るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― 和月伸宏 (著) 集英社

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― 和月伸宏 (著) 集英社
アマゾン商品紹介 逆刃刀を腰に下げ、不殺を誓う流浪人・緋村剣心――彼こそは維新志士の中で最強無比の伝説をもつ「人斬り抜刀斎」であった。維新後、その熱き想いで人々を守り続けた流浪人・剣心の活躍を描く! 【同時収録】「巻末特別編(1) るろうに―明治剣客浪漫譚―」

レビュー①

どんな話ですか? 過去に人斬りをやっていた主人公が、ある時を境に刀を逆刃刀に持ち替え、殺さずの信念の下人助けをするというお話です。

各地を旅して定住しなかった主人公が、東京の剣術道場にいる少女との出会いをきっかけに仲間が増えていきます。

人斬り時代の因縁と事件の発生により、一旦は東京の仲間と決別し京都への戦いに向かいます。

京都では、かつて敵同士だった者が新たに仲間になったり、東京の仲間が主人公を追いかけて来て絆を深めあったり、主人公の過去が少し匂わされたりと

魅力的なストーリーになっています。

京都の事件が解決後、過去編と過去にまつわる人物との闘いを経てそれぞれの道へ進んで行きます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? メインストーリーは明治11年から始まりますが、実在の人物や事件の使い方が上手く、歴史の勉強にも役立ちました。

作者自身が新選組が好きなようで、時代考証がしっかりされていると感じます。

骨組みがしっかりしているので、当時流行していた文化(牛鍋や着物にエプロンなど)を紙面を通して楽しむ事ができ、

大久保卿暗殺や阿片問題等、教科書にはあまり大きく出てこない様な事件とフィクションが上手く重なって話に説得力が出ていると感じます。

また、バトルシーンの作画は大変迫力がありますし、格好良い悪役達も魅力的です。

レビュー②

どんな話ですか? るろうに剣心は歴史と関係が深く、昔存在していた新選組も漫画として出ています。ある日人斬り抜刀斎と名のついた流浪人がいましたが、神谷薫という女の子に出会い居候することになりました。神谷薫は流浪人である正式の名緋村剣心の飛天御剣流とは別に人を生かす剣術を使います。お互い剣で人を斬ることを嫌がる気持ちが一致しお互いの心を深く知ります。そんな頃道端で歩いている途中弥彦と出会います。弥彦は今まで悪党に盗み役として働かされ、人の財布を奪っていました。しかし剣心の純粋な心に信念を抱き、弥彦も仲間になります。またある日途中で剣心と同じくらい強い人物が現れ相楽左之助に勝負を挑まれます。相楽左之助も悪い人ではなく政府のことが嫌いなだけの喧嘩屋です。昔は赤報隊として活躍していました。4人全員神楽薫の家で居候しますが、薫にちょっかいを出したりご飯が美味しくないなどわがままを言います。しかし人助けになると4人は協力し世のためや困っている人のために悪者を追い払います。剣心の人斬りの気持ちと流浪人の気持ちを行き来する漫画でもあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 今は確かに多種多様なスポーツもあるけれど決して人を傷つけるものではありません。それは剣道だって同じです。剣道で自分の幼い心を強くする、鍛えます。しかし剣道の剣も神谷薫の流派と同じように竹刀で出来ていて、それは人を守る剣でもあります。よく世間では本当の正義とは何か、という疑問を抱いている人もいます。正義とは決して剣道で最後まで人を斬りつけたり叩いたりするものではなく、あくまでもトラブルが起こったときに人を助けるためにあります。生きることはどういうことか、何故斬るのが悪いことなのか基本になって深く考えさせられる漫画です。生きることに悩んでいる人のためにもなるためおすすめ出来ます。

信長協奏曲 石井あゆみ (著) 小学館

信長協奏曲 石井あゆみ (著) 小学館
アマゾン商品紹介 平成生まれの“時をかける風雲児”サブローがゆく!
勉強嫌いで日本の歴史に何の興味もない高校一年生・
サブローはある日突然、戦国時代にタイムスリップ
してしまう。そこで出会った本物の織田信長は病弱で
顔はサブローにそっくりだった!その信長に
「体の弱い自分に代わって
織田信長として生きてくれ」と頼まれてしまい…!?
織田信長を衝撃の新解釈で描く
時をかける風雲児サブローの
戦国青春記、第1巻!!!

