おじさまと猫  桜井海 (著)  スクウェア・エニックス

おじさまと猫 桜井海 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 ペットショップで売れ残っていた一匹の成猫。日に日に値段が下げられ、見向きもされず、諦めていた猫の前に一人の男性が現れる。彼が告げた言葉とは…「私が欲しくなったのです」これは誰かに愛されたかった猫とおじさまの、心温まる日々を紡いだ物語。

レビュー

どんな話ですか? ペットショップで1年間売れ残っていた不細工な猫が、諦めていた時に素敵で紳士なおじさまが「この子をください」とお店にやってくる。

おじさまは奥様を亡くした元有名ピアニスト。

お家にやってきた猫は「ふくまる」と名前をつけてもらう。

おじさまは慣れない猫のお世話を一生懸命頑張り、ふくまるとの絆が生まれていく。

おじさまは奥様を亡くして以来、聴衆の前でピアノを演奏出来ない。

ふくまるや親友の犬好きの小林、音楽教室の若い仲間等に囲まれて、おじさまも少しずつ癒され前に進んでいく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 猫のふくまるは不細工だけれどとても愛らしいので、猫好きの人はもちろん、そうでなくてもいじらしくて可愛い。

おじさまは本当に誠実な紳士で、ふくまるを一生懸命育てている姿が良い。

とにかく悪い人というのが出てこないので、暖かいお話。

ストーリーにも展開があり、周りの登場人物の話も広がっている。

ふくまるが間違って脱走してしまったり、猫飼いあるあるの事件も起こりつつ、おじさまをライバル視しているピアニストを猫仲間にしたり、一人一人にストーリーがある。

坂道のアポロン 小玉ユキ (著) 小学館

坂道のアポロン 小玉ユキ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
●収録作品/坂道のアポロン(1)/種男

レビュー

どんな話ですか? 転校が多かった主人公の薫はまた東京から佐世保へ転校。ひょんなことからクラスから恐れられていた千太郎と関わることに。千太郎はジャズでドラムをやっており、薫はクラシックのピアノを。お前にジャズなんかわからん、と言われたことからジャズピアノにのめり込む薫。そこから良くも悪くも仲良くなり、ジャズセッションをする仲になる。千太郎の幼馴染である律子との三角関係にも悩みながらも友情、青春、恋愛の要素が詰まった心温まるストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初は真逆の性格の千太郎と薫だが、仲良くなる過程や、ジャズ、というあまりないジャンルにとても胸躍らせられます。また、選曲もとてもよく、漫画からは音が伝わらないが、表情や楽しそうに演奏しているシーンから音をも伝わるような気がします。青春、友情、恋愛、全ての要素を詰め込んだとても心温まるストーリーです。また、設定が1966年、というところもグッときます。現代にはない、ほろ苦い恋愛も見ることができます。

ピューと吹く!ジャガー うすた京介 (著) 集英社

ピューと吹く!ジャガー うすた京介 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 酒留清彦はミュージシャンを夢見る17歳。ある日、意を決してオーディション会場へやってきた清彦は、そこで謎のフエ吹き男と出会う。彼こそが、この後の清彦をギャグ人生へと誘うジャガーさん、その人であった!!

レビュー

どんな話ですか? ギタリストを目指して養成所に入所するはずだったのに、笛を吹く謎多き男ジャガージュン市とであったことでなぜか「ふえ科」に入ってしまった青年酒留清彦こと通称ピヨ彦の物語です。基本は不条理ギャグマンガの路線を貫いており、破天荒なジャガーに振り回されるピヨ彦という構図です。さらにはヒップホップを嗜むダメ忍者のハマーや引っ込み思案なのにアイドル志望の白川高菜を加え、不条理で爆笑必至のすごく面白い漫画なのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 不条理ギャグ路線を貫いており、理屈などを関係ない力技で笑わせてくるのが面白いからです。元気がない時や、暇なときに読んでみることをおすすめします。絶対に笑えますから。週刊少年ジャンプの隅の隅で長期連載されていた漫画で、いつ打ち切られてもおかしくないようなギリギリの感じがこの漫画らしくて大好きでした。大人になった今でもこの漫画はとても面白く本屋にいったら時々立ち読みしてしまいます。ぜひとも読んでみることをおすすめします。

BAMBi カネコ アツシ (著) KADOKAWA

BAMBi カネコ アツシ (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 5億円の賞金をかけられたピンク色の髪と銃を持つバンビ。誘拐した少年と共に旅を続ける彼女に次々に襲い掛かる追っ手。ふたりの旅路の果てに待つものとは……? ピンク色の髪とピンク色の銃を持つ殺戮処女・バンビを巡るロードコミック第1巻!

