第3のギデオン 乃木坂太郎 (著) 小学館

第3のギデオン 乃木坂太郎 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 舞台はフランス革命前夜。三部会の議員となり、貧困にあえぐ国を合法的に救いたい平民のギデオン。目的のためなら残酷でも最短の道を進もうとする、貴族のジョルジュ。国を変えたい二人の男が、共にその足を踏み出した。正義と悪と愛と憎悪の共同作業がむかうのは、血の地獄か、理想の未来か。
どんな話ですか? 貴族の圧政による貧困から間引きや略奪が横行するフランス。反政府活動に参加し、政府批判のポルノを書く平民ギデオン・エーメは、竹馬の友である貴族ジョルジュ・ド・ロワールと運命的な再会を果たす。
ギデオンはジョルジュの援助を得て三部会の議員となり、誰もが平等に暮らせる真の平和を実現する為、ペンで戦うことを宣誓する。
しかしジョルジュはある事情から貴族を憎み、階級制度を崩壊させるために裏で暗躍を続けていた。
ギデオンは親友の暴走を止める事ができるのか?
ルイ16世やマリー・アントワネット、ロベスピエールやサン・ジュストなど、フランス革命を彩る偉人たちの生き様が交錯する歴史ドラマ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく画力が圧倒的で、美男美女ぞろいのキャラクターたちが繰り広げる劇的なドラマに魅了されます。目的の為なら罪を犯すのも厭わず殺人や拷問を行い、女装すらこなす美青年ジョルジュのカリスマ性には夢中になります。そんなジョルジュを止めようと奔走するギデオンの誠実さや正義感も素敵でした。サン・ジュストやロベスピエールなど、歴史上の偉人も多数登場しますが、中でも一際異彩を放っているのが悲劇の王妃マリー・アントワネットです。本作では大変コケティッシュでチャーミングな女性として描かれており、子供たちを守る強く逞しい母として、夫を支えるしたたかな妻としての一面が強調されます。他では類を見ない、全く新しいマリー・アントワネット像の構築に成功しました。マリー・アントワネットとルイ16世の夫婦愛も感動的で、彼らのすれ違いから和解に至る流れには涙が止まりませんでした。フランス革命に繋がる時代考証と愛憎渦巻く人間ドラマを見事に両立させており、エンターテイメントとしての完成度は保証済みです。
どんな人に読んでもらいたいですか? フランス革命に興味がある人
全く新しいマリー・アントワネットが見たい人
夫婦愛に涙したい人
親子愛に感動したい人
魔性の美青年が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

不思議な少年 山下和美 (著) 講談社

不思議な少年 山下和美 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 あらゆる時代とあらゆる場所を「彼」は訪れる。――終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。19世紀末のロンドンを懸命に生きる身寄りのない少女。生きる目的を知らぬまま戦国乱世を駆け抜けた1人の青年。それはいつの時代も変わらない人間らしい生き方。そこに1人の少年がいた。永遠の生を持って「人間」を見つめる不思議な少年が。『天才柳沢教授の生活』の山下和美が人間の光と闇をきらびやかに描く新シリーズ、堂々のスタート!
どんな話ですか? 時空を超えてあらゆる時と場所に現れる不思議な少年。永遠の命を持ち音楽を心より愛する彼は、ある時は孤独な独裁者のもとに、ある時は囚われの青年のもとに訪れて道を指し示す。
はたして神か悪魔か、善悪の価値観を超えて人間を翻弄する不思議な少年の正体とは?
彼に出会った事で大きく運命を変えられた者たちを中心に描く、壮大なスケールのヒューマンドラマ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 正体不明、神とも悪魔とも判じかねる不思議な少年が狂言回しとなるヒューマンドラマ。善悪や正邪の価値観を超越し、戦争や破壊をただ見守る少年のミステリアスな存在感もさることながら、本作の醍醐味はやはり少年が出会った人々が辿る数奇な運命に尽きます。
天才がいれば凡人もおり、独裁者がいれば奴隷もいますが、彼らの多くが少年との接触によりなにがしかの影響を受け、思いがけぬ方向に人生を変えていきます。それは世界の命運すら巻き込む規模に広がる事もあれば個人の内面のささやかな変化にとどまるケースもあり、人によって様々です。少年と視点を共有し、彼らが歩む軌跡を見守る中で、読者の心には深い感動が沁み渡ります。特に音楽の比重が占める割合が大きく、天才的な歌唱力の持ち主ながらステージに上がるのを望まず去った人物のエピソードなど、人生において本当に大切なのは名誉か、それとも自分に正直であることか考えさせられました。
挑戦的なエピソードも沢山あり、キャラクターの夢オチや妄想オチのみならず、サザエさんの某キャラクターが非常に印象的な役どころでゲスト出演する話には衝撃を受けました。人間の本質とは何か、哲学的な命題に向き合った名作です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 骨太なヒューマンドラマを求める人
人間とは何か知りたい人
魔性の美少年が好きな人
SF・ホラー・ファンタジー、様々なジャンルの話を一度に楽しみたい人
哲学が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

