ベアゲルター 沙村広明 (著) 講談社

ベアゲルター 沙村広明 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 3匹の獣(めす)が牙を剥き合う、おんなの修羅場!! 『無限の住人』の沙村広明が贈る、背徳のエンタテインメント! ――中国の売春街で起きた謎の殺人。それはやがて、日本の某・広域暴力団内部での現金盗難事件と結びつき、とある辺境の孤島にて、予期せぬ火花となり炸裂する!! 情慾(エロス)と暴力(バイオレンス)の完璧な融合……これが“叛逆ずべ公アクション”だ!!
どんな話ですか? 「無限の住人」「波よ聞いてくれ」などで有名な沙村広明が手がける叛逆ズべ公アクションの金字塔。
ヤクザの金をぶんどって舎弟と逃げたもののあっさり捕まってしまった主人公の忍は、命を助ける条件として、自身の出身地である石婚島への潜入を持ちかけられます。
なんと鄙びた離島に過ぎなかったはずの忍の故郷は、マフィアやヤクザが跳梁跋扈し、売春で栄える怪しげな場所へ変貌していました。
島へ潜入を果たした忍は、島を牛耳る巨大製薬企業に子供をとられて復讐の炎を燃やすトレーネや、製薬企業の用心棒である凄腕カンフー使い睫毛と出会い、娼婦の胎児を売り買いする石婚島のおぞましい暗部に迫っていくのですが……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 叛逆ズべ公アクションのアオリが示す通り、メインキャラとなる忍・トレーネ・睫毛の三人がかっこいいです。

皆それぞれ過去を秘め、譲れない物の為に戦っているのですが、義手に仕込んだギミックをぶっぱなしたり、カポエラ風カンフーで悪党どもを薙ぎ払ったりとケレンミたっぷりの痛快アクションで魅せてくれます。

トレーネや睫毛と比べると小物の忍も、姉御肌で情に厚い一面を見せてくれるので憎めません。

多国籍マフィアやヤクザ、巨大企業の陰謀が渦巻く島が舞台であり、先の展開が読めずハラハラドキドキが持続します。

過激な拷問シーンも頻出するので、エログロ好きにもたまりません。

どんな人に読んでもらいたいですか? 強く美しくかっこいい女性が好きな人

ケレンミたっぷりのアクションが見たい人

ヤクザやマフィアの駆け引きが好きな人

陰謀・裏切り・愛憎劇のキーワードに反応する人

エログロ描写に耐性があり、フェティッシュな表現が好きな人

読んだことによるエピソード とくになし

幸せカナコの殺し屋生活 若林稔弥 (著) 講談社

幸せカナコの殺し屋生活 若林稔弥 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 ブラック企業を満身創痍で退職したOL・西野カナコ。
転職先はまさかの“殺し屋”!?
人殺しなんて無理無理無理無理カタツムリ――――!!
……と思ったら、天性の才能が大開花!世のため人のため、今日も悪をやっつける――――――――☆
どんな話ですか? ブラック企業に勤めていてパワハラを受けた西野カナコ(もちろん名前の元ネタは西野カナ)がなぜか転職をした先が殺し屋だった(応募の時点ではパワハラで病んで覚えていなかったというのが本人談)というストーリー4コマ漫画です。

もちろんカナコに殺人経験はありません。しかし過去の経験から殺し屋の才能があったことがわかり無事殺し屋に転職をしました。そこから殺し屋としてのカナコのストーリーが展開していきます。ちなみに「殺し屋カナコの幸せ生活」ではありません。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画は「殺し屋になったカナコがどのような難しい状況で人を殺していくか?」という作品ではありません。「殺し屋になったことで幸せな生活を手に入れるカナコの話」です。今までこのような作品はなかったと思います。そして殺されていく人間が大抵悪人ばかりで殺されるのを見ると読むこちらまで幸せになれるからです。特にカナコが殺したいと思っていながら殺せなかったのにようやく殺すチャンスができた時に見せるカナコの笑顔にはこちらも笑顔になります。
どんな人に読んでもらいたいですか? 「死にたい」と思っている人にお勧めです。このカナコはパワハラで退職したというのは書きましたが、かつて引きこもりを経験し高校時代にはいじめにあって何回も死にたいと思っていたという話も描かれます。そんな状況から見事に生きることを選んで幸せな生活をつかんでいったのです。だから生への欲求を強く思わせるこの作品を読んでほしいです。
読んだことによるエピソード こういう作品は初めて見たが、引き込まれた。

