絶愛-1989- 尾崎南 (著) 集英社

絶愛-1989- 尾崎南 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【鋭い瞳に魅せられた究極の愛】南條晃司は、小5の時に出会った鋭い瞳の少女が忘れられないでいた。時が経ち、人気歌手となった晃司は、高熱のために路上で倒れていたところを、サッカー少年・泉拓人に拾われる。その拓人こそ、晃司が想っていたあの少女(実は男)だった! 衝撃の愛の物語が始まる! 【同時収録】Ballad―バラード―

レビュー

どんな話ですか? 人気歌手の南條晃司は、ある雨の日に酔って寝ているところを、高校生の泉拓人に拾われます。風邪で声が出なくなった晃司は、そのまま泉の家に居候することになります。

泉はサッカー一筋で、晃司のことは何も知りませんでした。

ある日。泉が強烈なシュートを決めた瞬間。晃司は気がついてしまったのです。泉は、自分がかつて心を寄せた初恋の相手だということに。

勘違いで女の子だと思っていた晃司は、泉が男だとわかり落胆します。ですが、なぜか泉から離れることができないのです。

駄目だとわかっていながら、激しく拓人に惹かれていく晃司。そして、晃司の気持ちを知って最初は拒絶していた泉ですが、次第に心を開いていきました。ですが、それは決して恋愛感情ではありませんでした。

ですが、自分に恋焦がれ苦しむ晃司の姿に、拓人は身を任せることを決めるのです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 人が人を愛するということはどういうことなのかを教えてくれる作品です。

晃司は、たった1度だけ見かけた、まるで野生動物のような眼差しをした少女に恋をしていました。

再会したときに、実は泉が男だとわかっても、晃司の気持ちは変わりませんでした。晃司にとって、泉が男でも女でも関係なかったのです。泉がいてくれるということが重要だったのです。

こんなに深い愛を表現した作品を、私は読んだことはありませんでした。男性同士の恋愛を描いた作品ですが、男女問わず知って欲しいと思いました。

ソラニン 浅野いにお (著) 小学館

ソラニン 浅野いにお (著) 小学館

アマゾン商品紹介 大学を卒業して1年が過ぎ、OA機器メーカーのOL・井上芽衣子はあることを実感するようになっていた……「わたしは社会人には向いていない」。とはいえ、自分に特別な才能がないと自覚してしまった今となっては、もはや人生のレールを外れる勇気もないというのが現実。多少辛くても、頑張ってつつましく生きていくしかないのだと、彼女は今日も会社へ向かうのだったが…

レビュー

どんな話ですか? 浅野いにおが描いた漫画で、なんだか日常のだるさ、やるせなさみたいなのが表現されている漫画です。主人公は個性的な顔をした若い女性で、彼氏と同棲しています。彼氏はバンドをやっていて、なかなか芽が出ません。それで諦めようとしたり、主人公と喧嘩になったりします。新曲「ソラニン」を作り、デビュー出来そうになるけれど、思ってたのと違っていて断ります。その後、思いもよらない出来事が起こって、主人公の人生も変わっていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 若者のリアルな「自分にはなにか足りない」気持ちが描かれている気がするからです。同棲生活も、キラキラしていなくてリアルでした。また、読後に爽快感を感じられるのでオススメしたいです。映画化もされているので、漫画が気に入ったら、映画を見るという愉しみ方も出来ます。映画では、宮崎あおいちゃんが主演でした。正直漫画よりもずっと可愛いと思います。登場人物が皆キャラが立っていて、天才とか、器用に生きている人がいないのもいいと思います。

デッドマン・ワンダーランド 片岡 人生 (著), 近藤 一馬 (著) KADOKAWA

デッドマン・ワンダーランド 片岡 人生 (著), 近藤 一馬 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 ある日突然、クラスメイト惨殺の容疑で死刑を宣告された五十嵐丸太。送られた先は日本唯一の完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」だった…。大ヒット、監獄サバイバルアクション!

