丁寧な暮らしをする餓鬼 塵芥居士 (著) KADOKAWA

丁寧な暮らしをする餓鬼 塵芥居士 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 Twitterで大人気のイラストを4コマ漫画に大・改・編!!
描きおろし短編漫画やお坊様のコラムを含む未公開作品50ページ以上を収録。丁寧な暮らしをするおちゃめな餓鬼・ガッキーの暮らしを餓鬼草紙タッチのイラストでお送りします。★☆★餓鬼とは?★☆★
人間が生まれ変わり、死に変わりを果てしなく繰り返す世界である“六道(ろくどう)”の中にある「餓鬼道」に生まれた者のこと。
餓鬼は飢えと渇きに苦しみ食べ物は食べられず骨と皮ばかり。ギョロっとした目とぽっこり出たお腹で、いつもお腹を空かせています。しかし本作に登場するガッキーは非常に優しく、心の清い餓鬼。
コーヒー豆を半日かけてすり鉢ですったり、ビニール袋を三角形に畳んだり、茶殻を撒いて掃き掃除をしたりと、丁寧に生活を送っています。

 

どんな話ですか? 仏教の世界観である六道における「餓鬼」が主役の4コマ漫画で、タイトル通り主人公である餓鬼(ガッキーというネーミング)が日常を丁寧に暮らす様子が綴られています。元々はTwitterで掲載されていたようですが書店でその存在を知り、インパクト満点の絵柄に惹かれて手に取りました。日本画風の繊細なタッチで描き出される絵に引き込まれるのはもちろんのこと、日常のちょっとしたアイデアを餓鬼が実践しており、クスリと笑って癒される、ついでにちょっと勉強にもなるストーリーです。日常漫画なので特段ドキドキしたりハラハラする展開はないものの、ガッキーの元に現れた白猫とのエピソードなど、心温まる短編も収録されています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく絵が秀逸。作者の方は日本画を学んでいたようで、骨と皮だけ、見ようによっては不気味この上ない餓鬼という存在をかわいくデフォルメすることもなく、なのにこれ以上なく愛らしく描き出しています。淡々と日常を送る餓鬼のエピソードに癒されるだけでなく、お坊さんの簡単な仏教コーナーもあり、楽し見ながら知識が深まるところが最高。ストーリー云々よりも持っていて眺めていたいと思わせる1冊で、餓鬼なのに「足るを知る」ことを知っている餓鬼に学ぶ部分も大きいのです。

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 平安時代、稀代の魔術師と恐れられた陰陽師・安倍晴明。盟友にして管弦の道を究めた王子・源博雅と共に都の怪異に挑む。第1巻には賀茂忠行と共に、菅原道真率いる百鬼夜行に遭遇する少年時代の晴明を描くプロローグ「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、盗まれた唐伝来の琵琶・玄象にまつわる羅城門での凶事を描く「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること」、僧・寿水のもとに夜な夜な現れる口の無い美女の謎を解く「梔子の女」の2編を収録。

レビュー

どんな話ですか? 言わずと知れた陰陽師・安倍晴明と源博雅陰陽師が都で日々起きる怪奇現象を解決していくというお話。

時は平安時代、鬼やもののけが都の闇にはびこり、様々な問題を起こしていきます。

そこで、都随一と歌われる陰陽師の安倍晴明と、ちょっと抜けた王子様の源博雅が絶妙なコンビネーションで問題を解決し、人々を救います。

歴史や和ものが好きな人には特におすすめの漫画。

晴明の妖艶さと博雅のおちゃめだけれど男前な雰囲気に魅了されること間違いなし!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 岡野玲子先生の独特の絵が、安倍晴明の妖艶さをさらに引き立て、大人っぽい雰囲気が他の漫画と一線を画している。

夢枕獏先生の小説とは必ずもストーリーが一致するわけではないが、平安時代や歴史ものが好きな人なら必ず気に入る作品だと思う。

また、ちょっと抜けた源博雅や、時々すっとぼける安倍晴明など、コミカルなふたりのコンビが、鬼やもののけのグロさから暗くなりがちなストーリーに上手くメリハリをつけていて、飽きずにサッと読めてしまう作品。

源氏物語 あさきゆめみし 大和和紀 (著) 講談社

源氏物語 あさきゆめみし 大和和紀 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。今こそ読みたい、極上ロマンス! 雑誌掲載時のカラー原稿を初めて完全再現した、全巻合計120ページのカラーで魅する大和源氏絵巻!!

レビュー①

どんな話ですか? あの有名な、紫式部の【源氏物語】が、大和和紀の美しい絵で表現されてます!