乙嫁語り 森 薫 (著) KADOKAWA

乙嫁語り 森 薫 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民の昼と夜。
美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

レビュー①

どんな話ですか? 19世紀後半の中央アジア・カスピ海周辺の地域を舞台にした物語。その地域の文化や人々の生活を緻密かつ丁寧に描いた作品。

エイホン家の年若い後継ぎカルルクのもとに8歳年上の花嫁アミルが嫁いでくるところから物語が始まる。

嫁いできた日が初対面であった二人が、日々の生活やアミルの実家との争いを経て夫婦としての絆を深めていく。

以降、未亡人のタラス・双子の姉妹ライラとレイリ・ペルシアの姉妹妻アニスとシーリーン、アミルと同じ町に住むパリヤなど、オムニバス形式で様々な乙嫁(美しいお嫁さん)達の物語が綴られている。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 中央アジアの文化や細やかな刺繍の入った衣装に装飾品、風景などがとにかく丁寧に描かれていて紙面の美しさだけでも読む価値がある。
時代や地域の違いによる価値観の形成も踏まえて描かれたそれぞれの夫婦の在り方が非常に面白い。
特に姉妹妻のアニスとシーリーンは、早くに夫を亡くし生活に困窮していたシーリーンを友人(姉妹妻)のアニスが自らの夫の二人目の妻になることを提案するという、現代日本ではまずありえない形で絆を結ぶ。
一夫多妻という形でありながら、その関係性を美しく爽やかに描いている。

レビュー②

どんな話ですか? 中央アジア・シルクロードの街を舞台に、そこで暮らす乙嫁(=かわいいお嫁さん)たちの生活を描いた漫画です。一家の跡継ぎである少年(13歳くらい)のもとにお嫁さんがやってくるのですが、そのお嫁さんは年上(20歳くらい)で、年が離れています。さらに定住民である家族に対し、お嫁さんは遊牧民出身で、色々と生活習慣や風俗が違います。そんな近世中央アジアの文化・風俗を描きながら、砂漠のオアシス都市で暮らす人々の生活を描いた漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーとして盛り上がりは薄いですが、作者の方はおそらく相当に研究・描きこまれていて、中央アジア民俗学としても楽しく読むことができます。土地に定住する街で暮らす人々と、定住せず遊牧をして暮らす人々の生活や価値観の違いがとてもよく描かれ、勉強にもなります。民族によって違う洋服の細かい描き込みや、建物の作り・小物の描き方などは素晴らしいです。また、食事シーンに登場する現地の食べ物が非常においしそうで、私はこの漫画を読んでから元々好きだった中央アジアに旅行したのですが、「これがあの…!」となることが多く、感動しました。

 

