BLAME! 弐瓶勉 (著) 講談社

BLAME! 弐瓶勉 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 弐瓶勉の傑作SF! カバーは新たに描き下ろし! 極限まで発達したインターネット世界。探索者・霧亥(キリイ)は「統治局への再アクセス」を可能にするために何千フロアも超構造体を放浪し、「感染前」の「ネット端末遺伝子」を求める。

レビュー①

どんな話ですか? 超未来の世界の話、霧亥という主人公が「ネット端末遺伝子」というのを探し続けてあちこち旅をします。「ネット端末遺伝子」とは、情報空間にアクセス可能な認証キーの事です。霧亥はどこで生まれたのか育ったのかは分かりません。この超未来の世界では、「ネット端末遺伝子」を持たない人間は遺伝子が汚染され、「ネットスフィア(情報空間)」から排除されてしまいます。霧亥は永遠にそれを探し続けるのですが、途中で何度も何度も大変な目に遭います。しかし、霧亥は旅をし続けます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画の世界観は大変独特で、シドニアの騎士を描いた弐瓶勉さんが1997年-2003年に作った全10巻です。

超未来の世界を表現する為か、とにかくセリフがとても少ないので、自分で想像しながら読む楽しさが有ります。又、描写が独特で大変細かく、どのように描いたのだろう、と虫眼鏡を持って来たくなるような、他の人にはない独特な描写力。引き込まれるものがあります。若い人より少し歳行った人の方が好むかも知れません。とにかく一度読めばとりこになること間違いなし!

レビュー②

どんな話ですか? 主人公の男性が、ネット端末遺伝子を持つ人を見付けることを目的に、未来の暴走した都市を探索するストーリーです。

探索中には、セーフガードや珪素生物と言った敵と遭遇すると戦闘が始まります。

主人公は唯一の武器、重力子放射線射出装置を使用して、ボロボロになりながらもその敵をなぎ倒し、再び探索へと戻っていきます。

主要人物は、主人公の他に女性が1人だけ登場します。

その女性とはストーリーの序盤で遭遇して以降、離れては再会することを繰り返すことになります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? ストーリーが始まってから、ほぼ説明がないまま、主人公の漂流を見ます。

最初の頃は、全く話がよく分からないまま、探索ストーリーが進んでいきますが、

全10巻と巻数も少なく、終盤に近付くにつれて、何となく登場人物たちの関係性が分かってくると、楽しさを感じれます。

序盤も、無口の主人公が、ボロボロにやられながらも無感情のまま、敵をなぎ倒していく様は、爽快感があります。

ただ生きるためだけの食事や、自分のケーブルの埃を無造作に吹く姿など、無感情な主人公のかっこよさが良いです。

明稜帝梧桐勢十郎 かずはじめ (著) 集英社

明稜帝梧桐勢十郎 かずはじめ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 明稜高校第26代目生徒会会長、梧桐勢十郎!! 超ワガママで超外道、生徒はおろか、先生までも支配しているという…。そんな生徒会にイジメを苦に転校してきた青木速太が書記として立候補してしまった!? しかも、梧桐と対立する四天王の一人、半屋に目を付けられて…!?

レビュー

どんな話ですか? 超マンモス高校の生徒会長(主人公)が自分の欲望を日々満たすために、生徒会のメンバー・体育会系部員・海外から来た転校生などを酷使し、教職員を上手く使い、そして結果的にみんなが幸せな気持ちになっていくほのぼのとした学園(コメディ・格闘)ものです。単発話で、ほんのりと恋愛もの?的な空気感を出すこともありますが、長続きはしませんし結局は生徒会長が自分のやりたいことを押し進めて、関係はほとんど発展しないでほわーっとしてしなかなかに、もどかしい感じです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 生徒会長(主人公)が自分の欲望を日々満たすために、誰かを酷使するすることは、現実の生活ではできないことです。しかし、現実世界では誰もが自分のやりたいことをするため、自分が大変な思いをしているかもしれませんが、結局は誰かにしんどい思いや嫌な思いをさせているはずです。ただ、この主人公は、自分の欲望を達成するために誰かが受ける負の事象をべて受け止めて、さらに自分が負の事象を受けることになっても、自分の欲望(自分の正しいと思うことを行うことの欲求)に対して進める心の強さが読んでいて気持ちがいいです。

衛府の七忍 山口貴由 (著) 秋田書店

衛府の七忍 山口貴由 (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 時は戦国の終わり――
圧倒的な武力により、乱世を制した治国平天下大君・徳川家康。
だが、その意に従わぬ『まつろわぬ民』たちがいた。
彼らを滅するため、家康は無数の怪人・魔人を解き放つ。
その前に立ちはだかり、『まつろわぬ民』を守護する七つの影。
地を駆け、天を貫く超常の刃、それが怨身忍者だ!!
『シグルイ』の山口貴由が、あらたな発想で送る超絶忍者活劇、ここに誕生!!

