この世界の片隅に こうの史代 (著) 双葉社

この世界の片隅に こうの史代 (著) 双葉社

アマゾン商品紹介 平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。

レビュー①

どんな話ですか? 1944年の広島で、絵を描くことが好きなすずという女の子がいました。子どもの頃は自分の想像と現実が入り混じった表現があり、初めはファンタジーのようでした。19になって子どもの頃にあったかもしれない男の人とすずは結婚しました。旦那のおねえさんは口は悪いけどすずの服をこしらえる為に家事をやっといてくれる人でした。戦争中ではあるが、お隣さんとの集まりや家族の為にお料理を考えたりする姿など、戦時中であっても日々を生活している姿を描いている作品です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私が子どもの頃から見ていた戦争の物語はとにかく我慢をしいられ、辛く、重苦しい生活を表現していたように思えます。ですが、この世界の片隅は戦争まっただ中であってもお料理はするし、近所づきあいはするし、憲兵に怒られても笑ってしまったりそんな描写が本当にリアルな戦時中の生活の姿のように思えました。自分の大切なものを失って苦しい想いはすれどそれでも生活は続いていくのが実際の戦争を感じさせました。戦争の物悲しさも、それでも生活していく姿を今の日本人に見てもらいたいと思いました。

レビュー②

どんな話ですか? 太平洋戦争後期の呉市でを舞台に、一人の女性「浦野すず」の、嫁入り先での淡々とした普通の暮らしと、時折やってくる戦争の悲惨さを交えて描いた作品です。
日本における戦争を語る上で外せない原爆と広島からあえて少し外様の人々を中心にしているのが特徴で、戦時下における一般的な生活ぶりを描いた、かぎりなく個人の視点となっています。
各話の題名は日付になっており、絵が得意でそこから想像力を働かせるのが好きな「すずさん」の回顧録か絵日記のように感じる構成になっています。
日常系は日常系でも戦争という非常の只中であるゆえに、単なるほのぼのだけでは済まないやりきれない出来事もまったく突然に起こり、すずさんが当時の特別な存在なわけではなく、きっとあちらこちらに同じような人生があったはずなのだ、と深く考えずにはいられません。
激しい戦闘の描写があるわけでも、英雄が出てくるわけでも、東京や沖縄、原爆ドームが舞台なわけでもありません。それでもこれはまぎれもなく、毎年8月に読みたくなる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ヒロインのすずさんはかなりほのぼのとした天然キャラで、小さな花のような可憐な女性です。
アニメ化された際には声をのん(能年玲奈)が担当し、あまりの適任ぶりに話題となりました。
大半は食材を無駄なく使うとか、義姉となかなかうまくいかないとか、ごく普通の出来事ですが、すずさんだからこそそれが絵になるのでは。
当時の呉の様子や詳細な生活風景を窺い知るという点でも、歴史史料並に貴重な作品といえます。

マンガで分かる心療内科 ゆうきゆう (著) 少年画報社

マンガで分かる心療内科 ゆうきゆう (著) 少年画報社

アマゾン商品紹介 うつ ED 認知症 幻聴 小児性愛…
心療内科の病気のすべてを笑いながら学べる!
メンタルクリニック院長がお届けする
笑えて学べる異色の心療内科マンガ!!
どんな話ですか? 「ゆうメンタルクリニック」の公式サイトに掲載されているマンガでヤングキングに連載されています。原作は心療内科医のゆうきゆう氏で、心療内科の領域での病気や悩みについて、どなたでもわかりやすく面白く解説されています。毎回、1話ずつ読み切りのテーマをあげ、キャラクター達に降りかかるトラブルやエピソードに絡めながら、心療内科についてかみ砕いて説明してくれます。テーマは「うつ」「ED」「認知症」「小児性愛」など、現代人が興味を持ちやすく、人知れず「自分は異常ではないか」と悩みがちなものが多いです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? まったく堅苦しさ、難解さがなく、心療内科に関する専門用語が理解できるからです。キャラクター設定も魅力的です。健康医療ジャンルなのにほとんどがギャグなのですが、後書きを読むと「うつや心が弱っている時は笑えるほうが受け入れやすい」という計算のもとに面白おかしく表現されていることが分かり、作風にたいへん納得できました。心療内科の医師が作成しているので、内容も信頼性と説得力もあり「心療内科」がどのような診療科なのかが理解しやすいです。特にメンタルヘルスに興味がない方でも楽しめるし、勉強にもなると思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 基本的には一人でも多くの方におススメしたいです。気持ちが楽になると思うので、メンタルヘルスのことで少しでも不安のある方には是非オススメします。また、複雑な現代社会を柔軟に生き抜くためのヒントがたくさん詰まっていると感じたので、特にメンタルヘルスに関心のない方、元気な方にも一読してもらいたいです。また、医療関係はもちろん、心理学やコミュニケーションの勉強をしたい方にも参考になると思います。
読んだことによるエピソード 周りの人に対する接し方に気を遣うようになりました。

