カラオケ行こ! 和山やま (著) KADOKAWA

カラオケ行こ! 和山やま (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 歌がうまなるコツ教えてくれへん?

合唱部部長の聡実はヤクザの狂児にからまれて歌のレッスンを頼まれる。
彼は、絶対に歌がうまくなりたい狂児に毎週拉致されて嫌々ながら
歌唱指導を行うが、やがてふたりの間には奇妙な友情が芽生えてきて……?
話題の作品が描き下ろしを加えて待望のコミックス化!!

レビュー①

どんな話ですか? ヤクザが中学生の少年にカラオケを指導してもらう…という突飛な設定ながら、最初イヤイヤだった少年・聡美と飄々としているイケメンヤクザの狂二の心の交流を描いた作品
なぜその漫画をオススメしたいですか? あからさまにBLな作品というわけではないけれども、年齢も離れていて共通点もないような狂児と聡美がお互いに惹かれ合っていく様子が、ギャグも含めた淡々とした独特の雰囲気で描かれてはまってしまいます。

レビュー②

どんな話ですか? 「このマンガがすごい!2021」の「オンナ編」で5位にランクインしている、今大注目の漫画家和山やま先生の作品です。元々COMITIAで同人誌として頒布されていた作品ですが、そのあまりの人気ぶりに角川からコミックスとして出版されました。お話は、中学校で合唱部の部長を務める主人公が、とある事情でヤクザにカラオケの指導を頼まれるところから始まります。しぶしぶそれを承諾した主人公ですが、そこから2人の不思議な絆が芽生え始めて……?というのが大まかなストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? オススメしたい理由は、キャラクターが魅力的であるというのが1番です!まずメインキャラクターは主人公の聡実くんとヤクザである成田狂児。聡実くんは黒髪に眼鏡と控え目な印象にもかかわらず、ヤクザに対してもしっかり自分の意見を言う。淡白そうに見えてお人好し。対する狂児はオールバックで軽い調子の見るからに胡散臭そうなヤクザ。でも聡実くんの前ではタバコを控えていたり、聡実くんが危ない目にあっている時には助けに現れたり。2人ともギャップがあって、その魅力は語り尽くせません。

下弦の月 矢沢あい (著) 集英社

下弦の月 矢沢あい (著) 集英社

アマゾン商品紹介 美月は、ギターでせつない旋律を奏でるアダムと運命的な出会いをする。居心地の悪い家を飛び出し、アダムと暮らし始めた美月だが…。ミステリアス・ラヴァーソウル。
どんな話ですか? 下弦の月の夜二人の人間が交通事故に遭う。

女子高生の美月。

不仲な家族と、彼氏が親友と浮気したことを知り、居場所を失っていた。

そんな中街を彷徨っていると路上で歌うアダムと出会う。

アダムの寂しさに触れ、ある洋館で同棲するようになった美月。

美月はアダムの元恋人の存在を知りつつも、彼について行くと決心。しかし待ち合わせ場所の前の交差点でトラックに引かれてしまう。

小学生の白石蛍。

飼い猫のルルを探すうちに車にはねられる。昏睡した蛍の夢の中で美月と出会う。昏睡から目覚め退院した蛍は、ピアノの音に引き寄せられ、ある廃墟に侵入する。そこには夢で出会った美月がいた。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 下弦の月はりぼんで連載していました。小学生の時読みましたが当時は理解不能でした。今までの矢沢あい作品にはないミステリアスなシリアスな描写は、今読むと新鮮で面白く、物語も深みがあります。

美月やアダムだけではなく、登場人物の複雑な気持ちが入り混じっている漫画です。子どもの頃に読んで理解できなかった登場人物の気持ちは、今大人になってそれなりに経験してきたのでよく分かります。大人に読んでもらいたい、哀しく切ないストーリーです。