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 赤ん坊のときに竹林に埋められていたのを発見されたという謎の過去を持つ少女・晶は、突然2人組の少年に連れ去られ、妖しき天女伝説が残る南海の孤島・神淵島へと連れて来られるが…!? 壮大なスケールで贈る、愛と陰謀と復讐のSF巨編!
どんな話ですか? 今まで読んだ漫画の中でとても印象深いのは「LaLa」で連載されていた清水玲子先生の「輝夜姫」という作品です。ストーリーがかなり壮大で、ジャンルとしてはSFサスペンスになるのですが全27巻があっという間に読み終えてしまうほど、のめり込みました。物語は日本の「竹取物語」をベースにしており、5歳までの記憶がない主人公の女性(晶・アキラ)が大人になり自分の数奇な運命に翻弄されながら、過去の記憶と現在に起こっていることを紐解いていくストーリー展開になっています。彼女は自分の過去を掘り起こしていく中で、幼少期「神淵島」という孤島で、世界各国の財閥や権力者たちのドナーとして育てられた経緯があることを知り、同じような仲間が存在していること、「輝夜姫」の生贄として、捧げられるという謎の儀式をしていたこと、計画自体が米軍の指揮のもと行われていたことがわかり、不思議な力をもつ自分と対峙しながら、この不条理な状況を解明して、復讐をしていくストーリーになっています。もちろん前編で島での生活や仲間との出会い、別れを経験していくのですが、後半では復讐するために葛藤する晶の戦いぶりもとても見ものです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 女性向けの漫画雑誌の中で、これほどスケールの大きさで書かれていることがとても珍しいと思ったのと、絵がとても綺麗なので初めて読んだ時のトキメキがあったことがお勧めしたい1番の理由です。趣味でよく海外ドラマを見るのですが、この作品もストーリーの展開自体は、いくつもの伏線が張られていて、仲間の裏切りや恋愛要素もしっかり入っているのでかなり精巧に練られていて、海外ドラマに引けを取らないほどの作品であると感じます。さらにドナーや世界経済を牛耳っている財界や著名人の替え玉として存在するという設定自体も、現実では都市伝説のような形で言われていることでもあったりするので、フィクションですが、想像の中で現実的にはあり得るのではないかと思ってしまうような錯覚が起きてしまう魅力があると感じています。なかなか日本における漫画の世界観でここまで、表現できているのは面白いし、珍しいと思うので是非もっと知ってもらいたい作品の1つです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 元々、少し大人向けの漫画雑誌ではあったので、若干難しい要素はあるのですが、30代、40代と年齢を重ねた方には是非とも読んで欲しい作品ではあります。画力がとても高いので表現力も美しいですし、ストーリーの展開自体もシリアス〜ちょっとセンチメンタルな大人の恋愛要素も含ませてくるので、女性としては憧れの気持ちで見ることもできるし、ストーリーは練られているし、楽しみが倍増して読んでもらえる作品だと思います。また登場人物は皆、何らかの特殊技能や役目があって生まれてきているバックボーンがあるので、それぞれの人物に感情移入してしまい、どの人物の話がメインになっても非常に読み応えがあります。絵が綺麗なので、男性向けよりは女性全般的にオススメの作品ではあります。
読んだことによるエピソード 今まで大人向けの漫画雑誌のものはあまり読んだことがなかったのですが、この漫画をきっかけに漫画≠子供向けという概念はなくなり、日本にはこうやって中身の濃い、ストーリー性の高い漫画がいくつも眠っていることを知るきっかけとなりました。今は動画配信サービスなどで色々な作品を見ることができるので、予算のあるこういったメディアから実写化の作品が出ても十分にインパクトを残せるなと感じています。男性・女性問わず、良作が世代や時間を超えてたくさん多くの人に見られたり、改めて注目を浴びてくれることに期待していきたいです。

オンライン The Comic  雨蛙ミドリ (原作), キョカツカサ (作画)  小学館クリエイティブ

オンライン The Comic  雨蛙ミドリ (原作), キョカツカサ (作画)  小学館クリエイティブ

アマゾン商品紹介 どこにでもいるごく普通のOL・八城舞、22歳。ある日、彼女の家の郵便ポストに1台のゲーム機が届いた。本人の意志に関係なく強制的に参加させられたゲーム「ナイトメア」──、それは大切な人の命と自分自身の肉体をかけた命がけのゲームだった!!

