ピンポン 松本大洋 (著) 小学館

ピンポン 松本大洋 (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 月本(通称・スマイル)と星野(通称・ペコ)とは幼馴染み。小学生時代に駅前の卓球場タムラでラケットを握っていた頃からの仲だ。天才肌の星野はいつも好き勝手やり放題。今日も部活をさぼっていた。先輩たちに「星野を部活に連れてこい」と命令される月本だったが・・・

レビュー①

どんな話ですか? 幼い頃、天才卓球少年として周りからもてはやされていた主人公星野裕(ペコ)は、高校生になっても過去の栄光に浸り、練習をおろそかにして実力を伸ばせずにいました。その一方、もともと才能があるが内気な性格のせいで前に出てこなかった月本誠(スマイル)は、優秀な指導者に目をつけられ、メキメキと腕を上げていました。そして夏のインターハイ。ペコは格下だったアクマに負けてしまい、そのアクマにスマイルが圧倒的勝利をおさめた事実を前にラケットを投げ出してしまいます。卓球から遠ざかったペコでしたが、戦友・アクマに「卓球が好きなんだろ」と諭され、猛練習の末に再びインターハイへ挑むのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 物語後半における主人公ペコの成長スピードが爽快です。また、そこまでのベコとスマイルの関係性を見た上では、スマイルとの試合の卓上にピンポン玉が行き交う描写に感動を覚えること間違いなしです。

レビュー②

どんな話ですか? 自由で気まま、みんなに憧れられる天才卓球少年の「ペコ」と、真逆の性格で根暗で無気力、いじめられっ子の「スマイル」とのダブル主人公のマイルドなスポ根!?群像卓球漫画!

小学生の頃のペコは地元の卓球クラブ「タムラ」で腕を鳴らし、周辺で開催される少年卓球大会のタイトルを総なめにしていた。天才的卓球センスでみんなの憧れのヒーローだった。

ある日いじめられっ子のスマイルを助けて卓球に誘う。

その時初めて卓球に出会ったスマイルは何か自分の中で変化を感じ、それからずっとペコと共に卓球を続けてゆく。

そしていつしか二人の力のバランスが崩れ始める。。。

今までにない漫画の切り口で独特の世界観を展開する、松本大洋氏を一気に世間に知らしめた代表作。

実写版の映画にもなりました(マンションからキメキメで飛び降りた窪塚洋介主演)!

僕が推察するに、原作のなかで主人公のペコが『 I can fly !!』と叫び川に飛び込む名シーンがあるのですが、ペコって本当に衝動的で人の目なんて全く気にしないちょっとぶっ飛んだ性格なのですが、それが読者にはサイコーにROCKでCOOL!!なんですよね!

なんか窪塚さんも感受性豊かな方なので、ペコみたいに飛んじゃったのかな!?と思いました。

そんなこんなで、なんせ一気に読めちゃう漫画です!

ストーリーと画面構成が斬新すぎる!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 人物描写、キャラクター背景、ストーリー、画面構成など全てにおいて丁寧で優しく「卓球」というイメージが180度変わるぐらい(でも多分そこのところはあまり作者は意識していないかも)衝撃的な漫画でした。

やはり昨今も人気の出る漫画はバトルものやゲームになりそうな派手派手しい切り口が多い中(もちろんそういう漫画も好き!)、一切そういうものは無し!手塚治虫を彷彿させるような流暢なストーリーと映画のような極端なコマ割と画面構成!

これから後にもきっと一つの金字塔として、漫画史に語り継がれていくだろうと思われるからです。

レビュー③

どんな話ですか? 卓球が大好きでただひたすらに自由な高校生「ペコ」と、笑わない親友「スマイル」。

二人が入学した片瀬高校の卓球部は弱小だが、ペコとスマイルは卓球部に入部。

卓球の腕はもちろんペコが一番!

と思いきや、その後スマイルがメキメキと頭角を表していく。

やがてはインターハイ常連校の海王学園にも差し迫る勢いである。

自分の卓球の弱さに落ち込みやさぐれてしまうペコだが、卓球が楽しく大好きな気持ちは誰にも負けず、

1から練習し直し、その才能を発揮していく。

ペコ、スマイル、海王学園のエース「ドラゴン」、古豪 辻堂学院の留学生「チャイナ」、

インターハイ予選県大会でついに激突する!!

なぜその漫画をオススメしたいですか? 私は正直に言うと、卓球部でも無いですし、ルールも大して知らない人間です。

どちらかと言うと卓球は苦手(ラケットに当たるとボールがホームランになるレベル)で、卓球をしていて楽しいと思えない人間です。

ただし、このピンポンを読むと、その臨場感から自分が本当に卓球をしている様な感覚になり、読み終える頃には卓球がしたくてしたくてたまらなくなるのです。(もちろんホームランになりますが)

卓球をしている彼らの姿を見ることももちろん、彼ら高校生、先生、卓球道場の先生たちの人間ドラマや、

「この星の一等賞になりたいの卓球で俺は」「I can FLY !!!」「僕の血は鉄の味がする!」などの独特なセリフに魅力があり、

皆さんに読んで欲しいと思います。