ライアーゲーム 甲斐谷忍 (著) 集英社

ライアーゲーム 甲斐谷忍 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 ある日突然送られてきた小包。その中には「おめでとうございます。あなたは10万分の1の確率をくぐりぬけ、ライアーゲームにエントリーされました」という手紙と、現金1億円が同封されていた。それがライアーゲームのスタートだった。30日後のゲーム終了日に、自分の所持金1億円を返還する。ルールはそれだけ。首尾よく対戦相手の所持金を奪うことのできた勝者は1億円を手にし、敗者は1億円の負債を背負う…。誰を信用すべきなのか、誰を信用してはいけないのか…。大金を前に揺れ動く、人間心理を描破した問題作!

レビュー

どんな話ですか? お人好しで人を疑うことを知らない主人公、神崎直(カンザキナオ)がお金を奪い合うマネーゲームに巻き込まれていく物語。主人公は「LIAR GAMEに参加される場合のみ、この箱をお開けください」と書かれた小包を開けてしまったことでライアーゲームに参加させられてしまう。さらにその対戦相手は中学時代の恩師、藤沢であったため箱の中の一億はあっさりと騙し取られてしまう。打ちひしがれるナオが助力を求めたのは元・天才詐欺師の秋山深一(アキヤマシンイチ)だった。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 登場人物の人物描写が巧み。実際にこんな人いるいる、と思わせられる造形。

もし自分がマネーゲームに放り込まれたらどんな判断をするだろう?と考えさせられる漫画。善悪、正しい倫理観についてついつい考えてしまう。

マネーゲームが頭を使う。どうやったら勝てるの!?という勝負でも頭のいい登場人物たちが次々に策を弄して勝ち残っていく様は圧巻。登場人物たちの頭がよく、それぞれの戦略、相手の意図の読み合いも緊迫感がある。

メイドインアビス つくしあきひと (著) 竹書房

メイドインアビス つくしあきひと (著) 竹書房

アマゾン商品紹介 隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?幻想と機械が入り混じる大冒険活劇、第一巻!★単行本カバー下イラスト収録★

レビュー①

どんな話ですか? 舞台の世界には『アビス』とよばれる秘境の大穴が存在し、中には奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っているのです。

アビスの謎を解き明かすべく探検家達は深い大穴に潜るのですが、深く下りれば下りるほど上昇しようとしたとき、体や精神に異常をきたす「アビスの呪い」という現象が襲います。

そのため、ある一定の深さまで潜ると生きては地上に帰れないという奈落の大穴なのです。

ですがそのような恐ろしい場所でも地上に戻れなくてもアビスの謎とロマンを求めて探検家たちはアビスに挑み続けました。

主人公の母親も探検家の一人で過去にアビスの生きては帰れないアビスの奥深くに挑み、主人公もまたアビスの謎を求め探検家を目指していました。

主人公がアビスの調査としているとき、記憶喪失のロボットの少年と出会います。

少年の正体、アビスの底の謎、母親の後を追い主人公と少年は奈落の大穴に挑みます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 冒険物、サバイバル、未知への魅力が読んでいる側にも伝わります。

少女と少年がアビスを潜る中で出会い、成長と少しずつ明らかになっていくアビスの正体がわくわくします。

そしてこの作品の素晴らしいところは、ただの冒険物ではないところだと思います。

主人公達は幾度も苦しい状況に会ったり、アビスの謎を解き明かすべく非道な手段をとっている大人や犠牲になってしまった人々等…リアルなえげつなさが独特で魅力的です。

私がここ数年で一番面白いと感じた漫画です。

レビュー②

どんな話ですか? 舞台となる星全ての陸海空が開発されつくした中、人類最後の秘境として人々を魅了してやまない奈落の大穴、アビス。

アビスには古代文明が存在しており、超常的な力を持つ価値ある遺物が発掘されるため、それらを採取する「探窟家」と呼ばれる冒険者たちが多数挑むが、危険な原生生物がひしめいており、そのうえ帰還する際に高度をあげると、その深さに応じて様々な心身の変調をきたす「上昇負荷」と呼ばれる呪いがあるため、まさに命を賭した冒険であった。

大穴に接する街の孤児院で生活する少女リコもまた、アビスへの冒険心に魅了されていた。孤児院の経営手段として子供たちに課せられているアビス上層の探窟に勤しむ傍ら、ある日リコは少年型のロボットを発見する。

レグと名付けられたロボットは記憶を失っていたが、どうやらアビスの底からやってきたらしい。人間ではないゆえに上昇負荷もかからず、とても丈夫で戦闘能力が高い彼は、孤児院の一員としてしばしの友好を結ぶ。

そんな折、最高級の探窟家「白笛」でもあったリコの母親の遺品がアビスの底から浮かび上がり、街は騒然となる。その遺品の中から、「奈落の底でまつ」という一文を目にしたリコはもはや憧れを抑えきれなくなり、自らのルーツを知りたいと願うレグを水先案内人として、死出の旅路へと身を投じる。

そして、アビスが孕む様々な危険と未知との遭遇、謎と狂気に翻弄されながら、一行は成長を遂げてゆく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 好き嫌い、というよりは、どっぷりハマるか受け付けないか両極端になる作品だと思います。

絵本のような、と形容される可愛らしいキャラクターと、全く容赦のないグロテスクな描写との対比が凄まじいので、常にハラハラさせられます。元コナミ出身のイラストレーターである作者、つくしあきひと先生の細密な筆致は漫画の域を超えているといって過言ではないでしょう。

そう聞くと、また畑違いのクリエイターが軽率に漫画に手を出したパターンか・・・と思われるかもしれませんが、とんでもない。この重厚な設定と、意外性に満ち、先が気になって仕方なくさせるストーリーテリングこそがこの作品の真骨頂と言えます。特に最近、映画化した部分であるラスボス級の悪役、ボンドルドとの謀略に満ちた駆け引きは圧巻で、誰も予想しえない結末に途方に暮れることでしょう。

あと、ナナチはかわいいですね。

彼方から ひかわきょうこ (著) 白泉社

彼方から ひかわきょうこ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 下校途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界へ飛ばされた女子高生・典子。見知らぬ森の中で怯える典子を救ったのは、渡りの戦士・イザーク。この2人の出会いから、世界は大きく動き始める——。

レビュー①

どんな話ですか? 主人公の女子高生典子が事件に巻き込まれ、突然異世界に飛ばされるところから始まります。見知らぬ世界で初めて会った渡り戦士イザークと成り行きで行動を共にするのですが、一緒に旅をする内に、お互いに惹かれていき愛し合うようになります。実は二人は予言で「目覚め」と「天上鬼」という運命を背負っていて、そのせいで追っ手から狙われ、危ない目に何度も合いながらも、信頼し合い切り抜けていきます。最初はクールだったイザークが、典子の存在なしでは生きていけないほどになる様子は微笑ましいです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ファンタジーと冒険少女漫画が好きな人には、絶対にオススメです。ひたむきな主人公の典子と、強くて優しくて実は心に闇を抱えている戦士のイザークとの恋愛が主軸ですが、助けてくれる人達や精霊など、周囲の人達との関りも素敵です。20年以上前の漫画なので、少し絵柄が古い感じは否めませんが、第35回星雲賞コミック部門を受賞していて、異世界ファンタジーの王道の漫画です。二人で未来を変えようと決意してからは、宿命に負けないでと応援すること間違いないです。

レビュー②

どんな話ですか? のんびりした性格の女の子(典子)が、高校から帰る途中に無差別爆弾事件に巻き込まれ、異世界に飛ばされてしまうファンタジー漫画です。飛ばされた先で、「花虫」と呼ばれる化け物に襲われそうになりますが、間一髪のところで渡り戦士(イザーク)に命を救われます。異世界ファンタジーにありがちな「なぜか言葉が通じる」という設定は一切なく、典子はイザークと身振り手振りでやり取りしながら、何とかその世界で生きていこうとします。ほのぼのとした人間関係の中にも、異世界での国同士の争いなども描かれている奥深い漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私がこの漫画をおすすめする理由は、何といっても主人公が魅力的だからです。典子は他の登場人物のように超能力や武術を使えるわけではありませんが、困難な状況でも常に前向きさを失わないのが一番の魅力です。「何の力もない」という自分を認めたうえで、常に「今の私にできることは何だろう」と考えられる、そんな地の足についた考え方をできる典子は、見ていてとても安心感があります。異世界を舞台にした漫画ですが、現代を生きる私たちにとって、大切なことを教えてくれる漫画だと思います。

