やわ男とカタ子 長田亜弓 (著) 祥伝社

やわ男とカタ子 長田亜弓 (著) 祥伝社

アマゾン商品紹介 オネエvs喪女 自分嫌いのあなたに捧ぐ、自意識★克服★ラブ?コメディ! ! モテない・サエない・自信ない……。 こじらせ喪女の藤子が合コンで出会ったのは運命の相手――ではなく、 おせっかいなオネエだった!? 美形オネエ・小柳の力を借りて、自分を“女”と認められない藤子のジェンダートライが今、始まる…!
どんな話ですか? 自分に自信がないアラサー喪女の主人公とバイセクシャルのイケメン弁護士の恋愛漫画です。
自分に自信がなさすぎて自分を卑下しすぎてしまい、合コンに行っても場をしらけさせてしまう主人公が、学生時代からの親友に連れて行かれた合コンに参加した際に出会ったイケメン弁護士のオネエに女性として人間として成長させてもらっているうちに恋に落ちます。
交際を始めたものの、相手との経験差から自己嫌悪を陥ってしまったり、時には被害妄想に走ったり、時には勇気を出して一歩踏み出してみたり、、、。
主人公とオネエの一進一退の恋愛模様や、恋愛や人生に対する葛藤が共感できる焦らされ系ラブコメ漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? アラサー喪女とイケメンオネエの恋愛という新しいジャンルが今後の展開が予測出来ず面白いです。
しかし、恋愛要素だけでなく、現代の多くの人が持っているのではないかと思うような、自分に自信がなく、周囲と自分を比べてしまったり、羨んだり、一歩を踏み出せない葛藤に共感したり、それを理解して優しくも厳しくアドバイスをくれるイケメンオネエの言葉に励まされる場面が多くあります。
また、最近ジェンダー問題に世間が理解を持つようになってきているとはいえ、まだまだ当人たちにしかわからない悩みを知れたり、恋愛要素だけでない沢山考えさせられる漫画になっており、作品として、とても面白い内容です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 自分に自信がなく、自分を中々肯定してあげられない人に読んで欲しいです。
全てを優しく包んでくれるというわけではないですが、自分は自分で人は人なので、自分には自分の悩みがあり、自分が羨ましいと思う人にも自分と同じように悩みがある、という事を改めて認識させられると思います。
悩みや一歩踏み出すことへの不安があるのは自分だけではないのだということが知れ、自分や自分の発言を客観的に見つめ直す機会になると思います。
読んだことによるエピソード 私も主人公と同じく自分に自信がなく自分を卑下してしまうことがあります。
しかし、主人公がイケメンオネエの美人な元カノが現れた時、その元カノは再会したオネエに自分が選ばれす、傷ついている時にあなたは勝ち組なんだから私なんかよりという発言をオネエに選ばれた主人公がしてしまい、元カノに自分が常に傷つく側にいると思わないでと言われるシーンがありました。
このシーンから、自分があの人は完璧だ、羨ましい、と思った人も同じく人間であり、傷つくことも不安になることもある、全てが完璧に思い通りにいく人などいないのだと改めて考えさせられました。

あひるの空  日向武史 (著) 講談社

あひるの空  日向武史 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 149cmと小柄な高校生ながら、天性の才能を魅せるバスケ少年・車谷空! 入学先のクズ高で、最初はバスケをやるには困難な状況だったものの、空の熱意に影響を受けて、千秋・百春兄弟や、天才少年・トビなど続々メンバーが集まった! 順調に進みだしたクズ高バスケ部だったが、挫折や事件とあらゆることに巻き込まれていく‥‥。バスケを愛する空たちは、数々の困難にどう立ち向かうのか!?
どんな話ですか? 背の小さい事からハンデとコンプレックスを背負った主人公が母親との約束を果たすべく、高校バスケの大会で優勝を目指すというのが最初の目的だったスポーツ漫画です。スポ根ものと呼べなくは無いですがリアルな人間模様を楽しくヒューマンドラマが魅力な漫画でもあります。不真面目に過ごしてきた部のメンバーでもある不良達が徐々にバスケに本気になっていったり、煙草の不始末により部室を燃やしてしまい廃部に追い込まれたりとバスケ以外の部分も面白いです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分が小学生の頃に連載が開始した漫画であり、当時からミニバスをしていた事もあってか共感できる部分が非常に多いです。部活をしていた時に感じていた特有の空気感が出ている漫画なので、既に引退している人にとっては感慨深く懐かしい、現役の人にとってはあるあると思える所が良い。漫画なのである程度はファンタジーな要素もありますが、巻数を重ねて後半になってから主軸メンバーだったキャラが部活を止めてしまったりとリアルだと感じる部分もあり、そこの具合が絶妙です。漫画は全てが上手く行きすぎる部分がありますが、あひるの空は挫折がメインといっても良いくらい、何かしらに負ける描写があるのでご都合主義過ぎない感じもオススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 何かしらの部活に励んでいたり、過去にやって来た方にはヒットすると思います。特にバスケ部だった人ははまれる筈。また、展開がスローペースでじっくり描写してくれるのでしっかりとした物語が読みたい方にもオススメ出来ると思います。
読んだことによるエピソード 部活を止めようか悩んでいた時期に似たような話が漫画で始まりました。元々は仲間だった部のメンバーとの距離感がおかしくなってしまう話を見て、それは嫌だなと思い直した事があります。

7seeds 田村由美 (著) 小学館

7seeds 田村由美 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 ごちそうを食べて自分の部屋で寝たはず…だが目覚めると、ナツは荒れ狂う海の上にいた。どうして自分がここにいるのかわからない。やがて流れ着いた無人島。生きるための過酷な冒険が始まった!!
どんな話ですか? 人付き合いが苦手で引きこもりの女子高生ナツ。いつものように眠って目覚めるとなぜかそこは荒れ狂う海のボートの上。同じくボートの上に乗っていた男子高生2人と大人の女性一人の計4人は、その後謎の島にたどり着く。
なぜこんなことになったのかわからないまま漂流生活を続ける4人だが、旅を続けていくうち「7SEEDSプロジェクト」という政府のプロジェクトに巻き込まれたということが判明する。このプロジェクトは、地球が隕石落下によって環境破壊が起こり、人類が壊滅状態になることを想定し、子供たちをカプセルに入れて未来に送り出し、また新たに世界を切り拓くことを目的としたもの。状況についていけないナツ達だが、旅を続け様々な困難に立ち向かううち、生きる意味や自分のコンプレックスに向き合うこととなっていく。
笑いあり涙ありの冒険サバイバルストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 最初から最後までドキドキハラハラするような展開が続き「この先どうなるの!?」とずっと飽きずに読み進められます。また主人公のナツが、主人公らしからぬ暗くて地味なキャラなんですが、様々な困難を乗り越えていくことで、少しずつ成長していく姿に心打たれます。
また、登場人物すべてのキャラがバラバラで、それぞれに得意・不得意も違います。そんなキャラクター達が時にはぶつかりあいながらも、協力し合って問題を解決していく姿は、私たちが社会で他人と一緒に共存するために大事なことを教えてくれているように感じます。
どんな人に読んでもらいたいですか? コンプレックスがある人(大人数のキャラクターがいるので、誰かのコンプレックスと自分とを照らし合わせることができると思います)
スリルを感じたい人
冒険ものが好きな人
感動したい人
読んだことによるエピソード コンプレックスについて深く考えさせられました。また、得意不得意があるからこそ、人と協力し合って生きていく大切さがわかりました。