ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦 (著) 集英社

ジョジョの奇妙な冒険 荒木飛呂彦 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【ページ数が多いビッグボリューム版!】イギリス貴族ジョースター家の一人息子・ジョナサン。紳士となることを目指し不自由ない暮らしを送っていた。だがその生活は「侵略者」ディオ・ブランドーの出現で一変。事あるごとにジョジョを陥れるディオの傍らには、石仮面が不気味にたたずみ……。

レビュー

どんな話ですか? ジョジョの奇妙な冒険は、現在8部まで出ていて、いずれも主人公が違います。主な内容としては、スタンドという超能力を駆使したバトルものです。スタンドというのは、各キャラに備わっている超能力を具現化したもので、いろんな姿、形が存在しています。初期のころ(1部や2部)は、王道の少年漫画といった感じで、画風もちょっとごちゃごちゃした感じでした。が、徐々にストーリーも画風も洗練されていき、物語の説得力も高まっていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーもさることながら、画風がめちゃくちゃかっこいいからです。前述したとおり、現在、8部にまで進んでいますが、ルーブル美術館に同作品の絵が飾られるほどになっていて、もはや漫画の枠を超えたアートです!部屋にジョジョのコミックを置いておくだけで、なんだかちょっとおしゃれな感じになりますよ。

 

とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏 (著) 小学館

とめはねっ! 鈴里高校書道部 河合克敏 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 脅されて書道部に入部した大江縁と、だまされて書道部に入部した望月結希。一風変わった先輩たちに翻弄されて、これでいいのかと思う日々。それでも、ダイナミックでデリケートな書の世界は、かなり魅力的で… 文化系青春コメディー、It’s 書(SHOW) TIME!!

レビュー

どんな話ですか? カナダからの帰国子女である主人公(大江縁)が書道部に入り文化の違いや書道を通じて成長していく話。

大人しくて字のうまい主人公と強くて度胸があり柔道の全国大会で準優勝の実力をもつが本当は内面の女性らしさを磨きたい結希は書道部の先輩に騙されて書道部に入る。正反対の個性をもつ結希は最初は反発するが合宿や書道の様々な全国大会を通じお互いを認めるようになる。主人公の結希に対する恋愛感情や結希のコンプレックスが様々な人達との出会いで変わっていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 話が単純であまり考えずに読めます、本当は少し地味な文化部の話ではありますが知ってるようで知らない書道の歴史や近代史の中の書道を見れる作品だと思います。書に取り組む事の楽しさに焦点をあてた漫画は他では見たことがないのではと、書道初心者でもこの漫画は学生生活の中の話で堅苦しくなく読み進められるのではと思います。学校の授業等では取り扱わない内容も多いですし個人的には少し柔らかい参考書を読んでいる気になりました。

ハチミツとクローバー 羽海野チカ 白泉社

ハチミツとクローバー 羽海野チカ 白泉社
アマゾン商品紹介 6畳+台所3畳フロなしというアパートで貧乏ながら結構楽しい生活を送る美大生、森田、真山、竹本の3人。そんな彼らが、花本はぐみと出会い……!? 大ヒットシリーズ第1巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 6畳風呂無しのオンボロアパートに住む美大生・竹本。同じアパートで暮らす先輩の森田・真山らと共に騒がしいながらも楽しい学生生活を送っていた。ある日、竹本は美術史講師・花本が連れていた背の低い女の子と出会い、彼女に一目惚れをしてしまう。彼女は花本の従兄弟ではぐみと言い、18歳にして天才芸術家であった。
登場人物全員片想い。よくある漫画のように都合良くはいかない恋愛。全員が全員悩んでいる。美大を舞台に鮮やかに繰り広げられる青春群像劇。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 物語のようには上手くいかない恋愛模様がリアルで、もれなく切ない気持ちになれる。そんな漫画なのにギャグパートのキレがサエッサエで腹がよじれるくらい笑える。切なさと爆笑のバランスが絶妙で、早く次を読みたい!と本気で思える作品。大人になりきれない大人向けの恋愛漫画。20代のうちに読みたい漫画No.1(個人的ランキング)。

