オンライン The Comic  雨蛙ミドリ (原作), キョカツカサ (作画)  小学館クリエイティブ

オンライン The Comic  雨蛙ミドリ (原作), キョカツカサ (作画)  小学館クリエイティブ

アマゾン商品紹介 どこにでもいるごく普通のOL・八城舞、22歳。ある日、彼女の家の郵便ポストに1台のゲーム機が届いた。本人の意志に関係なく強制的に参加させられたゲーム「ナイトメア」──、それは大切な人の命と自分自身の肉体をかけた命がけのゲームだった!!

ゲームを途中で放棄すれば大切な人が死ぬ。ゲーム内の戦いに負けると自分の肉体の一部(腕や足、声など)が奪われ機能しなくなってしまう。
心臓が奪われれば待っているのはもちろん、死だ。

いきなり自分が放り込まれた恐怖の世界に戸惑いながらも、舞は戦い続けるしかないと決意し、ゲームの中で次つぎと立ちはだかる敵に敢然と戦いを挑んでゆく。

原作小説『オンライン』は「モバゲー」「E★エブリスタ」で閲覧者総数4000万超を記録した人気携帯小説であり、ゲームの世界を舞台とした仮想世界バトル小説の先駆ともいえる作品。『サバンナゲーム』などその後の多くの携帯小説・スマホ小説に多大な影響を与え、いまだに多くの読者の支持を得ている。

今回、その人気小説をコミカライズしているのは圧倒的な画力と表現力で注目の俊英キョカツカサ。スマートフォン用コミックアプリ『少年エッジスタ』の連載では、公開以来、他の作品を圧倒して常に第1位の人気を保ち続けている。

ゲーム世界を生き抜かなければならない舞の恐怖、共に戦う仲間たちとの友情、舞に思いを寄せる男性の正体は……!?
謎が謎を呼ぶ展開はまるで先が読めず、読み始めたらもう止まらない!

原作小説『オンライン』は「モバゲー」「E★エブリスタ」で閲覧者総数4000万超を記録した人気作。
また同作は角川つばさ文庫より『オンライン! 』というタイトルで現在第4巻まで刊行中
(主人公の設定を社会人から高校生に変更し原作者がリライトした作品)。

レビュー

どんな話ですか? ある日突然送られてきたゲーム「ナイトメア」。ゲームが送られてきたプレイヤーは、必ずそのゲームをやらなければ死んでしまいます。また、プレイしたとしても、毎日ある特定のスコアに到達しなければペナルティとして身体の一部の機能を制限されます。身体の機能は右手や右足、左手左足、目、耳、鼻、心臓など多岐に渡り、そのペナルティをハンデとして背負いながらも決められたスコアをクリアしない場合、ゲームオーバーとなり、現実世界でもプレイヤーは死に至ります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画の面白いところは、不気味なゲームのナイトメアを可愛いOLの主人公の舞が、所属する会社で立ち上げられたナイトメア対策組織のチームで一丸となり、協力してナイトメアをクリアしながら謎を解いていくことにあります。現実世界と仮想空間のナイトメアの世界が入り交じる様子が不気味で、死の恐怖に囚われながらも立ち向かっていくプレイヤー達の逞しさに読んでいて胸を突き動かされます。続きが気になり読み進めてしまうこと間違いなしの漫画です。

ミスミソウ 押切蓮介 (著) 双葉社

ミスミソウ 押切蓮介 (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 「私は家族を焼き殺された――。」三角草(ミスミソウ)。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、壮絶なイジメだった。せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する―――!!
どんな話ですか? 中学3年生の春花は廃校寸前の中学校、大津村中学校へと転校してからクラスメートによる壮絶ないじめを受けていましたが、それを家族には言わずに耐えていました。ところがついに家族にいじめのことを知られ、登校するのを引き止められて学校を休んでいたある日、春花が登校しない代わりにいじめの標的になりそうだった流美の暴走で家族を家ごと燃やされてしまいます。妹は重傷で済みましたが両親は亡くなってしまいました。クラスメートによる犯行だと気づいた春花による壮絶な復讐劇が幕を開けます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? このマンガでは、大人や子供限らず、人間の醜悪さ、残酷さを隠さず描いています。そしてその悪意に真っ向から挑み、復讐を果たしていく中学生の少女の姿は圧巻です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 理不尽で胸糞悪くなるような残酷なストーリーを読みたい人 孤独で絶望的な状況に立ち向かう強い女性の姿を見たい人
読んだことによるエピソード このマンガでの主人公のおかれた状況は、中学生女子にとってどうすることもできないようなものでした。しかし、それでも復讐を遂げようと行動する主人公を見て、自分も困難な状況に陥ったときこそ信念を貫こうと思えました。