どんな人に読んでもらいたいですか? ミステリアスな漫画が好きな方。

悲しい恋愛要素があったりもしますが、一つ一つ記憶の謎を解いて行くシーンが一番印象的であるので、読者も考えながら読む事ができます。伏線は回収されながらストーリーは進みますが、最後まで曖昧さを残していて、読者も自分なりの解釈をしながら読む事ができます。

読んだことによるエピソード 特にありません。

静かなるドン 新田 たつお (著) 実業之日本社

静かなるドン 新田 たつお (著) 実業之日本社

アマゾン商品紹介 関東最大の暴力団・新鮮組の総長が射殺された! 跡目を継いだのは息子の静也。しかし彼の本業は、ランジェリー会社「プリティ」のデザイナーだったのだ。かくして、昼はしがないサラリーマン、夜はヤクザの大親分という、奇妙な生活が始まった……。
どんな話ですか? 日中は下着会社で働いている青年近藤静也は、実は日本有数の広域大組織の暴力団の総長でありますが、カタギの彼は背も小さく、上司の部長からはしょっちゅう怒られている冴えないサラリーマンです。チーフである女性に片想い中ですが、あまり相手にされていません。

が、彼がひとたびドンになった裏の姿はとても素敵で、言動・行動がすべてにそつがなく、トップリーダーとして組の者を率い数々の困難や他の暴力団組織との抗争にも打ち勝っていきます。

そのギャップは読んでいてとても痛快であり、男性としての理想をみるようです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 裏街道の長として、類まれな極道の素質を持った若きドン近藤静也の、カタギ世界に憧れ、女性に一途な彼の想いにはとても哀愁があり、普通の生活の幸福というものをあらためて読者に感じさせてくれます。

同時に、近藤静也という男のどんな状況でもぶれない価値観を持ち続けるという強さにも感嘆させられます。

単なる、コミカルマンガという観点ではなく、人の生き方という面でもかなり勉強になるマンガなのでオススメしたいと思います。

どんな人に読んでもらいたいですか? きわどいシーンも多々あるので、20歳以上の学生やサラリーマン等、現実に疲れた人やこれからどうしてよいか分からなくなっている人、将来に希望が持てない人など、幸せ感がうすい人々に男女問わず読んで欲しいと思います。
読んだことによるエピソード 近藤静也のサラリーマン生活での笑顔に日常生活のしあわせの探し方を教えられました。

ぼくは麻理のなか 押見修造 (著) 双葉社

ぼくは麻理のなか 押見修造 (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 友達が一人もいない大学生の≪ぼく≫の唯一の楽しみは、コンビニで見かけた名も知らぬ女子高生を定期的に尾行すること。
いつものようにその娘を尾行していたら突然記憶が飛び、≪ぼく≫はその娘のベッドで寝ていて、≪ぼく≫はその娘になっていた。
その娘は≪麻理≫という名だった――。『惡の華』『漂流ネットカフェ』で話題の押見修造最新作。「漫画アクション」にて連載中。
どんな話ですか? 新海誠監督の「君の名は」が大ヒットしましたが、この作品も同じく男女入れ替わりを題材として取り扱った作品です。学校にも行かず、バイトもせず、ただ家に引きこもってゲームばかりしていた大学生の小森功は、深夜に訪れたコンビニで毎日出会う美しい女子高生と出会うのが唯一の心の救いでした。しかしある日、コンビニでいつもどおり女子高生に見とれていた功は急に意識を失います。気がついたとき彼は、鏡に写った自分がその女子高生になっていることに気が付きます。彼はクラスメイトで同じくまりを信奉していた柿口依とともに、もとに戻る方法を画策し始めます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「君の名は」は男女入れ替わりものとして、とても爽やかな青春ラブストーリーとしてまとまっていましたが、この作品は「惡の華」で有名な押見修造さんによるもので、とても現実的な一癖も二癖もある展開になっています。一コマ一コマが写真ででもあるかのような超絶的な画力もさることながら、人物たちの心理描写が非常に秀逸。人間の汚い部分に真っ向から向き合った物語の展開が、ただのラブストーリーでは面白くない人もきっと満足できると思います。物語を読み進めていくことで、実はただの入れ替わりものではない、人間の心理の深い部分を主題とした作品であることも明かされていきます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 表面的な恋愛や正義や夢などの、子供向けの作品では満足できない方におすすめです。より現実的で人間の根本を見据えた、純文学作品のような深い人間ドラマが味わえます。また、作者本人が言っている通り、随所にかなり過激な変態的描写もあるので、そちらの方に興味がある人も読んでみると面白いと思います。
読んだことによるエピソード 押見修造と言う漫画家の才能を初めて実感した作品です。この作品で彼のファンとなり、現在出版されている作品にはすべて目を通しました。

