図書館戦争 LOVE&WAR 弓きいろ, 有川浩 (著)  白泉社

図書館戦争 LOVE&WAR 弓きいろ, 有川浩 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 「メディア良化法」により、本が狩られる時代。その検閲に対抗すべく、図書館は本を守る防衛隊として「図書隊」を有している。笠原郁は、昔助けてくれた(顔は憶えていない)図書隊員に憧れ入隊。が、待ち受けていたのは「憧れの王子様」ではなく「鬼教官」堂上篤による訓練の数々…!?

レビュー

どんな話ですか? 「図書館戦争」シリーズは、有川浩の同名の小説が原作の漫画です。

小説は4巻と別冊2巻、漫画は全15巻と別冊9巻のシリーズです。

図書隊という架空の組織を舞台に、主人公とその仲間たちが国家による不当な本の検閲に立ち向かうストーリーです。

漫画では小説よりも、登場人物の恋愛模様といった日常生活を中心に、クスッと笑えるようなコメディチックに描かれている部分が多いです。

一方で、国家機関から逃走するスリリングな展開や、銃器を使った戦闘シーンは漫画でも緊迫感があります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 小説を原作にしているのでストーリーが緻密に練られており、架空の世界なのに現実と紐づいた物語として楽しめるところです。

本の検閲との戦いを眺めているうちに、現代社会の政治や歴史について考えるきっかけにもなります。

自分も図書隊に入隊している気分になり、普段の仕事に向き合う姿勢においても参考になりました。

もし主人公だったら・・・この登場人物だったら・・・どのように判断するだろうか、と考えてしまうくらい、キャラクターの人間性がしっかりしており一人ひとりが尊敬できます。

呪術廻戦 芥見下々 集英社

呪術廻戦 芥見下々 集英社
アマゾン商品紹介 類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?

レビュー①

どんな話ですか? 2018年6月の宮城県仙台市から物語は始まる。

常人離れした身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、両親の顔を知らず、祖父に育てられた。祖父が逝去した夜、虎杖の学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、人を襲う化物・呪霊が現れてしまう。虎杖は「呪物」回収のために現れた呪術師の伏黒恵と共に、取り残された先輩を救うため校舎へ乗り込む。しかし、そこで窮地に追い込まれてしまい、虎杖は力を得るため自ら呪物「宿儺の指」を食べ、特級呪物・両面宿儺が復活する。

その後虎杖は「宿儺の器」として呪術師に捕らえられ、死刑を宣告される。しかし、特級呪術師の五条悟の提案により、「すべての宿儺の指を食してから死ぬ」という猶予が与えられる。

かくして虎杖は都立呪術高専に入学し、呪術師としての人生をスタートさせる。

なぜその漫画をオススメしたいですか? お勧めポイント。

本作は、『ジャンプGIGA』2017 vol.1から2017 vol.4まで連載されていた『東京都立呪術高等専門学校』をプロトタイプ兼正式な前日譚としている。後に同作は2018年12月4日に『呪術廻戦 0巻 東京都立呪術高等専門学校』として発売された。

他のジャンプ作品からの影響

芥見の担当編集者である片山は、芥見本人から聞いた話として、『BLEACH』からの影響が大きいとJUMP j BOOKSとのインタビューの中で明かしている。また、片山は、芥見が漫画だけでなく国内外の映画や小説やテレビドラマを見ており、本作の画風や作風は様々なところから影響を受けているのだろうと推測している。さらに、テレビアニメ版で主人公・虎杖悠仁を演じる榎木淳弥は原作を読んだ際、ストーリー構造が海外ドラマのようだったとSPICEとのインタビューの中で話している。

レビュー②

どんな話ですか? 呪術と呼ばれる技を使って敵と戦うバトル漫画。主人公は、普通の高校に通う身体能力が非常に高い高校生。敵は、日常に潜んでいるものの一般人には見えない化け物である。またこれらの化け物は人間の負の感情から生まれるもので形や形相は奇形のものが多い。

主人公はある出来事をきっかけとして呪術学校に通い始める。そこから呪術学校の同期、先輩や先生を通じて物語が展開される。登場する人物一人一人個性が強く読み応えがある。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では、主人公の中(心のようなもの)に最強かつ負の登場人物とされているキャラクターがおり、これは他の漫画ではなかなか見られない設定、構成である。

