殺し屋1 山本英夫 電書バト

殺し屋1 山本英夫 電書バト
アマゾン商品紹介 元いじめられっ子の殺し屋・イチ VS ドMヤクザ・垣原。壮絶な殺し合いが幕を開ける!!気弱な青年イチは、心の内に強烈なドS性を秘めている。一方、命を狙われる事に悦びを覚えるドMヤクザ・垣原。宿命の二人が出会った時、新宿の街が血に染まる!!

「ホムンクルス」「新のぞき屋」の山本英夫が贈る伝説的バイオレンス・エンターテイメント第1巻!!

 レビュー
どんな話ですか? 新宿歌舞伎町を舞台とした、クライムサスペンス漫画になります。主人公のイチは、殺し屋として、とあるグループに雇われています。もちろん役割は、殺人。武器は、靴に仕込んだ刃物(アイススケート靴のような形状)で、超人的な脚力と、瞬発力でもって、ターゲットをあっという間に仕留めます。物語は、主人公イチと、彼を雇っているグループと、暴力団との抗争とを中心に進んでいくことになります。物語の中では、イチの内面の闇みたいなものも詳細に描かれていて、非常に読みごたえがあります。
なぜその漫画をオススメしたいですか? はっきり言って、かなりグロいです。グロさにもいろんなタイプのものがありますが、本作品は、非常に生々しいグロさになります。こういう話、普通にあってもおかしくないというか・・。ほかのホラー漫画とか、ダークファンタジー系の漫画って、グロいのもあるけど、はっきりとフィクションとわかるものばかりですよね。かなり割り切って読み進めることができますが、殺し屋イチは、尾を引く不気味さと、グロさと、残虐さが入り混じっています。

ブラック・エンジェルズ 平松 伸二 (著) グループ・ゼロ

ブラック・エンジェルズ 平松 伸二 (著) グループ・ゼロ

アマゾン商品紹介 全国を巡りながら自転車のスポークを武器に、現代社会に巣くう悪人を闇に葬っていく。自ら『黒い天使』と名乗る仕置人、それが雪藤洋士である。本気で更生しようとしている前科者の精二に執ように嫌がらせを続け、妹を強姦してまで挑発したあげくに射殺した外道刑事をトイレで刺殺した。そして辻斬りを楽しんでいた名家の息子。風呂屋の子供を誘拐したチンピラ。籠城し、殺人を繰り返す銀行強盗などをひそかに葬っていく。ヤクザのために覚醒剤中毒にされ、金を得るために通り魔を繰り返していた優子も愛するが故に自ら手を掛けるのだった…。

レビュー

どんな話ですか? アルバイトをしながら日本を自転車で旅する青年・雪藤洋二には別の顔があった。それは法で裁くことが出来ない悪を自転車のスポークで暗殺する、弱きを助け強きを挫く闇のヒーロー“黒い天使”だった。
無差別に人を殺す通り魔、権力を盾に悪事をはたらいたり、何の罪もない人々を痛めつける外道たち…。
世の中の正義では裁くことのできない悪を闇に紛れて裁いていく。
ストーリー中盤以降は竜牙会という暗殺者要請組織との死闘に展開していき、壮絶なバトルを含んだハラハラドキドキの展開となる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? リアルで芸術的な絵。
本当に悪人と思えるやつをやっつけてくれる爽快感がある。
また中盤以降の竜牙会との死闘においてはバトルシーンが超迫力。
竜牙会を抜けて雪藤と行動を共にする仲間達のキャラも皆カッコイイ。

透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~ 沖田×華 講談社

透明なゆりかご~産婦人科医院看護師見習い日記~ 沖田×華 講談社

アマゾン商品紹介 看護学科の高校3年生の×華は母親のすすめで産婦人科院の見習い看護師として働くことになる。中絶の現場やその後処置を体験して一時は辞めそうになるが、出産の現場に立ち会い生まれる命の力強さに感動し、仕事を続けていく決意をする。「多くの人に教えたい、読んでほしい」回を追うごとに読者からの反響が大きくなっていった感動作、いよいよコミックスで登場!

