MIX あだち充 (著) 小学館

MIX あだち充 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 新連載予告発表以来、日本中で話題となったあだち充新連載「MIX」。全あだちファン待望のコミックス第1巻がついに発売!
舞台は明青学園。同年同月同日に生まれた同い年の兄弟とひとつ違いの妹。上杉兄弟の伝説から26年、運命の兄弟は今再び明青学園の扉を開く。そして、物語は始まる―――

レビュー

どんな話ですか? MIXは、あだち充の名作であるタッチの続編が描かれています。タッチの世界から26年後がストーリーの始まりとなっています。上杉達也の活躍で明青学園は、26年前に甲子園で優勝を果たしますが、以降の明青学園は低迷を続けていました。上杉達の活躍した時の強さの明青学園に戻すために、立花兄弟が明青学園に入学します。投馬がピッチャーで、走一郎がキャッチャーとしてバッテリーを組んで明青学園で甲子園出場を目指していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? タッチの話の続編という事で、タッチを読んでいた私はすぐに読み始めました。タッチとの繋がりがあるので、懐かしい思い出も甦ってきます。上杉達也の明青学園が舞台になっているのも、とても惹きつけられます。タッチのメンバーのその後はどうなったかなども気になり、昔のことを思い出しながら読んでいます。立花兄弟の前には、多くライバルが立ちはだかり甲子園までの道のりはとても遠いですが、二人の活躍を楽しみながら読めます。

まだ、生きてる・・・ 本宮 ひろ志 (著) サード・ライン

まだ、生きてる・・・ 本宮 ひろ志 (著) サード・ライン

アマゾン商品紹介 定年を迎えたサラリーマン・岡田憲三。家に帰ると家族は消えていた。妻が全財産を持ち逃げし、息子や娘は音信不通に・・・。生きる事に疲れた希望も無くした憲三は、60年の人生の幕を閉じようと、故郷・房総の山奥に入り首吊り自殺を図るが・・・。現代人に生きる事の意味を問いかける意欲作、第一巻。

レビュー

どんな話ですか? 物語の主人公はサラリーマンで、長年勤めた会社を定年退職した際に、突然、退職金を持って家族に逃げられる。主人公は故郷に帰って山で自殺を図るが、失敗して山で死ぬまで生きようと決意する。幼い頃におばあちゃんに教えられた生活の知恵を利用しながら、逞しく生きていく。ヨモギを利用した傷薬や、ドングリを食料にしたりと、今では忘れ去られている利用方法があるのだと感心する。会社勤めに疲れたサラリーマンに読んで欲しい漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 都会の生活に疲れて死のうと思っていたサラリーマンが、同じく自殺しようとしていた若い女性、産まれた子供の3人とともに生活する中で、生きることの本当の意味を教えてくれるとても感動的な作品だから。年功序列や終身雇用、メンバーシップ型の仕事という独特の制度がまだ色濃く残っている日本の会社の中では、人間関係に悩みながら、仕事にやりがいを感じられないサラリーマンorサラリーウーマンも多く働いていることだろう。そのような疲れた会社勤めの人々の価値観を変えてくれると思う。

 

天使1/2方程式 日高万里 (著) 白泉社

天使1/2方程式 日高万里 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 高校2年生の高垣ゆい子の悩みは、ガサガサ唇とハネやすいクセ毛。ある日、美容師の家に育った1年生の有名人“マナ様”こと杉本真那と知り合い、リップケアとコスメのノウハウを教わることに。キラキラなマナ様と次第に打ち解けていくゆい子。気持ちにも変化が表れ…!?

レビュー

どんな話ですか? 唇の極端な乾燥や髪の癖毛に悩む高校2年生の高垣ゆい子。1つ下の実家が美容院の銀髪碧眼、超絶イケメンのクォーター杉本真那とちょっとした事故から出会い、彼からコスメやヘアケアについて教わるように。自分のコンプレックスと向き合いゆい子の気持ちも前向きに見た目もどんどん可愛くなっていく。真那からの度が過ぎたスキンシップにも始めは戸惑うゆい子だが、次第に憧れなのか恋心なのか分からなくなっていく。様々な葛藤の中でオシャレや恋愛を真摯に時にほのぼの頑張るゆい子に勇気を貰える作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者の日高先生は、絵柄は可愛い作風だが漫画の内容は人間の心理をつくような台詞(例えば、同じ人を見た時女性から見た可愛いと男性から見た可愛いが違うということなど)を入れてきているのでハッとすることがあるのでオススメ。なので、学生ものだが大人が読んでも分かると共感しやすいと思う。また、作者が服飾系の学校を出ているのでファッションや美容の知識なども豊富。登場人物たちが着ている服もオシャレなので思わず参考にしたくなるのも魅力的でオススメ。

