いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人 講談社

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 竜田一人 講談社
アマゾン商品紹介 「いちえふ(=1F)」とは福島第一原子力発電所の通称。「F」は福島。「1」は第一。
現場の作業員や地元住人は「フクイチ」ではなく「いちえふ」と呼ぶ──。新人賞MANGA OPENの大賞受賞作として「モーニング」に掲載されるやいなや読者、国内外のメディアからのすさまじい反響を呼んだ話題作がついに単行本化!
ここに描かれるのは「フクシマの真実」ではなく、作者がその目で見てきた「福島の現実」だ。「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでみてもらいたい「労働記」です。
レビュー
どんな話ですか? 自称「売れない漫画家」であった作者が2011年の東日本大震災および福島第一原子力発電所爆発事故をきっかけに、原発作業員として働くことを決意。仕事に就くまでの過程や、高い放射線量の中、実際に働いた現場の状況が知れる貴重なルポ漫画
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原発事故から10年、当時のことを思い出して欲しい。

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

そもそもウチには芝生がない たちばなかおる 双葉社

アマゾン商品紹介 小4、小2、年中さんの男3兄弟を育てるスミ。
認知症気味な姑の面倒を見る恵子。
その日暮らしの年下男と同棲中のマキ。
育児、介護、独身と、それぞれが不安と不満を抱えて日々を過ごしていたある日、
思いもよらぬ人生の転機が!? エッセイコミックで人気の作者が描く、
40代女性3人の泣き笑い人生劇場!!

レビュー

どんな話ですか? 認知症の姑問題を抱える恵子、年下男と同棲中のマキ、3兄弟を育てるスミの40代女性3人が抱えるそれぞれの生活のリアルな姿が描かれている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? もうすぐ40代で、こうゆうことってあるよなあと共感して読み進めました。

前科者 香川まさひと, 月島冬二  小学館

前科者 香川まさひと, 月島冬二  小学館

アマゾン商品紹介 現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ

現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。
「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の
社会更生の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は
法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。
立場の弱い人間が抱える問題に、
主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。
保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは
何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を
掘り下げる本格ヒューマンドラマです。
是非ご一読ください。

【編集担当からのおすすめ情報】
保護司の目から社会更生を考えるという衝撃作です。
地味な取材をたくさん重ねて、製作しています。
是非手にとってご一読ください。
宜しくお願い致します。

レビュー

どんな話ですか? 主人公の阿川佳代は、コンビニのアルバイトと新聞配達をしながら保護司という職業に就いている。罪を犯してしまった非行少年が社会で更生するため力を貸すのが保護司の役目だが、再犯防止のため保護司として前科者とどう関わっていくのかがテーマになっている。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 保護司というあまり知られていない職業の日常がリアルに描かれています。主人公が前科者に一生懸命寄り添う姿にぐっときます。

ワンナイト・モーニング  奥山ケニチ 少年画報社

ワンナイト・モーニング  奥山ケニチ 少年画報社

アマゾン商品紹介 おにぎり、肉まん、ハニートースト…
ワンナイト過ごした女の子と一緒に食べる朝ごはんはシンプル、でも特別。
ちょっぴり切ないラブストーリーと共に美味しい朝ごはんを召し上がれ。
グルメラブストーリー短編集!
どんな話ですか? 一夜を共にした女の子と食べる朝ごはんは、どこか甘酸っぱく時にほろ苦い。
「朝ごはん」をテーマに男女の恋模様を描いた、一話完結のグルメラブストーリー。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 「朝ごはん」にフォーカスして描かれているこの漫画では、少し大人向けのほろ苦い恋から時間をかけて成就する恋など様々な男女の恋愛を覗き見ることができます。
作中で描かれている朝ごはんの絵が本当に美味しそうに描かれており、食欲をそそられるグルメ漫画となっています。
一話完結でさくっと読めるため、時間のない方にもおすすめの漫画です!