ゲームを途中で放棄すれば大切な人が死ぬ。ゲーム内の戦いに負けると自分の肉体の一部(腕や足、声など)が奪われ機能しなくなってしまう。
心臓が奪われれば待っているのはもちろん、死だ。

いきなり自分が放り込まれた恐怖の世界に戸惑いながらも、舞は戦い続けるしかないと決意し、ゲームの中で次つぎと立ちはだかる敵に敢然と戦いを挑んでゆく。

原作小説『オンライン』は「モバゲー」「E★エブリスタ」で閲覧者総数4000万超を記録した人気携帯小説であり、ゲームの世界を舞台とした仮想世界バトル小説の先駆ともいえる作品。『サバンナゲーム』などその後の多くの携帯小説・スマホ小説に多大な影響を与え、いまだに多くの読者の支持を得ている。

今回、その人気小説をコミカライズしているのは圧倒的な画力と表現力で注目の俊英キョカツカサ。スマートフォン用コミックアプリ『少年エッジスタ』の連載では、公開以来、他の作品を圧倒して常に第1位の人気を保ち続けている。

ゲーム世界を生き抜かなければならない舞の恐怖、共に戦う仲間たちとの友情、舞に思いを寄せる男性の正体は……!?
謎が謎を呼ぶ展開はまるで先が読めず、読み始めたらもう止まらない!

原作小説『オンライン』は「モバゲー」「E★エブリスタ」で閲覧者総数4000万超を記録した人気作。
また同作は角川つばさ文庫より『オンライン! 』というタイトルで現在第4巻まで刊行中
(主人公の設定を社会人から高校生に変更し原作者がリライトした作品)。

レビュー

どんな話ですか? ある日突然送られてきたゲーム「ナイトメア」。ゲームが送られてきたプレイヤーは、必ずそのゲームをやらなければ死んでしまいます。また、プレイしたとしても、毎日ある特定のスコアに到達しなければペナルティとして身体の一部の機能を制限されます。身体の機能は右手や右足、左手左足、目、耳、鼻、心臓など多岐に渡り、そのペナルティをハンデとして背負いながらも決められたスコアをクリアしない場合、ゲームオーバーとなり、現実世界でもプレイヤーは死に至ります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画の面白いところは、不気味なゲームのナイトメアを可愛いOLの主人公の舞が、所属する会社で立ち上げられたナイトメア対策組織のチームで一丸となり、協力してナイトメアをクリアしながら謎を解いていくことにあります。現実世界と仮想空間のナイトメアの世界が入り交じる様子が不気味で、死の恐怖に囚われながらも立ち向かっていくプレイヤー達の逞しさに読んでいて胸を突き動かされます。続きが気になり読み進めてしまうこと間違いなしの漫画です。

この世界の片隅に こうの史代 (著) 双葉社

この世界の片隅に こうの史代 (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。

レビュー①

どんな話ですか? 1944年の広島で、絵を描くことが好きなすずという女の子がいました。子どもの頃は自分の想像と現実が入り混じった表現があり、初めはファンタジーのようでした。19になって子どもの頃にあったかもしれない男の人とすずは結婚しました。旦那のおねえさんは口は悪いけどすずの服をこしらえる為に家事をやっといてくれる人でした。戦争中ではあるが、お隣さんとの集まりや家族の為にお料理を考えたりする姿など、戦時中であっても日々を生活している姿を描いている作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私が子どもの頃から見ていた戦争の物語はとにかく我慢をしいられ、辛く、重苦しい生活を表現していたように思えます。ですが、この世界の片隅は戦争まっただ中であってもお料理はするし、近所づきあいはするし、憲兵に怒られても笑ってしまったりそんな描写が本当にリアルな戦時中の生活の姿のように思えました。自分の大切なものを失って苦しい想いはすれどそれでも生活は続いていくのが実際の戦争を感じさせました。戦争の物悲しさも、それでも生活していく姿を今の日本人に見てもらいたいと思いました。

