柔道部物語 小林まこと (著) 講談社

柔道部物語 小林まこと (著) 講談社

アマゾン商品紹介 俺は三五十五(さんご・じゅうご)。高校に入学したばかりで何も知らない俺は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入ることにした。ところが、入部したとたん、先輩たちの態度が豹変。シゴキはあるわ、坊主頭にさせられるわ、もちろん女の子との交流会なんて真っ赤なウソ。でも、一度やると決めた柔道だ。強くなってみせるぞ――!! 読み出したら止まらない!! 珠玉の本格柔道コメディ、第1巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 柔道未経験の素人が高校入学後、全くの偶然から柔道部に入部する事になります。たまたま才能を持っていて、練習するうちにメキメキと実力を発揮し、最初は県内のライバルに打ち勝って悲願の全国大会出場までを描きます。中盤から後半に掛けては、全国の舞台で出会った作中最強のライバルとのストーリーです。初めのうちはまったく歯が立たずコテンパンにやられますが、かつてのライバル達の助けもあり、最後にはその最強のライバルに打ち勝つという物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者の小林まこと氏の実体験を元にした物語であり、小林氏自身もインタビューで答えてたのですが、始めはギャグ路線のドタバタ漫画を描こうと思っていたとの事でした。が、有名柔道家から「楽しみにしている」と言われたのをきっかけに、真面目路線へと変更、それ以降はとにかくリアルな柔道物になっています。高校時代に運動部で汗を流したことのある人であれば、必ず「そうそう、そうだった」と思えるようなリアルな描写があちこちに散りばめられていて、思わずニヤっとする事間違いなしの点がお勧めです。

レビュー②

どんな話ですか? 高校に進学したばかりの吹奏楽部出身、かつ全く冴えない学生だった三五十五。この1人の少年が友人の勧めで間違って柔道部の見学に行ったことからストーリーが始まります。

後でわかることですが岬商業高校の柔道部の監督はオリンピック候補選手だったと言う事。

そして柔道初心者だった三五十五が、いつの間にやら柔道の魅力に取りつかれ、最終的にはインターハイを始めとした高校柔道の頂点に立つまでを描くスポーツ漫画です。単なるスポ根と言うよりもコメディーの要素も入っているところが少し面白いところ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 個人的に中学高校大学と本格的にスポーツに取り組んでいたこともあり、描写がリアルなスポーツ漫画が大好きでした。柔道部物語は単に柔道と言うスポーツがリアルに描かれているだけではなく、高校生の恋愛や友人関係、昔ながらの先輩後輩関係なども面白おかしく描かれており、今の若者にとっても非常に興味を持って読むことができる作品だと思います。もちろん、私のような40代の世代にとっても懐かしさを感じさせる面白い作品です。

レビュー③

どんな話ですか? 中学時代吹奏楽部で、運動とは無縁だった主人公「三五十五」が、新人勧誘の甘い言葉に騙されて柔道部に入部します。騙されて入部したとは言え、途中で辞めるのは男らしくないという事で柔道を続け、次第に才能を現していき、県下最強と言われた江南高校の樋口に新人戦でまさかの勝利を収め優勝します。その後も鍛錬を続け、ついには江南高校を破って念願の全国大会に出場、最初の全国大会では千葉代表講談館浦安に敗れますが、樋口ら県のライバルたちに協力もあり、遂に金鷲旗大会で講談館浦安を破って全国優勝を遂げる物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者の小林まこと氏自身も高校時代柔道部であり、当初は自身の部活動経験をもとにしたドタバタ劇を描こうとしていたらしいです。が、柔道オリンピック日本代表の古賀稔彦氏からファンレターを貰った事がきっかけで本格柔道漫画路線に切り替え、仕事と割り切ることなく感情移入して書いたそうです。このエピソードからも判るとおり、リアルな本格柔道物とスポ根物、元々の路線であったギャグ物と、3つの要素を余すところなく含んでおり、万人に受ける文句なしの傑作だからです。

君が僕らを悪魔と呼んだ頃 さの隆 (著) 講談社

君が僕らを悪魔と呼んだ頃 さの隆 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。傷つけ、犯し、奪い尽くした……。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス!

かつて、僕は悪魔だった。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ?

