美少女戦士セーラームーン  武内直子  講談社

美少女戦士セーラームーン  武内直子  講談社
アマゾン商品紹介 生誕25周年を超えた今も輝き続ける「美少女戦士セーラームーン」。連載当時の扉絵も再現した「完全版」バージョンで、永遠の名作をいつまでもあなたのもとに。

レビュー①

どんな話ですか? 言わずと知れた名作少女漫画。
月野うさぎはドジで泣き虫な中学2年生。人語を話す不思議な黒猫・ルナとの出会いをきっかけに、うさぎの生活は『美少女戦士セーラームーン』に変身して敵と戦う日々へと一変する。同じ街に住む他の少女達も仲間に加わり、5人で人知れず街を守る為に戦い続けていたのだったが、ルナからの指令を受け、『幻の銀水晶』と『月のプリンセス』の捜索も始める。うさぎ達の前の立ちはだかるダーク・キングダムの面々、そして謎の男性タキシード仮面。果たして『幻の銀水晶』と『月のプリンセス』を見つけることは出来るのか?うさぎ達の運命は?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 伝説級漫画なので、日本国民なら読まなくてはならない。セーラー服で戦う美少女というキャッチーさもさることながら、当然だが少女漫画としてのクオリティも最高級に高い。『これだけ質の高い漫画だから世界で流行ったんだ…』と納得せざるを得ない。天才。当たり前だが作者は天才。1992年の連載開始から29年。29年も昔の作品なのに今見てもうさぎちゃん可愛いと思えるんだからこの漫画は本当に伝説。

レビュー②

どんな話ですか? 泣き虫でドジな女の子、月野うさぎが黒猫のルナと出会ってセーラー戦士として目覚め、地球を侵略しようとたくらむ敵と戦っていく物語。月野うさぎはドジで泣き虫な中学二年生の女の子。ある日、不思議な黒猫ルナと出会う。ルナは今、迫る危機を救うために選ばれた戦士を探していた。その一人がうさぎであると伝えるのだが、うさぎは夢かと思って寝てしまう。するとルナはプレゼントだと綺麗なブローチをうさぎに贈る。選ばれた戦士であることを証明するためにルナはうさぎに変身の呪文を教えた。ルナに教えられた呪文を叫ぶとブローチの力でうさぎはセーラー戦士に変身。セーラームーンが誕生した瞬間だ。そのまま初めての戦いに臨むことになるが、怖い敵に大苦戦。泣き出してしまうが、その時に現れた謎のタキシード仮面に助けられて無事に敵を倒す。敵の侵略は止まることがなく、それにつれて仲間も増えていく。同時にセーラー戦士の使命がルナから明かされる。月のプリンセスと月の王国の秘宝である幻の銀水晶を探し出し、守る。それが使命だ。銀水晶はとてつもない力を持ち、敵もそしていつも助けてくれるタキシード仮面も狙っている。だが、ルナですら知らない秘密がまだまだ隠されていた。うさぎたちの前世からの物語が時を越え紡がれる、恋と戦いの物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めて読んだ時、とてもドキドキして読み進めた漫画です。可愛い女の子たちがかっこよく変身して、敵と戦うことにとてもあこがれをもちました。そして前世から続く恋の物語にも胸をときめかせて読んでいました。特別じゃなくて、どこにでもいる普通の女の子が変身して戦うというそれまでになかったお話と綺麗な絵柄に惹きつけられました。主人公のうさぎちゃんたちがとても大人っぽく見え、恋のお話にもあこがれていたのを思い出します。今ある戦う女の子たちの物語の原点ともいえる、この作品を時代背景も感じ取りながらぜひ読んで欲しいと思います。

