山田太郎ものがたり 森永あい 講談社

山田太郎ものがたり 森永あい 講談社

アマゾン商品紹介 山田太郎、高一。成績優秀、眉目秀麗、スポーツ万能。唯一の欠点は貧乏なこと。そんな彼に渡された白い粉とは? 待望の第一巻!!

レビュー①

どんな話ですか? 容姿端麗・頭脳明晰の完璧な主人公だが、実は超貧乏だった。爆笑必至の貧乏コメディです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 貧乏な主人公の日常生活がとっても笑えるし、コメディ中心なので楽しく読めます。

レビュー②

どんな話ですか? 容姿端麗・頭脳明晰・スポーツ万能といったどこをとっても完璧な主人公・山田太郎。私立のお金持ち名門高校に通う学生だが、彼の家は超貧乏だった。母親はお嬢様育ちで金銭感覚がおかしく、父親は各地を放浪する画家なので全く頼りにならない。そのうえ、家には幼い弟と妹が6人もいるので(作中で9人に増える)、彼は毎日学校で内職をしたり、放課後にアルバイトをしたりと、堅実に家計を支えている。しかし、見た目は王子様のような太郎なので毎日女子生徒からお弁当をもらったり、またお金持ちの親友からお中元のおすそ分けをもらったり、意外と学校生活を満喫している太郎。彼の貧乏生活が面白おかしく描かれた、超爆笑コメディ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 貧乏な家庭で家族を一生懸命支える男子高校生のお話なのでちょっとシリアスなお話なのかなと思いきや、全くそんなことはなく、面白おかしく描かれている。例えば、お金には超敏感な太郎。数十メートル先の小銭が落ちる音を聞けたり、小銭が落ちる音には敏感に反応したりと、ところどころ笑えるシーンが多くて元気になれる。また、バイト先のスーパーで残り物をウキウキで受け取ったり、家庭教師をしている家で出されるおやつやごはんを内心とっても楽しみにしていたり、食べ物に対する太郎の執着心も凄すぎて面白い。基本、一話完結のお話なのでどのお話から読んでもOKで、読みやすい。時には、家族愛も描かれていてほっとするシーンもあり、ほっこりする。読んでいて元気になれる、気持ちが明るくなれる、時にはほっこりできるので、おススメ。

リセットシリーズ   山本まゆり ぶんか社

リセットシリーズ   山本まゆり ぶんか社

アマゾン商品紹介 現在をやり直せるリセットボタンがあったら……!?
誰もが願うこと。だけど、未来のことはわからない。
あの時点にもどりたい? リセットボタンを押すかどうかの選択権は君にある――。
ホラーM掲載の人気シリーズ第一弾!
どんな話ですか? 主人公が人生の岐路に立たされた地点までリセットし、もうひとつの人生を選んだらどうなるのかということを描いたオムニバスストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人生をやり直したいと思ったことは、一度は誰でもあるはず。もうひとつの人生を選択した主人公を追うのがとても興味深く面白いから。

銀魂 空知英秋 集英社 

銀魂 空知英秋 集英社

アマゾン商品紹介 江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?
どんな話ですか? 舞台は天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人が襲来し、我がもの顔で歩くようになった江戸。
道場の跡継ぎである少年・志村新八は天然パーマに銀髪という風貌をもった主人公・坂田銀時にひょんな事で助けられる。
侍が淘汰されゆく時代柄にも関わらず、侍の精神を捨てていない銀時に惚れ込んだ新八は、銀時が営む「万事屋」で働くことを決める。
普段は無気力で「死んだ魚のような目」をした銀時だが、「万事屋」で様々な依頼を受けるうちに江戸や宇宙中の問題に首を突っ込み、多くの仲間と知り合っていくことになる。
時代劇・SF要素やシリアスなアクション要素など、多くの属性を併せ持つ唯一無二のコメディ漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく登場人物たちのキャラクターが魅力的で、設定も強烈なので唯一無二の漫画と言えると思います。
ギャグが面白いのはもちろんのこと、随所に挟まれるシリアス回では圧倒的な強さを持つ銀時のギャップに驚かされます。
笑いあり、涙あり、下ネタありと面白い要素がてんこ盛りの是非お勧めしたい漫画です!