IS 六花チヨ 講談社

IS 六花チヨ 講談社

アマゾン商品紹介 確率として2000人に1人。男でも女でもない性「IS―インターセクシャル」。ISの問題を恋愛と感涙でつづります。声も出せずに震えている私達を知ってください。
どんな話ですか? インターセクシャルに生まれた主人公が、自分なりの幸せをつかもうと懸命に生きていく物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分の身の回りにもいるかもしれない存在に改めて気づきを得られ、改めてどう生きるかを考えさせられる物語だから。自分を見つめなおすきっかけにもなる。

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社

アマゾン商品紹介 昭和30年、灼熱の閃光が放たれた時から10年。ヒロシマを舞台に、一人の女性の小さな魂が大きく揺れる。最もか弱き者たちにとって、戦争とは何だったのか……、原爆とは何だったのか……。漫画アクション掲載時に大反響を呼んだ気鋭、こうの史代が描く渾身の問題作。
どんな話ですか? 広島を舞台に、原爆投下から現代までをひとつの家系をとおして描く物語。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 原爆のもたらした状況は命が続く限り消えることはないかもしれないという現状をつきつけられて苦しいけれど、伝える場は必要なので、広島・長崎の人だけでなく少しでも多くの人に読んでもらいたい。

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

輝夜姫 清水玲子 (著) 白泉社

アマゾン商品紹介 赤ん坊のときに竹林に埋められていたのを発見されたという謎の過去を持つ少女・晶は、突然2人組の少年に連れ去られ、妖しき天女伝説が残る南海の孤島・神淵島へと連れて来られるが…!? 壮大なスケールで贈る、愛と陰謀と復讐のSF巨編!
どんな話ですか? 今まで読んだ漫画の中でとても印象深いのは「LaLa」で連載されていた清水玲子先生の「輝夜姫」という作品です。ストーリーがかなり壮大で、ジャンルとしてはSFサスペンスになるのですが全27巻があっという間に読み終えてしまうほど、のめり込みました。物語は日本の「竹取物語」をベースにしており、5歳までの記憶がない主人公の女性(晶・アキラ)が大人になり自分の数奇な運命に翻弄されながら、過去の記憶と現在に起こっていることを紐解いていくストーリー展開になっています。彼女は自分の過去を掘り起こしていく中で、幼少期「神淵島」という孤島で、世界各国の財閥や権力者たちのドナーとして育てられた経緯があることを知り、同じような仲間が存在していること、「輝夜姫」の生贄として、捧げられるという謎の儀式をしていたこと、計画自体が米軍の指揮のもと行われていたことがわかり、不思議な力をもつ自分と対峙しながら、この不条理な状況を解明して、復讐をしていくストーリーになっています。もちろん前編で島での生活や仲間との出会い、別れを経験していくのですが、後半では復讐するために葛藤する晶の戦いぶりもとても見ものです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 女性向けの漫画雑誌の中で、これほどスケールの大きさで書かれていることがとても珍しいと思ったのと、絵がとても綺麗なので初めて読んだ時のトキメキがあったことがお勧めしたい1番の理由です。趣味でよく海外ドラマを見るのですが、この作品もストーリーの展開自体は、いくつもの伏線が張られていて、仲間の裏切りや恋愛要素もしっかり入っているのでかなり精巧に練られていて、海外ドラマに引けを取らないほどの作品であると感じます。さらにドナーや世界経済を牛耳っている財界や著名人の替え玉として存在するという設定自体も、現実では都市伝説のような形で言われていることでもあったりするので、フィクションですが、想像の中で現実的にはあり得るのではないかと思ってしまうような錯覚が起きてしまう魅力があると感じています。なかなか日本における漫画の世界観でここまで、表現できているのは面白いし、珍しいと思うので是非もっと知ってもらいたい作品の1つです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 元々、少し大人向けの漫画雑誌ではあったので、若干難しい要素はあるのですが、30代、40代と年齢を重ねた方には是非とも読んで欲しい作品ではあります。画力がとても高いので表現力も美しいですし、ストーリーの展開自体もシリアス〜ちょっとセンチメンタルな大人の恋愛要素も含ませてくるので、女性としては憧れの気持ちで見ることもできるし、ストーリーは練られているし、楽しみが倍増して読んでもらえる作品だと思います。また登場人物は皆、何らかの特殊技能や役目があって生まれてきているバックボーンがあるので、それぞれの人物に感情移入してしまい、どの人物の話がメインになっても非常に読み応えがあります。絵が綺麗なので、男性向けよりは女性全般的にオススメの作品ではあります。
読んだことによるエピソード 今まで大人向けの漫画雑誌のものはあまり読んだことがなかったのですが、この漫画をきっかけに漫画≠子供向けという概念はなくなり、日本にはこうやって中身の濃い、ストーリー性の高い漫画がいくつも眠っていることを知るきっかけとなりました。今は動画配信サービスなどで色々な作品を見ることができるので、予算のあるこういったメディアから実写化の作品が出ても十分にインパクトを残せるなと感じています。男性・女性問わず、良作が世代や時間を超えてたくさん多くの人に見られたり、改めて注目を浴びてくれることに期待していきたいです。

