マジンガーZ 永井豪とダイナミックプロ 徳間書店

マジンガーZ 永井豪とダイナミックプロ 徳間書店

アマゾン商品紹介 永井豪画業50周年を記念して傑作ロボットマンガ『マジンガーZ』を単行本化!
『スーパーロボット大戦』などでマジンガーZは知っていてもストーリーまで知らなかったという方から、かつて読んでいたけどちょっと忘れてしまったという方まで、お手頃価格で一気読みできる決定版です。
カバー新規描き下ろし、最新ロングインタビューも収録!

レビュー

どんな話ですか? 天才ロボット工学博士である兜十三の孫である兜甲児が、祖父の形見であるスーパーロポット「マジンガーZ」に搭乗し、古代ミケーネの残した機械獣軍団を使い世界征服をもくろむ「ドクターヘル」の野望を打ち砕く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人が搭乗する巨大ロボットの最初の作品であり、超合金Zや光子力といった夢のある設定、ロケットパンチをはじめとする斬新で多彩な武器が印象に残る。
また敵もロボットとは思えない鋭敏な動きから、まるで獣だという事でストーリー中に機械獣とネーミングされたのも心に残っている。
特に子供心に訴え、科学の進歩に興味を抱かせる良い作品だと思う。

風の谷のナウシカ 宮崎 駿 徳間書店

風の谷のナウシカ 宮崎 駿 徳間書店
アマゾン商品紹介 月刊「アニメージュ」に連載され、
スタジオジブリ長編アニメーション映画
「風の谷のナウシカ」の原作となった、
オリジナルコミックスの第1巻。
アニメージュ1982年2~9月号掲載分収録。「火の七日間」と呼ばれる戦争によって
巨大産業文明が崩壊してから千年。
荒れ果てた大地には「腐海」と呼ばれる
有毒の瘴気を発する菌類の森が広がり、
衰退した人間の生存を脅かしていた。
酸の海のほとりに、海から吹く風によって
腐海の毒から守られた「風の谷」という
辺境の王国があった。
そこでは、王女のナウシカを中心に
人々は自然を尊び平和に暮らしていたが、
大国トルメキア軍の侵略に遭い…。

レビュー①

どんな話ですか? 火の七日間と呼ばれる戦争によって都市群は有害物質をまき散らして崩壊し、その後地表は腐海と呼ばれる有毒ガスを排出する菌類と巨大な虫が生息する森に覆われ人類は僅かに残された汚染のない地域に生息していた。
しかしこのような世界情勢でも国家や民族間の争いは存在していた。
風の谷の族長の娘ナウシカの人と自然の歩むべき道を求める姿を描いた作品。
有毒ガスを吐いている腐海の植物は実は悪くなくて土に含まれた有毒物を地球が腐海を通じて浄化しているという設定。
また有毒でマスクを外すとすぐに死んでしまう死の世界なのに不思議な美しさを持った腐海等、数多くの魅力を持ったファンタジー作品。
スタジオジブリの初回アニメ作品となり宮崎駿監督自身が原作者でアニメージュに連載していた作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 設定や世界観など卓越した発想と奥深い訴える内容に感銘を受ける。
ジブリの作品は数多くあるが宮崎駿監督自らが原作者であるこの作品は、個人的には今でもNo.1だと思っている。

レビュー②

どんな話ですか? 宮崎駿監督による劇場アニメーション映画『風の谷のナウシカ』の原作コミックです。1982年2月からアニメ雑誌『アニメージュ』に連載され、1984年の劇場公開後も執筆が続けられ、1994年に完結しました。全七巻のコミックのうち、映画に該当する部分は最初の2巻のみ。コミックでは映画に描かれていない物語の世界や数多くのキャラクターが登場します。

作品自体のメッセージも、映画よりもより深いものになっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 宮崎駿監督ならではの大胆な作画やスピード感だけでなく、ち密な世界観やキャラクターの作りこみ、作品全体の人間に対する問いかけなど、壮大なスケールで描かれたエピックストーリーです。架空の世界でありがなら、現代の科学文明の問題点や課題とも通じるものがあり、読みながら考えさせられます。映画を観た人はもちろん、まだ映画を観ていない人にもこの漫画作品はオススメです。ジブリ作品の原点とも言える、宮崎駿さんの世界を堪能できます。