レビュー②

どんな話ですか? 太平洋戦争後期の呉市でを舞台に、一人の女性「浦野すず」の、嫁入り先での淡々とした普通の暮らしと、時折やってくる戦争の悲惨さを交えて描いた作品です。
日本における戦争を語る上で外せない原爆と広島からあえて少し外様の人々を中心にしているのが特徴で、戦時下における一般的な生活ぶりを描いた、かぎりなく個人の視点となっています。
各話の題名は日付になっており、絵が得意でそこから想像力を働かせるのが好きな「すずさん」の回顧録か絵日記のように感じる構成になっています。
日常系は日常系でも戦争という非常の只中であるゆえに、単なるほのぼのだけでは済まないやりきれない出来事もまったく突然に起こり、すずさんが当時の特別な存在なわけではなく、きっとあちらこちらに同じような人生があったはずなのだ、と深く考えずにはいられません。
激しい戦闘の描写があるわけでも、英雄が出てくるわけでも、東京や沖縄、原爆ドームが舞台なわけでもありません。それでもこれはまぎれもなく、毎年8月に読みたくなる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ヒロインのすずさんはかなりほのぼのとした天然キャラで、小さな花のような可憐な女性です。
アニメ化された際には声をのん(能年玲奈)が担当し、あまりの適任ぶりに話題となりました。
大半は食材を無駄なく使うとか、義姉となかなかうまくいかないとか、ごく普通の出来事ですが、すずさんだからこそそれが絵になるのでは。
当時の呉の様子や詳細な生活風景を窺い知るという点でも、歴史史料並に貴重な作品といえます。

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 『のだめカンタービレ』から4年、待望の二ノ宮知子最新作のテーマは「宝石×質屋」!東京下町の老舗・質屋を舞台に、宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶとイケメン宝石外商・顕が織りなす、キラッキラの人間ドラマ。新・二ノ宮劇場の開幕です!!
どんな話ですか? 「七つ屋志のぶの宝石匣」は二ノ宮知子先生による、宝石と質屋さんのお話です。

主人公は、高校2年生・志のぶ。実家は、東京下町の質屋・倉田屋です。志のぶは若くして店に立ち、神様に与えられた(?)才能で宝石の鑑定をしています。

顕微鏡でもルーペでも分からない、石の「気」を感じることができます。志のぶには祖父が勝手に決めた婚約者がいます。

名家・北上家の跡取り、北上顕定です。北上家は顕定が幼い頃、一家離散の過去があり、訳あって倉田屋に預けられました。大人になった顕定は、高級ジュエリー店で外商の仕事をしながら、一家離散の理由を調べていました。

志のぶは神様に与えられた才能で、顕定を助けていくのかいかないのか・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 顕定の過去・そして志のぶの天賦の才能がどうやって絡んでいくのか、今後の展開がとても楽しみになるストーリーです。コメディなのにシリアスの部分もあり、今まで出会ったことのないような独特の面白さがあります。

それにしてもさすが二ノ宮先生、黒髪の貴公子・顕定がかなりカッコいいです!

しかし、ただのイケメンキラキラ王子ではなく、残念な部分もあったりで、面白さ倍増です!

毎回登場してくる様々な宝石がとても素敵に描かれています。

物語との関連性も素晴らしく、宝石と質屋さんの世界の面白さにどんどん引き込まれていきます。

どんな人に読んでもらいたいですか? 是非漫画に興味のない大人の女性に読んで欲しいです。のだめカンタービレのような派手さはないですが、一話一話ギュッと凝縮された面白さがあります。

キラキラ・キュンキュンとした少女漫画は苦手・読んでいて恥ずかしくなるという方に、是非おすすめしたいです。

読んだことによるエピソード 宝石・石の世界の奥深さを感じることができます。

あさりちゃん 室山まゆみ (著) 小学館

あさりちゃん 室山まゆみ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 元気いっぱいの明るい美少女(?)あさりちゃんが巻き起こす痛快ドタバタコメディー。日本一元気な小学四年生あさりには、ケンカの強い姉タタミや、さらに強い母のさんごがいる。この強敵二人をたおすため、あさりのハチャメチャなギャグパワーはいつも全開! この三人のドタバタギャグバトルに父いわしは毎日たじたじ。爆笑浜野家の大騒動に目を離すな!!
どんな話ですか? 日本一元気な小学4年生の浜野あさりが巻き起こす、痛快ドタバタコメディ漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 36年の連載でコミックスも全100巻もある圧倒的な国民的少女ギャグ漫画。ほのぼのしているので、寝転がって読むのにおすすめです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 100巻の大作を読んでみたい人。少女ギャグ漫画が好きな人。昔読んでいて、最終回があったことを知らなかった人に読んでほしいです。私も最終巻(100巻)が出たときに懐かしくて一気読みしました。
読んだことによるエピソード 特になし