こえ恋 どーるる comico

こえ恋 どーるる comico

アマゾン商品紹介 高校入学後すぐに熱を出して学校を休んでしまった吉岡ゆいこ。
そんな彼女の元にクラスメイトから電話がかかってくる。
電話をくれた松原くんの“声”が忘れられないゆいこは無理をして登校して倒れそうに…。
その時、ゆいこを助けてくれたのは何と松原くん!!しかし“声”で彼とわかるが、なぜか彼の顔は紙袋で覆われていて…?
どんな話ですか? 高校に入学してすぐに熱を出し、休んでしまった主人公・吉岡ゆいこ。不運な彼女のもとに電話をくれたのは、学級委員長の松原くんだった。
松原くんの素敵な声が忘れられないゆいこは、風邪が治っていないのに登校して倒れそうになってしまう。
その時、偶然松原くんが助けてくれる。声で松原くんだと分かったゆいこが顔を上げると、その顔は紙袋に覆われていた。
純粋でまっすぐなゆいこと、優しくも顔を見せられない事情を抱えた松原くんが織りなす、異色の純愛物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「こえ恋」というタイトルにもあるように、ゆいこは「声」がきっかけで松原くんに惹かれ始めます。
松原くんは紙袋をかぶっているため話のインパクトは強いですが、声で人を好きになることは珍しいことではなく、共感できる人も多いのではないかなと思います。
純愛でありながら切なく、心が温まる素敵な漫画なのでぜひ読んで頂きたいです!

バクマン。 大場つぐみ , 小畑健 (著)  集英社

バクマン。 大場つぐみ , 小畑健 (著)  集英社

レビュー①

アマゾン商品紹介 一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい“マンガ道”を歩む決意をした二人。高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人がコンビを組み、新たなマンガ伝説を創る! 新時代成功物語開始!!
どんな話ですか? クラスメイト・高木秋人に自分と組んで漫画家にならないかと誘われた主人公・真城最高(ましろ もりたか)。
最高の亡くなった叔父はかつて人気を博した漫画家・川口たろうだった。
叔父の死を懸念して誘いを渋る最高だったが、片思いしているクラスメイト・亜豆美保が声優を目指していることを知り、「自分たちの漫画がアニメになって、亜豆さんがヒロイン役を演じることになったら僕と結婚して欲しい」と告白する。
亜豆が了承したことから、最高は夢を叶えるべく高木と共に漫画家「亜城木夢叶」としてプロ漫画家への道を駆け上がっていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ジャンプ漫画としては定番の「友情・努力・勝利」の流れがしっかり組み込まれていながらも、徹底したリアリティに驚きます。
次々と現れるライバルたちとの切磋琢磨には胸が熱くなりますし、最高と亜豆の純愛にもキュンキュンするため、見どころが多く是非オススメしたい漫画です!

レビュー②

どんな話ですか? 大場つぐみ原作、小畑健作画のデスノートコンビが送るリアル漫画ストーリー現代版「まんが道」
高い画力を持ちつつも、叔父の自殺?などからどこか人生に対して冷めた中学生の真城最高(サイコー)と、類まれな文才と発想力を持った高木秋人(シュージン)が亜城木夢叶というペンネームのコンビを組み少年ジャンプで一番の漫画を目指す。
さらに二人の同級生で声優志望の亜豆美穂とお互いの夢がかなうまで会わない。夢が叶ったら結婚という奇妙なプラトニック純愛も同時進行する。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 大ヒット作のヒカルの碁やデスノートと比べると多少崩した感じはあるが小畑健による綺麗な作画は健在。
そこに大場つぐみのリアルな週刊漫画の現場を描いたストーリーが魅力。
題材は漫画だが、主人公の努力による成長、小豆とのラブストーリー、ライバルたちとの切磋琢磨や友情というジャンプの王道である、努力友情勝利の物語でもある。
個人的には作中で作られる作中作の漫画も魅力的で、実際に連載してみては?と思う作品が多い。

レビュー③

どんな話ですか? 絵が上手な少年が、成績優秀で文才があるクラスメイトに誘われて、二人で漫画家を目指すという漫画です。絵が上手な少年が作画、文才がある方が原作を担当します。

また、絵が上手な少年は、クラスメイトの女の子に恋をしているのですが、その女の子は声優を目指しています。自分たちが作った漫画がアニメ化して、そのヒロインを女の子が演じるということが実現したら、自分と結婚してほしいとプロポーズして受け入れられることで、お互いが切磋琢磨しながら夢を追いかけていきます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? バクマン。をお勧めする理由は、個性豊かなライバルとの競争、さまざまなトラブルや挫折を経験し、逞しく成長していく姿が描かれており、非常に面白いからです。スポーツ漫画のような激しさはないものの、それと共通するような青春を味わうことができると思います。