ハチミツとクローバー 羽海野チカ 白泉社

ハチミツとクローバー 羽海野チカ 白泉社
アマゾン商品紹介 6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら結構楽しい生活を送る美大生、森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、花本はぐみと出会い……!? 大ヒットシリーズ第1巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 6畳風呂無しのオンボロアパートに住む美大生・竹本。同じアパートで暮らす先輩の森田・真山らと共に騒がしいながらも楽しい学生生活を送っていた。ある日、竹本は美術史講師・花本が連れていた背の低い女の子と出会い、彼女に一目惚れをしてしまう。彼女は花本の従兄弟ではぐみと言い、18歳にして天才芸術家であった。
登場人物全員片想い。よくある漫画のように都合良くはいかない恋愛。全員が全員悩んでいる。美大を舞台に鮮やかに繰り広げられる青春群像劇。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 物語のようには上手くいかない恋愛模様がリアルで、もれなく切ない気持ちになれる。そんな漫画なのにギャグパートのキレがサエッサエで腹がよじれるくらい笑える。切なさと爆笑のバランスが絶妙で、早く次を読みたい!と本気で思える作品。大人になりきれない大人向けの恋愛漫画。20代のうちに読みたい漫画No.1(個人的ランキング)。

レビュー②

どんな話ですか? 美術大学を舞台とした、男女の恋模様を描いた漫画です。恋愛だけでなく、自分の美術に関する才能であったり、生き方について悩んだりする若者たちが描かれた青春漫画です。メインキャラクターは同じアパートに住む竹本雄太、真山巧、森田忍という男性3人と、大学の教授の娘である花本はぐみ、陶芸を専攻する山田あゆみの女性2人の計5人です。大学生5人それぞれがさまざま誰かに恋をし、自分の才能と真正面から向き合い不器用に恋愛をするラブストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最終的にはハッピーエンドになるのですが、ありがちな恋愛漫画のように全員が幸せになるようなものではなく、やけにリアルというか、自分の青春時代を彷彿させるようなほろ苦いストーリーになっています。主人公の竹本雄太の不器用ながらに自分の才能と向き合うがむしゃらな感じや、山田あゆみの脈のない叶わない恋だとわかっていながらもどうしても諦められないと葛藤し苦しむ姿、花本はぐみの周りからの期待と有り余る才能との葛藤など、リアルな心情を丁寧に描写されているため、惹き込まれます。

レビュー③

どんな話ですか? 美術大学に通う男の子が主人公の学園恋愛漫画です。

メインは2つの三角関係の恋模様でストーリーが進んでいきます。ヒロインのはぐみちゃんに一目惚れをした主人公の竹本くんと超変わり者の先輩森田さん。こちらの三角関係はピュアで楽しい見ていてほっこりするような様子で進んでいきますが、もう一方の未亡人で悲しい過去のある大人の女性理花さんと、理花さんに思いを寄せているちょっぴりストーカーちっくな真山くん。真山くんの理花さんへの思いを知りながらも恋心を寄せる山田さん。こちらの三角関係は切なくて胸がギュッとなるようなエピソードが多く様々な恋模様や人間関係が時にコメディ時にシリアスと絶妙な塩梅で繰り広げられます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛とギャグの加減がよく、笑えると思ったら切なくなったり、その後また笑えたりして楽しめます。メインキャラクター達はもちろん、モブキャラクターや名前すらない通行人なんかでも個性的だったりキュートだったり魅力たっぷりの登場人物が素敵です。作品内の世界での人気キャラクター、ウサギのホイップちゃんや通りすがりのプール帰りの子供二人組、父の日のお父さんの似顔絵パンなど…ほんのちょっぴりの登場だけのキャラクターも可愛らしくて大好きになれますよ。

藤子・F・不二雄SF短編集 藤子・F・不二雄SF短編 小学館

藤子・F・不二雄SF短編集 藤子・F・不二雄SF短編 小学館

アマゾン商品紹介 藤子・F・不二雄のSF短編112話を全8巻に完全収録した“PERFECT版”が登場! 鋭い風刺精神を存分に発揮した「藤子美学の世界」にどっぷり浸かれる作品集!