レビュー

どんな話ですか? 戦国時代を収束させた大英雄・徳川家康が開いた覇府徳川幕府。それは正義の形を借りた悪の幕府であった。家康に従わぬ「まつろわぬ民」たちは、被差別民として、ひっそりと山中などにて暮らすことになる。その中には、徳川への怨みを持ったまま死する者たちもあり、それらは「怨身忍者(鬼)」として転生。大英雄・徳川家康に立ち向かうこととなる。一方の家康は豊臣家を亡ぼしたのだが、将来的な憂いを断つため、配下の者どもに印籠の形をした「覇府の印」を授け、その威を以て豊臣の残党狩りを始める。邪悪の帝王徳川家康と、七人の怨身忍者たちの戦いは続く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 山口貴由作品はどれも面白いものばかりだが(たとえば「覚悟のススメ」「シグルイ」「悟空道」など)、この作品はその総決算。第一巻で登場する怨身忍者・零鬼は、転生前は葉隠衆のカクゴという名で、これは「覚悟のススメ」の主人公・葉隠覚悟の山口貴由によるセルフオマージュでもある。そしてなにより、全体的なストーリーが面白い。様々な理由から、覇府徳川幕府に反抗し、死に至る主人公たち。その後、彼らは怨身忍者すなわち鬼として転生するのだが、各キャラクターの持ち味が素晴らしい。忘八者や雪女など、「まつろわぬ民」たちが大活躍。活劇としても最高で、面白い時代劇が読める。

 

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 三田紀房 講談社

エンゼルバンク ドラゴン桜外伝 三田紀房 講談社
アマゾン商品紹介 君たちの「転職」は間違ってないか!?
メディアに騙されるな、イメージに惑わされるな。
今度は社会人のための『ドラゴン桜』だ!!これは社会人のための“ドラゴン桜”だ! 今の仕事に悩んでないか!?転職を考えているなら……今が人生の転機だ!!転職とは人生のチューニング。龍山高校英語教師・井野真々子は転職代理人の海老沢と出会った。彼の話にひかれ転職を決意した!!選んだ職業は、転職代理人!!
レビュー
どんな話ですか? 転職エージェントの立場から、世の中の構造を次々と説明していく漫画です。一人の女性が出産後に初めて働きだしたのですが、その仕事が転職をサポートする会社でした。転職者たちには、さまざまな悩みがたくさんありますが、企業のあり方や社会人としてのあり方を説明する事を通して、転職問題を解決へと導きます。読者は充分な知識を得ることにより、この漫画の登場人物と共に清々しい気分になり、よりうまく生きれるようになります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 学園漫画『ドラゴン桜』が受験テクニックを披露したように、この漫画でも転職や、世の中の企業との対応の仕方のテクニックを披露しています。テクニックを得る事で、これから社会人として有意義に生きていく事が出来ます。転職活動がうまくいかない人には、目から鱗が落ちるような情報が記載されていますので、とても参考になります。海外で活躍したい人も、アメリカ企業の特徴などが掲載されていますので、一見の価値があります。

鋼の錬金術師 荒川弘 スクウェア・エニックス

鋼の錬金術師 荒川弘 スクウェア・エニックス
アマゾン商品紹介 兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。
レビュー
どんな話ですか? 国家錬金術師の少年・エドワードと鎧姿の大男・アルフォンス。幼い頃に『人体錬成』という禁忌を犯し、エドワードは体の一部を、アルフォンスは全身を失っていた。兄弟である彼らは失った身体を取り戻す為、『賢者の石』を求めて各地を旅していた。『賢者の石』を追うにつれ、彼らはその石の材料が大量の人間である事を知る。『賢者の石』を巡る国家ぐるみの陰謀を阻止しようと奮起する兄弟と錬金術師達。そして彼らを狙うホムンクルス達。エドワード達は失った身体を取り戻すことが出来るのか?
なぜその漫画をオススメしたいですか? アニメ版よりコミカルなパートが多く、テンポよく読める。世界観からしっかりと作り込まれているので安心して読める。さすが巨匠の成せる技。バトルシーンも流れるようで、作者が女性であるということに驚かされる。才能に性別は関係ないんや…。漫画という作品としてのクオリティがとにかく高い。絵描きの端くれとしては、どこを読んでも勉強になる。当然物語も最高に面白い。読まない理由が見つからない。

