進撃の巨人 諫山創 (著) 講談社

進撃の巨人 諫山創 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 手足をもがれ、餌と成り果てようと、人類は巨人に挑む!! 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の戦いが始まってしまう。――震える手で、それでもあなたはページを捲る。超大作アクション誕生! これが21世紀の王道少年漫画だ!!

レビュー

どんな話ですか? 100年前突然現れた巨人に滅亡寸前まで追い込まれ、人類が壁の中の危うい平和を享受している異世界が舞台。壁が巨人によって突破されたことで事態が大きく動いていく。母親を食われ巨人の駆逐を誓う少年と幼馴染たちの固い友情には、最後には戦うことになるドラマティックな展開だけに余計感動する。劣勢の人類が黙々と戦い続け、策がはまった時の高揚感、重要なキャラでさえ簡単に死んでしまうリアル、立場が違う人間がそれぞれの正義に従い下す決断と報われない結果。巨人とはいったい何であるかの謎解き、壁の中のクーデターを経てついに明かされる真実。見どころ多く、キャラも魅力的で、ラストがどうなるか予想つかず最後まで目が離せない。死と絶望が肌で感じられる独特な雰囲気も好みです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 相手にとって利があるとかではなく、単に自分がより楽しみたいから。面白くて興奮するものは、人も引きずり込んで熱く語り合ってしまいます。この漫画は伏線が多く深読みできる要素に満ちていて、会話を楽しむには最適です。

 

外道の歌 渡邊ダイスケ(著) 少年画報社

外道の歌 渡邊ダイスケ(著) 少年画報社

アマゾン商品紹介 書店も電子書籍も超話題の売れ筋コミック「善悪の屑」の第2部!法で裁けない屑には屑による直接制裁を!復讐代行人の一人「カモ」の過去が遂に明らかに!?残酷でも読み終えた後にスッキリする本当の「正義」の意味を問う問題作!

レビュー

どんな話ですか? 実際に起きた事件をモチーフにした作品です。

法では裁かれなかった極悪人たちに復讐屋である「カモ」と「トラ」という男性二人が天罰を下していきます。

「カモ」こと本名「鴨ノ目武」は普段古本屋を営んでおり、相方の「トラ」こと「島田虎信」は、居候という形で彼の家に居座っています。表向きは一般人ですが、二人とも格闘技に精通しており、あらゆる拷問方法を熟知しています。

依頼人の復讐に関しては、必ず受けるわけではなく、本当に必要かどうかをしっかりと見極めるために潜入捜査まで行います。

また「朝食会」という復讐屋に似た理念を持つ、美女と眼鏡をかけた冴えない男性のコンビが現れますが、微妙な考えの違いで二つのグループは衝突することもあります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 現実社会において、明らかに状況証拠では有罪であるはずの人間が無罪になったり、少年法適用のために大きな罪に問われなかったなど、日本の司法の制度は本当に機能しているのか疑問に感じます。

この漫画の主人公たちの手口は残酷ではありますが、復讐屋に依頼してくる人たちの気持ちは家族や大切な人がいる方には、きっと共感できる部分があると感じるからです。

 

死がふたりを分かつとも 天色ちゆ (著) 集英社

死がふたりを分かつとも 天色ちゆ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 クリスマスの夜、男に絡まれたコスプレ女子?を助けようとして刺れてしまった大学生・流星(りゅうせい)。死にかけて目覚めたら、彼女は自分は悪魔だと言い出して……!? 離れられない体になってしまったふたりは、悪魔・よつばを呼んだ「召喚者」をさがすことに。期限は1年以内、見つけて願いを叶えないとふたりとも死んでしまう! 一方、流星自身も心に深い傷を抱えていて…? 消せない過去と残酷な運命に抗う、ドラマチック・ラブ!

レビュー

どんな話ですか? 心に深い傷を負う大学生、流星。

あるクリスマスの夜、男の人に絡まれていたコスプレ女子?を助けようとして刺されてしまうというところから物語はスタートする。

死を悟った流星だが目覚めたら傷は治っており、隣には助けたコスプレ女子?が全裸で寝ていた。

彼女は「自分はあくまであり、魔力を分け与えたことであなたを生かしている。」と言う。

離れられない体になってしまった二人は元に戻るため(生きるために)

悪魔・よつばを現世によんだ「召喚者」を探すことに。

しかし1年以内に見つけられなかった場合、二人とも死んでしまう!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 純粋に絵がキレイで、登場人物がかわいいのとイケメンだから・・・

というのはもちろん、二人のイチャイチャにキュンキュンする要素ばっちりはいってます。

しかしそれだけでないのがこの漫画をお勧めしたいと思った理由です!!