レビュー

どんな話ですか? 現代の高校生がタイムスリップして、織田信長になるというストーリーの漫画です。高校生のサブローが、戦国時代にタイムスリップし、自分とそっくりの織田信長と出会います。本物の信長は、サブローと入れ替わり織田家をサブローへ託します。信長として生きるようになったサブローは、織田の家臣達から慕われ、人望があり様々な戦で勝利していきます。信長に恨みを持つ、秀吉と本能寺、山崎の戦いで対峙するといった展開となります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 史実とは異なる部分もありますが、現代の高校生が織田信長と入れ替わるといった斬新なテーマでとても面白い漫画でした。本物の信長が明智光秀という設定も、とても面白く歴史が本当にこうであったらと思わせる部分もありました。主人公のサブローが、家臣からの信頼を勝ち取ったり、強くなっていく姿を見て頼もしさが出てきます。信長や秀吉、光秀など歴史に名前を残す武将も多く登場して、いろんな年代の人が楽しめる漫画でオススメしたいです。

ひるなかの流星 やまもり三香 (著) 集英社

ひるなかの流星 やまもり三香 (著) 集英社
アマゾン商品紹介 幼い頃に見た、真昼の空の流れ星。夢だったのか、それとも私の道しるべなのか──。 すずめは田舎に暮らす女の子。親の転勤で、東京の高校に転入することになりました。上京初日、慣れない東京で迷子になったすずめが出会ったのは…? 恋も友情も全てが未知の新生活が始まります!!

レビュー①

どんな話ですか? 先生と女子生徒と同級生の三角関係の恋愛漫画です。女子生徒のすずめは先生の獅子尾先生が好きでどんどんアタックしていくうちに先生も気になってしまい、友達以上恋人未満の関係になっていきます。でもやはり生徒と先生なのでなかなかうまくいかず二人は距離を置いているところに同級生の馬村がすずめに思いを伝えます。すずめは心の隅で獅子尾先生の事が忘れられないまま馬村と付き合うことになります。しかし獅子尾先生もすずめの事がまだ好きなので獅子尾先生と馬村の対決になり、三角関係の行方はどうなるのか!といったあらすじです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私は今まで少女漫画を読んできて、最終的な結末はこの2人が結ばれるハッピーエンドでしょと言った感じですでにネタバレされた感覚だったのですが、ひるなかの流星は最後までどっちとくっつくのか分からなくてドキドキハラハラで展開がとても面白かったです。こういった少女漫画を読んだことがなかったので私の中の少女漫画の常識を覆されたような感じでした。映画の方だとどっちとくっつくのかわかりやすい内容だったのですが漫画の方は全く分からなかったです。

レビュー②

どんな話ですか? 田舎から上京し、おじさんと住むことになった女子高生の恋と成長の物語です。主人公の垢抜けない女子高生:すずめは、海外で生活することになった両親と離れ、単身東京に出てきます。居候先のおじさんの家に行く最中、道に迷いますが、助けてくれたお兄さんはなんと担任の先生でした。そして、後にすずめの恋の相手となります。高校生と教師という立場もあり、二人は恋人同士にはなれないものの、お互いが気になる存在。そんな中、すずめのことを想う同級生も現れ、という青春群像劇です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーが少女漫画ならではのキュンキュンするものになっており、ときめきは必至です。また、絵がかわいらしく、登場人物の見た目や服装もおしゃれで、洗練されているなと思います。作者の画力は高いです。最終的にすずめは担任教師とクラスメイトの男子高生、どちらとくっつくのか?展開が読めず、ハラハラします。自分の高校生時代はこんなに楽しいものではなかったので、こんな青春を送れていたら良かったなと羨ましい気持ちになります。