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 赤ん坊のときに竹林に埋められていたのを発見されたという謎の過去を持つ少女・晶は、突然2人組の少年に連れ去られ、妖しき天女伝説が残る南海の孤島・神淵島へと連れて来られるが…!? 壮大なスケールで贈る、愛と陰謀と復讐のSF巨編!
どんな話ですか? 今まで読んだ漫画の中でとても印象深いのは「LaLa」で連載されていた清水玲子先生の「輝夜姫」という作品です。ストーリーがかなり壮大で、ジャンルとしてはSFサスペンスになるのですが全27巻があっという間に読み終えてしまうほど、のめり込みました。物語は日本の「竹取物語」をベースにしており、5歳までの記憶がない主人公の女性(晶・アキラ)が大人になり自分の数奇な運命に翻弄されながら、過去の記憶と現在に起こっていることを紐解いていくストーリー展開になっています。彼女は自分の過去を掘り起こしていく中で、幼少期「神淵島」という孤島で、世界各国の財閥や権力者たちのドナーとして育てられた経緯があることを知り、同じような仲間が存在していること、「輝夜姫」の生贄として、捧げられるという謎の儀式をしていたこと、計画自体が米軍の指揮のもと行われていたことがわかり、不思議な力をもつ自分と対峙しながら、この不条理な状況を解明して、復讐をしていくストーリーになっています。もちろん前編で島での生活や仲間との出会い、別れを経験していくのですが、後半では復讐するために葛藤する晶の戦いぶりもとても見ものです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 女性向けの漫画雑誌の中で、これほどスケールの大きさで書かれていることがとても珍しいと思ったのと、絵がとても綺麗なので初めて読んだ時のトキメキがあったことがお勧めしたい1番の理由です。趣味でよく海外ドラマを見るのですが、この作品もストーリーの展開自体は、いくつもの伏線が張られていて、仲間の裏切りや恋愛要素もしっかり入っているのでかなり精巧に練られていて、海外ドラマに引けを取らないほどの作品であると感じます。さらにドナーや世界経済を牛耳っている財界や著名人の替え玉として存在するという設定自体も、現実では都市伝説のような形で言われていることでもあったりするので、フィクションですが、想像の中で現実的にはあり得るのではないかと思ってしまうような錯覚が起きてしまう魅力があると感じています。なかなか日本における漫画の世界観でここまで、表現できているのは面白いし、珍しいと思うので是非もっと知ってもらいたい作品の1つです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 元々、少し大人向けの漫画雑誌ではあったので、若干難しい要素はあるのですが、30代、40代と年齢を重ねた方には是非とも読んで欲しい作品ではあります。画力がとても高いので表現力も美しいですし、ストーリーの展開自体もシリアス〜ちょっとセンチメンタルな大人の恋愛要素も含ませてくるので、女性としては憧れの気持ちで見ることもできるし、ストーリーは練られているし、楽しみが倍増して読んでもらえる作品だと思います。また登場人物は皆、何らかの特殊技能や役目があって生まれてきているバックボーンがあるので、それぞれの人物に感情移入してしまい、どの人物の話がメインになっても非常に読み応えがあります。絵が綺麗なので、男性向けよりは女性全般的にオススメの作品ではあります。
読んだことによるエピソード 今まで大人向けの漫画雑誌のものはあまり読んだことがなかったのですが、この漫画をきっかけに漫画≠子供向けという概念はなくなり、日本にはこうやって中身の濃い、ストーリー性の高い漫画がいくつも眠っていることを知るきっかけとなりました。今は動画配信サービスなどで色々な作品を見ることができるので、予算のあるこういったメディアから実写化の作品が出ても十分にインパクトを残せるなと感じています。男性・女性問わず、良作が世代や時間を超えてたくさん多くの人に見られたり、改めて注目を浴びてくれることに期待していきたいです。

