失踪日記 吾妻ひでお イースト・プレス

失踪日記 吾妻ひでお イースト・プレス
アマゾン商品紹介 突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。
著者自身が体験した波乱万丈の日々を、著者自身が綴った、
今だから笑える赤裸々なノンフィクション!
レビュー
どんな話ですか? 売れっ子漫画家が締め切りを放り出して失踪し、野宿生活から保護されるまでを本人自ら描いたノンフィクション。2度目の失踪やアル中治療編も収録。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 壮絶だったであろう失踪生活を明るい絵柄で悲壮感なく描いていて面白い。人間どんな状況でも生きていけることに勇気が出ます。

 

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

アマゾン商品紹介 小4、小2、年中さんの男3兄弟を育てるスミ。
認知症気味な姑の面倒を見る恵子。
その日暮らしの年下男と同棲中のマキ。
育児、介護、独身と、それぞれが不安と不満を抱えて日々を過ごしていたある日、
思いもよらぬ人生の転機が!? エッセイコミックで人気の作者が描く、
40代女性3人の泣き笑い人生劇場!!

レビュー

どんな話ですか? 認知症の姑問題を抱える恵子、年下男と同棲中のマキ、3兄弟を育てるスミの40代女性3人が抱えるそれぞれの生活のリアルな姿が描かれている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? もうすぐ40代で、こうゆうことってあるよなあと共感して読み進めました。

前科者 香川まさひと, 月島冬二  小学館

前科者 香川まさひと, 月島冬二  小学館

アマゾン商品紹介 現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ

現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。
「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の
社会更生の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は
法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。
立場の弱い人間が抱える問題に、
主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。
保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは
何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を
掘り下げる本格ヒューマンドラマです。
是非ご一読ください。

【編集担当からのおすすめ情報】
保護司の目から社会更生を考えるという衝撃作です。
地味な取材をたくさん重ねて、製作しています。
是非手にとってご一読ください。
宜しくお願い致します。

レビュー

どんな話ですか? 主人公の阿川佳代は、コンビニのアルバイトと新聞配達をしながら保護司という職業に就いている。罪を犯してしまった非行少年が社会で更生するため力を貸すのが保護司の役目だが、再犯防止のため保護司として前科者とどう関わっていくのかがテーマになっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 保護司というあまり知られていない職業の日常がリアルに描かれています。主人公が前科者に一生懸命寄り添う姿にぐっときます。

IS 六花チヨ 講談社

IS 六花チヨ 講談社

アマゾン商品紹介 確率として2000人に1人。男でも女でもない性「IS―インターセクシャル」。ISの問題を恋愛と感涙でつづります。声も出せずに震えている私達を知ってください。
どんな話ですか? インターセクシャルに生まれた主人公が、自分なりの幸せをつかもうと懸命に生きていく物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分の身の回りにもいるかもしれない存在に改めて気づきを得られ、改めてどう生きるかを考えさせられる物語だから。自分を見つめなおすきっかけにもなる。

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

アマゾン商品紹介 昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
どんな話ですか? 広島を舞台に、原爆投下から現代までをひとつの家系をとおして描く物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原爆のもたらした状況は命が続く限り消えることはないかもしれないという現状をつきつけられて苦しいけれど、伝える場は必要なので、広島・長崎の人だけでなく少しでも多くの人に読んでもらいたい。

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

プリティ フェイス  叶恭弘 集英社

アマゾン商品紹介 高3の乱堂政は、空手大会の帰りに事故に遭う。それから一年後意識を取り戻すと、何と自分の顔が大好きな娘・栗見理奈の顔になっていた!! 更にその後、理奈の双子の姉・由奈と間違われ、もう大混乱……!!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の乱藤は、ある出来事をきっかけに、密かに片思いしていた栗見里奈の双子の姉、由奈と入れ変わってしまいます。
入れ替わるといっても、体も中身も本人(男)のままで、顔だけ由奈(女)になってしまったのです。
由奈はちょうど行方不明中であったため、里奈は乱藤の顔を見て、由奈が帰ってきたと大喜びして乱藤を連れて帰ってしまいます。
由奈ではなかったと知ることで里奈が悲しむ顔を見たくない乱藤は、里奈の前では由奈を演じつつ、本物の由奈を探すことになります。
基本ギャグマンガですが、最後は乱藤が本物の由奈との遭遇を果たし、少しシリアスなやり取りが展開されます。
最終的に本物の姿に戻った乱藤は、堂々と里奈に告白して終わるという、すっきりする気持ちの良い話です。
事故で二目ともつかない姿になった乱藤が、整形手術だけで由奈の顔そっくりになってしまうとか、本物の乱藤の家族はどうしてるのかとか、
突っ込みどころが多い設定もある意味ギャグ要素。
物語の主要な展開は普通に笑えて面白いし、最後は結構感動します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 終始ギャグで展開される作品ですが、コミカルなギャグで、ちょっとした下ネタはあるものの人が不快になる要素がなく、軽やかでライトな物語です。
見ていて気持ちがよく、最後にはちゃんと感動させてくれる点も嬉しいです。
リアリティがあり、作りこみが素晴らしい作品はたくさんありますが、ライトでハッピーな青春ラブコメも見ていて気持ちがよいものです。
全6巻と比較的短いため、手軽に読める点もいいところです。

