あおざくら 防衛大学校物語 二階堂ヒカル (著) 小学館

あおざくら 防衛大学校物語 二階堂ヒカル (著) 小学館

アマゾン商品紹介 話題騒然! 疾風怒濤の青春物語、開幕!!
勉強好きの高校生・近藤勇美は食堂を営む実家が再開発で潰れることになり、進学を諦めかけていた。
だが、学費無料どころか給料がもらえる防衛大学校のことを知り、見事合格する。
近藤を待つ世界とは……!?
幹部自衛官を養成する機関・防衛大学校を舞台にした疾風怒濤の青春物語、開幕!!
【編集担当からのおすすめ情報】
全寮制、平日外出不可、ほぼ男子校、地獄の8km遠泳、四学年は神様、連帯責任、飛ぶベッド……そして国防という崇高な使命。
規律正しく日本一厳しい学生生活を送る防大生。
そんな彼らの強烈で濃密な日々を、青春漫画の旗手・二階堂ヒカル先生が熱筆!!
目指すは読み応え真っ直ぐな青春少年漫画!
是非、ご一読を!!!!
どんな話ですか? 成績優秀、超守銭奴とも言える高校三年生の近藤勇美は大学受験の時期を迎えていたが、家庭の経済的事情で進学を諦めていた。

そんな中、入学金や学費が免除され、果てには毎月手当も出てしまうという防衛大学校の情報に目を輝かせる近藤。

迷う暇もなく防衛大学校への進学を決め、無事合格を果たす。

入学早々友人に恵まれ、先輩たちも面倒見が良く、防衛大学校でやっていけると自信がついてきた矢先であった。

ある日を境に先輩たちの態度はガラリと変わり、罵声が飛んでくるようになった。

厳しすぎる服装チェックにベッドチェック、声出しなど。

なにか不備があれば怒号の後に連帯責任で腕立て伏せ、部屋に問題があれば部屋を荒らされて掃除からやり直し、果てには反省文、などなど。

想像を絶する防衛大学校の厳しさに果たして近藤達新入生は耐えられるのであろうか?

なぜその漫画をオススメしたいですか? 現代日本における防衛大学校のありとあらゆるリアルを漫画で知ることができるという貴重な作品だと思います。

話の中で近藤達が受ける理不尽とも言える仕打ち。

それは戦争などの有事の際に起こる理不尽によるストレスに耐えるための理不尽訓練とも言えるものでした。

この作品の新入生が受けている理不尽訓練は世間でも叩かれてしまいそうな凄まじい仕打ちですが、それもまた軍で働く、軍で指揮を取る人間にとってはとても大切な訓練なのだと思いました。

また、近藤達が春夏秋冬を防大のタイムスケジュール通り進んでいくので、シーズンごとのイベントや特殊訓練などを漫画を読みながら追体験しているような気持になります。

どんな人に読んでもらいたいですか? 自衛隊や防衛大学校に興味ある方は向いていると思います。

防衛大学校内のしきたりや訓練方法が事細かく描かれているので、防衛大学校に進学希望の方なども良いかもしれません。

また、災害などで派遣されている自衛隊を普段ニュースの報道などで見ることも多いかもしれませんが、ニュースでしか自衛隊を知らない方々にもぜひ読んでいただきたい作品です。

どのようにして自衛隊が動いているか、なんのために自衛隊が動いているかなど。

非常に勉強になる作品でもあります。

読んだことによるエピソード 作品内のペナルティで腕立て伏せがあるのですが、自分も真似してる内に腕立て伏せが習慣になってしまいました。


沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

アマゾン商品紹介 日米は、世界でも類をみない高性能な原子力潜水艦「シーバット」を、極秘裡に造り上げる。日本によって資金、技術提供をされた日本初の原潜であったが、米第7艦隊所属という、数奇の宿命を背負った落とし子でもあった。艦長には、海自一の操艦と慎重さを誇る海江田四郎が任命された。が、海江田は突如、試験航海中に指揮下を離れ、深海へと潜行する。米軍は「シーバット」を敵と見なし、撃沈のため第3、第7艦隊を南太平洋に集結。しかし、大胆にもシーバットは艦隊中最大の空母「カールビンソン」の目前に堂々と浮上。独立国家「やまと」を全世界に向けて宣言したのだった。
どんな話ですか? 舞台は米ソ冷戦の時代。日米共同で作りあげた原子力潜水艦「シーバット」。その艦長・海江田四郎とその部下たちは予定されていた航路を無視して、自らを独立国家「やまと」と宣言します。この行動によって窮地に立たされた日本。そんな日本を尻目に「やまと」はピンガー(探査音)を魚雷に見立ててアメリカ海軍と交戦を始めてしまいます。専守防衛を謳う「やまと」。アメリカ軍の報復攻撃によって沈んでしまうのか。そして艦長・海江田は国際社会に海からの核戦争抑止力、各国の原潜で構成される「沈黙の艦隊」を提議するのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では国際政治的な思想が数多く展開されます。例えば国という区別を超えた「世界市民」という概念などです。これらは一見難解な話題に見えますが、作中では非常にわかりやすく説明がされています。普段は国際社会に興味が行き届かないような人でも、熱い登場人物たちの持つ思想を感じて、新しい分野に興味が湧くと思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 軍事に興味がある人 潜水艦に興味がある人 圧倒的カリスマ性のあるキャラクターが見たい人
読んだことによるエピソード この漫画のテーマは、今個人個人がとらわれている何かからの「独立」です。物語の最後に主人公が投げかける「独立せよ」の言葉に登場人物たちはそれぞれ異なったイメージを浮かべます。自分も社会的地位や家族という枠にとらわれているように感じ、少しでも独立できるように努力しようと思えました。