可愛い僕のミア 天然貴族様の愛されメイド tsugumi (著) ぶんか社

可愛い僕のミア 天然貴族様の愛されメイド tsugumi (著) ぶんか社

アマゾン商品紹介 蜜愛生活のルールは「決して恋をしない事」

優しくてイケメンのご主人様のもとにメイドとして雇われたミア。
今日もお皿を割ってしまったのに、可愛いお仕置きで私を許してくれる。
そんな彼とミアの間には、二人だけのルールがある。
「お茶は一日2回」「贈り物を拒んではいけない」「食事は一緒に食べること」…。

けれどご主人様がミアに課した一番のルールは「決して僕たちは恋をしない」というもので…。

恋愛厳禁なご主人様とメイドが本当の「恋」を見つけるまでを描く、
ロマンチックラブストーリー!

【コミックス特典】
・書き下ろしエピソードを2編収録!
・書き下ろしおまけページ収録!
・紙コミックスだけのカバー裏書き下ろし特典も!

どんな話ですか? 貴族の御曹司とメイドのちょっぴりえっちな純愛ロマン。

世俗を厭い、街外れの別邸で一人で暮らす、貴族の御曹司である儚げな美青年のユーゴ。彼に雇われたのは、元気で明るい村娘のミア。

最初はただの主人とメイドの関係だった二人。だけどミアが風邪を引いて倒れたことで大きく変わります。

隙間だらけの使用人室の寒さ。食事のお粗末さ。

メイドとしては当然の環境でした。

当たり前だと言うミアに、彼女の明るさに惹かれ始めたユーゴは愕然とします。

身分の大きな違いを初めて自覚するユーゴ。

彼女に毎晩一緒に眠り、同じ食事を摂るように命令します。

当然のように結ばれた二人。

だけどユーゴはミアとの間に新たなルールを設定します。

「きみは絶対、僕に恋をしてはいけない」

恋人同士のように暮らしながら、ミアは笑ってそれを受け入れます。

身分制度の厳しい時代、貴族とメイドの恋は悲しい結末にしかならないものでした。

誰も居ない小さな館で暮らす二人。

次第にミアに心を開いていくユーゴ、ユーゴをどんどん好きになっていくミア。

ミアは行き場の無い恋に苦しくなり、ユーゴはミアに引きこもる原因になった家族の事情で傷ついた自分を知られることを恐れ、揉めてミアが飛び出すことに。

ミアを愛していることを自覚したユーゴは、彼女を追いかけます。

そして家名を捨てる覚悟をしたユーゴとミアは身分を越えて結婚します。

なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかくミアが健気で可愛くて、ユーゴがかっこいい!何より、二人の恋愛をとても丁寧に綴られているんです。

ユーゴは母を早くに亡くしています。すぐに入った後妻にも懐いていましたが、口さがない使用人のおしゃべりから、後妻が母によって引き裂かれた父の恋人であったことを知ってしまいます。

