GANTZ 奥浩哉 (著) 集英社

GANTZ 奥浩哉 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 地下鉄のホームで撥ねられ死んだはずの玄野、加藤は謎のマンションの一室に一瞬にして転送される。そこに置かれた得体の知れない黒い球の指令により、ねぎ星人の暗殺を命じられた玄野らは、状況を把握できないままねぎ星人の元へと転送される。マンションにいた仲間によってねぎ星人は殺されるが、新たなねぎ星人が現れ…。

レビュー①

どんな話ですか? 新体験のSF作品となっています。主人公はどこにでもいる平凡な高校生玄野計。学校帰りの地下鉄のホームでホームレスが酔っ払って線路に落下してしまう場面に遭遇。そこにたまたま居合わせた正義感の強い幼馴染の加藤勝の声かけにより2人でホームレスを助けますが電車が目の前まで迫ってきます。停車位置まで走って助かろうとしますが通過電車の為2人はそのまま電車に轢かれ死んでしまいます。しかし、死んだはずの2人は謎のマンションの一室で目を覚まします。そこには中学生や中年男性、ヤクザなど数名の人と謎の黒い球体が置いてあります。訳の分からず戸惑う中急に球体からラジオ体操の音楽がなり出しサバイバルゲームに参加させられていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者は奥浩哉。まずこの人の凄いところはストーリーもさながら絵が抜群に上手いです。背景などは3D技術を使って作成しており作品の作画レベルは恐らく日本一かと思います。また登場キャラが身につけるアイテムなども今までのSFでは見たこともない奇抜なものですが、全てがスタイリッシュでかっこいいです。グロテスクな漫画で最初は引いてしまいますが今後の展開が気になり一度読み出すと止まりません。既に完結している作品なので一気読みもできます。ラストに賛否両論ありますがラストまでは怒涛の展開で目が離せません。

レビュー②

どんな話ですか? 死んだ人が謎の黒い球のある部屋に転送され、様々な異星人と戦うことを指示される。倒した異星人のランクによって得られるポイントが異なっており、一定のポイントがたまると生き返ったり、より強い武器を入手することができる。また、星人の強さもミッションごとに上がっていき、毎回多数の死者が出る。その後、宇宙から侵略してきた異星人と地球人が対決することとなり、その戦いに備えて、ミッションを与えれていたことが明らかになる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 星人との戦闘シーンが手に汗握る展開で、続きが気になってしまう。CGを駆使した綺麗な絵なので、ワンカットが芸術作品のようで美しい点もおすすめポイントのひとつ。また、星人もバリエーションに富んでおり、恐竜や、日本の妖怪、千手観音、吸血鬼、ローマの彫刻、異星人など多岐に割っており、敵ながら魅力的に描かれている。エログロ描写もふんだんにあるので、ふつうの少年漫画に飽きた人にとっては刺激的な漫画体験になるはずだから。

バジリスク~甲賀忍法帖~ 山田風太郎, せがわまさき (著) 講談社

バジリスク~甲賀忍法帖~ 山田風太郎, せがわまさき (著) 講談社

アマゾン商品紹介 江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀(こうが)と伊賀(いが)という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮(さつりく)合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた――。時代に翻弄(ほんろう)される忍術使いたちのあまりにも過酷な運命の幕が上がる!!

レビュー

どんな話ですか? 徳川三代目になる跡継ぎを決めるために忍者に殺し合いをさせるという内容。選ばれた忍者は、甲賀と伊賀。この忍者たちは互いに憎み合っていたが、不戦の約定にて戦うことを禁じられていた。実は、約定が解かれる丁度その頃、憎しみ合っていても何もならないと甲賀と伊賀の跡継ぎ同士の結婚が決まったばかりだった。だが、約定が解かれた事で彼らは殺し合いをするになってしまう。互いに想いあっている甲賀と伊賀の跡継ぎ同士だが止める術はなく忍者同士の殺し合いの忍法合戦が始まる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 忍者漫画としてもよく出来ており、絵が美しい。山田風太郎先生の原作を読んだ後でも違和感ない物語の構成。また、オリジナル話を入れているにも関わらずその話もしっかりと原作のイメージを守っているところです。甲賀と伊賀の殺し合いもさることながら、結婚を決めた後の二人が互いを想い合う姿に読んでいるこちらもじんときます。また徳川の跡継ぎ問題を他の者たちを使って片付けるという設定も面白かったです。提案側の忍なら何が起ころうと自分たちにはなんの被害もない、そう言いきる残忍さが忍たちへと感情移入しやすくしていると思います。