レビュー②

どんな話ですか? 乱堂政という不良の生徒がバス事故にあい、全身火傷の大怪我を負ってしまう。病院でたまたま持っていた片思いの相手栗見理奈の写真を本人の写真と思われてしまい、栗見理奈と全く同じ顔に整形されてしまう。

その後、栗見理奈と遭遇したときに行方不明の姉の栗見由奈と勘違いされ、そのまま姉として生活することになってしまう。

身体と心は乱堂だが、顔だけは栗見由奈。これからの生活はどうなってしまうのか。王道じゃない不思議なラブコメディ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ラブコメディとしての完成度の高さは勿論のこと、主人公の乱堂政が片思いの相手栗見理奈と姉妹愛を育んでいく様子が感動的です。

片思いの相手としてではなく、家族として人間としての愛情が育っていき、栗見理奈を姉として守ろうと乱堂が日々を過ごす姿は素敵だなと思います。

最後まで相手のことを心から大事にしようとする態度を貫いているのがカッコ良く、心に響くのが不思議な感覚でぜひとも今読んでみて欲しい漫画だなと思います。

みちくさ日記 道草晴子 リイド社

みちくさ日記 道草晴子 リイド社

アマゾン商品紹介 13歳の若さで「ちばてつや賞」を受賞し漫画家としてデビューするも、ほどなく精神科病院に入院……

病院から通う学校生活、農作業に盆踊り、ボクシング部入部、デイケアで輪投げの日々、元カレの逮捕・出所・プレハブ暮らし、新しい診断、脱腸、恩師との再会……
著者・道草晴子が歩んできた15年以上にわたる途方もない“人生の道草”と、再び絵筆を執るまでの涙と笑い、そして再生の記録。

「トーチweb」での連載時から、漫画、文学、音楽、現代美術、音楽、医療、福祉、教育の分野でも大きな反響を呼び、多くの現役クリエーターが注目する、ノンフィクション漫画の最前線!!

どんな話ですか? 道草春子は小学生の頃から漫画を描くのが好きで友達に見せたりしていた。中学に入り周りと上手く話せないけど、周りに漫画を見せると喜んでくれるのが嬉しかった。ある日思春期の不安定で漫画がうまく描けなくなり、学校にも行けなくなり、精神科に診察したら、入院する事になった。精神病と関わっていく道草春子の半生を描く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 精神病院ではどういう生活をして、退院したらどうするかがわかる作品です。精神病で悩んでいる人におススメしたい漫画です。うまくいかない事がなんどもなんどもあってもそれでも人生は続いて、ときたま嬉しい事もあり、どうでもいい事もありそいそれでも続いていく事が救いになる作品です。欠陥だらけで完璧じゃないことはすてきな事だと思ったという文章は私の心に響きました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 人生が辛い人、精神科に通っている人
読んだことによるエピソード 何度も辛い事があっても生きていこうという希望になりました。

どろろ 手塚治虫 (著) 手塚プロダクション

どろろ 手塚治虫 (著) 手塚プロダクション

アマゾン商品紹介 戦国の世をたくましく生き抜くチンピラ泥棒・どろろと百鬼丸が、妖怪退治に大活躍!!
どんな話ですか? 室町時代の中ごろ、醍醐という武士は48匹の魔人に天下をとれるように願い、叶えてくれたらこれから生まれる子どもを生贄にすることを誓う。そして生まれた子どもは体の48か所がない状態で生まれた。醍醐はその子どもを川に流し捨てた。その子どもは医者に拾われ、子どもの欠損部分を作り育てた。その子どもは百鬼丸と名付けられた。成長した百鬼丸は48か所の欠損部分を取り戻すべく48体の妖怪を倒す旅にでる。旅の途中で出会った浮浪児のどろろと一緒に様々な妖怪と対峙していく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 手塚治虫の作品の中でも重いテーマの作品だが、百鬼丸の戦闘のかっこよさやどろろの辛い過去がありつつも子どもらしくふるまう姿が本当に面白い作品です。様々な妖怪たちも魅力的なキャラクターでのめりこんで読むことができます。これは私の予想なのですが、鬼滅の刃を制作する際にどろろも参考になったのではないかと思います。鬼滅の刃にはまった人にもおすすめしたいです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 時代物が好きな人、最近鬼滅の刃にはまった人、妖怪ものが好きな人
読んだことによるエピソード 特になし。