登場人物がしっかりキャラ立ちしていて、「ふたりとも幸せになってほしい!」と願わずにはいられないような

素敵な人たちなんです。そしてその登場人物たちのセリフがまた素敵!!

感動する、心温まる、こちらまでじわっとくるようなものがたくさんでてきます。

さらにはしっかり笑いまで抑えています。

内容的には残酷な(重めの)設定が多くあり、暗くなってしまうようなストーリーも

そのおかげで緩和されている気がします。

私的には流星くんとよつばちゃんのなんども笑わされました。

約束のネバーランド 白井カイウ , 出水ぽすか (著) 集英社

約束のネバーランド 白井カイウ , 出水ぽすか (著) 集英社

アマゾン商品紹介 母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?

レビュー①

どんな話ですか? この漫画は、グレイスフィールドという孤児院で、血のつながりがない子供たちが「ママ」のイザベラと共に幸せそうに日常を過ごす場面から始まります。

彼らは12歳までに里親を見つけられては、里親の元に送り出されます。

ある日、コニーという少女が里親の元へと送り出されますが、彼女がいつも大事にしているぬいぐるみが忘れられていることにエマは気づき、ノーマンと共に孤児院の外に出て、コニーにぬいぐるみを渡そうとしますが、エマ達2人がそこで見たものは、変わり果てたコニーで、人を食べる鬼がいたのです。

エマ達はそこで私たち孤児院の子供たちは鬼の食料として、育てられているということに気づき、孤児院の外の世界へと逃げようと計画を立て始めます。

エマ達は、果たして孤児院の外の世界へと逃げだすことができるのかー。無事に逃げ出せたとしても、外の世界はどうなっているのかー。とてもハラハラする内容です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画をおすすめする理由として、まずストーリー展開に目を引き付けられます。冒頭部分では優しい「ママ」と孤児院の子供たちみんなとの毎日がとても幸せで、穏やかな日々の暮らしが描かれていて、ほんわかしていますが、ある事件をきっかけにその穏やかな日々は決して幸せではないとエマ達が知り、孤児院の脱出を計画するまでのストーリー展開は誰もが予想することもできないぐらい圧巻な展開だと思います。

そして、エマたち子どもたちは強大な敵(ママや鬼たち)と対峙することになりますが、一人ひとりが最大限やれるべきことを考えて、皆で協力し合う様子は心を打たれ、「頑張れ」とつい、応援したくなってしまいます。

レビュー②

どんな話ですか? 秘密が秘められた孤児院の物語。

親の顔も知らない数十人の子供たちが優しい「ママ」と孤児院で生活し、

孤児院卒業の日(養子に出る日)を待つという物語・・・

が物語は一変、その孤児院は食用児飼育農園だった!

鬼が住む世の中で人間を狩らせないために世界を二つに分断。

そうして鬼の世界には「食用児」を育成する施設がもうけられ、

養子に出たと思っていた子供たちはみんな「出荷」だった。

それに気づいた主人公エマ達はこの農園脱獄を試みる!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公エマのひたむきさ、誰も見捨てない心のやさしさ、鬼をも思いやるその寛大さ。

こういった漫画には珍しく、主要人物がほとんど死なないんです。

エマが最初から「全員で農園を脱出する」と言っていたように出荷されてしまった

子供たち以外はほとんど生きているという奇跡的な展開。

物語も単調なものではなく、迫力あるバトルシーンや伏線の考察なども楽しめる要素の一つ。

時折残酷な描写もありますが、感動のラストシーンは必見です。

レビュー③

どんな話ですか? ある孤児院へ収容されている10歳くらいまでの子供たちがいて、里親が見つかった順にそこを出れると夢見て平和な日々を過ごしています。しかし、里親が見つかったというのは嘘で、実は子供たちは家畜として飼われており、外の世界にいる鬼の餌となってしまいます。

その現実を、あるきっかけで目の当たりにした主人公たちは頭をひねり脱走作戦を考えます。

孤児院で優しく世話をしてくれていたママが実は悪いやつであり敵なので何とかそこを悟られないように脱走計画を立てる子供たちの活躍がすごいです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初の平和な毎日から突然、残酷な世界を知ってしまうところから急展開して面白いです。