BEASTARS 板垣巴留 (著) 秋田書店

BEASTARS 板垣巴留 (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇が始まる!!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公で狼のレゴシが小さなウサギのハルに恋をし、狼としての本能と戦いながら恋愛をしていく。

肉食と草食の動物たちが集まる学園でレゴシは学生として学園に通っている。ハルはひとつ上の先輩ウサギで近づいてくる男の子は拒まず。そんな噂が広まり、女子からは嫌われている。いつもひとりぼっちのハルが気になり、レゴシは好きになっていくが、肉食であるが故にハルを食べようと襲ってしまう。葛藤しながらハルと距離をおこうとしたが、優しいレゴシと仲良くなっていったハルもレゴシの事を意識し始める。

狼とウサギ、お互い異色のカップルだと思いながら必要な存在だと感じ始め様々なトラブルを乗り越えていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 擬人化した動物たちが多種多様の動物として生活していて、その動物によって感じる思いや人のような感情がうまく描かれていて面白いからです。

普通では考えられない、草食動物と肉食動物が一緒になって生活していて学校での生活や恋愛模様、学生の頃の悩みなどがリアルに感じられ、どこか懐かしく思います。

主人公だけでなく、脇役の動物たちの恋愛模様や悩みもうまく織り交ぜてありドラマを見ているような気分で見ることができます。

レビュー②

どんな話ですか? 動物たちが人間のように生活する世界での物語。舞台は肉食動物と草食動物が共に青春時代を過ごすチェリートン学園で、ハイイロオオカミのレゴシが主人公。大きな体で強い牙や爪をもつ肉食動物であるレゴシは、その見た目とは裏腹に優しくて大人しい性格の持ち主。ところが、チェリートン学園で起こったある事件をきっかけに、レゴシは自分の中に潜む肉食動物としての本能と対峙することになる。その本能は、果たして肉食動物としての本能か、または恋愛感情なのか、その答えを出そうともがきながらも少しづつ成長していくレゴシのストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 動物が擬人化して人間のような生活を送っている、今までみたこともない世界観に最初はとてもびっくり。だけど、そのストーリーの緻密さと世界観を最大限に引き出す表す描写にあっという間に引き込まれて、どんどん次の展開が気になっていきます。登場するキャラクターの動物の種類は多岐に渡り、その性格やそれぞれの個性が本当の動物に基づいていて、時には「へえ、この動物ってこんな特徴があるんだ」と勉強になるほど。作者さんの動物への愛がとても感じられるのも魅力のひとつ。そして、肉食動物と草食動物という永遠に超えられない壁をテーマに、本能や、愛や、人生や、世界や、命についてまで考えさせられる物語になっています。

レビュー③

どんな話ですか? 肉食獣と草食獣が共存して生活する世界を舞台に、全寮制中高一貫校チェリートン学園にて主人公であるハイイロオオカミのレゴシが所属している演劇部で食殺事件が発生した。

レゴシも一時は疑われ、疑いは晴れたものの、カリスマ的存在であり演劇部の先輩でもあるアカシカのルイから夜間練習の見張りを命じられたレゴシはとある草食獣に本能のまま襲い掛かってしまう。幸い食殺には至らなかったが、翌日園芸部を訪れたレゴシは、ドワーフウサギのハルと出会い、昨夜の草食獣が彼女だと悟る。ハルと交流する中でレゴシは彼女に惹かれていくも、それが本能由来のものではと葛藤する。しかし街の祭りの準備中にルイとハルの親しげな様子を見て恋愛感情を自覚、犯罪組織シシ組に連れ去られたハルを奪還したレゴシは本能に抗うことを決意する。

一方ルイもレゴシに遅れてシシ組に向かい、シシ組のボスを射殺。シシ組構成員のイブキから提案を受け、新たなボスになりシシ組を率いて草食獣でありながら裏市に君臨することになる。