Change! 和歌のお嬢様、ラップはじめました。 曽田正人 (著) 講談社

Change! 和歌のお嬢様、ラップはじめました。 曽田正人 (著) 講談社
アマゾン商品紹介 『capeta』『昴』、天才を描き続ける曽田正人が新たに臨む舞台は、”ラップバトル”! 言葉を武器に少女は戦う!去年栞は名門女子高に通う15歳。清潔で窮屈なしおりの毎日は、ある日を境に一変する。同級生・ミキとの縁で足を踏み入れた渋谷のクラブ。そこで出会ったのは、言葉を武器に戦う「フリースタイルラップバトル」の世界だった!!

 

レビュー

どんな話ですか? 名門女子高に通う品行方正なお嬢様・栞。とあるきっかけから、同じクラスの同級生・ミキと渋谷のクラブで会い、ひょんなことから突然「フリースタイルラップバトル」のステージに上げられてしまう。
ラップなんて見たことも聴いたこともなかった栞はステージ上で気圧されてしまい、意気消沈のまま帰宅するが、なぜかラップのことが頭から離れず、少しずつラップに興味を持ち始めるように。最初は栞を馬鹿にしていたミキも、そんな栞を見て、「一緒にやろう」と栞をラップの世界に引きずり込む。
ラップはド素人だった栞だが、和歌に通ずるものがあるとラップを猛勉強。ラップの猛者たちとのラップバトルを勝ち抜きながら、めきめきと腕を上げていく栞だが…。
ラップというアンダーグラウンドな世界と、高校生の青春がかけ合わさった、青春ラップバトル漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ラップって何?ちょっと怖い感じの人が歌の合間にはさむやつでしょ?そんな風に思っていたんですが、この漫画を読んだらそんな概念が吹っ飛びました。ラップとは言葉の美学であり、バトルで使われる言葉の端々に、その人の人間性や価値観があらわれます。バトルシーンはまさに魂と魂のぶつかり合い。言葉を極限にまで尖らせてぶつけ合うバトルシーンはぞくぞくするぐらい痺れます。そんな中にも栞とミキの友情や、バトル中に出会った者同士の恋模様などもあり、飽きずに読み進めていけます。

まんが 新白河原人 ウーパ! 守村大 講談社

まんが 新白河原人 ウーパ! 守村大 講談社
アマゾン商品紹介 30年近く漫画を描き続け、気づけば齢47になる漫画家・もりむら。次回作のアイディアを練っていたある日、とんでもないことを思いつく。それは、電気もガスも水道もない未開の山で、自給自足の“原始生活”を送ることだった!

レビュー

どんな話ですか? ベテラン漫画家守村大が、福島新白河の原生林を購入し、自ら開墾してログハウスを建て、自給自足の生活を始めるノンフィクションエッセイ漫画
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人間本気になれば家も建てられる。DIY未経験からログハウスからツリーハウス、炭窯、サウナ小屋、カヌーまで作ってしまうバイタリティを読んで感じて欲しい。