観用少女 川原由美子 (著) 朝日新聞出版

観用少女 川原由美子 (著) 朝日新聞出版

アマゾン商品紹介 途方もなく高価で、この世のものとは思われぬほどの美しい姿をし、ミルクと砂糖菓子と愛情を栄養として育つ“観用少女”。その極上の笑顔に魅せられた人々の、愛と喜びと悲哀を描いた傑作シリーズ。連載当初より、数多くの読者に愛読されてきた、超ロングセラー作品が装いも新たに登場。シリーズの全作品を3巻に収録。
どんな話ですか? ある店でのみ販売されるミルクと愛情を糧に生きる美しい少女人形、観用少女(プランツ・ドール)。
ある者は消えた娘の身代わりとして、ある者は老人ホームの慰問用に、高額な代価を払って様々な事情で買い求める。
しかし店主との約束を破りミルク以外を与えてしまった時、観用少女は所有者すら想像だにしない変貌を遂げるのだった。
美しいドレスで着飾り、愛されるために買われた先で彼女たちを待ち受ける数奇な運命とは。
ネムキで連載されていたオムニバス。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく繊細で愛らしい絵柄で描かれる、観用人形たちが美しいです。細かく描き込まれたドレスやフリル、レースだけでも見ごたえあります。観用人形たちは言葉を喋れずほぼ無表情ですが、所有者と心が通じ合えば淡い微笑みを浮かべ、別れに際しては涙を零すこともあり、儚げな存在感の虜になります。基本一話完結のオムニバスで、様々な動機から観用少女を買い取った人々に焦点があたります。彼らと観用少女の関係性は様々で、父娘あるいは恋人のような絆を育む者から、利己的な感情に駆られた挙句店主との約束を破り身を滅ぼすケースまで多岐に及びます。
大人の為のおとぎ話といったメルヘンチックな赴きながら、欲や金、愛憎に翻弄されて破滅に至る人間の愚かさを描いた話も多く、ヒューマンドラマの趣を呈します。
その一方で親子愛や家族愛にフォーカスした心温まるエピソードも沢山あり、観用少女をモノと見なすか人と見なすか、どう扱うかでいかようにも変わりうる、人間の在り方の奥深さを考えさせられました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 少女漫画好きな人
ビスクドールのように儚く美しい少女が好きな人
ヒューマンドラマが好きな人
フリフリのドレスや小物が好きな人
親子愛や家族愛に感動したい人
読んだことによるエピソード 特になし

