ニコイチ 金田一蓮十郎 (著) スクウェア・エニックス

ニコイチ 金田一蓮十郎 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 須田真琴はごく普通のサラリーマン。ところが息子・崇の前では女装して優しいママを演じていた。青春を女装と育児に捧げた男のワケあり二重生活コメディー!

レビュー

どんな話ですか? 主人公は須田真琴という男性。妻と死別して、妻の遺した血のつながらない息子のために女装をして母親のふりをしながら暮らしており、女性の服装で家を出て、出勤途中で男の姿に戻って会社で仕事をして過ごすという毎日を送っていた。ある日、通勤途中でいつも見かけていた可愛い女性が痴漢にあっているところを女性の姿で助けたことから知り合いになり、そのまま女性同士の友達に発展していくが、彼女のことが男性として好きなのでどうすれば…という状況で進んでいくストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者はハレのちグゥでも有名な金田一蓮十郎さんで、この方が描くキャラクターがどれも本当に魅力的です。

まず女の子が可愛い。ヒロイン役で出てくる菜摘さんは顔が可愛くて巨乳で下品ではないいやらしさがあって、女性から見ても本当にかわいいです。あとは子供が可愛い。主人公の息子の崇くんは素直ですれていなくて、性格もやさしくて良い子です。そんな菜摘さんと崇くんと過ごす真琴さんも、ちょっと頼りない感じが魅力的です。そして何より話が面白いです。主人公サイドの話もあれば、崇くんを取り巻く子供の世界の話もあり、どのストーリーもちゃんと後につながっていてどんどん読めます。

おにいさまへ… 池田理代子 (著) フェアベル

おにいさまへ… 池田理代子 (著) フェアベル

アマゾン商品紹介 名門女子高・青蘭学園高等部に進学した奈々子は、毎日華やかな上級生たちに胸をときめかせていた。そして、生徒の誰もが憧れる特別に選ばれた者しか入れない「ソロリティ」の存在を知る…。名門女子校の社交クラブに渦巻く、嫉妬と捻じれた欲望…池田理代子が描くエレガントな愛憎劇、第1巻!

レビュー

どんな話ですか? 池田理代子作の漫画・アニメ化も1991年にされています。

舞台は名門女子校。そこへ通う生徒たちの物語です。

この学園には「ソロリティ」という成績優秀・容姿端麗・お金持ちな人たちしか入れない社交クラブがあります。

そのソロリティはみんなの憧れの的になっているのですが、そこに平凡な主人公・御苑生奈々子が選ばれる。

そのことによってクラスメイトからの嫉妬や羨望を受け、友人関係にもヒビが入ってしまいます。

そんな波乱の幕開けから始まります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? なかなか古い漫画なので、今の若い人たちは知らない人も多いかと思います。ですが、昔の漫画でも、クオリティはとても高いです。人間関係や家庭内不和、親の不倫・離婚、そして、苦しみを抱える人たちがたくさん登場しており、重々しく、波乱万丈な作品ではありますが、読み終わったあとはどこか心が強くなれるような作品です。日本の若い世代に自殺が多いのは、現代社会においても大きな問題です。この作品はそんな苦しみや悩みや葛藤を持つ人の支えになってくれるので紹介しました。

「子供を殺してください」という親たち 押川剛, 鈴木マサカズ (著) 新潮社

「子供を殺してください」という親たち 押川剛, 鈴木マサカズ (著) 新潮社

アマゾン商品紹介 家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!! 様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!

