盾の勇者の成り上がり 藍屋球 (著) KADOKAWA

盾の勇者の成り上がり 藍屋球 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 勇者として異世界に召喚された尚文は、冒険三日目にして仲間に裏切られ、すべてを失ってしまう…。他者を信じることのできなくなった尚文の前に、一人の少女が現れるのだが…!? MFブックスの大ヒットファンタジーが早くもコミカライズで登場!! 原作者がコミカライズ記念に書き下ろした前日譚も同時収録!!

レビュー

どんな話ですか? 普通の日本の大学生の岩谷尚文(以下 尚文)はある日図書館でたまたま手に取った本をきっかけに、四聖勇者の一人、盾の勇者としてメルロマルクという国に転生をする。そこでは、尚文と同様に召喚された槍の勇者、剣の勇者、弓の勇者も居て、国王から別次元から魔物が出現する”波”から世界を守って欲しいという事であった。

しかし、実際盾の勇者はハズレくじであり、防御のみで攻撃ができない。更に、メルロマルクでは盾の勇者は忌み嫌われており、仲間の裏切りで、全財産を失い、冤罪をかけられ名誉を失う。

攻撃ができず、人への信用を失った尚文は奴隷のラフタリアを買い攻撃を任せようとする。波を何とか退けつつ、日々努力するにつれ次第にラフタリアとも信頼し合うようになる。新たな仲間のフィーロも加え、行商をすることに。

波に対処し続けるにつれ、次第に実力と着実に名声を得ると同時に、波の真の正体が明るみになっていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 異世界転生後のリアルな厳しさと主人公の人間味が溢れ、楽しめる作品です。近年、異世界転生漫画が流行っており、その中でも多いのが所謂”主人公最強系”や”主人公無双系”です。転生する際に神様からスキル授かったりなどして、出だしから強いパターンが目立ちます。

しかし、主人公の尚文は盾の勇者になったことで、名誉、信頼、仲間、全てを失うことになります。最初はかなり弱いですし、勇者なのに全国民から嫌われるレベルで最悪の状態です。そこから、必死に生きるために血のにじむような努力、そして多少の運も味方することで、徐々に頭角を現していきます。そこでトラブルや挫折もあるが、最終的に少しずつ自分の存在意義を見出します。リアルさと、まさに”成り上がり”という上品ではない成功という切り口のこれまでに無かった面白さがあります。

 

プラネテス 幸村誠 (著) 講談社

プラネテス 幸村誠 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 SFニュースタンダード登場!! 400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙(そら)は人の強さを試す。

レビュー

どんな話ですか? 少しだけ未来の、少しだけ宇宙が身近にあるお話で宇宙空間でデブリ掃除(宇宙ゴミ掃除)を仕事にしている人達の物語。

自分の宇宙船を買うという壮大な夢を持つ主人公のハチマキをメインに、妻の形見を探すためデブリ掃除をしているユーリ、旦那が専業主夫をし自分は宇宙で働く船長のフィー、物事はすべて「愛」で判断する新人タナベなどの様々な登場人物達が登場する。

その時代のデブリ掃除屋さんは今で言う一般サラリーマンと同じであり、その現状の自分をなかなか受け入れられないハチマキが木星往還船のクルーに挑戦するという新たな夢を目指すことになるが・・・。

といった感じです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 少しだけ未来の宇宙時代描写がものすごくリアルで自然なので、すんなり話に入っていける。

主人公はハチマキだけど、登場人物全員がしっかり漫画の世界で生きてるので、どの人物メインのエピソードもおもしろい。

しかも登場人物全員と言っていいほど、一人ひとりに心にクる名言がある点もすごい。

全体を通してハチマキが自分自身と向き合い、自分なりの答えを導き出していくのがテーマだがその過程が素晴らしく、なおかつ簡潔で読後感がスッキリ。

宇宙船の描写や核融合炉エンジンなど宇宙好き・SF好きにぐっとくるところが多い面もマル。

実はNHKでアニメ化されているが、そのアニメも完成度が素晴らしく、プラネテスは漫画で始まり、アニメで完成しているといっても過言ではない。

漫画にも登場する、とある「しりとり」のやりとりは一見の価値ありです。

裏テーマは「愛」。

トウ・シューズ 水沢めぐみ (著) 集英社

トウ・シューズ 水沢めぐみ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【目指せ、プリマバレリーナ!!】くるみは小学5年生の時に初めて見に行った「くるみ割り人形」の舞台に衝撃を受け、穂坂バレエスクールに入団した中1の女の子。ある日くるみは、病気で降板した憧れのはづきさんの代役を任されることに!! バレエを始めて2年たらずのくるみは、はづきさんとのレベルの差に戸惑うが…。夢と友情バレリーナストーリー、第1巻。 【同時収録】バレリーナ物語 第1回

