花より男子 神尾葉子 (著) 集英社

花より男子 神尾葉子 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 牧野つくしが入ったのは超金持ち名門高校。でも、そこはサイアクな所だった。F4ってチームが牛耳って、ちょっとでも歯向かうと集団イジメ! ぶち切れたつくしはF4の道明寺司にケリを入れてしまい…!?

レビュー①

どんな話ですか? 超貧乏家庭で育ち学業の傍らバイトしながら家計を支えている主人公の牧野つくしが、ひょんなことから入学した超お金持ち集団が通う英徳学園で、学園を牛耳るF4のリーダーで日本を代表する大財閥の息子である道明寺司とのラブストーリーを描いた学園ドラマです。最初は敵対していた2人が徐々にお互いがひかれあい、F4のメンバーであるクールな花沢類や司との三角関係や司の母親を巻き込みながらストーリーがテンポよく進んでいきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 超貧乏な家庭で生まれ育った牧野つくしと日本を代表する大財閥の息子として育った道明寺司の、真逆の家庭環境の2人が惹かれあうシンデレラストリーが女子心にきゅんきゅん響くからです。最初の方は誰もが羨むほどの財力を持つ司がつくしにほれ込みちょっかいを出していく姿がかわいらしく、花皿類との三角関係があったり最後の方では司の母親が2人の仲を引き裂こうと策略しますが、2人の力で結ばれてハッピーエンドで終わるからです。

レビュー②

どんな話ですか? 貧乏学生の牧野つくしが超お金持ち学校に入学したところから始まる王道ラブストーリーの名作。学校でいじめられていた子を助けたことがきっかけで、道明寺司率いるF4から目をつけられてしまい、つくしはいじめの対象に。そんないじめに屈しないつくしのことを道明寺は次第に気になっていく。不器用ながらまっすぐに想いをぶつけてくる道明寺に惹かれていくつくしだが、財閥の息子である道明寺との間にはいくつもの壁がたちはだかり、つくしは道明寺とのことを諦めようとする。だが、道明寺は「牧野以外ありえねえ」と一途に想いを伝え、何としても壁を乗り越えようと奮闘する。二人の結末はラブストーリーの王道であるが、一人の女性に全てを捧げる道明寺の一途さに特に注目して読んでほしい作品になっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この名作を読まずに人生を過ごすのはもったいないと感じるから。

身分違いの禁断の恋、ぶっきらぼうな道明寺のつくしを一途に想うところなど一度は憧れる要素がたくさん盛り込まれている。また、道明寺がつくしに出会って、性格が暴力的だったのが、人の気持ちを考えられるように変わっていく人間の成長ストーリーもこの作品を通してみることができるので、甘い恋愛だけではない人生についても考えさせられるきっかけになると思うから。

テニスの王子様 許斐剛 (著) 集英社

テニスの王子様 許斐剛 (著) 集英社

アマゾン商品紹介 テニスの名門校・青春学園中等部に入学してきた越前リョーマ。アメリカJr.大会4連続優勝の経歴を持ち、天才少年と呼ばれるリョーマだったが、青学テニス部には、1年生は夏まで大会に出られない規則があり…!?

レビュー

どんな話ですか? 天才テニス少年越前リョーマが入学した青春学園中等部のテニス部が、全国大会優勝を目指す漫画です。部内のレギュラー部員決め、都大会、関東大会そして全国大会までの道のりが描かれています。もちろん主人公視点の漫画ですが、その仲間たちである個性が強すぎな青春学園のテニス部員たちにもスポットが当てられ、それぞれが成長していく姿を追っていけます。全国大会優勝へ進むにつれ、ライバル校も増え、相手もとても強い人ばかりになります。そんな中、リョーマや青春学園テニス部の皆はどのように乗り越えていくのかが見所です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ライバル校も含めキャラ達が個性豊かです。キャラ数が多いにも関わらずキャラ被りが無いのが魅力的な点です。また、主人公の学校はもちろん、ライバル校のキャラ達が抱えている想いや優勝を目指す理由なども描かれているので、自分の好きなキャラや応援したい学校が見つかります。ファンブックが分厚いだけあって、鞄の中身や足の長さ、親の職業まで各キャラの細かいプロフィールが設定されています。