レビュー

どんな話ですか? 実在する精神障害者輸送サービス事務所がモデルとなっている漫画で、引きこもりの人や精神疾患を持つ人を無理矢理ではなくしっかりと説得して医療につなげるという話です。

引きこもり本人とその家族が世間体などを気にするあまり、周囲に相談せずに問題を先送りしていたら、家族では手が付けられないほど悪化してしまったので事務所に依頼するところから話がスタートします。

アルコール依存症の人、エリート教育で心を病んでしまった人、お金でなんでも解決しようとしたがる家族、成人した子供を手放したい考えの親など様々な人が登場します。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「精神障害者」や「引きこもり」という特殊な人間を描いているのではなくて、精神障害があっても一人の人間として、細かい心理描写があるのでただ単に「精神障害者や引きこもりは怖い」という内容で終わらせてしまっているのではなくて、誰でも些細なきっかけで精神障害者や引きこもりになることはあるのだと知ることができます。

実話に基づいたフィクションなので全ての描写にリアリティがあります。

放置して悪化してしまった精神障害者の入院の難しさ、自身や家族が心に異変を感じても世間体などを気にするあまり最初に精神医療に繋がることへの難しさは特に丁寧に描かれています。

LOVE SO LIFE こうち楓 (著) 白泉社

LOVE SO LIFE こうち楓 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 身寄りのない中村詩春(16歳)の、将来の夢は保育士さん! 夢を叶えるため保育園でアルバイト三昧だが、訳あって双子のベビーシッターをすることに。バイト先は爽やかが売りのTVアナウンサー・松永政ニの家だが…!?

レビュー

どんな話ですか? 身寄りのない主人公の女子高生は、施設で暮らしながら将来の夢である保育士になるために、保育所でアルバイト中。アルバイト先で出会った男性保護者に、双子のベビーシッターとして雇われます。双子の保護者は爽やかなイケメン人気アナウンサーで、姿をくらました兄に代わり一人で育児をしていました。外ではキリッとしていても、家では双子に手を焼きヨロヨロになる毎日。そんな彼をベビーシッターとして支える中で、お互いに意識はするのに年齢のこともあり、素直になれない二人。長い時間をかけて信頼と愛を育んでいきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 愛のあふれる内容で、心があたたまるからです。血のつながりがなくても、こんなに人に愛情を注げるのだなと感動します。叔父から甥姪への愛、男性から女性への愛、双子からベビーシッターへの信頼、女子高生の友情と、とにかく人を大切にする登場人物たちにほっこりした気持ちになります。人とのつながりって大切だな、素敵だなと感じました。人間関係が希薄な現代だからこそ、この物語の愛情で心を温めてほしいです。双子の日常も可愛らしくてたまりません。

っポイ! やまざき 貴子 (著) 白泉社

っポイ! やまざき 貴子 (著) 白泉社

どんな話ですか? 主人公は中学3年生の天野 平(あまの たいら)。小さくて可愛らしく女の子っぽい見た目だけど、中身はまっすぐで正義感の強い男の子。多感で複雑なお年頃の平(愛称:へー)の周りは常にトラブルでいっぱい。恋にバスケに友情に受験に…親友の日下 万里(くさか ばんり)とともに、体当たりで挑んでいく学園ドタバタストーリー。エピソード毎にスポットが当たるキャラクターが次々と変わりますが、どれも個性的で魅力的。コミカルな漫画かと思いきや、ぐっとシリアスな話があったりと、メリハリが効いていて引きこまれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私がこのコミックに出会ったとき、まさに主人公たちと同じ年頃でした。この時期、友人とうまく行かなかったり、勉強がつらかったり、なんとなくもやもやしたり…思春期特有の葛藤がありました。そのなんとも言葉にし難い部分を上手く表現してくれている漫画だと思います。私も当時はこの漫画に共感したり、救われたりした部分もありました。そして、大事なことを考えさせられるエピソードも多いので、大人になってからも読み返したいと思える漫画です。あと、巻数が進むにつれて絵がどんどん洗練されて美しくなっていくのも良いです。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語 夾竹桃ジン, 水野光博, 小宮純一 (著) 小学館

ちいさいひと 青葉児童相談所物語 夾竹桃ジン, 水野光博, 小宮純一 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 増え続ける児童虐待。すべての子どもたちの幸せのため、駆け出し児童福祉司の相川健太は今日も奮闘する! サンデーでのシリーズ連載開始以来、大きな反響を呼んだ真剣ドラマシリーズが、ついに単行本化!! その命を救うため、その笑顔を取り戻すため、日々戦う大人たちがここにいる!