可愛い僕のミア 天然貴族様の愛されメイド tsugumi (著) ぶんか社

可愛い僕のミア 天然貴族様の愛されメイド tsugumi (著) ぶんか社

アマゾン商品紹介 蜜愛生活のルールは「決して恋をしない事」

優しくてイケメンのご主人様のもとにメイドとして雇われたミア。
今日もお皿を割ってしまったのに、可愛いお仕置きで私を許してくれる。
そんな彼とミアの間には、二人だけのルールがある。
「お茶は一日2回」「贈り物を拒んではいけない」「食事は一緒に食べること」…。

けれどご主人様がミアに課した一番のルールは「決して僕たちは恋をしない」というもので…。

恋愛厳禁なご主人様とメイドが本当の「恋」を見つけるまでを描く、
ロマンチックラブストーリー!

【コミックス特典】
・書き下ろしエピソードを2編収録!
・書き下ろしおまけページ収録!
・紙コミックスだけのカバー裏書き下ろし特典も!

どんな話ですか? 貴族の御曹司とメイドのちょっぴりえっちな純愛ロマン。

世俗を厭い、街外れの別邸で一人で暮らす、貴族の御曹司である儚げな美青年のユーゴ。彼に雇われたのは、元気で明るい村娘のミア。

最初はただの主人とメイドの関係だった二人。だけどミアが風邪を引いて倒れたことで大きく変わります。

隙間だらけの使用人室の寒さ。食事のお粗末さ。

メイドとしては当然の環境でした。

当たり前だと言うミアに、彼女の明るさに惹かれ始めたユーゴは愕然とします。

身分の大きな違いを初めて自覚するユーゴ。

彼女に毎晩一緒に眠り、同じ食事を摂るように命令します。

当然のように結ばれた二人。

だけどユーゴはミアとの間に新たなルールを設定します。

「きみは絶対、僕に恋をしてはいけない」

恋人同士のように暮らしながら、ミアは笑ってそれを受け入れます。

身分制度の厳しい時代、貴族とメイドの恋は悲しい結末にしかならないものでした。

誰も居ない小さな館で暮らす二人。

次第にミアに心を開いていくユーゴ、ユーゴをどんどん好きになっていくミア。

ミアは行き場の無い恋に苦しくなり、ユーゴはミアに引きこもる原因になった家族の事情で傷ついた自分を知られることを恐れ、揉めてミアが飛び出すことに。

ミアを愛していることを自覚したユーゴは、彼女を追いかけます。

そして家名を捨てる覚悟をしたユーゴとミアは身分を越えて結婚します。

なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかくミアが健気で可愛くて、ユーゴがかっこいい!何より、二人の恋愛をとても丁寧に綴られているんです。

ユーゴは母を早くに亡くしています。すぐに入った後妻にも懐いていましたが、口さがない使用人のおしゃべりから、後妻が母によって引き裂かれた父の恋人であったことを知ってしまいます。

父に恋した母は、実家の力で二人を別れさせて結婚し、ユーゴを産んでいました。

傷ついて引きこもったユーゴが、ミアの明るさに救われて惹かれていく様子がとてもよくわかります。

R18シーンメインになりがちなTLですが、物語がしっかりしていて、感情移入出来るんです。

おそらくヴィクトリア時代のイギリスが舞台だと思うのですが、当時の身分制度や服装などもとてもよく調べて描かれているのも、お話の深みになっていると思います。

どんな人に読んでもらいたいですか? 疲れている大人の女性にぜひおすすめしたいです。

絵柄はとても可愛いですし、惹かれ合い、愛し合う二人が、身分を越えて結婚するというハッピーエンド。

物語もドラマチックです

心が癒やされると思います。

ロマンティックな少女漫画が好きな方にぜひ。

読んだことによるエピソード 癒やされました

ミステリと言う勿れ 田村由美 (著) 小学館

ミステリと言う勿れ 田村由美 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 『BASARA』『7SEEDS』の田村由美、超ひさびさの新シリーズがついに始動!! その主人公は、たった一人の青年!
しかも謎めいた、天然パーマの久能 整(くのう ととのう)なのです!!
解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!!
冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると・・・警察官がやってきて・・・!?
突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。
しかもその被害者は、整の同級生で・・・
次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる・・・???
新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!!