諸葛孔明 時の地平線 諏訪緑 (著) 小学館

諸葛孔明 時の地平線 諏訪緑 (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 後漢(ごかん)末期。朝廷軍の将軍・曹操に、朝廷への憎悪をむき出しに立ち向かってくる少年がいた。彼こそが諸葛亮孔明―軍師として史上名をはせた天才の、若き日の姿である。諏訪緑が満を持して挑む新世紀の「三国志」!
どんな話ですか? 古代アジアを主な題材とする諏訪緑の長編漫画です。諸葛孔明を主人公とした三国志の物語ですが、実際の三国志演義のエピソードを独自に解釈しています。孔明は単なる天才軍師ではなく、乱世の犠牲になり、涙を飲んで生きてきた、ゆえに世直しが必要であるといった、目的意識を持っていました。漢人も少数民族も等しくこの大地の上に生きる権利があると考え、政策と戦略を実行していきます。当初は天才ゆえ協調性が無く他人と慣れ合わない孔明ですが、劉備に心酔し仲間を得ることで人間的に成長していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 三国志は映画、小説、ゲームなどでさかんに発信されており、現代に知らない人はいないでしょう。ですがそれらは主に軍師としての諸葛孔明、劉備に出会ってからの孔明が描かれています。悲痛な生い立ちから乱世を終わらせるまで、一人の青年としての生き様を描いた作品は少ないのではないでしょうか。この漫画を読むと誰も書かなかった孔明にきっと出会えます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 三国志が好きだ、三国志に詳しい人に読んでもらいたいですね。こんな解釈があるのか、と新鮮な驚きがあります。
読んだことによるエピソード こんな諸葛孔明もありだと思います。私が好きなのは諸葛孔明と敵の軍師、司馬懿との関係性です。敵味方に分かれて出会わなければ、きっと良い友人になり得たでしょう。作者の独自解釈に共感します。

銀河の死なない子供たちへ 施川 ユウキ (著) KADOKAWA

銀河の死なない子供たちへ 施川 ユウキ (著) KADOKAWA

 

アマゾン商品紹介 とうに人類が滅亡した星で、ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、不死の子供たちの果てしない日常と、途方もない探求の旅――。
どんな話ですか? 人類が滅亡した遥か未来の地球を生きる3人の母子。
へんてこなラップを愛するπと冷静沈着なマッキ、そんな二人を見守るミステリアスな母親。
不老不死の身であり、永遠を生きる3人の日々は、ある日宇宙から身重の女性が不時着し、女の赤ん坊ミラが生まれた事で終止符が打たれた。
ミラを試行錯誤育てる中で、次第に親としての愛情に目覚めていくπとマッキ。
しかしミラの身体は放射能に蝕まれ、長生きできない宿命だった。
πとマッキは余命短いミラの夢を叶える為、懸命に献身するのだが。
人間の生と死、命とは何か。哲学的な命題を孕むSF。
なぜその漫画をオススメしたいですか? のっけから壮大なスケールの世界観に圧倒されます。
文明崩壊後の地球にたった3人で生きるミステリアスな親子。彼らが一体何者なのか、終盤になるまで明かされません。
数千年、あるいは数万年単位で生き死にを繰り返す彼らの死生観は、私たちとは大きく異なっています。
そんなある意味人間離れした存在だったπとマッキが、女の赤ん坊ミラと出会い、彼女をいちから育てるうちに愛情に目覚め、失われた人間らしさを取り戻していく過程が感動的です。
愛する人間に先立たれる痛みや哀しさ、どうしようもない喪失を体験したπとマッキが選んだ未来も、非常に考えさせられるものでした。親となる現実が人の精神にもたらす影響、個人に促す成長に胸を打たれます。
母親とπとマッキ、πとマッキとミラ、異なる二組の親子の関係をじっくり掘り下げる事で、両者の愛情がしみじみ伝わってくる構成が憎いです。
哲学的な深みと広がりを持った、多くの人に読んでもらいたい漫画です。
どんな人に読んでもらいたいですか? SF好きな人
親子愛に感動したい人
哲学的な命題を持った漫画が好きな人
とにかくスケールの大きな話が読みたい人
読んだことによるエピソード とくになし。

マイ・ブロークン・マリコ 平庫 ワカ (著) KADOKAWA

マイ・ブロークン・マリコ 平庫 ワカ (著) KADOKAWA

 

 

コミックシーモアで立ち読み

出典:マイ・ブロークン・マリコ

 

アマゾン商品紹介 あたしは骨になったマリコと、最初で最後の旅に出た。柄の悪いOLのシイノは、彼女の死を知りある行動を決意した。女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!

