ひゃくにちかん!!  那多ここね 集英社

ひゃくにちかん!!  那多ここね 集英社

アマゾン商品紹介 お互いの両親の都合で、共同生活をすることになった秀人とちほ。慣れない共同生活、得体の知れない女の子。問題は山積み! でも3か月間のがまん…!?
どんな話ですか? 男子高校生が、両親が不在の3か月間という期限つきで、初対面の幼稚園児・ちほちゃんを預かって共同生活をする話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? お互いに未知の存在だった高校生と幼稚園児が、さまざまな共同体験をとおして「疑似家族」になっていく過程が丁寧に描かれていて、子供らしいふたりの言動がとてもかわいらしいので。

俺の推しが世界一輝いている ~2.5次元舞台おっかけ男子の活動記録~ 缶爪さわ KADOKAWA

俺の推しが世界一輝いている ~2.5次元舞台おっかけ男子の活動記録~ 缶爪さわ KADOKAWA

アマゾン商品紹介 自分の推しの為なら死ねる!! 2.5次元舞台夢中男子の活動記録★

自分の推しの為なら死ねる!!
2.5次元舞台に夢中男子の活動記録★

「チケットがご用意できませんでした」「転売ヤー滅びろ!!!」
千明(ちぎら)は漫画好きなオタクめの男子大学生。
大好きな漫画の舞台化に行ったら周りの客は女子だらけで!?
2.5次元舞台を初体験した千明は俳優の天真の演技に魅せられてしまう――。

推しの出る舞台のチケットは死んでも入手する!!
2.5次元舞台に夢中男子の、ハイパーおっかけ活動物語★

どんな話ですか? 好きな漫画の舞台化をきっかけに2.5次元の世界に魅せられた男子大学生が、ひたすら3次元のイケメン俳優・天真を追いかけ応援する、推し愛に溢れたストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の推し活や役者の葛藤が丁寧に描かれ、その誰もが一生懸命でキラキラしているので、尊すぎて涙なくしては読めません。

Landreaall おがき ちか 一迅社 

Landreaall おがき ちか 一迅社

アマゾン商品紹介 歌う樹が護る街、エカリープ。かつて封ぜられた火竜の目覚めを防ぐため、DX、イオン、六甲達の冒険が始まる。
どんな話ですか? 王国の端・エカリープの「歌う樹」には、かつてその土地にいた竜が洞詠士マリオンと共に封じられていた。
エカリープで生まれ育った主人公DX(ディーエックス)はマリオンに恋をし、竜と戦って彼女を救った。
しかし、恋には敗れたDXは、王都にあるアカデミーへ妹イオンと共に入学する。
DXの父親はかつての王国の英雄でエカリープの領主。DX自身も王位継承権を持っていた。
竜を倒したという英雄譚と共にアカデミーにやってきたDXに生徒たちは興味津々だったが、DXの貴族らしからぬ振る舞いに振り回される。
アカデミーで初めての友を得たDXは、彼らと共に様々な事件に巻き込まれていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 世界観が非常にしっかりしていて、まるでそこに本当に存在する世界のようです。
世界の成り立ちまで作り込まれているので、とにかくお話に説得力があります。
お話の始まりは王道ファンタジーなのに、ファンタジー世界ではちょっと珍しいタイプの主人公だからなのか、お話も王道とはずれたところに進んでいくのが面白い。
未完ですが、とにかく続きが気になってしょうがない作品ですので、ぜひ読んで欲しいです。