レビュー①

どんな話ですか? 『BASARA』や『7SEEDS』の著者である田村由美さんの作品で、現在『月刊フラワーズ』で連載中です。博識でよく喋る大学生久能整が主人公で、自身がある殺人事件の容疑者となったことにより警察で取り調べを受け、疑いを晴らすためにいつの間にか事件を解決してしまいます。これをきっかけに自身の周りで起こる事件を解決していくミステリー漫画です。久能整は大学生なのに通学している様子は描かれず、たいてい家でカレーを作っています。これも何かの伏線なのか、ただのカレー好きなのか今のところ不明です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 久能整がとにかくよく喋ります。刑事や警察官を相手に、また凶悪犯を相手に、臆せずべらべら喋ります。それは一見、その場に似つかわしくなく事件とも関係ない内容に思えるのですが、事件が解明されてみると、「あ、そういうことだったのね」と腑に落ちます。その瞬間が読者は気持ちがいいと感じると思います。久能整は無駄なことなど何ひとつ喋ってはいなかったのだとわかります。少女漫画誌掲載ですが、男性にも大人にもオススメしたい作品です。

レビュー②

どんな話ですか? 天然パーマの謎めいた大学生久能 整(ととのう)にある日、同級生の殺人容疑がかけられる。警察官に取り調べを受ける中で、真犯人はもとより話している相手の悩みや事件の本質を導きだしていくのが痛快。途中主人公の話が脱線していくようで、本質をついていく新感覚のミステリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公の脱線した話に鬱陶しいと感じながらも犯人の抱える悩みなど事件の核心をついていくところが斬新で面白いです。

レビュー③

どんな話ですか? ある日カレーを作っていた大学生・久能 整(くのう ととのう)のところに、近隣で殺人があったと警察官が訪ねてきた。警察署で話をすることになったが、そこでは話す人話す人みんなが初めから整を犯人と決めつけているかのような取り調べが行われる。そして全く身に覚えがないのに、次々と容疑を裏付ける証拠が出てくる。様々な事情を抱えていた警察官達との会話の中で、ある事に気がついた整は…。ミステリーだけで終わらない心に響く新感覚ミステリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? だだ事件があってトリックや犯人を「推理する」というものではなく、どうしてこうなったのかというそのキャラクターの心理面から「犯人が分かってしまった」という感じなので、本当に新感覚のミステリーで面白いです。様々な悩みに対しての整の返答が心に刺さるものが多くて、また、いろんな角度からの考え方があるんだと知ることができるので、読んだあとに、自分だったらどう考えるかなと、自分を見直すきっかけにもなると思います。ストーリーも1つの話がそこまで長くないので読みやすいです。

レビュー④

どんな話ですか? 1巻の最初は大学生の男性がカレーを作る内容だったので、タイトルの割にほのぼのしているとおもったけど、いきなり殺人事件の容疑者になってしまい
そこから取り調べを受ける中で、大学生の彼の推理力が発揮されて事件を解決してしまいます。
それからは、ミステリーではよくあるように事あるごとに事件に巻き込まれますが、途中から別のキーパーソンが登場して、主人公とその人物のストーリーが同時進行していきます。
漫画アプリのお試し版を読み、続きが気になり全巻を本で購入しました。
イラストは柔らかいタッチで少し大人世代の恋愛漫画チックなのですが、中身は重厚なミステリーです。
イラストよりも圧倒的にセリフが多い印象があるので、漫画なのに軽い文庫本を読んだような感覚になります。
説明くさい主人公の推理、というか彼の主観とか考えを書いているだけなのに、いつの間にか犯人に迫っていて、あまり見たことのない漫画です。
主人公の大学生の名前もとても個性的で、彼を気に入るきっかけの一つになりました。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ステイホームでずっと家にいると、生活のメリハリをつけにくいと感じます。