 

 

レビュー①

どんな話ですか? 親友・マリコの突然の自殺を受け、彼女を虐待していた父親のもとから遺骨を奪って逃げたガサツな女性・シイナ。
生前マリコと交わした海に行こうという約束を果たすため、深夜バスに乗って辿り着いた先は鄙びた港町。
逃避行の道中、シイナが回想するのは中学時代から現在に至るまで、マリコと過ごした日々の断片だった。
子供の頃から続く父親の激しい虐待、追い討ちをかけるような母親の家出すら自分のせいだと責め続け、遂に精神を病んでしまったマリコに何もしてやれなかったと悔やむシイナ。
成人後も虐待のトラウマから逃げきれず、父親と同じようなクズ男ばかりに依存していたマリコを重荷に感じていたシイナだが……。
女同士の究極の友情ロマンシスを描いた、鮮烈なストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? マリコとシイナ、共依存ともとれる究極の女の友情がただただ切なく痛々しくて泣けてきます。
虐待のトラウマに苦しみ、父親と同じようなクズばかり好きになっていたマリコの、唯一の心の支えだったシイナ。
マリコを救えなかった彼女の心の叫びが、読者にざくざく突き刺さります。
リアルで生々しい表情や言葉を叩き付けてくるようなエモーショナルな演出には衝撃を受けること間違いなし。
言葉選びも尖っていて、たった一人の親友を救えなかった、ただ一人遺されてしまったシイナの絶望感や喪失感が印象に焼き付きます。
崩壊家庭、虐待、メンヘラ、自殺と扱うテーマは重いですが、ただ後味が悪いだけに終わらずラストに希望が仄見えるのもよかったです。
読後感は重いですが、マリコとシイナの心が通じ合ってたいたとわかって救われます。

 

レビュー②

どんな話ですか?  親友の遺骨を抱えて旅に出るOLの話です。

主人公のOLシイノには、幼いころからマリコという親友がいました。物語はそのマリコが自殺したニュースを、シイノが偶然ラーメン屋のテレビで目にするところから始まります。

マリコの父親は酒癖が悪く、幼かったマリコに暴力をふるい、高校生のマリコを強姦し、マリコの母親は家からいなくなりました。シイノはそんなマリコの家庭の問題を感じながらも、ただ親友であり続けることしかできませんでした。

そこで突然起きてしまったマリコの死。シイノは今度こそ自分がマリコを救いたいという気持ちで、マリコの父親からマリコの遺骨を奪います。どうして自分に何も言わず死んでしまったのか、マリコは何を考えていたのか、旅の道中、シイノは自分が生きているうちにマリコを救えなかったことに苦しみます。

マリコの遺骨を海にまき、旅から帰ってきたシイノは、マリコからの最後の手紙を受け取ります。

なぜその漫画をオススメしたいですか?  主人公のシイノは、死んでしまったマリコのために必死になってマリコの父親から遺骨を奪います。そして仕事も無断欠勤して、マリコの遺骨と旅に出る。シイノを突き動かすのは、生きているうちにマリコを助けてやれなかった自責の念と後悔です。そんなシイノの姿から、大切な人はいつか死んでしまうのだということ、そして死んでしまったら、もうどんなに悔やんでも戻ってはこないことに気づかされます。シイノとマリコの関係から、この漫画が自分の周りの大切な人たちとの関係を考えるきっかけになると思うのでオススメしたいです。

 

レビュー③

どんな話ですか? 女性同士の関係を描いたヒューマンドラマ系漫画です。主人公であるOLのシイノは、ある日のニュースで親友のマリコが自殺したことを知ります。突然の訃報に混乱しながらも、マリコが父親から虐待を受けていたことを知っているシイノは、彼女の家で父親と戦い、マリコの遺骨を奪います。そして、かつてマリコが行ってみたいと話していた、まりがおか岬を、一人で目指します。シイノはガラが悪く、中学生の時からタバコを吸うような少女で、マリコは母親が出て行ってしまい、父親には虐待されている少女。マリコは、シイノに恋人ができたら死んでやる、とまだシイノに恋人がいないうちからリストカットをするような女の子ですが、シイノはそういった部分を面倒くさいと思っていたのでした。けれど、遺骨になったマリコを抱いて旅をするうち、だんだんと綺麗な思い出だけがよみがえってきて、シイノは泣くのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 友情漫画のような、ラブロマンスのような、重厚なヒューマンドラマです。シイノの家庭事情は明言されていませんが、一言「(親が)離婚した」というセリフがあり、いわゆる非行少女でもあるので、なんとなく家庭環境が透けて見えます。明言せず読者に想像させるような描写が、依存ともいえるマリコとの関係を納得させるもので、思わず唸りました。被虐待児にありがちな、私なんかを好きになってくれるなら誰でも良いと言いきってしまうマリコの姿は、ぞっとするほどの美しさを感じました。絵がうまい、というだけでなく、オーラや雰囲気が、セリフやちょっとした仕草の描き方で出ています。余韻を残したラストシーンも好きで、いろいろと想像が広がります。読んでいるうちに、だんだん息苦しくなるような、焦燥感に駆られるような、そんな漫画です。

