輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 赤ん坊のときに竹林に埋められていたのを発見されたという謎の過去を持つ少女・晶は、突然2人組の少年に連れ去られ、妖しき天女伝説が残る南海の孤島・神淵島へと連れて来られるが…!? 壮大なスケールで贈る、愛と陰謀と復讐のSF巨編!
どんな話ですか? 今まで読んだ漫画の中でとても印象深いのは「LaLa」で連載されていた清水玲子先生の「輝夜姫」という作品です。ストーリーがかなり壮大で、ジャンルとしてはSFサスペンスになるのですが全27巻があっという間に読み終えてしまうほど、のめり込みました。物語は日本の「竹取物語」をベースにしており、5歳までの記憶がない主人公の女性(晶・アキラ)が大人になり自分の数奇な運命に翻弄されながら、過去の記憶と現在に起こっていることを紐解いていくストーリー展開になっています。彼女は自分の過去を掘り起こしていく中で、幼少期「神淵島」という孤島で、世界各国の財閥や権力者たちのドナーとして育てられた経緯があることを知り、同じような仲間が存在していること、「輝夜姫」の生贄として、捧げられるという謎の儀式をしていたこと、計画自体が米軍の指揮のもと行われていたことがわかり、不思議な力をもつ自分と対峙しながら、この不条理な状況を解明して、復讐をしていくストーリーになっています。もちろん前編で島での生活や仲間との出会い、別れを経験していくのですが、後半では復讐するために葛藤する晶の戦いぶりもとても見ものです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 女性向けの漫画雑誌の中で、これほどスケールの大きさで書かれていることがとても珍しいと思ったのと、絵がとても綺麗なので初めて読んだ時のトキメキがあったことがお勧めしたい1番の理由です。趣味でよく海外ドラマを見るのですが、この作品もストーリーの展開自体は、いくつもの伏線が張られていて、仲間の裏切りや恋愛要素もしっかり入っているのでかなり精巧に練られていて、海外ドラマに引けを取らないほどの作品であると感じます。さらにドナーや世界経済を牛耳っている財界や著名人の替え玉として存在するという設定自体も、現実では都市伝説のような形で言われていることでもあったりするので、フィクションですが、想像の中で現実的にはあり得るのではないかと思ってしまうような錯覚が起きてしまう魅力があると感じています。なかなか日本における漫画の世界観でここまで、表現できているのは面白いし、珍しいと思うので是非もっと知ってもらいたい作品の1つです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 元々、少し大人向けの漫画雑誌ではあったので、若干難しい要素はあるのですが、30代、40代と年齢を重ねた方には是非とも読んで欲しい作品ではあります。画力がとても高いので表現力も美しいですし、ストーリーの展開自体もシリアス〜ちょっとセンチメンタルな大人の恋愛要素も含ませてくるので、女性としては憧れの気持ちで見ることもできるし、ストーリーは練られているし、楽しみが倍増して読んでもらえる作品だと思います。また登場人物は皆、何らかの特殊技能や役目があって生まれてきているバックボーンがあるので、それぞれの人物に感情移入してしまい、どの人物の話がメインになっても非常に読み応えがあります。絵が綺麗なので、男性向けよりは女性全般的にオススメの作品ではあります。
読んだことによるエピソード 今まで大人向けの漫画雑誌のものはあまり読んだことがなかったのですが、この漫画をきっかけに漫画≠子供向けという概念はなくなり、日本にはこうやって中身の濃い、ストーリー性の高い漫画がいくつも眠っていることを知るきっかけとなりました。今は動画配信サービスなどで色々な作品を見ることができるので、予算のあるこういったメディアから実写化の作品が出ても十分にインパクトを残せるなと感じています。男性・女性問わず、良作が世代や時間を超えてたくさん多くの人に見られたり、改めて注目を浴びてくれることに期待していきたいです。

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 『のだめカンタービレ』から4年、待望の二ノ宮知子最新作のテーマは「宝石×質屋」!東京下町の老舗・質屋を舞台に、宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶとイケメン宝石外商・顕が織りなす、キラッキラの人間ドラマ。新・二ノ宮劇場の開幕です!!
どんな話ですか? 「七つ屋志のぶの宝石匣」は二ノ宮知子先生による、宝石と質屋さんのお話です。