ある日突然、ある町のスーパーマーケットのむすめが、スーパーマンになってしまった。「女の子のくせに、えらいものになってくれたね」と嘆く両親だったが、町内会長がやって来て、「スーパーマンの店と大はやりになるだろう」と言ったことから、両親は大喜び。「がんばってスーパーマンをやりなさい」と言われるものの、むすめは何をしたらいいのかわからず……(第1話)。
乗っていた惑星間航行ロケットが故障し、生き残ったのはオレ1人。水、食料ともに底をついたが、救助艇がくるのは23日後だという。やっとの思いで不時着した地球型の惑星。そこには低い段階ながらも文明があり、ミノアというかわい子ちゃんとも出会うことができた。ところが、その文明というのが実は……(第2話)。

目次
第1話 スーパーさん
第2話 ミノタウロスの皿
第3話 ぼくのロボット
第4話 カイケツ小池さん
第5話 ボノム=底ぬけさん=
第6話 ドジ田ドジ郎の幸運
第7話 じじぬき
第8話 ヒョンヒョロ
第9話 自分会議
第10話 わが子・スーパーマン
第11話 気楽に殺ろうよ
第12話 アチタが見える
第13話 換身
第14話 劇画・オバQ
第15話 イヤなイヤなイヤな奴

レビュー

どんな話ですか? ドラえもんでは描けない描ききれないSFな部分を膨らませ、大人向けの短編に仕上げた作品がまとめられてる。「異色短編集」や「少年SF短編集」など様々なくくりで刊行されています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 藤子・F・不二雄漫画の本当の凄さ面白さを知って欲しい。科学、宇宙、歴史等々の造詣の深さ、ストーリー構築の卓越さ、それでいてしっかり絵柄や構成は読みやすく作られており、誰もが楽しめる内容です。

宮本から君へ  新井 英樹  CoMax

宮本から君へ  新井 英樹  CoMax

アマゾン商品紹介 文具メーカー「マルキタ」の新人営業マンである宮本浩。恋にも仕事にも不器用な主人公・宮本は自分の存在の小ささに苛立ちながらも前へ進もうとする。そんなとき、宮本は通勤途中の電車のホームで、甲田美沙子に出会う。新米サラリーマンのほろ苦く厳しい日常をリアルに描いた新井英樹の秀作!

レビュー①

どんな話ですか? 仕事にも恋愛にも情熱を持てなかった弱小文具メーカーの若手営業マン宮本浩が、一つの恋をきっかけに殻を破り、周りの人間を巻き込みながら我を通して突き進んでいく物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 熱くてウザイ主人公に連載当時は嫌う人も多かった作品だが、連載終了から20年以上もたってドラマ化映画化されたように、熱烈に信奉する人も多い。宮本にちょっとでも共感できる部分があれば感動するので是非読んでみてほしい。

レビュー②

どんな話ですか? 特に取り柄もないけど、こだわりや自分の生き方については頑固な男、宮本。

大学を卒業して出版社に入社し、営業職に就いた宮本にさまざまな出来事が起こる。

通勤中に一目惚れした女の子との出会い、どう考えても勝ち目がない競合他社とのコンペ、

そして普通では考えられないような試練。

そんな次から次へと降りかかってくる多くの出来事を通して、熱くてまっすぐな男、宮本が

周囲を巻き込みながら一人の人間として、男として成長していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 個人的にとにかく人生観を動かされた漫画だから。