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 平安時代、稀代の魔術師と恐れられた陰陽師・安倍晴明。盟友にして管弦の道を究めた王子・源博雅と共に都の怪異に挑む。第1巻には賀茂忠行と共に、菅原道真率いる百鬼夜行に遭遇する少年時代の晴明を描くプロローグ「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、盗まれた唐伝来の琵琶・玄象にまつわる羅城門での凶事を描く「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること」、僧・寿水のもとに夜な夜な現れる口の無い美女の謎を解く「梔子の女」の2編を収録。

レビュー

どんな話ですか? 言わずと知れた陰陽師・安倍晴明と源博雅陰陽師が都で日々起きる怪奇現象を解決していくというお話。

時は平安時代、鬼やもののけが都の闇にはびこり、様々な問題を起こしていきます。

そこで、都随一と歌われる陰陽師の安倍晴明と、ちょっと抜けた王子様の源博雅が絶妙なコンビネーションで問題を解決し、人々を救います。

歴史や和ものが好きな人には特におすすめの漫画。

晴明の妖艶さと博雅のおちゃめだけれど男前な雰囲気に魅了されること間違いなし!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 岡野玲子先生の独特の絵が、安倍晴明の妖艶さをさらに引き立て、大人っぽい雰囲気が他の漫画と一線を画している。

夢枕獏先生の小説とは必ずもストーリーが一致するわけではないが、平安時代や歴史ものが好きな人なら必ず気に入る作品だと思う。

また、ちょっと抜けた源博雅や、時々すっとぼける安倍晴明など、コミカルなふたりのコンビが、鬼やもののけのグロさから暗くなりがちなストーリーに上手くメリハリをつけていて、飽きずにサッと読めてしまう作品。

H2 あだち 充 (著) 小学館

H2 あだち 充 (著) 小学館
アマゾン商品紹介 ライバルであり、親友でもある国見比呂と橘英雄。甲子園をめざす2人の“ヒーロー”に、ひかりと春華の想いが交錯する…。正統派スポーツ&ラブストーリー。

レビュー①

どんな話ですか? 高校野球を題材にされているあだち充さんの人気漫画です。中学の地区大会で優勝した、国見比呂は肘の故障により野球を諦めて、野球部の無い千川高校に入学します。中学で同じチームメイトだった橘英雄は、名門の明和第一高校に入学して1年生ながら4番を任されます。一方で国見は、千川で野球が大好きな古賀春華と出会います。肘を見てもらっていた病院の医師が医師免許を持っておらず診断結果が嘘だったことから、国見は千川に野球部を作り親友の野田とともに甲子園を目指していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 国見と野田の野球以外のやり取りが面白かったりするのがお勧めのポイントです。国見の魅力は、勝ちに拘らず仲間を大切にしていくところで、そんな国見と野田のバッテリーの魅力に惹かれて様々なメンバーが集まっていくところも見所です。栄京学園の広田との戦いや甲子園でライバル達との戦いなども見逃せません。ラストシーンとなる親友の橘との甲子園準決勝での対戦など、見所がたくさんで野球を知らない方にも楽しんでもらえる作品です。

レビュー②

どんな話ですか? あだち充のタッチに続く、高校野球をテーマにした野球漫画です。野球が上手でライバルである2人と2人の女性を野球を通じて描いた青春漫画です。天才投手である比呂と天才打者である英雄が甲子園を目指しながら野球を通じて争い、この他にも雨宮ひかりと古賀春華というヒロイン達との想いが交差するラブストーリーが見ものです。また、多くの仲間を募って同好会から部活動まで昇格させ、甲子園を目指すまでの仲間との友情ストーリも注目の一つです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ラブストーリーだけでなく、仲間の友情を描いた漫画であり、子供から大人まで誰でも読みやすいものとなっています。特に野球好きにとっては、プレーや能力を理想としたいものが多く織り交ぜてあります。コメディ部分も含まれており、笑いあり、感動ありの漫画で興味を持つ人は多いはずです。高校野球の面白さ、交差する恋心が詰まった名作で、恋愛漫画に興味がある人には、一度読んでもらいたいです。タッチに続く、あだち充の名作品であり、オススメです。

源氏物語 あさきゆめみし 大和和紀 (著) 講談社

源氏物語 あさきゆめみし 大和和紀 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。今こそ読みたい、極上ロマンス! 雑誌掲載時のカラー原稿を初めて完全再現した、全巻合計120ページのカラーで魅する大和源氏絵巻!!