主人公は、高校2年生・志のぶ。実家は、東京下町の質屋・倉田屋です。志のぶは若くして店に立ち、神様に与えられた(?)才能で宝石の鑑定をしています。

顕微鏡でもルーペでも分からない、石の「気」を感じることができます。志のぶには祖父が勝手に決めた婚約者がいます。

名家・北上家の跡取り、北上顕定です。北上家は顕定が幼い頃、一家離散の過去があり、訳あって倉田屋に預けられました。大人になった顕定は、高級ジュエリー店で外商の仕事をしながら、一家離散の理由を調べていました。

志のぶは神様に与えられた才能で、顕定を助けていくのかいかないのか・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 顕定の過去・そして志のぶの天賦の才能がどうやって絡んでいくのか、今後の展開がとても楽しみになるストーリーです。コメディなのにシリアスの部分もあり、今まで出会ったことのないような独特の面白さがあります。

それにしてもさすが二ノ宮先生、黒髪の貴公子・顕定がかなりカッコいいです!

しかし、ただのイケメンキラキラ王子ではなく、残念な部分もあったりで、面白さ倍増です!

毎回登場してくる様々な宝石がとても素敵に描かれています。

物語との関連性も素晴らしく、宝石と質屋さんの世界の面白さにどんどん引き込まれていきます。

どんな人に読んでもらいたいですか? 是非漫画に興味のない大人の女性に読んで欲しいです。のだめカンタービレのような派手さはないですが、一話一話ギュッと凝縮された面白さがあります。

キラキラ・キュンキュンとした少女漫画は苦手・読んでいて恥ずかしくなるという方に、是非おすすめしたいです。

読んだことによるエピソード 宝石・石の世界の奥深さを感じることができます。

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 西義之 (著) 集英社

ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 西義之 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 罪(人間に危害を加えるなど)を犯した霊に対して刑を下し、あの世へ送る能力を持つ魔法律執行人・六氷透と、彼の助手を務める草野次郎。そんな彼らを、霊に悩める人たちが次々と訪れ…。戦慄の世界への扉が今、開かれた!!
どんな話ですか? 罪を犯した例に対して刑をくだし、あの世へ送る魔法律執行人と助手の物語。霊に悩まされる人を助けるなかで、大きな悪と対峙していくことになる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 霊を罰するという新しいシチュエーションが面白く、ムヒョとロージーとのやり取りも微笑ましく癒やされるため
どんな人に読んでもらいたいですか? あやかし、もののふ、妖怪、心霊現象などが好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

All You Need Is Kill 桜坂洋 (著), 竹内良輔 (著), 安倍吉俊 (著), 小畑健 (著) 集英社

All You Need Is Kill 桜坂洋 (著), 竹内良輔 (著), 安倍吉俊 (著), 小畑健 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 人類は今、かつてない戦争をしている。敵は「ギタイ」と呼ばれる化物。ジャパンの南方、コトイウシ島で繰り返される戦闘。初年兵であるキリヤ・ケイジと戦場の牝犬と呼ばれるリタ・ヴラタスキは、まだ見ぬ明日を求める戦いに身を投じていく──。
どんな話ですか? 主人公キリヤ・ケイジは「ギタイ」という異星人の送り込んできた戦闘マシンと戦う軍の初年兵です。しかし、初出撃で過酷な戦場に送られ、瀕死の傷を負ってしまいます。そこに圧倒的な戦闘力を持つ少女兵士リタ・ヴラタスキの援護を受けます。しかし、結局ギタイと相打ちすることでキリヤは命を失ってしまいました。ところが、どういうわけか意識が戻り、「出撃前日の朝に戻る」という現象にあいます。そしてまた戦場へ繰り出し、前とは違う形で殺さ、再び前日の朝に戻るというループに入ってしまいます。そんな中でもループになんとか順応していきますが、ある日、自分がループに入ったであろう原因のギタイを見つけます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 前日にループしてしまうことに最初は戸惑う主人公ですが、段々と状況を受け入れていって、初年兵ながら歴戦の兵士であるかのような戦闘力を身に着け、天才兵士のリタに迫る勢いで成長していくさまは爽快で目が話せません。
どんな人に読んでもらいたいですか? 近未来的な戦闘シーンが好きな人 SFが好きな人 主人公が強いストーリーが好きな人
読んだことによるエピソード どんな逆境でも受け入れてしまえば打開策が見つかるので頑張ろうと思えました。