どんな話ですか? かつてその少年は悪魔と呼ばれ、周りの人々から恐れられていた。彼は学生ながら、たくさんの同級生へいじめの限度を超えた嫌がらせを遊び感覚でしていた。ある日突然、彼は失踪し、半年後に保護された。彼は悪魔と呼ばれた頃の記憶を全て失っていたのである。普通の人間として平凡な暮らしをする彼の前に過去の罪による問題が立ちはだかっていく。彼はまさか自分がそんなことをしていたとは当初信じられないが、その後、さまざまな証拠、証言から、自身の犯した過ちに気づいていく。彼はどのようにして罪を償うのか、果たして平凡な生活は取り戻せるのか。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画をお勧めしたい理由は2つあります。1つ目は罪の償い方に対する考え方が非常に興味深いからです。
主人公は自身の犯した罪に対して、誠実に取り組み、許しを願います。しかしたとえ被害者に許してもらえたからといって、それでいいのか、主人公はもがき苦しみます。。罪に対してどう取り組むのか、この漫画には非常に影響されます。
2つ目は見る人によりその人見え方は違う点がリアルな生活と一致すると思ったからです。
主人公のことを優しい人間だと信じる人、主人公を悪魔だと信じる人、主人公を普通の人間だと信じる人、さまざまな証言が出てきます。これは私たちにも当てはまることです。幼馴染が見るあなた、同僚が見るあなた、先輩が見るあなた、きっと違うと思います。人間の多面性を的確に表してくれた漫画です。
どんな人に読んでもらいたいですか? サスペンス系の漫画が好きな方は必ず好きだと思います。

また、奥深いヒューマンドラマを表現した漫画なので、エモーショナルな方は是非読んで欲しいです。

バイオレンスな表現などが時折出てくるので、苦手な方は控えてください。

読んだことによるエピソード 表面だけで他人を判断しようとじゃ思わなくなりました。

月刊少女野崎くん 椿いづみ (著) スクウェア・エニックス

月刊少女野崎くん 椿いづみ (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 無骨な男子高校生は、乙女な少女漫画家でした。

無骨な男子高校生「野崎梅太郎」。彼に恋をした女子高生「佐倉千代」は勇気を振り絞って告白するものの、何故か恋人ではなく少女漫画家のアシスタントになったのでした…。男子高校生でありながら人気少女漫画家でもある野崎くんの日常を描く、少女漫画家男子コメディー!!

どんな話ですか? 16歳の女子高生・佐倉千代は、ある日好きな人に告白をする。相手は無口でぶっきらぼうな同級生・野崎梅太郎。勇気を振り絞って想いを伝えたところ、返ってきたのは直筆サイン、家で渡されたのは描きかけの原稿、彼はまさかの人気少女漫画家で…!?

無骨でちょっと不思議な少女漫画家・野崎くんと、その周りに集まる高校生達の日常を描いたドタバタラブコメディー。片想いのまま野崎くんのアシスタントになってしまった千代の想いは果たして…?

なぜその漫画をオススメしたいですか? まず、とにかく気楽に読める作品です。

基本的に4コマ漫画で構成されていて内容も日常系コメディーなので、1日の終わりやゆっくりしたい休みの日に気軽に楽しむことができます。

またそれだけでなく、登場人物が魅力的なのもオススメできる理由です。

主人公の野崎くんと千代のほかにも、クールを気取る小心者でツンデレの同級生・御子柴や、男子よりも女子にモテる演劇部のエース・鹿島など、一癖も二癖もあるキャラクターが登場し、彼らの行動が巡り巡ってちょっとした群像劇のように展開していくストーリーは必見です。

どんな人に読んでもらいたいですか? 少女漫画が苦手・読んだことのない方にこそオススメです!