また、普通の高校に通うが身のこなし方や運動神経は抜群という、いわゆる強キャラが主人公になる「ありがち」な展開であるにもかかわらず敵とされている化け物は人間の負の感情が元になっていて一般人には不可視という点で世の中のありふれた感情(怒りや憎しみなど)が漫画の世界と分離することなく程よく溶け込んでいるから。これによって「漫画」感が強すぎず、しかし展開は全く予想できない(例えば、(ネタバレになるが)主人公は序盤で死ぬなど)飽きないものとなっている。

レビュー③

どんな話ですか? 高校生の虎杖悠仁は、呪いを込められた物体である呪物の中でも最も最強ランクの特級呪物を拾ってしまい、それを探していた伏黒恵と出会う。すでに特級呪物の封印は解かれてしまっており、2人は呪物を求めた呪霊達に襲われ絶体絶命のピンチとなるが、虎杖は特級呪物である両面宿儺の指を飲み込んでしまう。呪物を取り込んでしまったものは死刑となるが、虎杖は執行猶予がつくことで生き残り、呪物の回収に協力することになり、呪いを廻る戦いの世界へと入っていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 呪いや霊が出てくる漫画はグロそうでなかなか手をつけるのに勇気がいる人も多いかと思いますが、この漫画はただグロいだけの漫画ではなく、主人公の虎杖悠仁が命と隣り合わせになりながらも命のあり方について懸命に答えを出していくとても深い物語です。世の中に汚されていない、純粋で優しい虎杖に心を癒されます。爽快なバトルシーンや、ちょこちょこ出てくるギャグシーン、考えさせられるセリフのある哲学シーンなど様々なシーンがあり、とても面白い作品です。

レビュー④

どんな話ですか? 主人公のゆうじが通う高校に、すくなと呼ばれる特級呪物が保管されていた。ゆうじの祖父が死ぬ間際に、人を助けろと遺言を残して亡くなる。そんなとき所属するオカルト研究部でその呪物お札を剥がすことになり、特級呪術を回収に来ていた人にお札を剥がすと他の呪霊を呼び寄せて死んでしまうと教えられる。オカルト部の先輩を助けるために呪術と戦うゆうじ。

危機的な状況に陥り、その呪物を食べてしまう。ゆうじの体をすくながのっとると思いきや、ゆうじの精神がすくなを制する。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 漫画の絵は正直あんまりキレイではないのですが、ストーリーが面白いのと、キャラクターがみんな個性が強くて魅力的で面白い!主人公のゆうじも身体能力がとても高く、性格も懐っこく親しみやすく好感が持てる。人気キャラのゴジョウ先生も最強で強いのに、普段目隠ししているが、取ると超絶イケメンでかっこいいです。ストーリーも展開が早く、読んでいて飽きないですし、結構シリアスな展開もあるが面白いギャグなども挟んでくるので面白い。

レビュー⑤

どんな話ですか? 人間離れしたほどの身体能力を持つ以外ごくごく普通な高校生であった虎杖悠仁が、唯一の家族である祖父を失った日に、部活の先輩たちの行動をきっかけに「呪い」を廻る戦いに巻き込まれてしまうところから物語は始まります。

虎杖が対峙することになったのは、人間の負の感情から生み出された、呪いの具現化「呪霊」。

人に危害を加える呪霊を祓う「呪術師」としてなるべく、そして、自らの内に取り込んだ呪いの王をも祓うため、虎杖は呪術師たちが集まる東京都立呪術高等専門学校へと編入します。

そこで、同じ呪術師の卵である仲間や、最強とも呼ばれる担任教師をはじめとした呪術師たちとともに、呪霊たちと戦っていくダークファンタジー・バトル漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく、「面白い。」その一言に尽きるほど、今一番熱い作品です。

現在14巻まで単行本が出ていますが、いまなお、初めて第1巻を手に取ったワクワク・ドキドキ感が新鮮なまま続いている、お話の内容も展開もとても上手に読者を惹きつけ、飽きの来ない漫画です。

呪いをテーマにし、呪霊VS呪術師という独自の世界観。ファンタジーではあるけれど現実世界と大きくリンクしており、身近過ぎるほど身近な感覚に陥り、一気に作品世界の中に引きずり込まれます。

加えて、登場人物それそれが魅力的なのも、お勧めしたい理由のひとつ。

過酷な世界に身を投じながらも、歳相応に素直で元気でちょっとバカな少年少女たちは愛しくなりますし、最強教師をはじめとした呪術師たちの生き方もかっこよくホレボレします。