また、子供たちも頭がいい子もいるのでその子たちの作戦を話し合って実行するところや、

いつママに見つかるかバレるか冷や冷やするところなど食うか食われるかなのでとてもドキドキします。

子供たちは立場上とても弱い立場にいるし常に監視されている状態なのでいかに頭を使って脱走するかやり取りするところが楽しいです。また、ママも頭がいいのでなかなか一筋縄ではうまく逃げられないところも面白いと思います。

レビュー④

どんな話ですか? 親のいない孤児院で、イザベラというママと共に皆家族のように仲良く楽しく暮らしている。その子供達はとても優秀で常に難関のテストを受けさせられ頭脳明晰に教育されている。

子供達は里親が決まると孤児院を離れて里親の元で幸せに暮らせるはずなのだが…。

その中でもエマ、ノーマン、レイの3人はとても仲が良く、優秀な子供達の中でもずば抜けて知能が高い。

その3人がある日その孤児院の秘密を知ってしまう事で幸せな暮らしが一変し、家族を守る為の壮大な戦いが始まるのである。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーがとても面白いのに付け加え展開の速さと意外な真実がどんどん明らかになりハラハラさせられ読む者をどんどん惹きつけていきます。

そしてこの主人公のエマという少女は家族を大事にし、常に何がベストかを考えどんなに無理難関な事でも決して諦めようとはせずに、自分が正しいと思った道を貫き突っ走ります。

その姿に彼女の信じる心と家族を思う温かさ、大事なものを必死に守る強さに心を打たれます。

彼女のキャラクターは、現代の欲と争いにまみれているこの世界を、浄化してくれるかのように感じられます。

すべての人が彼女のような心をもっていればこの世界にも平和が訪れるのではないかと思わせる素晴らしい作品です。

宝石の国 市川春子 (著) 講談社

宝石の国 市川春子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。

レビュー

どんな話ですか? はるか昔に人類が滅亡した遠い未来、地上では宝石の体を持つ人型の生き物たちが生活していました。彼らは髪の毛からつま先まですべてが宝石でできており、容姿は美しく、体内にある微小生物の効果で不老不死です。しかし、彼らを狙い、空から襲い来る「月人」との戦争により、宝石たちは何度も砕かれたり、連れ去られたりしていました。主人公・フォスフォフィライトは、そんな宝石のうちの一人。月人好みの美しい体と、何もなし得ない不器用で脆弱な体を持て余していました。そんな彼が、仕事を得るため、仲間の悩みを解決するため、あるいは前に進むために頑張り始めるのですが、そのたびに彼の心身は傷つき、そして地上と月の状況は大きく変わっていくのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく「凄まじい」作品だからです。まず、設定。宝石の体を持つ人型の生き物は、美しく、どこか背徳的です。しかもその設定の裏には、作者の知識の豊かさを感じられます。そして彼らの美しい体は、戦争によって容赦なく傷つけられます。宝石でできたその体は砕かれもなお美しいのですが、それが逆にエグく感じられ、同時にどうしようもなく魅力的です。それから、ストーリー。美しく魅力的な設定と繊細な絵に反するように、ストーリーはどこまでいっても残酷で、重々しいです。常に、遠くに希望の光のようなものが見えているから、余計に残酷さを感じます。どこまで読んでも胸を締め付けられるのに、読むのをやめようとは思えない、凄まじい魅力がある作品なのです。

ザ・ワールド・イズ・マイン 新井 英樹 (著) CoMax

ザ・ワールド・イズ・マイン 新井 英樹 (著) CoMax

アマゾン商品紹介 人並みの倫理観も道徳観も持たない狂気の男・モン、彼に畏敬の念を抱く小心者の爆弾マニア・トシ。 東京都内各所に消火器型爆弾を仕掛けた二人は北上を開始。 同じ頃、東北各地で家畜や人間が惨殺される。犯人は北海道から本州に上陸した超巨大な熊、ヒグマドンと推測される。 大きな“チカラ”を持った両者は、それぞれに動き始めた――。 ▼目次 01 ばくだん 02 パワーボム 03 羆 04 そこのけ そこのけ 05 石コロ 06 オニ 07 王様とマリア 08 天と地