確かに主人公の野崎くんは少女漫画家ですが、この作品のメインはコメディです。

野崎くんも他の登場人物たちも一見少女漫画とは縁の無さそうなキャラクターばかりで恋愛要素も多くはないので、がっつりした恋愛展開が苦手な方でも笑って楽しめる作品だと思います。

読んだことによるエピソード 少女漫画の恋愛展開が苦手でジャンルごと敬遠していたのですが、この作品はそれを逆手にとってギャグにしている向きがあって楽しめました。

orange 高野苺 (著) 双葉社

orange 高野苺 (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 現役高校生でデビューを果たし、10年間女子中高生から絶大な人気を得続けている高野苺の本格SFストーリー。
少女漫画ファンのみならず幅広い男性・女性漫画読みからも絶賛の声多数!!
第一巻は、集英社版1巻に加え、単行本未収録の読み切り作品が1話掲載される。
高校二年生の菜穂に届いた未来からの手紙。そこには未来の自分の後悔がつづられていた。
はたして菜穂は手紙を読み「後悔しない未来」を作ることができるのか?切ない思いが交錯するタイムパラドックスラブストーリー。
どんな話ですか? 都会から田舎の学校に転校してきた高校生の男の子が自殺してしまい、後悔した同級生が、成人してからパラレルワールドの高校生の自分に願いを託すために、バミューダトライアングルにボトル入りの手紙を流す。
その手紙が届いたところから物語が始まる。当初は誰かのいたずらだと思い気にしていなかったが、手紙に書かれた通りのできごとが起こるため、次第に信用していく。
同級生たちは転校生を自殺させないために行動を起こす物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公と両思いの女の子、そしてその女の子を好きな同級生との甘酸っぱい恋愛模様が描かれていて、主人公の命を救うために同級生が片想いの恋を諦めるシーンなどは特に切ない気持ちになりますが、自分を犠牲にしてでも仲間を思う気持ちがかっこよく、泣ける話なのでおすすめします。

また、タイムカプセルに10年後への自分へのメッセージを入れるシーンでは、自殺する予定だった少年が「10年後の自分は幸せですか?笑っていますか?」と将来への希望を書いているシーンも泣けるのでぜひ読んでもらいたいです。

どんな人に読んでもらいたいですか? 主人公や仲間が一致団結して自殺を防ぐストーリーで、改めて命の大切さに気づくことができるので、人生でしんどい時期にぜひとも読んでもらいたいです。

また、恋愛に疲れた時にも恋する気持ちを思い出せる本としておすすめしたいです。

読んだことによるエピソード 特になし。

あおざくら 防衛大学校物語 二階堂ヒカル (著) 小学館

あおざくら 防衛大学校物語 二階堂ヒカル (著) 小学館

アマゾン商品紹介 話題騒然! 疾風怒濤の青春物語、開幕!!
勉強好きの高校生・近藤勇美は食堂を営む実家が再開発で潰れることになり、進学を諦めかけていた。
だが、学費無料どころか給料がもらえる防衛大学校のことを知り、見事合格する。
近藤を待つ世界とは……!?
幹部自衛官を養成する機関・防衛大学校を舞台にした疾風怒濤の青春物語、開幕!!
【編集担当からのおすすめ情報】
全寮制、平日外出不可、ほぼ男子校、地獄の8km遠泳、四学年は神様、連帯責任、飛ぶベッド……そして国防という崇高な使命。
規律正しく日本一厳しい学生生活を送る防大生。
そんな彼らの強烈で濃密な日々を、青春漫画の旗手・二階堂ヒカル先生が熱筆!!
目指すは読み応え真っ直ぐな青春少年漫画!
是非、ご一読を!!!!
どんな話ですか? 成績優秀、超守銭奴とも言える高校三年生の近藤勇美は大学受験の時期を迎えていたが、家庭の経済的事情で進学を諦めていた。

そんな中、入学金や学費が免除され、果てには毎月手当も出てしまうという防衛大学校の情報に目を輝かせる近藤。

迷う暇もなく防衛大学校への進学を決め、無事合格を果たす。

入学早々友人に恵まれ、先輩たちも面倒見が良く、防衛大学校でやっていけると自信がついてきた矢先であった。

ある日を境に先輩たちの態度はガラリと変わり、罵声が飛んでくるようになった。

厳しすぎる服装チェックにベッドチェック、声出しなど。

なにか不備があれば怒号の後に連帯責任で腕立て伏せ、部屋に問題があれば部屋を荒らされて掃除からやり直し、果てには反省文、などなど。

想像を絶する防衛大学校の厳しさに果たして近藤達新入生は耐えられるのであろうか?