私の少年 高野ひと深 講談社

私の少年 高野ひと深 講談社

アマゾン商品紹介 この感情は、母性?それとも–。スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は、夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は、互いを必要なものと感じていく–。「このマンガがすごい!2017「<オトコ編>第2位! 年齢や立場の違いを超えた二人の交流を描く話題作!!
どんな話ですか? とあるスポーツメーカーに勤める30歳の多和田聡子は、自宅近くの公園で出会った12歳の少年・早見真修に、ひょんなことからサッカーを教えることになる。
複雑な家庭環境が垣間見える真修のことが気にかかり、サッカークラブの試合への送迎を引き受けたり、一緒にお寿司を食べに行ったりと何かと真修を構うようになる聡子。
しかし、それを知った真修の父親は激怒し、聡子の会社へ処分を求めた。結果として地元仙台へと転勤になった聡子は真修の前から姿を消す。
数年後、中学生になった真修は修学旅行先の仙台で聡子と再会し、再び二人は連絡を取るようになる。
聡子のことを思い続けていた真修は聡子に告白するが、聡子は大人としてその気持ちにこたえることはできないと告げ……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 年齢差のある二人の恋といえば年上男性と年下女性で描かれることが多いように思いますが、この作品の場合は女性のほうが年上ということで、それ故の繊細な問題にも触れていてリアリティがありおもしろいです。
一方で真修が女の子と間違えられるほどの美少年として出てくるので、その彼が中学生、高校生と成長していく様をみていると感慨深いものがあります。
恋愛関係だけに限定されない、人と人とのいろいろな関係性について考えることができるので、たくさんの人に読んで欲しい作品です。

乱と灰色の世界 入江 亜季 KADOKAWA

乱と灰色の世界 入江 亜季 KADOKAWA

 

レビュー①

アマゾン商品紹介 4人の天才魔法使い。
10歳の女の子、漆間乱(うるま・らん)には秘密があった。彼女にはサイズが合わない、だぼだぼのシューズ。これを履くと、みるみる変身! グラマラスな美しいオンナへと成長できる。「子どもはイヤ、早く本当の大人になりたいな」。ところがある日、変身後の姿のまま、乱は初恋に落ちてしまった! ……地方都市・灰町を舞台に、4人の魔法使いに起こった4つの大事件を描くマジック・アンド・ライフ。灰町に隠れて暮らす漆間一家に、幸せの日々が訪れるのはいつになることやら。入江亜季によるFellows!連載作品。
どんな話ですか? 灰町に住む漆間家は、魔法使い一家。そこで一番幼い漆間乱は、まだ魔法を上手に使えません。
唯一の得意技は、大人サイズのスニーカーを履いて自分の姿を大人のものにしてしまうこと。
ある日乱は、大人の姿で出会った大人の男性・凰太郎に恋をします。
誰にも必要とされていないと考えていた乱は、ただ唯一自分だけを愛してくれている凰太郎に夢中になりますが、凰太郎は魔法界からやってきた骸虫(むし)に脳を侵されてしまいます。
魔法使いたちは、凰太郎ごと骸虫を殺してしまおうとしますが、乱はどうにか凰太郎だけを助けようと奮闘し……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 表紙を見てもらうと分かると思うのですが、とにかく絵が緻密で美しく、小物まで全部かわいい。
人物の表情も魅力的で、見ているとすぐお話に引き込まれていきます。
ちょっと切ないお話ではあるのですが、現実と魔法が隣り合ったような世界観も楽しく夢中になって読めるので、ぜひ読んでみてほしいです。

レビュー②

どんな話ですか? 人間界の灰町で暮らす、ちょっと和風な独得な雰囲気の魔法使いの一家、漆間家を中心にしたお話。

末っ子の漆間乱は、コミュニケーションが苦手な小学生。

早く大人になりたい乱は、乱には大きい魔法のスニーカーを履くと、大人の美女に変身できる。

ちょっとドジな乱に対して、兄の陣は頭もよくスポーツ万能、家事も一通りできてしまう男前。

狼に変身できる魔法を使う。

父の全は、カラスに変身する魔法を使う黒羽衆のお頭。強くて、人望もある威厳のある頭目だけれど、娘の乱と妻の静にはデレデレ。料理から針仕事までできる主夫でもある。

母の静香は、最強の魔女で絶世の美女。魔法使いの村において、その強い魔力で「虫」を封印している。乱たちが暮らす灰町にはたまにしか帰れない。

主人公の乱はそんな家族に囲まれているけれど、強い魔力がうまくコントロールできない上に、小学校でもうまくなじめずにいる。ある日スニーカーを履いて、変身した姿で、お金持ちで身勝手なイケメン凰太郎に出会う。

