パタリロ!   魔夜 峰央 (著)  白泉社

パタリロ!   魔夜 峰央 (著)  白泉社

レビュー

どんな話ですか? 常春の国・マリネラの少年国王パタリロが巻き起こすドタバタを描いたギャグマンガ。基本はギャグで読み切り形式が多いので、途中から読んでも楽しめるが、一部に長編のストーリーやミステリーもの、泣ける話もある。
ロボット工学に精通したマリネラ国王パタリロとお付きの武官であるエリート集団タマネギ部隊、英国MI6の腕利きバンコラン少佐と愛人で元殺し屋のマライヒ、魔界の大魔王アスタロトなど魅力的なキャラクターが多数。
作者であるミーちゃんも登場人物としてよく出てくるのも特徴。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかくギャグの量に圧倒される。元ネタがわからなくてもクスリと笑えるものが多いが、初めて読んだ頃はわからなかった元ネタが20年たってわかるようになったりすると感動する。何年たっても古くならないし、何度読み返してもそのたびに新しい発見があるので飽きない。

落語ネタや時事ネタだけでなく、戦前に流行った歌の歌詞なんてものまであったので、語彙力や雑学も自然に覚えてしまう。

江戸時代設定の話もあるため、江戸時代の生活にも詳しくなれる。

あいまいみー ちょぼらうにょぽみ 竹書房

あいまいみー ちょぼらうにょぽみ 竹書房
アマゾン商品紹介 倉持南高校漫画研究部に所属する4人の女子高生の「不毛な日常」を描く4コマ漫画。
レビュー
どんな話ですか? 漫画研究部に所属してマンガを真面目に書いている愛、愛の妨害に勤しんだり金融犯罪をしたりお遍路参りをしたり、女性声優を守る活動をしている麻衣、ミイ、不思議な能力を持ちつつFXで有り金すべて溶かした経験のあるぽのか先輩の四人をメインとした破天荒な4コマ漫画で、よく麻衣とミイが逮捕されたりするためストーリーのつながりはあまり考えないほうが良くなっています。また、時折脈絡もなく作者が登場して近況報告やアシスタントの紹介をするのも魅力です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? インターネットで一時話題になった「FXで有り金すべて溶かした人」の元ネタがこの作品であることや、やたらと女性声優がネタになること、4コマすべて真っ黒になっている回など独特の雰囲気が楽しめること、犯罪が絡むギャグが多いものの作者は萌えマンガと言い切っており、実際女の子同士の恋愛シーンが妙に丁寧に書かれているところもおすすめポイントです。また、背景が異常に力が入っていて精緻なコマと別段そうでもないコマの落差も見どころです。

さよなら絶望先生 久米田康治 (著) 講談社

さよなら絶望先生 久米田康治 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 桜咲く4月。希望に胸を膨らませた登校途中の少女が、桜並木で出会ったのは、新クラスの担任の先生だった……。そこまでは良い話。その先生の名は糸色望。学校から飛び下りたり、すぐ不登校になったり、超迷惑なネガティブ教師だった!通称「絶望先生」が引っかき回すクラスでは、予想不能な事件が毎回毎回起きるのです!
どんな話ですか? 物事を何でもネガティブにしかとれない男と、物事を何でもポジティブにしかとれない少女。出会ってはいけない二人が出会ってしまった時、この物語は始まりました。
現代の矛盾、時事ネタ、お約束・・・どんなネタでも(偉い人に怒られない程度に)切り込みます!
なぜその漫画をオススメしたいですか? いつの頃からか、昔は無地だった箇所にネタを仕込んでくる漫画が増えてきました。例えば裏表紙だったり、カバー裏だったり、柱だったり、はたまたページの地部分であったり。
さよなら絶望先生は本編ギャグももちろん楽しめますが、裏表紙やカバーのそで、ページ背景、巻末などなど、ありとあらゆるところにネタが仕込まれているびっくり箱です。装丁も凝っていますのでぜひ紙媒体をお薦めしたい本です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 意外性のある漫画を読みたい人、あるあるネタが好きな人、ツッコミ気質の人
読んだことによるエピソード とくになし。