ぜひぜひ声を大にして、お勧めして回りたい作品です。

殺し屋1 山本英夫 電書バト

殺し屋1 山本英夫 電書バト
アマゾン商品紹介 元いじめられっ子の殺し屋・イチ VS ドMヤクザ・垣原。壮絶な殺し合いが幕を開ける!!気弱な青年イチは、心の内に強烈なドS性を秘めている。一方、命を狙われる事に悦びを覚えるドMヤクザ・垣原。宿命の二人が出会った時、新宿の街が血に染まる!!

「ホムンクルス」「新のぞき屋」の山本英夫が贈る伝説的バイオレンス・エンターテイメント第1巻!!

 レビュー
どんな話ですか? 新宿歌舞伎町を舞台とした、クライムサスペンス漫画になります。主人公のイチは、殺し屋として、とあるグループに雇われています。もちろん役割は、殺人。武器は、靴に仕込んだ刃物(アイススケート靴のような形状)で、超人的な脚力と、瞬発力でもって、ターゲットをあっという間に仕留めます。物語は、主人公イチと、彼を雇っているグループと、暴力団との抗争とを中心に進んでいくことになります。物語の中では、イチの内面の闇みたいなものも詳細に描かれていて、非常に読みごたえがあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? はっきり言って、かなりグロいです。グロさにもいろんなタイプのものがありますが、本作品は、非常に生々しいグロさになります。こういう話、普通にあってもおかしくないというか・・。ほかのホラー漫画とか、ダークファンタジー系の漫画って、グロいのもあるけど、はっきりとフィクションとわかるものばかりですよね。かなり割り切って読み進めることができますが、殺し屋イチは、尾を引く不気味さと、グロさと、残虐さが入り混じっています。

漫画家とヤクザ コダ (著) ブライト出版

漫画家とヤクザ コダ (著) ブライト出版
アマゾン商品紹介 恋愛なんて興味ない地味な漫画家・累のもとへ、ガタイのいい強面ヤクザがいきなり現れた。知人の数百万の借金を代わりに返せと詰め寄られ――「返済、待ってやってもいいぜ。セックスさせてくれたらな」!!?? 勢いにのまれ押し倒されるも……大丈夫かな、私処女なのに。見た目どおりの強引さで酷くされるかと思いきや、触れる手も眼差しも、意外に優しいなんてどうすれば…? 電子書店で大人気!! エロかわラブコメディ、コミックスでしか読めない描き下ろし満載、待望の第一巻★ 電子配信版限定漫画付き!!
レビュー
どんな話ですか? 知り合いの借金の保証人になってしまった累のもとに、ヤクザの吾妻が現れて今すぐ600万を返すように迫ります。貯金全額下ろしても返済しきれない額に、累は少し時間をくれるよう吾妻に頼みます。そのお願いに吾妻は体の関係を持つなら待つと返事。累は恋愛経験もなく、もちろん処女だったので答えに迷いますが、結局吾妻の言うことを聞いてしまいます。最初は借金の返済猶予のためだけに体の関係を持っていた2人でしたが、次第にそれ以上の感情が芽生えてきます。堅気な漫画家とヤクザの禁断の恋愛が始まります!
なぜその漫画をオススメしたいですか? エロの要素もありますが、どろどろした感じではなくあくまで上手な絵でかっこいい男性とかわいい女性が交わっている、という印象なのでこの手の作品初心者の方におすすめしたいです。しかし、少女漫画の延長線上というほどのじれったさはなく、毎話必ずそういう‟大人な”シーンがあるので、大人な恋愛をたのしみたいという方も満足できる内容だと思います。

天使な小生意気 西森博之  小学館

天使な小生意気 西森博之  小学館
アマゾン商品紹介 皆が恐れる最強の不良・蘇我源造は、登校中に出会った同級生の美少女・天使恵に惚れてしまう。恵はケンカがメチャクチャ強くて言葉遣いも乱暴、それにはとても深い理由が…? でも、そんなのお構いナシの源造は、あの手この手で恵に猛アタックを開始! 更に、同じく恵にゾッコンの平凡な同級生・藤木と安田も加わり、争奪戦は早くもデッドヒート!!待望の第1巻配信。

