明日、私は誰かのカノジョ をの ひなお (著) 小学館

明日、私は誰かのカノジョ をの ひなお (著) 小学館

アマゾン商品紹介 一週間に一回、私は【誰か】の彼女になる

彼女代行として日々お金を稼ぐ女子大生と彼女に魅せられた男達の、恋愛のリアルを描くビターラブストーリー。第1巻は主人公の雪を偽の彼女としてレンタルした若きサラリーマン、壮太と雪の歪な恋愛模様を描く。あくまで客と彼らの理想の女を演じる代行彼女…二人の心の距離は果たして近づくのだろうか――

【編集担当からのおすすめ情報】
電子書籍として発売後すぐ異例の大ヒットを記録した『明日カノ』が、これまた異例の最速書籍化! 生々しすぎる現代の恋愛観に多くの共感を得た本作をこの機会にぜひお読みくださいませ!

 

レビュー①

どんな話ですか? 雪はレンタル彼女の仕事をして生計を立てている女子大学生です。雪は母親から虐待を受けながら育ったため、顔に大きな痣がありました。ある日、同年代の男性よりデートの依頼が入りますがデートの途中で不快な思いをしてしまいます。その後、近所でその男性と偶然出会った雪はノーメイクであったため顔の痣を見られてしまいます。そこで、軽い口論を起こしてしまいますが二度と会う事もないと考えレンタル彼女の仕事を続けます。しかし、その後また例の男性からデートの依頼の連絡が入り、雪は困惑します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 若い女の子が綺麗なコスメや洋服に囲まれていながらも、心が満たされないという経験や心情がとてもリアルに描かれているからです。特に女性と男性が相手に対して求める物のギャップが大きく表現されているため、主人公である雪の孤独さや虚しさが一際強調されています。誰もが人から見られる生活をしているため、メイクやオシャレをして綺麗な自分を作り上げます。しかし、自分の内面まで理解してくれる相手に出会うのはとても時間が掛かります。人間の感情の機微による男女のすれ違いが、臨場感が出ていて面白いです。

レビュー②

どんな話ですか? 現在SNSで話題の、様々な境遇で生きる若い女性を主人公とした、オムニバスに近い形式で描かれるビターラブストーリーです。

最初は雪というレンタル彼女というサービスでアルバイトをする女子大生が主人公として話が進んでいきます。

章が変わる毎に次は雪の友人であるパパ活女子のリナ、またその次は雪と同じ職場で働く整形依存症の女性あやな、と雪の周りにいる闇の深い女性たちがフォーカスされていきます。

丁寧な心理描写、現代とリアルタイムでリンクしていくストーリーで、まるで自分が主人公の追体験をしていくかのようにリアルな漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公やその周囲にいる人たちの感情がリアルに描かれており、心理描写も丁寧なためあたかも自分がその場にいるかのような錯覚をしてしまうほどです。

ここまで心理描写が丁寧で綺麗な作品はほかに見たことがありません。

絵も綺麗で人物の描き分けも細かく、よくいる漫画家とは比べ物にならないほどの画力もおすすめポイントです。

これだけ高いレベルの漫画であるにもかかわらず、週間連載のウェブ漫画ですので、毎週続きが見られてついつい引き込まれてしまいます。

潔く柔く いくえみ綾 (著) 集英社

潔く柔く いくえみ綾 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 由麻は通学電車で痴漢に悩まされている。同級生のスワは由麻を守るため一緒に通学し、2人は付き合い始めることに。だが、由麻は毎朝同じ電車に乗る生物教師の梶間が妙に気にかかり…。

レビュー

どんな話ですか? いわゆる一般的などこにでもいる高校生の青春物語から始まる。友達との些細な喧嘩、淡い恋心そして大切な人の突然の死。私は誰が好きだったのか想い悩む。

そこからころころ主人公が変わりいろんな人物の物語が進んでいく。内容は様々で仕事で悩む人、友情で悩む人、恋愛で悩む人、過去のつらいトラウマが忘れられない人など、些細な悩みから重く辛いことまでたくさん悩み考えながら生きていく主人公たち。

そして年月が流れ少しずつ物語はつながっていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画は軸になる主人公はいますが、毎回主人公は変わります。この漫画を読んでいくうちにきっと自分と似てる主人公と出会えるはずです。ついさっきまで脇役だった人が次は主人公になり物語が始まり、この世界は誰もが主人公だと思わせてくれます。

愛と呪い ふみふみこ 新潮社

愛と呪い ふみふみこ 新潮社

アマゾン商品紹介 物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。

 

