っポイ! やまざき 貴子 (著) 白泉社

っポイ! やまざき 貴子 (著) 白泉社

どんな話ですか? 主人公は中学3年生の天野 平(あまの たいら)。小さくて可愛らしく女の子っぽい見た目だけど、中身はまっすぐで正義感の強い男の子。多感で複雑なお年頃の平(愛称:へー)の周りは常にトラブルでいっぱい。恋にバスケに友情に受験に…親友の日下 万里(くさか ばんり)とともに、体当たりで挑んでいく学園ドタバタストーリー。エピソード毎にスポットが当たるキャラクターが次々と変わりますが、どれも個性的で魅力的。コミカルな漫画かと思いきや、ぐっとシリアスな話があったりと、メリハリが効いていて引きこまれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私がこのコミックに出会ったとき、まさに主人公たちと同じ年頃でした。この時期、友人とうまく行かなかったり、勉強がつらかったり、なんとなくもやもやしたり…思春期特有の葛藤がありました。そのなんとも言葉にし難い部分を上手く表現してくれている漫画だと思います。私も当時はこの漫画に共感したり、救われたりした部分もありました。そして、大事なことを考えさせられるエピソードも多いので、大人になってからも読み返したいと思える漫画です。あと、巻数が進むにつれて絵がどんどん洗練されて美しくなっていくのも良いです。

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ひだか なみ, 山口 悟 (著) 一迅社

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ひだか なみ, 山口 悟 (著) 一迅社

アマゾン商品紹介 前世でプレイをしていた乙女ゲームの悪役令嬢・カタリナに転生してしまった私。そんな悪役令嬢の未来は、国外追放か死亡のみ!? そんなのあんまりじゃない!? さらに破滅エンドを回避するために奔走していたら、今度は恋愛フラグが立ちまくり!? 一体私どうなっちゃうの――!? 山口悟が放つ大人気小説のコミカライズが待望の単行本発売!

レビュー

どんな話ですか? 生前プレイしていた乙女ゲームに登場する悪役令嬢に転生してしまった女の子が、悪役としてゲームのエンディングを迎えると自分が破滅してしまう未来を阻止する為にゲームの登場人物との人間関係を構築しなおしたり、それでもうまくいかなかったときの為に力をつけながら学園生活を送っていく話です。卒業してから社会人生活編?に進みますが、こちらもゲームで主人公は生前プレイする前に亡くなったので知識がない状態で、どう自分が破滅するフラグを折っていくのか展開が楽しみです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 登場人物のイラストが凄く可愛いというのがまず1つ、最近お馴染みの転生ネタですが、主人公が女の子な点で他の漫画と若干、差別化できるかなと思います。アニメ化されており、自分はアニメをみてから漫画を読み始めました。続編のアニメ化も決まっていてこれから人気が出そうなことと書籍や漫画が売れると今後のメディア展開にも期待できるのでオススメしたいなと思いました。できれば今後の社会人編も是非アニメでみたいので読者が増えたら嬉しいです。

団地ともお 小田扉 (著) 小学館

団地ともお 小田扉 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 単身赴任の父親がいる「ともお」は、今は母と姉の3人で団地に住んでいる。終業式の日、母に成績のことで叱られたともおは、夏休みの計画表を立てろといわれるが…。ちょっとおバカで微笑ましい小学4年生・ともおが繰り広げる毎日は、爆笑としみじみの連続!!団地住まいの小学生の姿を生き生き描く!!