レビュー②

どんな話ですか? 美術大学を舞台とした、男女の恋模様を描いた漫画です。恋愛だけでなく、自分の美術に関する才能であったり、生き方について悩んだりする若者たちが描かれた青春漫画です。メインキャラクターは同じアパートに住む竹本雄太、真山巧、森田忍という男性3人と、大学の教授の娘である花本はぐみ、陶芸を専攻する山田あゆみの女性2人の計5人です。大学生5人それぞれがさまざま誰かに恋をし、自分の才能と真正面から向き合い不器用に恋愛をするラブストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最終的にはハッピーエンドになるのですが、ありがちな恋愛漫画のように全員が幸せになるようなものではなく、やけにリアルというか、自分の青春時代を彷彿させるようなほろ苦いストーリーになっています。主人公の竹本雄太の不器用ながらに自分の才能と向き合うがむしゃらな感じや、山田あゆみの脈のない叶わない恋だとわかっていながらもどうしても諦められないと葛藤し苦しむ姿、花本はぐみの周りからの期待と有り余る才能との葛藤など、リアルな心情を丁寧に描写されているため、惹き込まれます。

レビュー③

どんな話ですか? 美術大学に通う男の子が主人公の学園恋愛漫画です。

メインは2つの三角関係の恋模様でストーリーが進んでいきます。ヒロインのはぐみちゃんに一目惚れをした主人公の竹本くんと超変わり者の先輩森田さん。こちらの三角関係はピュアで楽しい見ていてほっこりするような様子で進んでいきますが、もう一方の未亡人で悲しい過去のある大人の女性理花さんと、理花さんに思いを寄せているちょっぴりストーカーちっくな真山くん。真山くんの理花さんへの思いを知りながらも恋心を寄せる山田さん。こちらの三角関係は切なくて胸がギュッとなるようなエピソードが多く様々な恋模様や人間関係が時にコメディ時にシリアスと絶妙な塩梅で繰り広げられます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋愛とギャグの加減がよく、笑えると思ったら切なくなったり、その後また笑えたりして楽しめます。メインキャラクター達はもちろん、モブキャラクターや名前すらない通行人なんかでも個性的だったりキュートだったり魅力たっぷりの登場人物が素敵です。作品内の世界での人気キャラクター、ウサギのホイップちゃんや通りすがりのプール帰りの子供二人組、父の日のお父さんの似顔絵パンなど…ほんのちょっぴりの登場だけのキャラクターも可愛らしくて大好きになれますよ。

ロマンス  高見まこ eBookJapan Plus

ロマンス  高見まこ eBookJapan Plus

アマゾン商品紹介 明治17年岡山県にある造り酒屋の一人息子として生を受けた吾郎は、幼い頃から絵の世界に魅かれる。16歳の時、父親の不始末により一家は夜逃げに追い込まれ、吾郎は一人東京へ発つ。華やかな都会で愛に迷い、自由を求め、芸術を模索する…激動の芸術ロマン伝説!!

レビュー

どんな話ですか? 岡山で酒屋の一人息子として生まれた少年、澤田吾郎は幼い頃より鋭い感性を持ち、絵画に興味を持っていた。 16歳の時に、父親の女性問題が原因で一家夜逃げに追い込まれ、画家を目指すため単身で東京へ飛び出す。華やかな都会で出会った女性との愛に溺れ、自由を求め、画家としての才能を開花させていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 芸術家と呼ばれる人は芸の肥やしが必要というが、美しい絵画が生まれる為にも知られざる愛憎があったのかと思わせる作品です。繊細な主人公が愛欲のために大胆な行動を繰り返すのが呼んでいて見ごたえがある。

