パタリロ!   魔夜 峰央 (著)  白泉社

パタリロ!   魔夜 峰央 (著)  白泉社

レビュー

どんな話ですか? 常春の国・マリネラの少年国王パタリロが巻き起こすドタバタを描いたギャグマンガ。基本はギャグで読み切り形式が多いので、途中から読んでも楽しめるが、一部に長編のストーリーやミステリーもの、泣ける話もある。
ロボット工学に精通したマリネラ国王パタリロとお付きの武官であるエリート集団タマネギ部隊、英国MI6の腕利きバンコラン少佐と愛人で元殺し屋のマライヒ、魔界の大魔王アスタロトなど魅力的なキャラクターが多数。
作者であるミーちゃんも登場人物としてよく出てくるのも特徴。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかくギャグの量に圧倒される。元ネタがわからなくてもクスリと笑えるものが多いが、初めて読んだ頃はわからなかった元ネタが20年たってわかるようになったりすると感動する。何年たっても古くならないし、何度読み返してもそのたびに新しい発見があるので飽きない。

落語ネタや時事ネタだけでなく、戦前に流行った歌の歌詞なんてものまであったので、語彙力や雑学も自然に覚えてしまう。

江戸時代設定の話もあるため、江戸時代の生活にも詳しくなれる。

マイルノビッチ 佐藤ざくり 集英社

マイルノビッチ 佐藤ざくり 集英社
アマゾン商品紹介 まいるは、どブス。メイクやお洒落などもっての他とモッサリ髪に眼鏡の誰もが気味悪がる地味女。ブスに恋愛なんかちゃんちゃらオカシイ…と思っていたら、「サボらずに掃除してるの偉いと思って」と告白してくる男子が!?…これ、まいるが生まれ変わるきっかけの事件なんだけども…詳しくは読んでのお楽しみ。ゼロから始める美人入門スタート!
レビュー
どんな話ですか? 陰キャでクラスメイトから日々バカにされていた主人公・マイル。いつものようにクラスメイトからのいじめを受けていたところに、メイクアップアーティストへの夢を追う天佑が現れ、悔しいなら自分が変わるしかないと声を掛けます。これをきっかけにマイルの大変身計画がスタート。かわいくなる努力をし始めます。もともと素材のよかったマイルはその才能を開花させ、みるみるうちに華のあるかわいい女子高生へと変身していくのです。笑いあり、涙あり、女子同士の友情あり、たくさんの恋愛あり。頑張る女子のバイブルになること間違いなしです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 読むと元気になれる作品です。コンプレックスのない人はなかなかいないと思いますが、自分を変えようと頑張るマイルとそれを周りで支える人々を見ていると、自分もこうしてはいられないと感化されていきます。男子が読んでも「女子はこんなことまで気を使っているの?!」と新たな発見を得られること間違いなし。性別年齢問わず楽しめる作品です。

秘密 -トップ・シークレット- 清水玲子 (著)  白泉社

秘密 -トップ・シークレット- 清水玲子 (著)  白泉社

アマゾン商品紹介 変死を遂げた米大統領、自殺した連続殺人犯…。彼らの脳に遺された映像が語る「秘密」とは…!? 大幅加筆の上、シリーズ第1作より収録!!

レビュー

どんな話ですか? 清水玲子さんの近未来SFサスペンス漫画となります。舞台は2060年代の警察で、この世界では殺人事件の被害者の脳をMRI操作することで故人の記憶(MRIで読み取れるのは画像となるため、聞いた記憶ではなく目で見た記憶)を読み取り操作を進めていくという設定となっています。MRI操作が行われるようになっている、という設定で2060年頃と設定されているのだと思いますが、事件自体は現在の世界でも起こりうるもので臨場感を持って読むことができます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 操作対象となるのは凶悪犯罪や重要な事件・人物に関わる場合のみであることから扱う事件の内容も重く、また他人の記憶を覗くということから捜査員の精神的負荷も高く、いろいろな思惑が混ざり合って、漫画ではありますが非常に読み応えのある内容になっています。

僕のヒーローアカデミア 堀越耕平 (著) 集英社

僕のヒーローアカデミア 堀越耕平 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 多くの人間が“個性”という力を持つ。だが、それは必ずしも正義の為の力ではない。しかし、避けられぬ悪が存在する様に、そこには必ず我らヒーローがいる! ん? 私が誰かって? HA―HA―HA―HA―HA! さぁ、始まるぞ少年! 君だけの夢に突き進め! “Plus Ultra”!!

レビュー

どんな話ですか? 人口の80%が個性(超能力)をもつ社会で個性を持たない少年が自身も巨悪と戦うNo1.ヒーローになるためヒーロー育成高校に入学し成長していくストーリーです。

No1.ヒーローと出会ったことをきっかけに、個性を譲渡してもらうのですが強大すぎる個性を使いこなすことができず血の滲むような努力を積み重ねます。

学生ながら敵と闘うことになり自分の限界にぶち当たるたびその度限界を超えて行こうとする姿や学校で出会った仲間との友情や互いに切磋琢磨し人としても成長していく姿が描かれています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリー展開が早く飽きることなく読み続けられますし、

主人公の姿を自分自身に重ねると勇気を貰えます。

この漫画を読むと無理かもしれないと思うことも

諦めず努力し続ければ限界を超えることができるかもしれないと思えます。

フルーツバスケット 高屋奈月 (著) 白泉社

フルーツバスケット 高屋奈月 (著) 白泉社

 

アマゾン商品紹介 テントで暮らす女子高生・透(とおる)。家事の腕を買われ草摩由希(そうまゆき)の家で暮らすことに。だが、草摩家には異性にふれると動物に変身してしまうという秘密が—。

レビュー

どんな話ですか? 両親を失い、山でテント暮らしをしていた主人公「本田透」はひょんなことから同級生で学園の王子といわれる「草摩由希」の家に居候することに。家には由希と同じ一族、草摩しぐれと草摩夾もともにすんでおり、彼ら草摩一族には異性に抱きつかれるとそれぞれきまった十二支に変身してしまうという秘密がありました。透はその秘密を知ってしまい、草摩一族と一緒に暮らすことになり、草摩家と深くかかわることになっていきます。透と草摩一族とどんな関わりをしてどのように成長していくのか・・

このような物語になっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 物語はほのぼのとしたコメディという感じなのですが、巻が進んでいくうちに、どんどんダークな物語になっていきます。ですが、透の暖かいキャラクターでとても心が温かくなりますし、とても考えさせられる内容があります。どんな年齢の人も楽しめると思うのでぜひ見てほしいです。

 

頭文字D しげの秀一 (著) 講談社

頭文字D しげの秀一 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 群馬県の県立高校に通う拓海(たくみ)は車についての知識なんてほとんどない普通のとうふ屋の息子。ある日、拓海は親友の樹(イツキ)と共に、バイト先の先輩である池谷(いけたに)の走り屋チーム・秋名スピードスターズの走りを見に行くことに……。するとそこに赤城最速といわれる高橋兄弟が率いるチーム・赤城レッドサンズが現れ、秋名スピードスターズに挑戦を申し込んできた!! 地元で負けるわけにはいかないと燃える池谷だったが……!?

レビュー

どんな話ですか? 主人公は藤原拓海といい、連載開始時は一高校生です。

車に興味はないものの、父親・文太から豆腐の配達を頼まれて車の運転をしていました。

配達時、文太から「コップに入った水をこぼすな」と言われ、その通り運転していくうちに卓越したドライビングテクニックを身に付けていきます。

そんな時、他地域から遠征に来た走り屋チーム”レッド・サンズ”が秋名山の走り屋チーム”秋名スピードスターズ”に挑戦状をたたきつけます。

色々あってこの戦いに拓海は巻き込まれて勝利し、それ以来色んな走り屋とバトルしているうちに車の運転の面白さに目覚めて高みを目指していくという内容になっています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 馬力では劣るAE-86を駆り、最新のハイパワーカー(GT-RやRX-7等)に走り勝っていくという姿が面白いと思います。

車の性能では負けているものの、それをドライビングテクニックで上回ってブチ抜いていくシーンは爽快そのもの。

判官びいきの国民性を持つ日本人にピッタリの漫画といえましょう。

 

結界師 田辺イエロウ (著) 小学館

結界師 田辺イエロウ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 その昔、霊感の強い烏森家の殿様が妖しげなものを呼びよせてしまったために、それを退治する結界師が生まれた。かつての城跡に建つ私立・烏森学園を舞台に、400年後の現在も跋扈(ばっこ)し続ける妖怪に立ち向かう墨村家と雪村家の若き後継者、良守と時音の活躍を描く妖結界バトルストーリー!!

レビュー

どんな話ですか? 400年以上続くと言われる妖(あやかし)退治の家系「墨村家」に生まれた次男「墨村良守」を主人公とし、その身の周りで起こる様々な妖関連の問題と向き合っていく。良守は幼馴染で同じく妖退治の家系の娘「雪村時音」が過去に自分を庇い大怪我をしたことをキッカケに、もう自分の周りの人間が傷つかないように強く心に誓う。その意志に準じ妖たちとの対立の核心へと迫る。道中同じ目的を追う仲間が増えるが、敵も主人公に本格的に勢力を向け始め闘いの渦が徐々に広がる。果たして良守は妖との闘いを終結させることができるのだろうか。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 漫画の初めは主人公の通う高校の周りで小さな規模での敵との戦闘だが、徐々に敵の幹部が出てきたりより大きな勢力とぶつかったりと、王道ではあるがハラハラする展開に魅かれた。

また主人公やその仲間が使う妖と戦う術の一つ一つが作りこまれていて少年心をくすぐられるカッコよさがある。

 

ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ- 神崎裕也 (著) 新潮社

ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ- 神崎裕也 (著) 新潮社

アマゾン商品紹介 龍崎イクオと段野竜哉は、最愛の人を亡くした15年前の事件をきっかけに、ある巨大組織に守られた男への復讐を誓う。因縁の男を探し出す為に、そして復讐を果たす為に、龍崎は刑事になり、段野は極道になった。二人が追う男が身を置く巨大な組織、それは……日本の警察機構! 読む者の心を揺さぶる本格ポリス・エンターテイメント、第1巻!!