シャトゥーン 〜ヒグマの森〜 奥谷 通教 (著), 増田 俊也 (原著) 集英社

シャトゥーン 〜ヒグマの森〜 奥谷 通教 (著), 増田 俊也 (原著) 集英社

アマゾン商品紹介 “シャトゥーン”――それは冬眠に失敗し、飢えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマ。零下40度の閉ざされた大森林で、地上最大最強の肉食獣による圧倒的な暴威になすすべも無い人間達……最悪の惨劇が幕を開ける!!
どんな話ですか? 極寒の森林の中で、凶暴化したヒグマから生き延びるため人間が奮闘するサバイバル漫画です。人間と野生動物の付き合い方についても考えさせられます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ゾンビや幽霊・鬼などの脅威から生き延びようと奮闘する漫画は山ほどあります。熊をテーマにしたサバイバル漫画は意外かと思うかもしれませんが、実は最も現実的な話なのではないでしょうか。実在する生き物の脅威から、一味違ったスリルを味わえます。熊の怖さはもちろんですが人間と生き物の関わり合いについても考えさせられます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 有名な熊との獣害事件に関するwikipediaで、ヒグマについて興味を持った人はぜひ読んでみてください。
読んだことによるエピソード 登山に行く時の熊への対策をしっかりと考えるようになりました。

眠れる森のカロン 茂木清香 (著) 講談社

眠れる森のカロン 茂木清香 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 予測不能のスリルライド・ファンタジー、開演!!!!記憶をなくした“ぼく”が迷い込んだ大きな屋敷。そこに現れたのが、かろんと名乗る小さな女の子。仲良くなった“ぼく”とかろんは一緒に暮らし始めるが、その屋敷は謎だらけ。身の回りで起こる奇怪な事件に違和感を覚え、記憶を取り戻そうとする“ぼく”。そして、ある恐ろしい真実に辿り着く‥‥。
どんな話ですか? 「この門をくぐるものは一切の希望を捨てよ」と書かれた門をくぐると、少年の身体は影だけになっていた。
さらに逃げ続けた先に佇んでいたのは、薔薇に埋もれた不思議な洋館。
洋館で待っていたのはフリフリのドレスを着た愛くるしくミステリアスな少女、その名もカロン。
カロンは少年を王子様と呼んで歓迎するのだが、彼はすべての記憶を失い、自分が誰かもわからなくなっていた。
はたしてここはどこで自分は誰なのか?
不気味な屋敷を徘徊したはてに、王子様を待ち受ける衝撃的な真実とは。
メルヘンタッチなホラー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? メルヘンタッチの可愛らしい絵柄とダークな内容が融合した、大人のための残酷童話とも呼ぶべき作品です。謎に包まれた不気味な館、徘徊するモンスターたち、地下室に閉じ込められたバケモノなど、序盤から掴みはばっちりで引き込まれます。話が進むと次第に明かされていく王子様の正体や、カロンの狂気に背筋が冷えます。フリーホラーゲームの「Ib」や「魔女の家」など、ゴシックホラーな雰囲気が好きな層に刺さりそうです。
前半は逃げ回る一方で弱々しかった王子様が、邪悪な本性を剥き出してからが物語の真骨頂です。カロンすら怖気付く勢いで反撃に転じるのですが、攻防がめまぐるしく入れ替わるスリリングな展開に手に汗握ります。また、カロンと王子様の人格が歪んでしまった根底には家族との確執や虐待が挙げられるのですが、この回想パートの陰湿さもぞくぞくします。
カロンの意外な正体がわかった瞬間世界の見え方ががらりと変わるのも快感です。
どんな人に読んでもらいたいですか? ダークメルヘンが好きな人
ゴシックホラーが好きな人
「Ib」「魔女の家」「クロエのレクイエム」が好きな人
シリアルキラーに興味がある人
読んだことによるエピソード 特になし

ブラッドハーレーの馬車 沙村 広明 (著) 太田出版

ブラッドハーレーの馬車 沙村 広明 (著) 太田出版

出典:ブラッドハーレーの馬車

 

アマゾン商品紹介 資産家・ブラッドハレー家の養女になることが、孤児院の少女たちの憧れだった。ブラッドハーレー聖公女歌劇団で華々しく活躍する……そんな期待に胸を膨らませた少女たちがたどり着いた先は、暗い暗い塀の中。恐ろしく壮絶な悪夢が始まる――。
どんな話ですか? 歌劇団を主催する大富豪・ブラッドハーレー家は、毎年豪華な馬車を孤児院にさしむけて、身寄りのない少女たちを養子に迎え入れていた。
舞台での活躍を夢見、希望にあふれて馬車に乗り込んだ薄幸の少女たちを待ち受けていたのはしかし、高い塀が聳える監獄。
実は富豪の養女というのは建前にすぎず、少女たちは野蛮な囚人たちの性欲の鬱憤の捌け口として、慰み者にされる宿命だった。
何も知らずブラッドハーレーの馬車に乗り込んだ少女たちそれぞれが辿る、あまりに残酷すぎる運命とは。
トラウマになること必死の衝撃作。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 夢と希望にあふれた無垢な少女たちが辿る、残酷すぎる運命に衝撃を受けます。
読んだら鬱になる事必至、絶望しかもたらさない名作。
どん底の底が抜けるほどとことんまで落ち込みたい、鬱好き読者にはおすすめです。
また、美少女たちが鬼畜に凌辱されるシーンが描かれるので、嗜虐欲を満たしたい人にもおすすめ。
ただ残酷で外道なだけではなく、作者持ち前の画力の高さによって、一種の残虐美ともいえるような芸術表現に昇華されているのもポイントです。
ただのエログロにあらず、少女たちが突き落とされた地獄で見出す一筋の希望もちゃんと描かれるため、群像の悲喜劇が交錯する人間ドラマの趣があります。
時代や場所は明言されていませんが、作者は「赤毛のアン」に触発されて描いたと言及しており、少女たちが着る華やかなドレスの描写や欧州風の馬車や建物の描写も見ごたえあります。
どんな人に読んでもらいたいですか? 鬱展開に耐性のある人
どんでん返しに驚きたい人
エログロが好きな人
読んだことによるエピソード とくになし。