ミステリー系の漫画は、ほとんどが1話で事件解決してしまうので、30分程度の時間があれば、読んで頭がスッキリすると思います。

セリフが多いので、時間を潰したい人にもおすすめです。

私は7巻分を3時間程度で読みました。

子育て真っ最中の方は時間を作るのは難しいと思いますが、読み終わればとてもスッキリします。

あったかいコーヒーを飲みながら、こたつで読みたい本です。

レビュー⑤

どんな話ですか? 主人公は、少し変わった名前と髪型の男子大学生。カレーを愛し、1年中カレーを煮込んでいる。他人の言動や身の回りの出来事に敏感で、誰もが見過ごしてしまうような違和感に疑問を抱き、何事にもつきつめて考える性質を持っている。ある日とつぜん殺人容疑をかけられて取り調べを受けるハメになったというのに、気付けば刑事たちの人生相談にのっていたりする。

・新米パパ刑事は、なぜ奥さんとのケンカが絶えないのか?夫婦の意識は、どう食い違っているのか?

・上司からセクハラまがいの扱いをうける若い女性刑事は、組織の中でどう見られているのか?これからどのように振る舞うべきなのか?

そんな、平凡なようで少し変わり者の主人公が、次々と事件に巻き込まれ、解決したりしなかったりする物語です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者の方は否定されていますが、ミステリー作品として面白いと思います。読み進めていく中で、事件の全貌が少しずつ明らかになっていく様にハラハラできます。また、非日常的な事件が起こっている中で、登場人物一人ひとりの、妙にリアルな生活風景が垣間見えるギャップも癖になります。共感してしまうようなところもあれば、異常だと感じてしまうところもある。しかしどんな人であれ、ひとつの人生を生きる一人の人間なのだということを再認識させられます。

レビュー⑥

どんな話ですか? 飄々とした印象のつかみどころのないマイペースな、天然パーマの青年 久能整(くのう ととのう)が自分では意図せずに巻き込まれていく ミステリー漫画です。

カレーに目がない彼は、すさまじいこだわりを持ってカレーと向き合う。いつもいつも大好きなカレーを食したいのに周りの押しの強い人間たちに巻き込まれて事件に遭遇する。会話をしながら彼の疑問点からの考察により事件の謎が徐々に紐解かれていく、読者を置いてけぼりにしない心地よいスピード感がある。

面白いのは本人は善と悪区別が哲学的で、言葉からは計り知れない観察眼と論理力が読むこちらを夢中にさせる。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ただのミステリー漫画じゃないストーリーの進み方が、小説を超えたと感じさせる。

これは新感覚。

日常で知らず知らずのうちに持ってしまった固定観念をも優しく覆してくれる。夫の家事の手伝い方や子育て、本当の善と悪とは何か、もっとこの久能整くんの考えていることを知りたい、このただごとならない青年を知りたいと思わせてくれるなんとも不思議な魅力を持った青年の深く長い沈黙の時間が、現実世界の私の考え方にもスパイスを与えてくれる。

啓発系の本が好きな方でも充分楽しめるし確実に世界の見え方が優しく変わった新しい漫画なので、多くの方に読んでいただきたい。

中卒労働者から始める高校生活 佐々木ミノル (著) 日本文芸社

中卒労働者から始める高校生活 佐々木ミノル (著) 日本文芸社

アマゾン商品紹介 工場で働く18歳の片桐真実(かたぎりまこと)は、自分を中卒だと笑い捨てた周囲を見返すべく、高校受験に失敗した妹の真彩(まあや)と共に人種のルツボ“通信制高校”に入学する。そして入学式当日、見目麗しきお嬢様・逢澤莉央(あいざわりお)と劇的な出会いを果たす―――。『ドットインベーダー』の著者、熱描!ムキダシのリアル青春ラブコメ、待望の第1集!!
どんな話ですか? 父親が犯罪者になり、母も病気で亡くし、妹の真彩を育てるべく中学卒業後建設会社で働いている兄の真実が、ひょんなことから真彩と通信制高校に入学することになり、働きながら諦めていた高校生活を始めるという話です。

クラスメイトには70歳過ぎた高齢者、シングルマザーなど様々な事情を抱えた生徒がいて、中でもお金持ちのお嬢様逢坂莉央とは、最初はお互いいい印象ではなく何度もぶつかってしまうのですが、徐々にお互いにとって大事な存在に変わったりして真実はクラスメイトから色々な刺激を受けながらただ卒業の為に勉強するのではなく人間的に成長していく姿が描かれています。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画のクラスメイトや主人公の上司、妹などの考え方がとても好きです。