レビュー

どんな話ですか? あらすじ:未曾有の災害「東京大災害」を受け、東京は水没し、多くの住人が都外へ疎開することとなった。

そんな中、長野県へと疎開した中学生・五十嵐丸太。

平凡で平和な学生日常を送る丸太の元に、ある日、謎の装甲を身に纏う「赤い男」が現れ、クラスメイトを残らず惨殺してしまう。

目の前で級友や親友を殺され失意に陥る丸太だが、事件唯一の生き残りであることから殺人の罪に問われ、完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」に収監されることとなる。

施設内で出会った不思議な少女・シロとの新たな関係性を築く中で、丸太は大きな陰謀に巻き込まれていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 作中世界観で登場する完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」の背景が非常に独創的で面白い。
ツッコミ所にもなりかねない点は否めないが、少年から青年まで様々な罪状で収監されており、登場人物のバックグラウンドにそれぞれの人生の苦悩が感じられ、鬱屈感を覚えるストーリーが好みの方には非常にオススメ。テーマである「冤罪」に沿うような形で描かれている、登場人物を襲う「理不尽」な状況は、同情を誘うものもあれば、非常にサイコで利己的な内容もあるが、丸太を含む他者との触れ合いや衝突の中で、心情や置かれた状況が移り変わる様子も作品の魅力。

登場人物が個性的で入り込みやすいのも魅力のひとつ。

結末に向かっていくにつれ、様々な謎が解明されていくのだが、新たに謎を生む展開も加速感があってアグレッシブな作品といえる。

メタな内容ではあるが、完結済の作品であり、全13巻と一気に読める部数なので、連載待ちに苦しむこともない。

 

荒川アンダーザブリッジ 中村光 (著) スクウェア・エニックス

荒川アンダーザブリッジ 中村光 (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 荒川の河川敷に住む不思議な人々と、一人の青年の魂の交流を描く、可笑しくもどこか切ない人間物語。

レビュー

どんな話ですか? 市之宮グループの御曹司で、自身も会社を自力で立ち上げた若き起業家でもある、

市之宮行が主人公。

行は「借りは必ず返さねばならない」という家訓の家に育ち、家訓どころか借りを返すことができないと喘息の発作が起きてしまう特異体質の持ち主である。

そんな行がある日荒川大橋から落ちて溺れかけてしまったところ、ホームレスの少女「ニノ」に命を救われえる。

「命の恩人」という莫大な借りができてしまった行は、借りを返すために橋の下で少女やほかのホームレスと交流をしていくことになる。

基本的には電波系のギャグマンガで時々切なく、恋愛要素もかなり強い。

作者は「聖お兄さん」の人、と言えば、分かりやすいかもしれない。

なぜその漫画をオススメしたいですか? すでに完結していること。

過去に死んだ人がいる描写はあるが、基本的には誰も死んだりしない、悲劇的要素の薄い漫画であること。

電波系とはいえ現代もののほのぼのギャグなので、比較的万人受けしやすいのもおすすめしやすい理由。

作者の代表作は「聖お兄さん」であるが、荒川の方はアニメ化もしたのにいまいち一般の認知が薄いので、

布教したいという気持ちもある。

「聖お兄さん」との最大の違いは作品全体に渡って恋愛色が強いことと、当然だが宗教色が薄いことで、

そのため、「お兄さん」よりもこちらの方をお勧めしたい。

(聖お兄さんはブッダとイエスが主人公のギャグマンガなので)

 

ケロケロちゃいむ 藤田まぐろ (著) フェアベル

ケロケロちゃいむ 藤田まぐろ (著) フェアベル

アマゾン商品紹介 どこか深い森の真ん中にあるかえるの国に、かえる族の姫・ミモリはたくさんのかえるに囲まれ幸せに暮らしていた。ある日、かえるの国に少年のアオイがやってくる。アオイは水にぬれるとかえるになる魔法を、ミモリの兄・マカエルにかけられていた。そんなアオイの魔法をとくためにミモリとアオイは冒険の旅にでかけることに!!アニメにもなった藤田まぐろの大人気作品!