かくかくしかじか 東村アキコ (著) 集英社

かくかくしかじか 東村アキコ (著) 集英社

レビュー①

アマゾン商品紹介 自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!? 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
どんな話ですか? 今は亡き恩師を題材にしたエッセイ。自分は絵の天才だと思い込む女子高生・明子は、美大を目指して絵画教室に入る。そこにいたのは竹刀を持ったスパルタ講師の日高先生。明子はそれまでの自信を粉々に砕かれ、日高先生に厳しく指導されながら美大合格を目指す。その後美大進学や就職を経て漫画家になった現在も、絵画教室での経験は強く残り、「とにかく描け」という先生の教えは、明子の制作活動の核となっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ・今は亡き恩師への感謝と、たくさんの思い出、不義理をした後悔の気持ちなどが描かれており、切なく泣ける作品です。・何か創作活動をしている人は特に共感できると思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 美大や美術予備校に通う人
読んだことによるエピソード とくになし

 

レビュー②

アマゾン商品紹介 自分は絵がうまい。本気でうぬぼれていた林明子(高3)は竹刀を持った絵画教師・日高先生に罵られ…!? 少女まんが家を夢みたあの頃を描くドラマチック・メモリーズ!
どんな話ですか? 九州の片田舎出身の女子高生・アキコの趣味と特技は絵を描くこと。
絵が上手いとうぬぼれて美大をめざしたアキコは、受験対策で入門した個人経営の画塾にて、竹刀を持ったスパルタ教師・日高先生と衝撃の出会いをはたす。
自分にも他人にも厳しく、何かしでかすとすぐ罵倒する日高先生に怯えきったアキコは画塾から逃走をはかるのだが、バス停で途方に暮れている彼女を日高先生がわざわざむかえにきて……。
プロ漫画家東村アキコがエキセントリックな恩師とのエピソードを綴った自伝漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? プロ漫画家・東村アキコが実在の恩師との思い出の日々を綴った自伝的漫画。日高先生のキャラが立ちまくりで強烈なインパクト与えます。今時見かけないスパルタ教師で、未熟な弟子には体罰も厭わず竹刀をふりおろしますが、そこにはちゃんと愛情があると痛感できます。アキコと日高先生の師弟の絆、衝撃的な別れがもたらす切ない結末にじーんとします。初登場時は高校生だったアキコが日高先生の指導の甲斐あって美大に合格・卒業後、プロ漫画家としてデビューを果たすまでを描いており、彼女の青春が詰まっています。芸術家としてどこまでも軸がブレず、ストイックに徹する日高先生の在り方は、創作に携わる者なら誰もが少なからず感銘を受けるのではないでしょうか。スランプに陥ったアキコを「なんでもいいから目の前にあるものを描け」「描きたいものがなくても描き続けろ」と叱咤する日高先生の偉大さが、ひしひしと迫ってきます。そんな日高先生にとうとう恩返しできずじまいだったアキコの後悔の念がほろ苦い余韻を残しました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 師弟愛に涙したい人
創作表現に携わる人
芸術に挑む人
アーティスト・クリエイターを目指す人
美大生
東村アキコのファン
教師を目指す人
読んだことによるエピソード とくになし

『トッキュー!!』 小森陽一 (著), 久保ミツロウ (著)  講談社

『トッキュー!!』 小森陽一 (著), 久保ミツロウ (著)  講談社

アマゾン商品紹介 幼い頃に亡くした漁師の父親の言葉から、人命救助を志す新米潜水士の神林兵悟(かんばやし・ひょうご)。配属から4か月、ついに本物の海難に遭遇する! まっすぐ立っていられないほど荒れた海、見えない目標、ダメかと思ったその時、兵悟は潜水士の最高峰「特殊救難隊」のレスキューを目撃する!!