レビュー③

どんな話ですか? ものすごく壮大なスケールで描かれた地球の未来、人類の未来を宮崎駿さんの絶妙な表現方法で描いた永遠の一作。主人公のナウシカと周辺諸国との関わり、生きる意味について考えさせられる作品です。人類がめちゃくちゃにしてしまった環境汚染された世界を火の七日間とその後できた腐海によってリセットする、それを支持する人類の一団とそれに抗う人たちの一段との戦い、それに振り回されながらも自然と共に生きようとするナウシカの人生を描いた作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画を読むと人生観が変わります!あぁ人間でよかったと思うところもあれば、人間なんていなければよかったのにと思う部分もあったり、自身の感情が揺さぶられます。登場人物もそれぞれに特徴があり、人生観が表れています。誰も不正解でも正解でもない、蟲も人も共に生きて生こうと解くナウシカの心の葛藤も見ものです。戦争場面もありますが全体的に暴力的な部分は少なく、死の場面も美しく、感動的にまとめられています。お供のキツネリス、テトが死ぬところ、ユパミラルダが人生を全うする場面など、もう感動の涙でタオルが必要です。

MONSTER 浦沢 直樹 小学館

MONSTER 浦沢 直樹 小学館

アマゾン商品紹介 ヨーロッパを舞台に繰り広げられる、衝撃のサイコ・サスペンス!!デュッセルドルフ・アイスラー病院の日本人医師・天馬賢三は、人道的見地から少年ヨハンの命を救う。それがすべての始まりだった…。ヨハンの真の姿は? 天馬の運命は? ヨハンをめぐる天馬の旅は続く。

レビュー①

どんな話ですか? 西ドイツで働く日本人天才脳外科医Dr. テンマがある日、院長の命令を無視して自らの判断で頭に銃弾を受けて重傷の少年•ヨハンの命を救ったところから物語は始まります。院長の指示に従わなかったため出世街道から外れてしまったテンマでしたが、同時期に院長、外科部長が何者かによって殺害されたためチャンスが巡ってきます。しかし命を助けた少年ヨハンとその双子の妹は病院から姿を消してしまいました。そして9年後、外科部長になったテンマの前に青年になったヨハンが現れ、テンマの患者を目の前で射殺し、9年前の院長ら殺人を告白します。殺人鬼の命を助けてしまった。テンマは殺人の容疑者となり敏腕刑事に追われながらも自らヨハンに手を下すためにドイツを奔走します。その道中での人間ドラマ、そしてヨハンの双子の妹の記憶から蘇る怪物の過去。最初から最後まで目が離せない本格ミステリー漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では最初、主人公のテンマしかヨハンの存在を認めておらず、文字通り「孤軍奮闘」の状況からスタートします。しかし、そんな中でもテンマは自ら道を切り開いて行きます。道中ではテンマを支持する人が増えていきますが、それは信じてくれるように懇願されたからではなく、テンマのひたむきさと人を思う行動を見て信頼するようになったのです。ミステリー部分もスリルがあって楽しめますが、人の根幹にある思いとそれに伴った行動は周りの人の心を動かすという様もぜひ読んでいただきたいです。

レビュー②

どんな話ですか?  ドイツのデュッセルドルフで脳外科医として働く日本人医師Dr.テンマは天才との呼び声も高く、委員長の娘との結婚も決まり、順調な人生を歩んでいた。ある日テンマは、頭に致命傷を負った少年ヨハンを病院の指示を無視して治療する。しかしそのことが原因で彼は病院での地位を追われることになった。