レビュー

どんな話ですか? カエルの国のお姫様の主人公ミモリが、ある日水を被るとカエルになってしまう少年アオイと出会う。

ミモリの兄のミカエルに魔法を掛けられたアオイはミモリが解く方法を知っていると聞き、国を訪れるがミモリは方法を知らなかった。

アオイの魔法を解くために、ミモリは初めて国の外に出て手掛かりを探す冒険を始める。

また、冒険の中で行方不明の両親の手掛かりを掴んだり、天敵の蛇族の姫スーと出会ったり、様々な困難を乗り越えていく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ミモリの能天気だか前向きな言葉に勇気を貰える。口ぐせは「大丈夫だよ」で、当時幼かった私でも何度も優しく勇気づけて貰えた。

敵の蛇族の姫のスーやその兄のシャド、可愛いマスコットキャラの様なイモムシ達。今ではよくある設定に思えるが、どのキャラも魅力的で今似ているキャラ達の元祖と言っても過言ではない。

一番感動したのは作者の伏線の回収方法。これは今の情報社会では難しい、この作品しか出来ない大掛かりな伏線で、最終巻で明らかになる。カエルの文字で暗号化された呪文は、解読する価値ありで今でも思い出すだけで感動できる。是非読んで欲しい。

 

闇金ウシジマくん 真鍋昌平 (著) 小学館

闇金ウシジマくん 真鍋昌平 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。

レビュー

どんな話ですか? 貸金融業者『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨を中心に、お金を借りに来るお客およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。金利は10日5割(トゴ)という暴利であり、当然ながら闇金融である。第一巻では、毎朝9時に丑嶋の元を訪れるパチンコ依存症の主婦たちからストーリが始まり、回が進むにつれて、カウカウファイナンスの従業員の日常や訪れる客およびその関係者の様々な人物の視点で物語が語られる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 非常に暴力的であり、社会の闇を描いた作品であり、私の様に女性が読む漫画ではないが、今までごく普通のOLだった女性が、ちょっとしたはずみで借金まみれになってソープに沈んでいくケースや、ほんの少し欲を出しただけなのに命に関わるような結末が待っている事態に陥るなど、自身もいつでもあっち側に転落する可能性があって、身につまされる漫画である。どうしてそうなってしまったのか、どこで間違ったのか、自身ならどうしたか、深く考えさせられる。

銀と金 福本 伸行 (著) フクモトプロ

銀と金 福本 伸行 (著) フクモトプロ

アマゾン商品紹介 裏社会で頭脳と心理戦を駆使して巨万の富を得ていく男達の活躍を描いた賭博コミック。競馬でスッカラカンになってしまった森田鉄雄(もりた・てつお)は、平井銀二(ひらい・ぎんじ)に声をかけられ、日当10万円の仕事を持ちかけられる。そして翌日、みかん箱10箱を運んだ森田は、その箱の中には不正融資で得た10億円が入っていると平井から知らされて……!?「カイジ」「アカギ」と並び称される福本伸行の代表作の一つ。

レビュー①

どんな話ですか? 裏社会を生きる男達の壮絶なバトルを描いた作品です。単なる力のバトルではなく、智謀や人間心理、戦略を題材にしています。悪魔じみた思考で弱者や悪党から金を搾り取り、その金でさらなる巨悪を征していきます。銀さんの相棒である森田鉄雄の人間的な成長が見れるところも面白いです。平井銀二に接ることによって、眠っていた能力が次々と覚醒していきます。また、対戦相手も悪魔のような人物なので、ドキドキしながら楽しめます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 裏社会を生きる男達の壮絶なバトルを題材にしていますが、そのバトルが奥が深くて思考しながら読むことができます。個人的にはバトル漫画と言うよりもサスペンス要素の方が強いかな?と思います。推理やトリック系の作品が好きな人はハマると思います。また、そのバトルのゲームやルールが独創的で面白いです。まったく先が読めないストーリー構成なので、最後までハラハラドキドキしながら読むことができます。とくに理論に基づいた独自の戦略は見ごたえがあります。

レビュー②

どんな話ですか? 主人公は裏社会で銀王と称される平井銀二。通称は”銀さん”。

銀さんは仲間と裏仕事をこなしていましたが、ある日競馬場でチェックしていた森田鉄雄を勧誘して仕事仲間へと引き入れます。

最初は素人だった森田も、銀さんと共に仕事をしているうちに裏稼業の仕事に慣れていきます。

ギャンブルや殺人鬼との対決で森田は成長し、タネになりそうな仕事を見つけては森田が自ら仕掛けるように。

こうして一人前になりそうに思われた森田でしたが、心中に思う所があり・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 銀と金は色々な要素の詰まった漫画であり、とっつきやすいと思います。