「宮本から君へ」はファンタジー要素はほとんど排除されたとにかくリアルな現実世界の話です。

だからこそ、私は同じ男であり同じサラリーマンである宮本と自分を重ねながら物語を読み進めて

いくことができました。

そんなリアルな作品だからこそ宮本が出会うさまざまな出来事や人、言葉などは「漫画」というフィクションの世界

を越えて作品を読んでいる現実世界の私にも響いてきました。

仕事をやる上で大事なものは何か、人生を生きていく上で大事なことは何か、愛とは何か。

そんな壮大なテーマについて少しでも考えさせてくれて、人生観に影響を与えてくれるような

漫画だからこそ、いろんな人にオススメしたいです。

レビュー③

どんな話ですか? 大学を卒業し、文具メーカーのマルキタで営業マンとして働き始めた主人公宮本浩の物語。自動車会社の受付嬢の甲田美沙子を好きになり上手くいきそうになるも失恋。ライバル営業マンの益戸にも大口の仕事を奪われる。先輩の知り合いの中野靖子と付き合うことができるが、取引先の部長の息子で大学ラグビーでも優秀な真淵に泥酔して寝ている宮本のそばで靖子をレイプされてしまう。激怒した宮本は運動神経も抜群で体格も大きい真淵に復讐を燃やす。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 30年以上前に連載が始まった漫画で、当時でも日本一暑苦しい漫画として嫌われて、今読んでも宮本は暑苦しくてめんどくさくて情けなくて周りにいると仲良くなりたいと思えないような人物だけど、苦しい時に苦しんで些細なことでも悩んでもがいて嬉しい時は喜んで、感情を隠さず目一杯表に出して必死で生きている。時代遅れと言われるかもしれないし、かっこいい生き方でもない、だけど心を揺さぶられてしまう。宮本を知る前と知った後で人生が変わります。

 

まんが道 藤子不二雄(A)  小学館

まんが道 藤子不二雄(A)  小学館

アマゾン商品紹介 まんが家を目指す多くの少年少女に決定的な影響を与えた著者の代表作を豊富なカラーページまで再現した決定版です。『まんが道』は1970年~72年にかけ『週刊少年チャンピオン』にあすなろ編、77年から82年にかけて『週刊少年キング』に立志編・青雲編が連載され、青雲編の未完部分が春雷編として『藤子不二雄ランド』の巻末マンガに継続されて完結した、著者の自伝的長編作。藤子不二雄Aと藤子・F・不二雄をモデルにしたふたりのマンガ少年が、デビューを果たして上京、トキワ荘というアパートで同世代の若いマンガ家たちと生活をともにしてプロへの道を歩む姿を感動的に描く。『まんが道』に出会わなければマンガ家になっていなかった」と語るマンガ家も少なくないほど。戦後まんがの青春期の光芒が刻まれた重要作を愛蔵版で刊行します。

レビュー

どんな話ですか? 藤子不二雄の自伝的セミノンフィクション漫画。デビュー前からトキワ荘時代までが描かれています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 超有名漫画ですが、意外と全編読んだことのある人は少ないかも知れないので。

恐怖新聞 つのだじろう (著) ゴマブックス株式会社

恐怖新聞 つのだじろう (著) ゴマブックス株式会社

アマゾン商品紹介 深夜にどこからともなく配達され、1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるという「恐怖新聞」! そんな恐ろしい「恐怖新聞」が届けられることになった中学生・鬼形礼が体験する怪奇現象とは!? 週刊少年チャンピオンで連載された戦慄のホラー漫画がここに登場!!

レビュー

どんな話ですか? 心霊を中心にした超常現象全般を扱った怪奇マンガで、主人公の鬼形礼に届く、読むと100日寿命が縮まる「恐怖新聞」の記事どおりに人々を襲う不幸、配達人であるポルターガイストと礼との奇妙な関係、そして闘いと結末が描かれています。
新聞を受け取らないように手をつくしても、雨戸を破って部屋に入ってくるなど強制的に読まされるため、礼は着実に死に近づき、また数々の悲惨な予言や怪奇現象に苦しむのでした。
ポルターガイストは生前新聞配達をしており、恐怖新聞によって礼を殺し、見返りに成仏するのが目的の悪霊です。
関わった人間を諭すこともまれにあり、多少人間だった頃の理性を覗かせるものの、結局は礼の協力者である霊媒師を妨害して、自分の欲望を叶えてしまいます。
やがて礼の魂は、恐怖新聞のあらたな配達人として闇の中を徘徊するようになります。
除霊してハッピーエンドにならず、かといって守護霊に護られながら息を引き取ったはずの礼がなぜか現世に留まってしまうという、最初から最後まで何とも言いようのない恐怖が支配する作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 霊魂だけでなく雪男やUFO、悪魔、迷信と思われている現象まで幅広いオカルトを扱っており、「恐怖新聞」は単に鬼形礼や身近な人の運命を予告するだけでなく、これら超常現象に深く切り込んでいるため、リスクを承知で思わず自分も「新聞」を頭から読んでみたいという誘惑にかられてしまいます。
もちろん寿命が縮んでも、誰も責任を取ってくれません。礼の身に起こった悲劇を考えると、フィクションだからと馬鹿にできない恐怖を味わえるのではないでしょうか。