極黒のブリュンヒルデ 岡本倫 (著) 集英社

極黒のブリュンヒルデ 岡本倫 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 子供の頃に事故で死なせてしまった幼なじみが忘れられない高校生・村上良太は、彼女との約束を果たすべく、天文部に在籍し宇宙人を探していた。ある日、良太のクラスにその幼なじみと瓜二つの美少女・黒羽寧子が転校してくる。どこか浮世離れした彼女の秘密とは一体…!? 純愛ダークファンタジー、衝撃の第1巻!

レビュー

どんな話ですか?  「エルフェンリート」などの独創的な作風で鬼才との呼び声が高い岡崎倫氏の作品です。主人公村上良太は子供の頃片思いをしていた「クロネコ」と呼ばれていた少女を目の前で事故で亡くしてしまう。

高校生となった良太の前に、ある日クロネコと同じ面影を持った少女、黒羽寧子が転校生としてやってくる。謎めいた雰囲気を漂わせる彼女だったが、実は研究施設から逃げ出してきた特殊能力を持つ魔女であることが判明する。魔女は「鎮死剤」と呼ばれる薬を一定時間ずつに打たないと死んでしまうらしい。良太は他の魔女たちとも出会いながら、彼女たちを救うため様々な手立てを尽くすが、、、

なぜその漫画をオススメしたいですか?  エルフェンリートでかなり徹底したエログロと、繊細な心理描写を両立させて独特な世界観を打ち出した岡崎氏ですが、その才能はこの作品でも遺憾なく発揮されています。まず第一に面白いのはやはり基本的な設定の発想です。「鎮死剤」などというアイディアはとても目新しいものですし、「ハーネスト」と魔女の本体の秘密など、思わず息を呑まずには読み進められない生々しさがあります。際どいSF路線を貫きながらも、やはりそれぞれの人物の感情描写も上手く、思わず涙が出てしまう場面も多々あります。

絵柄はやはりそれほど上手くはありませんが、物語づくりに関しては他に並ぶ作家がいないほどに優れています。

がっこうぐらし! 海法紀光(ニトロプラス) (著), 千葉サドル (著) 芳文社

がっこうぐらし! 海法紀光(ニトロプラス) (著), 千葉サドル (著) 芳文社

アマゾン商品紹介 学校に寝泊まりしちゃおうという学園生活部で、シャベルを愛する(?)くるみ、皆をまとめるりーさん、おっとりした顧問のめぐねえらに囲まれたゆきの瞳に映る幸せな“日常”はしかし……!? 強力タッグが贈る注目作、衝撃の第1巻!!

レビュー

どんな話ですか? 通っている学校で、学校の生徒と先生以外隔離された状態で外でゾンビ化が始まりあっという間に囲まれてしまっている話です。

ひたすら最上階で籠城する形をとるのですが・・ここからの展開も本当に面白いです。まずは見てみて欲しいです。

もちろん、何故学校から出ないのか最上階で籠城しなければならないのか理由もすべて説明されます。こちらの漫画は謎を一切残さないので安心して読めます。ですが、文字量が多いので文字が多いのが苦手と言う方にはあまりお勧めできません。

なぜその漫画をオススメしたいですか? まず面白いところですがゾンビが生前の記憶を持っていて生活の習慣で動いているということです。
また、よくある男と女でとかのエロ展開は一切ありません。登場人物はほぼ女の子しか出ませんがゾンビと戦うことによって現状の絶望がどれだけ絶望的かを理解していきたくましく成長していく様は誰ひとりキャラだからとバカにはできません。最終巻までもちろん買っていますがよくあるゾンビ出ましたパンデミックです。理由はよくある浅い理由でなくきっちりとした伏線もあります。見所はたくさんあるのですが序盤ですと、感動系、成長系、ゾンビになる謎と言った感じがおおまかですが、久々にここまで非のうちどころが無い作品は無いと思います。

BLEACH 久保帯人 (著) 集英社

BLEACH 久保帯人 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 黒崎一護・15歳・ユウレイの見える男。その特異な体質のわりに安穏とした日々を送っていた一護だが、突如、自らを死神と名乗る少女と遭遇、「虚」と呼ばれる悪霊に襲われる。次々と倒れる家族を前に一護は!?