レゴシは学園の警備員から依頼され、食殺犯捜しを開始。また、食肉に頼らない強さを求めて修行し力を付けていく。食殺犯を突き止めたレゴシと食殺犯は何度も衝突し、大晦日に決着をつけることになる。レゴシはその立会人をルイに依頼し、食殺犯に一歩力及ばないながらもルイの同意のもとルイの片足を食べる禁忌を犯して勝利し、ルイを過去から解放する。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 半擬人化された動物たちのビジュアルとキャラ付けが非常に魅力的。肉食獣だから強い・怖い、草食獣だから弱い・臆病という固定概念に囚われず、肉食獣には肉食故の葛藤や体質による悩み、草食獣との接し方から生じる弱さなどが描かれていて、草食獣も肉食が禁止されているとはいえいつ食べられるか分からない状況下で、ただ怯えているだけでなく強かに知恵を持って肉食獣と同じ世界で生活していて、時にその精神的な強さは肉食獣を打ち負かすこともある。そんな厚みのあるキャラクターが個々に何を考えて生活しているのかが描かれていて非常に興味深い物語です。

不安の種 中山昌亮 (著) 秋田書店

不安の種 中山昌亮 (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 生ぬるい風、落下する不快感、背中に刺さる冷たい視線…。闇の種が発芽する時、非日常のモノ共が出現する!!

レビュー

どんな話ですか? 普段何気ない日常の中にある、ふとした瞬間の違和感を追求したホラー漫画です。

1話大体5ページくらいで… 主人公は毎回違います。テレビ番組、世にも奇妙な物語の様な感じで進んでいく感じです。

ただ道を歩いてる時に、少し気になる事や人を見かけて

ソレを探求しようとする主人公にビックリさせる異質なナニかが迫ってきたりして読者を驚かせます。

幽霊のようにも妖怪のようにも 人間なのかよく分からない不気味な人物も出たりと、とにかく異質なナニかが毎回出てきます。

絵も、とても上手なので読んでて満足度があります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく絵がうまい!他のホラー漫画にはない上手さがあります。描写がリアルなのでホラー好きには満足いく漫画のはずです。

表紙がとても上手くて、どんなホラーが来るのだろうとワクワクしながらホラー漫画を買って、読んでみたら中身の絵のクオリティが低くガッカリしたりする事が何度もありましたが、不安の種は表紙詐欺などはありません(笑)

表紙の絵はまったく書き込まず、逆に中身で勝負している作品なのです。

そして、1話1話が短くて台詞もあまりなく読みやすい!

ホラー漫画を描きたいという人にもかなりお勧め漫画です。

焼きたて!!ジャぱん 橋口たかし (著) 小学館

焼きたて!!ジャぱん 橋口たかし (著) 小学館

アマゾン商品紹介 もともとゴハン党だった和馬は、6歳の時にパンの虜になった。その訳は、近所にあったパン屋さん「サンピエール」で、抜群においしいパンを食べたことにある。サンピエールの店主は、日本が世界に誇れる日本人のパン「ジャぱん」を創ることが夢だった。フランスパン、イギリスパン、ドイツパンなど、世界には自国の名を冠したパンが沢山が、日本にはない。そこで店主は、世界中に愛される日本のパンを創ろうとしていたのだ。フランスで修行を積んだ彼は、そのパンを故郷で創ろうとするが上手くいかず、東京に出ることにする。そしてまた和馬も、彼の意志を自分で実現させようとパン創りに夢中になったのだ。それから10年の月日が流れ、中学を卒業した和馬は、東京でも1、2を争う有名なベーカリーショップ「パンタジア」に採用され、大きな希望を胸に上京する

レビュー①

どんな話ですか?  主人公は東和馬(あずまかずま)。彼は田舎に住む少年であり、ある日、大手ベーカリーであるパンタジアの採用試験に応募し、自分は受かったものだと早とちりして上京する。しかし、実際はただ採用試験にエントリーしただけであり、そこから採用を目指して、様々な試験を乗り越えていく。

また、彼は実際誰かにパンの手解きを受けてきたわけではなく、最初、パン屋の店主にパンづくりを教えてもらって興味を持った後は、自己流でパンを作り続けてきていた。そのため彼が作り出すパンはいつも、普通の職人では考えつかない驚きのものばかりであった。