それから10年後テンマの前に青年となったヨハンが姿を表す。彼はテンマの患者を目の前で虐殺し何処かへと去ってしまった。怪物を蘇らせてしまったことを悔いたテンマは病院を辞め、ヨハンを殺すため追跡の旅に出る。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「MASTERキートン」に続く浦沢直樹氏のリアル路線青年マンガです。当時のヨーロッパの社会情勢を背景に取り、様々な人物や団体の思惑が入れ込んだ物語は迫真そのもので、浦沢氏の作家としての高い技量を知ることができます。また、サスペンスの作り方なども非常に巧妙で、一度読み始めると最後まで辞められなくなってしまうような中毒性があります。

そして何よりも魅力的なのは個性的な登場人物の数々。特に謎に満ちた殺人鬼ヨハンは「ジョジョの奇妙な冒険」のディオにも似たサイコパスな悪役としての独特な魅力がある人物で、個人的に数ある漫画の中でも1,2を争うくらいに好きなキャラクターです。

レビュー③

どんな話ですか? ドイツとチェコを舞台にしたサスペンス漫画です。1986年の西ドイツで天才の日本人脳外科医ドクターてんまが大手病院で働いている。ある日頭に銃でうたれて重傷の少年が搬送される。後ほど、に政治的な重要な人物も搬送され、院長が少年を諦め、政治家の治療を命令する。ドクターてんまは命令無視して、少年が先に搬送されたから、少年の治療始める。その少年が生きることができるが、その時点のドクタてんまの平凡の生活が変わってしまい、知らないうちのドイツ中で犯罪者と発表され、その少年を探す物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? デスノートと似ています。殺人犯、正義の意味を中心にした物語で、面白いです。人の生き方とか、いい人にも悪があり、悪い人にも善があることです。日本人の作家がドイツとチェコ舞台にして、すごく分かりやすく、始めたらはまるぐらい感じに書いてあります。長いので、時間はかかりますが、もったいないことではないです。人はどれだけ冷たくなり、どんなにひどいことができるのかを書いてあり、必ずそういう人に逆らう人物が存在することもはっきりしてある。

ピグマリオ 和田 慎二 白泉社

ピグマリオ 和田 慎二 白泉社

レビュー

どんな話ですか? 人間と精霊の間に生まれた王子クルトは、8歳の誕生日を前に母親が悪神の娘メデューサによって石化されていた事を知ります。母と、共に石化された村人を救うため旅だったクルトは、旅先で幾多の苦難を乗り越え、大勢の仲間と知り合い成長していく物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ザ・王道ファンタジーといえるストーリーです。単行本時は全27巻構成で、じっくり時間をかけ王子クルトや仲間達の成長を描いていました。また敵方のエピソードもしっかり描かれているのが特徴で、ただの勧善懲悪ストーリーではありません。泣ける話が読みたい方、主人公の成長物が好きな方にお薦めです。

銀河鉄道999 松本零士 小学館

銀河鉄道999 松本零士 小学館

アマゾン商品紹介 ▼第1話/出発(たびだち)のバラード▼第2話/火星の赤い風▼第3話/透明の女 ガラスのクレア▼第4話/タイタンの眠れる戦士▼第5話/大盗賊アンタレス▼第6話/迷いの星の影(シャドウ)▼第7話/彗星図書館▼第8話/暗黒星メフィストの黒騎士▼第9話/水の国のベートーベン▼第10話/大四畳半惑星の幻想 ●主な登場人物/星野鉄郎(機械の体を手に入れるためにアンドロメダを目指す少年)、メーテル(鉄郎とともに“999”で旅をする謎の女性) ●あらすじ/1000年もの間生きることができる機械の体を夢見る少年・星野鉄郎とその母親。しかし、機械伯爵の人間狩りにより母親は殺されてしまう。逃げ延びた鉄郎も吹雪の中、力尽き倒れてしまうが、謎の美女・メーテルによって助けられる。しかもメーテルは、自分と同行してくれれば、ただで機械の体を手に入れることができる星・アンドロメダへ行く“銀河鉄道999”の乗車パスもくれると言うのだった(第1話)。▼鉄郎たちを乗せ、アンドロメダへの長い長い旅が始まった銀河鉄道999が、最初に停車駅したのは火星。かつては地球の植民星として栄えた火星も、現在はどこまでも廃墟が続く寂しい地となっていた。鉄郎は、火星に住む娘・フレーメの案内で、かつての都・大シルチスへ向かうのだが…(第2話)。 ●本巻の特徴/鉄郎が、ただで機械の体を手に入れることができるアンドロメダ星へ向かう銀河鉄道999に乗り込むいきさつが描かれる。 ●その他のデータ/地球(第1話)、火星(第2話)、土星(第4話)、氷の惑星・冥王星(第6話)、彗星の巣・コメットゾーン(第7話)、惑星メフィスト(第8話)、水滴星・4D-3(第9話)、明日の星(第10話)

