ガラスの仮面 美内すずえ (著) プロダクションベルスタジオ

ガラスの仮面 美内すずえ (著) プロダクションベルスタジオ

 

アマゾン商品紹介 演劇界に小さな巨人誕生!演劇への熱く激しい想いをもつ北島マヤ。
その小さな小舟が、演劇界幻の名作「紅天女」というゴールに向かい、今荒波の大海に漕ぎ出す。そこでマヤを待ち受ける数々の怪物たち。はたしてマヤはどう戦っていくのだろうか?

レビュー

どんな話ですか? ドジでみそっかすで何のとりえもないマヤは、病弱な母親と中華料理屋に住み込んで働く中学生。

ですが、一度見た芝居の台詞や役者の動作を完璧に覚え、演じさせれば役を深く理解し表現する事が出来るという非凡な能力を見出され、伝説の女優月影千草の弟子になります。そして平凡な自分でも夢中になり、成長出来る事を実感、何より芝居の面白さにのめり込み、芝居を重ねる度に急成長していくマヤ。

父は映画監督、母は大女優という演劇界のサラブレット、姫川亜弓とライバル関係になり、伝説の演劇「紅天女」の主演を競う程にまで成長していきます。果たして紅天女を演じるのはどちらになるのか?

なぜその漫画をオススメしたいですか? 少女漫画のジャンルですが、内容は昔のスポーツ漫画そのものです。

困難に対し、自らの気付きや周囲の助言、そして目標達成に向けてひたすら稽古や訓練を行い

どんどん芝居を成功させていくマヤの姿は、「努力により強敵を倒し、どんどん強くなっていく主人公」そのもので

芝居の話であるにも関わらず爽快感すら感じさせてくれます。

ライバルの亜弓との関係性やサラブレット故の苦悩、大都芸能の速水真澄との絡み

貧乏なマヤをいつも助けてくれる謎の紫のバラの人等

続きが気になったりやきもきするような人間ドラマも魅力です。

 

俺の推しが世界一輝いている ~2.5次元舞台おっかけ男子の活動記録~ 缶爪さわ KADOKAWA

俺の推しが世界一輝いている ~2.5次元舞台おっかけ男子の活動記録~ 缶爪さわ KADOKAWA

アマゾン商品紹介 自分の推しの為なら死ねる!! 2.5次元舞台夢中男子の活動記録★

自分の推しの為なら死ねる!!
2.5次元舞台に夢中男子の活動記録★

「チケットがご用意できませんでした」「転売ヤー滅びろ!!!」
千明(ちぎら)は漫画好きなオタクめの男子大学生。
大好きな漫画の舞台化に行ったら周りの客は女子だらけで!?
2.5次元舞台を初体験した千明は俳優の天真の演技に魅せられてしまう――。

推しの出る舞台のチケットは死んでも入手する!!
2.5次元舞台に夢中男子の、ハイパーおっかけ活動物語★

どんな話ですか? 好きな漫画の舞台化をきっかけに2.5次元の世界に魅せられた男子大学生が、ひたすら3次元のイケメン俳優・天真を追いかけ応援する、推し愛に溢れたストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の推し活や役者の葛藤が丁寧に描かれ、その誰もが一生懸命でキラキラしているので、尊すぎて涙なくしては読めません。

トーチソング・エコロジー  いくえみ綾 幻冬舎コミックス

トーチソング・エコロジー  いくえみ綾 幻冬舎コミックス

アマゾン商品紹介 自分にしか見えない不思議な少女が現れたら? 話題の“いくえみ男子”が織りなす衝撃のリアル・ファンタジー、待望の第1巻!
どんな話ですか? 清武迪(きよたけすすむ)は27歳の売れない俳優。
ある日、隣に高校時代の同級生・日下苑(くさかその)が引っ越してきたことを知る。
苑は高校時代に迪の親友・峻を追いかけまわしていて、迪と峻は二人がゲイで付き合っているのだと演技をして苑をあきらめさせようとした過去があり、迪はそれをきっかけに役者の道を志したのだった。
苑に子供はいないというが、再会した苑のそばにはいつも5歳くらいの少女の姿があった。
迪が少女自身におまえは誰だと尋ねると、少女は自分が「与えられなかった命、届かなかった想い、伝えられなかった言葉」だと答える。
少女はそれから、自殺した事務所の先輩や峻に姿を変えるようになる。
迪の親友・峻は、迪に告白した後、バイク事故で亡くなっていたのだ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 売れない役者、仲の良い事務所の先輩の自殺、急に隣へ引っ越してきた同級生は整形している上に座敷童のような少女が付きまとっている。
ワードだけ抜き出していくと暗いお話のようなのですが、いくえみ綾さんらしい独特の雰囲気のハッピーエンドの作品です。
タイトルのトーチソングは「片思いの歌」という意味のようで、過去に残してきた受け止めてもらっていない思いを消化していくストーリーになっていました。
じわじわと染み入るような良いお話なので、ぜひ読んでもらいたいです。