花野井くんと恋の病 森野萌 (著) 講談社

花野井くんと恋の病 森野萌 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 高校1年生の冬、隣のクラスの花野井くんに何気なく傘を貸したのがきっかけで、「僕と付き合ってください」と告白されてしまった日生ほたる。好きな子のためならなんでもしてあげたい花野井くんに戸惑ってばかりだけど、恋する気持ちを知りたいほたるは期間限定の「お試し」で付き合うことになって……!? 『おはよう、いばら姫』の森野萌最新作は、恋を知らない女子×愛が重すぎる男子の初恋ピュアラブストーリー!

レビュー

どんな話ですか? 心理描写が丁寧な、読み応えのある少女漫画です! 顔も成績もとてもいいけれどヤンデレの傾向がある花野井くんと、素朴な女の子のほたるちゃんがゆっくり恋愛していく話です。高校生同士の恋愛ものですが、大人が読んでもものすごく楽しめます。ふたりともバックグラウンドにいろいろ事情がありつつ、お互いを思い合って恋人同士になっていく過程がとにかく詳細に綴られます。どのくらい詳細なのかというと、ほたるちゃんが花野井くんへの気持ちを「これは恋だ」と認めるまで1巻と2巻を丸々使います。その後もゆっくり進んでいくふたりを思わず応援したくなっちゃいます!
なぜその漫画をオススメしたいですか? ほたるちゃんがまっすぐでとにかく好感が持てます。大好きな主人公です。読んでいてとても癒されるし、どうして花野井くんのことを好きになったのか、花野井くんのどんなところが好きなのか、とても丁寧に書かれているので、どっぷり感情移入ができます。登場人物の全員が薄っぺらくなく、きちんとみんな背景を持っていて、リアリティがあります。絵も素晴らしくきれいでデッサンの狂いもなく、優しい雰囲気に浸りつつ陶酔しながら読めます。読みながら、「私ももっと日常を楽しんでみよう」「周りの人のことを大切にしよう」と素直に思えてくるくらい、ほたるちゃんも花野井くんもいい子で大好きです!

アオハライド 咲坂伊緒 (著) 集英社

アオハライド 咲坂伊緒 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 高1の双葉には中学時代から忘れられない初恋の人、「田中くん」がいる。中学のとき女子に、はぶられた経験から自分を偽って日々過ごしている。「田中くん」を思わせる男子に出会うが、彼は――。熱く青く一生懸命にぶつかりあう高校生活グラフィティ!

レビュー

どんな話ですか? 中学生時代に出会った初恋の人である「田中くん」に再会する双葉。しかし久しぶりに会った田中くんは双葉の知っていた「田中くん」ではなかった。苗字も変わり、性格も以前とは違う彼に昔の「田中くん」を探してしまう双葉。一方馬渕として生活している彼も双葉に気のある様子を見せる場面もありながら、家庭の辛い現実が付きまとい、自身を責め、幸せになってはいけないという思い込みから双葉に離れていく。恋愛だけでない、友情や家族愛なども考えさせられる漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 少女漫画好きなら知らない人はいないかもしれません、アニメにも映画にもなった名作です。ただ原作はアニメとも映画とも全く違った良さがあり、洸の格好良さはもっともにじみ出ていますし、アニメは特に気だるそうな性格にも見えますが、原作はもう少し優しく、本気の人柄に見えます。アニメや映画は知っているけれど、原作は読んだことがない人もきっと多いと思いますが、全く違った良さがあるので、ぜひ原作で堪能してもらいたいです。

プラネテス 幸村誠 (著) 講談社

プラネテス 幸村誠 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 SFニュースタンダード登場!! 400万年を経て人は地上より飛び立った。この宙(そら)は人の強さを試す。

レビュー

どんな話ですか? 少しだけ未来の、少しだけ宇宙が身近にあるお話で宇宙空間でデブリ掃除(宇宙ゴミ掃除)を仕事にしている人達の物語。

自分の宇宙船を買うという壮大な夢を持つ主人公のハチマキをメインに、妻の形見を探すためデブリ掃除をしているユーリ、旦那が専業主夫をし自分は宇宙で働く船長のフィー、物事はすべて「愛」で判断する新人タナベなどの様々な登場人物達が登場する。