父に恋した母は、実家の力で二人を別れさせて結婚し、ユーゴを産んでいました。

傷ついて引きこもったユーゴが、ミアの明るさに救われて惹かれていく様子がとてもよくわかります。

R18シーンメインになりがちなTLですが、物語がしっかりしていて、感情移入出来るんです。

おそらくヴィクトリア時代のイギリスが舞台だと思うのですが、当時の身分制度や服装などもとてもよく調べて描かれているのも、お話の深みになっていると思います。

どんな人に読んでもらいたいですか? 疲れている大人の女性にぜひおすすめしたいです。

絵柄はとても可愛いですし、惹かれ合い、愛し合う二人が、身分を越えて結婚するというハッピーエンド。

物語もドラマチックです

心が癒やされると思います。

ロマンティックな少女漫画が好きな方にぜひ。

読んだことによるエピソード 癒やされました

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 『のだめカンタービレ』から4年、待望の二ノ宮知子最新作のテーマは「宝石×質屋」!東京下町の老舗・質屋を舞台に、宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶとイケメン宝石外商・顕が織りなす、キラッキラの人間ドラマ。新・二ノ宮劇場の開幕です!!
どんな話ですか? 「七つ屋志のぶの宝石匣」は二ノ宮知子先生による、宝石と質屋さんのお話です。

主人公は、高校2年生・志のぶ。実家は、東京下町の質屋・倉田屋です。志のぶは若くして店に立ち、神様に与えられた(?)才能で宝石の鑑定をしています。

顕微鏡でもルーペでも分からない、石の「気」を感じることができます。志のぶには祖父が勝手に決めた婚約者がいます。

名家・北上家の跡取り、北上顕定です。北上家は顕定が幼い頃、一家離散の過去があり、訳あって倉田屋に預けられました。大人になった顕定は、高級ジュエリー店で外商の仕事をしながら、一家離散の理由を調べていました。

志のぶは神様に与えられた才能で、顕定を助けていくのかいかないのか・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 顕定の過去・そして志のぶの天賦の才能がどうやって絡んでいくのか、今後の展開がとても楽しみになるストーリーです。コメディなのにシリアスの部分もあり、今まで出会ったことのないような独特の面白さがあります。

それにしてもさすが二ノ宮先生、黒髪の貴公子・顕定がかなりカッコいいです!

しかし、ただのイケメンキラキラ王子ではなく、残念な部分もあったりで、面白さ倍増です!

毎回登場してくる様々な宝石がとても素敵に描かれています。

物語との関連性も素晴らしく、宝石と質屋さんの世界の面白さにどんどん引き込まれていきます。

どんな人に読んでもらいたいですか? 是非漫画に興味のない大人の女性に読んで欲しいです。のだめカンタービレのような派手さはないですが、一話一話ギュッと凝縮された面白さがあります。

キラキラ・キュンキュンとした少女漫画は苦手・読んでいて恥ずかしくなるという方に、是非おすすめしたいです。

読んだことによるエピソード 宝石・石の世界の奥深さを感じることができます。

沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

アマゾン商品紹介 日米は、世界でも類をみない高性能な原子力潜水艦「シーバット」を、極秘裡に造り上げる。日本によって資金、技術提供をされた日本初の原潜であったが、米第7艦隊所属という、数奇の宿命を背負った落とし子でもあった。艦長には、海自一の操艦と慎重さを誇る海江田四郎が任命された。が、海江田は突如、試験航海中に指揮下を離れ、深海へと潜行する。米軍は「シーバット」を敵と見なし、撃沈のため第3、第7艦隊を南太平洋に集結。しかし、大胆にもシーバットは艦隊中最大の空母「カールビンソン」の目前に堂々と浮上。独立国家「やまと」を全世界に向けて宣言したのだった。
どんな話ですか? 舞台は米ソ冷戦の時代。日米共同で作りあげた原子力潜水艦「シーバット」。その艦長・海江田四郎とその部下たちは予定されていた航路を無視して、自らを独立国家「やまと」と宣言します。この行動によって窮地に立たされた日本。そんな日本を尻目に「やまと」はピンガー(探査音)を魚雷に見立ててアメリカ海軍と交戦を始めてしまいます。専守防衛を謳う「やまと」。アメリカ軍の報復攻撃によって沈んでしまうのか。そして艦長・海江田は国際社会に海からの核戦争抑止力、各国の原潜で構成される「沈黙の艦隊」を提議するのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では国際政治的な思想が数多く展開されます。例えば国という区別を超えた「世界市民」という概念などです。これらは一見難解な話題に見えますが、作中では非常にわかりやすく説明がされています。普段は国際社会に興味が行き届かないような人でも、熱い登場人物たちの持つ思想を感じて、新しい分野に興味が湧くと思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 軍事に興味がある人 潜水艦に興味がある人 圧倒的カリスマ性のあるキャラクターが見たい人
読んだことによるエピソード この漫画のテーマは、今個人個人がとらわれている何かからの「独立」です。物語の最後に主人公が投げかける「独立せよ」の言葉に登場人物たちはそれぞれ異なったイメージを浮かべます。自分も社会的地位や家族という枠にとらわれているように感じ、少しでも独立できるように努力しようと思えました。