レビュー①

どんな話ですか? 母親を機械伯爵に殺された少年鉄朗は、母の最後の言葉に従い機械の体をタダでもらえる惑星を目指して、銀河超特急999に乗り込みます。謎の美女メーテルと共に、数々の惑星を巡る鉄朗の旅が始まります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 進学や就職などで新しい土地に移り住む時独特のわくわく感、それに似た感動がこの漫画には詰まっています。未知の惑星へ降り立つ緊張感、星毎に異なる風土や文化、独自の生態系、毎話異なる舞台設定をこんなにも考えつくなんて凄い!と子供心に興奮したものです。
ワクワクドキドキしたい方、旅が好きな方、宇宙に憧れを抱いている方に読んでほしい作品です。

レビュー②

どんな話ですか? 機械人間たちに、目の前で最愛の母親を殺された少年星野鉄郎が永遠の命、機械のカラダを手に入れるために、突然現れた謎の美女メーテルとともに、宇宙列車銀河鉄道999に乗り込み、数多くの惑星を旅し、機械のカラダをくれる星を目指して旅を続ける。道中色んな苦難、試練に襲われ、また悲しい別れを繰り返しながらも、人々の優しさ、友情に力と勇気をもらい、その人達の心とともに鉄郎とメーテルは力を合わせ宇宙の旅を続ける。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この作品を数十年前に読み、またテレビや映画でも観て、感動したことが今でも脳裏に焼き付いている。最近久しぶりに読み返し、また映画を観る機会もあり、子供の時に感じたものとは違う、また別の感動をおぼえ、少年が悲しみや別れ、心の痛みを繰り返しながらも、夢を追いながら少しずつ大人へ成長していく、誰にでもあったであろう少年期を思い出させてくれる。メーテルの美しさ、その他の登場人物たちも素晴らしくいい奴で、ぜひ読んでほしい。

がんばれ!キッカーズ ながいのりあき (著) 小学館

がんばれ!キッカーズ ながいのりあき (著) 小学館

アマゾン商品紹介 サッカー大好き少年、大地翔は北原小学校のサッカー部・北原キッカーズに入部した。ところが、キッカーズには監督やコーチもいなく、メンバーは練習もせずゲームで遊んでいる。翔は、おんぼろキッカーズをなんとかしようと県下一の強豪・南陽SC(サッカークラブ)に練習試合を申し込むが…

レビュー

どんな話ですか? おんぼろサッカーチームの北原キッカーズ。すでにやる気も無くしてふてくされていたところに、名門サッカーチームのユニフォームを着た大地翔が登場。しかし腐りきったチームはそう簡単に変わらない。地区の強豪チームである南陽SCとの練習試合を取り付けてくるころからチームは少しずつ変わっていくのだが果たして。また面白いのはキャプテン翼のオマージュと思われる点である。主人公が転校してくるところから始まり、キャラも大地翔は大空翼、天才キーパーの上杉光は若林源三などその他も共通点が豊富に存在している。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 頑張り屋でサッカーセンス抜群の大地翔を中心とした涙と感動と友情のドラマは見るものを熱くせてくれる。青臭く古臭い熱血マンガであるが、だからこそ感じる部分も多々あるのではと思う。メンバーのレギュラー争いや離脱、加入、引き抜きなど、実社会でも起こり得るであろう問題の描き方も上手く表現されていて感心させられる。作画も迫力がありサッカープレーの描写を上手くとらえており、引き込まれるのだ。この漫画を読み終えた後はサッカーが好きになること間違いなし。