なぜその漫画をオススメしたいですか? 現代日本における防衛大学校のありとあらゆるリアルを漫画で知ることができるという貴重な作品だと思います。

話の中で近藤達が受ける理不尽とも言える仕打ち。

それは戦争などの有事の際に起こる理不尽によるストレスに耐えるための理不尽訓練とも言えるものでした。

この作品の新入生が受けている理不尽訓練は世間でも叩かれてしまいそうな凄まじい仕打ちですが、それもまた軍で働く、軍で指揮を取る人間にとってはとても大切な訓練なのだと思いました。

また、近藤達が春夏秋冬を防大のタイムスケジュール通り進んでいくので、シーズンごとのイベントや特殊訓練などを漫画を読みながら追体験しているような気持になります。

どんな人に読んでもらいたいですか? 自衛隊や防衛大学校に興味ある方は向いていると思います。

防衛大学校内のしきたりや訓練方法が事細かく描かれているので、防衛大学校に進学希望の方なども良いかもしれません。

また、災害などで派遣されている自衛隊を普段ニュースの報道などで見ることも多いかもしれませんが、ニュースでしか自衛隊を知らない方々にもぜひ読んでいただきたい作品です。

どのようにして自衛隊が動いているか、なんのために自衛隊が動いているかなど。

非常に勉強になる作品でもあります。

読んだことによるエピソード 作品内のペナルティで腕立て伏せがあるのですが、自分も真似してる内に腕立て伏せが習慣になってしまいました。


ハイスコアガール 押切蓮介 (著) スクウェア・エニックス

ハイスコアガール 押切蓮介 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 HERE COMES A NEW CHALLENGER!

『ポリゴン』って何? 食えんの?
そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。

表紙描き下ろし、加筆、修正、16Pの描き下ろし特別読み切り掲載のリニューアル版!

どんな話ですか? 時代背景は90年代前半、勉強もスポーツも芸術も駄目、落ちこぼれの主人公小学6年生のハルオの唯一の特技がゲームで、日々ゲームセンターに通っていた。そんなある日勉強もスポーツも芸術も完璧、容姿端麗なお嬢様であるクラスメイトの晶と出会う。最初はハルオも晶もお互いのことが気に入らなかったが、互いにゲームを通じて認め合うようになるが、晶は海外に転校してしまう。そんなハルオと晶の中学、高校と成長する中での思いが交錯する青春ストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ゲームを通じたハルオと晶のお互いの距離感がもどかしい。しかし中学で出会う小春という新たなヒロインとの関係性も見ていてもどかしくなる。そんな恋愛要素がとにかくキュンキュンできる。また実際に存在するゲームを時代背景に沿って登場するので、ゲーム好きであれば絶対面白い。当時の環境を知らなくても受験やバイト、そしてゲームを通じて何度もつまずきながらも落ちこぼれと言われていたハルオが成長していくストーリーがとにかく熱い。
どんな人に読んでもらいたいですか? 大人になって今の生活このままでいいのかと悩んでいる人。私はそんなときに読んで、好きなことにとにかく熱中して一生懸命になって、つまづいても諦めずに少しずつ成長しようとするハルオの姿にものすごく元気づけられました。
読んだことによるエピソード 特にないです

WORST 高橋ヒロシ (著) 秋田書店

WORST 高橋ヒロシ (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 悪名高き鈴蘭高校に入学した月島花を待ち受けていたのは、鈴蘭名物“一年戦争”だった!! 不良(ヤンキー)まんがの巨匠が描く新・最強伝説!!
どんな話ですか? 地域最大規模のワル【不良】が集まると言われる鈴蘭男子高校。カラスの学校と言われるその高校は毎年問題がある血気盛んな若者が集まるヤクザ養成学校でもある。未だかつてその高校をまとめた番長と言われる存在がいない中、月島花という田舎育ちの青年が色々なライバルをかき分けながら、鈴蘭のテッペン【番長】を目指す青春不良漫画。前作のクローズから続く話やキャラクター、お馴染みのライバル高校の鳳仙も登場しており、読み応えのある作品となっています
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私自身現在36歳ですが、自分の高校時代を思い返してもここまで熱くなれる事も、はたまたここまで激しい描写の様な事はとてもじゃないけどありませんでした。そして私の青春時代に思春期の男の子には有り余るパワーを発散させてくれる場所や機会は中々無かったです。しかし、 、この漫画は思春期のあのやり場のない思いや何とも言えない怒りを代弁してくれる作品となっています。悶々とした思い、パワーをこの漫画を通じて発散してほしいです!
どんな人に読んでもらいたいですか? 一番は今青春を謳歌している男子中学生、高校生。やり場のない怒りやパワーをこの漫画で発散してほしい。ただ同じ年代の女の子にも読んでほしいです。同年代の男の子がどういう物に憧れて、興味があるのかこの作品を通じて感じてほしい。
読んだことによるエピソード 特にないです