レビュー

どんな話ですか? これは児童保護施設の話です。育児放棄や虐待など、社会問題の一つとなっていますが、さまざまなケースに応じて保護士や福祉士がアドバイスしたり実際に子どもを保護する様子が描かれています。

「こども」ではなく、なぜ「ちいさいひと」と呼ぶのか、その理由も出てきます。身の回りから聞こえる泣き声や、怪我のあと、それらは本当にしつけや偶然なのか?

ためらわず、相談してもいいのではないか?

また、子育てに悩んだらアドバイスもくれる場所でもあるそうです。

保護する人、うまく育てられない親の気持ち、被害を受けた児童の感情…色々と考えられる漫画です。

そんなことを考える漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 世の中には色々な境遇の人がいます。

私の友人は最近、結婚しました。

彼女が結婚した最大の理由は「同情」だったそうです。

彼女の旦那さんには娘がいました。

2人の娘の母親はネグレクトでした。

年齢のわりに幼い下の娘と、未だおねしょをしてしまう高校生のお姉さん。

部屋もゴミ屋敷のように汚かく、家事も育児も放棄して飲み歩いていた母親は、子どもに全く興味がなかったそうです。

たしかにそれは凄まじい光景だったと思います。

でも、おそらく、その母親にもなんらかの原因があったと思います。

虐待してしまった親の気持ちを知ることもできるのが、この漫画のオススメポイントです。

クッキングパパ うえやまとち (著) 講談社

クッキングパパ うえやまとち (著) 講談社

アマゾン商品紹介 荒岩一味は金丸産業に勤めるごく普通のサラリーマンパパ。だけど、料理の腕はとびっきり!?第1巻のメニュー……イタリアン鍋/アイスクリーム/まるごと・ザ・カレー/スペシャルモーニング/イシダイの姿造り/特製ギョーザ/ヘルシー・クッキング/メンタイのり巻き/博多風トン骨ラーメン/アッサリ雑炊/スイートアップル/ベーコン

レビュー

どんな話ですか? 料理を作る事が大好きな会社員荒岩一味を主人公として、家族・同僚・近隣住民と「家庭料理」を絡めて絆を深める漫画となっています。荒岩=クッキングパパとして家庭で腕を振るう事で、子どもたちも自然と料理が好きになっていき、家庭で料理を作る事・友人たちをおもてなすことが出来るレベルに至りました。夫婦共働きで多忙を極めているものの、子育てに関しても愛情を持って接したことで、立派な大人に育っていくのもこの漫画の魅力と言えます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私は食べるのが好きでクッキングパパを読み始めたのですが、この漫画を読むまではほとんど料理をしたことが無い・仮にした場合であってもかなりおいしくない出来でした。しかし、この漫画を読んで料理にチャレンジしたところ、手順に則って作っていけば失敗が少なくておいしい料理が作れるようになったので、料理をほとんどしたことが無い人にお勧めしたいと感じました。男性一人暮らしでも簡単に作れる料理を紹介している事が多いので、一度料理をして作る側の気持ちになってみるのも良いと思いました。

花田少年史 一色まこと (著) 講談社

花田少年史 一色まこと (著) 講談社

アマゾン商品紹介 近所でも一押しの悪ガキ・花田一路(はなだ・いちろ)少年。ある日、いたずらが過ぎ自動車に激突してしまう。幸いにも九死に一生を得たがこの事故以来、頭に残った9針のキズと共にオバケが見えるというコワ~イ能力まで得ちまったからたまらない。