彼方から ひかわきょうこ (著) 白泉社

彼方から ひかわきょうこ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 下校途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界へ飛ばされた女子高生・典子。見知らぬ森の中で怯える典子を救ったのは、渡りの戦士・イザーク。この2人の出会いから、世界は大きく動き始める——。

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の女子高生典子が事件に巻き込まれ、突然異世界に飛ばされるところから始まります。見知らぬ世界で初めて会った渡り戦士イザークと成り行きで行動を共にするのですが、一緒に旅をする内に、お互いに惹かれていき愛し合うようになります。実は二人は予言で「目覚め」と「天上鬼」という運命を背負っていて、そのせいで追っ手から狙われ、危ない目に何度も合いながらも、信頼し合い切り抜けていきます。最初はクールだったイザークが、典子の存在なしでは生きていけないほどになる様子は微笑ましいです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ファンタジーと冒険少女漫画が好きな人には、絶対にオススメです。ひたむきな主人公の典子と、強くて優しくて実は心に闇を抱えている戦士のイザークとの恋愛が主軸ですが、助けてくれる人達や精霊など、周囲の人達との関りも素敵です。20年以上前の漫画なので、少し絵柄が古い感じは否めませんが、第35回星雲賞コミック部門を受賞していて、異世界ファンタジーの王道の漫画です。二人で未来を変えようと決意してからは、宿命に負けないでと応援すること間違いないです。

レビュー②

どんな話ですか? のんびりした性格の女の子(典子)が、高校から帰る途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界に飛ばされてしまうファンタジー漫画です。飛ばされた先で、「花虫」と呼ばれる化け物に襲われそうになりますが、間一髪のところで渡り戦士(イザーク)に命を救われます。異世界ファンタジーにありがちな「なぜか言葉が通じる」という設定は一切なく、典子はイザークと身振り手振りでやり取りしながら、何とかその世界で生きていこうとします。ほのぼのとした人間関係の中にも、異世界での国同士の争いなども描かれている奥深い漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私がこの漫画をおすすめする理由は、何といっても主人公が魅力的だからです。典子は他の登場人物のように超能力や武術を使えるわけではありませんが、困難な状況でも常に前向きさを失わないのが一番の魅力です。「何の力もない」という自分を認めたうえで、常に「今の私にできることは何だろう」と考えられる、そんな地の足についた考え方をできる典子は、見ていてとても安心感があります。異世界を舞台にした漫画ですが、現代を生きる私たちにとって、大切なことを教えてくれる漫画だと思います。

絶愛-1989- 尾崎南 (著) 集英社

絶愛-1989- 尾崎南 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【鋭い瞳に魅せられた究極の愛】南條晃司は、小5の時に出会った鋭い瞳の少女が忘れられないでいた。時が経ち、人気歌手となった晃司は、高熱のために路上で倒れていたところを、サッカー少年・泉拓人に拾われる。その拓人こそ、晃司が想っていたあの少女(実は男)だった! 衝撃の愛の物語が始まる! 【同時収録】Ballad―バラード―

レビュー

どんな話ですか? 人気歌手の南條晃司は、ある雨の日に酔って寝ているところを、高校生の泉拓人に拾われます。風邪で声が出なくなった晃司は、そのまま泉の家に居候することになります。

泉はサッカー一筋で、晃司のことは何も知りませんでした。

ある日。泉が強烈なシュートを決めた瞬間。晃司は気がついてしまったのです。泉は、自分がかつて心を寄せた初恋の相手だということに。

勘違いで女の子だと思っていた晃司は、泉が男だとわかり落胆します。ですが、なぜか泉から離れることができないのです。

駄目だとわかっていながら、激しく拓人に惹かれていく晃司。そして、晃司の気持ちを知って最初は拒絶していた泉ですが、次第に心を開いていきました。ですが、それは決して恋愛感情ではありませんでした。

ですが、自分に恋焦がれ苦しむ晃司の姿に、拓人は身を任せることを決めるのです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 人が人を愛するということはどういうことなのかを教えてくれる作品です。