主人公は、小さい時に、母と死別した光源氏。

光源氏は、その優しい母の面影を求めて、成長していきます。

平安時代の貴族の生活と恋愛が、美しい絵で表現。

今も昔も変わらない、人の感情や人間関係が、様々な登場人物によって、描かれています。

光源氏を中心に、宮中での人間関係や、恋愛関係、家族関係など。歴史まで学べます。

なんと、続編もあります!

なぜその漫画をオススメしたいですか? あの歴史的に有名な、紫式部の【源氏物語】の漫画です!!

源氏物語を文章で読むには、まず、頭が痛くなります…。

言葉が難しいし、歴史背景を想像しながら読むと…もう内容が入ってこないです。(>_<)ゞ

なのに、漫画だと、とてもわかりやすい!面白い!そして絵が美しい!

登場人物も様々で、自然と歴史に触れることができます。

源氏物語って、難しい!知らない!聞いたことある!と言う人にもおすすめです!!

日本の文化に、漫画で触れるって素敵ですよ。

レビュー②

どんな話ですか? 平安時代から伝わる源氏物語を漫画にしたものです。天皇の子でありながら臣下に下った主人公の光源氏の恋物語です。匂いたつような光まばゆい光源氏。誰もが振り返るような美しい殿方である光源氏は女性の憧れの存在。その魅力で女性の人生を翻弄していきます。美しい女性が好きな女たらしでありますが、女性たちに求めるものは決して愛してはならない存在だった父の妻(義理の母)の面影を追い求めている悲しい理由だったりもします。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 教科書や古文で理解するには難解な人間関係がわかりやすいのと権力争いなどの時代背景が垣間見れる内容となっております。大和和紀さんの絵がとても美しく、登場人物のセリフも魅力的で、漫画の中の女性たちだけでなく読者も光源氏に恋してしまいます。十二単や細かいお道具なども丁寧に描かれており、平安時代の好きな女子には特にお勧めです。平安時代の貴族の風習や権力争いなども描写されており、男性にもお勧めなのではと思います。時代を超えた面白さを感じました。

レビュー③

どんな話ですか? かの有名な紫式部の源氏物語を分かりやすく、そして、優美に表現した大和和紀の永久的傑作です。麗しい主人公の光源氏の成長と共に、光源氏の一生を描き、また、光源氏を慕い、敬い、支えながら生きていく数多くの女人たちの苦悩や愛に溢れた一生をその忠実な時代背景を反映して、心の奥底の機微まで細部にわたり見事に表現しています。

どの年代の人でも受け入れられやすく、またいつの時代になっても色褪せることなく、ずっと興味深く読める作品になっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 学生時代から今に至るまで、何度読み返しても、新鮮で飽きることなく読める作品です。老若男女を問わず楽しめる作品だと思います。

学生時代に読めば、古文の勉強に大変役に立ち、その時代に使っていた道具や言葉などについても詳しくなり、参考になります。

大人になってから読めば、より一層恋愛の駆け引きや、男女の心理の違いなどを知ることに、大いに役立ちます。

ただ、楽しむだけでなく、人として生きていく上での人間関係の知恵も盛り込まれていて、歴史も楽しみながら学べるところが良いです。

なんて素敵にジャパネスク 山内直実 白泉社

なんて素敵にジャパネスク 山内直実 白泉社
アマゾン商品紹介 時は平安。生涯独身と心に決めていた大納言家の瑠璃(るり)姫は、ひょんなことから高彬(たかあきら)と婚約とまではよかったが、事件につぐ事件で…!? ぶっとび平安ラブ・コメディ。
レビュー
どんな話ですか? 平安時代の宮廷貴族社会を舞台にしたラブコメ漫画。主人公は16歳となる内大臣家の瑠璃姫(るりひめ)。しかし瑠璃姫は名門貴族の娘でありながら貴族らしい気位の高さや教養もなく、まるで野育ちの里娘のようにおてんばで勇ましい性格。初恋の少年を今でも忘れられず、当時の結婚平均年齢であった13~14歳を過ぎ、世間体を気にする父親にどれほど結婚を勧められても独身主義を通していた。しかしある夜、ついに父親の陰謀によって権少将と無理やり結婚させられそうになる。そこを幼馴染みである高彬(たかあきら)に助けられ、二人は許嫁となるが、いざ結婚しようとするたびに都を揺るがすほどの大事件に巻き込まれていく。本編はそんな大事件の数々を好奇心旺盛で高い推理力を持ち、それでいて情に脆い瑠璃姫が密かに大胆に解決していくお話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画には、テンポの良い爽快な面白さ、平安時代だからこその悲しい出来事、そして慣れぬ恋愛への初々しさがあります。笑いのポイントを随所に散りばめながらテンポ良く物語が進んでいくため、重いテーマを挟みながらも読んでいて全く疲れません。この漫画全体の雰囲気もコメディ色寄りなんですが、ただのコメディで終わらないのがこの漫画なんです。平安時代ならではの制度や問題がよく描かれていて、現代ものでは決して体験できない悲しみが展開されていきます。当時の知識を持っていなくとも、この漫画は物語とともに徐々にこの世界を知っていき、気付けば複雑な平安の世界に入り込んでいけます。最後にこの漫画、ラブコメ漫画に相応しく恋愛要素を沢山含んでいます。それこそ初々しいものから、暗く悲しいものまで。しかしほかの漫画と違うのは、直接的な恋愛表現が少ない点です。この漫画は言動や仕草の繊細な描写で情緒を変化させて、心で恋を繰り広げていきます。人によっては、それは糖度が低い漫画とも言えるかもしれません。しかし糖度が高い恋愛漫画が苦手な私には、これほど深く読み込める恋愛物はほかにありません。これこそが、私がこの漫画をオススメするポイントです。