アシュラ ジョージ秋山 (著) ゴマブックス株式会社

アシュラ ジョージ秋山 (著) ゴマブックス株式会社

アマゾン商品紹介 今の時代からは想像もつかない“大飢饉”。舞台は中世、農村の時代。日照りが続き干上がった土地では、食べるものは何もなくなる。飢饉で追いつめられた人間のすることとは・・・!?不幸な生まれ方をしたアシュラは、その逞しい本能により壮絶な生き方を繰り広げる。人間性の本質と欲望をギリギリのところまで描いた“衝撃の問題作”!!ジョージ秋山の代表的傑作!

レビュー

どんな話ですか? 室町時代の京都。相次ぐ洪水や飢きんにより京の都は荒廃し人々は飢え苦しんでいた。こんな時代に生まれたアシュラは生まれてすぐに親に捨てられ人肉をも食らうケダモノとして生き抜いていく。ある時、地頭の息子を殺してしまったアシュラは追われる身となるが、美しい少女・若狭と出会いかくまわれる。若狭の優しさや愛に触れ、次第に人間性を備えていくアシュラだったが…。
飢餓に追いつめられた極限状態の人間の心理に迫る異色の作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 描写が過激すぎて社会問題化して連載中止となった『アシュラ』だが、それだけ作品の与えるインパクトは大きく一度読めば忘れられない作品となる。連載が中断されなければアシュラは最後は仏門に入り「命」と命名されていたという。
作者のジョージ秋山は息子に「命」と命名し、父の作品を読み込んだ息子は名前に込められた真意『命がけで生きろ』に気づく。
人の世の不条理への絶望を提示しながら「命がけで生きろ」と説いた稀有な才能に恵まれた作家にしか作れない作品。

風の谷のナウシカ 宮崎 駿 徳間書店

風の谷のナウシカ 宮崎 駿 徳間書店
アマゾン商品紹介 月刊「アニメージュ」に連載され、
スタジオジブリ長編アニメーション映画
「風の谷のナウシカ」の原作となった、
オリジナルコミックスの第1巻。
アニメージュ1982年2~9月号掲載分収録。「火の七日間」と呼ばれる戦争によって
巨大産業文明が崩壊してから千年。
荒れ果てた大地には「腐海」と呼ばれる
有毒の瘴気を発する菌類の森が広がり、
衰退した人間の生存を脅かしていた。
酸の海のほとりに、海から吹く風によって
腐海の毒から守られた「風の谷」という
辺境の王国があった。
そこでは、王女のナウシカを中心に
人々は自然を尊び平和に暮らしていたが、
大国トルメキア軍の侵略に遭い…。

レビュー①

どんな話ですか? 火の七日間と呼ばれる戦争によって都市群は有害物質をまき散らして崩壊し、その後地表は腐海と呼ばれる有毒ガスを排出する菌類と巨大な虫が生息する森に覆われ人類は僅かに残された汚染のない地域に生息していた。
しかしこのような世界情勢でも国家や民族間の争いは存在していた。
風の谷の族長の娘ナウシカの人と自然の歩むべき道を求める姿を描いた作品。
有毒ガスを吐いている腐海の植物は実は悪くなくて土に含まれた有毒物を地球が腐海を通じて浄化しているという設定。
また有毒でマスクを外すとすぐに死んでしまう死の世界なのに不思議な美しさを持った腐海等、数多くの魅力を持ったファンタジー作品。
スタジオジブリの初回アニメ作品となり宮崎駿監督自身が原作者でアニメージュに連載していた作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 設定や世界観など卓越した発想と奥深い訴える内容に感銘を受ける。
ジブリの作品は数多くあるが宮崎駿監督自らが原作者であるこの作品は、個人的には今でもNo.1だと思っている。