國崎出雲の事情 ひらかわあや (著) 小学館

國崎出雲の事情 ひらかわあや (著) 小学館

アマゾン商品紹介 歌舞伎一家の出身・國崎出雲は絶世の美貌から、男たちに狙われる事あまた。ある日、母が長旅に出て、出雲は離れていた父をやむなく頼る…が、男の中の男を目指す出雲を待っていたのは歌舞伎役者、しかも女の中の女“女形”としての困惑の日々!女形少年歌舞伎奮闘記!!!
どんな話ですか? 主人公の国崎出雲は、男でありながらも容姿がずば抜けて可愛い15歳の高校生。実家は何代も続く歌舞伎の家柄で、幼い頃から女形をやっていたのだが、女形の意味を知ってしまったことで歌舞伎が嫌になってしまい、「男の中の男」を目指すようになった。

自分を溺愛していた父親と離れて、母親と暮らしていた出雲だったが、母親が友人と長期の旅行に出てしまったことで、実家に帰らざるを得ないことに。

8年ぶりに実家に帰った出雲を待ち受けていたのは、女形として舞台に上がる日々!絶世の美女ならぬ、男の娘が歌舞伎を通じて成長していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 出雲の絵が可愛いこと、敷居が高そうで難しいと思っていた歌舞伎がわかりやすく描かれていたから。出雲自身の成長だけでなく、関わってくるすべての人が出雲の影響を受けて成長していく様子が良かった。

出雲が望む理想像(男の中の男)と真逆な方向にいってしまっているように見えて、持ち前の正義感から男としての一面もきちんと垣間見えている。

他の登場人物たちとの掛け合いや絆の深さが、回を増すごとに深まっているのも魅力的。

どんな人に読んでもらいたいですか? 歌舞伎が好きな人には砕けた内容に見えるかもしれないけど、こんな結末の歌舞伎も良いなと思ってもらえたら嬉しい。

歌舞伎に興味がない人でも、出雲や登場人物たちの成長をみて感じるものがあるのではないか。歌舞伎をわかりやすく読める漫画なので、気楽に読んでほしい。

読んだことによるエピソード 演じる側だけでなく、観客や歌舞伎に携わるスタッフなどの相手の立場に立って考えること。

累 松浦だるま (著) 講談社

累 松浦だるま (著) 講談社

アマゾン商品紹介 イブニング新人賞出身の新しき才能が放つ『美醜』をテーマにした衝撃作!! 容貌の醜さから人に忌み嫌われてきた累。そんな彼女に、女優であった美しき母親が遺した1本の口紅。その口紅は他者の顔を奪うことが出来るという謎の力を持っていた。累はその力を使い、美しき者が享受するすべてを奪う事を決意する。

二目と見れぬ醜悪な容貌を持つ少女・累。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。

どんな話ですか? 大女優の母とは似ても似つかぬ醜い容姿の少女・累。それが原因で激しいいじめを受けていた。ある日、累は亡き母が遺した口紅のことを思い出す。それはキスをすると相手と顔が入れ替わる不思議な口紅だった。累はその口紅を使い、いじめの首謀者の美しい顔を奪うことに成功する。それをきっかけに、母親譲りの並外れた演技力を持つ累は、自身の望む女優としての人生を掴み取って行く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ・思わぬ展開の連続で引き込まれ、あっという間に読めます。・嫉妬や欲望などの情念渦巻く作品で、感情が揺さぶられます。
どんな人に読んでもらいたいですか? ドロドロの愛憎劇が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし