陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社

陰陽師 岡野玲子, 夢枕獏 (著)  白泉社
アマゾン商品紹介 平安時代、稀代の魔術師と恐れられた陰陽師・安倍晴明。盟友にして管弦の道を究めた王子・源博雅と共に都の怪異に挑む。第1巻には賀茂忠行と共に、菅原道真率いる百鬼夜行に遭遇する少年時代の晴明を描くプロローグ「安倍晴明 忠行に随ひて道を習ふこと」、盗まれた唐伝来の琵琶・玄象にまつわる羅城門での凶事を描く「玄象といふ琵琶 鬼のために盗らるること」、僧・寿水のもとに夜な夜な現れる口の無い美女の謎を解く「梔子の女」の2編を収録。

レビュー

どんな話ですか? 言わずと知れた陰陽師・安倍晴明と源博雅陰陽師が都で日々起きる怪奇現象を解決していくというお話。

時は平安時代、鬼やもののけが都の闇にはびこり、様々な問題を起こしていきます。

そこで、都随一と歌われる陰陽師の安倍晴明と、ちょっと抜けた王子様の源博雅が絶妙なコンビネーションで問題を解決し、人々を救います。

歴史や和ものが好きな人には特におすすめの漫画。

晴明の妖艶さと博雅のおちゃめだけれど男前な雰囲気に魅了されること間違いなし!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 岡野玲子先生の独特の絵が、安倍晴明の妖艶さをさらに引き立て、大人っぽい雰囲気が他の漫画と一線を画している。

夢枕獏先生の小説とは必ずもストーリーが一致するわけではないが、平安時代や歴史ものが好きな人なら必ず気に入る作品だと思う。

また、ちょっと抜けた源博雅や、時々すっとぼける安倍晴明など、コミカルなふたりのコンビが、鬼やもののけのグロさから暗くなりがちなストーリーに上手くメリハリをつけていて、飽きずにサッと読めてしまう作品。

神様はじめました 鈴木ジュリエッタ (著) 白泉社

神様はじめました 鈴木ジュリエッタ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 父親が家出し、住む家もなくした女子高生・桃園奈々生の前に現れた怪しい男。「奈々生に家を譲ろう」という男の言葉を信じて彼の家を訪ねると、そこは廃神社! 怪しい男の正体は、土地神・ミカゲだった!! 奈々生は神社を譲られるかわりに、神様の仕事を任されてしまって!?

 

どんな話ですか? 主人公の奈々生はギャンブル好きの父親が残した借金のせいで、家を追い出されてしまい途方に暮れていたところ、ミカゲという男性に出会います。

そのミカゲという男性は土地神様で、家がない奈々生に神社を家として与え、土地神様の権利も与えました。

神社には巴衛という神使がいて、初めはぶつかることの多かった2人ですが次第に惹かれあっていきます。

それと同時に土地神様としての仕事もこなしていき、様々な神様と出会い成長していくお話です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 奈々生のポジティブで明るく、強い心を持っているところに憧れました。どんなに困難なことがあっても諦めず、チャレンジするところは読んでいて応援したくなります。

はじめは仲が良くなかった相手とも最終的には仲良くなるところなど、私も見習いたいなと思います。

また巴衛は強くてなんでもできて、頼りになるとても魅力的な男性です。

愛されている奈々生が羨ましく感じます。

お互いが好きなのになかなか素直になれないところなど、焦ったくも感じますがキュンとしてしまいます。

なんて素敵にジャパネスク 山内直実 白泉社

なんて素敵にジャパネスク 山内直実 白泉社
アマゾン商品紹介 時は平安。生涯独身と心に決めていた大納言家の瑠璃(るり)姫は、ひょんなことから高彬(たかあきら)と婚約とまではよかったが、事件につぐ事件で…!? ぶっとび平安ラブ・コメディ。
レビュー
どんな話ですか? 平安時代の宮廷貴族社会を舞台にしたラブコメ漫画。主人公は16歳となる内大臣家の瑠璃姫(るりひめ)。しかし瑠璃姫は名門貴族の娘でありながら貴族らしい気位の高さや教養もなく、まるで野育ちの里娘のようにおてんばで勇ましい性格。初恋の少年を今でも忘れられず、当時の結婚平均年齢であった13~14歳を過ぎ、世間体を気にする父親にどれほど結婚を勧められても独身主義を通していた。しかしある夜、ついに父親の陰謀によって権少将と無理やり結婚させられそうになる。そこを幼馴染みである高彬(たかあきら)に助けられ、二人は許嫁となるが、いざ結婚しようとするたびに都を揺るがすほどの大事件に巻き込まれていく。本編はそんな大事件の数々を好奇心旺盛で高い推理力を持ち、それでいて情に脆い瑠璃姫が密かに大胆に解決していくお話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画には、テンポの良い爽快な面白さ、平安時代だからこその悲しい出来事、そして慣れぬ恋愛への初々しさがあります。笑いのポイントを随所に散りばめながらテンポ良く物語が進んでいくため、重いテーマを挟みながらも読んでいて全く疲れません。この漫画全体の雰囲気もコメディ色寄りなんですが、ただのコメディで終わらないのがこの漫画なんです。平安時代ならではの制度や問題がよく描かれていて、現代ものでは決して体験できない悲しみが展開されていきます。当時の知識を持っていなくとも、この漫画は物語とともに徐々にこの世界を知っていき、気付けば複雑な平安の世界に入り込んでいけます。最後にこの漫画、ラブコメ漫画に相応しく恋愛要素を沢山含んでいます。それこそ初々しいものから、暗く悲しいものまで。しかしほかの漫画と違うのは、直接的な恋愛表現が少ない点です。この漫画は言動や仕草の繊細な描写で情緒を変化させて、心で恋を繰り広げていきます。人によっては、それは糖度が低い漫画とも言えるかもしれません。しかし糖度が高い恋愛漫画が苦手な私には、これほど深く読み込める恋愛物はほかにありません。これこそが、私がこの漫画をオススメするポイントです。

夢みる太陽 高野苺 双葉社

夢みる太陽 高野苺 双葉社
アマゾン商品紹介 『orange』の高野苺が描く、一軒家同居ラブコメ新装版! 全10巻毎月刊行開始! 大量描き直し&おまけページも充実! ! 12月12日(土)1&2巻2冊同時発売! 母親の死と父親の再婚、そして弟が生まれたのをきっかけに、自分の家には居場所がないと感じ始め、家出をした女子高生の亀戸しま奈。公園で出会った着物姿の男から住む所を紹介してやると言われ、即答で入居を決めたしま奈だったが、それには「3つの条件」をクリアしなくてはいけなくて…!?
レビュー
どんな話ですか? 高校生のしま奈は父親が再婚し継母との間に弟が生まれたことを受けて、実家に居場所をなくしていました。そんな毎日に嫌気がさして家出を決意。学校をサボって公園を散歩していたところ、着物の男性を蹴っ飛ばしてしまい、物語が動き出します。その男性は藤原虎・通称「大家さん」。しま奈に住む場所を提供してくれます。大家さんが提示した入居条件は夢を持つこと、そして恋をすること。入居を決めたしま奈ですが、そこは一軒家で、クラスメイトの善と先輩の朝陽、大家さんと4人での共同生活が始まるのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の前にとにかくたくさん恋の相手となりそうな男性が現れるので、胸キュンの頻度が尋常ではありません。本命の大家さんに関して言えば、年上なんだからちゃんとしてくれよ…と思わずにはいられませんが、同じ作品を読んだ女子同士ならこの大家さんの奥手っぷりで盛り上がること間違いなしです。作者は今でもたまにインスタでこの作品のキャラクターのイラストを投稿したり、ほかの作品キャラとのコラボストーリーを公開したりしているので、読後も楽しめる作品だと思います。

サスケ 白土三平 小学館

サスケ 白土三平 小学館
アマゾン商品紹介 あらすじ/大坂夏の陣を前に、徳川家康は江戸城で柳生但馬、服部半蔵などの家来を集め、会議を開いていた。席上、但馬は天井裏に潜む猿飛流の忍者を発見し、ただちに公儀隠密団の首領・服部半蔵に追跡を命じる。家康の敵・真田幸村の配下にある猿飛忍者を抹殺したい半蔵は、猿飛忍者を追う途中でひとりの少年・サスケに出会う。その頃、半蔵率いる隠密団だけでは猿飛忍者は消せないと判断した但馬は、自らの配下にある柳生忍群を使って猿飛忍者を追っていた。やがて柳生忍群の一人が猿飛忍者を仕留めるが、新たに出現した猿飛忍者によって殺されてしまう。そして、出来事の一部始終を目撃していた服部半蔵は、猿飛忍者が実は一人ではなく、猿飛の技を使う者すべてが猿飛忍者を名乗っていたことを知る(忍者猿群)。
レビュー
どんな話ですか? 甲賀の少年忍者・サスケの活躍と成長を描いた作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作中の忍術の科学的な解説による種明かしが丁寧に書かれており興味を刺激される。
特徴的な日本画的な絵も魅力的だし、アニメ化作品においては話ごとに得られる教訓的なナレーションが素晴らしい。

ロマンス  高見まこ eBookJapan Plus

ロマンス  高見まこ eBookJapan Plus

アマゾン商品紹介 明治17年岡山県にある造り酒屋の一人息子として生を受けた吾郎は、幼い頃から絵の世界に魅かれる。16歳の時、父親の不始末により一家は夜逃げに追い込まれ、吾郎は一人東京へ発つ。華やかな都会で愛に迷い、自由を求め、芸術を模索する…激動の芸術ロマン伝説!!

レビュー

どんな話ですか? 岡山で酒屋の一人息子として生まれた少年、澤田吾郎は幼い頃より鋭い感性を持ち、絵画に興味を持っていた。 16歳の時に、父親の女性問題が原因で一家夜逃げに追い込まれ、画家を目指すため単身で東京へ飛び出す。華やかな都会で出会った女性との愛に溺れ、自由を求め、画家としての才能を開花させていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 芸術家と呼ばれる人は芸の肥やしが必要というが、美しい絵画が生まれる為にも知られざる愛憎があったのかと思わせる作品です。繊細な主人公が愛欲のために大胆な行動を繰り返すのが呼んでいて見ごたえがある。

鬼滅の刃  吾峠呼世晴 集英社

鬼滅の刃  吾峠呼世晴 集英社

レビュー①

アマゾン商品紹介 時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!
どんな話ですか? 舞台は人を食う「鬼」が暗躍する、大正時代の日本。炭売りの少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は裕福ではないものの、母ときょうだいたちと幸せな毎日を過ごしていた。
しかし炭治郎が家を空けた際に、妹の禰豆子(ねずこ)を残して家族が鬼に惨殺されてしまい、禰豆子も鬼の血を傷口に浴びたことで鬼化してしまう。
そこに鬼を倒す組織である鬼殺隊の柱・富岡義勇が現れ、禰豆子を鬼と認めて始末しようとするが、禰豆子も富岡を敵視して炭治郎を庇うような仕草をする。
「禰豆子は普通の鬼とは違う」と感じた富岡は剣を収め、炭治郎に鱗滝左近次(うろこだき  さこんじ)という育手の元に向かうように指示し、炭治郎は鱗滝の元で修行を積んで鬼殺隊に入隊する。
鬼と戦いながら、炭治郎が禰豆子を人間に戻すべく奮闘するダークファンタジー・アクション漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人間同士でなくなってしまっても、決して切れることのない炭治郎と禰豆子の強い絆に胸を打たれます。
鬼殺隊の隊士はもちろん、敵である鬼側ですら悲しい過去を背負った者が多く、それぞれ深くエピソードが掘り下げられています。
アクション漫画としてもダークファンタジーとしても楽しめるため、非常におすすめの漫画となっています!

レビュー②

どんな話ですか? 主人公の鬼になった妹を人間に戻す為に旅を続けるお話です。鬼を滅する鬼殺隊に入った主人公が色んな仲間に出会い修行して戦っていく物語です。この漫画は家族愛や友情、仲間などをすごく大事にしていてとても感動する所もまた見所です。切っても切っても死なない鬼と生身の人間との戦いは白熱で柱と言われる最強の剣士も怒涛の戦いを見せます。また鬼になった鬼も元は人間なので鬼たちの過去もとても感動の内容となっています。鬼の始祖との戦いは多くの剣士が亡くなっていく中、悲しみを乗り越えて意思を繋いでいく内容は感動物です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 剣士同士の強い絆がとても良い内容だったり、鬼の過去や鬼になった理由なども書かれているのがとても興味深いし作者が時代に沿って描いている絵や文字、花や表紙などがすごく深い意味になっているのがすごいと思いました。読んでいても考察出来るし友情の大切さがとても感じられる漫画だと思います。それぞれのキャラクターの過去も悲しいのが多いですがその悲しい過去があるからこそ今があってこうして強くなって亡くなった方々の意思を繋いでいるのがとても感動的で見どころだなと感じたからです。

レビュー③

どんな話ですか? 鬼滅の刃は、人間と人食い鬼が存在する世界で、主人公の竈門炭治郎は家族と普通の暮らしをしていた。ある日、炭治郎が炭を売りに町に出ることになり、家に帰るのが遅くなってしまった。次の日、炭治郎は家に帰ると、家族全員が鬼に殺されていた。だが、妹の竈門禰豆子は微かに体に温もりを感じ、炭治郎は医者に診てもらおうと禰豆子を担いで家を出た。病院へ行く道中に禰豆子は目を覚まし、立ち上がったが、なんと妹の禰豆子が鬼になっていた。炭治郎は禰豆子に襲われそうになるが、間一髪のところで鬼殺隊と呼ばれる鬼を退治してくれる剣士が炭治郎の前に現れた。鬼殺隊の剣士は、禰豆子を退治しようとするが、炭治郎は妹の禰豆子を人間に戻したいという気持ちがあり、禰豆子をどうにかして人間に戻せないかと鬼殺隊に聞くと、鬼になってしまったらもう人間に戻らないと言われる。そんな絶望の中、炭治郎は禰豆子を人間に戻す方法を探しに鬼殺隊になることを決意するところから物語は始まります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人間と人食い鬼が存在する中で、主人公の炭治郎は妹を鬼に変えられてしまうという強烈な始まり方が目に留まりました。鬼はとても強く、ケガや傷もすぐに治りますが、人間はそうではなく、強くならなければ鬼に勝てないという状況も、緊迫感があり、面白いなと思いました。とにかくキャラクターそれぞれの設定が凝っており、ストーリー構成もとても面白く、敵キャラにも人間だったころのエピソードもあり、漫画を読みながら泣くことは普通にありました。心動かすような漫画だなと思ったのでオススメしたいです。

烏に単は似合わない 阿部 智里 (原著)・松崎 夏未 (著) 講談社

烏に単は似合わない 阿部 智里 (原著)・松崎 夏未 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 シリーズ累計100万部、史上最年少松本清張賞受賞作の超人気和風ファンタジーコミカライズ。人間の代わりに「八咫烏(やたがらす)」の一族が支配する世界「山内」で、世継ぎである若宮の后選びが始まった。朝廷で激しく権力を争う大貴族四家から遣わされた四人の姫君。それぞれが思惑を秘め后の座を競う中、様々な事件が起こる。姿を消した侍女、後宮への侵入者、そして謎の手紙…果たして最後に若宮に選ばれるのは誰なのかー
どんな話ですか? 同名小説のコミカライズ作品。
人の姿に変身することができる烏「八咫烏」の一族が支配する「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが始まっていた。
后選びのための宮である桜花宮が開かれると、有力貴族である四家からそれぞれ姫が遣わされ、后の座を求め競い合うことになっている。
今回はあせび、浜木綿(はまゆう)、真赭の薄 (ますほのすすき)、白珠の君(しらたまのきみ)の4人が名乗りを上げたが、肝心の若宮が姿を見せず、桜花宮は徐々に混乱していく。
姫たちはそれぞれの思惑の元で暗躍するが、その中で東家の姫・あせびだけは、あばたに罹ってしまった姉の代理として急遽召し上げられたこともあり、后候補としての教育を受けておらず、マイペースに過ごしていた。
他の后たちに見下されるあせびだが、実は幼いころに一度だけ見た若君を一途に思い続けており、希望を持ち続けていたのだ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? よくあるファンタジー平安の少女小説かなと思いながら読み進めていると最後で度肝を抜かれます。
この驚きを体験してほしいので、ぜひ読んでいただきたいです。
四人の姫によるきらびやかかつどろどろしたお后選びの世界だとすっかり騙されていました。
ストーリーへの驚きはもちろんのこと、コミカライズされて非常に美しい絵で描かれているので、衣装や背景の細やかさにも注目してほしいです。

國崎出雲の事情 ひらかわあや (著) 小学館

國崎出雲の事情 ひらかわあや (著) 小学館

アマゾン商品紹介 歌舞伎一家の出身・國崎出雲は絶世の美貌から、男たちに狙われる事あまた。ある日、母が長旅に出て、出雲は離れていた父をやむなく頼る…が、男の中の男を目指す出雲を待っていたのは歌舞伎役者、しかも女の中の女“女形”としての困惑の日々!女形少年歌舞伎奮闘記!!!
どんな話ですか? 主人公の国崎出雲は、男でありながらも容姿がずば抜けて可愛い15歳の高校生。実家は何代も続く歌舞伎の家柄で、幼い頃から女形をやっていたのだが、女形の意味を知ってしまったことで歌舞伎が嫌になってしまい、「男の中の男」を目指すようになった。

自分を溺愛していた父親と離れて、母親と暮らしていた出雲だったが、母親が友人と長期の旅行に出てしまったことで、実家に帰らざるを得ないことに。

8年ぶりに実家に帰った出雲を待ち受けていたのは、女形として舞台に上がる日々!絶世の美女ならぬ、男の娘が歌舞伎を通じて成長していく物語。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 出雲の絵が可愛いこと、敷居が高そうで難しいと思っていた歌舞伎がわかりやすく描かれていたから。出雲自身の成長だけでなく、関わってくるすべての人が出雲の影響を受けて成長していく様子が良かった。

出雲が望む理想像(男の中の男)と真逆な方向にいってしまっているように見えて、持ち前の正義感から男としての一面もきちんと垣間見えている。

他の登場人物たちとの掛け合いや絆の深さが、回を増すごとに深まっているのも魅力的。

どんな人に読んでもらいたいですか? 歌舞伎が好きな人には砕けた内容に見えるかもしれないけど、こんな結末の歌舞伎も良いなと思ってもらえたら嬉しい。

歌舞伎に興味がない人でも、出雲や登場人物たちの成長をみて感じるものがあるのではないか。歌舞伎をわかりやすく読める漫画なので、気楽に読んでほしい。

読んだことによるエピソード 演じる側だけでなく、観客や歌舞伎に携わるスタッフなどの相手の立場に立って考えること。

xxxHOLIC CLAMP (著) 講談社

 xxxHOLIC CLAMP (著) 講談社 

アマゾン商品紹介 不思議コメディ!
霊感体質の持ち主、四月一日君尋(ワタヌキキミヒロ)はある日、吸い寄せられるように一軒の家に…。そこは、市原侑子(イチハラユウコ)という名の妖しい女性が主人をつとめる店で、どんな願いも、見合った対価をはらえばかなえるという。そこで働かざるを得なくなった君尋は、今日もコキ使われて…!?「店よ。ねがいがかなう、ミセ。そのかわり対価をを頂くわ。それに見合った、ね」“あやかし”が視えてしまう四月一日(ワタヌキ)が必然的に訪れてしまった店とは!?

