カンナさーん! 深谷かほる 集英社

カンナさーん! 深谷かほる 集英社
アマゾン商品紹介 『マリーゴールド』の末っ子カンナが、ママになって再登場!! 愛する家族に囲まれ幸せな毎日を送っていたけど、何やら起きそうな予感が…!? 『これがシアワセ!?』も同時収録。
レビュー
どんな話ですか? 主人公のカンナは決して美人とは言えないが、前向きで明るい性格の持ち主。彼女は夫の礼と、レオという名の息子と3人で暮らしています。

ある日、レオの誕生日に家族で過ごそうと礼を待っていたカンナとレオですが、いくら待っても帰ってきません。結局夜遅くに帰ってきた礼を怪しいと思ったカンナは、後日礼が元恋人と不倫をしていたことに気づいてしまいます。カンナは礼に激しく詰め寄りますが、礼が彼女に遊びではなく本気になっていることを知ってしまいます。

考えた結果カンナは礼と離婚することを決意しますが、まだどこかで礼を気になっている様子。モヤモヤを抱えたままカンナはシングルマザーとしてレオと親子二人の生活をスタートさせます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? おそらくどこにでもいる夫婦のあり方をリアルに描いていて、主人公カンナを始めとする様々な登場人物に共感したりまたはイライラしたり、感情移入しながら読み進めていける魅力があるからです。どんな逆境でも決して否定から入らず、まずはポジティブに受け止めようとするカンナの前向きな性格には、とても敵わないなと思う以上に憧れを抱きます。

こんな人になりたいなと思わせてくれる、読む人を前向きにさせてくれる漫画だと思います。

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

アマゾン商品紹介 小4、小2、年中さんの男3兄弟を育てるスミ。
認知症気味な姑の面倒を見る恵子。
その日暮らしの年下男と同棲中のマキ。
育児、介護、独身と、それぞれが不安と不満を抱えて日々を過ごしていたある日、
思いもよらぬ人生の転機が!? エッセイコミックで人気の作者が描く、
40代女性3人の泣き笑い人生劇場!!

レビュー

どんな話ですか? 認知症の姑問題を抱える恵子、年下男と同棲中のマキ、3兄弟を育てるスミの40代女性3人が抱えるそれぞれの生活のリアルな姿が描かれている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? もうすぐ40代で、こうゆうことってあるよなあと共感して読み進めました。

かんかん橋をわたって 草野誼 (著) ぶんか社

かんかん橋をわたって 草野誼 (著) ぶんか社

アマゾン商品紹介 住み慣れた「川南(かーなみ)」から、橋ひとつ向こうの「川東(かわっと)」に嫁いだ萌(もえ)は、
上品で優しい姑・不二子(ふじこ)に引き目を感じながらも嫁としてなじもうとしていた。
ところが萌の時だけ米がうまく炊けないなど、日々に違和感を感じるうちに、恐ろしいことがわかってくる。
町の人が耳打ちした「気をつけたほうがいいわよ。あの人は『おこんじょう』だから」とは?
恐ろしさに身震いが止まらない! 嫁と姑の千日戦争!
どんな話ですか? 町の中心を流れる川に隔てられた「川南」地域から「川東」地域に嫁いできた萌は家事の失敗続きで同居する夫の家族に小言を言われながらも、夫の母・不二子の厳しくも優しい様子を尊敬して明るく頑張っていた。
しかし萌はあるとき自分の失敗が不二子による嫌がらせだったこと、不二子は「川東いちのおこんじょう(意地悪)」と呼ばれていること、
さらには川東には「嫁姑番付」が存在し、自分はその4位であることを知っていく。
姑との関係に悩みながらも、持ち前の明るさ・根性で川東の嫁たちをまとめ上げていく萌。
明かされていく嫁姑番付の謎。そして真に川東を支配している「ご新造様」の存在とは…。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初のうちは普通の嫁姑問題なレディコミ…という印象の作品なのですが、「嫁姑番付」なる謎の番付が出てきたあたりからこれはちょっとおかしいぞ?という感じになってきて、最終的には川東を圧政で支配する「ご新造様」VSクーデターを起こした川東の嫁や住民たちの物理的な対決…という、最初からは想像もできない流れに。
荒唐無稽な展開ゆえに嫁たちはどうなってしまうの!?と先が気になって読み進めてしまいます。
表面的には嫁たちの蜂起という様相を描きながら、まさに少年漫画のような友情・努力・勝利!のストーリーで新鮮な味わいのある作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 漫画ジャンルのカテゴリに囚われない一風変わった作品を読んでみたい人、友情・努力・勝利!が好きな人、女同士の熱い友情が見たい人
読んだことによるエピソード 特になし。