晃司は、たった1度だけ見かけた、まるで野生動物のような眼差しをした少女に恋をしていました。

再会したときに、実は泉が男だとわかっても、晃司の気持ちは変わりませんでした。晃司にとって、泉が男でも女でも関係なかったのです。泉がいてくれるということが重要だったのです。

こんなに深い愛を表現した作品を、私は読んだことはありませんでした。男性同士の恋愛を描いた作品ですが、男女問わず知って欲しいと思いました。

ケロケロちゃいむ 藤田まぐろ (著) フェアベル

ケロケロちゃいむ 藤田まぐろ (著) フェアベル

アマゾン商品紹介 どこか深い森の真ん中にあるかえるの国に、かえる族の姫・ミモリはたくさんのかえるに囲まれ幸せに暮らしていた。ある日、かえるの国に少年のアオイがやってくる。アオイは水にぬれるとかえるになる魔法を、ミモリの兄・マカエルにかけられていた。そんなアオイの魔法をとくためにミモリとアオイは冒険の旅にでかけることに!!アニメにもなった藤田まぐろの大人気作品!

レビュー

どんな話ですか? カエルの国のお姫様の主人公ミモリが、ある日水を被るとカエルになってしまう少年アオイと出会う。

ミモリの兄のミカエルに魔法を掛けられたアオイはミモリが解く方法を知っていると聞き、国を訪れるがミモリは方法を知らなかった。

アオイの魔法を解くために、ミモリは初めて国の外に出て手掛かりを探す冒険を始める。

また、冒険の中で行方不明の両親の手掛かりを掴んだり、天敵の蛇族の姫スーと出会ったり、様々な困難を乗り越えていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ミモリの能天気だか前向きな言葉に勇気を貰える。口ぐせは「大丈夫だよ」で、当時幼かった私でも何度も優しく勇気づけて貰えた。

敵の蛇族の姫のスーやその兄のシャド、可愛いマスコットキャラの様なイモムシ達。今ではよくある設定に思えるが、どのキャラも魅力的で今似ているキャラ達の元祖と言っても過言ではない。

一番感動したのは作者の伏線の回収方法。これは今の情報社会では難しい、この作品しか出来ない大掛かりな伏線で、最終巻で明らかになる。カエルの文字で暗号化された呪文は、解読する価値ありで今でも思い出すだけで感動できる。是非読んで欲しい。

 

リベロの武田 にわの まこと (著) ビーグリー

リベロの武田 にわの まこと (著) ビーグリー

アマゾン商品紹介 サッカー大好き少年ながら、これまでサッカー経験がほとんどなかった主人公の武田弾丸。しかし、あけぼの高校にきて、ようやくサッカー部に入部。彼のポジションは攻めも守りもこなすリベロ。チームの核に彼を据えたあけぼの高校サッカー部の快進撃が始まる!

レビュー

どんな話ですか? チョコボールのような体型の男子高校生、武田弾丸(たま)。彼の父親は日本代表としてオリンピックにも出場した程のスターだったが、自身は今まで一度もサッカー部に入部した事が無かった。というのも行く学校行く学校サッカー部の「サ」の字も無いという縁の無さ!今度こそ、と通った高校は弱小サッカー部はあるものの部員の大半がやる気のないどうしようもないところだった。入学初日に出会った上杉不破人達と切磋琢磨しながら、とんでもない身体能力による超能力のようなサッカープレイで国立へ立つ事を目指す!
なぜその漫画をオススメしたいですか? ぶっ飛んだギャグセンスで理解不能でありつつもなんか笑ってしまう強引な内容。そして高校生達のちょっと可愛い印象もあるピュアな、サッカーにかける想いも描かれていてギャグ98%シリアス2%というこの作品は普通のサッカー漫画では無いのです。なにせ登場する高校生のほとんどが人間離れしたプレイで相手を翻弄、自分の能力を一時的に高める事で壁をも破壊してしまう威力のシュートを放ったかと思えばその後遺症で倒れたり精神が幼児化したりと、一見めちゃくちゃなようで考えられた内容は見ていて飽きません。