レビュー

どんな話ですか? 昭和は舞台で、近所でも有名な悪ガキ少年花田イチロが、母親と喧嘩して自転車で家を飛び出し、交通事故に遭い生死をさまようが、後頭部に抜い跡は残ったが、助かる。それからというもの、イチロはお化けが見えるようになってしまう。イチロの前に現れるお化け達は、イチロにお願いばかりしてくる、この世に未練を残したお化けばかり、イチロは嫌々ながらも、様々なお化け達の願いを叶えるべく奮闘する笑いあり、涙ありの感動作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 悪ガキイチロがお化けの願いを叶えるべく奮闘するのですが、お化け達の願いは、親と子の絆、動物達との絆を、人と人との絆の大切さや、切なさを其々の話の中で描かれていて、涙なしでは読めないほど、感動できます。それだけではなく、主にギャグ要素が強いので、楽しみながら、感動できるので、かなり惹きつけるられます。様々なお化けを通して、色々と考えさせられますし、クライマックスも、イチロ自身の親子の絆と重なるように描かれていて、最後まで満足のいく作品だと思います。

capeta 曽田正人 (著) 講談社

capeta 曽田正人 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 幼い時に母を亡くした平勝平太(通称・カペタ)は、仕事が忙しい父に対して、気丈にふるまうものの、友人の安藤伸(通称・ノブ)や鈴木茂波(通称・モナミ)と遊びながら、退屈な日々を過ごす小学4年生。カペタの唯一のあこがれといえば、かっこいいクルマ…。そんなある日、父が仕事先から持ち帰った“ある物”が、カペタの運命を大きく変え、彼を未来の“戦場”へと導いていく!! 熱闘レーシングロマン、堂々の幕開け!!

レビュー

どんな話ですか? 幼くして母親を失くし父親と2人で生活している少年がプロのレーシングドライバーを目指していく漫画です。父親が息子である平勝平太(カペタ)に廃材からレーシングカートを作って遊ばせる事がきっかけとなり、カペタはモータースポーツの世界へと興味を持つようになります。モータースポーツの世界はお金がかかるので決して裕福ではないカペタの家庭では、他のライバル達と金銭面的にも不利な状況になります。それでも諦める事無く頑張ってプロのレーシングドライバーを父親と二人三脚で目指していく姿に感動する漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ただの主人公が活躍する漫画ではなく、父と子供の親子関係を描写しているシーンが感動できるので見終った時に自分も頑張ろうと思える作品です。困難があると誰でも自分の夢を諦めてしまいがちですが、どんな困難が訪れても父親と息子がお互いに頑張っていく姿に胸を打たれます。モータースポーツの世界で頑張っている息子を見て父親も仕事は大変なのですが、息子の夢の為になんとかしてスポンサーを付けようと金銭を工面していくシーン等も親の子供への思いが見えて感動します。

働かないふたり 吉田覚 (著) 新潮社

働かないふたり 吉田覚 (著) 新潮社

アマゾン商品紹介 作者の個人ブログで圧倒的支持を得たニート兄妹漫画が待望のコミックス化!! マイペースで対人恐怖症の妹・春子と、インテリなうえに友達もいる“エニート”な兄・守。社会のすみっこに生息する、絶滅危惧種的な仲良しアホ兄妹によるぐーたら日常漫画。大きい声では言えないけれど、この兄妹ちょっとうらやましい?

レビュー①

どんな話ですか? 無職の兄と無職の妹が織りなすギャグ漫画です。

初期の方はただ家でTVみてゲームをしているだけなのですが、兄妹のほっこりする自虐ネタがとても面白いです。

最初は兄、妹、父親、母親しか出てきませんが、話が進むにつれて兄妹と周りの友人が増えていき、各登場人物の意外な過去が分かったりと

ギャグ漫画だけど続きが気になる感じです。

最新刊辺りになるとたくさんキャラクターが出てきてわちゃわちゃする感じでキャラクターの成長も楽しめます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 偶然書店で見かけて何となくタイトルに惹かれて購入してみたのですが、思いのほか面白くハマりました。