また、主人公たちが目指すのは週刊少年ジャンプの漫画家であるため、読者アンケートや集英社の中など、リアルに描かれています。集英社に勤める編集者の中には、実在人物をモデルにしているキャラがいるというところも面白いと思います。

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

アマゾン商品紹介 昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
どんな話ですか? 広島を舞台に、原爆投下から現代までをひとつの家系をとおして描く物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原爆のもたらした状況は命が続く限り消えることはないかもしれないという現状をつきつけられて苦しいけれど、伝える場は必要なので、広島・長崎の人だけでなく少しでも多くの人に読んでもらいたい。

凪のお暇 コナリミサト 秋田書店

凪のお暇 コナリミサト 秋田書店

アマゾン商品紹介 空気読みすぎるの、もうやめたい…のに! !

場の空気を読みすぎて、他人に合わせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪。
仕事も辞めて引っ越して、モラハラ彼氏からも逃げ出して、新しい日々、始めます。

共感の声続々の、大島凪28歳の人生リセットコメディ!

どんな話ですか? 人間関係は常に空気を読んでいた凪。ある日彼氏の慎二が性行為目当てで付き合っていると、同僚に話しているところを凪は聞いてしまい、過呼吸になり、会社を退社することになる。会社を辞めた後、家賃の安いアパートに引っ越し、癖っ毛もそのまま状態にし、ありのままの自分を探す、凪のお暇が始まることになりました。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 空気を読んで自分を出せない人に読んでもらいたい漫画です。少し自分を変えられたかと思ったら、また戻ったり、そんな事を繰り返しながら、それでもちょっとずつ自分を変えていこうとする凪のいじらしさに勇気を持てます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 空気を読んでしまう自分が嫌いな人、人間関係に悩んでいる人
読んだことによるエピソード 空気をついつい読んでしまう自分を変えたいと思うようになりました。

レビュー②

どんな話ですか? 空気を読み過ぎて心を壊しかけた主人公凪が、仕事を辞め暴君的な彼氏とも縁を切り、街を飛び出してお暇をいただく人生リセット漫画。主人公の会社員時代の辛い描写は序盤のみで、お暇生活は2話から開始。暮らしのことやお金のこと、近所の人とのお付き合いや引越し先まで追ってくる彼氏のことなど、様々に起こる問題を悪戦苦闘しながら凪は乗り越えていく。1話で起きたことを1話で解決していく構成の中で、リセットされず積み重なっていく人間関係と共に、少しずつ変化していく凪の心を描いた作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 笑いあり切なさありトキメキありの、面白いお話だから。作品を読んでいると人生いろいろあるし色々な人間がいるけど、そんなに捨てたものでもないし、明日からまた頑張ろうという気持ちにさせられる。ちょっとした節約術や、簡単料理の紹介などもあってためになる。
どんな人に読んでもらいたいですか? モヤモヤした気分を抱えて生きる社会人。スローな暮らしに興味がある人。男女の三角関係が好きな人。リアルな大人の少女漫画が読みたい人。可愛い感じの絵柄に惹かれる人。
読んだことによるエピソード 人間関係で悩むことも多かったけど、落ち込んだ気持ちが作品のおかげで少し癒されたし、自分を見つめ直すきっかけにもなった。作品と出会ってから、少し気持ちが前向きになったように思う。

銀の匙 荒川弘 (著) 小学館

銀の匙 荒川弘 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 超ヒット作『鋼の錬金術師』の荒川弘の最新作!
大自然に囲まれた大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。授業が始まるなり子牛を追いかけて迷子、実習ではニワトリが肛門から生まれると知って驚愕…などなど、都会育ちには想定外の事態が多すぎて戸惑いの青春真っ最中。仲間や家畜たちに支えられたりコケにされたりしながらも日々奮闘する、酪農青春グラフィティ!!

レビュー①

どんな話ですか? 高校受験時進路をどうするか悩み、学校の先生の勧めで農業高校の酪農科に進学することから始まります。生き物の世話や食べるとは犠牲の下でなっていること等普通の学校では学べないことを学んでいきます。そんな中、友人たちと学び、バカなことをし、時には恋愛をし、何かをやり遂げようと一生懸命やり、時には頼らなければいけないことを知っていきながら成長する3年間を描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 高校選び特に何も考えず何となくで選んだ高校からの大学、社会人。きちんと考えていなかったらこそ今後悔ばかりしています。そんな中この作品を見ると、中学の時に悩み、それをきちんと受け止めてくれた周りがいてうらやましいと思います。そして、時には否定され、逃げたくなる、楽な道を進んでもいいところを目をそらさず自分自身で選んで進んだ主人公の生きざまがすごいと思いお勧めします。最終話では初回の描写と似たところがあり、こんな風に成長したんだと痛感させられます。人生逃げずに考え続ければ大変で辛い思いもするけど、結果が残ることを教えてくれます。