レビュー

どんな話ですか? 小田扉が描く架空の枝島団地を舞台にした小学生4年生木下ともおが主人公のギャグ漫画。主人公のともおが友人と遊んだり、家族とお出かけしたり、団地のイベントに参加したいする日常を描く。たまには原始時代になったり、夢の中の話だったりするころもあるが、基本的には何気ない日常の中でのくすっとした笑いや、シュールな笑い、時にはSFじみた不思議話や小学生の目線ながら考えさせられる話もあり、面白いだけではなく、心に突き刺さる漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 誰しもが通ってきた小学生時代を思い起こさせることが多い「あーやったやった、こんな遊び!」「あーいたいた!こんなやつ!」と懐かしい気持ちになりながら、「あの時の俺ってバカだったんだな~」と思いつつも漫画のともおたちの行動に爆笑できる。また、小学生ながらに幼馴染の死、同級生が家庭の事情で転校や、いつも行っていたお店が経営難で閉店など、子供にはどうしようもない現実も垣間見えて、その現実に子供なりに折り合いをつけていく様はせつなさを感じさせ、なんとも言えない気持ちになる。同じ小学生が主人公の漫画なら「ちびまるこちゃん」より日常の中のせつなさも描けている団地ともおをすすめたい。

百万畳ラビリンス たかみち (著) 少年画報社

百万畳ラビリンス たかみち (著) 少年画報社

アマゾン商品紹介 人と関わるのが苦手な礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていたが、ルームメイトの庸子と共に木造迷路に迷い込んでしまい!?ミステリーファンタジー!

レビュー

どんな話ですか? 比較的現代の世界に近い世界をモチーフとしたお話。

ゲーム好きの女の子主人公が、ゲーム会社でのバグ取りの仕事をしていることから話が始まります。

ある日目が覚めると至って普通の世界に見えるが、どうにも世の中の事象が通じない世界にいることに気づきます。

幸い、同居人で同じバイトをしている友達も同じ空間にいること、お互いにゲーム好きであることから、自分たちがいる世界を探索する、というお話です。

ゲームが好きな人ならではの現世の着眼点、最後のストーリまでひきつけます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 何と言ってもストーリーが秀逸であるため、です。最初は、主人公たちが舞い込んだ世界を解決していく、というお話です。

舞い込んだ世界ならではの不思議な点を解決し、法則を見つけ、また次々と違うステージに進んでいく様はゲームをやったことがある人であればだれでもはまると思います。

次に主人公の独特な視点と、それを突拍子もないと映さずに、あり得る、と解説していく漫画のスト―リーがどんどん引き付けていきます。

上下巻の2巻構成でありますが、中身は倍程度の厚みがあると思います。読ませる作品でありお勧めです。

コーヒー&バニラ 朱神宝 (著) 小学館

コーヒー&バニラ 朱神宝 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 大学デビューをしたものの、いつの間にか高嶺の花になっていたリサ
そんなリサのピンチを救ってくれたイケメンスーツ男子・深見さん!
レンアイ超初心者なリサに彼がくれるのは・・・!?
チーズ!で人気急上昇中のシンデレララブストーリー待望の1巻刊行です!!

レビュー

どんな話ですか? 普通の女子大生リサが、ある日素敵な男性に出会い、恋をする話です。相手の深見さんは超ハイスペックな男性ですが、リサに一目ぼれして溺愛します。2人の甘い恋模様が見ていてキュンとしました。2人が交際していくなかで、大学の同級生や幼馴染などライバルが次々と出現します。リサが成長していく様子も応援できます。色んな困難があっても2人で乗り越えていくストーリーです。ラブラブなシーンやドキドキするシチュエーションがたくさんある漫画でした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 他の恋愛漫画と比べると少し非現実的な設定やストーリーですが、それが逆に自分の現実逃避になってどっぷりハマれる漫画です。主人公のリサも共感できる点が多く、程よくリアリティがあってバランスが取れています。2人のラブラブなシーンもしっかりページを使って描写されているので癒されます。続きが気になる展開が多く、どんどん読み進めたくなる漫画です。とにかくドキドキできてこの漫画の世界に入り込めるところが魅力です。

キャットストリート 神尾葉子 (著) 集英社

キャットストリート 神尾葉子 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 16歳の恵都は、かつて有名な子役だった。だが9歳の時、ミュージカル「サニーデイズ」の舞台上で恵都は大観衆の前で何もしゃべれず立ち尽くしてしまい芸能界を引退。全てを失い不登校&ひきこもりの生活を送る恵都の前に、ある日1人の男が現れフリースクールへ誘われて…!?