アンダンテ 小花美穂 集英社

アンダンテ 小花美穂 集英社

アマゾン商品紹介 茗は中2の吹奏楽部。天才音楽家の兄・那都と二人暮らし。実は、この兄妹、血はつながっていない。そこに美少女・メルも同居することになり、複雑な気持ちの茗……。
どんな話ですか? 中学2年のメイは吹奏楽部に所属しています。血のつながらない兄のナツは天才音楽家です。二人で生活をしている中、父からオーストラリアの知人の子どもを預かることになったと言われる。その子はメルという美少女でした。メルは人の心を動かす歌声の持ち主でした。ナツの事が好きなメイは複雑な気持ちでしたが、三人での生活をすることになりました。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 音楽を絡めて、切ない恋心を表わしている作品です。血は繋がらなくても兄弟としてしか考えられなかったり、恋愛感情はあるのに血のつながりがはっかくしてしまったりと複雑な恋模様を音楽とともに展開されるストーリーに恋愛の物悲しさを感じさせてくれる作品です。小花美穂先生の作品は子どもが読む漫画なのにとても大人びている作品が多いので大人の女性にもおススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 切ない恋を経験した人、叶えられない恋を経験した人
読んだことによるエピソード 特になし

岸辺露伴は動かない 荒木飛呂彦 (著) 集英社

岸辺露伴は動かない 荒木飛呂彦 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。好奇心に溢れ、リアリティを追求する彼が、さまざまな取材先で体験した恐怖のエピソードとは…!? 『懺悔室』『六壁坂』『富豪村』『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』の5編を収録。
どんな話ですか? 「ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない」のスピンオフ、漫画家の岸辺露伴が登場する短編漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ジョジョシリーズでも人気のキャラ、岸部露伴の不思議な体験をメインとしているため、より本編を楽しむためにもおすすめです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 「ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない」やジョジョシリーズが好きな人、気になっている人におすすめです。
読んだことによるエピソード 特になし

ブルーピリオド 山口つばさ (著) 講談社

ブルーピリオド 山口つばさ (著) 講談社

 

アマゾン商品紹介 成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
どんな話ですか? 高校2年までまったく美術と縁が無かった主人公が、美術の時間に描いた絵がきっかけで芸大を目指す話です。進路を変更するまでは成績も良く、どんなタイプの同級生とも当たり障りなく付き合え、親ともうまくいっていた主人公が、美大を目指すことで様々な難関に立ち向かうことになります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 美術を専攻したことの無い人間にとって誰しも一度は考えるであろう「○○○の絵って何でこんなに評価が高いの?」という疑問。他にも「美術を専攻して食べていけるの?」とか「絵が上手い下手の基準って何?」という疑問に答えながら、芸術を感性ではなく、分析し理解可能な形で描かれているところが大変興味深かったです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 将来の進路に悩んでいる人、美術を専攻している人、芸術ってよく分からないと考えている人、主人公の成長物が読みたい人
読んだことによるエピソード 絵画や彫刻を目にした時の受け止め方が変わりました。

レビュー②

アマゾン商品紹介 成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
どんな話ですか? 人付き合いがよく勉強もできるちょっぴりヤンチャな高校2年生の矢口八虎は、周りから見れば順風満帆な日々を送っているが本人は達成感を得ることができず、空虚な日々を送っていた。そんなある日やる気もないまま選択した美術の授業のある課題をきっかけに絵を書く事の魅力に取りつかれていく。美術部に入部し高校2年生で絵を始めるというかなり遅れたスタートを切る八虎だが、超難関である東京芸術大学の受験を決心する。美術のあらゆる知識などが詰まったスポ根漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 芸術をテーマにスポコン漫画として描いているのはとても珍しくて新鮮に感じます。遅咲きの主人公が持ち前の努力とヒラメキであらゆる可能性を広げていく姿はとてもワクワクします。一見完璧な毎日を送っているようだが心の中では達成感が得られずに空っぽな毎日を送っている主人公の姿に自分を映し出す人も多いのではないでしょうか。受験をしていい大学に入っていい企業に就職することが果たしていい人生なのでしょうか。それとも好きなことを突き詰めるのが良いのでしょうか。人生を見つめ直すきっかけになる作品になると思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 夢を諦めて現実を生きている多くの大人に読んでもらい作品です。主人公の八虎は最初は無難な人生を送ることが良いと考え、なかなか収入にもならない絵を書く事を疑問視していました。しかし美術の顧問の先生との出会いをきっかけに自分の好きなものを遅くからでも始め、突き詰めようとします。そんな姿はかつて夢を持っていた大人たちに響くのではないでしょうか。
読んだことによるエピソード 特になし

