夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

アマゾン商品紹介 昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
どんな話ですか? 広島を舞台に、原爆投下から現代までをひとつの家系をとおして描く物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原爆のもたらした状況は命が続く限り消えることはないかもしれないという現状をつきつけられて苦しいけれど、伝える場は必要なので、広島・長崎の人だけでなく少しでも多くの人に読んでもらいたい。

Landreaall おがき ちか 一迅社 

Landreaall おがき ちか 一迅社

アマゾン商品紹介 歌う樹が護る街、エカリープ。かつて封ぜられた火竜の目覚めを防ぐため、DX、イオン、六甲達の冒険が始まる。
どんな話ですか? 王国の端・エカリープの「歌う樹」には、かつてその土地にいた竜が洞詠士マリオンと共に封じられていた。
エカリープで生まれ育った主人公DX(ディーエックス)はマリオンに恋をし、竜と戦って彼女を救った。
しかし、恋には敗れたDXは、王都にあるアカデミーへ妹イオンと共に入学する。
DXの父親はかつての王国の英雄でエカリープの領主。DX自身も王位継承権を持っていた。
竜を倒したという英雄譚と共にアカデミーにやってきたDXに生徒たちは興味津々だったが、DXの貴族らしからぬ振る舞いに振り回される。
アカデミーで初めての友を得たDXは、彼らと共に様々な事件に巻き込まれていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 世界観が非常にしっかりしていて、まるでそこに本当に存在する世界のようです。
世界の成り立ちまで作り込まれているので、とにかくお話に説得力があります。
お話の始まりは王道ファンタジーなのに、ファンタジー世界ではちょっと珍しいタイプの主人公だからなのか、お話も王道とはずれたところに進んでいくのが面白い。
未完ですが、とにかく続きが気になってしょうがない作品ですので、ぜひ読んで欲しいです。

エビアンワンダー  おがき ちか 一迅社

エビアンワンダー  おがき ちか 一迅社

アマゾン商品紹介 姉弟の旅は、魂を巡る旅――。悪魔と契約して悪人の魂を狩り、それを地獄に供給する銀符フレデリカ。弟ハウリィとの旅を描く、本格ファンタジー。
どんな話ですか? 悪魔と契約して望みを叶えてもらう代わりに、悪い魂を狩って地獄にエネルギーを供給する銀符。
小さな弟を手にした代償として銀符となったフレデリカは、魂を狩るため悪人を探し旅をしている。
世の中に悪は多く、フレデリカが獲物に困ることはない。しかし、フレデリカが得た負債はとてつもなく大きく、代償を払い終える気配はなかった。
フレデリカと弟ハウリィは、あるとき不思議な僧侶フェイ・イと出会う。彼はなぜかフレデリカの過去を知っていた。
彼はフレデリカに、悪魔との契約によって得た存在がハウリィであると本人に話すべきだと諭すが、フレデリカはそれをよしとしない。
行く先々に現れるフェイ・イをまきながら、フレデリカは北を目指す。それは、自分を捨てた両親がそこにいるからだった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 独特な世界観のファンタジー作品なので、作品オリジナルの言葉なども多いのですが、設定がよく練られていてわかりやすいので、違和感なく世界に入っていくことができます。
本当は存在しないはずの弟ハウリィの存在に決着をつける物語のラストは、涙なしに読むことができません。
前半からきっちり伏線がはられていて何度も読み返したいお話なので、ぜひ読んで欲しいです。

ゴールデン・デイズ  高尾滋 白泉社

ゴールデン・デイズ  高尾滋 白泉社

 

 