レビュー①

どんな話ですか? ある春の日、不良高校生・蘇我源造は奇跡の美少女・天使恵と出逢う。恵のあまりの美しさに心が洗われる…と思ったその瞬間、恵が源造の股間を蹴り上げる!?
魔本の力で性別を女に変えられてしまった恵と、幼馴染の美木は、恵を男に戻す為に再び魔本を手に入れようとしていた。恵と恵に惚れた男達が『めぐ団』を結成し、彼らの前に立ちはだかる困難を乗り越えていく、ドタバタ学園コメディー×ヤンキー漫画。『俺は男だー!』と叫ぶ恵は、本当に男に戻ってしまうのか?
なぜその漫画をオススメしたいですか? めぎゅーーーーーー!恵がとにかく可愛い。西森博之先生の作品といえば『今日から俺は‼︎』が有名ではあるが、個人的にはこちらの『てんこな』を推したい。ヤンキー色の強い作風に超絶美少女をぶち込むことによってマイルドかつフレッシュな物語になっている。登場人物がヤンキーだけではないところも推したい。普通の藤木に眼鏡の安田。彼らがモブキャラでなく主要キャラとして活躍出来るのは作者の手腕によるもの。ヤンキー漫画の入り口にどうですか。

レビュー②

どんな話ですか? ヒロイン・天使恵には、少年時代に、拾った魔本「天の恵み」から現れた小悪魔によって少女に変えられてしまったという過去があります。そのことは本人の他には、当時その場にいた幼馴染・美木しか知りません。やがて絶世の美少女へと成長した恵は、美木とともに剣ヶ峰高校に入学。そこで、恵に惚れ込んだ不良・蘇我源造をはじめ、個性豊かな仲間たちと出会います。彼女は男に戻ることを夢見つつも、学園生活を送っていくのですが、彼女らの前には様々な事件や困難が立ちはだかります。それらを仲間たちと力を合わせて乗り越えていく中で、彼女も、彼女の仲間たちも人間的に成長していくのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とても一言では言い表せない、深い魅力のある作品だからです。ストーリー、ヒロインをはじめとした登場キャラクターたちのキャラクター造形、心理描写、絵柄、どれをとっても味わい深く、何度読んでも(むしろ読み込めば読み込むほど)惹き込まれます。完結から20年近くたった今読んでも、その魅力は衰えるところを知りません。特に魅力的なのは、キャラクター造形の深さ。華やかで芯が強く、どうしても目立つ存在であるヒロインがいる中で、彼女の取り巻き的キャラクターの方が圧倒的に輝くシーンも多く、この作品では誰もが主人公なのだと思わせられます。

レビュー③

どんな話ですか? 主人公の天使恵(あまつかめぐみ)は、お金持ちの一人娘で、すれ違う人が全員振り向くような超絶美少女。

だけど、異様に運動神経が良く、一人称も「俺」と中身はボーイッシュ。

実は恵は小学生の時に、不思議な本に取り憑いた精に「願いを叶えてやる」と言われ、「男の中の男になりたい」と言ったのに願いとは真逆の「女の中の女」にされてしまった、元男の女の子だった。

そんな恵に一目惚れした不良で有名な同級生・源造、恵の幼馴染の美木、その他恵に積極的に関わろうとする同級生たちを巻き込みながら、「男に戻りたい」という恵が精を探し、過去に起こった真相に辿り着こうとする。

たくさんのトラブルを乗り越え、源造の熱烈なアタックをかわしながらストーリーが進んでいくラブコメディ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 尋常じゃない強さの恵が悪漢を倒したり、恵がモテすぎることを僻む女子に一方的に攻撃されたりと、普通のラブコメの要素だけでなくアクション、学園、友情など様々な要素があり飽きずに読むことができます。魅力的な登場人物ばかりで、ストーリーも波乱万丈で続きが気になり、一気に読んでしまえる漫画です。また、シリアスなシーンであっても細かいギャグが挟まれるので、笑いながら読むことができます。ギャグ回に至ってはお腹が痛くなるほど大笑いできます。

美少女戦士セーラームーン  武内直子  講談社

美少女戦士セーラームーン  武内直子  講談社
アマゾン商品紹介 生誕25周年を超えた今も輝き続ける「美少女戦士セーラームーン」。連載当時の扉絵も再現した「完全版」バージョンで、永遠の名作をいつまでもあなたのもとに。