なぜその漫画をオススメしたいですか?  まず、話の中に出てくるパンが魅力的で読んでいるだけでお腹が空いてきます。また、レシピは実際に実現可能なものが多く、子供でも簡単にできるものから、少しレベルが高いものまであり、漫画の間にはレシピの説明が書かれたページもあります。

このお話はアニメ化もしましたが、同時に人気が出てきてからはコラボ商品として発売されたパンもあります。今はもう手に入らないものですが、作者の方の開発に関しての小話など漫画以外の部分でも大きな魅力がある作品です。

レビュー②

どんな話ですか? 焼きたて!!ジャぱんは、簡単に言うと料理の中でもパンを主軸とした漫画です。太陽の手というものを持つ主人公の東和馬が自分の作る独特なジャぱんというパンで、日本のみならず海外の中の様々なパン作りの人たちと勝負をし、自分のジャぱんを極めていくという物語です。また、その漫画には、東和馬だけでなく、出てくるキャラクター全てが個性的で、面白く、出されるパンも今まで知らなかったようなおいしそうなパンが多く出てくる所も魅力です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? まず、出てくるキャラクターが個性的で面白い所です。例えば、主人公の東和馬・関西弁の河内恭介・堅物な諏訪原 戒等のキャラクターのリアクションや個性的なパンは非常に面白いと感じました。次に、時々出てくるパンを作る際のマメ知識も実際のパンを作る際にためになるものが多いので魅力的だと感じました。さらに、パンの審査員の人たちのパンを食べた後のリアクションがオーバー過ぎて予測不能な所も非常に面白かったと感じました。

ブルーロック 金城宗幸, ノ村優介 (著) 講談社

ブルーロック 金城宗幸, ノ村優介 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 2018年、W杯、日本代表ベスト16敗退…。これを受け日本フットボール連合は、W杯優勝のため、300人の高校生を集めた育成寮“青い監獄(ブルーロック)”を設立。コーチを務める男・絵心甚八は、日本に必要なのは「エゴイズムにあふれるストライカーだ」と断言。無名のFW・潔 世一たちは、己をエゴイストに変える蹴落とし合いの選別に挑む!

レビュー

どんな話ですか? 日本のサッカーが弱い理由は「エゴイストな選手(自己中)」がいないからだ。2018年のW杯、日本はベスト16で敗退し、残念な結果となる。日本フットボール連合は、日本のW杯優勝のため、「青い監獄(ブルーロック)」を設立し、300人の高校生を集まて、1人のストライカーを誕生させると発表する。そのブルーロックでコーチを務める男、絵心甚八は言う。「エゴイストでなければストライカーになれない」と。主人公である潔世一は、このブルーロックでストライカーになるため、人生をかけたサバイバルゲームに挑むのだった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ブルーロックは、他のサッカー漫画とは違い、「チームプレー」などが全くありません。皆が「自分がストライカーだ」と思っており、「エゴイスト(自己中)」です。そこがこの漫画の面白い部分です。皆自分以外は脇役だとコーチから教わり、数々のゲームでサバイバルをしていきます。かつての仲間を脱落させたり、強者と戦い、自分の弱さに気づき、武器を見つけ磨く者もいます。主人公の潔もその一人です。主人公の成長するシーンもこの漫画の見どころで、とてもかっこいいです。

怪獣8号 松本直也 (著) 集英社

怪獣8号 松本直也 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】怪獣発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく怪獣が日常を侵していた。かつて防衛隊員を目指していたが、今は怪獣専門清掃業で働く日比野カフカ。ある日カフカは、謎の生物によって、身体が怪獣化、怪獣討伐を担う日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。