マンガで分かる心療内科 ゆうきゆう (著) 少年画報社

マンガで分かる心療内科 ゆうきゆう (著) 少年画報社

アマゾン商品紹介 うつ ED 認知症 幻聴 小児性愛…
心療内科の病気のすべてを笑いながら学べる!
メンタルクリニック院長がお届けする
笑えて学べる異色の心療内科マンガ!!
どんな話ですか? 「ゆうメンタルクリニック」の公式サイトに掲載されているマンガでヤングキングに連載されています。原作は心療内科医のゆうきゆう氏で、心療内科の領域での病気や悩みについて、どなたでもわかりやすく面白く解説されています。毎回、1話ずつ読み切りのテーマをあげ、キャラクター達に降りかかるトラブルやエピソードに絡めながら、心療内科についてかみ砕いて説明してくれます。テーマは「うつ」「ED」「認知症」「小児性愛」など、現代人が興味を持ちやすく、人知れず「自分は異常ではないか」と悩みがちなものが多いです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? まったく堅苦しさ、難解さがなく、心療内科に関する専門用語が理解できるからです。キャラクター設定も魅力的です。健康医療ジャンルなのにほとんどがギャグなのですが、後書きを読むと「うつや心が弱っている時は笑えるほうが受け入れやすい」という計算のもとに面白おかしく表現されていることが分かり、作風にたいへん納得できました。心療内科の医師が作成しているので、内容も信頼性と説得力もあり「心療内科」がどのような診療科なのかが理解しやすいです。特にメンタルヘルスに興味がない方でも楽しめるし、勉強にもなると思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 基本的には一人でも多くの方におススメしたいです。気持ちが楽になると思うので、メンタルヘルスのことで少しでも不安のある方には是非オススメします。また、複雑な現代社会を柔軟に生き抜くためのヒントがたくさん詰まっていると感じたので、特にメンタルヘルスに関心のない方、元気な方にも一読してもらいたいです。また、医療関係はもちろん、心理学やコミュニケーションの勉強をしたい方にも参考になると思います。
読んだことによるエピソード 周りの人に対する接し方に気を遣うようになりました。

沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

沈黙の艦隊 かわぐちかいじ (著) 講談社

アマゾン商品紹介 日米は、世界でも類をみない高性能な原子力潜水艦「シーバット」を、極秘裡に造り上げる。日本によって資金、技術提供をされた日本初の原潜であったが、米第7艦隊所属という、数奇の宿命を背負った落とし子でもあった。艦長には、海自一の操艦と慎重さを誇る海江田四郎が任命された。が、海江田は突如、試験航海中に指揮下を離れ、深海へと潜行する。米軍は「シーバット」を敵と見なし、撃沈のため第3、第7艦隊を南太平洋に集結。しかし、大胆にもシーバットは艦隊中最大の空母「カールビンソン」の目前に堂々と浮上。独立国家「やまと」を全世界に向けて宣言したのだった。
どんな話ですか? 舞台は米ソ冷戦の時代。日米共同で作りあげた原子力潜水艦「シーバット」。その艦長・海江田四郎とその部下たちは予定されていた航路を無視して、自らを独立国家「やまと」と宣言します。この行動によって窮地に立たされた日本。そんな日本を尻目に「やまと」はピンガー(探査音)を魚雷に見立ててアメリカ海軍と交戦を始めてしまいます。専守防衛を謳う「やまと」。アメリカ軍の報復攻撃によって沈んでしまうのか。そして艦長・海江田は国際社会に海からの核戦争抑止力、各国の原潜で構成される「沈黙の艦隊」を提議するのでした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画では国際政治的な思想が数多く展開されます。例えば国という区別を超えた「世界市民」という概念などです。これらは一見難解な話題に見えますが、作中では非常にわかりやすく説明がされています。普段は国際社会に興味が行き届かないような人でも、熱い登場人物たちの持つ思想を感じて、新しい分野に興味が湧くと思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? 軍事に興味がある人 潜水艦に興味がある人 圧倒的カリスマ性のあるキャラクターが見たい人
読んだことによるエピソード この漫画のテーマは、今個人個人がとらわれている何かからの「独立」です。物語の最後に主人公が投げかける「独立せよ」の言葉に登場人物たちはそれぞれ異なったイメージを浮かべます。自分も社会的地位や家族という枠にとらわれているように感じ、少しでも独立できるように努力しようと思えました。

おやすみプンプン 浅野いにお (著) 小学館

おやすみプンプン 浅野いにお (著) 小学館

アマゾン商品紹介 ある日のこと、プンプンはクラスにやってきた転校生・田中愛子に一目惚れ。彼女から「もうすぐ地球は人の住めない星になる」「別の星に移住しないと人類はメツボーしてしまう」という話を聞いたプンプンは、今日出された「将来の夢」の作文に、「宇宙を研究する人になりたい」と書こうと思い立つ。だが翌朝、プンプンが起きると家の中が大変なことに…?
どんな話ですか? 主人公は小学生のプンプン。プンプン含め彼の親族はみんな鳥のような姿で描かれています。そんなプンプンは転校してきた少女・愛子ちゃんに一目惚れしてしまいます。ある日プンプンは突発的に愛子ちゃんに告白してしまいました。その答えは愛子ちゃんによるキスでした。しかし、愛子ちゃんは母親の宗教の影響でクラスで孤立していきます。プンプンはそんな愛子ちゃんの家庭状況を聞いて、夏休みに愛子ちゃんの親戚のいる鹿児島へ二人で行く約束をしました。ところが約束の当日に入院中の母が転落して怪我をしたという一報を受け、愛子ちゃんとの約束を破って病院へ向かいます。そして疎遠になって時間が経ち、中学生になったプンプンの前に愛子ちゃんが現れ、あの日鹿児島へ行く約束をしたという絆をもとに、再び二人の人生は絡み合っていきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 鬱漫画としてよく紹介されるこの漫画ですが、描いている舞台は特別な世界というわけではなく、むしろ現代社会そのままをステージに、普通の人間が色々な困難にあって揉まれていくという構図になっています。ある意味では、今自分たちが生きる社会を俯瞰して見れるという点で勉強になると思います。
どんな人に読んでもらいたいですか? スタンダードになってきた「勧善懲悪」「ハッピーエンド」の構図に飽き、ポジティブネガティブ関係なく刺激的な展開を求めている人 現代社会を強く生きるキャラクターを見たい人
読んだことによるエピソード 主人公プンプンは人間の欲に弱いところを強調したようなキャラクターです。自分にもそういう一面が備わっていることを自覚して生きていくべきだと思いました。