アマゾン商品紹介 異様に過保護な母親に反発しながら暮らす、高校1年の相馬光也。そんな彼の心の拠り所は、バイオリンと、入院中の祖父だけだった。しかし、その祖父の容態が急変し、病院へ駆けつけた光也は突然の地震に襲われて…!? 大正タイムスリップ浪漫!
どんな話ですか? 過保護な母親を疎む高校生の相馬光也は、危篤の祖父を見舞った病院で地震に遭って階段から落ち、大正時代にタイムスリップしてしまう。
自分を祖父・慶光と勘違いする少年・春日仁に出会い、共に暮らすことになった光也は、仁やその家族たちと交流を深めていくが、タイムスリップの直前に聞いた「もしも時が戻るなら……あいつをきっと助けに戻るのに」という祖父の叫びが気にかかっていた。
自分は祖父に代わって仁を助けるためにここに来たのだと信じるようになった光也は、祖父の両親が事故死した事件に謎があることを知り、その謎を探り始めるのだが……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ジャンルとしては少女漫画なのですが、主人公の光也と仁との友情関係が非常に尊く美しく、ラストは何度読んでも涙してしまいます。
目的もわからないままにタイムスリップした光也が、相馬家の謎にたどり着く展開にはサスペンス的な面白さもあり、一気読みしたくなること間違いなしです。

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

アマゾン商品紹介 高3の乱堂政は、空手大会の帰りに事故に遭う。それから一年後意識を取り戻すと、何と自分の顔が大好きな娘・栗見理奈の顔になっていた!! 更にその後、理奈の双子の姉・由奈と間違われ、もう大混乱……!!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の乱藤は、ある出来事をきっかけに、密かに片思いしていた栗見里奈の双子の姉、由奈と入れ変わってしまいます。
入れ替わるといっても、体も中身も本人(男)のままで、顔だけ由奈(女)になってしまったのです。
由奈はちょうど行方不明中であったため、里奈は乱藤の顔を見て、由奈が帰ってきたと大喜びして乱藤を連れて帰ってしまいます。
由奈ではなかったと知ることで里奈が悲しむ顔を見たくない乱藤は、里奈の前では由奈を演じつつ、本物の由奈を探すことになります。
基本ギャグマンガですが、最後は乱藤が本物の由奈との遭遇を果たし、少しシリアスなやり取りが展開されます。
最終的に本物の姿に戻った乱藤は、堂々と里奈に告白して終わるという、すっきりする気持ちの良い話です。
事故で二目ともつかない姿になった乱藤が、整形手術だけで由奈の顔そっくりになってしまうとか、本物の乱藤の家族はどうしてるのかとか、
突っ込みどころが多い設定もある意味ギャグ要素。
物語の主要な展開は普通に笑えて面白いし、最後は結構感動します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 終始ギャグで展開される作品ですが、コミカルなギャグで、ちょっとした下ネタはあるものの人が不快になる要素がなく、軽やかでライトな物語です。
見ていて気持ちがよく、最後にはちゃんと感動させてくれる点も嬉しいです。
リアリティがあり、作りこみが素晴らしい作品はたくさんありますが、ライトでハッピーな青春ラブコメも見ていて気持ちがよいものです。
全6巻と比較的短いため、手軽に読める点もいいところです。

レビュー②

どんな話ですか? 乱堂政という不良の生徒がバス事故にあい、全身火傷の大怪我を負ってしまう。病院でたまたま持っていた片思いの相手栗見理奈の写真を本人の写真と思われてしまい、栗見理奈と全く同じ顔に整形されてしまう。

その後、栗見理奈と遭遇したときに行方不明の姉の栗見由奈と勘違いされ、そのまま姉として生活することになってしまう。

身体と心は乱堂だが、顔だけは栗見由奈。これからの生活はどうなってしまうのか。王道じゃない不思議なラブコメディ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ラブコメディとしての完成度の高さは勿論のこと、主人公の乱堂政が片思いの相手栗見理奈と姉妹愛を育んでいく様子が感動的です。