うまく生きていけないもどかしさに早く大人になりたい乱と自分の人生に飽き飽きしていた凰太郎が出会う。

一方魔法使いの村では封印していた虫が・・・

なぜその漫画をオススメしたいですか? とてもわくわくする漫画です。

書き込みや描写もとても素敵。なにより登場人物が脇役まで生き生きとして描かれているのがとても魅力的です。

乱が成長していく姿も、ちょっと嫌な感じだった凰太郎が乱によって変わっていくのも、ドタバタしているようで穏やかな雰囲気がします。

設定が凝っているのに、説明的な部分がないのもいい。漫画だけど小説を読んでいるような気分でした。

わたしも乱たちが住む灰町に暮らしたいなと思えるような作品です。

エビアンワンダー  おがき ちか 一迅社

エビアンワンダー  おがき ちか 一迅社

アマゾン商品紹介 姉弟の旅は、魂を巡る旅――。悪魔と契約して悪人の魂を狩り、それを地獄に供給する銀符フレデリカ。弟ハウリィとの旅を描く、本格ファンタジー。
どんな話ですか? 悪魔と契約して望みを叶えてもらう代わりに、悪い魂を狩って地獄にエネルギーを供給する銀符。
小さな弟を手にした代償として銀符となったフレデリカは、魂を狩るため悪人を探し旅をしている。
世の中に悪は多く、フレデリカが獲物に困ることはない。しかし、フレデリカが得た負債はとてつもなく大きく、代償を払い終える気配はなかった。
フレデリカと弟ハウリィは、あるとき不思議な僧侶フェイ・イと出会う。彼はなぜかフレデリカの過去を知っていた。
彼はフレデリカに、悪魔との契約によって得た存在がハウリィであると本人に話すべきだと諭すが、フレデリカはそれをよしとしない。
行く先々に現れるフェイ・イをまきながら、フレデリカは北を目指す。それは、自分を捨てた両親がそこにいるからだった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 独特な世界観のファンタジー作品なので、作品オリジナルの言葉なども多いのですが、設定がよく練られていてわかりやすいので、違和感なく世界に入っていくことができます。
本当は存在しないはずの弟ハウリィの存在に決着をつける物語のラストは、涙なしに読むことができません。
前半からきっちり伏線がはられていて何度も読み返したいお話なので、ぜひ読んで欲しいです。

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

アマゾン商品紹介 高3の乱堂政は、空手大会の帰りに事故に遭う。それから一年後意識を取り戻すと、何と自分の顔が大好きな娘・栗見理奈の顔になっていた!! 更にその後、理奈の双子の姉・由奈と間違われ、もう大混乱……!!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の乱藤は、ある出来事をきっかけに、密かに片思いしていた栗見里奈の双子の姉、由奈と入れ変わってしまいます。
入れ替わるといっても、体も中身も本人(男)のままで、顔だけ由奈(女)になってしまったのです。
由奈はちょうど行方不明中であったため、里奈は乱藤の顔を見て、由奈が帰ってきたと大喜びして乱藤を連れて帰ってしまいます。
由奈ではなかったと知ることで里奈が悲しむ顔を見たくない乱藤は、里奈の前では由奈を演じつつ、本物の由奈を探すことになります。
基本ギャグマンガですが、最後は乱藤が本物の由奈との遭遇を果たし、少しシリアスなやり取りが展開されます。
最終的に本物の姿に戻った乱藤は、堂々と里奈に告白して終わるという、すっきりする気持ちの良い話です。
事故で二目ともつかない姿になった乱藤が、整形手術だけで由奈の顔そっくりになってしまうとか、本物の乱藤の家族はどうしてるのかとか、
突っ込みどころが多い設定もある意味ギャグ要素。
物語の主要な展開は普通に笑えて面白いし、最後は結構感動します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 終始ギャグで展開される作品ですが、コミカルなギャグで、ちょっとした下ネタはあるものの人が不快になる要素がなく、軽やかでライトな物語です。
見ていて気持ちがよく、最後にはちゃんと感動させてくれる点も嬉しいです。
リアリティがあり、作りこみが素晴らしい作品はたくさんありますが、ライトでハッピーな青春ラブコメも見ていて気持ちがよいものです。
全6巻と比較的短いため、手軽に読める点もいいところです。