ザ・シェフ 剣名舞 日本文芸社

ザ・シェフ 剣名舞 日本文芸社
アマゾン商品紹介 法外な報酬を要求するが、依頼人の希望に応じて料理を作り上げる天才シェフ・味沢匠(あじさわ・たくみ)の活躍を描いた料理劇画。石油産出国であるパミール王国でその全権を握る大臣は、外務省関係者がもてなす帝都ホテルの晩餐をほとんど食べ残して帰る。そこで「幻の料理人」と呼ばれる天才シェフ・味沢匠が、大臣を満足させる晩餐を作るように依頼されるが、味沢はその報酬として500万円を提示して……!?
どんな話ですか? 世界をまたにかけ、あらゆる料理であらゆる境遇の人間を唸らせる味沢匠。
100万円単位の高額報酬を要求する大胆さとスーパーシェフの名に恥じない技術、自他に決して妥協しない厳しさを持ちながらも、時には助けを求める人の生きる道しるべにさえなる味沢は、なぜこれほどまでに孤高すぎるのか。
謎に包まれた彼の過去と、それを物言わずに語る黒いサポーターに隠れた左腕に、関わる誰もが深い闇を感じずにはいられません。
味沢匠は今日もどこかのレストランで、人の心に寄り添いながら厨房に立っています。
どこにも属さず助っ人専門で腕をふるう「幻の料理人」味沢匠が、料理で様々な人を救い、また懲らしめるヒューマンドラマ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 料理の腕もさることながら、食べ手に対する味沢のリサーチ力が凄まじいの一言です。
仮に偶然店に入ってきた客であっても、一目でその人物を見抜き、的確な料理と共に人生訓まで与えてくれます。
基本的に毎回ワケありのゲストが登場し、味沢が解決する一話完結が主な構成で、味沢の過去に切り込んだりする展開は、忘れた頃にふっと出てくるきわめてレアでデリケートな内容です。
この水戸黄門のような黄金のワンパターンを好むのであれば、すんなり読めるかと思います。
また90年代に発表されたいわゆる「無印」と、2000年代の「新章」では若干テイストの違いもあり、比べて読むのも面白いです。

餓狼伝 板垣恵介 秋田書店

餓狼伝 板垣恵介 秋田書店
アマゾン商品紹介 実践の中から、純粋な強さのみを追い求める格闘家・丹波文七。数々の道場破りを行なう中で、プロレスに仕掛けるのだったが・・・!?

レビュー

どんな話ですか? 夢枕獏の小説を男の肉体と格闘マンガの第一人者板垣恵介がコミック化した作品です。
若き空手家丹波文七をはじめ松尾象山など魅力的な格闘家が多数登場し、単純な試合にとどまらない「シンプルな強さ」の追求が大きなテーマとなっています。
作中で開催された大きなトーナメントに参加した選手の関係から、空手とプロレスが特にクローズアップされていますが、古流武術、アマレス等々一人ひとりが持つ矜持をじゅうぶんに堪能することができます。
2020年現在、板垣版は完結していないものの、10年近くブランクがあることから作品は一応「未完」として区切りがついていると考えてよいようです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 登場する格闘家の強さだけでなく、したたかな面も垣間見ることができ、これはプロレス選手の活躍に多くのページが割かれているせいもあるかも知れません。
ややリアルよりとはいえ度肝を抜く必殺技などもあり、それが炸裂する丹波-堤戦は特に必見の名勝負です。
また作中で最強の二人、松尾象山とグレート巽の、双方の実力者を率いた団体戦での直接対決が決まっています。
しかしその前に連載が中断してしまい、象山-巽の試合だけでも見たいと願うファンは今でも多いかと思います。
もし実現すればそれこそプラチナカードとして、現実の格闘技イベントのように盛り上がることでしょう。

NEEDLESS 今井神 集英社

NEEDLESS 今井神 集英社

アマゾン商品紹介 第三次大戦後、戦災で長大な壁に囲まれる隔離地帯と化した東京に暗躍する謎の巨大企業・シメオン。彼らは『ニードレス』と呼ばれる特殊能力者たちを操り、抵抗勢力を一掃する。生き延びた抵抗勢力の少年クルスは逃走中、黒ずくめの暴力神父・ブレイドと遭遇! そして、ブレイドもまた驚異的な力を持つ『ニードレス』であった!! シメオンの追手とブレイドの死闘が始まる!!

 

レビュー

どんな話ですか? 第三次大戦後、長大な壁に囲まれ隔離地帯と化したブラックスポットと呼ばれる東京では、『ニードレス』と呼ばれる超能力者たちが生まれ戦いを操り広げていた。巨大企業シメオンの総帥でありニードレスのアダム・アークライトは配下のニードレスを率いてブラックスポットの支配をもくろむ。
シメオンの抵抗勢力の少年クルスは逃走中に知り合った神父・ブレイドと行動を共にする。このブレイドが実はアークライトと同じく「キリストセカンド」のクローンを作る計画「アダム・プロジェクト」によって生み出された最強のニードレスだった。ストーリー進行につれて登場してくる仲間と共に、ブレイドとシメオンとの死闘が描かれている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 超能力バトルシーンは際立つ画力でとにかく迫力がある。
一方コメディパートとの両軸を主軸とした構成で物語は進行するため漫画内にはパンチラやギャグが多く存在し、本気で笑えるシーンもある。
主要な女性キャラはロリッぽくて可愛らしい。
また一部には推理要素も入っているため、推理物が好きな人にも楽しめると思う。