その時代のデブリ掃除屋さんは今で言う一般サラリーマンと同じであり、その現状の自分をなかなか受け入れられないハチマキが木星往還船のクルーに挑戦するという新たな夢を目指すことになるが・・・。

といった感じです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 少しだけ未来の宇宙時代描写がものすごくリアルで自然なので、すんなり話に入っていける。

主人公はハチマキだけど、登場人物全員がしっかり漫画の世界で生きてるので、どの人物メインのエピソードもおもしろい。

しかも登場人物全員と言っていいほど、一人ひとりに心にクる名言がある点もすごい。

全体を通してハチマキが自分自身と向き合い、自分なりの答えを導き出していくのがテーマだがその過程が素晴らしく、なおかつ簡潔で読後感がスッキリ。

宇宙船の描写や核融合炉エンジンなど宇宙好き・SF好きにぐっとくるところが多い面もマル。

実はNHKでアニメ化されているが、そのアニメも完成度が素晴らしく、プラネテスは漫画で始まり、アニメで完成しているといっても過言ではない。

漫画にも登場する、とある「しりとり」のやりとりは一見の価値ありです。

裏テーマは「愛」。

クズの本懐 横槍メンゴ (著) スクウェア・エニックス

クズの本懐 横槍メンゴ (著) スクウェア・エニックス

 

アマゾン商品紹介 品行方正な美男美女カップルとして、周囲から羨望の眼差しを浴びている花火と麦。理想的な男女交際に見える二人には、誰にも言えない“ある秘密”を共有していた。

 

どんな話ですか? お互いに好きな相手がいる女子高生と男子高校生が、実らない恋のために生まれた心の空白を埋めるため、恋人を演じる。片方が虚しい気持ちを抱いた際は、好きな人をイメージしながら愛し合う。主人公は、このままずるずると関係を続けていくかいかないかという悩みを抱えながらも、自分の本性や本音をさらけ出すことができる疑似彼氏に居心地の良さも感じる。しかし、一方、彼は想いをよせている女性家庭教師は実は厄介な性癖の持ち主で、その本性がふたりの関係を狂わせていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人間関係がこじれているため、一見自分とは関係ない世界の物語であるように感じるが、恋愛に悩む主人公の気持ちは、普通の女子高生となにも変わらない。主人公が想いをよせる相手、幼馴染であり「頼れる兄」である男性は、主人公を完全に妹扱いしており、望みがないように感じる。そういった一見、希望がない恋愛に苦しむ場面は、心の深い部分に刺さる人も多いのではないかと思う。リアルな恋愛に悩む人には、共感できる部分が多いのではないかと考え、推薦した。

サマータイムレンダ 田中靖規 (著) 集英社

サマータイムレンダ 田中靖規 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 幼馴染の潮が死んだ――。その報せを聞き、故郷の和歌山市・日都ケ島に帰ってきた慎平。家族との再会。滞りなく行われる葬儀。だが島にはある異変が…? ひと夏の離島サスペンス!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公の幼馴染の潮が亡くなったことを聞き故郷の和歌山・日都ヶ島に帰ってきた、慎平。

滞りなくなく進行していく葬儀だったが潮の死には不審なところがあった。

その夜、解剖に立ち会った父をもつもう一人の幼馴染の窓に電話で解剖の内容を聞く。

海で溺れたはずの潮の首に誰かに絞められた跡があったと。

当時一緒にいた窓は怪しい人はいなかったという。

翌日、潮の両親が営む飲食店に島で唯一の警官が来て、潮が助けた少女の家族が消えてしまったらしいという。

潮の妹、澪が少女から自分とそっくりの子がいる気がするときいていた。

昔からの言い伝え「影の病」ではないかと、詳しく聞くため神社に向かった。

しかし、留守のようであたりを見渡していると消えたはずの少女がいたと澪が追いかけてしまう。

そこにはおなかを撃たれた女性と澪に銃を向ける澪にそっくりな少女がいた。

次の瞬間、少女に澪も慎平も頭を撃たれてしまった。

気がつくと、島に帰るために乗ったフェリーのなかだった。

同じように過ぎていく時間に、もう一度同じ日を繰り返していることに気づいた慎平。

そして、行動次第で未来が変わることに気づいていく。

潮の身にいったいなにがあったのか、影の病の正体は?