片思いの相手としてではなく、家族として人間としての愛情が育っていき、栗見理奈を姉として守ろうと乱堂が日々を過ごす姿は素敵だなと思います。

最後まで相手のことを心から大事にしようとする態度を貫いているのがカッコ良く、心に響くのが不思議な感覚でぜひとも今読んでみて欲しい漫画だなと思います。

自殺島   森恒二 白泉社

自殺島   森恒二 白泉社

アマゾン商品紹介 「自殺島」─それは、自殺を繰り返す“常習指定者”達が送られる島。主人公・セイも自殺未遂の末、その島へと辿り着いた。果たして、セイ達の運命は!? 極限サバイバルドラマ待望の第1巻リリース!!
どんな話ですか? 自殺未遂者数十人が強制的に集められ、法律のない島「自殺島」で生活することを余儀なくされる、自殺島での人々の生活を描いた作品です。
自殺島には彼ら以外に人がいないため、山や海で狩りをし、農耕をして、自分たちの生活を支えなければいけません。
主人公のセイを初めとした元自殺志願者たちは、みな心に大きな傷を負っていますが、自殺島での生活の中で次第に生きる気力を取り戻し、過酷な環境で協力して生きていきます。
自殺島には法律がないため、略奪やレイプや殺しも自由。
無法者たちによって集団が荒らされますが、ルールを作ったりときには暴力で統制したり、何とか危機を克服して、集団で生きていく術を模索していきます。
物語の後半は、二つに分かれた集団の抗争がメインに描かれます。
人間の醜い欲望がとてもうまく表現されており、自分の中にも本質的に備わった醜い性質を見せ付けられる思いです。
自殺島での様々な出来事の中で、大きく成長する主人公セイの葛藤も見どころです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自殺島での生活は、人間が自然で生きていくありのままの姿です。
無法状態で何の技術力もない環境は、現代の人が原初に戻ったリアルな姿のように思います。
物質に満たされているのが当たり前の世の中で、忘れられている人間ド同士の密な関係を教えてくれます。
見ていて辛く悲しいシーンも多いですが、最後には上手く話が終息します。
ご都合主義でもなく、過剰にネガティブに偏るでもない、良い話だと思います。

ぼくらの  鬼頭莫宏 小学館

ぼくらの  鬼頭莫宏 小学館

アマゾン商品紹介 あらすじ/夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…(第1話)。●本巻の特徴/突如現れた2体のロボット。1体をココペリが操り、もう1体の“敵”との戦闘が開始される。自らを宇宙人と明かすココペリは、最初の戦いを終えると「この後は君たちが地球を守るんだ」と言って姿を消してしまう。これは、本当にただのゲームなのか…? 15人の戦いが、いま幕を開ける!!
どんな話ですか? いわゆる鬱系マンガです。
15人の中学生が主人公の、巨大ロボットに乗って未知の敵と戦う、一見王道ロボットアニメのような話です。
この漫画の大きな特徴は、ロボットを操縦した人間は必ず死ぬということ。
ロボットは人間の生命力をエネルギーに稼働するため、戦いが終わるとパイロットは絶命するのです。
主人公達は、そのことを後から知るものの、時すでに遅く、パイロットの運命から逃れることができません。
そのうえ、もし一人でも戦いを放棄するか、戦闘に負けるかすると、その時点で世界が滅びるという事実まで明らかになります。
つまり、戦っても戦わなくても、パイロットにとっては自分が死ぬことに変わりはないということです。
そんな絶望的な状況下で、主人公たちはそれぞれの思いを胸に、戦っては死んでいき、残りのパイロットにバトンを繋いでいきます。
このように、ただでさえ心がえぐられるような辛い設定なのに、中盤からさらに追い打ちをかけます。
主人公たちは人間のあらゆる醜さを目の当たりにし、命がけで戦う意味に疑問を抱き出す中、想像もしなかった敵の正体を知って動揺します。
果たして、自分の命を犠牲にしてまでこんなにも醜い世界を救う必要があるのか?そんな主人公たちの心の葛藤が終始描かれます。
とことん救いようのない憂鬱な展開に、いったいどのような結末を迎えるのかがとても気になり、一度読みだしたら最後まで止まりまくなります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 中学生の子供たちが直面するあまりにも残酷な運命を見せられ、自分の境遇がいかに恵まれているかを思い知らされます。
行動や考え方を改める、良いきっかけを与えてくれます。
15人の主人公たちの心理描写が非常に丁寧に描かれており、どんな人でもきっと誰かの境遇と自分が重なり、共感を抱くでしょう。
人間の醜さの描き方も秀逸。この世界で生きていくことの生きづらさや、大人の汚さの表現は胸に刺さります。他人事には思えません。
人の命をテーマに扱い、斬新な手法で命の大切さについて教えられる、とても酷な話だけど素晴らしい作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? ・考えさせられる作品を読みたい人
・濃いテーマを扱う作品が好きな人
・鬱マンガが好きな人
・過激な作品が読みたい人
読んだことによるエピソード 過酷な運命を背負った人を思い、自分の境遇を嘆くことなく、できることをやろうと思いました。