中卒労働者から始める高校生活 佐々木ミノル (著) 日本文芸社

中卒労働者から始める高校生活 佐々木ミノル (著) 日本文芸社

アマゾン商品紹介 工場で働く18歳の片桐真実(かたぎりまこと)は、自分を中卒だと笑い捨てた周囲を見返すべく、高校受験に失敗した妹の真彩(まあや)と共に人種のルツボ“通信制高校”に入学する。そして入学式当日、見目麗しきお嬢様・逢澤莉央(あいざわりお)と劇的な出会いを果たす―――。『ドットインベーダー』の著者、熱描!ムキダシのリアル青春ラブコメ、待望の第1集!!
どんな話ですか? 父親が犯罪者になり、母も病気で亡くし、妹の真彩を育てるべく中学卒業後建設会社で働いている兄の真実が、ひょんなことから真彩と通信制高校に入学することになり、働きながら諦めていた高校生活を始めるという話です。

クラスメイトには70歳過ぎた高齢者、シングルマザーなど様々な事情を抱えた生徒がいて、中でもお金持ちのお嬢様逢坂莉央とは、最初はお互いいい印象ではなく何度もぶつかってしまうのですが、徐々にお互いにとって大事な存在に変わったりして真実はクラスメイトから色々な刺激を受けながらただ卒業の為に勉強するのではなく人間的に成長していく姿が描かれています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画のクラスメイトや主人公の上司、妹などの考え方がとても好きです。

その人それぞれの経験から来る感情にとても共感してしまうし、こういう考え方もあるんだなと自分を見つめ直して前向きな気持ちになれる漫画だなと感じます。

特に好きなのが主人公が警察に保護された時親代わりとして上司が迎えにきて、それに対し後ろ向きな発言をし突っぱねる主人公に対し「お前な自分を可哀想がるのをやめろ。自分を卑下するのをやめろ、自分が自分を決めつけてんだ。」と言ったシーンが何だか自分に言われたような気がしてとても染みました。

どんな人に読んでもらいたいですか? 私は高卒ですが、大卒と比べると引け目を感じてしまうのと同じで、中卒で尚且つ社会人として働いてきた人が「よし、高校いこう」って気持ちになるのは容易なことではないし、人生諦めることがどこかにあると思います。

でもその中でも主人公がその後ろめたさを感じながらも頑張って高校生活を楽しんでいる姿を見てとても勇気をもらいました。

読んだことによるエピソード とてもマイナス思考で「自分なんか…」って思う毎日だったのですが、この漫画の中の人物はそんな辛いことを乗り越えてがんばって生きている姿に感動して、あまり自分を卑下したり下に見たりすることをしなくなりました。

坂本ですが? 佐野 菜見 (著) KADOKAWA

坂本ですが? 佐野 菜見 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 この物語は、とあるクール、いや、クーレストな高校生・坂本の学園生活を綴ったものである――。入学早々、クラスの、いや学校中の注目を集める一人の生徒がいた。その名は坂本(さかもと)。彼にかかれば、ただの反復横跳びは、秘技「レペティションサイドステップ」へと変貌し、上級生からの「パシリ」は、「おもてなし」へとクラスチェンジする。そんな彼のクールな一挙手一投足から、目が離せない。

レビュー①

どんな話ですか? クールを飛び越えて、クーラー、クーレストな高校生・坂本の学園生活を綴った漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 漫画を読んでゲラゲラと笑い転げるわけではないですが、主人公の底知れぬクールさとスタイリッシュな身のこなし、そのギャップに思わず口に含んでいたコーヒーを吹き出してしまう、じわじわと笑いの沼に引きずり込まれてしまうようなシュールギャグ漫画です。