その人それぞれの経験から来る感情にとても共感してしまうし、こういう考え方もあるんだなと自分を見つめ直して前向きな気持ちになれる漫画だなと感じます。

特に好きなのが主人公が警察に保護された時親代わりとして上司が迎えにきて、それに対し後ろ向きな発言をし突っぱねる主人公に対し「お前な自分を可哀想がるのをやめろ。自分を卑下するのをやめろ、自分が自分を決めつけてんだ。」と言ったシーンが何だか自分に言われたような気がしてとても染みました。

どんな人に読んでもらいたいですか? 私は高卒ですが、大卒と比べると引け目を感じてしまうのと同じで、中卒で尚且つ社会人として働いてきた人が「よし、高校いこう」って気持ちになるのは容易なことではないし、人生諦めることがどこかにあると思います。

でもその中でも主人公がその後ろめたさを感じながらも頑張って高校生活を楽しんでいる姿を見てとても勇気をもらいました。

読んだことによるエピソード とてもマイナス思考で「自分なんか…」って思う毎日だったのですが、この漫画の中の人物はそんな辛いことを乗り越えてがんばって生きている姿に感動して、あまり自分を卑下したり下に見たりすることをしなくなりました。

うさぎは正義 井口病院 (著) フロンティアワークス

うさぎは正義 井口病院 (著) フロンティアワークス

アマゾン商品紹介 【狼のボスが…うさぎ!?】空腹でボロボロになっていた二頭のオオカミの前に現れたのは…圧倒的な戦闘力とカリスマ性を持つうさぎだった!? そして始まるボス(うさぎ)と手下(オオカミ)の自然界大逆転ヒエラルキーライフ!! その他、かわいいうさぎ達が人間社会をぶった切る2作品「新入社員はうさぎ」「うさぎと合コン」も収録!!
どんな話ですか? 主にうさぎとおおかみが繰り広げるギャグマンガです。

うさぎとおおかみの組み合わせというとうさぎのか弱さや体の小ささが際立ちますが、作中ではなんと主人公であるうさぎの名前が「ボス」です。

連れのおおかみが2匹いるのですが、1匹目のおおかみは名前が「バナナ」、2匹目のおおかみは名前が「コマツナ」です。

動物の漫画で世間的にか弱く可愛いイメージが強いうさぎに「ボス」といういかにも強そうな名前がつけられており、かつ2匹のおおかみに慕われているという構図がとても新鮮で楽しめます。

ちなみにバナナとコマツナはボスの好きな食べ物です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 作中を通して全体的にギャップがすごいのが主な理由です。

ボスは体の小さなうさぎですが戦闘はとても強いし、自分よりも体が何倍も大きな敵方のおおかみを自分だけで倒してしまうほどの戦闘力の高さを持っています。

そんなボスに対してバナナとコマツナは甲斐甲斐しいですし、デレていることが多いのでシュールで笑えます。(私の中ではおおかみはクールなイメージが強かったので)

戦闘シーンも血の描写がなく笑える要素のほうが強く、4コマもあり飽きません。

手下であるおおかみのバナナとコマツナは敵からボスを悪く言われるシーンで激怒しますが、それに対しボスが「おちつけおまえたち」とまとめるのもまた面白くて楽しめます。

どんな人に読んでもらいたいですか? 動物がお好きな方。うさぎ好きの方にはとくにお勧めしたいです。女性でも男性でも楽しめる内容の漫画だと思います。

あとはギャップに弱い方はボスやバナナとコマツナのギャップを楽しめるかも?

8巻まで出ているので長すぎず短すぎずで揃えやすいのも魅力です。中古だと1冊200円くらいで買えます。

読んだことによるエピソード 交友関係を広げるときに動物好きな人におすすめしてみたら「うさぎは正義、読んでみたんだけどあれ面白いね。」と打ち解けることができました。