レビュー①

どんな話ですか? 王道のバトル漫画です。

人よりも霊感があり、霊が見えるということ以外普通の学生だった主人公「黒崎一護」が、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊に襲われ、死神である「朽木ルキア」から虚と戦うために必要である死神の力を与えられることから物語が始まります。

しかし、普通の人に死神の力を与えることは死神の掟を破るものであり、ルキアは死神界に幽閉され、裁判が行われ、処刑される判決が出てしまいます。一護は責任を感じ、仲間とともに死神界にルキアを奪還するために乗り込みます。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 王道のバトル漫画ですが、とにかく随所に作者のこだわりが見えて他の作品にはないオリジナリティを感じるのでお勧めです。

例えば、コマ割りやカット、セリフ、使っているペンも筆で描いたような仕上がりになっていて、ぱっと見ただけでも他の作品との違いがわかります。また、登場キャラクターも豊富ですが、ひとりひとり設定が細かくされていて個性的なキャラクターが多いこともお勧めの理由になります。そのような作品のため、映画化・舞台化・小説化など様々な媒体に変換されています。

レビュー②

どんな話ですか? BLEACHは「死神代行編」「尸魂界(ソウルソサエティ)編」「波面(アランカル)編」「死神代行消失編」「千年決戦編」の五部から成り立つ少年ジャンプ発行の漫画である。主人公黒崎一護は生まれつき霊感が強く幽霊を見ることができ、成仏しながら高校生活を送っている。そんなある日一護の前に朽木ルキアという死神が現れた。死神の仕事は虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊を魂葬(成仏)することである。ルキアは虚の退治にやってきたと一護に告げるが一護は虚の存在を信じなかった。その時虚が一護の家にやってきた。虚の前に家族を襲われた一護は虚を倒そうとするが失敗しルキアが傷ついた。虚を倒すためルキアの死神の力を一護に託し一護が虚を退治する。この時から一護は死神代行としての日々が始まる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ただの高校生がある日家族を守るため死神の力を得る。その中で各小編で助けたい人、守りたい人が現れる。守る対象のためにどんどんと力をつけていき敵に果敢に立ち向かっていく。仲間も最初は敵だったがどんどんと仲間が増えていき、それぞれが助けたいもの、守りたいもののために全力で戦う。個人的には仲間の井上織姫を助けるために敵の本拠地に乗り込み自分がボロボロになり自分の理性がなくなっても戦い続けるシーンがあって、仲間を救出出来たところがおススメしたいポイントです。

レビュー③

どんな話ですか? 幽霊が視える高校生・黒崎一護がある日を境に死神・朽木ルキアと出会い、虚(ホロウ)と呼ばれる悪霊が姿を現した。虚は一護を狙っていたけど一護の家族が襲われた。それを救ってくれたのはルキアが虚に重傷の傷を負わされ、家族を救うため一護自身も死神になる事になる。そして死神の力を失ったルキアの代わりに死神代行として町に現れる虚を退治することになる。そして他の死神や強い虚とかと戦っていくストーリーです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? BLEACHの漫画を読んでいると世界観にドキドキするし、自分自身もこういう風に強くなりたいなと思うし、ストーリーが気になって発売日とかまだかなと思ったりするほど面白いので読んでほしいと思います。あとキャラクターも魅力のひとつで、私は十番隊隊長・日番谷冬獅郎が一番好きなキャラクターです。他のキャラクターもカッコいい人や可愛い人ととかもいるのでオススメしたいし戦闘シーンも動きがあって迫力があり好きでオススメですね。

レビュー④

どんな話ですか? 主人公の高校生黒崎一護が一人の少女と出会った、その少女は死神だった。

そこから黒崎一護は、現世と死神の世界【ソウルソサエティ】を守るために戦うことになる。

少年漫画界の巨匠久保帯人が描く、渾身のバトル漫画。

圧倒的な画力で表現される【キャラクター】【世界観】がBLEACHの世界へあなたを誘うこと間違いなし。

また、少年漫画なだけあり男心をくすぐる【技】【武器】もこの作品を、私が愛してやまない作品たらしめる理由の一つであることはいうまでもない。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 久保帯人先生の世界観、アイデンティが遺憾無く発揮されているからです。

