MIND ASSASSIN かずはじめ (著) 集英社

MIND ASSASSIN かずはじめ (著) 集英社

アマゾン商品紹介 第二次世界対戦中、ナチスの開発した超能力「頭部に触れるだけで精神と記憶を破壊する力」を持つ者がいた。その力を受け継ぐ奥森かずいは医院を営み、精神・記憶に悩む人の相談にのっていたが!
どんな話ですか? 奥森かずいというドイツ人クオーターの男性が主人公です。普段は奥森医院を経営する温厚な開業医ですが、実は彼は第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって生み出された特殊能力を受け継いだ「マインドアサシン」なのです。マインドアサシンとは、対象となる者の頭部に触れるだけでその記憶と精神を破壊することができる超能力者のことを指します。外傷を与えずに人間を死に至らしめることが可能なため、暗殺者として恐れられてきました。かずいはその力を人の役に立つために使うと決めており、苦しい記憶を抱えながら生きる人々と出会い、自身も傷つきながらも救おうとします。基本的にはオムニバス形式ですが、物語中盤からはマインドアサシンの能力を悪用しようとする存在と対峙していきます。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 非現実的な設定でありながら、登場人物が抱える困難や苦しみは私たちのすぐそばに横たわっており、現実とリンクして考えさせられる作品だからです。虐待・性的暴行・殺人など、目を覆いたくなるような話がテーマとなりますが、被害者たちは皆心が美しく、愛するもの、大切なものを思い精一杯生きている姿に心打たれます。身近な誰かも、見えないところで苦しんでいるかもしれない、と考えずにはいられません。作画はシンプルでありながらどこか透明感があり、登場人物の心情を際立たせています。
どんな人に読んでもらいたいですか? 心に訴えかけてくる漫画が読みたい、理由はないがなんとなく毎日が虚しい、と思われている方におすすめです。この漫画を読むと心が静かに熱くなります。基本的に全編通して哀しく切ない展開が続くのですが、その中にある純粋な愛情や友情がとても美しく、そばにいる人たち・毎日の生活を大切にしたいという気持ちにしてくれます。
読んだことによるエピソード 特にございません。

君が僕らを悪魔と呼んだ頃 さの隆 (著) 講談社

君が僕らを悪魔と呼んだ頃 さの隆 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。傷つけ、犯し、奪い尽くした……。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス!

かつて、僕は悪魔だった。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ?

どんな話ですか? かつてその少年は悪魔と呼ばれ、周りの人々から恐れられていた。彼は学生ながら、たくさんの同級生へいじめの限度を超えた嫌がらせを遊び感覚でしていた。ある日突然、彼は失踪し、半年後に保護された。彼は悪魔と呼ばれた頃の記憶を全て失っていたのである。普通の人間として平凡な暮らしをする彼の前に過去の罪による問題が立ちはだかっていく。彼はまさか自分がそんなことをしていたとは当初信じられないが、その後、さまざまな証拠、証言から、自身の犯した過ちに気づいていく。彼はどのようにして罪を償うのか、果たして平凡な生活は取り戻せるのか。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画をお勧めしたい理由は2つあります。1つ目は罪の償い方に対する考え方が非常に興味深いからです。
主人公は自身の犯した罪に対して、誠実に取り組み、許しを願います。しかしたとえ被害者に許してもらえたからといって、それでいいのか、主人公はもがき苦しみます。。罪に対してどう取り組むのか、この漫画には非常に影響されます。
2つ目は見る人によりその人見え方は違う点がリアルな生活と一致すると思ったからです。
主人公のことを優しい人間だと信じる人、主人公を悪魔だと信じる人、主人公を普通の人間だと信じる人、さまざまな証言が出てきます。これは私たちにも当てはまることです。幼馴染が見るあなた、同僚が見るあなた、先輩が見るあなた、きっと違うと思います。人間の多面性を的確に表してくれた漫画です。
どんな人に読んでもらいたいですか? サスペンス系の漫画が好きな方は必ず好きだと思います。

また、奥深いヒューマンドラマを表現した漫画なので、エモーショナルな方は是非読んで欲しいです。

バイオレンスな表現などが時折出てくるので、苦手な方は控えてください。

読んだことによるエピソード 表面だけで他人を判断しようとじゃ思わなくなりました。

ただ離婚してないだけ 本田優貴 (著) 白泉社

ただ離婚してないだけ 本田優貴 (著) 白泉社

出典:ただ離婚してないだけ

 