子連れ狼 小島 剛夕 (著), 小池 一夫 (著) グループ・ゼロ

子連れ狼 小島 剛夕 (著), 小池 一夫 (著) グループ・ゼロ

 

アマゾン商品紹介 一殺五百両!子連れの刺客――人呼んで”子連れ狼”拝一刀とその子大五郎が昿野をさすらう!柳生一族の厳しい追撃をはねのけ親子が目指すは・・・!?巷間を感動の渦にまきこんだ時代劇画の金字塔!!
どんな話ですか? 公儀に仕える介錯人、公儀介錯人としての地位を柳生一族を押しのけて勝ち取った水鷗流剣術の達人・拝一刀。しかし、公儀における権力をさらに拡大したい柳生烈堂の策略で妻を殺されてしまいます。残された息子・大五郎と共に冥府魔道(復讐のみに生きる道)へと自らを落とし、柳生一族からの度重なる刺客を返り討ちにしながらも着々と烈堂へ復讐を果たすべく旅を続けていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の拝一刀はポーカーフェイスで笑顔は見せません。しかし、復讐の旅路の途中で会った人々にも手を貸すような真心のある人間性の持ち主でもあります。そんな父と、こちらは子供らしく表情豊かですが、父と復讐の道をゆく覚悟の決まった表情を時折見せる息子・大五郎の親子愛はこころを打ちます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 武士のかっこいい戦闘シーンが見たい人 父と息子の絆の深さを見たい人 孤独な復讐劇が見たい人
読んだことによるエピソード 主人公の息子・大五郎は幼いながらも肝の座っている子供です。父からの教育が無くても、父の背中を見て、自ら考えて行動しています。この姿には尊敬の念を覚えました。

ふれなばおちん 小田ゆうあ (著) 集英社

ふれなばおちん 小田ゆうあ (著) 集英社

出典:ふれなばおちん

 

 

アマゾン商品紹介 夫は大事です。でも、好きな人ができました。 結婚××年。家族のために生きてきました。それで幸せ、それが幸せ、と思っていたけれど、最近娘が、もっとキレイなお母さんでいてよ、なんてことを言いだした。母だけじゃ、いけないのでしょうか─。
どんな話ですか? ごく普通の主婦が、夫ではない男性を好きになって少しづつ変わっていくお話です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の女性は、ごく普通で、家族思いで、料理上手で明るい素敵なお母さんです。そんな人が少しづつ好きになってはいけない人を好きになっていく過程が、とてもリアルに描かれています。不倫に踏み込んでいく過程が丁寧に描かれている漫画はそう多くないと思います。あと、主人公が作るご飯が美味しそうで食べたくなります。
どんな人に読んでもらいたいですか? 人を好きになっていく過程を追体験したい人に読んでもらいたい漫画です。好きになってはいけない人を好きになるというストーリーだからこそ、人を好きになっていくプロセスがよく分かる漫画ではないかと思います。
読んだことによるエピソード 特になし