レビュー

どんな話ですか? 怪獣と呼ばれる生物が、人々の日常生活を破壊する“怪獣大国”の日本が舞台。少年漫画の主人公としては、32歳とちょっとおっさんな日比野カフカは、幼馴染の亜白ミナとの「怪獣を全滅させる」という約束を果たすため、日本防衛隊の隊員を目指して一念発起する。ところが突然、謎の生物に侵食されてしまい、なんと自我を保ったまま怪獣化してしまう。怪獣であることを隠しながら、怪獣の全滅を目指すカフカと仲間達の絆や、怪獣の謎を追うバトルヒーローもの。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公が一度夢を諦めた32歳という、同年代なら誰もが共感してしまう設定であること。世間に対してちょっと斜に構えているけれど、仕事熱心で面倒見が良いカフカは職場の同僚や先輩に欲しいと思えるイイ奴。こんな平凡な、なんなら自分の周りにもいそうなおっさんが、怪獣になったり、一回りも年下の隊員たちと競ったり友情を育んだり…。大人がもう一度夢や青春をやり直すような姿に胸が熱くなる。ヒーローものは子供っぽい、主人公がとにかく強いだけというイメージを打ち砕く、おっさんの活躍を読んでもらいたい。

レビュー②

どんな話ですか? 怪獣が頻繁に発生する国、日本を舞台にしたバトル漫画。日々襲い来る怪獣を退治する日本防衛隊。その隊員になる約束を幼馴染の女の子としていたのに諦めてしまった主人公、日比野カフカ。怪獣処理の仕事におわれる毎日だったが、ある日後輩を怪獣からかばってケガをしてしまう。入院中のカフカの目の前に突然小型の怪獣が!気が付くとなぜかカフカの体が怪獣に変身している?!どこからどう見ても怪獣になってしまい、怪獣を退治するのが夢だったのに、逆に退治される立場に。怪獣に変身してしまったカフカは退治されてしまうのか、それとも約束した防衛隊員になるれるのか、これも一種のヒーロー漫画になりそうな予感がする漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の日比野カフカは冴えない男なのに、なぜか気になる存在。一度はあきらめそうになった子供の頃の夢を、後輩に影響され再び目指し始めます。まっすぐで憎めない性格が見ていて気持ちが良い。悪い怪獣を倒すヒーローになると諦めない姿、後輩にも憎まれ口をたたきながらも優しくする姿、命を張って後輩を助ける姿にグッときます。人はどこかにヒーローになりたい願望があるんでしょうね。くすっと笑えて元気を貰えるので、おすすめしたい漫画です。

地獄楽 賀来ゆうじ (著) 集英社

地獄楽 賀来ゆうじ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 最強の忍として畏れられ、抜け忍として囚われていた画眉丸は、打ち首執行人の“山田浅ェ門佐切”から無罪放免になる為の条件を突きつけられる。その条件とは極楽浄土と噂の地で「不老不死の仙薬」を手に入れること…!! 生死を悟る忍法浪漫活劇、開幕――!!

レビュー①

どんな話ですか? 江戸の末期、かつて最強の忍として恐れられていた”がらんの画眉丸”は、抜け忍として捕らえられ死罪人となっていたが、打ち首執行人の山田浅ェ門から

極楽浄土と噂のある島から不老不死になれる仙薬を入手することが出来れば無罪放免となると告げられます。

他の死罪人と執行人たちと上陸の後、天仙という不老不死を研究し修行を重ねる仙人たちと遭遇。

不老不死の仙薬は人間から作られており、天仙は本土の人間すべてを仙薬に変え、完全なる不老不死を目指していることを知り、

それを阻止する為、そして画眉丸は愛する妻・結の元へ戻る為に、天仙たちとの戦いが繰り広げます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 元々は週刊少年ジャンプでの出張読み切りという形で読んだのがきっかけなのですが、ストーリーの設定にまず衝撃を受けました。