レビュー

どんな話ですか? 主人公の森野くるみが、プロのバレリーナを目指し、バレエ教室の仲間やライバル達と切磋琢磨しながら成長していく姿を描いた作品です。くるみは小学5年生の時に見たバレエの公演に魅了され、既にバレエ教室に通っていた友人の桃子に頼み込んで同じ教室に入会します。中学生となりますますバレエに打ち込む日々を送っていたくるみは、ある日バレエ教室で踊っている穂坂一臣と出会います。一臣は教室を運営するバレエ団の団長夫妻の息子でした。くるみは18歳でプロとして活躍している一臣に憧れを抱き、一臣もまた、くるみの踊りを見て彼女のバレエに対する情熱や秘めた素質に気づき、目をかけるのでした。くるみは145cmと低身長で技術も高いとは言えませんが、豊かな表現力で周囲の人々を魅了する才能を持っていました。やがて一臣の所属するバレエ団の研究生となったくるみは、他の研究生とのレベルの差や自身の身長に悩み苦しみながらも、バレエと真摯に向き合い成長していきます。そんなくるみを叱咤激励し、見守っていたのは一臣だけではありません。同級生でプロのサッカー選手を目指す智也は、喧嘩しながらもいつもくるみを想い見つめています。周囲との関係性にも少しずつ変化が表れ、中学三年生となったくるみは、バレエのコンクールにエントリーし、夢に向かって大きな一歩を踏み出します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 何事も「心」があってこそ「技」が完成するということを教えてくれる作品なのでオススメしたいです。主人公のくるみはバレリーナとしては身長が低く、技術力も高くはありませんが、演じる作品の心を感じ取り丁寧に表現することで見る者を魅了していきます。失敗したり悩んだりしながらも純粋にバレエを愛し、自身のハンディキャップをも生かして踊る姿には目を潤ませずにいられません。努力だけではどうにもならない事ももちろんありますが、どのような業界であっても、どんなに高い技術力を持ち、どんなに良い条件を揃えていても、そこに心が伴わなければ道が途絶えるのは早いと思います。ストレスフルな社会生活の中にいるとつい無機質に慣れてしまいがちになりますが、この作品を読むと、純粋な心を取り戻させてくれます。

GIANT KILLING ツジトモ, 綱本将也 (著) 講談社

GIANT KILLING ツジトモ, 綱本将也 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる! 達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる! 『U-31』原作者と俊英がタッグを組んだ、これがフットボール漫画の新スタンダード!!

レビュー

どんな話ですか? 弱小プロサッカークラブのイースト東京ユナイテッド(ETU)が、かつて在籍したエース選手である達海猛を監督に抜擢し、その手腕でリーグを勝ち抜いていくサッカー漫画です。

達海猛は元サッカー日本代表でETUの中心選手でしたが、若くして夢を追い海外クラブへ移籍してしまいました。ETUは達海が抜けたことで衰退し、J2へ降格してしまいます。

そのことを今でも快く思っていない人が周囲にいて、達海の監督就任の当初から不穏な空気のまま物語は進んでいきます。

なお、「GIANT KILLING」とは大物食いという意味で、スポーツや格闘技などにおいて弱者が強者を倒した際に用いられる言葉です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 色々な視点でサッカーの世界を描写しているので、とても読みごたえがあります。

監督、選手、フロント、サポーター、スカウト、記者などの様々な視点から深く掘り下げられています。

サッカーの世界に関わる人たちが、普段それぞれどのような努力、苦労をしているのか感じることが出来ます。

挫折や失敗があり、暗く悲しい気持ちになる場面もありますが、それ以上にスカッとしたり感動したりする場面が多いです。

この漫画を読むことで、サッカーが好きな人は、よりサッカーを好きになってもらえると思います。

一週間フレンズ。 葉月抹茶 (著) スクウェア・エニックス

一週間フレンズ。 葉月抹茶 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 「でも、私…トモダチの記憶、一週間で消えちゃうの――。」いつも一人ぼっちでいたクラスメイト・藤宮香織の告げた事実。主人公・長谷祐樹は、それでも香織と友達になりたいと願う。一週間の記憶を綴って、巡って、二人はトモダチになっていく。何度も、何度でも――。「トモダチ」巡る青春グラフィティ、はじまります。