アマゾン商品紹介 正隆と雪映は結婚7年目の夫婦。だが関係は冷めていた。正隆は不倫をしていた。そしてそのセフレ(17歳)を妊娠・中絶させてしまう。不倫と妊娠・中絶の果てには何が。どうして結婚したのかな、と苦しくなる一般人サスペンス第1巻!
どんな話ですか? 関係が冷え切っている夫婦が、あることをきっかけに犯罪を犯します。そこから夫婦だけの秘密が生まれ、それを隠し通すことを決める過程で起こる後悔や葛藤を描いた話です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分にも起こり得るのではないか、という絶妙な設定のため、ストーリーにのめり込んでしまいます。自分に都合が悪いことを隠そうとしたことから始まる悪夢に対して、主人公達がどう向き合うか、対応するのかが、気になってしまい一気に読み進めてしまいます。
どんな人に読んでもらいたいですか? 刺激が欲しい人に読んでもらいたいです。ちょっとしたきっかけで犯罪に手を染めてしまう、というリアルなストーリーに「もしかしたら自分もこんな状況に陥る可能性があるのでは?」と思わされます。このリアリティが、他の漫画にはないスリル・恐怖を味合わせてくれます。また、不倫・悪事はするべきではないと思わされる漫画です。
読んだことによるエピソード 特になし

 

ヘルハウンド 保険調査員怪譚 大沢俊太郎(著) 安藤慈朗(著) 日本文芸社

ヘルハウンド 保険調査員怪譚 大沢俊太郎著 安藤慈朗著 日本文芸社

 

アマゾン商品紹介 『保険金詐欺天国』
そう揶揄されるほど、保険金の不正請求がはびこる日本―。
金に目が眩んだ魔物たちが企てた保険犯罪<モラルリスク>。
その調査を請け負い、闇に隠された真相を暴くのが保険調査員である!!
「さあ、猟りの時間よ―」
AAA級だけの難事件を扱うヘルハウンド・エージェンシーの調査員・紅林あかね。
一見、何の変哲もない事故…。しかし彼女の信念の牙は、真実に食らいつく―ッ!!
そして、事件の裏に潜む、魔物たちを操り犯罪を楽しむ傍観者の存在とは…?
衝撃の保険サスペンス、開幕!!
どんな話ですか? 誰もが一度は「保険金詐欺」や「保険金殺人」という言葉を聞いたことがあると思いますが、そのような保険菌を騙し取ろうとする輩に対して綿密な調査を行い、きちんと支払うべきか“嗅ぎ分ける調査員が主人公の物語です。タイトルの「ヘルハウンド」とは「狩猟犬」という意味で、文字通りそのような犬の如く、普通の調査員では騙されてしまってもおかしくない事案やどんな大掛かりな嘘でも見抜いてしまう、女性調査員の紅林あかねの活躍を存分に楽しめる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? よくこんなことを思い付くものだと思ってしまう大掛かりな保険金詐欺でも、紅林あかねにかかればバレてしまうといった読んでいてカタルシス(爽快さ)を感じることができる点が一番オススメの理由です。悪に対して堂々と正面から切り込む話なので、その手の最後には必ず悪は滅びるという前提の話が好きな人にとても向いていると思います。また、相手も必死に無理を通そうと抵抗してくる為、大ピンチになることもあり、それと戦う姿が見物です。暴力団が絡む事案での戦いは特に見どころが多く、スリルも満点です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 物語の途中で嫌な人間や組織がたくさん出てくるものの、最後にはスカッとできる話の為、いわゆる“勧善懲悪”ものが好きな人にオススメしたいです。時には命の危険を犯してまで詐欺などを追及する姿は、読んでいて応援したくなると思います。
読んだことによるエピソード あくまで漫画の中の話ながら、こんな巧みな保険金詐欺の方法があるのかと思ってしまうエピソードが多くあるので、変な意味で感心してしまいました。

僕だけがいない街 三部 けい KADOKAWA

僕だけがいない街 三部 けい KADOKAWA

 

アマゾン紹介 毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは…時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも…。
どんな話ですか? 時間逆行サスペンス、時間が戻る“再上映(リバイバル)” に悩まされる主人公の過去とある事件を描く漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? サスペンス系漫画のなかでも、次の展開が待ち遠しく、希望と絶望が入り乱れてドキドキします。登場人物のそれぞれの描写が魅力的。主人公の成長も感じながら、久しぶりに一気見した漫画です。
どんな人に読んでもらいたいですか? サスペンス系漫画が好きな人。時間逆行・タイムリープをする漫画が好きな人。20代後半~30大前半の主人公と同世代の人は、小学校の頃のなつかしさなども感じると思います。
読んだことによるエピソード 特になし