レビュー②

どんな話ですか? 主人公である男子高校生の八軒は、親からの学問に対するプレッシャーから逃れるために、全寮制の農業高校へ進学しました。そこには、農家の跡取り達(キャラが濃い)がひしめき合っており、八軒も次第に勉強以外の重要なモノに気付き始めました。特に部活動に馬術部があり、好きな女の子に近づくために入部するシーンがとても面白いです。また途中で、壁に当たり挫折するシーンも何度か見受けられますが、仲間や大人のフォローで乗り切っていきます。シリアスあり、ラブコメあり、笑いありの良作です。是非、読んでみてください。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「銀の匙」とは、農業を専門とする北海道の高校で、高校生達の日常とラブコメが繰り広げられる漫画となっております。また単行本は15巻完結となっており、お手軽に全巻揃えることができます。内容自体は高校生の学園モノですが、テーマが農業高校であるため、独得な世界観となっております。内容としては、ギャグとシリアスがとても良いバランスで構成されております。この漫画は、週間少年サンデーで連載されていたこともあり、全年齢層が楽しめる内容となっております。

レビュー③

どんな話ですか? 高校受験に失敗した主人公、八軒勇吾。

学力競争などから逃げ出すために進学した「エゾノー」で、沢山の仲間や畜産動物(なかま)に出会い触れ合い、成長していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めはナヨナヨとしていそうに見える主人公だが、物語が進んでいく内に、人間としての成長していく様がしっかりと描いてあり、更には起業にまで取り組んで行く姿をみていると、気持ちが前向きになってしまう。

様々な困難に正面からぶつかって行く姿勢は、見習いたい物がある。

セトウツミ 此元和津也 (著) 秋田書店

セトウツミ 此元和津也 (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク7編。
どんな話ですか? この漫画は男子高校生の瀬戸小吉と内海想が河原で話すだけの物語でそれ以上でもそれ以下でもありません。舞台が河原から移ることはほとんどなく、彼らとその友達の会話劇を中心にストーリーが進行していきます。伏線の回収とウィットに富んだ会話が魅力的で、読んでいると思わずにやっとしてしまうような漫画です。基本的には一話完結のコメディ作品なのですが、ラストで衝撃の事実と展開が待っています。普通の高校生が話すだけなのに面白いという不思議な感覚を味わうことができる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 優れた漫画はおしなべてその作品でしか味わうことができない物語になっていると個人的には思っているのですが、セトウツミがまさにそれです。それこそがおすすめしたい一番の理由です。会話で物語を成立させるだけでなく、笑いやユーモアの中にさらっと考えさせるような言葉が盛り込まれていたり、ただのシチュエーションコメディにとどまらない微妙な空気感は読まないと絶対にわかりません。他のギャグ漫画のように大味ではなく、感情の機微が丁寧に描かれているという点もオススメしたい理由の一つです。
どんな人に読んでもらいたいですか? ギャグやコメディが好きな人にはもちろん、青春漫画が好きな人にもオススメしたい作品です。というのもコメディでありながら登場人物の心情の揺れがリアルであり、瀬戸と内海の二人の友情物語として読んでも上質なストーリーに仕上がっているからです。
読んだことによるエピソード 物語の行間を読む力がついたような気がします。

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

海街diary 吉田秋生 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 鎌倉に暮らす家族の哀歓を描く超人気作!

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

レビュー①

どんな話ですか? 鎌倉で暮らす3人姉妹が、父の葬儀に行った時に
初めて会った主人公すず。
姉妹の父は、すずの母と駆け落ちし、母が他界した後は別の女性と暮らしていた。
そして、すずが最期まで看取った。
姉妹のいちばん上の姉さちは、一緒に暮らそうと声をかけ、同居生活がスタート。
姉さちの職場の不倫相手から、新しい恋の話、すずのサッカーからの仲間のことや、真ん中の姉吉野の話、末の姉ちかのことなどていねいに鎌倉の場所を取り入れながら成長していく話。
読んでいるうちに、はっとさせられることが多く、何気ない日常をていねいに描いています。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 鎌倉が舞台なので、最初に読んでから鎌倉をまわるとさらに作品を楽しめます。

