NARUTO―ナルト― 岸本斉史 (著) 集英社

NARUTO―ナルト― 岸本斉史 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 ここは木ノ葉隠れの里。忍術学校の問題児、ナルトは今日もイタズラ三昧!! そんなナルトのでっかい夢は歴代の勇者、火影の名を受けついで、先代を越える忍者になることだ。だがナルトには出生の秘密が…!?

レビュー①

どんな話ですか? 木の葉隠れの里に住む忍者アカデミー落ちこぼれナルトが内に抱える秘密から里人に無視されたり陰口や嫌がらせを受けながらも、忍者の頂点に立つ火影を目指す成長物語です。虐げられ馬鹿にされながらも、決して諦めず努力を続け忍者となり、悲劇から復讐の闇に落ちたチームメイトを救うためにさらなる強さを得るために修行を続けます。その過程で同期仲間や他里忍者とも友情を深め、ナルト自身の人格的魅力に気付いた人々が孤独で一人ぼっちだった少年を認めていくことになるのです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ナルトのなかには、沢山の至言があります。頑張っているけど、なかなか報われない方々に贈るエールがあります。それは、主人公だけに語らせている言葉だけではありません。何事にも不器用で成果を得るのに時間がかかる私達に贈られたメッセージです。困難な手術を前に自分を信じない者に努力する価値はないと気弱になった弟子を励ます先生の言葉はこれ以上に無い程グッときます。また、復讐に囚われた友を俺とお前は逆だったかもしんねえと憂う主人公の洞察力は、深さに感服します。

レビュー②

どんな話ですか? 忍者の話で、主人公のナルトが里の長である火影になる為に、修行を重ねて成長していく物語。

最初はセンスがなく、他の人から相手にもされない中、良き指導者である畑かかしをはじめ、他の仲間から良い刺激をもらい、切磋琢磨し最終的には火影になる事ができた。それまでにはライバルであるサスケや悪の組織である暁と戦い、犠牲者を出しながらも任務をこなしていく。色んなキャラクターの技やセリフはとても心を擽られるものであり、どの年代にも楽しまれる作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーや個々のキャラクターの成長などで多くの感動があり、面白いのでオススメしたいです。

話は長いですが、飽きにくく夢中になる内容です。

最初に謎だった出来事や裏の話が漫画の後半で分かるところも、面白いです。

特にナルトの師匠である自来也が戦いで死んでしまう場面は感動します。

どんなに才能の無い人でも、努力次第で成長し、報われる日が来ると教えられる話です。大人になって仕事に明け暮れてる私にとっては、幼い頃や初心を思い出させる作品でした。

レビュー③

どんな話ですか? 落ちこぼれ忍者のうずまきナルトが、火影になるという夢に向かって、不器用ながら努力し続けるという物語です。ナルトは、里の人々からとある理由で忌み嫌われ、疎まれています。しかし、自分の存在を認めさせるという強い思いと、まっすぐ自分の言葉は曲げないという忍道を胸に、彼が逆境に立ち向かい克服し、成長していく過程が描かれています。その中で、友や仲間を思い、大切にし、また仲間からの信頼を勝ち取り火影となるのを描いた、週刊少年ジャンプの三大原則である友情・努力・勝利を具現化した作品と言えます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーが面白く、個性豊かなキャラクターがたくさんおり、様々な忍術や体術、幻術が繰り出されるのは魅力の一つですが、それとは別に、どんな人にとってもこのナルトという主人公から学べることがあると思います。不遇な幼少時代を過ごしてはいましたが、夢を持って努力をし続け、友や仲間を大切にし、どんな逆境でも決して諦めない生き様には、とても感動させられます。笑えて、泣けて、感動できる作品であるので、読んで欲しいと思います。