虫と歌 市川春子作品集  市川春子 講談社

虫と歌 市川春子作品集  市川春子 講談社

アマゾン商品紹介 生命の繋がりを軽やかに描く新しい才能!
自分の指から生まれた妹への感情を綴る『星の恋人』。肩を壊した高校球児と成長を 続ける””ヒナ””との交流が胸を打つ『日下兄妹』。飛行機事故で遭難した二人の交流を 描く『ヴァイオライト』。そして、衝撃の四季大賞受賞作『虫と歌』の計4編を収 録。
独特の世界観で様々な生命の繋がりを描き、月刊『アフタヌーン』にて掲載の度 に反響拡大中の新鋭作家、待望の初単行本!! 単行本装丁は市川氏本人が手がけたこ だわりの豪華仕様になっています!
どんな話ですか? 本作は短編マンガ集ですが、人間と人間ならざる者の心の交流を、一環したテーマとして扱っています。
「人間ならざる者」は、擬人化されていろいろな形で登場します。
収録作品「星の恋人」では、見た目は完全に人間で、本人も自分が人間だと思って生活していた主人公が、ある日自分が植物であると突然知らされます。
彼は、幼いころ誤って自分の指を切り落としてしまったのですが、その切り落とした指を叔父が密かに挿し木にしており、その挿し木が成長して育っていました。
彼は植物なので、切り落とした指はまるで木の枝ように成長し、その挿し木は別の人格の少女として育っていたのです。
彼はその少女に出会うのですが、自分が植物と知り、そして同じ境遇の少女に出会ったことで、新しい感覚が芽生えます。
このような突拍子もない話なのに、なぜか親近感があって共感できる、独特の世界観にみるみる引き込まれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 本書の特徴は、まず絵がすごくシンプルなこと。細い線で、必要最小限の絵で表現されており、とても繊細でアーティスティックな絵です。
そして、文章による説明が極端に少ないこと。あまりに無駄がそぎ落とされていて、1つの話を何度か読まないと、理解できないこともあります。
そのような特徴が、独特で不思議な世界観を作っており、扱うテーマの新鮮さと相まって、非常に強く心に残ります。
登場人物と人間ならざる者の交流から、他人と関係を築き、交流することのぬくもりのようなものを、あたり新しい切り口から、改めて実感させられます。
全部で4話収録されていますが、一言でいえばどれもとても感動します。
しかしそれ以上に、何とも言えない不思議な世界観に引き込まれ、他の作品にない不思議な印象を心に残す作品だと思います。
登場人物たちの心の交流を通して、人と交流することの尊さを教えられます。
どんな人に読んでもらいたいですか? ・感動したい人
・独特で新鮮な漫画を読みたい人
・独特の世界観が好きな人
・きれいな絵が好きな人
・アートに興味がある人
・サッと読み切れる話が読みたい人
読んだことによるエピソード 人との接し方を見直すようになりました。

凪のお暇 コナリミサト 秋田書店

凪のお暇 コナリミサト 秋田書店

アマゾン商品紹介 空気読みすぎるの、もうやめたい…のに! !

場の空気を読みすぎて、他人に合わせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪。
仕事も辞めて引っ越して、モラハラ彼氏からも逃げ出して、新しい日々、始めます。

共感の声続々の、大島凪28歳の人生リセットコメディ!