 

 

Gunslinger Girl 相田 裕 (著) KADOKAWA

Gunslinger Girl 相田 裕 (著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 イタリアを舞台に、「身体を改造した少女の殺し屋」を運用する対テロ機関「社会福祉公社」と、犯罪やテロによってイタリアを恐怖に陥れるテロリスト集団「五共和国派」との戦いを軸にしたガンアクション漫画(wikipediaより)

レビュー①

どんな話ですか? 病気、トラウマ、事故、障害。様々な理由から身体に不自由を抱えていた少女達は、機械の体と引き換えにつかの間の自由を得ました。政府のための汚れた仕事を請け負い、投薬により寿命を削られながらも彼女たちは懸命に生き続けます。・・・誰のために? 何のために?
遠くない将来に待ち構える死を見据えながら各々の希望を探す少女達と、彼女たちを支える大人の苦悩と戦いの物語です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? レビューを書いているだけで涙腺が緩んでくる漫画はこの作品ぐらいです。哀しく辛い境遇から、洗脳と短い寿命という条件と引き換えに自由な体を手に入れた少女達。しかし誰一人後ろ向きになる事はなく、各々の幸せを求めて毎日を懸命に生き続けます。
そんな世界に少女達を引き込んだ自責と葛藤に苦しむ大人達。全編において苦悩、後悔、自省が満ちた漫画ですが、それゆえに最終話が輝く作品です。感動的な漫画を読みたい方は是非読んでみてください。

レビュー②

どんな話ですか? 架空のイタリアが舞台の漫画で、国内に地域間対立や思想対立を抱えそれを解決すべく

イタリア政府が社会福祉公社を設立。

その実態は対テロ機関として運用しており、

身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、

反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる組織。

危険すら顧みられることなく銃を手に戦う少女たちは、改造前の記憶を洗脳により

消失しているが日々の激しい戦闘のなか、

改造前の記憶を断片的に取り戻すこともあり、苦しみ戸惑い悲しみながらも

任務を遂行していく。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 現代のイタリアが抱える社会問題を取り混ぜ

フィクションでありながらも深く扱い非常にリアルな世界観です。

人工の肉体 義体を与えられた少女たちはそのほとんどが暴行事件や殺人事件など凄惨な事件の被害者であり

読んでいると涙が溢れてくる過去をもっています。

義体に改造された際に洗脳によりその記憶を消されていますが、

万能なものではなく日々の激しい戦闘の中思い出すことも度々。

義体としての新しい生活 記憶を持ちながら断片的に思い出す過去の記憶

少女たちの悲しみ 新しい生活での歩みの記録 戸惑い苦しむこともあれど

生死の境を乗り越え少女らしく恋をし、新しい体で楽しむことも少なからずある

そんな少女たち一人一人の物語を見るたび 心を打ちます。

レビュー③

どんな話ですか? 現代のイタリアを舞台に、サイボーグ化された少女たちが反政府組織などの殺しを行うガンアクション漫画。サイボーグ化された少女たちは主に身体障害などを抱えていた少女たちであり、サイボーグ化以降はそれ以前の記憶を失わされ、また洗脳じみた行為により「担当官」よばれる政府組織の人間を盲信している。物語が進むと、「五共和国派」と呼ばれるテロリスト集団と戦うことになる。また、現代のイタリアが抱える社会問題などを織り交ぜながら進行するので、ストーリーに奥深さを出している。
なぜその漫画をオススメしたいですか? この漫画が連載された「電撃大王」という雑誌は、いわゆる萌え系の雑誌で、また初期の連載の頃こそ美少女たちが戦うというテンプレじみたストーリーだったが、連載が進むに連れストーリーに奥深さが現れるようになった。サイボーグ化された彼女たちは、単なる「戦闘美少女」ではなく、サイボーグ化以前の過去のことなど、色々な感情を抱えながら任務にあたっているその人間模様が興味深い。また、現代のイタリアの社会問題などが絡んでくるので、それがこの漫画のストーリーを奥深いものにしている。