レビュー①

どんな話ですか? あやかしに好かれやすい体質の高校生・四月一日君尋が、壱原侑子(主人公)という女性と出会う。侑子は、四月一日のあやかしに好かれやすい体質をどうにかする替わりに、侑子の元でバイトをすることを条件として提示する。四月一日はバイトをする中で、悩みを抱えた人間や人でない者などの不思議な“客”と出会い、奇怪な出来事に遭遇していく。毎回、何かを抱えた人が無意識に引っ張られるようにして侑子の元へやってくる。その度に侑子が解決するが、なんだかんだで四月一日も結構巻き込まれる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画の独特な世界観、ミステリアスで妖艶な雰囲気や侑子の言う言葉には、つかみどころがなくふわふわとした部分がありながらもどこか核心をつき、ふに落ちると言う不思議な力があります。そんな裕子のもとに訪れるお客さんは、大抵何か悩みを抱えていたり、大きな願いがあったりします。友達に見栄を貼りたくて虚言癖がある人、ネット中毒者、自分が特別だと自惚れて他人に迷惑をかけていることに気付かない人。そういう人の持つ願望や欲望のようなものを、侑子らしく解決していくところが見所です。

レビュー②

どんな話ですか? あやかしが視える特異体質を持つ主人公・四月一日君尋(わたぬき  きみひろ)。
ある日、あやかしに追いかけ回されているうちに見知らぬ店に迷い込み、店主の妖艶な女性・侑子(ユーコ)と出逢う。
侑子は相応の対価を貰って願いを叶える店を営んでおり、四月一日は自分の体質を治して欲しいと頼む。
体質を治すには莫大な対価が必要なため、労働力が願いに見合うまで四月一日は侑子の店で働くことになる。
店を訪れる客と交流しながら、四月一日の出生や体質の謎、世界の秘密が明かされていく、独特な世界観が魅力のファンタジー漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 独特な世界観にまず惹かれますが、この漫画は特に「日常」と「非日常」がうまく溶け合っている良作だと思います。
話やテーマはやや難解で重いように感じますが、そのぶん自分なりに解釈して楽しむことができます。
絵が綺麗で話もよく作り込まれているので、是非とも読んで頂きたいです!

レビュー③

どんな話ですか? 男子高校生の主人公・四月一日(わたぬき)は昔から妖(あやかし)が見える上に、呼び寄せる体質で苦労していたが、ある学校帰りに見たことのないお屋敷に体が吸い寄せられ、そこに住む怪しい女主人、侑子と出会う。彼女はなんでも願いを叶えてくれるらしく、願いを叶える代わりにそこでバイトをすることになる。様々な妖怪や幽霊、奇怪な物たちなど、現実とは裏の世界を知るたびに、実は侑子と出会ったこと自体が『必然』であり、四月一日の生い立ちも関わっていて、彼を含めた周りの者も巻き込んで、様々なものに葛藤しながら成長していく話。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 純和風でありながら妖々しく奇々怪界で、鼻に付くような艶っぽさと、色気が独特で読み手を魅了する作品。何よりも女主人の侑子がひたすらに美しい。登場するたびに着ている服が違う上、全て美しい!どんな立ち姿でも絵になる上、こんなにキセルが似合う女主人はなかなかいない。周りに出てくるキャラクターも全て魅力的。絵が本当に綺麗で、現実の裏の世界とはこんな感じなのかなぁと思わず思いを馳せてしまうほど、ファンタジーでありながら、現実みがあってそそられる面白い作品。