レビュー①

どんな話ですか? あの有名な、紫式部の【源氏物語】が、大和和紀の美しい絵で表現されてます!

主人公は、小さい時に、母と死別した光源氏。

光源氏は、その優しい母の面影を求めて、成長していきます。

平安時代の貴族の生活と恋愛が、美しい絵で表現。

今も昔も変わらない、人の感情や人間関係が、様々な登場人物によって、描かれています。

光源氏を中心に、宮中での人間関係や、恋愛関係、家族関係など。歴史まで学べます。

なんと、続編もあります!

なぜその漫画をオススメしたいですか? あの歴史的に有名な、紫式部の【源氏物語】の漫画です!!

源氏物語を文章で読むには、まず、頭が痛くなります…。

言葉が難しいし、歴史背景を想像しながら読むと…もう内容が入ってこないです。(>_<)ゞ

なのに、漫画だと、とてもわかりやすい!面白い!そして絵が美しい!

登場人物も様々で、自然と歴史に触れることができます。

源氏物語って、難しい!知らない!聞いたことある!と言う人にもおすすめです!!

日本の文化に、漫画で触れるって素敵ですよ。

レビュー②

どんな話ですか? 平安時代から伝わる源氏物語を漫画にしたものです。天皇の子でありながら臣下に下った主人公の光源氏の恋物語です。匂いたつような光まばゆい光源氏。誰もが振り返るような美しい殿方である光源氏は女性の憧れの存在。その魅力で女性の人生を翻弄していきます。美しい女性が好きな女たらしでありますが、女性たちに求めるものは決して愛してはならない存在だった父の妻(義理の母)の面影を追い求めている悲しい理由だったりもします。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 教科書や古文で理解するには難解な人間関係がわかりやすいのと権力争いなどの時代背景が垣間見れる内容となっております。大和和紀さんの絵がとても美しく、登場人物のセリフも魅力的で、漫画の中の女性たちだけでなく読者も光源氏に恋してしまいます。十二単や細かいお道具なども丁寧に描かれており、平安時代の好きな女子には特にお勧めです。平安時代の貴族の風習や権力争いなども描写されており、男性にもお勧めなのではと思います。時代を超えた面白さを感じました。

レビュー③

どんな話ですか? かの有名な紫式部の源氏物語を分かりやすく、そして、優美に表現した大和和紀の永久的傑作です。麗しい主人公の光源氏の成長と共に、光源氏の一生を描き、また、光源氏を慕い、敬い、支えながら生きていく数多くの女人たちの苦悩や愛に溢れた一生をその忠実な時代背景を反映して、心の奥底の機微まで細部にわたり見事に表現しています。

どの年代の人でも受け入れられやすく、またいつの時代になっても色褪せることなく、ずっと興味深く読める作品になっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 学生時代から今に至るまで、何度読み返しても、新鮮で飽きることなく読める作品です。老若男女を問わず楽しめる作品だと思います。

学生時代に読めば、古文の勉強に大変役に立ち、その時代に使っていた道具や言葉などについても詳しくなり、参考になります。

大人になってから読めば、より一層恋愛の駆け引きや、男女の心理の違いなどを知ることに、大いに役立ちます。

ただ、楽しむだけでなく、人として生きていく上での人間関係の知恵も盛り込まれていて、歴史も楽しみながら学べるところが良いです。

ミュージアム 巴亮介 (著)  講談社

ミュージアム 巴亮介 (著)  講談社
アマゾン商品紹介 悪魔の蛙男、“私刑”執行。“ドッグフードの刑”“母の痛みを知りましょうの刑”“均等の愛の刑”“針千本のーますの刑”“ずっと美しくの刑”――。すべては、ある1つの裁判から始まった。超戦慄連続猟奇サスペンスホラー、絶望大解禁!!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公は警察官で、家庭を置き去りにして仕事に没頭している沢村久志。