レビュー②

どんな話ですか? 乱堂政という不良の生徒がバス事故にあい、全身火傷の大怪我を負ってしまう。病院でたまたま持っていた片思いの相手栗見理奈の写真を本人の写真と思われてしまい、栗見理奈と全く同じ顔に整形されてしまう。

その後、栗見理奈と遭遇したときに行方不明の姉の栗見由奈と勘違いされ、そのまま姉として生活することになってしまう。

身体と心は乱堂だが、顔だけは栗見由奈。これからの生活はどうなってしまうのか。王道じゃない不思議なラブコメディ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ラブコメディとしての完成度の高さは勿論のこと、主人公の乱堂政が片思いの相手栗見理奈と姉妹愛を育んでいく様子が感動的です。

片思いの相手としてではなく、家族として人間としての愛情が育っていき、栗見理奈を姉として守ろうと乱堂が日々を過ごす姿は素敵だなと思います。

最後まで相手のことを心から大事にしようとする態度を貫いているのがカッコ良く、心に響くのが不思議な感覚でぜひとも今読んでみて欲しい漫画だなと思います。

自殺島   森恒二 白泉社

自殺島   森恒二 白泉社

アマゾン商品紹介 「自殺島」─それは、自殺を繰り返す“常習指定者”達が送られる島。主人公・セイも自殺未遂の末、その島へと辿り着いた。果たして、セイ達の運命は!? 極限サバイバルドラマ待望の第1巻リリース!!
どんな話ですか? 自殺未遂者数十人が強制的に集められ、法律のない島「自殺島」で生活することを余儀なくされる、自殺島での人々の生活を描いた作品です。
自殺島には彼ら以外に人がいないため、山や海で狩りをし、農耕をして、自分たちの生活を支えなければいけません。
主人公のセイを初めとした元自殺志願者たちは、みな心に大きな傷を負っていますが、自殺島での生活の中で次第に生きる気力を取り戻し、過酷な環境で協力して生きていきます。
自殺島には法律がないため、略奪やレイプや殺しも自由。
無法者たちによって集団が荒らされますが、ルールを作ったりときには暴力で統制したり、何とか危機を克服して、集団で生きていく術を模索していきます。
物語の後半は、二つに分かれた集団の抗争がメインに描かれます。
人間の醜い欲望がとてもうまく表現されており、自分の中にも本質的に備わった醜い性質を見せ付けられる思いです。
自殺島での様々な出来事の中で、大きく成長する主人公セイの葛藤も見どころです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自殺島での生活は、人間が自然で生きていくありのままの姿です。
無法状態で何の技術力もない環境は、現代の人が原初に戻ったリアルな姿のように思います。
物質に満たされているのが当たり前の世の中で、忘れられている人間ド同士の密な関係を教えてくれます。
見ていて辛く悲しいシーンも多いですが、最後には上手く話が終息します。
ご都合主義でもなく、過剰にネガティブに偏るでもない、良い話だと思います。