 

東京喰種 石田スイ (著) 集英社

東京喰種 石田スイ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 人を喰らう怪人”喰種(グール)”が跋扈する東京。
日常に隠れて生きる、正体が謎に包まれた”喰種”の脅威に、人々は恐れを感じ始めていた。読書好きの平凡な大学生・カネキは、通い詰める喫茶店「あんていく」にて、自分と同じく高槻泉を愛読する少女・リゼと出会う。
自分の運命を大きく変えることになるとは知らずに…。

人間の命を奪い、喰い生き永らえる怪人の存在に疑問と葛藤を抱きつつ、あるべき世界のあり方を模索する青年の未来は――!?

“東京”には、或るひとつの「絶望」が潜む…。群衆に紛れ、人間を狩り、その死肉を喰す怪人、人はそれを「喰種」と呼ぶ。青年が怪人に邂逅したとき、数奇な運命が廻り始める──!

レビュー①

どんな話ですか? 普通の人間として生きていた金木研は、ある日突然喰種の身体になってしまいます。

喰種は身体能力において、通常の人間よりも長けているものの、人間または喰種しか食べることができない特殊な存在でした。

いきなり喰種として生きることを強いられた金木は、他の喰種らと仲間になりながら、東京の地で逞しく過ごしていくのです。

ただ、喰種は人を食べないといけないため、作中の社会においては悪と見なされており、その喰種を抹殺するためのCCG(喰種対策局)という組織が存在していました。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 東京喰種という作品は、いわゆる正義と悪の戦いを描いた作品ではありません。
というか、何が正義か?何が悪か?が分からなくなるような、そういう描き方をしています。
主人公ら喰種は人を殺さないと生きられないわけですから、人殺しという扱いになるため、通常では悪になりそうです。
しかし、主人公らは人間が生きるために動物を殺す行為は普通なのに、なぜ喰種が生きるために人間を殺してはいけないのか?とCCGの人間に問います。
人間を含めて、生物は他の生物を殺しながら生きるのが普通であり、そこには善も悪もないという感覚になりやすいです。
だからこそ、登場人物の誰が正義で、誰が悪かという部分はほぼ存在しない、そこが他の漫画とは違う部分であり、おすすめできるポイントです。

レビュー②

どんな話ですか? 舞台は東京。

「喰種」(グール)と呼ばれる、人の姿をしているが人を食べ物にする生き物と人とが生活する世界。

主人公は「金木研」(かねきけん)で物語開始時は18歳の男の子。事故により(物語が進むうちに事故ではないことが明かされるが)臓器移植がなされる。しかし、臓器提供してくれた人が実はグールであり、人として生まれた彼だが臓器移植をしてからは半分人間・半分グールとなってしまう。人間VSグールという世界でどちらの側でもある金木が出会いと別れ、愛について葛藤する物語である。

なぜその漫画をオススメしたいですか? まず、今までにない世界観でその世界にのめり込んでしまった。

よくある「正義VS悪」という単純な構成ではなく、主人公がどちらの側にも立っている存在であるため、作中も人間側、グール側の視点での描写があり単純に物語の深さがあった。バトルシーンも多数あったのだが、作者の画力が非常に高いためすべてのコマが「かっこいい」「キレイ」であった。また、人物もかなり細かく設定がされているため登場キャラクターは多いのだが、それぞれのキャラが個性的で、推しキャラもひとそれぞれいるのではないかと思う。

レビュー③

どんな話ですか? 平凡な大学生、金木研(カネキ)はある日、鉄骨事故に巻き込まれます。事故後の手術で強力なグール・リゼの臓器を移植されたカネキは、いやおうなく半グールの身となってしまいます。グールのコミュニティ「あんていく」という喫茶店に身を寄せたカネキは、はじめはグールのことを嫌っていましたが、しだいに彼らにも感情があり、人と同じなのだということを理解していきます。人間とグールとの共存を目指し、カネキが奮闘する様子が描かれた群像劇です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初はグールのことを化け物だと思っていた主人公・カネキが、自分もグールと同じ立場に置かれたことで、人間的に成長していく様子が見事に描かれています。普通の大学生がカネキと同じ立場に置かれたら、とても怖いし、絶望から立ち直ることは難しいと思いますが、カネキは自分のことだけでなく、周囲のことを思いやれるやさしさを持っていたので、より強くなれたのだと思います。読んでいておそろしい展開もありますが、感動するのでオススメです。