基本的にギャンブル系が多いのですが、心理戦メインにしているのでギャンブルに詳しくなくてもハマれます。

例えばギャンブル系だとポーカーや麻雀といった有名どころのツールを使った勝負が作品では描かれています。

しかしどちらも独自のルールがあり、それで普通のポーカーや麻雀とは違う面白さに。

またギャンブル以外でも殺人鬼と死闘を演じるといった白熱のバトルシーンも。

こちらもただ殴り合うだけでなく、相手の心理を読んだバトルで面白いです。

レビュー③

どんな話ですか? ギャンブル中毒だった無一文の主人公、森田鉄雄は競馬場で裏社会のドン・平井銀二に出会う。銀二の才覚・カリスマ性に感化された鉄雄は、悪党が暗躍する裏社会で生きていく決意をする。銀二は裏社会での様々な駆け引きや死闘を通して成長していく森田鉄雄を後継者にするべく期待と信頼を抱くも、ある出来事をきっかけに二人は別々の道を歩む。

勝敗に関わる駆け引きがストーリー随所に現れる本作。例えば最初に銀二が森田を相棒として相応しいか確かめる為に森田に課した問いがあります。「5000万円で人を殺してほしい」。性悪説を肯定するかのような銀二の誘いを森田は最終的に断るのですが、このような心理的描写が複数現れます。のちの画商・中条との戦いでは絵画の目利き勝負を挑み、札束で「金の橋」を作る名場面ですが、この回でも巧みな作戦で中条の目を欺きました。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 緊迫の心理戦の面白さに定評があり、現在でも福本作品の中でも名作と言われています。例えば主人公・森田初の大仕事は株の「仕手戦」なのですが、本作の代表回と言っても過言ではないでしょう。森田らは日本旭の株をめぐる仕手戦に参戦することになりました。そんな中、銀二たちは仕手戦の最中、暴力団により拉致されてしまいます。逃げおおせた森田は銀二たちの救出を画策。伊沢と面会・交渉の末、銀二らは解放されました。しかし実際は銀二の説得により協働で日本旭を「喰う」体制を築くことに成功したことによるもので、森田の救出作戦は徒労に終わったと思われたが、伊沢に渡したはずの密会テープはカセットデッキを二台使った森田のトリックにより手元に残していました。株で得た金の他に、大物政治家の弱みにつながる物証を手元に残すという大成功のもと仕手戦は幕を閉じました。

ゴールデンカムイ 野田サトル (著) 集英社

ゴールデンカムイ 野田サトル (著) 集英社

アマゾン商品紹介 『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

レビュー①

どんな話ですか? 日露戦争後の北海道が舞台。

網走刑務所から脱獄した受刑者の刺青を集めて、隠された黄金を探す話。

アイヌの少女アシリパさんと、不死身の杉本がメインキャラクター。

アイヌ民族の文化が真面目に語られています。

キャラクターのひとりひとりが、とても魅力的です。

重い過去を抱えていたり、サイコパスだったり、精神を病んでいたりしますが、全員好きです。

暗い話ばかりではなく、ギャグも織り混ぜてあり、笑いも絶えません。

ただ、エロとグロが多すぎて、友だちに勧めづらいです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? アシリパさんのかわいさとたくましさ。

ひとりで、道具をつくり、狩りをして、動物を捌いて、料理をし、寝るところをつくってしまいます。しかも動物ごとに方法が全て違います。

杉本のかっこよさと哀愁。

強くて不死身で、かっこいいです。そして細かいところで優しい。めちゃくちゃ人殺しているのに。

辛い過去を背負っているので、時折見せる寂しい顔も本当に好きです。

ギャグが面白い。

暗い展開の中でも、笑えます。女の人の裸より、男の裸が多いです。ムキムキです。

レビュー②

どんな話ですか? 日露戦争直後、砂金のゴールド・ラッシュと開拓にわく北海道。アイヌが残したと言われる莫大な金塊をめぐり、荒くれ探求者たちの争奪戦が始まる!