花とみつばち 安野モヨコ 講談社

花とみつばち 安野モヨコ 講談社

アマゾン商品紹介 どうしたら女の子にモテるようになるんだッ!? 高校生の格差社会、もちろんモテるかモテないかが最重要秩序のシビアなヒエラルキー社会。末端じゃないけど、フツーでモテない男子・小松。ある日、どう考えてもムリめな女子にときめいてしまい、モテ男を目指して精進することに……。偶然出会った美女姉妹に理不尽なモテ指導を受けるなか、小松の勘違い暴走が始まった!! 安野モヨコ、初の青年コミック!!
どんな話ですか? 笑って泣ける、王道の青春ラブコメマンガです。
冴えない男子高校生の小松は、同じく冴えない男子高校生の山田くらいしか友達がおらず、クラスのギャル軍団にいつも馬鹿にされ、劣等感にさいなまれる日々お送ります。
自分だってもっとあか抜けてモテたい!そう思った小松は、ある日勇気を出して、メンズエステへと足を運びます。
そこで出会った双子のエステティシャンに面白がられ、彼女たちからモテ道を教わり、モテ男になるためレッスンが始まるのでした。
髪の毛のセルフカットに失敗したり、女の子への対応を誤ったり、必死で頑張る小松のドジな失敗がとても笑えます。
それでも少しづつイイ男になっていき、徐々にクラスの女の子たちからの評価を変えていく小松。
地味系女子だけど腹黒な長沢ちゃんに興味をもたれ、ギャル軍団のリーダー太田ともなぜか仲良くなっていき…
女の子たちとの関わりの中で、外見だけでなく内面も成長する小松を通して、イイ男とは何なのかを学びます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ギャグマンガですが、登場人物たちが語る「モテる男の条件」や「恋愛の極意」みたいなものは、とても本質的で思わずうなずきます。
特に、若い世代にとっては目からウロコとも言えるような、本当にためになることも教えてくれます。
小松がよくある男子学生の失敗をたくさんしてくれるため、同じ失敗をしないように、人の振り見て我が振り直すことができます。
恋愛って何だろう、モテるって何だろうという、一見恥ずかしい内容を、ストレートに描いてくれるから、若い人にとって共感できる内容になっているでしょう。

ぼくらの  鬼頭莫宏 小学館

ぼくらの  鬼頭莫宏 小学館

アマゾン商品紹介 あらすじ/夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…(第1話)。●本巻の特徴/突如現れた2体のロボット。1体をココペリが操り、もう1体の“敵”との戦闘が開始される。自らを宇宙人と明かすココペリは、最初の戦いを終えると「この後は君たちが地球を守るんだ」と言って姿を消してしまう。これは、本当にただのゲームなのか…? 15人の戦いが、いま幕を開ける!!
どんな話ですか? いわゆる鬱系マンガです。
15人の中学生が主人公の、巨大ロボットに乗って未知の敵と戦う、一見王道ロボットアニメのような話です。
この漫画の大きな特徴は、ロボットを操縦した人間は必ず死ぬということ。
ロボットは人間の生命力をエネルギーに稼働するため、戦いが終わるとパイロットは絶命するのです。
主人公達は、そのことを後から知るものの、時すでに遅く、パイロットの運命から逃れることができません。
そのうえ、もし一人でも戦いを放棄するか、戦闘に負けるかすると、その時点で世界が滅びるという事実まで明らかになります。
つまり、戦っても戦わなくても、パイロットにとっては自分が死ぬことに変わりはないということです。
そんな絶望的な状況下で、主人公たちはそれぞれの思いを胸に、戦っては死んでいき、残りのパイロットにバトンを繋いでいきます。
このように、ただでさえ心がえぐられるような辛い設定なのに、中盤からさらに追い打ちをかけます。
主人公たちは人間のあらゆる醜さを目の当たりにし、命がけで戦う意味に疑問を抱き出す中、想像もしなかった敵の正体を知って動揺します。
果たして、自分の命を犠牲にしてまでこんなにも醜い世界を救う必要があるのか?そんな主人公たちの心の葛藤が終始描かれます。
とことん救いようのない憂鬱な展開に、いったいどのような結末を迎えるのかがとても気になり、一度読みだしたら最後まで止まりまくなります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 中学生の子供たちが直面するあまりにも残酷な運命を見せられ、自分の境遇がいかに恵まれているかを思い知らされます。
行動や考え方を改める、良いきっかけを与えてくれます。
15人の主人公たちの心理描写が非常に丁寧に描かれており、どんな人でもきっと誰かの境遇と自分が重なり、共感を抱くでしょう。
人間の醜さの描き方も秀逸。この世界で生きていくことの生きづらさや、大人の汚さの表現は胸に刺さります。他人事には思えません。
人の命をテーマに扱い、斬新な手法で命の大切さについて教えられる、とても酷な話だけど素晴らしい作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? ・考えさせられる作品を読みたい人
・濃いテーマを扱う作品が好きな人
・鬱マンガが好きな人
・過激な作品が読みたい人
読んだことによるエピソード 過酷な運命を背負った人を思い、自分の境遇を嘆くことなく、できることをやろうと思いました。