テニスのルールがわからなくても、テニスのインストラクター経験を持つ作者が描く試合展開に引き込まれます。その試合をまるで目の前で観ているかのように読み入ることができるのもオススメしたい点の一つです。技もかっこいいものから笑えるものまで幅広く、ゲームになるくらいです。お話もテニスだけではなく日常を描いたものやネタ回もあるのでスラスラ読めます。

現在は「新テニスの王子様」という全国大会後でワールドカップを目指していますが、まずは原点のテニスの王子様(旧テニ)を読んで世界観を味わって欲しいです。

少しズレるのですが、テニスの王子様はキャラソンも多く、漫画を読んでいるとキャラソンも楽しめます。キャラの強い個性がさらに強調されているものから、漫画の中の試合がピックアップされたもの、さらに相手キャラ視点の曲まであるので楽しさや感動が増えます。

久住くん、空気読めてますか? もすこ (著) スクウェア・エニックス

久住くん、空気読めてますか? もすこ (著) スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 学校一のモテモテ女子高生・佐倉えりか。クラスでは「高嶺の花」として扱われ、羨望のまなざしを受ける彼女だが、最近は空気を読まない地味男子・久住くんが気になる様子で…。決して交わることのない二人が恋に落ちたとき、片想いはギャグへと変わるっ! 胸キュン必至の新感覚・非接触ショートラブコメ第1巻!

レビュー

どんな話ですか? 学校一のモテ女子高生の佐倉えりかは、学校一地味で空気の読めない男子高生の久住くんのことが、なぜか気になってしまう。

えりかは、そんな自分の気持ちを認めでいないが、周りにはバレバレ。久住くんも知ってか知らないでか空気を読めずに小鳥を相手に話しかけててばかり。

そんな決して交わることのなさそうな2人だが、徐々に距離が縮まっていき、ついには恋に落ちていき付き合うことに。その後も色々とすれ違ったりしながらも、上手くやっていき卒業をむかえる。

ギャグあり胸キュンありのラブコメディ。

なぜその漫画をオススメしたいですか? モテ女子高生と地味男子高生と対照的な2人がどうやって付き合っていくのか、とにかく笑いあり胸キュンありで終始楽しめます。

モテ女子高生が地味男子高生を好きになるという展開が新鮮でガツガツせずゆるい感じで進んでいき最初から最後まで飽きることがありませんでした。

また、見た目は超怖いが性格は超優しい榛名やえりかを狙う学校一モテ男の三咲、超天然女子高生などの個性的なキャラ達も交えて、いっそう面白さが増している。

 

ドメスティックな彼女 流石景 (著) 講談社

ドメスティックな彼女 流石景 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 高校生・夏生は明るくて人気者の教師・陽菜にかなわぬ恋をしていた。だが、合コンで出会った陰のある少女・瑠衣と関係をもってしまう。そんなとき、父が再婚することに。相手が連れてきた子供が、なんと陽菜と瑠衣で!? カゲキな新生活が今、始まる!

レビュー①

どんな話ですか? 主人公「藤井夏生」は友人に誘われ合コンに参加します。

合コンの雰囲気に馴染めなかった夏生はカラオケのドリンクコーナーで同じく合コンに馴染めていない「橘瑠衣」と出会います。

瑠衣は夏生に自分と近い何かを感じたのか、その日に夏生を自宅に上げ体の関係を持ちます。

夏生の父は再婚する事になり再婚相手の娘二人のうち一人がまさかの瑠衣でした。

そしてもう一人の女性は夏生が好意を抱いている学校の先生「橘ひな」だったのです。

瑠衣は夏生の高校に転入しますが最初は馴染めません。それを心配してサポートする夏生の優しさに瑠衣は心を開いていきます。

そうして夏生と姉妹の複雑な関係が始まります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 何と言っても主人公やヒロインの心理描写が巧妙で感情を揺さぶられます。