水の館 小花美穂 (著) 集英社

水の館 小花美穂 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 「こどものおもちゃ」の中で、紗南と直澄が演じた映画『水の館』が漫画で登場! 浩人が湖で出会った女の子・真子は実は幽霊で…。ロスト・ワールド・レクイエム。
どんな話ですか? 14歳の鈴原浩人は学校でのいじめをきっかけに他人に心を開けないでいた。そんなさなか、両親が事故でなくなり、茫然とするなか、幼少期の頃に行方不明になったお兄さんの事を思い出しました。お兄さんを探すために探偵をやとい、同じ時期に行方不明になった美和と真子という同級生がいる事が発覚し、美和のおじいさんの別荘が手掛かりになると思った浩人は別荘まで1人で行きました。別荘がある森の中で行方不明になった時期と変わらない姿の真子と出会い、別荘で生活することになりました。その別荘の中で起きる不可解な出来事起きます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 小花美穂の短編で「こどものおもちゃ」の中で主人公のサナが主演していた映画の話です。りぼんに連載されていたのですが、話がとにかくヘビーで、でも子どもながらにのめりこんだ作品でした。「水の館」は最後の最後まで怖さの余韻が残る作品です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 怖い気分に浸りたい人、こどものおもちゃを読んだことがある人、こどものおもちゃをアニメでも見たことがある人、大人になったけど少女漫画を読みたい人におススメしたいです。
読んだことによるエピソード 特になし


ホーリーランド 森恒二 (著) 白泉社

ホーリーランド 森恒二 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 学校にも家庭にも身の置き所がなく、自分の存在が確認できない高校生・神代ユウ。ボクシングのワン・ツーを覚えた彼は“ヤンキー狩り”をするハメになり、夜の街の戦いに巻き込まれていくが…!?

レビュー①

どんな話ですか? 引きこもりの高校生「神代ユウ」が、路上のカリスマと呼ばれるストリートファイトの達人「井沢マサキ」と出会い、あらゆる格闘技の猛者たちを倒していくアクション漫画です。

主人公の神代ユウは最初我流のボクシングをベースとして街の強敵たちと闘いを繰り広げますが、もう一人の主人公と呼べる井沢マサキに、路上で通じるオフェンスやディフェンスを教わり、圧倒的に強くなっていきます。

作者である森恒二さんが格闘技経験者であり、実際にストリートファイト経験者のため非常にリアリティのあるバトルシーンが秀逸な作品です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 私はボクシングを通算6年以上経験しており、実際に若い頃ストリートファイトをしたことがあります。ですからこの作品は本当に「リアルな喧嘩」を上手く再現していると感じました。実際に格闘技経験者同士がノールールで戦った場合にどのようなリスクがあるのかがよく分かります。喧嘩を勧めているわけではなく、逆に格闘技をたしなんでいる人間が素人相手に手を出すとどうなるか、または異種格闘技のようなものをリング外で行うと悲惨な結末が待っているというのが理解できるはずです。若いうちは血気盛んで自分の力を試したいという人が多いですが、この漫画を読んで実際の喧嘩の危険さを知ってほしいと願います。

レビュー②

どんな話ですか? 学校ではいじめられ、家庭内では家族からの憐れみの目に苦しみ、どこにも居場所がないと絶望していた主人公が、喧嘩を通じて夜の街に居場所を見出し、さまざまな登場人物との喧嘩や友情を通して人間的に逞しく成長していく、といったお話です。もちろん主人公は最初から喧嘩が強かったわけではありません。不登校の生活の中、本で知った知識をもとにボクシングの練習を室内で始め、そこで知ったワン・ツーの素振りだけを毎日5000回などと続けていくうちに、いつしか喧嘩に必要な瞬発力や判断力を身に付けていき、そこから夜の街を舞台とした人間成長劇へと発展していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 喧嘩の描写が単に暴力的であるような漫画とは違って、パンチひとつにしても力の込め方から拳の軌道など、かなりテクニカルで踏み込んだ内容の説明が読めることです。どんな分野でも素晴らしい技術にはそれを裏打ちする原理や鍛錬の仕方があるのだなあといったことが納得させられます。また、主人公の、がむしゃらな反復練習的努力だけでなく常に考え続け、技術を自分なりのものとして完成させようと真剣になるさまにも感動させられます。また、ひとりだけの力だけで強くなることは不可能であることを数々のストリートファイトで得た師や友人から学んでいく姿も非常に教訓的でした。