邪眼は月輪に飛ぶ  藤田和日郎 (著) 小学館

邪眼は月輪に飛ぶ  藤田和日郎 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 世界を壊滅に追い込もうとしている一羽のフクロウ《ミネルヴァ》。人類存亡の危機を救うため、今ひとりの老マタギが立ち上がる!超怪力作家が渾身の力で描く、壮大なスペクタクルバトル!!
どんな話ですか? 見たものに死をもたらすフクロウと、マタギの老人・娘との死闘を描いた物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 見られたら死んでしまうので、読んでいてドキドキハラハラします。その設定が面白いです。キャラのエピソードもしっかりあるので読み応えがあります。おどろおどろしいのが好きな方にかなりオススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? ハラハラしたい人、ホラー要素が好きな方にオススメです。この作者が好きな方は読んで損はないです。
読んだことによるエピソード 特になし

xxxHOLIC CLAMP (著) 講談社

 xxxHOLIC CLAMP (著) 講談社 

アマゾン商品紹介 不思議コメディ!
霊感体質の持ち主、四月一日君尋(ワタヌキキミヒロ)はある日、吸い寄せられるように一軒の家に…。そこは、市原侑子(イチハラユウコ)という名の妖しい女性が主人をつとめる店で、どんな願いも、見合った対価をはらえばかなえるという。そこで働かざるを得なくなった君尋は、今日もコキ使われて…!?「店よ。ねがいがかなう、ミセ。そのかわり対価をを頂くわ。それに見合った、ね」“あやかし”が視えてしまう四月一日(ワタヌキ)が必然的に訪れてしまった店とは!?

レビュー①

どんな話ですか? あやかしに好かれやすい体質の高校生・四月一日君尋が、壱原侑子(主人公)という女性と出会う。侑子は、四月一日のあやかしに好かれやすい体質をどうにかする替わりに、侑子の元でバイトをすることを条件として提示する。四月一日はバイトをする中で、悩みを抱えた人間や人でない者などの不思議な“客”と出会い、奇怪な出来事に遭遇していく。毎回、何かを抱えた人が無意識に引っ張られるようにして侑子の元へやってくる。その度に侑子が解決するが、なんだかんだで四月一日も結構巻き込まれる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画の独特な世界観、ミステリアスで妖艶な雰囲気や侑子の言う言葉には、つかみどころがなくふわふわとした部分がありながらもどこか核心をつき、ふに落ちると言う不思議な力があります。そんな裕子のもとに訪れるお客さんは、大抵何か悩みを抱えていたり、大きな願いがあったりします。友達に見栄を貼りたくて虚言癖がある人、ネット中毒者、自分が特別だと自惚れて他人に迷惑をかけていることに気付かない人。そういう人の持つ願望や欲望のようなものを、侑子らしく解決していくところが見所です。

レビュー②

どんな話ですか? あやかしが視える特異体質を持つ主人公・四月一日君尋(わたぬき  きみひろ)。
ある日、あやかしに追いかけ回されているうちに見知らぬ店に迷い込み、店主の妖艶な女性・侑子(ユーコ)と出逢う。
侑子は相応の対価を貰って願いを叶える店を営んでおり、四月一日は自分の体質を治して欲しいと頼む。
体質を治すには莫大な対価が必要なため、労働力が願いに見合うまで四月一日は侑子の店で働くことになる。
店を訪れる客と交流しながら、四月一日の出生や体質の謎、世界の秘密が明かされていく、独特な世界観が魅力のファンタジー漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 独特な世界観にまず惹かれますが、この漫画は特に「日常」と「非日常」がうまく溶け合っている良作だと思います。
話やテーマはやや難解で重いように感じますが、そのぶん自分なりに解釈して楽しむことができます。
絵が綺麗で話もよく作り込まれているので、是非とも読んで頂きたいです!

