三国志 横山 光輝 (著) 潮出版社

三国志 横山 光輝 (著) 潮出版社
アマゾン商品紹介 今から約1800年前、中国・後漢時代末、黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。乱れた世を正し、人々の苦しみを救おうと、玄徳・関羽・張飛の三人は、桃園で義兄弟の契りを結び立ち上がった。巨匠・横山光輝の熱筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマ、ここに開幕!

レビュー①

どんな話ですか? 紀元180年ごろの舞台は中国、政治は乱れ天下はすでに崩壊したこの国を立て直す為、志は違う3人の英雄、劉備、曹操、孫権といった英雄達の戦いを描いた作品です。そしてそれに付随する諸葛亮孔明なだたる武将の活躍を描いています。数ある三国志の漫画でこの横山作品はのちに蜀の国を建国する、劉備に焦点をあて描いた作品になっていて、劉備が、義兄弟とする張飛、関羽との出会いからどのように蜀の国を建国して最後は蜀の国がなぜ滅び三国時代が終わったか良くわかる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この作品の特徴として、他の三国志の作品に比べると漫画の構成や会話など小学生でも分かるように描かれているので、とても読み安く、三国志の歴史の流れが頭に入ってきます。また古事成語などの由来もあり勉強になります。中国の地名や場所も沢山出てきますので、中国の地理の勉強にもなります。そしてスケールのでかい物語がなにより人を惹きつけます、武将達の人間模様や駆け引きはとても面白いですし、勉強になります。広大な大地を駆け巡る爽快な作品です。

レビュー②

どんな話ですか? 舞台となるのは中国で、時の王朝である「後漢」の末期(西暦180年頃)から「晋王朝」成立までのおよそ100年間を描いた作品です。

宦官による腐敗した政治に疲弊する民衆達。ついには業を煮やして立ち上がり、反乱を起こします(黄巾の乱)。しかし大きくなりすぎた組織は暴徒となり、それを鎮圧するべくある男が立ち上がります。漢の皇室の末裔を名乗る男、その名は劉備玄徳。彼には桃園で生死を共にすることを誓った義兄弟の関羽・張飛の豪傑が従い、漢王朝の再興を夢見て様々な困難に立ち向かうのであった。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「ストーリー・登場人物共に素晴らしい」に尽きます。

三国志演義を元に描かれているため劉備(蜀軍)を中心に物語は進みますが、曹操(魏軍)や孫権(呉軍)についても多くの魅力的な武将が登場します。それぞれに感動的なドラマが用意されており、とにかく読み手を飽きさせません。また、三国(魏・呉・蜀)以外にも董卓や呂布など個性豊かなキャラが多く登場し、劉備や曹操と複雑に絡み、そしてそれぞれが成長していく様は多くの感動を与えてくれます。

初見で全てを把握するのは非常に困難で、「何度も読み返すことで理解を深め、そして都度新たな発見ができる」そんな素敵な漫画です。

三国志 久保田 千太郎 , 園田 光慶 (著)  ビーグリー

三国志 久保田 千太郎 , 園田 光慶 (著)  ビーグリー
アマゾン商品紹介 荒れ果てた田野、天災飢饉、襲いくる野盗に脅える人々……苦しみのどん底にある彼らの眼の前に決然と起ちあがる三人の勇者――。劉備(りゅうひ)、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)。壮大な中国大陸に強く生きる無名の民衆と英雄たちの現実を描く、三国志大傑作ロマン!

レビュー

どんな話ですか? 4000年の歴史を持つ中国の、黄巾の乱から蜀滅亡までの間で活躍した群雄たちの活躍を描いた長編漫画です。

後に蜀漢を建国することになる、劉備玄徳を主人公に、義兄弟となって共に戦った関羽や張飛、稀代の天才軍師諸葛亮孔明など多彩な登場人物が自身の野望や理想のための戦いを繰り広げます。

物語序盤は黄巾の乱と呼ばれる混乱期、それが収まったのちは徐々に強大になっていく曹操に対抗すべく奮闘する劉備や呉の孫権らを交えた領地の争奪戦、魏呉蜀の三国鼎立後の攻防戦と続いていきます。