羣青 中村珍 (著) 小学館

羣青 中村珍 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 殺した女。殺させた女。“共犯者”となった二人の女が、逃避行の中で遭遇する出会いと別れ。愛と憎しみ。喜びと悲しみ。無垢と汚辱。生と死。―2010年、すべての人間ドラマはこのひとつの物語に結晶する。
どんな話ですか? 夫から激しいDVを受け続けた人妻は、獣医となった高校時代の級友に再会し、レズビアンの彼女と寝る代わりに夫殺しを依頼する。級友は現在恋人と同棲していたが、人妻への未練がぶり返して依頼を引き受ける。
共謀しDV夫を葬ったものの、殺害現場に証拠を残していたのが発覚し、追い詰められた挙句逃避行にでた二人。
殺した女と殺しを頼んだ女、究極の共依存のはてに待ち受ける過酷な運命とは。
魂の慟哭が響くシリアスなヒューマンドラマ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 幼い頃から父親に暴力を受け続け、成人後もDVクズ夫と結婚してしまった女。そんな女に不毛な片想いをする女。男に依存して身の破滅を招いた人妻と、人妻に依存してせっかく順調にいっていた幸せを壊してしまったレズビアンの逃避行がやるせないです。ですがただ重苦しいだけでなく、二人が出会い別れる人々のドラマが複雑に交錯する事でかすかな救済と希望の光が仄見えます。二人はいずれも不器用な生き方しかできず、相手を道連れにしてしまった負い目を抱いていました。友情とも愛情とも言い難い、殺人を犯す事で運命共同体にならざるえなかった関係性には終始閉塞感が漂っています。レズビアンに捨てられたと思い込んだ恋人が辿る末路など、ショッキングな展開が多くて心にずしんときました。絵柄はリアルタッチで、痣や傷の表現が生々しく痛みすら覚えます。クライマックス、二人がみっともない本音をさらけだして絶叫する場面では激しく感情を揺さぶられました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 大人の女同士の愛憎劇が読みたい人
心にずしんとくる話が読みたい人
逃避行にでたい人
不毛な片想いをしている人
読んだことによるエピソード 特になし

残響 高橋ツトム (著) 小学館

残響 高橋ツトム (著) 小学館

 

 

アマゾン商品紹介 とある工場町で、漫然と日々を過ごす智(さとる)。彼が暮らす安アパートの隣室には、元ヤクザの老人、瀬川が住んでいた。ある日、瀬川は智に「500万渡すから、自分を殺してくれ」という依頼を受ける。躊躇する智だったが、瀬川から、智の中に巣喰う狂気を見抜かれ、彼自身の心にも変化があらわれはじめ…!?人間の心の闇と、生き方を問う、超実力派作家、高橋ツトムが挑む新境地、青春逃走物語!!
どんな話ですか? とある貧しい工場街の安アパートで孤独に暮らす少年・智は、臨終間際の隣室の老人に拳銃を託される。
老人の伝言を受けた智は彼の元仲間のヤクザに会いに行くのだが、そこで待ち受けていたのは暴力と陰謀渦巻く裏社会の洗礼だった。
ヤクザの情婦にされていた美少年・大悟、大悟の姉の忘れ形見でまだ幼い魅也の3人で逃避行をくりひろげる中で、天涯孤独の智は疑似家族の安らぎを見出していくのだが……。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 生きる目的を持たず、人生に何ら意味を見出さずにいた無気力な智が、守るべき対象を得てしたたかに変化していく姿に感動しました。
ヤクザの愛人にされていた女装少年・大悟とその甥・魅也。二人との出会いが頑なな智の心を溶かしていく過程が素晴らしいです。
ヤクザや犯罪者など暴力を生業とする裏社会の人々が多く登場し、智も否応なく彼らの陰謀に巻き込まれていくのですが、殺人や暴力含むハードな描写もピリピリした緊張感で読ませてくれます。
演出に派手さはないですが、粗削りな線が逆に切迫したピード感を出していて、人物の表情に壮絶な生き様が表れています。
弱者を食いものにする人間の醜悪で卑劣な面を容赦なく暴き立てる一方、血の繋がらない他者の間に芽生えた無償の愛も描き、善悪の彼岸を考えさせられます。
智・大悟・魅也、逃避行をくり広げる三人の境遇が極限に追い込まれていくほどに、疑似家族めいた微笑ましいやりとりがじんわり沁みます。
何も持たず人を愛し愛されることすら知らなかった孤独な少年が、かけがえのないものを手に入れ、それを守る為に疾走する。
刹那的で破滅的な智の一生が心に焼き付く、ハードボイルド漫画の隠れた傑作です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 骨太なハードボイルドが読みたい人
裏社会に興味がある人
疑似家族に弱い人
少年の女装に萌える人
読んだことによるエピソード とくになし。