レビュー

どんな話ですか? 子どもを依頼者(老人3人組)の元まで届ける若い女の子(ピンクの髪でピンクの髪銃を所持している)と、その子どもを誘拐したいが為に追い回すギャングチームやロックスターなど悪党たちのロードムービー。

女の子はかわいい見た目なのにすごく強く、どんな悪党たちも容赦なく殺していく。

またターゲットとなっている子どもは子どもらしさが無く、追い回されても全く怖がる様子もなく、子どもの素性があかされていくにつれ物語が深くなる。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 筆ペンで描かれた絵が全てとてもかっこよく、どのシーンも音楽CDのジャケットになりそうで素敵。

人が殺されるシーンがバンバン出てくるが、気持ち悪さよりも何故か爽快感すら感じるスピード感がとても心地いい。

物語の内容も謎が少しずつあかされるのが歯がゆいようで気持ちよく、続きをすぐに読みたくなり、気づいたら全て読み終わっている。

出てくる登場人物が全て濃く、全員キャラが立っているのも読んでいて飽きなくて楽しい。

この音とまれ! アミュー (著) 集英社

この音とまれ! アミュー (著) 集英社
アマゾン商品紹介 先輩が卒業して箏曲部ただ一人の部員になってしまった武蔵。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も居る状態。そんな彼の前に現れた、見るからに不良で箏とは縁の無さそうな新入生が入部したいと言い出して!?

レビュー①

どんな話ですか? 神奈川県の時瀬高校の筝曲部に所属している主人公の倉田武蔵は、先輩が卒業してたった一人の部員になってしまった。四月になり新入部員の勧誘に励むのだが、部の存在自体を知らない人も多く廃部の危機に陥いるのだった。そんな中現れた見るからに素行が悪く不良な新入生久遠愛が入部したいと言い出した。最初は拒絶していた武蔵だったが不器用ながらもまっすぐな愛を知り受け入れ、箏の家元の娘のさとわや愛の友人たちが入部しでこぼこで一見バラバラなメンバーでの青春部活物語が始まります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 音楽をテーマにしており実際に耳で音を聴くのではなく、絵や文字を目で見て音をイメージし感じなければならないのですが、登場人物一人ひとりの表情や手元の動きなどで容易に豊富な音がイメージできます。こんなに心から高揚したり、感動した漫画は初めてでどんどん物語に入り込んでしまいました。学生時代の部活動特有の情熱や努力の過程など懐かしさを感じたり高校生たちの不器用さに一喜一憂しワクワクし、恋愛模様には胸がキュンキュンします。

レビュー②

どんな話ですか? 慕っていた先輩たちがみんな卒業してしまい、倉田武蔵は箏曲部でたった1人の部員になってしまう。新年度を迎えて武蔵は新しい部員を増やすべく勧誘を頑張るものの、地味な箏曲部はまったく注目されなかった。だがそんな武蔵の前に、明らかにヤンチャで箏とは何の関係もなさそうな新入生が入部を希望してくる。廃部寸前の箏曲部だったが徐々に部員が増えていき、次第に箏曲の大会を目指すようになる。箏に青春をかけた高校生たちの熱い物語!
なぜその漫画をオススメしたいですか? 箏曲部の物語と聞いても最初はあまりピンときませんが、読んでいくうちにおもしろさがだんだんとわかってきて楽しいです!どうやったら箏が上手に弾けるのか、武蔵や愛たち箏曲部は懸命に考えてひたすら練習を繰り返します。順風満帆にいくことはほとんどなく、紆余曲折ありながら少しずつ成長していきます。各部員たちの思いがヒシヒシと伝わってくるのはもちろん、箏にどんな魅力があるのかもわかります。また絵がきれいで読みやすいですし、多くの人にオススメしたい漫画です。

ロッキンユー!!! 石川 香織 集英社

ロッキンユー!!! 石川 香織 集英社

アマゾン商品紹介 高校の部活レクリエーションで1人の地味で暗そうな生徒が演奏した音楽「ロック」。その演奏に心を奪われた真神たかしは、ロック研究会の戸を叩く…。そこでたかしが出会ったモノとは…!? 青春ロックストーリー第1巻!