レビュー

どんな話ですか? 人を殺すのになんのためらいもなく、そして理由もなく殺す野獣のようなモンちゃんという男、彼に出会い怒涛の殺人テロ旅行に巻き込まれ運命を大きく狂わされていくトシ。そして圧倒的なパワーで人々を虐殺し、建物を破壊しながら日本列島を南下していく謎の巨大生物ヒグマドンの脅威。この三つが絡み合う重厚なストーリー。人を無差別に惨殺するという点で共通しているモンちゃんとヒグマドンの邂逅で起きる化学反応。かなりバイオレンスなセカイ系。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めて読んだ新井英樹作品で、それこそモンちゃんに脳天を叩き割られたような衝撃がありました。一切ごまかされずストレートに描写される殺人描写、人間の基準でまったく測ることのできない「モンちゃん」という生物の恐ろしさや魅力、暴力描写はかなりグロテスクなので耐性がないときついかもしれませんが、ただ読者に衝撃を与えることを狙って演出されているエンタメ的な過激さではなく、命ってなんなんだろうと考えさせられるようなものでした。重厚なテーマも感じますがけして説教臭くはなく、単純にアクション漫画としてもめちゃくちゃ面白いです。初見は先が気になって仕方なかったです。精神力を試されるようなシーンの向こうに人生が変わるような世界が待っていると思います。今でも何度も読み返しています。

ミュージアム 巴亮介 (著)  講談社

ミュージアム 巴亮介 (著)  講談社
アマゾン商品紹介 悪魔の蛙男、“私刑”執行。“ドッグフードの刑”“母の痛みを知りましょうの刑”“均等の愛の刑”“針千本のーますの刑”“ずっと美しくの刑”――。すべては、ある1つの裁判から始まった。超戦慄連続猟奇サスペンスホラー、絶望大解禁!!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公は警察官で、家庭を置き去りにして仕事に没頭している沢村久志。

刑事事件が発生し、獣に惨殺されるという事件を担当することとなる。
犯人は、おもちゃのカエルの仮面をかぶって、雨の日に犯行を行う「カエル男」と呼ばれる男だった。
そして「カエル男」は、次々と恐ろしい犯行を繰り返してしまう。
主人公はすべての被害者がある事件の裁判員制度にのっとった裁判員であることに気づく。

犯人は、その事件の被告の関係者による復讐だと当初は思われたが・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この物語の本当に面白いところは、これを考えた作者の漫画家としての才能だと思います。

表現力、構成力が最高で、話の細部まで事細かに作り込まれています。

作者の隠されたメッセージがところどころ散りばめられていて(最後の名刺のところなど)、

結末まで読むと背筋ゾクゾクしました。

話としてはハッピーエンディングなのですが、主人公と奥さんのことを考えると一概には喜べませんでした。

犯人の残酷さや不気味さが普通じゃないある意味異常な物語でした。

殺し屋1 山本英夫 電書バト

殺し屋1 山本英夫 電書バト
アマゾン商品紹介 元いじめられっ子の殺し屋・イチ VS ドMヤクザ・垣原。壮絶な殺し合いが幕を開ける!!気弱な青年イチは、心の内に強烈なドS性を秘めている。一方、命を狙われる事に悦びを覚えるドMヤクザ・垣原。宿命の二人が出会った時、新宿の街が血に染まる!!

「ホムンクルス」「新のぞき屋」の山本英夫が贈る伝説的バイオレンス・エンターテイメント第1巻!!

 レビュー
どんな話ですか? 新宿歌舞伎町を舞台とした、クライムサスペンス漫画になります。主人公のイチは、殺し屋として、とあるグループに雇われています。もちろん役割は、殺人。武器は、靴に仕込んだ刃物(アイススケート靴のような形状)で、超人的な脚力と、瞬発力でもって、ターゲットをあっという間に仕留めます。物語は、主人公イチと、彼を雇っているグループと、暴力団との抗争とを中心に進んでいくことになります。物語の中では、イチの内面の闇みたいなものも詳細に描かれていて、非常に読みごたえがあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? はっきり言って、かなりグロいです。グロさにもいろんなタイプのものがありますが、本作品は、非常に生々しいグロさになります。こういう話、普通にあってもおかしくないというか・・。ほかのホラー漫画とか、ダークファンタジー系の漫画って、グロいのもあるけど、はっきりとフィクションとわかるものばかりですよね。かなり割り切って読み進めることができますが、殺し屋イチは、尾を引く不気味さと、グロさと、残虐さが入り混じっています。

恐怖新聞 つのだじろう (著) ゴマブックス株式会社

恐怖新聞 つのだじろう (著) ゴマブックス株式会社

アマゾン商品紹介 深夜にどこからともなく配達され、1日読むごとに100日ずつ寿命が縮まるという「恐怖新聞」! そんな恐ろしい「恐怖新聞」が届けられることになった中学生・鬼形礼が体験する怪奇現象とは!? 週刊少年チャンピオンで連載された戦慄のホラー漫画がここに登場!!