レビュー②

どんな話ですか? 宮崎駿監督による劇場アニメーション映画『風の谷のナウシカ』の原作コミックです。1982年2月からアニメ雑誌『アニメージュ』に連載され、1984年の劇場公開後も執筆が続けられ、1994年に完結しました。全七巻のコミックのうち、映画に該当する部分は最初の2巻のみ。コミックでは映画に描かれていない物語の世界や数多くのキャラクターが登場します。

作品自体のメッセージも、映画よりもより深いものになっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 宮崎駿監督ならではの大胆な作画やスピード感だけでなく、ち密な世界観やキャラクターの作りこみ、作品全体の人間に対する問いかけなど、壮大なスケールで描かれたエピックストーリーです。架空の世界でありがなら、現代の科学文明の問題点や課題とも通じるものがあり、読みながら考えさせられます。映画を観た人はもちろん、まだ映画を観ていない人にもこの漫画作品はオススメです。ジブリ作品の原点とも言える、宮崎駿さんの世界を堪能できます。

レビュー③

どんな話ですか? ものすごく壮大なスケールで描かれた地球の未来、人類の未来を宮崎駿さんの絶妙な表現方法で描いた永遠の一作。主人公のナウシカと周辺諸国との関わり、生きる意味について考えさせられる作品です。人類がめちゃくちゃにしてしまった環境汚染された世界を火の七日間とその後できた腐海によってリセットする、それを支持する人類の一団とそれに抗う人たちの一段との戦い、それに振り回されながらも自然と共に生きようとするナウシカの人生を描いた作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画を読むと人生観が変わります!あぁ人間でよかったと思うところもあれば、人間なんていなければよかったのにと思う部分もあったり、自身の感情が揺さぶられます。登場人物もそれぞれに特徴があり、人生観が表れています。誰も不正解でも正解でもない、蟲も人も共に生きて生こうと解くナウシカの心の葛藤も見ものです。戦争場面もありますが全体的に暴力的な部分は少なく、死の場面も美しく、感動的にまとめられています。お供のキツネリス、テトが死ぬところ、ユパミラルダが人生を全うする場面など、もう感動の涙でタオルが必要です。

ライアーゲーム 甲斐谷忍 (著) 集英社

ライアーゲーム 甲斐谷忍 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 ある日突然送られてきた小包。その中には「おめでとうございます。あなたは10万分の1の確率をくぐりぬけ、ライアーゲームにエントリーされました」という手紙と、現金1億円が同封されていた。それがライアーゲームのスタートだった。30日後のゲーム終了日に、自分の所持金1億円を返還する。ルールはそれだけ。首尾よく対戦相手の所持金を奪うことのできた勝者は1億円を手にし、敗者は1億円の負債を背負う…。誰を信用すべきなのか、誰を信用してはいけないのか…。大金を前に揺れ動く、人間心理を描破した問題作!

レビュー

どんな話ですか? お人好しで人を疑うことを知らない主人公、神崎直(カンザキナオ)がお金を奪い合うマネーゲームに巻き込まれていく物語。主人公は「LIAR GAMEに参加される場合のみ、この箱をお開けください」と書かれた小包を開けてしまったことでライアーゲームに参加させられてしまう。さらにその対戦相手は中学時代の恩師、藤沢であったため箱の中の一億はあっさりと騙し取られてしまう。打ちひしがれるナオが助力を求めたのは元・天才詐欺師の秋山深一(アキヤマシンイチ)だった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 登場人物の人物描写が巧み。実際にこんな人いるいる、と思わせられる造形。

もし自分がマネーゲームに放り込まれたらどんな判断をするだろう?と考えさせられる漫画。善悪、正しい倫理観についてついつい考えてしまう。

マネーゲームが頭を使う。どうやったら勝てるの!?という勝負でも頭のいい登場人物たちが次々に策を弄して勝ち残っていく様は圧巻。登場人物たちの頭がよく、それぞれの戦略、相手の意図の読み合いも緊迫感がある。

メイドインアビス つくしあきひと (著) 竹書房

メイドインアビス つくしあきひと (著) 竹書房

アマゾン商品紹介 隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?幻想と機械が入り混じる大冒険活劇、第一巻!★単行本カバー下イラスト収録★