この作品は、恋愛もたくさん出てきます。さちの不倫から、同じ職場の人と仲良くなる吉野、主人公すずの仲間の風太。それぞれの立場で、大事な人との絆を書いています。

日常ただ楽しいだけでなく、悩んでいることや困っていることもさらりと書いています。

先輩看護婦の藤井さんは、母が入院しても自分のことを認めてくれない、それでも兄は特別扱いなど辛い扱いを受けていたことも書いています。

親や身内でどうしてもうまくいかない、そんな人の立場にもさり気なく立って励ましています。最初に出会った時のすずも、全く表情がない状態から鎌倉で暮らすようになり、生き生きとしている様子が描かれています。

ありきたりではない、作者が実際に体験したであろうエピソードも盛り込まれており、それでいて絵柄が美しく読んだ後にさわやかな風が吹きます。

ただ日常を描いた漫画とは、一線を引いて群を抜く完成度の高い作品です。

心が疲れたあなたに、ぜひおすすめします。

レビュー②

どんな話ですか? 鎌倉を舞台にした、4姉妹のストーリー。

3姉妹の父親は、幼い頃ある女性と駆け落ちして、病気で亡くなった。その父親の葬式で、腹違いの妹を引き取ることに決め、4姉妹で暮らすことになる。長女は看護師で不倫中。次女は男運がなく、3女は山男と付き合っていて、4女はサッカー部に入るが、姉達に対して遠慮がある。鎌倉に住む人々の優しさに包まれながら、4女がどんどん成長していく。それと共に3人の姉もそれぞれも成長し、素敵な恋愛をする。最後は4女が本当の家族になったと思えるような話。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 父親と駆け落ちした女性との間の妹を引き取ろうと決意する理由が優しい。引き取った後も、きちんと面倒を見るだけではなく、愛情を持って接している。姉妹で喧嘩もするけれど、お互いを大事にしているのも分かる。背景の鎌倉の町、鎌倉に住む人々の優しさにも感動する。季節を大切にしながら生活する生き方もいい。人の優しさや、強さを何度も何度も感じさせられる。本当に大切なものをどう扱ったらいいか。姉妹愛とはどういうものか。いろいろなことを感じながら読んでほしい。

レビュー③

どんな話ですか? 鎌倉の古い一軒家に住む4姉妹とそれを取り巻く人々の人間模様を描いた漫画です。

成人してすでに働いている香田家の3姉妹。父親は10数年前に女性を作って家を出てしまい、母も再婚して家を離れています。3人だけで暮らしていた姉妹は、ある日父が亡くなったという連絡を受けます。葬式に出向いた3人はそこで腹違いの妹に初めて出会います。

心細そうにしていた妹を3人は鎌倉の家に迎え入れます。戸惑いつつも鎌倉での生活になじんでいく末っ子のすずや、3姉妹のそれぞれの恋。すずが参加するサッカーチームの仲間たち、ご近所の食堂のおじさん…などなど様々な人々の人生が味わい深く描かれた漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 一人一人の登場人物の心の動きが、非常に細やかに描かれていて、物語として共感できる部分がたくさんありました。「こういう人っているよね」「こういう悩みがあるよね」と思い当たる部分がたくさんあります。仕事の悩み、恋の悩み、人間関係の悩み、などとてもリアルに描かれています。その描き方がとても温かく、読むとホッとする感じがあります。ダメな部分も、笑える部分も、職業人としての深い志も、全て兼ね備えたのが人間というもの。その複雑さをしみじみと味わえる作品だからです。

レビュー④

どんな話ですか? 鎌倉に住む3姉妹(幸・佳乃・千佳)が、子供のころ出て行ったきり会っていなかった父の訃報を受けて、山間の町へお葬式に行きます。そこで、父のもう1人の娘(すず)の存在を知ります。

頼りなく利己主義な後妻さんと暮らしていくことになる、中学生のすずの将来が心配になった幸は、鎌倉に来て一緒に暮らさない?と誘い、すずも、行きます!と即決。

4姉妹のそれぞれの仕事や学校、友人や恋愛、親族とのあれこれが、面白く書かれていて、複雑な話なのに笑いながら読めてしまいます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 是枝裕和監督でカンヌ国際映画祭にも出展したこのタイトルをご存じの方も多いと思います。

特に、末っ子のすずと同じ名前の女優・広瀬すずが有名になった作品です。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆が出演していることで映画を見た方も多いと思います。

複雑な家庭環境を丁寧に追いながら、それぞれの仕事、学校のことも詳しく書いてあります。長女の病院、次女の銀行、三女のスポーツ用品店、末っ子のサッカー部のことなど。

それに鎌倉の四季の美しさなども教えてくれる読み応えのあるマンガです。