レビュー

どんな話ですか? 作者の沖田さんがお母さんにすすめられ、高校時代に勤めていた産婦人科の看護師の経験を元に描かれた漫画です。妊娠、出産をテーマにした漫画ですが、DVや中絶や性虐待などについても1話ずつ分けて詳しく描かれており、産婦人科の光と影の部分が上手く描かれた作品です。バイト中に中絶胎児を小さなケースに入れて、業者に引き渡す仕事をされていましたが、引き渡す前に歌を歌ってあげたり外を見せてあげたり、元気に産まれる事のできなかった命に対しても丁寧に向き合う姿が印象的でした。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 自分自身妊娠、出産を経験するまでは、妊娠、出産は幸せな事で漠然と皆元気に産まれてくるというイメージを持っていました。その裏で望まない妊娠があったり、妊娠中に母体または胎児に異常があったり、産まれてからも元気に成長ができなかったりとさまざまなケースがある事を知りました。この漫画を通して始めて知った知識もたくさんあるので、みなさんにも知って欲しいと思いました。過酷な内容も多いですが、絵のタッチや表現から癒され感動する作品です。

闇金ウシジマくん 真鍋昌平 (著) 小学館

闇金ウシジマくん 真鍋昌平 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。

レビュー

どんな話ですか? 貸金融業者『カウカウファイナンス』の経営者である丑嶋馨を中心に、お金を借りに来るお客およびその関係者の様々な人間模様と社会の闇を描いたストーリー。金利は10日5割(トゴ)という暴利であり、当然ながら闇金融である。第一巻では、毎朝9時に丑嶋の元を訪れるパチンコ依存症の主婦たちからストーリが始まり、回が進むにつれて、カウカウファイナンスの従業員の日常や訪れる客およびその関係者の様々な人物の視点で物語が語られる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 非常に暴力的であり、社会の闇を描いた作品であり、私の様に女性が読む漫画ではないが、今までごく普通のOLだった女性が、ちょっとしたはずみで借金まみれになってソープに沈んでいくケースや、ほんの少し欲を出しただけなのに命に関わるような結末が待っている事態に陥るなど、自身もいつでもあっち側に転落する可能性があって、身につまされる漫画である。どうしてそうなってしまったのか、どこで間違ったのか、自身ならどうしたか、深く考えさせられる。

愛と呪い ふみふみこ 新潮社

愛と呪い ふみふみこ 新潮社

アマゾン商品紹介 物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。

 

どんな話ですか? 物心付いた頃から父親に性的虐待、母親には肉体的虐待を受け続けてきた中学生・愛子。新興宗教を信仰する一家の長女として生まれた彼女は、父親の虐待がもたらした認識の歪みのせいで学校でも孤立を余儀なくされる。やがて愛子は援助交際に走り、自分を汚す事で救いを求めるのだが、大人になった彼女を待っていたのはさらに過酷な魂の地獄だった。阪神大震災やオウム真理教、酒鬼薔薇事件が彩った平成を舞台に、出口のない思春期に心を殺されていく1人の少女の姿を生々しく描いた衝撃の自伝漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 作者の自伝的漫画ということもあって描写が非常にリアルで生々しいです。
阪神大震災やオウム真理教、酒鬼薔薇事件など、当時世間を騒がした時事問題や事件が背景に描かれているので、愛子と同じ平成前半に思春期を過ごした読者は痛みすら感じます。
また虐待・援助交際・ひきこもりなどの問題も扱っており、愛子と同じ体験を経た読者は、トラウマの核を容赦なく抉られるような共感を余儀なくされます。
1巻では漫画的なデフォルメタッチだったのが、愛子が成人する3巻においてはリアルめの描写となり、それが主人公の内面の変化に対応している見事さに唸らされます。
虐待の当事者である両親を一面的な悪者として断罪せず、父親の行為を傍観せざるえなかった母親の苦悩と贖罪にも切り込んでおり、単なる毒親ものにとどまならない、母娘関係の深みにも言及しています。
過ぎ去りし90年代へのレクイエムとして、愛子と同じ平坦な戦場を生き抜いた読者は無視できない作品です。