レビュー

どんな話ですか? 主人公の長谷祐樹は、高校で同じクラスの藤宮香織が気になっていて、友達にさらには恋人になりたいと思っていました。

でも藤宮さんは誰も寄せ付けず、クラスでも浮いているような存在です。

そんな時、祐樹にチャンスが訪れます。一緒にクラスの仕事をする機会が巡ってきました。

積極的にアプローチする祐樹。そのかいあって徐々に親しくなることができました。でも金曜日に驚くことが告げられます。

「楽しかった記憶。月曜日には消えちゃうの。もう私に話しかけないで。」

ショックを受ける祐樹、それでも祐樹はこう答えます

「それでも俺は藤宮さんと友達になりたい」

次の月曜日、本当に祐樹との思い出を忘れてしまった香織に、勇輝はもう一度こう告げます「藤宮さん、俺と友達になってください」

それから二人は友達の力も借りて、記憶の問題と戦っていきます。

時に挫折し、時に悩みながらも、一途な思いで乗り越えていきます。

そんな青春友情、恋愛ストーリーです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 重いテーマを扱っていますが、絵もかわいらしく、重くなりすぎずに読むことができます。

記憶という問題に主人公祐樹とヒロイン香織が、何度のもくじけたり挫折したりしながらも、諦めずに乗り越えていく姿に胸が熱くなります。記憶がなくなっているはずなのに、祐樹と香織の間に確かにきずなが少しずつ築かれていくのも感動です。

そして、主人公の友達もいい味を出しています。ぶっきらぼうですが本当に祐樹のことを気遣い、時にははっきりとアドバイスし、祐樹を助けます。香織にも友達ができ、優しく香織を支えます。

読んでいて本当にさわやかになる漫画です。

そして最後は、感動の涙を流せる物語です。

DAYS 安田剛士 (著) 講談社

DAYS 安田剛士 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 少年たちは全力で、笑い、泣き、走る!! 心をジンジン刺激する! 激熱サッカー漫画!! ――何のとりえもない、特技もない。けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本(つかもと)つくし。孤独なサッカーの天才・風間陣(かざま・じん)。嵐の夜、交わるはずのないふたりが出会ったとき、高校サッカーに旋風を巻き起こす、灼熱、感動、奇跡の物語が幕を開ける!!

レビュー

どんな話ですか? DAYSはいじめられてばかりだった中学生の主人公がサッカーの天才とひょんなことから出逢い、サッカー強豪の高校入学をしてその天才に再会。全国レベルのチームでチームメイトと成長しながら自分を磨きあげていく青春サッカー漫画です。サッカーは全くの初心者でありながら忍耐力と向上心でメンバーを魅了し敵チームにも挑んでいく熱いストーリーです。主人公が仲間に助けられながら経験を通じて上手くなっていくのがかっこいいと思いました。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかくこの漫画は勇気を貰えるのでオススメです。サッカー初心者だった主人公が必死に練習をしてチームのみんなと勝利に向かって努力する姿から勇気を貰うことができると思います。みんなで笑い合いながらサッカーをする楽しさも漫画から感じられます。下手なりに走ってゴールを狙いにいく主人公の負けず嫌いな性格と頑張り屋な一面は自分にとってもやる気に繋がる内容だと感じました。読めば心に響くものが必ずあると私は思います。

灼熱カバディ 武蔵野創 (著) 小学館

灼熱カバディ 武蔵野創 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 スポーツ嫌いの元サッカー部エース・
宵越竜也(高1)のもとに、
ある日『カバディ部』が勧誘に!「カバディなんてネタだろ(笑)」と
内心バカにしつつ練習を見に行くと、
そこではまるで格闘技のような
激しい競技が行われていて……!!!