レビュー①

どんな話ですか? 言わずと知れた名作少女漫画。
月野うさぎはドジで泣き虫な中学2年生。人語を話す不思議な黒猫・ルナとの出会いをきっかけに、うさぎの生活は『美少女戦士セーラームーン』に変身して敵と戦う日々へと一変する。同じ街に住む他の少女達も仲間に加わり、5人で人知れず街を守る為に戦い続けていたのだったが、ルナからの指令を受け、『幻の銀水晶』と『月のプリンセス』の捜索も始める。うさぎ達の前の立ちはだかるダーク・キングダムの面々、そして謎の男性タキシード仮面。果たして『幻の銀水晶』と『月のプリンセス』を見つけることは出来るのか?うさぎ達の運命は?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 伝説級漫画なので、日本国民なら読まなくてはならない。セーラー服で戦う美少女というキャッチーさもさることながら、当然だが少女漫画としてのクオリティも最高級に高い。『これだけ質の高い漫画だから世界で流行ったんだ…』と納得せざるを得ない。天才。当たり前だが作者は天才。1992年の連載開始から29年。29年も昔の作品なのに今見てもうさぎちゃん可愛いと思えるんだからこの漫画は本当に伝説。

レビュー②

どんな話ですか? 泣き虫でドジな女の子、月野うさぎが黒猫のルナと出会ってセーラー戦士として目覚め、地球を侵略しようとたくらむ敵と戦っていく物語。月野うさぎはドジで泣き虫な中学二年生の女の子。ある日、不思議な黒猫ルナと出会う。ルナは今、迫る危機を救うために選ばれた戦士を探していた。その一人がうさぎであると伝えるのだが、うさぎは夢かと思って寝てしまう。するとルナはプレゼントだと綺麗なブローチをうさぎに贈る。選ばれた戦士であることを証明するためにルナはうさぎに変身の呪文を教えた。ルナに教えられた呪文を叫ぶとブローチの力でうさぎはセーラー戦士に変身。セーラームーンが誕生した瞬間だ。そのまま初めての戦いに臨むことになるが、怖い敵に大苦戦。泣き出してしまうが、その時に現れた謎のタキシード仮面に助けられて無事に敵を倒す。敵の侵略は止まることがなく、それにつれて仲間も増えていく。同時にセーラー戦士の使命がルナから明かされる。月のプリンセスと月の王国の秘宝である幻の銀水晶を探し出し、守る。それが使命だ。銀水晶はとてつもない力を持ち、敵もそしていつも助けてくれるタキシード仮面も狙っている。だが、ルナですら知らない秘密がまだまだ隠されていた。うさぎたちの前世からの物語が時を越え紡がれる、恋と戦いの物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めて読んだ時、とてもドキドキして読み進めた漫画です。可愛い女の子たちがかっこよく変身して、敵と戦うことにとてもあこがれをもちました。そして前世から続く恋の物語にも胸をときめかせて読んでいました。特別じゃなくて、どこにでもいる普通の女の子が変身して戦うというそれまでになかったお話と綺麗な絵柄に惹きつけられました。主人公のうさぎちゃんたちがとても大人っぽく見え、恋のお話にもあこがれていたのを思い出します。今ある戦う女の子たちの物語の原点ともいえる、この作品を時代背景も感じ取りながらぜひ読んで欲しいと思います。

ハチミツとクローバー 羽海野チカ 白泉社

ハチミツとクローバー 羽海野チカ 白泉社
アマゾン商品紹介 6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら結構楽しい生活を送る美大生、森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、花本はぐみと出会い……!? 大ヒットシリーズ第1巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 6畳風呂無しのオンボロアパートに住む美大生・竹本。同じアパートで暮らす先輩の森田・真山らと共に騒がしいながらも楽しい学生生活を送っていた。ある日、竹本は美術史講師・花本が連れていた背の低い女の子と出会い、彼女に一目惚れをしてしまう。彼女は花本の従兄弟ではぐみと言い、18歳にして天才芸術家であった。
登場人物全員片想い。よくある漫画のように都合良くはいかない恋愛。全員が全員悩んでいる。美大を舞台に鮮やかに繰り広げられる青春群像劇。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 物語のようには上手くいかない恋愛模様がリアルで、もれなく切ない気持ちになれる。そんな漫画なのにギャグパートのキレがサエッサエで腹がよじれるくらい笑える。切なさと爆笑のバランスが絶妙で、早く次を読みたい!と本気で思える作品。大人になりきれない大人向けの恋愛漫画。20代のうちに読みたい漫画No.1(個人的ランキング)。