レビュー①

どんな話ですか? 海上保安庁第三管区海上保安本部羽田特殊救難基地がモデルになっている。新人海上保安官の兵悟は、救助を求める人がいれば自分の命も顧みず飛び出して行くようなまっすぐな性格。ある日、海難で転覆しそうな船を発見するが、渦が酷く助けにいけず、無力さを感じる。もうダメかと思われた瞬間、トッキュー第3隊の隊員達が現れ、目にも留まらぬ早さで救助完了してしまう。その姿に憧れた兵悟は、トッキューに志願し、厳しい訓練や様々な海難に立ち向かってゆく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ・『海猿』の小森陽一さん原作の海難救助もの。・入念に取材して描かれている上、絵が上手く迫力があるので、レスキューの厳しさや恐ろしさがよく伝わります。・少年漫画らしい明るく前向きな主人公と、命がけで任務にあたる熱い仲間たちの物語です。・シリアスに寄りすぎず、ギャグ多めで楽しいです。

レビュー②

どんな話ですか? 海上保安庁の特殊救難隊、通称トッキューを目指す青年の物語。海上保安庁第三管区海上保安本部羽田特殊救難基地をモデルとしている。海上保安庁、海難事故、レスキュー、すべてがリアルで真に迫る。過酷な救助現場に何度も遭遇し、挫けそうになったり、くじけたりしながらも、その度に立ち上がりまた現場へ向かう。帆船事故、氷結した湖での事故ななど、実際あった事故を元に描かれる。原作は「海猿」の小森陽一、漫画はこの作品の後、「モテキ」でブレイクする久保ミツロウ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? トッキュー隊のかっこよさと命を救う気持ちの強さに力をもらいました。出てくる男たち(女たちも)がとにかく強くて頼りになる。こんな上司、先輩、後輩がいたらと憧れる。作者の久保ミツロウは日本でもトップクラスにキャラクターを描くのが上手いと思う。そんな作家が何日もトッキュー基地に泊まり込みで取材をして(おまけ漫画に描いてあります)、リアルな描写を追求したのだから面白くないわけがない。泣けるし笑えるし、自信を持って薦められる。

おたんこナース 小林光恵 (著), 佐々木倫子 (著) 小学館

おたんこナース 小林光恵 (著), 佐々木倫子 (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 病院に勤務しはじめて5週間の新米看護婦・似鳥ユキエは、まだまだわからないことだらけ。にぎやかな性格の彼女だが、失敗と緊張の連続に涙することも。患者の前では笑顔をと心がけているユキエだが、どうしても相性の悪い患者が1人いる。それは、腸の病気で入院している高校3年生の男の子・三浦君。何かにつけて突っかかってくる彼と、なんとか心を通わそうとするユキエだが…(第1話)。▼夏休みに帰省したユキエは、高校時代とりこになった太宰治の小説に再び夢中に。休みが終わり、決意も新たに病院へ戻ってみると、なんとそこには太宰そっくりの新患が!(第2話)。

レビュー①

どんな話ですか? どじでおっちょこいなナースが、失敗を繰り返しながら、患者さんと向き合う話です。笑いあり涙ありで、一気に読んでしまえるほど面白い漫画です。こんなおっちょこちょいでナースの仕事勤まるの?って思ってしまいますが、社会人になったら誰でも起こしそうな失敗あるあるが共感できる。決して人の命に関わるような失敗はしない。癖のある患者さんとも、誠実に真正面から向き合うことで、徐々に皆心を開き、誰からも愛される主人公ナースがいい。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 疲れているときや、自分に自信を失くしている時に読むと、いつの間にか笑顔になれて、小さいことに悩んでいた自分がばからしくなります。こんなドジでおっちょこいでも、ひたむきに一生懸命自分の仕事に誇りをもって向き合っているナースに、感動したり笑ったり。ストレス解消におすすめの漫画です。何も考えたくない時にも、さらっと読めて重くないからいい。でも、時折、感動したり共感したりもできて、いつもふと手にしてしまうおすすめの漫画。