1巻から怒涛の展開で話が進むごとに複雑な人間関係が多くなっていくのでダレる事が無いです。

好きだった人が家族になってしまい、ダメだと分かっていても諦める事ができない夏生の葛藤と

その思いに気づいた瑠衣とひなの三角関係など読んでいて常に先を知りたくなる面白があります。

人の裏の部分や感情が隠すことなく描かれていてリアルなところがおすすめです。

レビュー②

どんな話ですか? 男子高校生の藤井夏生は、美人教師の橘陽菜に対して一途な片想いをしていました。そんなある日、たまたま誘われた合コンで年齢の割に落ち着き払った少女の橘瑠衣と出会い、瑠衣の望みを聞いて夏生は童貞を捨てることになる。その後夏生の父が再婚話を持ち掛けてきたのだが、再婚相手の女性とともにやってきたのはなんと陽菜と瑠衣だった。2人が姉妹だと知り、夏生はとても驚く。父の再婚によって夏生と陽菜と瑠衣は一つ屋根の下で暮らす家族として一緒に生活することになるが・・・。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画がオススメなのは、あまりにも濃い人間関係の中で恋愛劇が繰り広げられるからです。主人公の夏生は義理の姉である陽菜に恋をしていて、義理の妹の瑠衣とも関係を持っています。この3人が家族として一緒に生活を送るというのですから、波乱の展開にならないはずがありません。

ただ人間関係だけを見るとドロドロなのですが、週刊少年マガジンで連載されていた作品だけあってかなり読みやすいです。物語が進んでいくと日常エピソードやこの3人以外の登場人物も絡んできますし、とてもおもしろい作品です。

トモダチゲーム 山口ミコト , 佐藤友生 (著) 講談社

トモダチゲーム 山口ミコト , 佐藤友生 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 主人公の友一は4人の友達とともに、借金返済のため謎のゲームにのぞむ。友情さえあれば、おそろしく簡単なゲームのはずだった。そう、友情さえあれば…。だが、誰かのおかした裏切りが疑心を生み、ゲームは息づまる心理戦となる!!

レビュー

どんな話ですか? ある日クラスで修学旅行費が盗まれたことから、主人公の友一と仲のいいクラスメイト美笠、沢良宜、四部、心木と一緒にトモダチゲームの会場に連れてこられることから物語は始まります。ゲームの案内人のマナブくんから、この5人のうち誰かが2000万の借金を負っていて、盗まれた修学旅行費はゲームの参加費として使われていたことを告げられました。この多額の借金を返済するために誰かの借金を5人で分配して負い、数々のゲームに挑んでいきます。ゲームを進めていくうちに、登場人物それぞれが不信感を抱き始め、5人の友情はどうなっていくのか、またゲームにクリアし借金を返済することができるのか見どころです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? トモダチゲームをお勧めする理由はどのゲームも、この先どのようにピンチを乗り越えるのか、どのように裏切り者を暴いていくのか、どのようにゲームに勝つのかなどの見どころが満載だからです。また、登場人物それぞれには友人には知られていない過去があり、読み進めるごとに暴かれていきます。そのため、自分のなかで推理していたことがどんどん崩れていくので飽きることなく読むことができます。また、ゲームを進めていくうちに登場人物の心情が徐々に変化していくところにも注目です。

灼熱カバディ 武蔵野創 (著) 小学館

灼熱カバディ 武蔵野創 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 スポーツ嫌いの元サッカー部エース・
宵越竜也(高1)のもとに、
ある日『カバディ部』が勧誘に!「カバディなんてネタだろ(笑)」と
内心バカにしつつ練習を見に行くと、
そこではまるで格闘技のような
激しい競技が行われていて……!!!