彼の特筆すべき稀有な才能は、画力のみらずストーリー、デザインなど候補をあげればキリがないが一番はワードセンスである。

彼の言葉に射抜かれた少年、青年はかなり多いのではないだろうか。

彼のワードセンスは一体どれほどの経験を積んだ上に滲んだものなのだろうか。

私のような普通の人間では彼のメッセージを上澄みしか、感じることができないのが悩ましい。

作品内にも彼のワードセンスを存分に練り込んであるので、ぜひ熟読して欲しい。

テラフォーマーズ 貴家悠 (著), 橘賢一 (著) 集英社

テラフォーマーズ 貴家悠 (著), 橘賢一 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 「全く見た事のないものと出会う時、人間は人間ではいられない。」 西暦2599年──。火星のテラフォーミングが進行し、その地表は一面の苔とある生物で覆われていた。そして、選ばれし15人の若者達は重要任務の遂行を期待され、有人宇宙船『バグズ2号』に搭乗し、火星へと向かう。かの地で彼らを待つ、想定外の進化を遂げた生物の正体とは…!?

レビュー

どんな話ですか? 未来の世界にて。地球から火星への移住を検討している段階で、ある問題がありました。火星の気温が低すぎたのです。科学者たちはこの問題を解決するために、ある生物を火星に送り込みました。それは大量のゴキブリです。ゴキブリの黒い体に太陽光を集めることで火星の気温を上げて人類が住めるようにするという計画でした。しかし、宇宙飛行士たちが実際に火星へ足を踏み入れた際には・・・ゴキブリは異様な進化を遂げていました。人類もそれに対抗するために人体にある実験を施し、これに立ち向かいます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 心を揺さぶられるシーンが多くあります。登場人物のうち、火星に送り込まれる人物たちには不幸な過去があり、そのために使い捨てのように実験され、火星に送り込まれることになります。しかし、そこで脅威に立ち向かい生きるために立ち向かう姿を描いています。ヤングジャンプでの連載期間中には、各話の最後に煽り文句が入っており、それが秀逸でワクワクするような展開に胸を躍らされた読者も多いかと思います。単行本で続けて読んでも加速するワクワク感を与えてくれると思います。

DEATH NOTE 大場つぐみ (著), 小畑健 (著) 集英社

DEATH NOTE 大場つぐみ (著), 小畑健 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!

レビュー

どんな話ですか? ある日、ノートに名前を書くと書かれた人間を殺すことができる死神のノートを拾った天才高校生夜神月。ノートを使い「キラ」と名乗り、犯罪者などを殺し理想の世界を作り上げようとします。それに対するのは世界一の名探偵、通称「L」。どこの誰とも分からず、その殺害方法なども明らかでない状態で、どのようにして犯人を探し出していくのか。逃げる夜神月と探偵「L」の息詰まる心理戦や頭脳戦が描かれる作品です。ミステリーやサスペンスが好きなひとには特におすすめできる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 漫画ですが文章が多いのが特徴で、本格的なサスペンスなので、作品内には多数の伏線が散りばめられています。しかもノートにはルールや細かい設定があり、そのギミックの使い方に驚きます。主人公の二人はともに天才ですが、表現だけで天才と言われたりする漫画が多いなか、この二人は作中の行動や考え方でその天才っぷりが伝わってきます。そしてその二人が出会うわけです。証拠を掴みライト追い詰めたいLと、どうにかしてLを始末したいライト。頭脳戦が堪能できること間違いなしです。

また小畑先生の描く絵が素晴らしい。稚拙な表現ですが、そうとしか表現できないくらい素晴らしいです。

銀と金 福本 伸行 (著) フクモトプロ

銀と金 福本 伸行 (著) フクモトプロ

アマゾン商品紹介 裏社会で頭脳と心理戦を駆使して巨万の富を得ていく男達の活躍を描いた賭博コミック。競馬でスッカラカンになってしまった森田鉄雄(もりた・てつお)は、平井銀二(ひらい・ぎんじ)に声をかけられ、日当10万円の仕事を持ちかけられる。そして翌日、みかん箱10箱を運んだ森田は、その箱の中には不正融資で得た10億円が入っていると平井から知らされて……!?「カイジ」「アカギ」と並び称される福本伸行の代表作の一つ。