レビュー③

どんな話ですか? 男子高校生の主人公・四月一日(わたぬき)は昔から妖(あやかし)が見える上に、呼び寄せる体質で苦労していたが、ある学校帰りに見たことのないお屋敷に体が吸い寄せられ、そこに住む怪しい女主人、侑子と出会う。彼女はなんでも願いを叶えてくれるらしく、願いを叶える代わりにそこでバイトをすることになる。様々な妖怪や幽霊、奇怪な物たちなど、現実とは裏の世界を知るたびに、実は侑子と出会ったこと自体が『必然』であり、四月一日の生い立ちも関わっていて、彼を含めた周りの者も巻き込んで、様々なものに葛藤しながら成長していく話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 純和風でありながら妖々しく奇々怪界で、鼻に付くような艶っぽさと、色気が独特で読み手を魅了する作品。何よりも女主人の侑子がひたすらに美しい。登場するたびに着ている服が違う上、全て美しい!どんな立ち姿でも絵になる上、こんなにキセルが似合う女主人はなかなかいない。周りに出てくるキャラクターも全て魅力的。絵が本当に綺麗で、現実の裏の世界とはこんな感じなのかなぁと思わず思いを馳せてしまうほど、ファンタジーでありながら、現実みがあってそそられる面白い作品。

僕だけがいない街 三部 けい KADOKAWA

僕だけがいない街 三部 けい KADOKAWA

 

アマゾン紹介 毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。
どんな話ですか? 時間逆行サスペンス、時間が戻る“再上映(リバイバル)” に悩まされる主人公の過去とある事件を描く漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? サスペンス系漫画のなかでも、次の展開が待ち遠しく、希望と絶望が入り乱れてドキドキします。登場人物のそれぞれの描写が魅力的。主人公の成長も感じながら、久しぶりに一気見した漫画です。
どんな人に読んでもらいたいですか? サスペンス系漫画が好きな人。時間逆行・タイムリープをする漫画が好きな人。20代後半~30大前半の主人公と同世代の人は、小学校の頃のなつかしさなども感じると思います。
読んだことによるエピソード 特になし

 

 

蟲師 漆原友紀 (著) 講談社

蟲師 漆原友紀 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。アフタヌーン・シーズン増刊から生まれ、アフタヌーン本誌の大人気作ともなった作品、待望の単行本第1集。

レビュー①

どんな話ですか? 蟲と呼ばれる生き物が居る。人より鳥より虫よりも遠く、生命の原成体に近い物。人の目には映らないそれらは、時に人に影響を与え、時に自然と融合しながら、ただただそこに在り続ける。
これは蟲が見える体質”蟲師”のギンコが数多の蟲達と対峙していく物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 子供の頃読んで貰った昔話には、大体何かしらの教訓が含まれておりました。驕り高ぶるべからず、欲をかくべからず、因果応報等など。初めて聞く物語への好奇心と共に、お話の裏に隠された教訓に一抹の恐怖を覚えたものです。
蟲師はまさに現代版昔話ともいえます。蟲にまつわる数々のお話の裏には教訓であったり、戒めであったり、自然への無力感が伏在しています。これらは一生を通して忘れてはならない訓戒だと考えます。
全ての大人に読んでほしい作品です。

レビュー②

どんな話ですか? 動物でも植物でもない、微生物や菌類とも違う、もっと命の原生体に近いモノ達、それらを総じて「蟲」と呼ぶ。それらは形や存在が曖昧で、存在を知るものは限られた人のみである。蟲が引き起こすあらゆる事象を取り扱う、蟲専門の医者、研究者「蟲師」を生業とする主人公「ギンコ」が、旅の途中で様々な人々と、それに関わる蟲に出会い、現象を解決していく物語。ストーリーは基本一話完結で、ギンコが旅の中で訪れた土地が物語の舞台となる。そのため毎回異なるキャラクターが中心となって話が展開していく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 昔話や民話、伝承、民俗学、生物学、医学、現代社会に存在する諸問題などを題材としたものも多く、それらを「蟲」の仕業として描かれているため、知らず知らずのうちに色々な話題に触れることができるのでとてもお勧めしたいです。また、2005年にアニメも制作されているので比較的触れやすいのではないかと思います。