どんな話ですか? 物心付いた頃から父親に性的虐待、母親には肉体的虐待を受け続けてきた中学生・愛子。新興宗教を信仰する一家の長女として生まれた彼女は、父親の虐待がもたらした認識の歪みのせいで学校でも孤立を余儀なくされる。やがて愛子は援助交際に走り、自分を汚す事で救いを求めるのだが、大人になった彼女を待っていたのはさらに過酷な魂の地獄だった。阪神大震災やオウム真理教、酒鬼薔薇事件が彩った平成を舞台に、出口のない思春期に心を殺されていく1人の少女の姿を生々しく描いた衝撃の自伝漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者の自伝的漫画ということもあって描写が非常にリアルで生々しいです。
阪神大震災やオウム真理教、酒鬼薔薇事件など、当時世間を騒がした時事問題や事件が背景に描かれているので、愛子と同じ平成前半に思春期を過ごした読者は痛みすら感じます。
また虐待・援助交際・ひきこもりなどの問題も扱っており、愛子と同じ体験を経た読者は、トラウマの核を容赦なく抉られるような共感を余儀なくされます。
1巻では漫画的なデフォルメタッチだったのが、愛子が成人する3巻においてはリアルめの描写となり、それが主人公の内面の変化に対応している見事さに唸らされます。
虐待の当事者である両親を一面的な悪者として断罪せず、父親の行為を傍観せざるえなかった母親の苦悩と贖罪にも切り込んでおり、単なる毒親ものにとどまならない、母娘関係の深みにも言及しています。
過ぎ去りし90年代へのレクイエムとして、愛子と同じ平坦な戦場を生き抜いた読者は無視できない作品です。

ヴィンランド・サガ 幸村誠 講談社

ヴィンランド・サガ 幸村誠 講談社
アマゾン商品紹介 11世紀、北欧の地は、蛮族と恐れられた
ヴァイキングにより戦火にまみれていた。
その中に、父親を殺され、復讐のため戦場
を駆け抜けた少年・トルフィンがいた。
彼は仇敵・アシェラッドを殺すために生き、
生きるために戦った。だが、イングランド
王位をめぐる争いの中でアシェラッドは
不慮の死を遂げる。唯一の希望を失い、
奴隷に身をやつしたトルフィンはそれでも
なお安息と豊穣の地、ヴィンランドを思い描く。
心休まる日はいつ訪れるのか。
”本当の戦士”の物語が紡がれていく。
レビュー
どんな話ですか? 11世紀ごろに北ヨーロッパで一大勢力を誇った、ヴァイキングの生き様を描いている、重厚な作品。モデルとなる人物はいるものの、内容は完全フィクションです。主人公のトルフィン(父親を殺した相手の兵団に入りながら、決闘で父の仇を取ろうとするが…)の壮絶な半生もさることながら、脇を固める戦士たちもバックボーン含め非常に手厚く書かれており、作者の緻密な画風と相まって、漫画ではなく伝記を読んでいる気分にさせてくれる。
登場人物の「勇敢に戦い死んだ戦士はヴァルハラ(神の宮殿)に導かれる」という信仰を持つヴァイキングなので、戦闘・戦争シーンは非常に多めで、一部欠損シーンなども描かれるので、そういうのが苦手な人は要注意です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 月刊誌ならではの、丁寧な作画による重厚なストーリーと「人の生き様」が丁寧に描かれているから。(実際には想像になってしまうだろうが)当時の人がどのように考えたのか、同じヴァイキングでも地方によりどんな特性を持っているか。登場人物の出自が与える影響など、とにかく人物へのフォーカスが徹底している。だからこそ、ヴァイキングたちが避けて通れない戦闘シーンにおいても、そこに至ってしまった無念さや闘いへの矜持などを知っているからこその感情移入ができて、「ただ戦っている」だけの漫画になっていない。

ぼくらの17-ON! アキヤマ香 双葉社

ぼくらの17-ON! アキヤマ香 双葉社
アマゾン商品紹介 「アスコーマーチ! 」、「僕のおとうさん」の作者・アキヤマ香が贈る俳句青春グラフィティ。
日々をただ「なんとなく」生きて、怠惰な生活を送っていた高校生・久保田莉央。
彼は片想いの錦織彩ちゃんが俳句好きだから、という不純な理由で俳句愛好会に入部する。
部長の山本春樹と切磋琢磨しながら、やがて莉央は“俳句甲子園”出場を目指す!
レビュー
どんな話ですか? なんとなく生きてきた高校生の莉央が、主人公の漫画です。莉央は、恋心を抱いた相手に近づきたいという不純な動機で俳句愛好会に入部しますが、俳句甲子園をめざすことに燃えていきます。俳句の何たるかを全く知らなかった莉央が、あたたかい友情やライバルへの悔しい思いを積み重ね、めきめきと力をつけ、とうとう俳句甲子園に出場することになるという青春漫画です。アイドルを思わせる俳句チームも出場してきて、彩りを添えています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 俳句に対して何の知識もなかった主人公が、友人やライバルに刺激され、自分の感性をひきだしていくストーリーにひきこまれるからです。すぐに成功への道をたどるのではなく、挫折を幾度か経験していて、何度かやめようと思うこともあるのですが、その度に、その挫折で大切なものを学び取っている姿が、自分のこれまでの経験とも重ね合わされて、「あの時の決断はあれでよかったな」と、自分で自分を励ますことができる漫画です。俳句甲子園出身の俳人の佐藤文香さんが協力しているので、掲載されている一句も、読み応えがあります。