極楽浄土の島へ渡る前、先に調査に行った者が身体から花を咲かせた状態で戻ってきた画がとても印象的で、

何故?どうして?という謎と不可思議さに興味を持ちました。

島へ渡るのは監視役の執行人と死罪人のペアですが、各々が個性的であり、

天仙との戦いでの協力で、お互いの生い立ちや過去を知り、分かち合っていく部分が芽生えたりと、

キャラクターの関係性にも惹かれる部分があります。今までに感じたことがない印象の漫画です。

レビュー②

どんな話ですか? 江戸に近い世界観のファンタジー漫画。極悪大罪人に、蓬莱の島から不老不死の仙薬を取ってくるなら、死刑を免除し恩赦を与えると条件を出し、その条件を飲んだ数人の大罪人が島に渡る。主人公もその一人。冷徹な暗殺者の彼はかつての仲間に罠にはめられ投獄、死刑を言い渡されていた。死刑の介錯人とペアを組まされ、未知の化け物や仙人と戦い、かつ、お互い殺し合いながら、この謎の島と不老不死の仙薬の真相に迫っていく。同時に、主人公たち自身の過去も次第に明らかになっていく。その先に未来はあるのか?
なぜその漫画をオススメしたいですか? まず、主人公が極悪人なのに違和感がなく、キャラクター達に同情や嫌悪感を覚えて感情移入しやすい。敵も味方もすべてのキャラ設定がしっかりできていて、ただのアクション時代ファンタジーではなく、物語の奥深さを感じる。敵であっても悪いからと断罪できない気分にさせられるところが、人間味やファンタジーでありながら現実感が出る魅力になっている。一度一巻だけでも読んでいただきたい作品ですね。今後のアニメ化や実写映画化が期待出来る作品だと思います。

大奥 よしながふみ (著) 白泉社

大奥 よしながふみ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 男子のみを襲う謎の疫病が国中に流行り、男子の数が激減。男女の立場が逆転した世界に生まれた貧乏旗本の水野は、大奥へ奉公することを決意する。女性の将軍に仕える美男三千人が集められた女人禁制の場所・大奥で巻き起こる事件とは…!?

レビュー

どんな話ですか? 「赤面疱瘡」という病気の蔓延によって、男子の生存率と人口が極端に下がった架空の世界。

政治や経済、世の中を動かす表舞台に立つのはほとんどが女性という、男女が逆転した世の中となっています。

その中で、実際の江戸時代の幕府、大奥などの登場人物(史実とは男女逆転)を主人公に、歴史を描いたSF作品です。

大奥制度を開始した三代将軍家光から、最後の将軍慶喜まで、すべての徳川幕府将軍について描いており、

時代の流れは続いておりますが、主人公は時代によって移り変わり、オムニバス形式のように楽しめます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 史実に沿って描かれている部分が多い為、詳しい方は歴史の復習のような感覚で面白いです。

もちろん男女逆転の架空世界の為、完全に史実通りに描くことは無理なのですが、逆に「その事件をそのように解釈したのか」

「そう解釈することで後の展開に無理なく繋がるのか」と作者の描き方の上手さに感激します。

また、歴史物として捉えなくても、次々と変わる主人公や登場人物の様々な人間模様は読み応えがあります。

テーマも男女の恋愛、家族愛、友情、政治上の駆け引き、仕事への使命感と、多様で飽きさせることがありません。

絵も大変美しく、オススメの作品です。

はんだくん ヨシノサツキ (著) スクウェア・エニックス

はんだくん ヨシノサツキ (著) スクウェア・エニックス
アマゾン商品紹介 高校2年の書道家・半田清は、迷いと孤独の中にいた――人気コミック「ばらかもん」の主人公・半田清舟の高校時代を描いたスピンオフ! 半田先生の勘違いとネガティブシンキングが炸裂するふさぎ込み系青春ギャグ、スピンオフだけどこっちだけでもいけるタイプのやつです!

レビュー

どんな話ですか? 半田君という書道家の高校生と、それを取り巻く仲間達が繰り広げる、ユーモアな日常生活を描いた物語です。主人公の半田君は、有名書道家の家で育ち、自身も将来有望な書道家として期待を集めているイケメンな人気者です。それにも関わらず、半田君自身は、「自分が嫌われている」と思い込んでいます。自分の思い込みとは裏腹に、みんなから慕われていることで、周りには同級生やその同級生がもたらすおもしろい出来事が日々絶えません。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 一言で言うと、非常に楽しい気分を味わえる漫画ですので、誰にでもオススメしたいです。深く考えずに読むこともでき、心の底から笑える場面が多々あると思います。全7巻ですが、一つ一つの話が、その都度、一話から二話程度で完結するので、ちょっとした休憩時間や忙しい作業の合間にも気軽に読んで、最後まで読み切る時間が無いときでも有効に時間をつかって読むことができる漫画だと思います。誰にでも、コンプレックスやネガティブになる日があると思いますが、主人公の半田君との出会いをきっかけに明るく物事を考えられるようになるかもしれません!オススメです!