刑事事件が発生し、獣に惨殺されるという事件を担当することとなる。
犯人は、おもちゃのカエルの仮面をかぶって、雨の日に犯行を行う「カエル男」と呼ばれる男だった。
そして「カエル男」は、次々と恐ろしい犯行を繰り返してしまう。
主人公はすべての被害者がある事件の裁判員制度にのっとった裁判員であることに気づく。

犯人は、その事件の被告の関係者による復讐だと当初は思われたが・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この物語の本当に面白いところは、これを考えた作者の漫画家としての才能だと思います。

表現力、構成力が最高で、話の細部まで事細かに作り込まれています。

作者の隠されたメッセージがところどころ散りばめられていて(最後の名刺のところなど)、

結末まで読むと背筋ゾクゾクしました。

話としてはハッピーエンディングなのですが、主人公と奥さんのことを考えると一概には喜べませんでした。

犯人の残酷さや不気味さが普通じゃないある意味異常な物語でした。

図書館戦争 LOVE&WAR 弓きいろ, 有川浩 (著)  白泉社

図書館戦争 LOVE&WAR 弓きいろ, 有川浩 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 「メディア良化法」により、本が狩られる時代。その検閲に対抗すべく、図書館は本を守る防衛隊として「図書隊」を有している。笠原郁は、昔助けてくれた(顔は憶えていない)図書隊員に憧れ入隊。が、待ち受けていたのは「憧れの王子様」ではなく「鬼教官」堂上篤による訓練の数々…!?

レビュー

どんな話ですか? 「図書館戦争」シリーズは、有川浩の同名の小説が原作の漫画です。

小説は4巻と別冊2巻、漫画は全15巻と別冊9巻のシリーズです。

図書隊という架空の組織を舞台に、主人公とその仲間たちが国家による不当な本の検閲に立ち向かうストーリーです。

漫画では小説よりも、登場人物の恋愛模様といった日常生活を中心に、クスッと笑えるようなコメディチックに描かれている部分が多いです。

一方で、国家機関から逃走するスリリングな展開や、銃器を使った戦闘シーンは漫画でも緊迫感があります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 小説を原作にしているのでストーリーが緻密に練られており、架空の世界なのに現実と紐づいた物語として楽しめるところです。

本の検閲との戦いを眺めているうちに、現代社会の政治や歴史について考えるきっかけにもなります。

自分も図書隊に入隊している気分になり、普段の仕事に向き合う姿勢においても参考になりました。

もし主人公だったら・・・この登場人物だったら・・・どのように判断するだろうか、と考えてしまうくらい、キャラクターの人間性がしっかりしており一人ひとりが尊敬できます。

殺し屋1 山本英夫 電書バト

殺し屋1 山本英夫 電書バト
アマゾン商品紹介 元いじめられっ子の殺し屋・イチ VS ドMヤクザ・垣原。壮絶な殺し合いが幕を開ける!!気弱な青年イチは、心の内に強烈なドS性を秘めている。一方、命を狙われる事に悦びを覚えるドMヤクザ・垣原。宿命の二人が出会った時、新宿の街が血に染まる!!

「ホムンクルス」「新のぞき屋」の山本英夫が贈る伝説的バイオレンス・エンターテイメント第1巻!!

 レビュー
どんな話ですか? 新宿歌舞伎町を舞台とした、クライムサスペンス漫画になります。主人公のイチは、殺し屋として、とあるグループに雇われています。もちろん役割は、殺人。武器は、靴に仕込んだ刃物(アイススケート靴のような形状)で、超人的な脚力と、瞬発力でもって、ターゲットをあっという間に仕留めます。物語は、主人公イチと、彼を雇っているグループと、暴力団との抗争とを中心に進んでいくことになります。物語の中では、イチの内面の闇みたいなものも詳細に描かれていて、非常に読みごたえがあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? はっきり言って、かなりグロいです。グロさにもいろんなタイプのものがありますが、本作品は、非常に生々しいグロさになります。こういう話、普通にあってもおかしくないというか・・。ほかのホラー漫画とか、ダークファンタジー系の漫画って、グロいのもあるけど、はっきりとフィクションとわかるものばかりですよね。かなり割り切って読み進めることができますが、殺し屋イチは、尾を引く不気味さと、グロさと、残虐さが入り混じっています。