レビュー①

どんな話ですか? 小学館の漫画アプリ「マンガワン」にて毎週火曜日連載中です。

内容は、中学時代サッカーでBEST4入りした天才サッカー選手が、とある理由でスポーツ嫌いになり、スポーツとは無縁の高校生活を送ろうとしたところ、

カバディと運命的な出会いを果たし、マイナースポーツであるカバディの未知の世界を経験していく中で、

いろいろな人と出会い、敗北や悔しさを経験しながらもチームワークや勝利の喜びに芽生え、チームの日本一を目指していく近代スポーツ漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「灼熱カバディ」をオススメしたい理由としては、やはり主人公の競技に対する熱量を感じて欲しいからです。

まず、「カバディとは?」という導入からこの物語は始まります。

日本でカバディといえばギャグ漫画のネタなどで表現されることが多く、この漫画を読む多くの人がネタスポーツのイメージを持っています。

主人公もカバディ初心者であり、読者と同じイメージからカバディを知ることになります。

しかし、マイナースポーツであったとしても競技にまっすぐに向き合っていく人たちを見て主人公も自然と競技にのめり込んでいきます。

その瞬間、いつのまにか読者もカバディのことがもっと知りたくなっていることに気付きます。

つまり、主人公と読者の視点が近いからこそ、この作品はおもしろいのです。1巻を読み終わる頃にはカバディを「ネタスポーツ」とは思わなくなっていることでしょう。

レビュー②

どんな話ですか? 元サッカー部で頂上まで登り詰めた主人公が、ひょんなきっかけで退部。

そして高校生活は2度とスポーツはしないと心に決めたにも、名前も聞いた事の無い様なスポーツの勧誘に合い、半ば強制に近い形で入部させられてしまう。

そのスポーツの名前はカバディ部!

スポーツの汚い部分に触れ、

もう関わりたく無いと思っていた主人公は、

カバディの奥深さや、駆け引きの度合い、熱量にどんどん魅力され、

メンバーと成長しながら、強敵達に挑むスポーツマンガです。

なぜその漫画をオススメしたいですか? まだ完結してない漫画なんですが、

主人公の登り詰めたのに、

登り詰めた者にしかわからない「汚い部分に触れて、心が折れた」と言うか、「もう関わりたく無い」って気持ちが、凄く共感出来るし、でもちょっとした刺激で燻ってた火が再燃し始める気持ちもなんか人間味が出てて、リアリティを感じられます。スラムダンクに近い感じかな?あんまりスポーツマンガは読まないんですが、読み始めると、どんどん読んでしまって、次の連載はまだか⁉️って待ちどうしくなりますので、是非読んでみて欲しいです!

ラブ・ミー・ぽんぽこ! 赤瓦もどむ (著) 白泉社

ラブ・ミー・ぽんぽこ! 赤瓦もどむ (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 種の生き残りを懸けて、人間の雄(オトコ)と番うために山からやってきた化けだぬき・ぽんこ(♀)。より良い雄(オトコ)と結婚するため、セレブ~な学校に入学したが、たぬき姿の時にとある双子に拾われてしまう!その双子とはセレブ~な学校でも一目置かれる二ノ宮兄弟!化けだぬきであることもすぐにばれてしまうが、ある条件のもと、ぽんこの婚活を手伝ってくれることになり…!?サバイバル婚活ラブコメ、笑撃の第1巻!

レビュー

どんな話ですか? 白泉社から出ている少女漫画です。

狸の女の子が人間に化けて、将来食べることに困らないためにお金持ちの人間のお婿さんを探すお話です。

恋愛漫画かと思いきや主人公が狸なのでギャグ多めでとても読みやすいです。

人間に化けた姿は容姿端麗・優秀な女の子ですが、根が狸なので本能に忠実で食べることをいつも考えています。

ある日お金持ちの双子の同級生の少年に狸として拾われて一緒に暮らすことになりますが、人間の姿はバレていないのでその関係も面白いです。

色々なお婿さん候補・同じく人間に化けて暮らしている動物もたくさん出てきて見応えがあります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? こんなに漫画って自由なの?!と思えるくらいのびのびとした漫画で見ていて面白いです。