レビュー

どんな話ですか? 主人公の青山恵都は、天才子役として有名でしたが、園田奈子とダブル主演で演じた、【サニーデイズ】の初日舞台で友達だと思っていた、奈子に裏切られてしまいます。その出来事があって7年間、人間不信となってしまいます。その後は芸能界を引退して、小学校も不登校になってしまいました。そんな生活をしていたある日、フリースクールの学長に出会います。ずっと不登校、引きこもりだったので、漢字の読み書きもできず悩むこともありましたが、通って行くうちに出会った、同級生と再会やフリースクールでの仲間のおかげで前に進んでいく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 神尾葉子先生(代表作:花より男子)の作品はすべて好きなのですが、数多くある漫画の中で一番好きな作品は【キャットストリート】です。

)この作品は、主人公が友情、恋愛、学園と様々なことに取り組んでいきます。引きこもりで不登校だったのに、出会いのきっかけで変わっていくところが大好きで

何度も見ています。友人や職場で嫌なことがあったときに、読むと元気になれます。神尾葉子先生の作品では、【キャットストリート】は名前はあまり知られてませんが、私は1番見てほしい作品です。

先生! 河原和音 (著) 集英社

先生! 河原和音 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【発売当時のオリジナルカバー、短編等を収録!】響は友達の恵ちゃんにたのまれて、彼女のラブレターを関矢先生の下駄箱に入れたはずなのだが……。ちょっとした手ちがいで、伊藤先生の手に渡ってしまい……。 【同時収録】友達なんていわないで

レビュー

どんな話ですか? 真面目な普通の女子高生が、先生に初めての恋をする話。主人公の響は真面目な女の子。まだ恋をしたことがない。高校生になってできた親友や、同じ中学からの男友達と部活に勉強にと楽しい高校生活を送っている。ある日友達から頼まれたラブレターを間違って別の人(先生)の下駄箱に入れてしまった事で先生のことを知る。クールで掴みどころがないと思っていた先生の優しい一面を知り、だんだんと惹かれていく。高校生の友情と恋愛がリアルで切ない。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 高校生の何かに一生懸命打ち込んだり、不器用に悩んだり、全身で恋愛する描写が眩しくて切なくてきゅんきゅんします。

先生と生徒の恋愛は漫画では王道ですが、描写がとてもリアルで、自分の何かしらの実体験と重ねて読んでしまうと思います。

友達を心から大切にして時にぶつかって、悩んでまた笑って、恋愛も悩んで傷ついて、思い合ってすれ違ってまた悩んで少しずつ成長していく様子が、本当に可愛く愛おしく応援したくなります。

ろくでなしBLUES 森田まさのり (著) 集英社

ろくでなしBLUES 森田まさのり (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【ページ数が多いビッグボリューム版!】帝拳高校にとんでもない奴がやってきた! 泣く子も黙る超弩級のノーテンキ喧嘩ヤロウ、その名も前田太尊!! 入学早々、反目しあう応援団とボクシング部の抗争に巻き込まれてしまった太尊、勝嗣、米示の3人。停学中のボクシング部主将の畑中が戻り、事態は混迷を極める!

レビュー

どんな話ですか? いわゆる不良漫画で、都内の高校を舞台とした作品です。主人公の前田太尊(たいそん)はボクサーの世界チャンピオンを目指す不良で、直情的な単純馬鹿、わがままでどーしようもない性格。しかし、義理を通す心意気や曲がったことが嫌いなところがあり、自然と周りの不良たちもとりこにしていきます。ヒロインである七瀬千秋はことあるごとに他校の不良に絡まれるのですが、必ず太尊が助け出してくれます。自分が戦った相手をも仲間にしながら新しい敵と戦う彼らの男の友情に感動します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公のキャラクターが素晴らしくカッコいいです。いつもはガキっぽく周りを振り回すのに、いざという時は自分の信念に従って進む姿はまさに男の目指す姿ものだと思います。かつて敵として戦った東京の四天王と共闘する姿は胸が高まって読む手が止まらなくなると思います。また、作品全体のギャグパートも面白く、読んでいて飽きの来ない非常にバランスの取れた作品だと思います。全42巻と読みごたえもありながら、飽きのない漫画です。