ヲタクに恋は難しい ふじた (著) 一迅社

ヲタクに恋は難しい ふじた (著) 一迅社

アマゾン商品紹介 隠れ腐女子のOL・成海(なるみ)と、ルックス良く有能だが重度のゲーヲタである宏嵩(ひろたか)とのヲタク同士の不器用な恋愛を描いたラブコメディ。『次にくるマンガ大賞2014』の〝本にして欲しいWebマンガ部門〟第1位、pixiv内オリジナルコミックブックマーク数歴代1位の大人気作品が多数の描き下ろしを加えて待望の書籍化。

レビュー

どんな話ですか? 主人公の桃瀬成海はオタクであることを隠して同僚と付き合っていた。ある時彼氏にオタクであることがバレてしまい、それがきっかけでフラれてしまう。オタクがバレてしまったことやその時付き合っていた彼氏と同じ会社で働けないということで働いていた会社を退職し、転職する。その転職先に幼なじみでゲームオタクの二藤宏嵩と再会する。宏嵩にはオタクであることを隠さずに接せれることやオタ活にも理解があるということで友達感覚で付き合い始めるようになる。友達から恋人に感情が変化していく様子が描かれている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 単純に面白い。ゲームの話や同人誌、コミケなど実際のイベントについても描かれているためわかりやすい内容になっている。オタクはオタクでも色んなジャンルのオタクがおり、それぞれの恋愛模様が描かれているのがとても楽しいと思う。登場する人達みんながオタクかと思えば非オタを出てくるので、その人たちがどのように絡んでくるのかを考えながら読むのも楽しい。マンガのページ下にはそのページの作者の一言コメントのようなものが書かれており、それを見ながら読むとまた違った視点で読むことが出来るのでいいと思う。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― 和月伸宏 (著) 集英社

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― 和月伸宏 (著) 集英社
アマゾン商品紹介 逆刃刀を腰に下げ、不殺を誓う流浪人・緋村剣心――彼こそは維新志士の中で最強無比の伝説をもつ「人斬り抜刀斎」であった。維新後、その熱き想いで人々を守り続けた流浪人・剣心の活躍を描く! 【同時収録】「巻末特別編(1) るろうに―明治剣客浪漫譚―」

レビュー①

どんな話ですか? 過去に人斬りをやっていた主人公が、ある時を境に刀を逆刃刀に持ち替え、殺さずの信念の下人助けをするというお話です。

各地を旅して定住しなかった主人公が、東京の剣術道場にいる少女との出会いをきっかけに仲間が増えていきます。

人斬り時代の因縁と事件の発生により、一旦は東京の仲間と決別し京都への戦いに向かいます。

京都では、かつて敵同士だった者が新たに仲間になったり、東京の仲間が主人公を追いかけて来て絆を深めあったり、主人公の過去が少し匂わされたりと

魅力的なストーリーになっています。

京都の事件が解決後、過去編と過去にまつわる人物との闘いを経てそれぞれの道へ進んで行きます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? メインストーリーは明治11年から始まりますが、実在の人物や事件の使い方が上手く、歴史の勉強にも役立ちました。