面白すぎて一気に21巻買ってしまったほどです。

現在、コロナ渦で殺伐とした世の中なので、一人でも多くの人がこの漫画を読んでほっこりしてくれればと思います。

自分の境遇を悲観する人が多いですが、無職だけど卑屈にならない主人公達に勇気を貰える人は多いんじゃないかと思います。

今の時代だからこそ多くの人に読んでほしい作品だと私は思います。

レビュー②

どんな話ですか? ニートの兄妹が、過ごす日々を映し出した「ほのぼのギャグ漫画」です。

妹は、おっちょこちょいで人見知りな性格。兄は、頭が良いけどなぜかニートをしています。

読み始めると最初は、妹萌えを狙ったくだらない漫画と思う人が大多数でしょう。

しかし、読み進めていくにつれ、自身の人生について考えさせられます。

登場人物は、皆キャラが濃く、ふざけている人が多いけど

誰もが、家族、友人のことをとても大切に思っています。

自分も誰かが困っている時、この人たちのような行動をできるだろうかと考えさせられます。

いろんな悩みを持った人が現れますが、ニートの二人が、どうやって勇気づけていくか、楽しみになります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 基本的に、1話完結型で進んでおり、忙しい人でも、読みやすいです。

また、多くは、ニートの二人がふざけている日常を切り取ったマンガなので

何も難しく考えず、スラッと読めてしまいます。

でも、そんなほのぼのとした話から、急に心に響く言葉や行動があるので、ともて印象に残ります。

この漫画を読んだら人生が変わるというのは、言い過ぎですが

これからは、もっと家族や友人を大切にしようと、優く、きれいな心になるでしょう。

レビュー③

どんな話ですか? 賢いのに働かない兄・守と対人恐怖症の妹・春子の日常を描いたギャグ漫画です。働かず、学校にも行っていないいわゆるニートの兄妹が毎日のんびりゲームをしたり友達と遊んだりする日常をほのぼのタッチで描いています。彼らの日常はかなり脱力系です。夜中におにぎり持参で星を見に行ったり、近所の猫マップを作ったり、あえてクソゲーをやってみたり。たいしたことはしていないふたりなのですが、日常を全力で楽しんでいる様子は読んでいて癒されます。

働いていないのに妙に高いコミュニケーション能力を発揮する守がときどき真理というかいいことを言うので、心にぐっとくることもある不思議な漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ニートの守と春子は時間を気にせず、お金をかけず、家の中や近所で夢中になって遊ぶ天才です。ばかばかしいけど楽しい、そんな毎日の楽しみ方を知っているふたりは現代人にとっての癒しです。この漫画を読んでいると、ふたりと一緒にのんびりと休日を過ごしているような気がしてきて、とてもリラックスできます。忙しい現代人ですが、子どもの頃のように遊ぶことができたら最高の休日ですよね。

ふたりの周りに描かれる両親や友人のキャラクターも魅力的です。ニートであることを心配しつつ仲の良い両親や、社畜生活に疲れながら休日はニートの兄妹と全力で遊ぶ友人など。全てのキャラクターが愛をもって描かれているところもこの漫画の魅力です。とにかく癒されます。

レビュー④

どんな話ですか? 働いていないニートの兄妹が主人公で、その友達やご近所さん、家族とのお話です。

鬱々としていたりシリアスな話ではなく、ひたすら二人をとりまく日常の一コマが綴られています。

とても人見知りだけど思いやりがあってお茶目な妹・春子と友達もいて頭が良くユーモアのある兄・守の日常を見ていると、働いていなくても、ずっと変わらない二人に救われた人がたくさん出てきます。

友達、同僚、部下、退職したおじさんなど脇役の一人一人にストーリーがあり、キャラクター全員が魅力的です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 戦ったり、負けたり勝ったり、ひたむきに努力していたりといった特別なことは出てこない漫画です。

読んだ後に心がちょっと温かくなる日常の一コマが書かれていて、辛くても働かないといけない、逃げ道がないと思っている時に肩の力を抜いてくれる作品です。

仕事や人間関係に悩んでいる人は多いと思うので是非読んでみてほしいです。