ポーの一族 萩尾望都 (著) 小学館

ポーの一族 萩尾望都 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 1880年ごろ、とある海辺の街をポーツネル男爵一家が訪れた。ロンドンから来たという彼らのことはすぐに市内で評判になった。男爵夫妻とその子供たち、エドガーとメリーベル兄妹の4人は田舎町には似つかわしくない気品をただよわせていたのだ。彼らを見たものはまるで一枚の完璧な絵を見るような感慨にとらわれた。実は、その美しさは時の流れから外れた魔性の美。彼らは人の生血を吸うバンパネラ「ポーの一族」であった。市の外れに家を借りた一家は、人間のふりをしながら一族に迎え入れるべき者を探し始めた。そして、エドガーが興味をひかれたのが、市で一番の貿易商の子息であるアラン・トワイライトだった…。

レビュー

どんな話ですか? 遥か時の彼方を越えて、永遠の時を生き続ける吸血鬼(バンパネラ)たち。時に人間を喰らい、時に人間とひっそりと同化しながら、不老不死を生きるバンパネラ。約250年前、14才でバンパネラとなり、少年のまま永遠の時を生きるエドガーを中心に妹メリーベル、同じく少年のままバンパネラになったアランらが、生きる苦悩、愛するものを失う悲しさ、中世から世界大戦、現代に至るまで出会う者たちとの関わりや遭遇する出来事、一族の秘密などを細やかに描く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 少年のまま永遠に生き続けるということがどんなことか。大人と違い、身体も精神も安定しない状態のままで生き続けなくてはならない。安定しないが故に、些細な心の揺れまで大きくクローズアップされる。大人が生き続けるのとは違う、もっと繊細な視点で物語が展開される。少女漫画の神様・萩尾望都の代表作であり、その情緒的な表現は、従来の漫画の枠を越えた文学性が感じられる。「ポーの一族」はいくつもの短編・長編が重なったシリーズであるが、1972年短編「すきとおった銀の髪」から1974年短編「エディス」を発表後、40年のも空白期間を経て、2016年長編「春の夢」にて再開。2021年現在も続行中である壮大なシリーズである。

やがて君になる 仲谷 鳰 (著) KADOKAWA

やがて君になる 仲谷 鳰 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える新入生・小糸侑は、生徒会の先輩・七海燈子が告白を受ける場面に遭遇する。誰からの告白にも心を動かされたことがないという燈子に共感を覚える侑だったが、やがて燈子から思わぬ言葉を告げられる。「私、君のこと好きになりそう」

レビュー

どんな話ですか? ”恋”という感情を持っていないが恋愛をしてみたいと思う高校一年生の主人公「小糸侑」と、誰からも”恋”という感情を寄せられたくないと感じている一つ上の先輩「七海燈子」。二人とも”恋”を理解できないがために親近感を覚えて親しくなるが、ある時、先輩から告白されてしまう。”好き”を知らないが先輩のことを好きになりたい主人公と、主人公のことが”好き”だが、好意を寄せられるのが嫌いな先輩との、かみ合うことのない”恋”のお話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 本作は、ジャンルとしては”百合”となり、女の子同士の恋愛を描くため好みがわかれるところですが、百合好きにはもちろん、そうでない方にもお勧めできる作品です。なぜならば、”好き”を題材にした恋愛作品は数多くありますが、本作のテーマは「”好き”という感情はそもそもなんなのかという根本的な問いかけをする作品だからです。最近は”LGBTQI”が話題になっていますが、それ以外にも”性”は多種多様です。本作は「デミロマンティック」と「リスロマンティック」という感情の持ち主たちのお話。現代だからこそ、多くの方に見てもらいたい作品です。