作者自身が新選組が好きなようで、時代考証がしっかりされていると感じます。

骨組みがしっかりしているので、当時流行していた文化(牛鍋や着物にエプロンなど)を紙面を通して楽しむ事ができ、

大久保卿暗殺や阿片問題等、教科書にはあまり大きく出てこない様な事件とフィクションが上手く重なって話に説得力が出ていると感じます。

また、バトルシーンの作画は大変迫力がありますし、格好良い悪役達も魅力的です。

レビュー②

どんな話ですか? るろうに剣心は歴史と関係が深く、昔存在していた新選組も漫画として出ています。ある日人斬り抜刀斎と名のついた流浪人がいましたが、神谷薫という女の子に出会い居候することになりました。神谷薫は流浪人である正式の名緋村剣心の飛天御剣流とは別に人を生かす剣術を使います。お互い剣で人を斬ることを嫌がる気持ちが一致しお互いの心を深く知ります。そんな頃道端で歩いている途中弥彦と出会います。弥彦は今まで悪党に盗み役として働かされ、人の財布を奪っていました。しかし剣心の純粋な心に信念を抱き、弥彦も仲間になります。またある日途中で剣心と同じくらい強い人物が現れ相楽左之助に勝負を挑まれます。相楽左之助も悪い人ではなく政府のことが嫌いなだけの喧嘩屋です。昔は赤報隊として活躍していました。4人全員神楽薫の家で居候しますが、薫にちょっかいを出したりご飯が美味しくないなどわがままを言います。しかし人助けになると4人は協力し世のためや困っている人のために悪者を追い払います。剣心の人斬りの気持ちと流浪人の気持ちを行き来する漫画でもあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 今は確かに多種多様なスポーツもあるけれど決して人を傷つけるものではありません。それは剣道だって同じです。剣道で自分の幼い心を強くする、鍛えます。しかし剣道の剣も神谷薫の流派と同じように竹刀で出来ていて、それは人を守る剣でもあります。よく世間では本当の正義とは何か、という疑問を抱いている人もいます。正義とは決して剣道で最後まで人を斬りつけたり叩いたりするものではなく、あくまでもトラブルが起こったときに人を助けるためにあります。生きることはどういうことか、何故斬るのが悪いことなのか基本になって深く考えさせられる漫画です。生きることに悩んでいる人のためにもなるためおすすめ出来ます。

信長協奏曲 石井あゆみ (著) 小学館

信長協奏曲 石井あゆみ (著) 小学館
アマゾン商品紹介 平成生まれの“時をかける風雲児”サブローがゆく!
勉強嫌いで日本の歴史に何の興味もない高校一年生・
サブローはある日突然、戦国時代にタイムスリップ
してしまう。そこで出会った本物の織田信長は病弱で
顔はサブローにそっくりだった!その信長に
「体の弱い自分に代わって
織田信長として生きてくれ」と頼まれてしまい…!?
織田信長を衝撃の新解釈で描く
時をかける風雲児サブローの
戦国青春記、第1巻!!!

レビュー

どんな話ですか? 現代の高校生がタイムスリップして、織田信長になるというストーリーの漫画です。高校生のサブローが、戦国時代にタイムスリップし、自分とそっくりの織田信長と出会います。本物の信長は、サブローと入れ替わり織田家をサブローへ託します。信長として生きるようになったサブローは、織田の家臣達から慕われ、人望があり様々な戦で勝利していきます。信長に恨みを持つ、秀吉と本能寺、山崎の戦いで対峙するといった展開となります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 史実とは異なる部分もありますが、現代の高校生が織田信長と入れ替わるといった斬新なテーマでとても面白い漫画でした。本物の信長が明智光秀という設定も、とても面白く歴史が本当にこうであったらと思わせる部分もありました。主人公のサブローが、家臣からの信頼を勝ち取ったり、強くなっていく姿を見て頼もしさが出てきます。信長や秀吉、光秀など歴史に名前を残す武将も多く登場して、いろんな年代の人が楽しめる漫画でオススメしたいです。

ひるなかの流星 やまもり三香 (著) 集英社

ひるなかの流星 やまもり三香 (著) 集英社
アマゾン商品紹介 幼い頃に見た、真昼の空の流れ星。夢だったのか、それとも私の道しるべなのか──。 すずめは田舎に暮らす女の子。親の転勤で、東京の高校に転入することになりました。上京初日、慣れない東京で迷子になったすずめが出会ったのは…? 恋も友情も全てが未知の新生活が始まります!!

