サユリ 押切蓮介 (著) 幻冬舎コミックス

サユリ 押切蓮介 (著) 幻冬舎コミックス

アマゾン商品紹介 この家に住んでた人って…どんな人だったの…? 夢の一戸建てマイホームへと引っ越した神木家。しかし、家族7人揃ってのありふれた幸せを満喫する間もなく次々と不幸で不気味な出来事がこの一家にふりかかる…。鬼才・押切蓮介の超絶ホラー、開幕――。
どんな話ですか? 高校受験を翌年に控えた主人公・則雄は、家族とともに郊外の一軒家に引っ越したものの、直後に父親が変死を遂げる。
父親の死のショックが冷めやらぬ中、家では次々と怪異が起こり家族が順番に姿を消していく。
家に取り憑いた悪霊の仕業を疑えど、どうすることもできない無力感と絶望にうちひしがれる則雄。自分も他の家族と同じく正体不明の悪霊の犠牲になるしかないと諦めかけた時、認知症を患っていたはずの祖母が突如正気に戻る。恐ろしい形相に豹変した祖母は悲嘆に暮れる則雄を叱咤し、この家に取り憑いた邪悪なものに宣戦布告するのだった。
人間と怨霊の熾烈な戦いを描くオカルトホラー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 数々の名作ホラー漫画を手がけてきた押切蓮介の隠れた傑作。郊外の一軒家に引っ越してきた平凡で幸せな一家が、背筋も凍る惨劇に見舞われます。ホラー映画の「貞子」「呪怨」に通底するオーソドックスな恐怖演出で、家中に響き渡る狂った哄笑や不気味な女の影に身の毛がよだちました。個人的には壁の中から弟の断末魔が聞こえるシーンが一番怖かったです。中盤まではただひたすら悪霊の脅威に怯え続けるしかありませんでしたが、認知症の祖母が正気を取り戻してから完全に潮目が変わります。この祖母とにかくヤバいです、イカレてます。家族を奪った悪霊に一切容赦せず、その正体を突き止めて復讐を開始するのですが、反撃の仕方が苛烈すぎて、人間と幽霊本当に怖いのはどちらかわからなくなりました。前半は前半で正体不明の悪霊にやられっぱなしで、不条理を極めて怖いのですが、後半からずっと祖母のターンが続くため怖さの種類がガラリと変わります。祖母が悪霊を倒す為にとった手段が犯罪紙一重(というか犯罪)だったのも衝撃的でした。
どんな人に読んでもらいたいですか? 「呪怨」が好きな人
Jホラーが好きな人
幽霊より生きてる人間の方が怖いと思っている人
復讐でスカッとしたい人
読んだことによるエピソード 特になし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です