中退アフロ田中 のりつけ雅春 小学館

中退アフロ田中 のりつけ雅春 小学館
アマゾン商品紹介 高校を中退した田中は、毎日家でゴロゴロ。とうとう母に「これから毎月3万円入れなければ、この家を追い出す」と言われ、仕方なく肉体労働に就くも1か月で退職。手元に残った給料18万円の使い道をあれこれ考えた結果、なぜか15万円のプレハブハウスを買うことに…

レビュー

どんな話ですか? 主人公の田中はアフロ姿がとても特徴的です。

ひょんな事から高校を辞めてしまいます。最初は何にも縛られない生活に自由を感じでいましたが、何もすることがなく時間を持て余し始めるのです。
しかし高校の頃の4人の仲間とは交流を続けていました。
女っ気のない男5人で、毎回くだらない内容の話で盛り上がっているのです。
家の庭にプレハブを建てて暮らしてみたり、女の子と緊張しながらデートしてみたり青春真っ只の田中の日常を見ることができます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 田中達はモテないしダサいのですが、人を傷つけることなどはなく純粋な気持ちをもっているのでどこか憎めないのです。

男子学生はこんな事考えているのかと勉強にもなります。
気楽な気持ちで見ることができて、コメディ要素もいっぱいなので笑えて面白いです。
最近笑ってないなと感じている人には是非オススメしたいです。

田中の失敗エピソードを見たら、きっと嫌なことも忘れて笑えてきてしまうと思います。

自分の生活にも起こり得そうな出来事もあるので楽しいです。

脳内ポイズンベリー 水城せとな 集英社

脳内ポイズンベリー 水城せとな 集英社
アマゾン商品紹介 櫻井いちこ(29)は、飲み会で会って以来気になっていた男子・早乙女(23)に、偶然遭遇。『話しかける? 話しかけない?』『押してみる? 引いてみる?』いちこの脳内ではめくるめく会議が繰り広げられ――? 怒涛の新感覚ラブ・パニック、開幕!
レビュー
どんな話ですか? 櫻井いちこは物書きで生計を立てるゆるふわ系アラサー女子。とある合コンで23歳のマイペースな男子・早乙女に一目ぼれしてしまう。別の日にたまたま駅で早乙女に再会し、話しかけるべきかどうか迷ういちこ。そこで脳内会議がはじまるのだが、いちこの脳内には「ポジティブ担当」「ネガティブ担当」など、5人の人格があり、迷ったり困ったりした時にはこの5人が脳内でわーわーと会議をはじめる。結局脳内会議をしたのち、いちこは早乙女に話しかけ、そこから恋が急速に動き出すのだが、マイペース過ぎる早乙女にいちこは振り回され続けてしまう。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「いつも考えすぎてしまう」という人は、いちこの脳内会議に「そうそう!いつも頭の中身こんな感じ!」と共感できます。人格って一種類ではなく、時にポジティブが優勢になったり、ネガティブが優勢になったり、過去の経験や思考パターンに意外と支配されてるなと読みながら気付かされます。また、アラサー女子のリアルな心情もぐさりと刺さります。

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人 講談社

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人 講談社
アマゾン商品紹介 「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。「F」は福島。「1」は第一。
現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化!
ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。
レビュー
どんな話ですか? 自称「売れない漫画家」であった作者が2011年の東日本大震災および福島第一原子力発電所爆発事故をきっかけに、原発作業員として働くことを決意。仕事に就くまでの過程や、高い放射線量の中、実際に働いた現場の状況が知れる貴重なルポ漫画
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原発事故から10年、当時のことを思い出して欲しい。

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

アマゾン商品紹介 小4、小2、年中さんの男3兄弟を育てるスミ。
認知症気味な姑の面倒を見る恵子。
その日暮らしの年下男と同棲中のマキ。
育児、介護、独身と、それぞれが不安と不満を抱えて日々を過ごしていたある日、
思いもよらぬ人生の転機が!? エッセイコミックで人気の作者が描く、
40代女性3人の泣き笑い人生劇場!!

レビュー

どんな話ですか? 認知症の姑問題を抱える恵子、年下男と同棲中のマキ、3兄弟を育てるスミの40代女性3人が抱えるそれぞれの生活のリアルな姿が描かれている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? もうすぐ40代で、こうゆうことってあるよなあと共感して読み進めました。

前科者 香川まさひと, 月島冬二  小学館

前科者 香川まさひと, 月島冬二  小学館

アマゾン商品紹介 現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ

現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。
「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の
社会更生の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は
法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。
立場の弱い人間が抱える問題に、
主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。
保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは
何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を
掘り下げる本格ヒューマンドラマです。
是非ご一読ください。

【編集担当からのおすすめ情報】
保護司の目から社会更生を考えるという衝撃作です。
地味な取材をたくさん重ねて、製作しています。
是非手にとってご一読ください。
宜しくお願い致します。

レビュー

どんな話ですか? 主人公の阿川佳代は、コンビニのアルバイトと新聞配達をしながら保護司という職業に就いている。罪を犯してしまった非行少年が社会で更生するため力を貸すのが保護司の役目だが、再犯防止のため保護司として前科者とどう関わっていくのかがテーマになっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 保護司というあまり知られていない職業の日常がリアルに描かれています。主人公が前科者に一生懸命寄り添う姿にぐっときます。