お~い!竜馬 小山ゆう (著), 武田鉄矢 (著) 小学館

お~い!竜馬 小山ゆう (著), 武田鉄矢 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 弱虫な竜馬は、近所でもいじめっ子の的で、姉の乙女に助けられる毎日。そんな竜馬も7つになり学問は楠山塾、剣道は日根野道場にはいるが、塾でも道場でも落ちこぼれ。とうとう塾を退塾となる。しかし母、幸は病の床でも竜馬を優しく見守ってくれる。そんな幸と花見に出かけた竜馬を見つけたいじめっ子達だが、幸の親切心に心を打たれた彼らは、幸のために捨てられた傘で日傘を作ってくれた。そこに通りかかった上士。土佐では禁止されている郷土の日傘を目撃された竜馬達は…。激動の幕末に一陣の風を送りこみ、炎のように生きた男・坂本竜馬。その英雄の若かりし時代を描く、幕末風雲大作!!
どんな話ですか? 激動の江戸時代末期から明治時代を駆け抜けた坂本龍馬を主人公に据えた歴史マンガです。坂本龍馬が生まれた高知県土佐から始まり、泣き虫龍馬が、日本を代表する武士に成長していく過程が、とても痛快でしあわせな気持ちになります。また、龍馬を取り巻く優しくも厳しい家族や、龍馬とともに日本に革命を起こしていく仲間たちも魅力的です。薩摩藩の西郷隆盛らなどが出てきて、薩長同盟を成功させた話は、今の社会にも通用するような戦略です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 今の時代、みんなあまり目立たないように、周りの目を気にしながら、なんとなく生きてます。周りに合わせて、横並びを重視して、革命とか新しい何かを起こすような人が少ない気がします。そんな人に、新しい何かを起こすような人の人生を見てほしいので、このマンガをおすすめします。また、このマンガは優しい家族愛や、仲間との友情も書かれており、昔より少し冷たくなってきている今の人間関係について、みんなに何かを思ってほしいと思い、おすすめしたいです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 特に若い人に読んで欲しいです。家族愛や友達同士の友情、何か新しいことを始めるには、周りと同じことをやっていては、なにも進歩はないということ、坂本龍馬の破天荒な生き方から、何か刺激をうけ、感じてほしいです。
読んだことによるエピソード 常に新しいことを始めたいと思うようになりました。

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

七つ屋志のぶの宝石匣 二ノ宮知子 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 『のだめカンタービレ』から4年、待望の二ノ宮知子最新作のテーマは「宝石×質屋」!東京下町の老舗・質屋を舞台に、宝石のオーラが見える質屋の娘・志のぶとイケメン宝石外商・顕が織りなす、キラッキラの人間ドラマ。新・二ノ宮劇場の開幕です!!
どんな話ですか? 「七つ屋志のぶの宝石匣」は二ノ宮知子先生による、宝石と質屋さんのお話です。

主人公は、高校2年生・志のぶ。実家は、東京下町の質屋・倉田屋です。志のぶは若くして店に立ち、神様に与えられた(?)才能で宝石の鑑定をしています。

顕微鏡でもルーペでも分からない、石の「気」を感じることができます。志のぶには祖父が勝手に決めた婚約者がいます。

名家・北上家の跡取り、北上顕定です。北上家は顕定が幼い頃、一家離散の過去があり、訳あって倉田屋に預けられました。大人になった顕定は、高級ジュエリー店で外商の仕事をしながら、一家離散の理由を調べていました。

志のぶは神様に与えられた才能で、顕定を助けていくのかいかないのか・・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 顕定の過去・そして志のぶの天賦の才能がどうやって絡んでいくのか、今後の展開がとても楽しみになるストーリーです。コメディなのにシリアスの部分もあり、今まで出会ったことのないような独特の面白さがあります。

それにしてもさすが二ノ宮先生、黒髪の貴公子・顕定がかなりカッコいいです!

しかし、ただのイケメンキラキラ王子ではなく、残念な部分もあったりで、面白さ倍増です!

毎回登場してくる様々な宝石がとても素敵に描かれています。

物語との関連性も素晴らしく、宝石と質屋さんの世界の面白さにどんどん引き込まれていきます。

どんな人に読んでもらいたいですか? 是非漫画に興味のない大人の女性に読んで欲しいです。のだめカンタービレのような派手さはないですが、一話一話ギュッと凝縮された面白さがあります。

キラキラ・キュンキュンとした少女漫画は苦手・読んでいて恥ずかしくなるという方に、是非おすすめしたいです。

読んだことによるエピソード 宝石・石の世界の奥深さを感じることができます。

コウノドリ 鈴ノ木ユウ (著) 講談社

コウノドリ 鈴ノ木ユウ (著) 講談社

アマゾン商品紹介 出産は病気ではない。だから通常の出産に保険はきかない。産科医療は怪我や病気を治す訳ではない。なので通常の出産に産科医は必要ない。だが、何かが起こりうるから産科医は必要なのだ──。年間約100万人の新しい命が誕生する現場の人間ドラマ、開幕!モーニングで大好評だった「未受診妊婦」「切迫流産」「淋病」「オンコール」を収録。