「不死身の帰還兵」こと主人公の杉元、「アイヌの愛娘」狩人アシ(リ)パさんはじめ、金塊の暗号たる刺青を入れられた網走監獄の脱獄囚、情報将校率いる第七師団、元新選組まで…、入り乱れる敵方・味方のキャラクターの悲喜劇も濃く、何通りもの楽しみ方ができる、非常にゴージャスな冒険活劇の傑作です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 何気なく読んでみたら、本当に止まらなくなりました。かなり刺激の強い表現があるので、小心な自分は「ヒエ―」と指の間から見ていたのですが、ひと段落するとどうしても読み返さずにいられなくなるのです。隠された埋蔵金を探す…という話の大筋について、とても巧みにストーリーが仕込んであるので、どれもこれも伏線に見えて、自分なりの推理をあれこれ考えられる、という知的要素がひとつ。また、「狩猟」「北海道グルメ」という要素もありますし、金塊探しの合間に差し込まれるサバイバル豆知識や歴史コラム的な部分も見どころです。そして極めつけが、魅力的すぎるキャラクター造形でしょう。脇役なんて本当にいないんじゃないか、と思えるくらいに一人一人ががっつり生きているストーリーで、もう呑み込まれたら最後…という気がします。野田先生の画力が半端なく、どこを見ても手抜きなしに、1世紀前の北海道の美麗な世界が広がっている事にも、心を打たれます。

レビュー③

どんな話ですか? 北海道にあるという金塊を巡るストーリー。主人公の杉元は、幼馴染で親友の奥さんに恋心を抱いており、その人の目の病気を治したいとお金を早急に欲しています。だから砂金目当てに北海道まで出てきました。そんな時クマに襲われたのですが、助けてくれたのがアイヌの少女、アシリパ。北海道には金塊が眠るという噂をたどり旅する二人と、彼らを取り巻く軍人や囚人の物語です。アイヌ文化がたくさん出てくるのでそれらに詳しくなれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく引き込まれるような作りになっているからですね。読んでいたら全く興味のなかったアイヌにも興味を持つようになりましたし、何事にも関心を示さないこの私がハマりました。絵も男性が書いている割にキレイで、漫画から入っても大丈夫です。少々グロいシーンもありますがそれがスリルを誘います。金塊を巡って杉元とアシリパのコンビ以外に、ユニークな囚人や軍人が出てくるのでそれぞれのキャラの魅力もすごいです。推しが見つかるマンガですね。

ヨルムンガンド 高橋慶太郎 (著) 小学館

ヨルムンガンド 高橋慶太郎 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 両親を殺した武器を憎みながらも、武器商人ココの私設軍隊に加わることとなった少年ヨナ。ココはある国の軍と武器の取引をしていたが、それを防ごうとする勢力に狙われる。しかし、ココに同行していたヨナが、自らが憎むその武器でそのピンチを乗り切ろうと応戦して…

レビュー①

どんな話ですか? 若い女性の武器商人、ココ・ヘクマティアルとその護衛をする私設部隊の一行に、武器を憎む元少年兵のヨナが加わるところから始まるお話です。世界中で武器を売ってまわるココの一行と、それを妨害しようとする様々な勢力とのスリルと爽快感に満ちた戦闘や駆け引きを通して私設部隊のメンバーの過去やココの大いなる計画が次第に明らかになっていきます。武器を憎むヨナと武器商人のココの間にはずっとわだかまりがあったのですが、一時の離別を経て最後にはヨナとココは分かり合い、世界を作り変えるような大業を成し遂げます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 迫力満点のかっこいいバトルシーンが何より魅力です。銃や戦闘機は緻密に描き込まれ、名前や特徴などもサラサラと語られるため、銃や戦闘機、ミリタリーが好きな方なら「おっ」となるシーンも多いのでしょう。国同士の関係性や軍にも詳しければさらに楽しめるでしょう。私はそういったジャンルに興味こそあれど全く詳しくはありません。それでもキャラクターの経験や強みが生かされている描写やセリフ回し、格闘シーンのスピード感など、詳しくなくとも十分に楽しめる要素がたくさんあります。日常シーンの描写も、少しシュールで思わず笑ってしまいます。そんなところがオススメです。

レビュー②

どんな話ですか? 戦争で両親を失い兵器や武器に関わるものをすべて憎む元少年兵があることがきっかけで武器商人ココ・ヘクマティアルの兄キャスパーの私兵たちに確保されてしまいココの分隊に護衛として入隊することになります。そんな時、ある軍と武器の提供について商談していたココだったがそれを妨げようとする勢力に命を狙われてしまいます。そこで少年兵は疑問を持ちます。「なぜココたちは武器を売る?」その問いに対しココは「世界平和のために」と答えここから物語は始まっていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ガンアクションの金字塔とも言われているこの作品。ガンアクションで戦闘がとても多いのはもちろん若干のギャグ要素や仲間との別れがあったりとシリアス展開もありながらしっかり物語の本筋のなぜ武器を売って戦争を止めようとしているのかを主人公は仲間とともに理解していきます。この作品は戦争観がとてもよく描かれており 人はいつ争いを始めいつやめるのか などとてもテーマが深い作品になっているのでぜひ一度は読んでほしい作品です。