レビュー①

どんな話ですか? 先生と女子生徒と同級生の三角関係の恋愛漫画です。女子生徒のすずめは先生の獅子尾先生が好きでどんどんアタックしていくうちに先生も気になってしまい、友達以上恋人未満の関係になっていきます。でもやはり生徒と先生なのでなかなかうまくいかず二人は距離を置いているところに同級生の馬村がすずめに思いを伝えます。すずめは心の隅で獅子尾先生の事が忘れられないまま馬村と付き合うことになります。しかし獅子尾先生もすずめの事がまだ好きなので獅子尾先生と馬村の対決になり、三角関係の行方はどうなるのか!といったあらすじです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私は今まで少女漫画を読んできて、最終的な結末はこの2人が結ばれるハッピーエンドでしょと言った感じですでにネタバレされた感覚だったのですが、ひるなかの流星は最後までどっちとくっつくのか分からなくてドキドキハラハラで展開がとても面白かったです。こういった少女漫画を読んだことがなかったので私の中の少女漫画の常識を覆されたような感じでした。映画の方だとどっちとくっつくのかわかりやすい内容だったのですが漫画の方は全く分からなかったです。

レビュー②

どんな話ですか? 田舎から上京し、おじさんと住むことになった女子高生の恋と成長の物語です。主人公の垢抜けない女子高生:すずめは、海外で生活することになった両親と離れ、単身東京に出てきます。居候先のおじさんの家に行く最中、道に迷いますが、助けてくれたお兄さんはなんと担任の先生でした。そして、後にすずめの恋の相手となります。高校生と教師という立場もあり、二人は恋人同士にはなれないものの、お互いが気になる存在。そんな中、すずめのことを想う同級生も現れ、という青春群像劇です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーが少女漫画ならではのキュンキュンするものになっており、ときめきは必至です。また、絵がかわいらしく、登場人物の見た目や服装もおしゃれで、洗練されているなと思います。作者の画力は高いです。最終的にすずめは担任教師とクラスメイトの男子高生、どちらとくっつくのか?展開が読めず、ハラハラします。自分の高校生時代はこんなに楽しいものではなかったので、こんな青春を送れていたら良かったなと羨ましい気持ちになります。

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 平安時代、稀代の魔術師と恐れられた陰陽師・安倍晴明。盟友にして管弦の道を究めた王子・源博雅と共に都の怪異に挑む。第1巻には賀茂忠行と共に、菅原道真率いる百鬼夜行に遭遇する少年時代の晴明を描くプロローグ「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、盗まれた唐伝来の琵琶・玄象にまつわる羅城門での凶事を描く「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること」、僧・寿水のもとに夜な夜な現れる口の無い美女の謎を解く「梔子の女」の2編を収録。

レビュー

どんな話ですか? 言わずと知れた陰陽師・安倍晴明と源博雅陰陽師が都で日々起きる怪奇現象を解決していくというお話。

時は平安時代、鬼やもののけが都の闇にはびこり、様々な問題を起こしていきます。

そこで、都随一と歌われる陰陽師の安倍晴明と、ちょっと抜けた王子様の源博雅が絶妙なコンビネーションで問題を解決し、人々を救います。

歴史や和ものが好きな人には特におすすめの漫画。

晴明の妖艶さと博雅のおちゃめだけれど男前な雰囲気に魅了されること間違いなし!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 岡野玲子先生の独特の絵が、安倍晴明の妖艶さをさらに引き立て、大人っぽい雰囲気が他の漫画と一線を画している。

夢枕獏先生の小説とは必ずもストーリーが一致するわけではないが、平安時代や歴史ものが好きな人なら必ず気に入る作品だと思う。

また、ちょっと抜けた源博雅や、時々すっとぼける安倍晴明など、コミカルなふたりのコンビが、鬼やもののけのグロさから暗くなりがちなストーリーに上手くメリハリをつけていて、飽きずにサッと読めてしまう作品。

源氏物語 あさきゆめみし 大和和紀 (著) 講談社

源氏物語 あさきゆめみし 大和和紀 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。今こそ読みたい、極上ロマンス! 雑誌掲載時のカラー原稿を初めて完全再現した、全巻合計120ページのカラーで魅する大和源氏絵巻!!

レビュー①

どんな話ですか? あの有名な、紫式部の【源氏物語】が、大和和紀の美しい絵で表現されてます!