ふたつのスピカ 柳沼行 (著) KADOKAWA

ふたつのスピカ 柳沼行 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 西暦2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」は市街地に墜落して多くの死傷者をだす惨事となった。事故で母親を失った少女「アスミ」は事故機のパイロットの幽霊「ライオンさん」と出会い、宇宙飛行士を目指すようになった。
どんな話ですか? 有人宇宙探査ロケットが墜落し、事故が原因で母親が亡くなってしまい父親と二人暮らしの主人公あすみ。
同じ墜落事故で亡くなった宇宙飛行士のライオンさんの幽霊に出会い仲良くなります。
ライオンさんと仲良くなるにつれ、自身も宇宙飛行士になるという夢をかかげ宇宙飛行士養成高等専門学校へ進学します。
宇宙学校の試験や授業はかなり厳しいものでしたが、受験の際に出会った友人たちと様々な成長を描いたファンタジー要素もある漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 普通に読むと小さな女の子が宇宙飛行士を目指している漫画。というふうになってしまいますが、それよりも後半にいくにつれ明かされてくる複雑な人間関係や、宇宙飛行士を目指している友達とのやりとり、何より主人公のあすみとあすみだけに見える幽霊ライオンさんのやり取りに心を動かされます。
新刊が出るたびに毎回泣けるシーンがありました。
作者の方は男性なのですが、絵のタッチがとても柔らかく繊細で素敵なところもオススメです。
どんな人に読んでもらいたいですか? ほのぼのした話が好きな人はもちろん、もやもやしたり落ち込んでる方、年齢問わず夢がある方にに読んでもらいたいと思います。
感動する話が多いので、読んだ後は泣いてスッキリ出来るのではないかと個人的に思います。
読んだことによるエピソード 特になし。

岡崎に捧ぐ 山本さほ (著) 小学館

岡崎に捧ぐ 山本さほ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 2014年にWEB上で公開され始められるや、各界著名人の称賛を浴びるなど瞬く間に話題を呼び、短期でページ1000万ビューを記録した人気エッセイ漫画がついに単行本化!!
どんな話ですか? 著者の山本さほさんが実際に経験した子供時代の懐かしい思い出を描いた作品で、親友の岡崎さんと過ごした青春時代を漫画にしたものです。岡崎に捧ぐというタイトルは大人になった岡崎さんが結婚することになったのをきっかけに彼女への結婚式のサプライズ作品として描いたことから名付けられました。主にテレビゲームや学校で起きた楽しい話を書き綴っていますが、寂しさや悲しみを感じる話題もあり、著者の喜怒哀楽の感情の全てがこの漫画には詰まっています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 幼なじみと共に過ごしたノスタルジックな記憶をふと思い出すことがありますが、この漫画を読むことでよりリアルに子供の頃の記憶が蘇ってきます。実際に読んでみるとそういえばこんなことが自分にもあったと何度も感じましたし、青春って良いなと今あらためて思うことができました。世の中には様々な漫画がありますがこの漫画は心にジーンとくる数少ないひとつで、その点からもオススメしたい作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 今でも幼なじみや学生時代の親友と仲が良い人で、学生時代の思い出をもう一度振り返ってみたい人。そして女性だけでなく男性にもオススメしたいです。
読んだことによるエピソード この漫画を読んだ後、学生時代の親友達と20年ぶりに連絡を取るようになりました。
久しぶりに会ってみると頭髪の薄い人やバツイチの子持ちシングルマザーになった人もいてみんなで苦労話をしたり子供の頃の思い出話をしてパーティーがとても盛り上がりました。