レビュー②

どんな話ですか? 常に周りの視線を独り占めする高校生、坂本。
彼は常にクールに物事を対処し、スタイリッシュに決める
なぜその漫画をオススメしたいですか? 圧倒的な演出で一瞬なるほどと思わせてしまう不思議なシュールギャグ作品です。
読めば読むほど馬鹿笑いできる不思議な世界観を堪能してみてほしいです

レビュー③

どんな話ですか? 佐野菜見による学園ものギャグ漫画。4巻完結。2016年にはアニメ化もされている。本作の主人公である坂本は、県立学文高校の1年2組に通う生徒。坂本は完璧すぎるがゆえ、多くの生徒から注目の的となっていた。勉強も運動もクールにこなし、不良たちのいじめもスタイリッシュにかわすその姿を見込んで、坂本に頼ったり助けを求めたり生徒もいるほどだった。非の打ち所がなく、誰1人と秘密を知る者はいない謎多き人物、坂本とそのクラスメイトの、シュールで笑える物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 今までに出会ったことのないタイプの斬新な「ギャグ」漫画だったから。イケメンの坂本くんがなんでも完璧にこなすだけでなく、シュールな絵面で堂々とやっているのが、ジワジワくる。反復横跳びで炎を消そうとしたり、カラオケでゲップを活かしたりと、なにかがズレているがすべて様になってしまうのがツボ。

こどものおもちゃ 小花美穂 (著) 集英社

こどものおもちゃ 小花美穂 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 倉田紗南は人気TV番組に出演中の元気な小6の女の子。母・実紗子やマネージャー・玲くんに囲まれて、幸せいっぱい。そんな紗南の通うクラスは羽山秋人の仕切りでメチャクチャに荒れてて…。紗南はついに!?

レビュー①

どんな話ですか? TVや舞台などで芸能活動をしている小学六年生のサナが主人公。サナの学校で、学級崩壊があり、その首謀者がアキトという男の子。サナを中心にアキトの悪行をどうにかしようとしていくのですが、アキトは実のお姉さんから悪魔呼ばわりされて生活していた。アキトとサナがぶつかり合いながらも惹かれあっていくラブコメ作品です。ラブコメではあるが、両親の離婚や、死別、大人の恋など子どもにとって重たい問題をサナとアキトの二人で問題に向き合っていく作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 小学生の頃に楽しく読んでいた作品ではあるものの、大人になっても何度も読み返してしまう作品だからです。子どもの頃はサナやアキトやサナのお母さんのコミカルなやりとりが楽しく読んではいたのですが、大人になって読み返してみると、小学六年生の物語ではあるが、大人でも向き合うのが大変な物語だと思うようになりました。小花美穂さんの作風は小学生が読む少女漫画雑誌で連載してはいるものの大人びた作風が多く、大人になってからも繰り返し読める作品が多いと思います。

レビュー②

どんな話ですか? 小学生のお話です。

主人公の紗奈と、クラスメイトの秋人によってストーリーが構成されている漫画です。さなはテレビにも出演している子役ですが、赤ちゃんの頃には公園で捨てられていた可哀想な女の子です。秋人はクラスではいじめっ子のリーダーです。そのさながイジメをきっかけに、秋人と接していきますが、イジメの問題だけに留まらず、どうして秋人がそのような性格になってしまったのか、それから秋人がどう変わっていくのか、2人がどう変わっていくのか、どんどん引き込まれるストーリーです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? イジメも問題ですが、秋人の家族とのシーンが衝撃的で、子供の頃に読んだものなのに大人になった今も忘れられません。秋人を命懸けで出産した母親が、秋人を出産してすぐに亡くなってしまいます。その事から秋人は、姉からは母親を殺した悪魔だと言われ、父親からは空気のような扱いをされ、とても家族とは言えない寂しい家族でした。小さい頃から悪魔、悪魔と言われて育ってきた秋人は、自分を本当の悪魔と思い込んでいたほどです。そんな秋人がクラスメイトのさなに弱みを握られ、クラスで大人しく過ごさなければならなくなり、あまりに素直に大人しくしている秋人を不思議に思い秋人との距離を徐々に詰めて行きます。これは現代のイジメ問題、家族との問題、いじめではないが友達との問題、養子の問題、沢山の問題に絡んでくると思います。かなり身近でも起きていそうな事で、考えさせられる作品です。