ヴィンランド・サガ 幸村誠 講談社

ヴィンランド・サガ 幸村誠 講談社
アマゾン商品紹介 11世紀、北欧の地は、蛮族と恐れられた
ヴァイキングにより戦火にまみれていた。
その中に、父親を殺され、復讐のため戦場
を駆け抜けた少年・トルフィンがいた。
彼は仇敵・アシェラッドを殺すために生き、
生きるために戦った。だが、イングランド
王位をめぐる争いの中でアシェラッドは
不慮の死を遂げる。唯一の希望を失い、
奴隷に身をやつしたトルフィンはそれでも
なお安息と豊穣の地、ヴィンランドを思い描く。
心休まる日はいつ訪れるのか。
”本当の戦士”の物語が紡がれていく。
レビュー
どんな話ですか? 11世紀ごろに北ヨーロッパで一大勢力を誇った、ヴァイキングの生き様を描いている、重厚な作品。モデルとなる人物はいるものの、内容は完全フィクションです。主人公のトルフィン(父親を殺した相手の兵団に入りながら、決闘で父の仇を取ろうとするが…)の壮絶な半生もさることながら、脇を固める戦士たちもバックボーン含め非常に手厚く書かれており、作者の緻密な画風と相まって、漫画ではなく伝記を読んでいる気分にさせてくれる。
登場人物の「勇敢に戦い死んだ戦士はヴァルハラ(神の宮殿)に導かれる」という信仰を持つヴァイキングなので、戦闘・戦争シーンは非常に多めで、一部欠損シーンなども描かれるので、そういうのが苦手な人は要注意です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 月刊誌ならではの、丁寧な作画による重厚なストーリーと「人の生き様」が丁寧に描かれているから。(実際には想像になってしまうだろうが)当時の人がどのように考えたのか、同じヴァイキングでも地方によりどんな特性を持っているか。登場人物の出自が与える影響など、とにかく人物へのフォーカスが徹底している。だからこそ、ヴァイキングたちが避けて通れない戦闘シーンにおいても、そこに至ってしまった無念さや闘いへの矜持などを知っているからこその感情移入ができて、「ただ戦っている」だけの漫画になっていない。

幸色のワンルーム はくり スクウェア・エニックス

幸色のワンルーム はくり スクウェア・エニックス

アマゾン商品紹介 薄幸な少女は誘拐されて“幸せ”を初めて知る。

その日、少女は誘拐された。
しかし、それは少女にとって一縷の希望にかけた生活の始まりだった。
少女は誘拐犯に結婚を誓い、誘拐犯は少女にたくさんの“幸せ”を捧ぐ。
被害者と誘拐犯の関係なのに―――どうしてこんなに温かいの?
pixiv&Twitterの超話題作が待望の書籍化!!!
半分以上が本書限定の描き下ろしエピソードを収録!!!

 

レビュー

どんな話ですか? 親から虐待され学校ではいじめられ、一人ぼっちだった少女が誘拐犯と生活を共にすることで人間味を取り戻していく物語。誘拐は犯罪のはずなのに、誘拐犯である「お兄さん」の方が世界の誰よりも少女「幸」に優しく、幸自身もお兄さんと一緒に行動することを望んでいるという、複雑なストーリーです。なぜお兄さんは幸を誘拐したのか、お兄さんの素顔はどうなっているのか、誘拐犯とその被害者という2人はその後どのような運命をたどるのか、最後まで目が離せない話題作です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? あらすじを読み、幸とお兄さんのシリアスな設定に一気に引き込まれました。読んでいると「正義とは何か」を問いかけられているように感じます。自分自身、正解が何なのか、自分ならどうするか、といった答えが出せていません。難しいなあと頭を悩ませてしまう問題からも目を背けずに向き合うきっかけになる作品だと思うので、1人でも多くの人に知ってほしいと思いました。複雑なストーリー設定とは裏腹に絵がとてもきれいで見やすいです。そのギャップにも引き込まれてしまう秘密があるかもしれません。