美少女戦士セーラームーン  武内直子  講談社

美少女戦士セーラームーン  武内直子  講談社
アマゾン商品紹介 生誕25周年を超えた今も輝き続ける「美少女戦士セーラームーン」。連載当時の扉絵も再現した「完全版」バージョンで、永遠の名作をいつまでもあなたのもとに。

レビュー①

どんな話ですか? 言わずと知れた名作少女漫画。
月野うさぎはドジで泣き虫な中学2年生。人語を話す不思議な黒猫・ルナとの出会いをきっかけに、うさぎの生活は『美少女戦士セーラームーン』に変身して敵と戦う日々へと一変する。同じ街に住む他の少女達も仲間に加わり、5人で人知れず街を守る為に戦い続けていたのだったが、ルナからの指令を受け、『幻の銀水晶』と『月のプリンセス』の捜索も始める。うさぎ達の前の立ちはだかるダーク・キングダムの面々、そして謎の男性タキシード仮面。果たして『幻の銀水晶』と『月のプリンセス』を見つけることは出来るのか?うさぎ達の運命は?
なぜその漫画をオススメしたいですか? 伝説級漫画なので、日本国民なら読まなくてはならない。セーラー服で戦う美少女というキャッチーさもさることながら、当然だが少女漫画としてのクオリティも最高級に高い。『これだけ質の高い漫画だから世界で流行ったんだ…』と納得せざるを得ない。天才。当たり前だが作者は天才。1992年の連載開始から29年。29年も昔の作品なのに今見てもうさぎちゃん可愛いと思えるんだからこの漫画は本当に伝説。

レビュー②

どんな話ですか? 泣き虫でドジな女の子、月野うさぎが黒猫のルナと出会ってセーラー戦士として目覚め、地球を侵略しようとたくらむ敵と戦っていく物語。月野うさぎはドジで泣き虫な中学二年生の女の子。ある日、不思議な黒猫ルナと出会う。ルナは今、迫る危機を救うために選ばれた戦士を探していた。その一人がうさぎであると伝えるのだが、うさぎは夢かと思って寝てしまう。するとルナはプレゼントだと綺麗なブローチをうさぎに贈る。選ばれた戦士であることを証明するためにルナはうさぎに変身の呪文を教えた。ルナに教えられた呪文を叫ぶとブローチの力でうさぎはセーラー戦士に変身。セーラームーンが誕生した瞬間だ。そのまま初めての戦いに臨むことになるが、怖い敵に大苦戦。泣き出してしまうが、その時に現れた謎のタキシード仮面に助けられて無事に敵を倒す。敵の侵略は止まることがなく、それにつれて仲間も増えていく。同時にセーラー戦士の使命がルナから明かされる。月のプリンセスと月の王国の秘宝である幻の銀水晶を探し出し、守る。それが使命だ。銀水晶はとてつもない力を持ち、敵もそしていつも助けてくれるタキシード仮面も狙っている。だが、ルナですら知らない秘密がまだまだ隠されていた。うさぎたちの前世からの物語が時を越え紡がれる、恋と戦いの物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めて読んだ時、とてもドキドキして読み進めた漫画です。可愛い女の子たちがかっこよく変身して、敵と戦うことにとてもあこがれをもちました。そして前世から続く恋の物語にも胸をときめかせて読んでいました。特別じゃなくて、どこにでもいる普通の女の子が変身して戦うというそれまでになかったお話と綺麗な絵柄に惹きつけられました。主人公のうさぎちゃんたちがとても大人っぽく見え、恋のお話にもあこがれていたのを思い出します。今ある戦う女の子たちの物語の原点ともいえる、この作品を時代背景も感じ取りながらぜひ読んで欲しいと思います。