主人公は、小さい時に、母と死別した光源氏。

光源氏は、その優しい母の面影を求めて、成長していきます。

平安時代の貴族の生活と恋愛が、美しい絵で表現。

今も昔も変わらない、人の感情や人間関係が、様々な登場人物によって、描かれています。

光源氏を中心に、宮中での人間関係や、恋愛関係、家族関係など。歴史まで学べます。

なんと、続編もあります!

なぜその漫画をオススメしたいですか? あの歴史的に有名な、紫式部の【源氏物語】の漫画です!!

源氏物語を文章で読むには、まず、頭が痛くなります…。

言葉が難しいし、歴史背景を想像しながら読むと…もう内容が入ってこないです。(>_<)ゞ

なのに、漫画だと、とてもわかりやすい!面白い!そして絵が美しい!

登場人物も様々で、自然と歴史に触れることができます。

源氏物語って、難しい!知らない!聞いたことある!と言う人にもおすすめです!!

日本の文化に、漫画で触れるって素敵ですよ。

レビュー②

どんな話ですか? 平安時代から伝わる源氏物語を漫画にしたものです。天皇の子でありながら臣下に下った主人公の光源氏の恋物語です。匂いたつような光まばゆい光源氏。誰もが振り返るような美しい殿方である光源氏は女性の憧れの存在。その魅力で女性の人生を翻弄していきます。美しい女性が好きな女たらしでありますが、女性たちに求めるものは決して愛してはならない存在だった父の妻(義理の母)の面影を追い求めている悲しい理由だったりもします。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 教科書や古文で理解するには難解な人間関係がわかりやすいのと権力争いなどの時代背景が垣間見れる内容となっております。大和和紀さんの絵がとても美しく、登場人物のセリフも魅力的で、漫画の中の女性たちだけでなく読者も光源氏に恋してしまいます。十二単や細かいお道具なども丁寧に描かれており、平安時代の好きな女子には特にお勧めです。平安時代の貴族の風習や権力争いなども描写されており、男性にもお勧めなのではと思います。時代を超えた面白さを感じました。

レビュー③

どんな話ですか? かの有名な紫式部の源氏物語を分かりやすく、そして、優美に表現した大和和紀の永久的傑作です。麗しい主人公の光源氏の成長と共に、光源氏の一生を描き、また、光源氏を慕い、敬い、支えながら生きていく数多くの女人たちの苦悩や愛に溢れた一生をその忠実な時代背景を反映して、心の奥底の機微まで細部にわたり見事に表現しています。

どの年代の人でも受け入れられやすく、またいつの時代になっても色褪せることなく、ずっと興味深く読める作品になっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 学生時代から今に至るまで、何度読み返しても、新鮮で飽きることなく読める作品です。老若男女を問わず楽しめる作品だと思います。

学生時代に読めば、古文の勉強に大変役に立ち、その時代に使っていた道具や言葉などについても詳しくなり、参考になります。

大人になってから読めば、より一層恋愛の駆け引きや、男女の心理の違いなどを知ることに、大いに役立ちます。

ただ、楽しむだけでなく、人として生きていく上での人間関係の知恵も盛り込まれていて、歴史も楽しみながら学べるところが良いです。

ミュージアム 巴亮介 (著)  講談社

ミュージアム 巴亮介 (著)  講談社
アマゾン商品紹介 悪魔の蛙男、“私刑”執行。“ドッグフードの刑”“母の痛みを知りましょうの刑”“均等の愛の刑”“針千本のーますの刑”“ずっと美しくの刑”――。すべては、ある1つの裁判から始まった。超戦慄連続猟奇サスペンスホラー、絶望大解禁!!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公は警察官で、家庭を置き去りにして仕事に没頭している沢村久志。

刑事事件が発生し、獣に惨殺されるという事件を担当することとなる。
犯人は、おもちゃのカエルの仮面をかぶって、雨の日に犯行を行う「カエル男」と呼ばれる男だった。
そして「カエル男」は、次々と恐ろしい犯行を繰り返してしまう。
主人公はすべての被害者がある事件の裁判員制度にのっとった裁判員であることに気づく。