作者さんが楽しんで描いているなというのが伝わってきます。

何度でも繰り返して読めますし、絵柄も可愛くてオススメです。

普通の恋愛漫画は疲れたなって方にもオススメします。

内容も恋ありギャグあり友情ありでテンポよく読めます。

婚活を目的に人里におりてきましたが、色々な出会いやお話もあり続きが気になります。

全5冊で巻数も少ないので一気に読むこともできます。

花のあすか組! 高口里純 (著) 祥伝社

花のあすか組! 高口里純 (著) 祥伝社

アマゾン商品紹介 【コミックス1巻の前編を収録】名作復活!80~90年代、誰もが夢中になった少女漫画の金字塔!九楽あすか14歳、元〈全中裏〉側近“左”。学校でも歌舞伎町でも独立独歩の一匹狼。紅神会・トキ正宗との抗争は、やがて全中裏や鬼畜レディースをも巻き込んで…。親から子へ読み継がれる、魂を揺さぶる不朽の名作!!

レビュー

どんな話ですか? 主人公である中学生の九楽あすかを中心に繰り広げられる物語で、基本的には敵対する”全中裏”という組織との対立が全編を通してありますが、その中に友情、恋愛、家族愛などの要素も取り込まれていて単なる乙女チックな少女まんがとは違い、女子中学生がバトルを繰り広げるなど、かなりアクションの要素も取り込まれている読んでいてはらはらドキドキする物語です。基本的には都内が舞台ですが、中には”蘭塾編”といわれる問題のある少年少女の施設での物語や、”戦・23編”は都内23区を舞台に陣取り合戦の様な争いを描かれているもなど、とても良く出来た漫画だと思います。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 私がこの漫画を好きなところはただの女子中学生の戦いを描いているだけではなく、その中に友情であったり、家族愛であったり、人として大切な部分もしっかりと描かれているところです。また信頼している人に裏切られたりと、ちょっと大袈裟かもしれませんが、”世の中はそんなに甘くない”といった要素もきちんと織り込まれているところです。また基本的に主人公の九楽あすかは一匹狼のスタイルを保っていますが、常に周りには彼女をしたう仲間が存在するところも魅力の一つです。

恋と嘘 ムサヲ (著) 講談社

恋と嘘 ムサヲ (著) 講談社

 

アマゾン商品紹介 「誰かを好きになる」――人はいつの間にその罠に墜ちるのか。人生のパートナーを国が決める世界。それは希望であり、絶望であった。どこにでもいる古墳好きの少年・根島由佳吏は、そのちっぽけな胸に、燃えるような恋心を秘めていた。恋が許されない世界で、16歳の夜、少年は、禁じられた冒険へはしり出す!!

レビュー①

どんな話ですか? 超・少子化対策基本法(通称:ゆかり法)により、満16歳以上の少年少女は自由恋愛が禁止となり、国が「国民の遺伝子情報に基づいて決めた」最良の伴侶と恋愛をして結婚しなければならない、子作りから家庭を作ることを義務付けられた部分的な管理社会政府から子育てからセックスについての指導が入るほどとなっている日本が舞台。

通知を特筆するような理由も無しに拒否すると社会不適合者と裏付けされ、その後の行動に裏で政府干渉が入るとなっており、自由な恋愛は程遠いものとなっている。

そんな日本で主人公の根島由佳吏は初恋の少女である高崎美咲と両想いとなる。しかし根島由佳吏に届いた政府通知にはゆかり法により定められた未来の伴侶である真田莉々奈の名前が記されていた。

2人の少女の間で揺れ動く感情、果たして根島由佳吏はどちらの少女を選ぶのか…。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 学生同士の恋愛になるので、非常に甘酸っぱく、青春を思い返すような内容となっております。

また、世界観的にも恋愛が主軸のため恋模様は勿論、複雑な心理描写や性についての倫理観など考えさせられる部分が多々あり、ただの少女漫画ではないなと読むたびに思い起こされます。