レビュー

どんな話ですか? 児童養護施設「まほろば」で育った龍崎イクオと段野竜哉は幼い頃、育ての親であり、最愛の人であった柏葉結子を何ものかに殺された。その事件はある理由によって警察に隠蔽された。復讐を誓った2人の龍(龍崎イクオと段野竜哉)は、警察官と極道(ヤクザ)の2つの道から真相を掴んでいく物語。

犯人は金時計を付けているというヒントだけだったが、様々な苦難を乗り越え犯人が北川貴一郎(龍崎イクオの父)であることが分かった。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 警察内部のことがかなり細かく書かれていたり、犯人を追求していくスリル感がとにかく面白いです。どんなときも2人で事件を解決していくかっこよさとどんな場面でも希望を捨てない2人には、本当に感動したし、震えました。

 

高台家の人々 森本梢子 (著) 集英社

高台家の人々 森本梢子 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 妄想が趣味の地味系女子・平野木絵はニューヨーク支社からやって来た超イケメン社員・高台光正に突然食事に誘われ、驚く。 実は光正には、ある特殊な能力が! それは光正の妹と弟にも── ヒットメーカー森本梢子が放つ不可思議ラブ・コメディ!

レビュー

どんな話ですか? 地味といえるくらいにおとなしいアラサーOL・木絵は、NY支社から転勤してきたイケメン社員・光正に何故か気に入られて付き合うことになってしまいます。どうして、年上で、社内で目だったところもない自分を好きになってくれたのか。全く自信のない木絵にとっては、不安がいっぱい。

しかし、木絵の趣味は、妄想。逞し過ぎるくらいに、奇想天外な妄想で、今まで嫌なこと、不安なことをやり過ごし、地味ながらも前向きに明るく過ごしてきたので。モテモテな光正とのことも乗り越えて、なんとか恋人らしくなり幸せ絶頂までたどり着いたそんな時。

まさかの、光正からの重大発表――自分はテレパスなのだとの告白が!

日々奇抜な妄想を展開していた木絵にとって、頭の中身は絶対に見られたくないもの。なのに、大好きな恋人が、自分の、あんなことやこんなことの妄想を覗いていたなんて・・・!!

さすがの木絵も頭が真っ白になり、光正との関係を考えるのですがーー意外にあっさりと答えが出ます。

その答えに、光正は――

妄想炸裂な木絵と、テレパス光正のラブコメ漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 人の心が読めるテレパス能力ゆえに、他者と一線を引いて無難に過ごすことに努めている、爽やかな外見とはちがい擦れている王子様・光正にとって、他人の心の中など見たくはないものでしかないのですが、木絵だけは特別で。

そんな木絵の頭の中で展開する奇抜な妄想に虜になってしまうのは、読者も同じです。

炸裂する木絵のショートコントのようなのりの妄想に、面白くて笑い転げてしまうと同時に、心底ホッコリします。

この漫画を読んでいると、他人を変えるのは難しいけれど、自分自身ならば少しは変えられるのかもしれないと前向きに思わせてくれます。人間、とらえ方ひとつ、考え方ひとつで、楽にも苦にもなるのだなぁと。

ぜひともたくさんの人に読んでもらいたい、ラブコメの枠を超えた、深くて優しい作品です。

 

進撃の巨人 諫山創 (著) 講談社

進撃の巨人 諫山創 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 手足をもがれ、餌と成り果てようと、人類は巨人に挑む!! 巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の戦いが始まってしまう。――震える手で、それでもあなたはページを捲る。超大作アクション誕生! これが21世紀の王道少年漫画だ!!

レビュー

どんな話ですか? 100年前突然現れた巨人に滅亡寸前まで追い込まれ、人類が壁の中の危うい平和を享受している異世界が舞台。壁が巨人によって突破されたことで事態が大きく動いていく。母親を食われ巨人の駆逐を誓う少年と幼馴染たちの固い友情には、最後には戦うことになるドラマティックな展開だけに余計感動する。劣勢の人類が黙々と戦い続け、策がはまった時の高揚感、重要なキャラでさえ簡単に死んでしまうリアル、立場が違う人間がそれぞれの正義に従い下す決断と報われない結果。巨人とはいったい何であるかの謎解き、壁の中のクーデターを経てついに明かされる真実。見どころ多く、キャラも魅力的で、ラストがどうなるか予想つかず最後まで目が離せない。死と絶望が肌で感じられる独特な雰囲気も好みです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 相手にとって利があるとかではなく、単に自分がより楽しみたいから。面白くて興奮するものは、人も引きずり込んで熱く語り合ってしまいます。この漫画は伏線が多く深読みできる要素に満ちていて、会話を楽しむには最適です。