犯人は、その事件の被告の関係者による復讐だと当初は思われたが・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この物語の本当に面白いところは、これを考えた作者の漫画家としての才能だと思います。

表現力、構成力が最高で、話の細部まで事細かに作り込まれています。

作者の隠されたメッセージがところどころ散りばめられていて(最後の名刺のところなど)、

結末まで読むと背筋ゾクゾクしました。

話としてはハッピーエンディングなのですが、主人公と奥さんのことを考えると一概には喜べませんでした。

犯人の残酷さや不気味さが普通じゃないある意味異常な物語でした。

図書館戦争 LOVE&WAR 弓きいろ, 有川浩 (著)  白泉社

図書館戦争 LOVE&WAR 弓きいろ, 有川浩 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 「メディア良化法」により、本が狩られる時代。その検閲に対抗すべく、図書館は本を守る防衛隊として「図書隊」を有している。笠原郁は、昔助けてくれた(顔は憶えていない)図書隊員に憧れ入隊。が、待ち受けていたのは「憧れの王子様」ではなく「鬼教官」堂上篤による訓練の数々…!?

レビュー

どんな話ですか? 「図書館戦争」シリーズは、有川浩の同名の小説が原作の漫画です。

小説は4巻と別冊2巻、漫画は全15巻と別冊9巻のシリーズです。

図書隊という架空の組織を舞台に、主人公とその仲間たちが国家による不当な本の検閲に立ち向かうストーリーです。

漫画では小説よりも、登場人物の恋愛模様といった日常生活を中心に、クスッと笑えるようなコメディチックに描かれている部分が多いです。

一方で、国家機関から逃走するスリリングな展開や、銃器を使った戦闘シーンは漫画でも緊迫感があります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 小説を原作にしているのでストーリーが緻密に練られており、架空の世界なのに現実と紐づいた物語として楽しめるところです。

本の検閲との戦いを眺めているうちに、現代社会の政治や歴史について考えるきっかけにもなります。

自分も図書隊に入隊している気分になり、普段の仕事に向き合う姿勢においても参考になりました。

もし主人公だったら・・・この登場人物だったら・・・どのように判断するだろうか、と考えてしまうくらい、キャラクターの人間性がしっかりしており一人ひとりが尊敬できます。

殺し屋1 山本英夫 電書バト

殺し屋1 山本英夫 電書バト
アマゾン商品紹介 元いじめられっ子の殺し屋・イチ VS ドMヤクザ・垣原。壮絶な殺し合いが幕を開ける!!気弱な青年イチは、心の内に強烈なドS性を秘めている。一方、命を狙われる事に悦びを覚えるドMヤクザ・垣原。宿命の二人が出会った時、新宿の街が血に染まる!!

「ホムンクルス」「新のぞき屋」の山本英夫が贈る伝説的バイオレンス・エンターテイメント第1巻!!

 レビュー
どんな話ですか? 新宿歌舞伎町を舞台とした、クライムサスペンス漫画になります。主人公のイチは、殺し屋として、とあるグループに雇われています。もちろん役割は、殺人。武器は、靴に仕込んだ刃物(アイススケート靴のような形状)で、超人的な脚力と、瞬発力でもって、ターゲットをあっという間に仕留めます。物語は、主人公イチと、彼を雇っているグループと、暴力団との抗争とを中心に進んでいくことになります。物語の中では、イチの内面の闇みたいなものも詳細に描かれていて、非常に読みごたえがあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? はっきり言って、かなりグロいです。グロさにもいろんなタイプのものがありますが、本作品は、非常に生々しいグロさになります。こういう話、普通にあってもおかしくないというか・・。ほかのホラー漫画とか、ダークファンタジー系の漫画って、グロいのもあるけど、はっきりとフィクションとわかるものばかりですよね。かなり割り切って読み進めることができますが、殺し屋イチは、尾を引く不気味さと、グロさと、残虐さが入り混じっています。