レビュー①

どんな話ですか? 小学館の漫画アプリ「マンガワン」にて毎週火曜日連載中です。

内容は、中学時代サッカーでBEST4入りした天才サッカー選手が、とある理由でスポーツ嫌いになり、スポーツとは無縁の高校生活を送ろうとしたところ、

カバディと運命的な出会いを果たし、マイナースポーツであるカバディの未知の世界を経験していく中で、

いろいろな人と出会い、敗北や悔しさを経験しながらもチームワークや勝利の喜びに芽生え、チームの日本一を目指していく近代スポーツ漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「灼熱カバディ」をオススメしたい理由としては、やはり主人公の競技に対する熱量を感じて欲しいからです。

まず、「カバディとは?」という導入からこの物語は始まります。

日本でカバディといえばギャグ漫画のネタなどで表現されることが多く、この漫画を読む多くの人がネタスポーツのイメージを持っています。

主人公もカバディ初心者であり、読者と同じイメージからカバディを知ることになります。

しかし、マイナースポーツであったとしても競技にまっすぐに向き合っていく人たちを見て主人公も自然と競技にのめり込んでいきます。

その瞬間、いつのまにか読者もカバディのことがもっと知りたくなっていることに気付きます。

つまり、主人公と読者の視点が近いからこそ、この作品はおもしろいのです。1巻を読み終わる頃にはカバディを「ネタスポーツ」とは思わなくなっていることでしょう。

レビュー②

どんな話ですか? 元サッカー部で頂上まで登り詰めた主人公が、ひょんなきっかけで退部。

そして高校生活は2度とスポーツはしないと心に決めたにも、名前も聞いた事の無い様なスポーツの勧誘に合い、半ば強制に近い形で入部させられてしまう。

そのスポーツの名前はカバディ部!

スポーツの汚い部分に触れ、

もう関わりたく無いと思っていた主人公は、

カバディの奥深さや、駆け引きの度合い、熱量にどんどん魅力され、

メンバーと成長しながら、強敵達に挑むスポーツマンガです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? まだ完結してない漫画なんですが、

主人公の登り詰めたのに、

登り詰めた者にしかわからない「汚い部分に触れて、心が折れた」と言うか、「もう関わりたく無い」って気持ちが、凄く共感出来るし、でもちょっとした刺激で燻ってた火が再燃し始める気持ちもなんか人間味が出てて、リアリティを感じられます。スラムダンクに近い感じかな?あんまりスポーツマンガは読まないんですが、読み始めると、どんどん読んでしまって、次の連載はまだか⁉️って待ちどうしくなりますので、是非読んでみて欲しいです!

怪獣8号 松本直也 (著) 集英社

怪獣8号 松本直也 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【デジタル版限定!「少年ジャンプ+」掲載時のカラーページを完全収録!!】怪獣発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく怪獣が日常を侵していた。かつて防衛隊員を目指していたが、今は怪獣専門清掃業で働く日比野カフカ。ある日カフカは、謎の生物によって、身体が怪獣化、怪獣討伐を担う日本防衛隊からコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在になる。

レビュー

どんな話ですか? 怪獣と呼ばれる生物が、人々の日常生活を破壊する“怪獣大国”の日本が舞台。少年漫画の主人公としては、32歳とちょっとおっさんな日比野カフカは、幼馴染の亜白ミナとの「怪獣を全滅させる」という約束を果たすため、日本防衛隊の隊員を目指して一念発起する。ところが突然、謎の生物に侵食されてしまい、なんと自我を保ったまま怪獣化してしまう。怪獣であることを隠しながら、怪獣の全滅を目指すカフカと仲間達の絆や、怪獣の謎を追うバトルヒーローもの。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公が一度夢を諦めた32歳という、同年代なら誰もが共感してしまう設定であること。世間に対してちょっと斜に構えているけれど、仕事熱心で面倒見が良いカフカは職場の同僚や先輩に欲しいと思えるイイ奴。こんな平凡な、なんなら自分の周りにもいそうなおっさんが、怪獣になったり、一回りも年下の隊員たちと競ったり友情を育んだり…。大人がもう一度夢や青春をやり直すような姿に胸が熱くなる。ヒーローものは子供っぽい、主人公がとにかく強いだけというイメージを打ち砕く、おっさんの活躍を読んでもらいたい。