 

どんな話ですか? 平々凡々に生きてきた主人公・真神たかしは、高校入学時の部活レクリエーションで、地味で根暗な眼鏡の先輩が演奏した疾走感あふれるロックに衝撃を受ける。
先輩・アキラの演奏に惚れこんだたかしは、まっしぐらにロック研究会の扉を叩く。ロックのことなど何も知らない初心者のたかしだが、アキラの教えを受けて徐徐にロックの魅力にハマっていき、校庭でボーカロイド曲のゲリラライブを行うまでになる。やがて二人は志を同じくする仲間を集めステージへ上がるのだが……。
エッジの利いた青春ストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ボーカロイドのヒットナンバー「ワールドエンドダンスホール」をはじめとして、実在のロック曲が多数登場するのが音楽好きにはたまりません。曲のタイトルがバンと見開きで表示される演出も最高にかっこよく痺れます。演奏シーンは見てるこちらまで熱量が伝わってくるような大迫力でテンションが上がりました。ともすれば青臭いほどに粗削りでひたむき、しばしば暴走する熱血なキャラクター描写から、ロックに賭ける情熱が余す所なく伝わってきてきます。コミュ障陰キャぼっち眼鏡のアキラは、黒髪眼鏡好きな女子に刺さるビジュアルで、彼とわんこ気質なたかしのコントは健全な意味でも不健全な意味でもとても萌えます。最初は二人きりだったのが次第に仲間が増え、最終的に4人でバンドを組んでステージに上がるのですが、会場の熱気や興奮に感化され、読者のボルテージも急上昇します。青春全開、面白い部活ものをさがしてる人におすすめです。

ソラニン 浅野いにお (著) 小学館

ソラニン 浅野いにお (著) 小学館

アマゾン商品紹介 大学を卒業して1年が過ぎ、OA機器メーカーのOL・井上芽衣子はあることを実感するようになっていた……「わたしは社会人には向いていない」。とはいえ、自分に特別な才能がないと自覚してしまった今となっては、もはや人生のレールを外れる勇気もないというのが現実。多少辛くても、頑張ってつつましく生きていくしかないのだと、彼女は今日も会社へ向かうのだったが…

レビュー

どんな話ですか? 浅野いにおが描いた漫画で、なんだか日常のだるさ、やるせなさみたいなのが表現されている漫画です。主人公は個性的な顔をした若い女性で、彼氏と同棲しています。彼氏はバンドをやっていて、なかなか芽が出ません。それで諦めようとしたり、主人公と喧嘩になったりします。新曲「ソラニン」を作り、デビュー出来そうになるけれど、思ってたのと違っていて断ります。その後、思いもよらない出来事が起こって、主人公の人生も変わっていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 若者のリアルな「自分にはなにか足りない」気持ちが描かれている気がするからです。同棲生活も、キラキラしていなくてリアルでした。また、読後に爽快感を感じられるのでオススメしたいです。映画化もされているので、漫画が気に入ったら、映画を見るという愉しみ方も出来ます。映画では、宮崎あおいちゃんが主演でした。正直漫画よりもずっと可愛いと思います。登場人物が皆キャラが立っていて、天才とか、器用に生きている人がいないのもいいと思います。

Change! 和歌のお嬢様、ラップはじめました。 曽田正人 (著) 講談社

Change! 和歌のお嬢様、ラップはじめました。 曽田正人 (著) 講談社
アマゾン商品紹介 『capeta』『昴』、天才を描き続ける曽田正人が新たに臨む舞台は、”ラップバトル”! 言葉を武器に少女は戦う!去年栞は名門女子高に通う15歳。清潔で窮屈なしおりの毎日は、ある日を境に一変する。同級生・ミキとの縁で足を踏み入れた渋谷のクラブ。そこで出会ったのは、言葉を武器に戦う「フリースタイルラップバトル」の世界だった!!