どんな話ですか? 人間関係は常に空気を読んでいた凪。ある日彼氏の慎二が性行為目当てで付き合っていると、同僚に話しているところを凪は聞いてしまい、過呼吸になり、会社を退社することになる。会社を辞めた後、家賃の安いアパートに引っ越し、癖っ毛もそのまま状態にし、ありのままの自分を探す、凪のお暇が始まることになりました。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 空気を読んで自分を出せない人に読んでもらいたい漫画です。少し自分を変えられたかと思ったら、また戻ったり、そんな事を繰り返しながら、それでもちょっとずつ自分を変えていこうとする凪のいじらしさに勇気を持てます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 空気を読んでしまう自分が嫌いな人、人間関係に悩んでいる人
読んだことによるエピソード 空気をついつい読んでしまう自分を変えたいと思うようになりました。

レビュー②

どんな話ですか? 空気を読み過ぎて心を壊しかけた主人公凪が、仕事を辞め暴君的な彼氏とも縁を切り、街を飛び出してお暇をいただく人生リセット漫画。主人公の会社員時代の辛い描写は序盤のみで、お暇生活は2話から開始。暮らしのことやお金のこと、近所の人とのお付き合いや引越し先まで追ってくる彼氏のことなど、様々に起こる問題を悪戦苦闘しながら凪は乗り越えていく。1話で起きたことを1話で解決していく構成の中で、リセットされず積み重なっていく人間関係と共に、少しずつ変化していく凪の心を描いた作品。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 笑いあり切なさありトキメキありの、面白いお話だから。作品を読んでいると人生いろいろあるし色々な人間がいるけど、そんなに捨てたものでもないし、明日からまた頑張ろうという気持ちにさせられる。ちょっとした節約術や、簡単料理の紹介などもあってためになる。
どんな人に読んでもらいたいですか? モヤモヤした気分を抱えて生きる社会人。スローな暮らしに興味がある人。男女の三角関係が好きな人。リアルな大人の少女漫画が読みたい人。可愛い感じの絵柄に惹かれる人。
読んだことによるエピソード 人間関係で悩むことも多かったけど、落ち込んだ気持ちが作品のおかげで少し癒されたし、自分を見つめ直すきっかけにもなった。作品と出会ってから、少し気持ちが前向きになったように思う。

藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(1)ミノタウロスの皿 藤子・F・不二雄 小学館

藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(1)ミノタウロスの皿
藤子・F・不二雄 小学館

アマゾン商品紹介 藤子・F・不二雄のSF短編112話を全8巻に完全収録した“PERFECT版”が登場! 鋭い風刺精神を存分に発揮した「藤子美学の世界」にどっぷり浸かれる作品集!

ある日突然、ある町のスーパーマーケットのむすめが、スーパーマンになってしまった。「女の子のくせに、えらいものになってくれたね」と嘆く両親だったが、町内会長がやって来て、「スーパーマンの店と大はやりになるだろう」と言ったことから、両親は大喜び。「がんばってスーパーマンをやりなさい」と言われるものの、むすめは何をしたらいいのかわからず……(第1話)。
乗っていた惑星間航行ロケットが故障し、生き残ったのはオレ1人。水、食料ともに底をついたが、救助艇がくるのは23日後だという。やっとの思いで不時着した地球型の惑星。そこには低い段階ながらも文明があり、ミノアというかわい子ちゃんとも出会うことができた。ところが、その文明というのが実は……(第2話)。

どんな話ですか? 宇宙船が難破した主人公はある星に辿りつきます。その星では牛と人間の立場が逆転をして牛が星を支配し、人間は家畜や愛玩動物として飼われていました。主人公はミノアという女性に一目ぼれしました。ある日主人公はミノアは大祭でご馳走として、食べられてしまう事を知った。主人公はその星の支配者に抗議をしに行きます。ですがいくら言葉をつくしても伝わらず、途方にくれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 意思疎通ができずに徒労に終わる事は実社会の中でもあるのではないのでしょうか。まったく違う意識を持つ人と話をする事は別の惑星と話をする事と同じだと思います。何がよくて何が悪いかは環境によって大きく変わってしまうもので、人の命の重さ、軽さも星が違えば大きく変わっていくものだと気付かされた作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 実生活で価値観の違いで悩む人、言葉をつくしてもどうしても伝わらなくて辛い想いをした人
読んだことによるエピソード 人間社会の価値観について考えるようになりました。