる人がとても多いと思います。

宇宙兄弟には、小さい頃からの夢を叶えた弟と夢を諦めた兄の両方を描いています。

小さい頃からの夢を一度は諦めた兄ですが、またその夢に向かって頑張っていく姿を見て、

自分自身、一度諦めた夢をもう一度叶えてみようかと思える漫画なのでみんなにも読んでほしいと思います。

レビュー⑥

どんな話ですか? 幼い頃から宇宙が大好きだった兄・六太と弟・日々人は、いつか2人で宇宙飛行士になる約束をする。月日は流れ、日々人はその夢を叶えることが出来た一方、六太は自分の力を信じられず、夢を諦めてしまった。六太は弟を引っ張っていけるような兄になることを理想としていたが、日々人に先を越され、劣等感に苛まれてしまう。そんな時に、六太にもう一度宇宙へ行くチャンスが訪れる。読めば自分も夢に向かって進んでみたくなる作品だ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 夢を見ること、夢を追いかけることを忘れてしまった大人の心に刺さると思い、この漫画をオススメしました。自分や家族、仲間を信じることの素晴らしさを教えてくれます。名言や名シーンも多く、自分が幼い頃に抱いていた夢、目標を思い出し、自分を奮起させることが出来るのではないでしょうか。また、宇宙飛行士になるまでの過程や、宇宙飛行士が行う訓練、施設なども詳細に記されていて、宇宙や月面開発に関する知識を得ることも出来ます。

レビュー⑦

どんな話ですか? 幼い頃に宇宙飛行士になることを夢見て、二人で宇宙へ行くと誓った兄弟。まっすぐな弟はブレることなく一途に夢を追い続け宇宙飛行士に。自分を信じることができなかった兄は自分を誤魔化し、一度は夢を諦める‥しかし、会社をクビになったことで再び宇宙を目指すことを決意する。幼いときに誓った「いつか二人で宇宙に行く」ということを信じて、それぞれがいろんな壁にぶつかりながらも少しづつ夢に向かって前に進んでいく、というお話です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ・主人公(兄)が完璧じゃない。

夢に向かって頑張っているが、ダメなところや前向きになれないところがより共感できる。

・兄弟の関係がよい。

普段から仲良く絡んでいるわけではないが、お互い思いやっているところがとてもいい。

・悪い人がほとんど出てこない。

嫌なやつだと思っても、その人にもストーリーがあり、結果、嫌なやつではなくなる。

・宇宙に関することがよく描かれている。

宇宙が好きな人も、宇宙に関心がない人にも、宇宙に関して興味が持てる。

・登場人物の名言。

登場人物の様々な名言があり、心に響く。

レビュー⑧

どんな話ですか? 30歳を超えてから「宇宙飛行士になりたい」という壮大な夢に挑戦する兄・ムッタと、ムッタよりも先に夢を実現して月面に降り立つ弟・ヒビト。そんな子供の頃から宇宙が大好きな二人の兄弟を中心に、宇宙を目指す仲間たちやそれを支える関係者たちが織り成す熱い人間ドラマが描かれている。宇宙飛行士になるまでの選抜試験の様子や、宇宙飛行士になってから実際に宇宙でのミッションを遂行するまでの様子も具体的に描かれており、魅力的なストーリーとなっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 登場人物が全員なにかしらの夢を持っていて、その夢を実現するために困難とも向き合って、懸命に生き抜く姿が胸を熱くさせてくれる。中には失敗したり、目標を見失ってしまうこともあるけれど、お互いに助け合って困難な壁を乗り越えて再チャレンジをしていく姿が魅力的で勇気とやる気をもらうことができる。また、キャッチーな名言がたくさん散りばめられていて、自分の人生が行き詰ったときに前向きな気持ちになれるような影響を与えてくれる漫画。

レビュー⑨

どんな話ですか? 対照的な性格の南波兄弟(兄ムッタ・弟ヒビト)が、選抜試験や訓練を経て子供の頃からの夢だった宇宙飛行士になり活躍する物語です。幼い時に抱いた夢にむかって真っすぐに歩き続けて宇宙飛行士になったヒビト。それに対して、自分に自信の持てないムッタは大人になるにつれ、夢をあきらめてしまいます。しかし、弟の姿を見て子供の頃に抱いた気持ちを思い出した彼は。宇宙飛行士になる夢に向かって歩き出します。数々の試練を乗り越えて宇宙飛行士になったムッタ、順調な歩みを見せていたが大きな挫折を味わうヒビト、兄弟それぞれのストーリーが広大な宇宙空間で交差したその先にあるものとは?。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 宇宙飛行士というと、ある種超人的な強さを持った人間たちのようなイメージを抱く人が多いと思います。しかし、実際は私たちと同じ人間そのもの。いろいろなことに悩み、苦しみ、そんな中で前に向かって前進しているのです。宇宙兄弟の中にはそんなストーリがたくさん詰め込まれています。何かで悩んでいる人にはきっとヒントになる言葉があるはずです。また、登場人物たちの絆の強さを感じて胸がぐっと熱くなるのもこのマンガの特徴です。主役の南波兄弟の絆をはじめ、親子・友達・同僚などの絆の物語は、現実世界を生きる私たちにとって生きるヒントになるでしょう。

レビュー⑩

どんな話ですか? 兄弟で昔から目指していた宇宙飛行士になるため、奮闘していく漫画です。

兄ムッタが夢を諦めて会社員として働き、弟ヒビトは兄より早く宇宙飛行士になることができました。

しかし、兄ムッタが会社を辞めることになり、そこから弟を追うように宇宙飛行士を目指します。

家族や人間の絆や、人の心情が丁寧に描かれています。

主人公であるムッタの少し変わった行動や思考は見ていて面白いです。

宇宙の機関に関しては現実にもあるJAXAやNASAの名前が出てきて、宇宙の勉強にもなると思います。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 私が宇宙兄弟の漫画をすすめる理由は二つあります。

まず一つ目は、洋画の見ているような海外の雰囲気をもった唯一の漫画だからです。

実際に宇宙機関のJAXAやNASAが出てくることにより、キャラクターも日本人だけでなく海外の方もおおいです。

日本より人間関係やコミュニケーションがオープンなので、キャラクターの感情面がわかりやすいです。

二つ目は小ネタの面白さです。

擬音語をそのまま商品名にしたり(牛乳を飲む音がギュニュ)、飛行機で隣の人が寄っ掛かった後に体が曲がったままの絵になっていたり

細かい笑いのタネが多く楽しく読み進めることができます。