 

レビュー

どんな話ですか? 名門女子高に通う品行方正なお嬢様・栞。とあるきっかけから、同じクラスの同級生・ミキと渋谷のクラブで会い、ひょんなことから突然「フリースタイルラップバトル」のステージに上げられてしまう。
ラップなんて見たことも聴いたこともなかった栞はステージ上で気圧されてしまい、意気消沈のまま帰宅するが、なぜかラップのことが頭から離れず、少しずつラップに興味を持ち始めるように。最初は栞を馬鹿にしていたミキも、そんな栞を見て、「一緒にやろう」と栞をラップの世界に引きずり込む。
ラップはド素人だった栞だが、和歌に通ずるものがあるとラップを猛勉強。ラップの猛者たちとのラップバトルを勝ち抜きながら、めきめきと腕を上げていく栞だが…。
ラップというアンダーグラウンドな世界と、高校生の青春がかけ合わさった、青春ラップバトル漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ラップって何?ちょっと怖い感じの人が歌の合間にはさむやつでしょ?そんな風に思っていたんですが、この漫画を読んだらそんな概念が吹っ飛びました。ラップとは言葉の美学であり、バトルで使われる言葉の端々に、その人の人間性や価値観があらわれます。バトルシーンはまさに魂と魂のぶつかり合い。言葉を極限にまで尖らせてぶつけ合うバトルシーンはぞくぞくするぐらい痺れます。そんな中にも栞とミキの友情や、バトル中に出会った者同士の恋模様などもあり、飽きずに読み進めていけます。

バジーノイズ むつき潤 小学館

バジーノイズ むつき潤 小学館

アマゾン商品紹介 新時代の“音楽”ד恋愛”体験。

「すきなもんいっこ、あればいい」 ――そう、思っていた。

マンション管理人をしながら、趣味で音楽を奏でる「だけ」。
”シンプルで完璧”な生活を送る清澄(キヨスミ)。

しかし――清澄が出逢ってしまったのは、
バンドマンに恋をする女・潮(ウシオ)。
閉じた世界に流れ込む強烈な”ノイズ”が、
清澄の人生を大きく変えてゆく―――

たったひとりと出逢うだけで、世界が変わる。
耳障りで、少し心地良いノイズ。

【編集担当からのおすすめ情報】
作家・燃え殻氏(『ボクたちはみんな大人になれなかった』)、絶賛!
「シンプルなのは構図だけ。男のリアル、女のリアル、音楽界隈のリアル、
ボクたちの希望。満載!」

アーティスト・King Gnu井口理氏、悶絶!
「今の時代を生きるおれたちミュージシャンのリアルな『図星』を突いてくる。あー、いててて。」

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連載開始後すぐにSNSで話題!
“今”を切り取る、男と女と音楽の”リアル”がここにある。

人との接点を持たず「自分だけ」の世界で過ごし、
音楽<だけ>を愛する主人公。
自分の気持ちに正直で、
すきなものがたくさんの「今」を生きるヒロイン。

二人の姿と、そこから生まれ誌面を飛び越えてくる”音楽”に
どうぞご注目ください。

どんな話ですか? 自分のなかにある音楽だけで生きていたいと思っていた清澄が、潮という女の子に出会って大きく運命を変えていく物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 音楽を描いた漫画のなかでも、ここまで俺が俺がとでばっていかない主人公が置かれている話は珍しく、バンドを描いた作品の中でも、音楽を奏でないメンバーをここまで大切にする物語もまた珍しい。仲間や絆を強く感じられて、主人公は冷静がわの人間なのにとても熱いストーリーなのがよい。

アンダンテ 小花美穂 集英社

アンダンテ 小花美穂 集英社

アマゾン商品紹介 茗は中2の吹奏楽部。天才音楽家の兄・那都と二人暮らし。実は、この兄妹、血はつながっていない。そこに美少女・メルも同居することになり、複雑な気持ちの茗……。
どんな話ですか? 中学2年のメイは吹奏楽部に所属しています。血のつながらない兄のナツは天才音楽家です。二人で生活をしている中、父からオーストラリアの知人の子どもを預かることになったと言われる。その子はメルという美少女でした。メルは人の心を動かす歌声の持ち主でした。ナツの事が好きなメイは複雑な気持ちでしたが、三人での生活をすることになりました。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 音楽を絡めて、切ない恋心を表わしている作品です。血は繋がらなくても兄弟としてしか考えられなかったり、恋愛感情はあるのに血のつながりがはっかくしてしまったりと複雑な恋模様を音楽とともに展開されるストーリーに恋愛の物悲しさを感じさせてくれる作品です。小花美穂先生の作品は子どもが読む漫画なのにとても大人びている作品が多いので大人の女性にもおススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 切ない恋を経験した人、叶えられない恋を経験した人
読んだことによるエピソード 特になし