レビュー②

どんな話ですか? 美術大学を舞台とした、男女の恋模様を描いた漫画です。恋愛だけでなく、自分の美術に関する才能であったり、生き方について悩んだりする若者たちが描かれた青春漫画です。メインキャラクターは同じアパートに住む竹本雄太、真山巧、森田忍という男性3人と、大学の教授の娘である花本はぐみ、陶芸を専攻する山田あゆみの女性2人の計5人です。大学生5人それぞれがさまざま誰かに恋をし、自分の才能と真正面から向き合い不器用に恋愛をするラブストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最終的にはハッピーエンドになるのですが、ありがちな恋愛漫画のように全員が幸せになるようなものではなく、やけにリアルというか、自分の青春時代を彷彿させるようなほろ苦いストーリーになっています。主人公の竹本雄太の不器用ながらに自分の才能と向き合うがむしゃらな感じや、山田あゆみの脈のない叶わない恋だとわかっていながらもどうしても諦められないと葛藤し苦しむ姿、花本はぐみの周りからの期待と有り余る才能との葛藤など、リアルな心情を丁寧に描写されているため、惹き込まれます。

レビュー③

どんな話ですか? 美術大学に通う男の子が主人公の学園恋愛漫画です。

メインは2つの三角関係の恋模様でストーリーが進んでいきます。ヒロインのはぐみちゃんに一目惚れをした主人公の竹本くんと超変わり者の先輩森田さん。こちらの三角関係はピュアで楽しい見ていてほっこりするような様子で進んでいきますが、もう一方の未亡人で悲しい過去のある大人の女性理花さんと、理花さんに思いを寄せているちょっぴりストーカーちっくな真山くん。真山くんの理花さんへの思いを知りながらも恋心を寄せる山田さん。こちらの三角関係は切なくて胸がギュッとなるようなエピソードが多く様々な恋模様や人間関係が時にコメディ時にシリアスと絶妙な塩梅で繰り広げられます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛とギャグの加減がよく、笑えると思ったら切なくなったり、その後また笑えたりして楽しめます。メインキャラクター達はもちろん、モブキャラクターや名前すらない通行人なんかでも個性的だったりキュートだったり魅力たっぷりの登場人物が素敵です。作品内の世界での人気キャラクター、ウサギのホイップちゃんや通りすがりのプール帰りの子供二人組、父の日のお父さんの似顔絵パンなど…ほんのちょっぴりの登場だけのキャラクターも可愛らしくて大好きになれますよ。

アシュラ ジョージ秋山 (著) ゴマブックス株式会社

アシュラ ジョージ秋山 (著) ゴマブックス株式会社

アマゾン商品紹介 今の時代からは想像もつかない“大飢饉”。舞台は中世、農村の時代。日照りが続き干上がった土地では、食べるものは何もなくなる。飢饉で追いつめられた人間のすることとは・・・!?不幸な生まれ方をしたアシュラは、その逞しい本能により壮絶な生き方を繰り広げる。人間性の本質と欲望をギリギリのところまで描いた“衝撃の問題作”!!ジョージ秋山の代表的傑作!

レビュー

どんな話ですか? 室町時代の京都。相次ぐ洪水や飢きんにより京の都は荒廃し人々は飢え苦しんでいた。こんな時代に生まれたアシュラは生まれてすぐに親に捨てられ人肉をも食らうケダモノとして生き抜いていく。ある時、地頭の息子を殺してしまったアシュラは追われる身となるが、美しい少女・若狭と出会いかくまわれる。若狭の優しさや愛に触れ、次第に人間性を備えていくアシュラだったが…。
飢餓に追いつめられた極限状態の人間の心理に迫る異色の作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 描写が過激すぎて社会問題化して連載中止となった『アシュラ』だが、それだけ作品の与えるインパクトは大きく一度読めば忘れられない作品となる。連載が中断されなければアシュラは最後は仏門に入り「命」と命名されていたという。
作者のジョージ秋山は息子に「命」と命名し、父の作品を読み込んだ息子は名前に込められた真意『命がけで生きろ』に気づく。
人の世の不条理への絶望を提示しながら「命がけで生きろ」と説いた稀有な才能に恵まれた作家にしか作れない作品。