生者の行進 みつちよ丸 集英社

生者の行進 みつちよ丸 集英社
アマゾン商品紹介 絶対に『それ』と関わってはいけない。
死を乗り越える──。それは生者にのみ許される試練。少年は死へ導く恐ろしい霊に憑かれた幼馴染の女の子を救いたいと願うが!? 生死をかけた究極のホラーサスペンス!!
レビュー
どんな話ですか? 弟が死んでから霊が見えるようになった主人公の泪。霊は常に見えているので恐怖心を抱くこともありませんでしたが、その日バイト先に現れた女子高生に憑いていた霊は今までに見たことないくらい不気味で異臭までするほど気持ち悪い。翌日、その女子高生が殺害されたニュースを知る泪でしたが、今度はその霊が幼馴染のまどかに憑いていました。霊は何か言葉を発しているように聞こえ、耳を澄ますと何かの数字――それは死までのカウントダウンでした。幼馴染を救うため、警察官や霊媒師と手を組みながら見えない敵と戦っていくホラーサスペンスです。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 物語が展開するテンポ感がよく、スラスラ読めてしまいます。また、伏線やオチがしっかり描かれているので、こういったストーリーにありがちなもやっとした終わり方をしないのもポイントです。真犯人を知ったとき、思わず「お前だったのかー!」と言ってしまうこと間違いなしです。ヒロイン・まどかに憑いている霊がとにかく気持ち悪いので、そういったテイストの漫画が好きな方にはぴったりだと思います。

残酷な神が支配する 萩尾望都 小学館

残酷な神が支配する 萩尾望都 小学館
アマゾン商品紹介 友達に恵まれ、ボランティアと勉強に励む幸せな生活を送っていたジェルミの日常は、ある男との出会いで一変する。母・サンドラの婚約者で大金持ちの英国紳士・グレッグ。ジェルミの苦痛に満ちた地獄の日々が始まった
レビュー
どんな話ですか? 友達に恵まれ、ボランティアと勉強に励む幸せな生活をボストンで送っていた少年・ジェルミ。シングルマザーの母親・サンドラが、英国紳士のグレッグと出会い再婚することに。2人の再婚を喜ぶジェルミだったが、グレッグから性虐待を受けてしまう。1度の過ちを盾にグレッグから脅迫されたジェルミは、その後も幾度となくグレッグから虐待され続けてしまう。母親への愛とグレッグへの憎しみのはざまで、心身が徐々に壊れていくジェルミは、ついにグレッグの殺人を計画してしまう。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 性虐待や親子関係のひずみを描いている作品なので、かなりずっしりと重い読後感ですが、人間心理の微妙な動きやサスペンスが好きな人には是非読んでほしい作品です。ジェルミとサンドラのいびつな親子関係、グレッグからの歪んだ愛情など、人間関係って健全なものだけではないことに気付かされます。

カジムヌガタイ-風が語る沖縄戦 比嘉慂 講談社

カジムヌガタイ-風が語る沖縄戦 比嘉慂 講談社
アマゾン商品紹介 外に敵、内にも敵──沖縄戦の真実を、重厚な人間ドラマとして描き出し、第7回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞。 娘たちを犯しにやってくる米兵3名を相手に、シマ(集落)の人々が一致団結して戦う表題作『カジムヌガタイ』ほか、読み切り作品6編を収録。
レビュー
どんな話ですか? 沖縄出身在住の作者が朴訥な絵柄描く、沖縄人目線での沖縄戦の物語が詰まった短編集。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 沖縄の自然や文化が好きな人は多いが、戦争まで踏み込んで興味を持つ人は少ない。ひめゆり学徒隊以外にも様々な悲劇があったことを知って欲しい。