ワンパンマン ONE (著), 村田雄介 (著) 集英社

ワンパンマン ONE (著), 村田雄介 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 一撃必殺! 強くなりすぎて、どんな凶悪な怪人もワンパンチで倒してしまうヒーロー“サイタマ”。平熱系最強ヒーローの伝説開幕!! WEB界のカリスマと超絶絵師タッグが贈る、日常ノックアウトコミック!!

レビュー①

どんな話ですか? 怪物とヒーロが存在している世界で「サイタマ」という主人公が就職活動がうまくいかずに路頭に暮れいていた時に一人の子供を怪物から守ったことによってサイタマは自分が求めていた職業はヒーローであるということを見出してヒーローになることを決意します。その後に、腕立て伏せ100回と体起こし100回スクワット100回を毎日繰り返していただけで、常人離れした力を手に入れてしまい、大体の怪物はパンチ一発で粉砕してしまうほどの力を手に入れました。しかし、サイタマ自身は迫力のある戦いをしたいと日々思っておりその葛藤もこの漫画では魅力的に書かれています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画には主人公の他にも魅力的なキャラクターが数多く存在しており、私の中で一番印象に残っているヒーローは無免ライダーというヒーローです。彼はC級ランクというヒーローの階級の中でも一番階級の低いヒーローにもかかわらずに自分よりも明らかに強い怪物にも果敢に挑み、正義感がとても強いキャラクターになります。このワンパンマンでは様々なヒーローが登場しますが、自分が弱いと知っているのに、果敢に挑むその姿はまさしくヒーローの象徴といえるキャラであり、ほかにも様々な魅力的なキャラクターが存在するので是非見てほしいです。

レビュー②

どんな話ですか? 普通のサラリーマンの主人公がある日、怪人に叩きのめされる。悔しい気持ちが爆発してその日から毎日筋トレを中心に身体を鍛え始め、ある日すごい力を手にいれる。なんと、どんな強い怪人もワンパンチでやっつける事ができるのだ。良くある主人公より強い敵が現れ一旦負けた主人公が修行して更に強くなり、敵に勝つというパターンは一切なし。ピンチになる事も一切なく圧倒的な強さで敵をぶちのめす主人公。どんどん登場する怪人と仲間のヒーローと一緒に戦っていくストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ヒーロー物の定石の修行をしたり、仲間と共に切磋琢磨していくというような事が一切ないところ。そのくせ、仲間のヒーローや怪人は定石通りの修行や戦闘に関して細かいデティールも描かれている。あっという間に戦い終わる主人公との対比がおもしろい。また、怪人の名前やヒーローの名前がふざけているのに、うまくその名前をいかした特徴にして完全なギャグ漫画にしていないところも良い。絵柄も主人公以外は綺麗に書かれている。

レビュー③

どんな話ですか? 物語の主人公である、平凡なサラリーマンが己の限界を越えるため、3年間筋トレ、マラソンを毎日続けた結果、地上最強の人間になった。

物語は怪人に襲われる世界にヒーローが平和を守る為に日々戦いの続くのである。

主人公である、サイタマは、日々の鍛錬によりどんな強大な怪人と戦っても、サイタマがあまりにも強くなり過ぎてしまい、ワンパンチで倒してしまうとゆう強烈なシーンから始まる物語です。

サイタマは自分の強さのあまり自分と対等に戦える相手を探し求めているのです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく面白い!

主人公のあまりに強すぎる為に他のヒーローや怪人たちのキャラクターの個性の強さに笑えてきます。

時間を忘れて熱中してしまいます。

主人公のように3年間必死に普通の筋トレをしただけで最強になれる主人公の設定が本当に面白い、代表的なワンピースとかドラゴンボールとかのように敵が強く自分が強くならないといけないストーリーではなくワンパンマンは主人公が強すぎる為に他の主要キャラクターが怪人、ヒーロー、が鍛錬して主人公サイタマに追いつけるかというストリー性の面白さがたまらないのでお勧めしたい。