烏に単は似合わない 阿部 智里 (原著)・松崎 夏未 (著) 講談社

烏に単は似合わない 阿部 智里 (原著)・松崎 夏未 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 シリーズ累計100万部、史上最年少松本清張賞受賞作の超人気和風ファンタジーコミカライズ。人間の代わりに「八咫烏(やたがらす)」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の姫君。それぞれが思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こる。姿を消した侍女、後宮への侵入者、そして謎の手紙…果たして最後に若宮に選ばれるのは誰なのかー
どんな話ですか? 同名小説のコミカライズ作品。
人の姿に変身することができる烏「八咫烏」の一族が支配する「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが始まっていた。
后選びのための宮である桜花宮が開かれると、有力貴族である四家からそれぞれ姫が遣わされ、后の座を求め競い合うことになっている。
今回はあせび、浜木綿(はまゆう)、真赭の薄 (ますほのすすき)、白珠の君(しらたまのきみ)の4人が名乗りを上げたが、肝心の若宮が姿を見せず、桜花宮は徐々に混乱していく。
姫たちはそれぞれの思惑の元で暗躍するが、その中で東家の姫・あせびだけは、あばたに罹ってしまった姉の代理として急遽召し上げられたこともあり、后候補としての教育を受けておらず、マイペースに過ごしていた。
他の后たちに見下されるあせびだが、実は幼いころに一度だけ見た若君を一途に思い続けており、希望を持ち続けていたのだ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? よくあるファンタジー平安の少女小説かなと思いながら読み進めていると最後で度肝を抜かれます。
この驚きを体験してほしいので、ぜひ読んでいただきたいです。
四人の姫によるきらびやかかつどろどろしたお后選びの世界だとすっかり騙されていました。
ストーリーへの驚きはもちろんのこと、コミカライズされて非常に美しい絵で描かれているので、衣装や背景の細やかさにも注目してほしいです。

千歳ヲチコチ D・キッサン 一迅社

千歳ヲチコチ D・キッサン 一迅社

アマゾン商品紹介 時は千年の昔、平安時代。
少々風変わりなセンスを持った貴族の姫・チコがしたためた文が、ふとした風のいたずらで、若いわりには世を悟ったような貴族の子息・亨の元に届く。
個性的な文の内容に心を動かされ、返歌を出した亨。
たった一度、偶然交わしただけの文は、これから何をもたらすのか――?
どんな話ですか? 舞台は平安時代、少し風変わりな感性を持つ貴族の姫・チコと真面目な貴族の子息・亨(とおる)、二人の恋物語です。
ある日、チコが親友宛てに書いた文が風にさらわれてしまい、それを偶然亨が拾います。
戯れに返歌をしたためた亨でしたが、チコの不思議な感性がみてとれる歌が頭から離れません。
一方チコも、亨の返歌が気にかかり、どこの誰とも知れない相手を「秋風の君」として探し始めます。
しかしチコは、返歌が従者に渡されたときの状況から、亨のことを女性だと勘違いしているため、二人はなかなか出会うことができません。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 平安時代が舞台なので時代考証はきちんとされているのですが、現代のノリで笑いを差し込んでくるので、おかしくて声を出して笑ってしまいます。
メインは二人の恋物語なのですが、二人はお互いが誰だかわかっていない状態なので、基本は離れて暮らす二人の周りにいる個性的なキャラクターたちが織り成すコメディ作品だと思っていればよさそうです。
この二人がなかなか出会わないというもどかしさと平安ネタを使った笑いのバランスがすばらしく、非常に面白いのでぜひ読んでもらいたいです。