繰り返す日々の中、慎平は真実にたどり着けるのか。

ひと夏のタイムトラベラーサスペンスです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 誰にもあの時ああすれば良かったと、後悔することもあると思います。

でも、実際にやり直すことができたとしてどんな困難があっても未来を変える自信があるのかと、好きな人のためにここまでできるのかと問われている気がして自分を見直すいいきっかけになったからです。

たくさんのキャラクターがでてくるのでいろんな角度からの人の思いが書かれているので誰かしらに共感できると思うし、そういう考えもあるんだなと勉強にもなると思います。

超人ロック  聖悠紀 (著)  少年画報社

超人ロック 聖悠紀 (著) 少年画報社

アマゾン商品紹介 聖悠紀先生の描く永遠のスーパーヒーローが活躍する「超人ロック」。この宇宙的ロングセラー「超人ロック」の初期の頃の雑誌連載と言えば、やはり少年画報社、そして、伝説のあの漫画雑誌「少年キング」・・・この度、ファンの皆様の熱いまなざしにお応えすべく、このSF大河シリーズの原点とも言えるオリジナルシリーズ「超人ロック 完全版」を配信!

レビュー

どんな話ですか? 彼がいつどこで生まれたのか誰も知らない。不老不死とも思われ、強大な超能力を持つ「ロック」が、地球のみならず全宇宙を股にかけ、歴史の間に顔を出し、時には歴史も変えてしまうほどの影響力を持つ活躍をする、SF冒険譚です。とても長い歴史を持つ漫画で、同人誌時代から含めると、30年以上の執筆歴があり、絵柄が多少前時代的で、少々クセがありますが、ストーリーの面白さにみるみる引き込まれていくこと間違いなし。保証します。決して強大な超能力が万能の解決策にならないところが、面白さのひとつです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? かなり以前から書き続けられている漫画であり、商品として長い歴史を持つとともに、作品自体も長い歴史が舞台となっています。数多くのエピソードが積み重なっており、どこから読んでも楽しめますし、読み込んでいくと歴史のつながりがわかってきて、より作品の世界観が理解できるようになり、ますます楽しさが倍増します。すでに発表されているエピソードが膨大な数になっているので、読み始めたら当分の間は読み尽くすということがないので、安心して作品の魅力にどっぷりと浸かって、読み込んでいくことができます。他の超能力主人公モノとは、明らかに一線を画する漫画ですので、ぜひオススメしたいです。

リリィ・トライアングル  ツナミノユウ (著) 講談社

リリィ・トライアングル ツナミノユウ (著) 講談社

アマゾン商品紹介 崇めたい! 護りたい! 無下にされたい!? 『ふたりモノローグ』『つまさきおとしと私』のツナミノユウがおくる、トライアングル百合コメディ!

レビュー

どんな話ですか? とある女子高に通う一年生で生徒会長にまで登り詰めてしまったお嬢様・獅子王救世子は、あまりにも完璧超人なために人生が上手くいきすぎ、周りからも慕われすぎていたため、自分を不要としてくれる誰かに会いたがっていた。そんなある日校内で、救世子を無碍に扱った1年・十槍寺美虎に出会い、衝撃を受ける。自身をないがしろにしてくれるただ一人の出会いに感激し、美虎を生徒会に勧誘しようとするが、その美虎は生徒会役員の一人・桜涙河小姫を守護することにしか興味がなかった。そんな小姫は、生徒会長の救世子を見ると失神するほど憧れていて近づくことすら出来ず仕舞いだった。そんな3人が織りなす三者三様の学園モノ日常百合コメディです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者のツナミノユウ先生の作品はどれも個性的で面白いのですが、今作品も非常に面白いキャラばかりが登場して面白いです。主要3キャラの個性が際立っていて、ただの日常風景なのにそれを感じさせません。基本はキャラのモノローグ中心で展開されていきますが、どのキャラもまともそうでいてどこかぶっ飛んでおり、そのギャップがまた素晴らしいです。そのぶっ飛んだキャラ同士が絡み合う化学変化が面白くて、さらに話数が進むごとにぶっ飛んだ新キャラも次々登場して収拾が付かなくなるくらいです。おそらくマイナーな作品だと思うので、是非多くの人に読んでもらいたい作品です。