レビュー

どんな話ですか? 心霊を中心にした超常現象全般を扱った怪奇マンガで、主人公の鬼形礼に届く、読むと100日寿命が縮まる「恐怖新聞」の記事どおりに人々を襲う不幸、配達人であるポルターガイストと礼との奇妙な関係、そして闘いと結末が描かれています。
新聞を受け取らないように手をつくしても、雨戸を破って部屋に入ってくるなど強制的に読まされるため、礼は着実に死に近づき、また数々の悲惨な予言や怪奇現象に苦しむのでした。
ポルターガイストは生前新聞配達をしており、恐怖新聞によって礼を殺し、見返りに成仏するのが目的の悪霊です。
関わった人間を諭すこともまれにあり、多少人間だった頃の理性を覗かせるものの、結局は礼の協力者である霊媒師を妨害して、自分の欲望を叶えてしまいます。
やがて礼の魂は、恐怖新聞のあらたな配達人として闇の中を徘徊するようになります。
除霊してハッピーエンドにならず、かといって守護霊に護られながら息を引き取ったはずの礼がなぜか現世に留まってしまうという、最初から最後まで何とも言いようのない恐怖が支配する作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 霊魂だけでなく雪男やUFO、悪魔、迷信と思われている現象まで幅広いオカルトを扱っており、「恐怖新聞」は単に鬼形礼や身近な人の運命を予告するだけでなく、これら超常現象に深く切り込んでいるため、リスクを承知で思わず自分も「新聞」を頭から読んでみたいという誘惑にかられてしまいます。
もちろん寿命が縮んでも、誰も責任を取ってくれません。礼の身に起こった悲劇を考えると、フィクションだからと馬鹿にできない恐怖を味わえるのではないでしょうか。

Red 村枝賢一 (著) 講談社

Red 村枝賢一 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 19世紀末、アメリカ西部。日本を逃げ出したサムライ、伊衛郎は1人のインディアンと出会う。彼の名は、レッド。街の保安官バーンズの持つ合衆国騎兵隊の階級章をレッドが見た夜、慟哭と共に大殺戮が始まる──。勝者の歴史に牙を剥く、叛骨の崖っぷちウエスタン、開幕!!

レビュー①

どんな話ですか? 「俺達のフィールド」「仮面ライダーSPIRITS」などを描いた村枝賢一の作品で、西部開拓時代を舞台にした復讐劇。
第7騎兵隊に皆殺しにされたインディアン・ウィシャ族唯一の生き残りとして復讐を誓うレッドに、西南戦争に破れアメリカへと落ち延びた伊藤伊衛郎・娼婦として暮らしていたアンジーが出会いレッドの復讐の旅に同行する。
荒々しく迫力のあるガンアクションバトルや、様々な民族や立場の人々が交差し織りなすドラマが見どころ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? アメリカの西部開拓時代末期、という舞台を先住民族のインディアン(ネイティブアメリカン)側の視点から描いているのが特徴的で非常に面白い。

バトルシーンやキャラクターの表情の描き方がとても力強く迫力があり、個性の強い登場人物達が多数登場するところも魅力。

レッドの復讐劇の結末、伊衛郎の過去との決着など、多くの人に読んで見届けてもらいたいと思える名作。

巻数も全19巻と手に取りやすいボリュームでまとまっている。

レビュー②

どんな話ですか? 西部開拓時代のアメリカの時代設定の漫画で、

自分の部族が騎兵隊によって虐殺された、インディアンのレッドの復讐劇。

ありきたりな、西部劇のような騎兵隊・保安官=正義、インディアン=悪といった概念を覆し、

インディアンサイドの正義を視点に描かれているため、

騎兵隊・保安官=悪という珍しい構図の物語の構成となっている。

当時の時代背景を今の常識でえぐるような、戦争観念や、部族・人種・男女といったものへの差別観念や、

その復讐のための殺人などへの抵抗感や葛藤などが描かれた作品。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 『俺たちのフィールド』を描かれた、村枝賢一氏の作品ですか、

爽やかなスポーツものとは違い、ドロドロの復讐劇となっています。

内容にも書きましたが、かなりドロドロの差別やグロテスクな殺人シーンも有りますが、

どんな正義観念や大義が有っても、殺人は殺人としてひどいこととした、メッセージ性は強いと思います。

インディアンの主人公以外で、日本人、娼婦、巡回牧師など個性豊かなキャラクターとともに、キャラクターの数だけの思惑と、

更なる虚悪とが絡み合いながらも、最後は納得出来る結末になっていて、面白かったです。