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の産科医鴻鳥サクラをはじめとした、ペルソナ病院で働く人たちの妊娠と出産にまつわる物語です。ペルソナ病院には、出産を前にした妊婦がたくさん来院します。その妊婦や家族は、何かに悩んでいたり出産への不安を抱えています。ペルソナ病院で働く人たちは妊婦や家族の抱えている悩みに真摯に向き合い、必死で救おうとします。

命が誕生する奇跡、出産の大変さ、医師たちの苦悩、出産を取り巻く厳しい現状など、妊娠や出産をテーマに繰り広げられるヒューマンドラマ作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? コウノドリをオススメしたいのは、中高生や大人たち全員に知って欲しいことがたくさん描かれているからです。誰もが妊娠と出産という言葉は知っていますが、実際にどういうことなのか深くは理解していない人が多いはずです。この漫画を読むことで、妊娠や出産に対する理解が確実に深まります。妊娠や出産に考えが及ぶだけでも、この漫画を読む価値があると思います。また単純にヒューマンドラマ作品として非常におもしろいですし、ぜひとも多くの人に読んで欲しいです。

レビュー②

どんな話ですか? 産婦人科医が主人公の医療漫画。主人公は医師であり、天才ジャズピアニストでもある。

妊婦とその家族を中心に描き、話が進んでいく。テーマ毎に2話~4話程度の話であることが多い。

登場人物も個性豊かな人物が登場。産科医・助産師・ソーシャルワーカー・小児救急医等。それぞれの立場からの発言や行動がストーリー展開に影響する。

一人一人の生活スタイル等のバックグラウンドが分かりやすく描かれている。出産が奇跡であることを痛感出来る作品。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 妊婦の不安な気持ちに寄り添っているから。
私自身もこの漫画を読み始めた時は妊婦だったが、出産に対して無知で恐怖心しかなかった。
医療用語も登場するが、一般人であってもある程度は分かるし、その点がリアル感を出していた。男性目線・女性目線どちらでも楽しめる漫画。
漫画に出てくる絵も緻密で丁寧に描かれており、漫画が苦手な人でも読みやすい。出産を迎える妊婦だけでは無く、その妊婦さんの周りの人にも子育てを始める心構えとして読んでおいたほうが良い作品だから。

レビュー③

どんな話ですか? 産科医の鴻鳥先生を中心に、妊婦さんとその家族のお話で、流産や不妊、赤ちゃんの障害など、出産にまつわるテーマを描いています。鴻鳥先生は、いつも優しく妊婦さんと家族、ベービーに寄り添ってくれる素敵な先生です。鴻鳥先生を取り巻く同じ病院の先生や看護師さん、助産婦さんも人間的にもとても魅力的な登場人物がたくさん出てきます。お母さんとベビーどちらを助けるか?など、時にはシリアスな場面もありますが、妊娠・出産がいかに奇跡的で素晴らしいことか、命の尊さが伝わる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 実際に私が妊娠中に読んでいて、漫画に登場する妊婦さんの不安や疑問などが一緒に解決できたので心強かったです。本当にバイブルにしていました。普段なかなか知ることのできない医療現場を覗き見しているような感覚になります。人の命が誕生するのは奇跡だなぁと本当にしみじみ思うことができると思います。妊娠、出産に関する専門的な知識がなくても、楽しめるしタメになる内容になっていますし、涙なくしては読めない回も多く感動します。

岸辺露伴は動かない 荒木飛呂彦 (著) 集英社

岸辺露伴は動かない 荒木飛呂彦 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。好奇心に溢れ、リアリティを追求する彼が、さまざまな取材先で体験した恐怖のエピソードとは…!? 『懺悔室』『六壁坂』『富豪村』『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』の5編を収録。
どんな話ですか? 「ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない」のスピンオフ、漫画家の岸辺露伴が登場する短編漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ジョジョシリーズでも人気のキャラ、岸部露伴の不思議な体験をメインとしているため、より本編を楽しむためにもおすすめです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 「ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない」やジョジョシリーズが好きな人、気になっている人におすすめです。
読んだことによるエピソード 特になし