風の谷のナウシカ 宮崎 駿 徳間書店

風の谷のナウシカ 宮崎 駿 徳間書店
アマゾン商品紹介 月刊「アニメージュ」に連載され、
スタジオジブリ長編アニメーション映画
「風の谷のナウシカ」の原作となった、
オリジナルコミックスの第1巻。
アニメージュ1982年2~9月号掲載分収録。「火の七日間」と呼ばれる戦争によって
巨大産業文明が崩壊してから千年。
荒れ果てた大地には「腐海」と呼ばれる
有毒の瘴気を発する菌類の森が広がり、
衰退した人間の生存を脅かしていた。
酸の海のほとりに、海から吹く風によって
腐海の毒から守られた「風の谷」という
辺境の王国があった。
そこでは、王女のナウシカを中心に
人々は自然を尊び平和に暮らしていたが、
大国トルメキア軍の侵略に遭い…。

レビュー①

どんな話ですか? 火の七日間と呼ばれる戦争によって都市群は有害物質をまき散らして崩壊し、その後地表は腐海と呼ばれる有毒ガスを排出する菌類と巨大な虫が生息する森に覆われ人類は僅かに残された汚染のない地域に生息していた。
しかしこのような世界情勢でも国家や民族間の争いは存在していた。
風の谷の族長の娘ナウシカの人と自然の歩むべき道を求める姿を描いた作品。
有毒ガスを吐いている腐海の植物は実は悪くなくて土に含まれた有毒物を地球が腐海を通じて浄化しているという設定。
また有毒でマスクを外すとすぐに死んでしまう死の世界なのに不思議な美しさを持った腐海等、数多くの魅力を持ったファンタジー作品。
スタジオジブリの初回アニメ作品となり宮崎駿監督自身が原作者でアニメージュに連載していた作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 設定や世界観など卓越した発想と奥深い訴える内容に感銘を受ける。
ジブリの作品は数多くあるが宮崎駿監督自らが原作者であるこの作品は、個人的には今でもNo.1だと思っている。

レビュー②

どんな話ですか? 宮崎駿監督による劇場アニメーション映画『風の谷のナウシカ』の原作コミックです。1982年2月からアニメ雑誌『アニメージュ』に連載され、1984年の劇場公開後も執筆が続けられ、1994年に完結しました。全七巻のコミックのうち、映画に該当する部分は最初の2巻のみ。コミックでは映画に描かれていない物語の世界や数多くのキャラクターが登場します。

作品自体のメッセージも、映画よりもより深いものになっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 宮崎駿監督ならではの大胆な作画やスピード感だけでなく、ち密な世界観やキャラクターの作りこみ、作品全体の人間に対する問いかけなど、壮大なスケールで描かれたエピックストーリーです。架空の世界でありがなら、現代の科学文明の問題点や課題とも通じるものがあり、読みながら考えさせられます。映画を観た人はもちろん、まだ映画を観ていない人にもこの漫画作品はオススメです。ジブリ作品の原点とも言える、宮崎駿さんの世界を堪能できます。

レビュー③

どんな話ですか? ものすごく壮大なスケールで描かれた地球の未来、人類の未来を宮崎駿さんの絶妙な表現方法で描いた永遠の一作。主人公のナウシカと周辺諸国との関わり、生きる意味について考えさせられる作品です。人類がめちゃくちゃにしてしまった環境汚染された世界を火の七日間とその後できた腐海によってリセットする、それを支持する人類の一団とそれに抗う人たちの一段との戦い、それに振り回されながらも自然と共に生きようとするナウシカの人生を描いた作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画を読むと人生観が変わります!あぁ人間でよかったと思うところもあれば、人間なんていなければよかったのにと思う部分もあったり、自身の感情が揺さぶられます。登場人物もそれぞれに特徴があり、人生観が表れています。誰も不正解でも正解でもない、蟲も人も共に生きて生こうと解くナウシカの心の葛藤も見ものです。戦争場面もありますが全体的に暴力的な部分は少なく、死の場面も美しく、感動的にまとめられています。お供のキツネリス、テトが死ぬところ、ユパミラルダが人生を全うする場面など、もう感動の涙でタオルが必要です。

