バジリスク~甲賀忍法帖~ 山田風太郎, せがわまさき (著) 講談社
アマゾン商品紹介 | 江戸の世、天下人・徳川家康は甲賀(こうが)と伊賀(いが)という忍法の二大宗家を相争わせ、十人対十人の忍法殺戮(さつりく)合戦の結果どちらが生き残るかによって、三代将軍の世継ぎ問題を解決させることにした。だが憎み合う両家にあってそれぞれの跡取り、甲賀弦之介(げんのすけ)と伊賀の朧(おぼろ)は深く愛し合っていた――。時代に翻弄(ほんろう)される忍術使いたちのあまりにも過酷な運命の幕が上がる!! |
レビュー
どんな話ですか? | 徳川三代目になる跡継ぎを決めるために忍者に殺し合いをさせるという内容。選ばれた忍者は、甲賀と伊賀。この忍者たちは互いに憎み合っていたが、不戦の約定にて戦うことを禁じられていた。実は、約定が解かれる丁度その頃、憎しみ合っていても何もならないと甲賀と伊賀の跡継ぎ同士の結婚が決まったばかりだった。だが、約定が解かれた事で彼らは殺し合いをするになってしまう。互いに想いあっている甲賀と伊賀の跡継ぎ同士だが止める術はなく忍者同士の殺し合いの忍法合戦が始まる。 |
なぜその漫画をオススメしたいですか? | 忍者漫画としてもよく出来ており、絵が美しい。山田風太郎先生の原作を読んだ後でも違和感ない物語の構成。また、オリジナル話を入れているにも関わらずその話もしっかりと原作のイメージを守っているところです。甲賀と伊賀の殺し合いもさることながら、結婚を決めた後の二人が互いを想い合う姿に読んでいるこちらもじんときます。また徳川の跡継ぎ問題を他の者たちを使って片付けるという設定も面白かったです。提案側の忍なら何が起ころうと自分たちにはなんの被害もない、そう言いきる残忍さが忍たちへと感情移入しやすくしていると思います。 |
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