ストーリーは非常にもどかしいながらも笑いありほのぼのした日常パートがありと読んでいて飽きがなく、また非常に絵が綺麗です。

法と自分の感情とに揺れ動き、もがく姿は読んでいる側にも訴えるメッセージがあり、もし今この現代でこの法律が施行されたら自分はどうするだろうかと考えると胸がいたくなります。

主人公やヒロインの少女だけでなく、周囲のゆかり法を受け入れてきた大人までも巻き込んでいく展開にはハラハラさせられっぱなしです。

レビュー②

どんな話ですか? 恋と嘘では、少子化対策のための政策として、「ゆかり法」というものが制定されました。

これは、満16歳以上の自由恋愛を完全に禁止し

16歳を迎えると「政府通知」と言うものが届き、政府機関が理想の結婚相手を決め、通知が届きます。

万が一これに従わない場合は、就職や進学が不利になる等のペナルティがあります。

そのゆかり法が制定された社会の中で、高校1年生の少年と少女が恋をする。そんな物語です。

基本的には、「禁断の恋」という色が強い漫画で、男女の恋愛だけでなく、同性愛についても書いてあります。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 恋と嘘では、「葛藤」がしばしば描かれます。

主人公のゆかりと、その主人公に恋をする美咲は相思相愛です。本来の社会であれば、愛し合っていたでしょう。

ですが、お互いのためを想うがゆえに、しばしばお互いに離れようとします。

もしも政府通知を無視して愛し合ってしまったら、相手にとって不幸になるからです。

「本当に愛するとはどういう事なのか」という事に着目した作品で

「付き合う」「結婚する」そんな型にハマったものではなく、恋恋愛の本質について書かれています。

こういった恋愛に対する独自の視点が最もオススメできる点です。

水は海に向かって流れる 田島列島 (著) 講談社

水は海に向かって流れる 田島列島 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。少年が家族の元を離れて初めて知る、家族の「罪」。自分もその被害者なのかもしれないが、加害者でもあるような気がする。割り切れないモヤモヤした思いを抱きながら、少年は少しずつ家族を知り、大人の階段を上っていく。前作から4年の沈黙を破った田島列島が、ユーモラスかつセンシティブな独特の筆致で描くのは、家族の元を離れて始まる、家族の物語。家族の元を離れて始まる、家族の物語。高1春、曲者揃いの住人たちと男女5人の共同生活を始めた直達。彼が淡い想いを寄せる25歳OLの榊さんとの間には、思いも寄らぬ因縁が……。「別冊マガジン」連載時より作家、著名人、漫画読みから絶賛の声が続々!宝島社「このマンガがすごい!2015」オトコ編第3位、マンガ大賞2015第2位など各漫画賞を総ナメにした名作『子供はわかってあげない』の田島列島、待望の最新作!

レビュー

どんな話ですか? 高校への進学を機におじさんの家へ居候することになった直達と、その家のルームメイトであるOLの榊さん。そのほか個性豊かな同居人たちとの共同生活を送るなか、直達は自分の父親がかつて榊さんの母親とW不倫の関係にあったことを知ります。大好きだった母親の愚行に10年間怒りを持ち続けている榊さんと向き合うべく、直達は榊さんを連れて彼女の母親のもとを訪ねに行きます。互いの罪悪感や怒りを共有し、最後には自分たちの幸せに向き合う2人の物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 互いの両親が不倫関係にあった相手との共同生活という、あらすじだけを見るととても複雑な物語のように思えますが、その関係性が学校の同級生や他のルームメイトたちとの生活といった日常のなかで淡々と、かつギャグもふんだんに交えながら進んでいくのでするすると読めてしまいます。そんななかでも2人の心の機微やその交流はとても深く丁寧に描かれていて、物語の後半に2人がする「約束」には、読み手である自分にもその約束をしてもらえたような、何かが救われたような気持ちになりました。多くの人に読んでもらいたい作品です。