レビュー③

アマゾン商品紹介 成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語、八虎と仲間たちは「好きなこと」を支えに未来を目指す!
どんな話ですか? 何事もそつなくこなし日々楽しくは過ごしているが、イマイチ何にもやりがいを感じずに生きてきた高校生が、とあることをきっかけに最難関の東京藝術大学油画科入学を目指す青春ストーリー。学校の美術部へ入学するところから、美大受験の予備校を通じ、同じく美大を目指す個性溢れる仲間と共に、時に互いにぶつかり合いながら成長していく。

周りが自分の強みや天才的な才能がある中で、ド素人から美大を目指し、無事合格する事ができるのか!?

続きが気になりすぎて、一気見必須!!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 一見だたの青春漫画と思われがちだが、”絵”にひたすら打ち込み、時には自分の身体に異変が起きながらも、全力でぶつかっていく様が、個人的には”スポ根もの”だと思っている。周りの才能に圧倒されながらも、努力を重ねることを惜しまない主人公にどんどんはまっていく。

実は、作者である山口つばさ氏が東京藝術大学卒で所々で入る、説明やセリフが納得感やリアリティがあり、また、間で出てくる絵画が実際の作家さんが描いたと思わしきもので、見ていて目も楽しめる。

どんな人に読んでもらいたいですか? ●何にもやりがいを見いだせずにいる人

何か一つのことに打ち込むと決めて努力をすれば、その過程で必ず成長できるし、努力は報われる。

●スポーツ漫画以外でスポ根青春ものを見たい人

個人的にスポーツ漫画は動きが多く流れについていけないことがあるので、

ゆっくり目も肥やしながらスポ根青春ものを見たい人にはオススメ

読んだことによるエピソード 特になし

かくかくしかじか 東村アキコ (著) 集英社

かくかくしかじか 東村アキコ (著) 集英社

レビュー①

アマゾン商品紹介 自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!? 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
どんな話ですか? 今は亡き恩師を題材にしたエッセイ。自分は絵の天才だと思い込む女子高生・明子は、美大を目指して絵画教室に入る。そこにいたのは竹刀を持ったスパルタ講師の日高先生。明子はそれまでの自信を粉々に砕かれ、日高先生に厳しく指導されながら美大合格を目指す。その後美大進学や就職を経て漫画家になった現在も、絵画教室での経験は強く残り、「とにかく描け」という先生の教えは、明子の制作活動の核となっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ・今は亡き恩師への感謝と、たくさんの思い出、不義理をした後悔の気持ちなどが描かれており、切なく泣ける作品です。・何か創作活動をしている人は特に共感できると思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美大や美術予備校に通う人
読んだことによるエピソード とくになし

 