レビュー②

どんな話ですか? 怪獣が頻繁に発生する国、日本を舞台にしたバトル漫画。日々襲い来る怪獣を退治する日本防衛隊。その隊員になる約束を幼馴染の女の子としていたのに諦めてしまった主人公、日比野カフカ。怪獣処理の仕事におわれる毎日だったが、ある日後輩を怪獣からかばってケガをしてしまう。入院中のカフカの目の前に突然小型の怪獣が!気が付くとなぜかカフカの体が怪獣に変身している?!どこからどう見ても怪獣になってしまい、怪獣を退治するのが夢だったのに、逆に退治される立場に。怪獣に変身してしまったカフカは退治されてしまうのか、それとも約束した防衛隊員になるれるのか、これも一種のヒーロー漫画になりそうな予感がする漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の日比野カフカは冴えない男なのに、なぜか気になる存在。一度はあきらめそうになった子供の頃の夢を、後輩に影響され再び目指し始めます。まっすぐで憎めない性格が見ていて気持ちが良い。悪い怪獣を倒すヒーローになると諦めない姿、後輩にも憎まれ口をたたきながらも優しくする姿、命を張って後輩を助ける姿にグッときます。人はどこかにヒーローになりたい願望があるんでしょうね。くすっと笑えて元気を貰えるので、おすすめしたい漫画です。

Harlem Beat-ハーレムビート- 西山優里子 (著) 講談社

Harlem Beat-ハーレムビート- 西山優里子 (著) 講談社
アマゾン商品紹介 小学校はリトルリーグの万年補欠。中学ではサッカー部でやっぱ補欠。大会はいつも応援席で、試合の主役に拍手を送る役だった。上南高へ入学した俺、成瀬徹が入ったのは今はやりのバスケ部。かっこいいシューズも買ったし、今度こそ、と気合いを入れて臨んだ初日の練習で大失態。でもそこで、先輩のものすごいプレ-を目にした俺は……。ストリートバスケの世界に飛び込んだ徹を待ち受ける運命がいきなり動き出す第1巻!

レビュー

どんな話ですか? 何をやっても長続きしない平凡な高校生の主人公。高校ではバスケット部に入部するも思うようにいかず、また投げ出してしましそうになる。そんな時に小学校からの同級生と偶然再会し3on3のストリートバスケと出会ったことがきっかけで、バスケットボールへの情熱が沸き上がると同時に、己に秘められていた天性の才能が徐々に芽生え始めます。当時のバスケット漫画にしては珍しい3on3を舞台とした描写が多い為、また違った視点で楽しめる漫画となってます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? バスケット漫画と聞くと「スラムダンク」「黒子のバスケ」が王道で高校バスケの描写が主に描かれることが多いですが、Harlem Beatでは珍しく3on3をメインとした描写が描かれています。1チーム3人でプレイするのとハーフコートでプレイをすること以外の基本ルールは通常のバスケットボールに沿ったルールとなってますが、人数が少なく限られたエリア内でのプレイとなる為通常のバスケットボールはまた違ったスリリングな試合展開が描かれます。高校生活の描写よりもどちらかといった社会の組織や人間関係の描写など不快に思う部分の描写もあるので色々と考えさせられます。

ぼくらの17-ON! アキヤマ香 双葉社

ぼくらの17-ON! アキヤマ香 双葉社
アマゾン商品紹介 「アスコーマーチ! 」、「僕のおとうさん」の作者・アキヤマ香が贈る俳句青春グラフィティ。
日々をただ「なんとなく」生きて、怠惰な生活を送っていた高校生・久保田莉央。
彼は片想いの錦織彩ちゃんが俳句好きだから、という不純な理由で俳句愛好会に入部する。
部長の山本春樹と切磋琢磨しながら、やがて莉央は“俳句甲子園”出場を目指す!
レビュー
どんな話ですか? なんとなく生きてきた高校生の莉央が、主人公の漫画です。莉央は、恋心を抱いた相手に近づきたいという不純な動機で俳句愛好会に入部しますが、俳句甲子園をめざすことに燃えていきます。俳句の何たるかを全く知らなかった莉央が、あたたかい友情やライバルへの悔しい思いを積み重ね、めきめきと力をつけ、とうとう俳句甲子園に出場することになるという青春漫画です。アイドルを思わせる俳句チームも出場してきて、彩りを添えています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 俳句に対して何の知識もなかった主人公が、友人やライバルに刺激され、自分の感性をひきだしていくストーリーにひきこまれるからです。すぐに成功への道をたどるのではなく、挫折を幾度か経験していて、何度かやめようと思うこともあるのですが、その度に、その挫折で大切なものを学び取っている姿が、自分のこれまでの経験とも重ね合わされて、「あの時の決断はあれでよかったな」と、自分で自分を励ますことができる漫画です。俳句甲子園出身の俳人の佐藤文香さんが協力しているので、掲載されている一句も、読み応えがあります。