レビュー①

どんな話ですか? 裏社会を生きる男達の壮絶なバトルを描いた作品です。単なる力のバトルではなく、智謀や人間心理、戦略を題材にしています。悪魔じみた思考で弱者や悪党から金を搾り取り、その金でさらなる巨悪を征していきます。銀さんの相棒である森田鉄雄の人間的な成長が見れるところも面白いです。平井銀二に接ることによって、眠っていた能力が次々と覚醒していきます。また、対戦相手も悪魔のような人物なので、ドキドキしながら楽しめます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 裏社会を生きる男達の壮絶なバトルを題材にしていますが、そのバトルが奥が深くて思考しながら読むことができます。個人的にはバトル漫画と言うよりもサスペンス要素の方が強いかな?と思います。推理やトリック系の作品が好きな人はハマると思います。また、そのバトルのゲームやルールが独創的で面白いです。まったく先が読めないストーリー構成なので、最後までハラハラドキドキしながら読むことができます。とくに理論に基づいた独自の戦略は見ごたえがあります。

レビュー②

どんな話ですか? 主人公は裏社会で銀王と称される平井銀二。通称は”銀さん”。

銀さんは仲間と裏仕事をこなしていましたが、ある日競馬場でチェックしていた森田鉄雄を勧誘して仕事仲間へと引き入れます。

最初は素人だった森田も、銀さんと共に仕事をしているうちに裏稼業の仕事に慣れていきます。

ギャンブルや殺人鬼との対決で森田は成長し、タネになりそうな仕事を見つけては森田が自ら仕掛けるように。

こうして一人前になりそうに思われた森田でしたが、心中に思う所があり・・。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 銀と金は色々な要素の詰まった漫画であり、とっつきやすいと思います。

基本的にギャンブル系が多いのですが、心理戦メインにしているのでギャンブルに詳しくなくてもハマれます。

例えばギャンブル系だとポーカーや麻雀といった有名どころのツールを使った勝負が作品では描かれています。

しかしどちらも独自のルールがあり、それで普通のポーカーや麻雀とは違う面白さに。

またギャンブル以外でも殺人鬼と死闘を演じるといった白熱のバトルシーンも。

こちらもただ殴り合うだけでなく、相手の心理を読んだバトルで面白いです。

レビュー③

どんな話ですか? ギャンブル中毒だった無一文の主人公、森田鉄雄は競馬場で裏社会のドン・平井銀二に出会う。銀二の才覚・カリスマ性に感化された鉄雄は、悪党が暗躍する裏社会で生きていく決意をする。銀二は裏社会での様々な駆け引きや死闘を通して成長していく森田鉄雄を後継者にするべく期待と信頼を抱くも、ある出来事をきっかけに二人は別々の道を歩む。

勝敗に関わる駆け引きがストーリー随所に現れる本作。例えば最初に銀二が森田を相棒として相応しいか確かめる為に森田に課した問いがあります。「5000万円で人を殺してほしい」。性悪説を肯定するかのような銀二の誘いを森田は最終的に断るのですが、このような心理的描写が複数現れます。のちの画商・中条との戦いでは絵画の目利き勝負を挑み、札束で「金の橋」を作る名場面ですが、この回でも巧みな作戦で中条の目を欺きました。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 緊迫の心理戦の面白さに定評があり、現在でも福本作品の中でも名作と言われています。例えば主人公・森田初の大仕事は株の「仕手戦」なのですが、本作の代表回と言っても過言ではないでしょう。森田らは日本旭の株をめぐる仕手戦に参戦することになりました。そんな中、銀二たちは仕手戦の最中、暴力団により拉致されてしまいます。逃げおおせた森田は銀二たちの救出を画策。伊沢と面会・交渉の末、銀二らは解放されました。しかし実際は銀二の説得により協働で日本旭を「喰う」体制を築くことに成功したことによるもので、森田の救出作戦は徒労に終わったと思われたが、伊沢に渡したはずの密会テープはカセットデッキを二台使った森田のトリックにより手元に残していました。株で得た金の他に、大物政治家の弱みにつながる物証を手元に残すという大成功のもと仕手戦は幕を閉じました。