MONSTER 浦沢 直樹 小学館

MONSTER 浦沢 直樹 小学館

アマゾン商品紹介 ヨーロッパを舞台に繰り広げられる、衝撃のサイコ・サスペンス!!デュッセルドルフ・アイスラー病院の日本人医師・天馬賢三は、人道的見地から少年ヨハンの命を救う。それがすべての始まりだった…。ヨハンの真の姿は? 天馬の運命は? ヨハンをめぐる天馬の旅は続く。

レビュー①

どんな話ですか? 西ドイツで働く日本人天才脳外科医Dr. テンマがある日、院長の命令を無視して自らの判断で頭に銃弾を受けて重傷の少年•ヨハンの命を救ったところから物語は始まります。院長の指示に従わなかったため出世街道から外れてしまったテンマでしたが、同時期に院長、外科部長が何者かによって殺害されたためチャンスが巡ってきます。しかし命を助けた少年ヨハンとその双子の妹は病院から姿を消してしまいました。そして9年後、外科部長になったテンマの前に青年になったヨハンが現れ、テンマの患者を目の前で射殺し、9年前の院長ら殺人を告白します。殺人鬼の命を助けてしまった。テンマは殺人の容疑者となり敏腕刑事に追われながらも自らヨハンに手を下すためにドイツを奔走します。その道中での人間ドラマ、そしてヨハンの双子の妹の記憶から蘇る怪物の過去。最初から最後まで目が離せない本格ミステリー漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では最初、主人公のテンマしかヨハンの存在を認めておらず、文字通り「孤軍奮闘」の状況からスタートします。しかし、そんな中でもテンマは自ら道を切り開いて行きます。道中ではテンマを支持する人が増えていきますが、それは信じてくれるように懇願されたからではなく、テンマのひたむきさと人を思う行動を見て信頼するようになったのです。ミステリー部分もスリルがあって楽しめますが、人の根幹にある思いとそれに伴った行動は周りの人の心を動かすという様もぜひ読んでいただきたいです。

レビュー②

どんな話ですか?  ドイツのデュッセルドルフで脳外科医として働く日本人医師Dr.テンマは天才との呼び声も高く、委員長の娘との結婚も決まり、順調な人生を歩んでいた。ある日テンマは、頭に致命傷を負った少年ヨハンを病院の指示を無視して治療する。しかしそのことが原因で彼は病院での地位を追われることになった。

それから10年後テンマの前に青年となったヨハンが姿を表す。彼はテンマの患者を目の前で虐殺し何処かへと去ってしまった。怪物を蘇らせてしまったことを悔いたテンマは病院を辞め、ヨハンを殺すため追跡の旅に出る。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「MASTERキートン」に続く浦沢直樹氏のリアル路線青年マンガです。当時のヨーロッパの社会情勢を背景に取り、様々な人物や団体の思惑が入れ込んだ物語は迫真そのもので、浦沢氏の作家としての高い技量を知ることができます。また、サスペンスの作り方なども非常に巧妙で、一度読み始めると最後まで辞められなくなってしまうような中毒性があります。

そして何よりも魅力的なのは個性的な登場人物の数々。特に謎に満ちた殺人鬼ヨハンは「ジョジョの奇妙な冒険」のディオにも似たサイコパスな悪役としての独特な魅力がある人物で、個人的に数ある漫画の中でも1,2を争うくらいに好きなキャラクターです。

レビュー③

どんな話ですか? ドイツとチェコを舞台にしたサスペンス漫画です。1986年の西ドイツで天才の日本人脳外科医ドクターてんまが大手病院で働いている。ある日頭に銃でうたれて重傷の少年が搬送される。後ほど、に政治的な重要な人物も搬送され、院長が少年を諦め、政治家の治療を命令する。ドクターてんまは命令無視して、少年が先に搬送されたから、少年の治療始める。その少年が生きることができるが、その時点のドクタてんまの平凡の生活が変わってしまい、知らないうちのドイツ中で犯罪者と発表され、その少年を探す物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? デスノートと似ています。殺人犯、正義の意味を中心にした物語で、面白いです。人の生き方とか、いい人にも悪があり、悪い人にも善があることです。日本人の作家がドイツとチェコ舞台にして、すごく分かりやすく、始めたらはまるぐらい感じに書いてあります。長いので、時間はかかりますが、もったいないことではないです。人はどれだけ冷たくなり、どんなにひどいことができるのかを書いてあり、必ずそういう人に逆らう人物が存在することもはっきりしてある。