レビュー②

どんな話ですか? 新米ナースが、七転八倒しながら患者さんと真剣に向き合う姿がとても面白いし惹かれてしまう漫画です。

いろいろな患者さんがいて大変だなあと思う反面、人のためになる、やりがいのある素敵な仕事だなあと思わされます。

看護婦の仕事に興味をもちました。

学生時代に読んでいたら、看護婦目指していたかも。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 看護師の大変さだけでなく、くすっと笑ってしまうような面白さも同時に味わえるので。

金色のガッシュ!! 雷句誠 (著) クラーケンコミックス

金色のガッシュ!! 雷句誠 (著) クラーケンコミックス

アマゾン商品紹介 あの「金色のガッシュ!!」が完全版として登場!
雷句誠による表紙全巻描き下ろし、カラーページはカラーのまま鮮やかによみがえります。そして注目は描き下ろしとなるオマケの短編マンガ「ガッシュカフェ」。魔物の子供達が戦いを離れ、お茶を飲みながら語り合い、意外な一面を見せ合います。第1回は「ガッシュとゴフレ」がお客様。週刊少年サンデー2001年6号から、2008年4/5合併号まで連載。魔界の王を決めるため、100名の魔物の子供達が人間とコンビを組み、最後の1組になるまで戦う。ファンタジー系バトル漫画。

天才ゆえに妬まれ、友達のいなかった清麿と、素っ裸で清麿の部屋の窓を割って入ってきたガッシュ。二人が出会い、過酷な戦い、運命の中で共に助け合い、成長してゆく物語。第1巻はLEVEL1〜LEVEL19までを収録。

レビュー①

どんな話ですか? 100の魔物の子供が次期魔界の王を決めるために人間界で戦い、決着をつける
優しい王様になりたいガッシュのパートナーはマサチューセッツが認めた天才中学生、高嶺清麿と共に多くの仲間やライバルと出会い、争い、成長していく友情の物語
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分が子供を持つようになったら是非読ませたい。
友情の大切さや絆の育み方、人間関係の構築を学ぶにはこれ以上ないと思います

レビュー②

どんな話ですか? 天才中学生・清麿の元に、ある日記憶を失った謎の少年、ガッシュ・ベルがやってくる。ガッシュは全ての記憶を失っており、その手掛かりになるのは彼が持っていた赤い本だけ。しかしその本の中身は謎の言語で書かれていた。ガッシュの登場をきっかけに、清麿の生活は一変。たくさんの出会いと別れを繰り返しながら、ガッシュの正体、そして、なぜガッシュが清麿の元に現れたのかに迫っていく。壮大な世界観と熱い友情、多彩なキャラクター達が織りなすストーリーは、時に涙を流してしまう程。少年マンガを語るなら、これを読まなきゃ始まらない。
なぜその漫画をオススメしたいですか? よくあるバトル系少年マンガかと思いきや、とんでもなく泣ける。とにかく熱い。この漫画を読んで、面白くなかったと言ってる奴を見たことがない。笑いあり、涙あり、全ての人に読んでほしい漫画。

レビュー③

どんな話ですか? 生まれつき天才で、何でもできてしまう主人公高嶺清麿。彼は天才が故に、中学の同級生や教師からは煙たがられており、ほとんど不登校のような生活を送っていた。

そんなある日に彼の元に魔物の少年ガッシュベルが赤い本と共に現れる。ガッシュベルは清麿の父親に頼まれて清麿の元にやってきたという。

それから清麿の前には、同じような赤い本を持った人間と魔物が次々に現れていく。実は魔界の次の王様を決める戦いとして、人間達が巻き込まれる形になっていた。

清麿はガッシュを魔界の王様にするために、日々戦っていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーは王道の少年マンガで、バトルシーン、感動シーン、ギャグシーンなどのバランスが非常によくできている。

特に感動シーンについては、本作を読んだことのある者に一番感動したシーンを聞いたら、間違いなく票が割れまくるほど、数え切れないくらい泣ける場面が多い。

人間と魔物、人間同士、魔物同士の関わりや絆、またそれぞれの成長がしっかりと丁寧に描かれており、感情移入もしやすい。

魅力的なキャラクターも多いため、読めば必ず好きになる。