終盤では諸葛亮をメインにライバル司馬懿との知略合戦など最後まで目が離せない展開となります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 小説に映画、ゲームなどでもおなじみの三国志ですが、流れている時間も長く、また登場人物も非常に多いので、一見しただけではなかなか全てを理解することは難しく、物語として楽しむことも簡単ではありません。

しかし、この漫画では丁寧に人物が描かれ、非常に個性的な風貌をしていたり、クセが強かったりすることで混乱することなく人間関係が把握しやすく、すぐに登場人物を覚えてしまいます。

これにより群雄たちの争いや計略の数々を楽しむことに集中できるからです。

蒼天航路 王欣太 (著), 李學仁 (著) 講談社

蒼天航路 王欣太 (著), 李學仁 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 三国時代の中国。魏に生まれた阿瞞は、乱世に己の宿命を見出し、中華の安定、三国の統一に向けて権力の座へ駆け上がっていく。阿瞞は即ち、魏の武帝・曹操である。四天王をはじめとする熱き魏の武将、董卓、劉備、孫権ほか数々の宿敵。絢爛豪華な男たちに彩られた、乱世の奸雄と畏れられた男の感動の生涯!
どんな話ですか? 三国志時代の英雄達が天下統一を目指して激しく争っていくストーリーとなっています。個々のキャラクターにはこの漫画独特の性格設定が付与されていて強烈な印象を読後に残すことになります。董卓の解釈などはこの漫画の序盤のクライマックスとして多くのファンが魅了されました。この漫画では曹操を中心とした目線からストーリーが語られていきます。少年時代の曹操から天下統一に迫っていくまでの過程をテンポ良く描ききることに成功しています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? それぞれのキャラが生を燃やしつくしていく様に生き方の矜持というものが得られます。仕事などで組織に属している場合、英雄達の生き方を自分に重ねて、よし頑張ろうというモチベーションの源泉にもできます。社会に関わり組織に属すにせよ起業するにせよ、拡大させていく過程をなぞらせることで学びにもなり、また武術や剣術、建築、食事などといったあらゆることに精通している英雄というものが存在していたらこんなにも痛快なのかということを感じることができます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 向上心を持ちたい方や元気を得たい方におすすめです。組織内で自分なりの場所を獲得することの大切さということも理解でき、たとえ志半ばで倒れるとしてもやりきることが大切なんだという感覚を共感できる方であれば面白く読み進めていくことができると思います。
読んだことによるエピソード とくになし。

諸葛孔明 時の地平線 諏訪緑 (著) 小学館

諸葛孔明 時の地平線 諏訪緑 (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 後漢(ごかん)末期。朝廷軍の将軍・曹操に、朝廷への憎悪をむき出しに立ち向かってくる少年がいた。彼こそが諸葛亮孔明―軍師として史上名をはせた天才の、若き日の姿である。諏訪緑が満を持して挑む新世紀の「三国志」!
どんな話ですか? 古代アジアを主な題材とする諏訪緑の長編漫画です。諸葛孔明を主人公とした三国志の物語ですが、実際の三国志演義のエピソードを独自に解釈しています。孔明は単なる天才軍師ではなく、乱世の犠牲になり、涙を飲んで生きてきた、ゆえに世直しが必要であるといった、目的意識を持っていました。漢人も少数民族も等しくこの大地の上に生きる権利があると考え、政策と戦略を実行していきます。当初は天才ゆえ協調性が無く他人と慣れ合わない孔明ですが、劉備に心酔し仲間を得ることで人間的に成長していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 三国志は映画、小説、ゲームなどでさかんに発信されており、現代に知らない人はいないでしょう。ですがそれらは主に軍師としての諸葛孔明、劉備に出会ってからの孔明が描かれています。悲痛な生い立ちから乱世を終わらせるまで、一人の青年としての生き様を描いた作品は少ないのではないでしょうか。この漫画を読むと誰も書かなかった孔明にきっと出会えます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 三国志が好きだ、三国志に詳しい人に読んでもらいたいですね。こんな解釈があるのか、と新鮮な驚きがあります。
読んだことによるエピソード こんな諸葛孔明もありだと思います。私が好きなのは諸葛孔明と敵の軍師、司馬懿との関係性です。敵味方に分かれて出会わなければ、きっと良い友人になり得たでしょう。作者の独自解釈に共感します。