はらったま きよったま 中貫えり (著) 朝日新聞出版

はらったま きよったま 中貫えり (著) 朝日新聞出版

アマゾン商品紹介 群馬に住む小学生・麦子は、霊を恐れぬスーパー霊少女。人に取り憑く悪霊を問答無用で祓(はら)ったり、悪戯(いたずら)を仕掛ける霊に説教をかます強気で心優しい彼女の前に、除霊団体“神輝会”を主催する関西の天才霊感少女・神楽坂輝が現れた。東西の最強霊感小学生の除霊バトルが世界を舞台に炸裂する!! 中貫えりのデビュー作、コメディ・ホラーの決定版!
どんな話ですか? 農家の娘でパワフル霊感少女の麦子と関西弁守銭奴の霊能者・輝。ともに小学生ながら凄まじい除霊の実績を誇り、タッグを組めば最強の二人。
輝は麦子にぞっこん惚れているが、麦子は輝の押せ押せなアプローチにちっとも気付かず、今日も世界中を巡ってはご当地の悪霊を退治しまくる。
一般人代表の庶民派・麦子と大金持ちの輝、ボケツッコミの息ぴったりな無敵コンビが活躍する抱腹絶倒オカルトコメディ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ハイテンションなボケツッコミが炸裂する抱腹絶倒オカルトコメディ。主人公の麦子が小学生とは思えないほど男前な言動で痺れます。生きてる人間だろうが死んだ幽霊だろうが筋が通らない言動にはキッパリ喝を入れて世直しする、正義感の強さが気持ちいいです。そんな麦子にラブラブ片想い中の輝のカネにあかせたアピールが物凄く、どうか報われてほしいと応援してしまいます。ジャンルとしてはオカルトコメディですが、コメディの比重の方が大きいです。比率としては3:7でギャグに偏っています。ですが悪霊の描写はなかなかにグロテスクで、麦子と輝が仲良く痴話喧嘩する日常パートとの温度差にぎょっとします。とにかく主人公と相方が魅力的。また、麦子と輝は依頼人に招かれてイタリアや香港など世界中を飛び回っており、その際はご当地グルメや観光地にちなんだトリビアが楽しめます。どんどん磨きがかかっていく輝の美少年ぶりも必見です。麦子への報われない尽くしぶりにときめいてしまいました。終盤では漸く互いの心が通じ合い、幸せな気持ちで読み終えることができます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 女主人公がパーフェクトな美少年に一途に尽くされる話が好きな人
オカルトとラブコメディ、両方楽しみたい人
世界中を旅したい人
筋が通らない言動にはキッパリ啖呵を切りたい人
金髪碧眼関西弁男子が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

ARAGO 新井 隆広 (著) 小学館

ARAGO 新井 隆広 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 幼い頃、怪物パッチマンに両親を殺された双子の兄弟ユアンとアラゴ。
優等生の兄ユアンはスコットランドヤードの刑事となり、
弟のアラゴは1人でパッチマンへの復讐を誓っていた……
双子の軌跡が交わる時、魔都ロンドンに血の雨が降る……
『ダレン・シャン』の新井隆広が挑む新境地!
ロンドンを舞台にした超感覚ポリスサスペンス、ここに始動!!

レビュー

どんな話ですか? 子供の頃に遭遇したツギハギの怪物、通称パッチマンに両親を惨殺された双子の兄弟ユアンとアラゴ。
時を経て兄ユアンはエリート捜査官になるが、片割れのアラゴはパッチマンへの復讐を誓い1人で戦っていた。
数年ぶりに再会した二人の前に、パッチマンの魔の手が迫る。
アラゴは奮闘の結果パッチマンを倒すも代償として最愛の兄を失い、右腕に不思議な力「ブリューナク」を宿すことになる。
やがて亡き兄の跡を継いで不良刑事となったアラゴは、パッチマンから奪い取った力を使い、ロンドンを脅かす怪異を駆逐していく。
魔都ロンドンを舞台に神秘とスリルが交錯する新感覚ポリスストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? グレムリンや狼男など、イギリスの伝承でお馴染みの妖精や怪物がたくさん登場するので、神話やオカルト系のエピソード好きにはたまりません。
一方で刑事ものの定石を踏まえたバディものとしても読みごたえあります。
主人公のアラゴは喧嘩っ早く向こう見ずな性格ですが、やんちゃな所が可愛いです。
彼とバディを組むベテラン刑事も、青臭い若者を見守る導き手として渋い存在感を放っており、中年と青年の凸凹コンビに萌えて燃えます。
ダイナミックなアクションシーンも少年漫画らしい迫力があります。
主人公アラゴをはじめ、敵味方がそれぞれ固有の能力を持っているため、異能バトルとして絵的な派手さに訴える演出が見ものです。
ユアンとアラゴの泣ける兄弟愛、ライバル・セスとアラゴの関係性など、女性読者の心をぐっと掴むエピソードも多いです。