レビュー①

どんな話ですか? 舞台の世界には『アビス』とよばれる秘境の大穴が存在し、中には奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っているのです。

アビスの謎を解き明かすべく探検家達は深い大穴に潜るのですが、深く下りれば下りるほど上昇しようとしたとき、体や精神に異常をきたす「アビスの呪い」という現象が襲います。

そのため、ある一定の深さまで潜ると生きては地上に帰れないという奈落の大穴なのです。

ですがそのような恐ろしい場所でも地上に戻れなくてもアビスの謎とロマンを求めて探検家たちはアビスに挑み続けました。

主人公の母親も探検家の一人で過去にアビスの生きては帰れないアビスの奥深くに挑み、主人公もまたアビスの謎を求め探検家を目指していました。

主人公がアビスの調査としているとき、記憶喪失のロボットの少年と出会います。

少年の正体、アビスの底の謎、母親の後を追い主人公と少年は奈落の大穴に挑みます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 冒険物、サバイバル、未知への魅力が読んでいる側にも伝わります。

少女と少年がアビスを潜る中で出会い、成長と少しずつ明らかになっていくアビスの正体がわくわくします。

そしてこの作品の素晴らしいところは、ただの冒険物ではないところだと思います。

主人公達は幾度も苦しい状況に会ったり、アビスの謎を解き明かすべく非道な手段をとっている大人や犠牲になってしまった人々等…リアルなえげつなさが独特で魅力的です。

私がここ数年で一番面白いと感じた漫画です。

レビュー②

どんな話ですか? 舞台となる星全ての陸海空が開発されつくした中、人類最後の秘境として人々を魅了してやまない奈落の大穴、アビス。

アビスには古代文明が存在しており、超常的な力を持つ価値ある遺物が発掘されるため、それらを採取する「探窟家」と呼ばれる冒険者たちが多数挑むが、危険な原生生物がひしめいており、そのうえ帰還する際に高度をあげると、その深さに応じて様々な心身の変調をきたす「上昇負荷」と呼ばれる呪いがあるため、まさに命を賭した冒険であった。

大穴に接する街の孤児院で生活する少女リコもまた、アビスへの冒険心に魅了されていた。孤児院の経営手段として子供たちに課せられているアビス上層の探窟に勤しむ傍ら、ある日リコは少年型のロボットを発見する。

レグと名付けられたロボットは記憶を失っていたが、どうやらアビスの底からやってきたらしい。人間ではないゆえに上昇負荷もかからず、とても丈夫で戦闘能力が高い彼は、孤児院の一員としてしばしの友好を結ぶ。

そんな折、最高級の探窟家「白笛」でもあったリコの母親の遺品がアビスの底から浮かび上がり、街は騒然となる。その遺品の中から、「奈落の底でまつ」という一文を目にしたリコはもはや憧れを抑えきれなくなり、自らのルーツを知りたいと願うレグを水先案内人として、死出の旅路へと身を投じる。

そして、アビスが孕む様々な危険と未知との遭遇、謎と狂気に翻弄されながら、一行は成長を遂げてゆく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 好き嫌い、というよりは、どっぷりハマるか受け付けないか両極端になる作品だと思います。

絵本のような、と形容される可愛らしいキャラクターと、全く容赦のないグロテスクな描写との対比が凄まじいので、常にハラハラさせられます。元コナミ出身のイラストレーターである作者、つくしあきひと先生の細密な筆致は漫画の域を超えているといって過言ではないでしょう。

そう聞くと、また畑違いのクリエイターが軽率に漫画に手を出したパターンか・・・と思われるかもしれませんが、とんでもない。この重厚な設定と、意外性に満ち、先が気になって仕方なくさせるストーリーテリングこそがこの作品の真骨頂と言えます。特に最近、映画化した部分であるラスボス級の悪役、ボンドルドとの謀略に満ちた駆け引きは圧巻で、誰も予想しえない結末に途方に暮れることでしょう。

あと、ナナチはかわいいですね。