レビュー②

アマゾン商品紹介 自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!? 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
どんな話ですか? 九州の片田舎出身の女子高生・アキコの趣味と特技は絵を描くこと。
絵が上手いとうぬぼれて美大をめざしたアキコは、受験対策で入門した個人経営の画塾にて、竹刀を持ったスパルタ教師・日高先生と衝撃の出会いをはたす。
自分にも他人にも厳しく、何かしでかすとすぐ罵倒する日高先生に怯えきったアキコは画塾から逃走をはかるのだが、バス停で途方に暮れている彼女を日高先生がわざわざむかえにきて……。
プロ漫画家東村アキコがエキセントリックな恩師とのエピソードを綴った自伝漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? プロ漫画家・東村アキコが実在の恩師との思い出の日々を綴った自伝的漫画。日高先生のキャラが立ちまくりで強烈なインパクト与えます。今時見かけないスパルタ教師で、未熟な弟子には体罰も厭わず竹刀をふりおろしますが、そこにはちゃんと愛情があると痛感できます。アキコと日高先生の師弟の絆、衝撃的な別れがもたらす切ない結末にじーんとします。初登場時は高校生だったアキコが日高先生の指導の甲斐あって美大に合格・卒業後、プロ漫画家としてデビューを果たすまでを描いており、彼女の青春が詰まっています。芸術家としてどこまでも軸がブレず、ストイックに徹する日高先生の在り方は、創作に携わる者なら誰もが少なからず感銘を受けるのではないでしょうか。スランプに陥ったアキコを「なんでもいいから目の前にあるものを描け」「描きたいものがなくても描き続けろ」と叱咤する日高先生の偉大さが、ひしひしと迫ってきます。そんな日高先生にとうとう恩返しできずじまいだったアキコの後悔の念がほろ苦い余韻を残しました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 師弟愛に涙したい人
創作表現に携わる人
芸術に挑む人
アーティスト・クリエイターを目指す人
美大生
東村アキコのファン
教師を目指す人
読んだことによるエピソード とくになし

さよならソルシエ 穂積 (著) 小学館

さよならソルシエ 穂積 (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 画家と画商…ふたりの“ゴッホ”の伝記浪漫

19世紀末、パリ。のちの天才画家ゴッホを兄に持つ、天才画商テオドルスの、知られざる奇跡の軌跡。生前、1枚しか売れなかったゴッホが、なぜ現代では炎の画家として世界的に有名になったのか…。その陰には実の弟・テオの奇抜な策略と野望があった! 兄弟の絆、確執、そして宿命の伝記!

どんな話ですか? 舞台は19世紀末のパリ。世界的に有名な画家フィンセント・ファン・ゴッホと、その弟であるテオドルス・ファン・ゴッホの強い絆を描いた伝記漫画です。
画商であるテオドルスは、幼いころから兄の絵の才能に嫉妬しながらも、その才能を誰よりも理解していました。しかし当時の芸術の潮流は、貴族の肖像画や宗教画などしか認められない権威主義。生活の中にあるありのままの美しさを描いたフィンセントの絵は、まだ芸術として人々に認められません。
それでも兄の才能を信じ、画家仲間たちと新しい芸術を世に広め、兄の絵を世界に売り出そうとするテオドルス。そんな矢先、衝撃的な事件が起こります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画で描かれるゴッホ兄弟の人生は、完璧に史実に基づいたものではありません。しかし、どのようにしてフィンセント・ファン・ゴッホの存在が天才画家として世に広まっていったのか、そこに至るまでのストーリーは弟との関係も含め、とてもドラマチックで面白いものになっています。
自身の才能に無自覚な兄と、兄の才能を信じ続けた弟、最後はそんな二人の衝撃の結末に胸が熱くなります。
どんな人に読んでもらいたいですか? 作者なりのゴッホ兄弟の解釈をエンターテイメントとして楽しめる人、芸術に関心のある人、ゴッホの絵が好きな人に読んでもらいたいです。
読んだことによるエピソード この漫画の舞台である19世紀末のパリは、上流階級の人々だけのものであった芸術が庶民にも広がっていく大きな転換期であったことを、漫画を通して知ることが出来ました。
ゴッホの絵を今芸術として美しいと思えることが、昔は当たり前ではなかったのだと思うと、絵に対する見方も変わりました。