ゴールデンカムイ 野田サトル (著) 集英社

ゴールデンカムイ 野田サトル (著) 集英社

アマゾン商品紹介 『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

レビュー①

どんな話ですか? 日露戦争後の北海道が舞台。

網走刑務所から脱獄した受刑者の刺青を集めて、隠された黄金を探す話。

アイヌの少女アシリパさんと、不死身の杉本がメインキャラクター。

アイヌ民族の文化が真面目に語られています。

キャラクターのひとりひとりが、とても魅力的です。

重い過去を抱えていたり、サイコパスだったり、精神を病んでいたりしますが、全員好きです。

暗い話ばかりではなく、ギャグも織り混ぜてあり、笑いも絶えません。

ただ、エロとグロが多すぎて、友だちに勧めづらいです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? アシリパさんのかわいさとたくましさ。

ひとりで、道具をつくり、狩りをして、動物を捌いて、料理をし、寝るところをつくってしまいます。しかも動物ごとに方法が全て違います。

杉本のかっこよさと哀愁。

強くて不死身で、かっこいいです。そして細かいところで優しい。めちゃくちゃ人殺しているのに。

辛い過去を背負っているので、時折見せる寂しい顔も本当に好きです。

ギャグが面白い。

暗い展開の中でも、笑えます。女の人の裸より、男の裸が多いです。ムキムキです。

レビュー②

どんな話ですか? 日露戦争直後、砂金のゴールド・ラッシュと開拓にわく北海道。アイヌが残したと言われる莫大な金塊をめぐり、荒くれ探求者たちの争奪戦が始まる!

「不死身の帰還兵」こと主人公の杉元、「アイヌの愛娘」狩人アシ(リ)パさんはじめ、金塊の暗号たる刺青を入れられた網走監獄の脱獄囚、情報将校率いる第七師団、元新選組まで…、入り乱れる敵方・味方のキャラクターの悲喜劇も濃く、何通りもの楽しみ方ができる、非常にゴージャスな冒険活劇の傑作です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 何気なく読んでみたら、本当に止まらなくなりました。かなり刺激の強い表現があるので、小心な自分は「ヒエ―」と指の間から見ていたのですが、ひと段落するとどうしても読み返さずにいられなくなるのです。隠された埋蔵金を探す…という話の大筋について、とても巧みにストーリーが仕込んであるので、どれもこれも伏線に見えて、自分なりの推理をあれこれ考えられる、という知的要素がひとつ。また、「狩猟」「北海道グルメ」という要素もありますし、金塊探しの合間に差し込まれるサバイバル豆知識や歴史コラム的な部分も見どころです。そして極めつけが、魅力的すぎるキャラクター造形でしょう。脇役なんて本当にいないんじゃないか、と思えるくらいに一人一人ががっつり生きているストーリーで、もう呑み込まれたら最後…という気がします。野田先生の画力が半端なく、どこを見ても手抜きなしに、1世紀前の北海道の美麗な世界が広がっている事にも、心を打たれます。

レビュー③

どんな話ですか? 北海道にあるという金塊を巡るストーリー。主人公の杉元は、幼馴染で親友の奥さんに恋心を抱いており、その人の目の病気を治したいとお金を早急に欲しています。だから砂金目当てに北海道まで出てきました。そんな時クマに襲われたのですが、助けてくれたのがアイヌの少女、アシリパ。北海道には金塊が眠るという噂をたどり旅する二人と、彼らを取り巻く軍人や囚人の物語です。アイヌ文化がたくさん出てくるのでそれらに詳しくなれます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく引き込まれるような作りになっているからですね。読んでいたら全く興味のなかったアイヌにも興味を持つようになりましたし、何事にも関心を示さないこの私がハマりました。絵も男性が書いている割にキレイで、漫画から入っても大丈夫です。少々グロいシーンもありますがそれがスリルを誘います。金塊を巡って杉元とアシリパのコンビ以外に、ユニークな囚人や軍人が出てくるのでそれぞれのキャラの魅力もすごいです。推しが見つかるマンガですね。