罪の淵  T.B, ツルマメ (著)  Rush!

罪の淵  T.B, ツルマメ (著)  Rush!

アマゾン商品紹介 一回のセックスで300円。貯めた金額、20万円。「抜け出す…この地獄から…」――5歳で両親に捨てられ、児童養護施設で育った希望(のぞみ)。彼女は、夜ごと男たちに奉仕する悪夢のような日々を送っていた。二十歳のある夜、ついに施設を脱走した希望は、外の世界で出会った男・前澤と恋に落ちる。好きな人に抱かれる喜び、二人で未来を語り合う幸せ。…しかし、希望は知らなかった――それが、さらなる地獄の始まりだということを。

レビュー

どんな話ですか? 末永希望は5歳から二十歳になるまで児童施設の中で性的虐待を受けながら過ごした。一回のセックスで300円、この地獄から抜け出すためついに脱走を試みる。外の世界で出会った男に救いを求めるがまたあらたな地獄がはじまる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 希望を求めながらもより残酷な試練がまっているというストーリーが非日常でどんどん読み進めました。

死役所 あずみきし (著) 新潮社

死役所 あずみきし (著) 新潮社

 

アマゾン商品紹介 お客様は仏様です。此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。あるいは――。“助けたこと、後悔してるんです。…こんなことを考えてる、自分が嫌で…”命を棄ててまで、守りたいものはありますか? 魂抉る死者との対話、待望の第1巻。

レビュー

どんな話ですか? 人間が死後どうなるかを描いた作品です。

自殺、不慮の事故、天寿等様々な理由で人間は必ず死にます。

死んだ後はどうなるのか?天国や地獄というのは本当に存在するのか?残念ながらこの世の人間は誰もその答えを知りません。

そのような「人間の永遠のテーマ」を題材とした作品です。

ここでは、人間は死んだ後「死役所」という場所に集められ、自分が死んだ経緯を思い出しながら細かく書類に書いていき、その後成仏する為の誓約書にサインします。

それと同時に自分の人生を振り返って未練や後悔の念を感じる人も多く、来世ではどのように生きたいかを考えます。

普通はその後成仏の扉へ向かうのですが、その人間たちを後目に成仏することができないでいる死役所の職員のアナザーストーリーを描いたお話です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? この話はオムニバス形式で、「一人の死人=一つの物語」というように作られているので、飽きずにサクサクと読み進めることができます。
この話の中で、死役所を訪れた人間(死者)のほとんどは、事故や殺人等の不本意な死に方ですので成仏することができます。すなわち、天国へ行くことができるのです。
ですが、弱いものいじめをしたり、死刑囚であった場合は天国へ行くことができません。因みにいじめを働いた人間は地獄へ、死刑囚は冤罪であってもこの「死役所」で働き続けることになります。
どんな悪者も死んだ後は「無」になって成仏することができる。そんなことは大間違い!というストーリーが倫理的で良いなと思った点です。

 

代紋<エンブレム>TAKE2 木内一雅, 渡辺潤 (著) 講談社

代紋<エンブレム>TAKE2 木内一雅, 渡辺潤 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 うだつのあがらぬチンピラ阿久津丈二(あくつ・じょうじ)は、組の抗争であえなく死んでしまうが、神のいたずらか10年前の世界に生き返ってしまった。今までのミジメな自分にさようなら、これからは金の代紋(エンブレム)めざしてヤクザの道をひた走るんだ──決意に燃える2代目海江田(かいえだ)組組員・阿久津丈二の新たなる人生が今、幕を開ける!

レビュー

どんな話ですか? アウトロー、いわゆる「やくざ」の物語です。主人公はやくざの下っ端の、うだつの上がらない「チンピラ」なのですが、ある日、他の暴力団に殴り込みに行き、自分で打った拳銃の弾が自分に跳ね返って死ぬという、みじめな死に方をします。ところが、死んだと思っていた主人公が「タイムスリップ」し、10年前の自分に戻ります。見た目は23歳、中身は33歳の主人公が、自分が歩んできた運命を変え、歴史を変え、やくざの世界でのし上がり、日本一の親分になっていくという、波乱万丈の展開が楽しめる漫画です。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 人は誰でも、タイムスリップし昔に戻って「こうすれば良かった」と思う時があると思います。実際はその様なことはないのですが、この漫画では、タイムスリップした後、あんなに怖かった親分や兄貴の本当の姿、裏の姿を知っているので、恐怖におののくこともなく、10年分の経験を元に、活躍していくその姿が、非常に面白いです。

また、やくざの世界のしきたり、刑務所内の描写に加え、義理人情にあふれる登場人物、裏切り、絆の描き方など、全ての登場人物に個性があり、感情移入することができます。

「子供を殺してください」という親たち 押川剛, 鈴木マサカズ (著) 新潮社

「子供を殺してください」という親たち 押川剛, 鈴木マサカズ (著) 新潮社

アマゾン商品紹介 家族や周囲の教育圧力に潰れたエリートの息子、酒に溺れて親に刃物を向ける男、母親を奴隷扱いし、ゴミに埋もれて生活する娘…。現代社会の裏側に潜む家族の闇と病理を抉り、その先に光を当てる――!! 様々なメディアで取り上げられた押川剛氏の衝撃のノンフィクションを鬼才・鈴木マサカズ氏の力で完全漫画化!

レビュー

どんな話ですか? 実在する精神障害者輸送サービス事務所がモデルとなっている漫画で、引きこもりの人や精神疾患を持つ人を無理矢理ではなくしっかりと説得して医療につなげるという話です。

引きこもり本人とその家族が世間体などを気にするあまり、周囲に相談せずに問題を先送りしていたら、家族では手が付けられないほど悪化してしまったので事務所に依頼するところから話がスタートします。

アルコール依存症の人、エリート教育で心を病んでしまった人、お金でなんでも解決しようとしたがる家族、成人した子供を手放したい考えの親など様々な人が登場します。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 「精神障害者」や「引きこもり」という特殊な人間を描いているのではなくて、精神障害があっても一人の人間として、細かい心理描写があるのでただ単に「精神障害者や引きこもりは怖い」という内容で終わらせてしまっているのではなくて、誰でも些細なきっかけで精神障害者や引きこもりになることはあるのだと知ることができます。

実話に基づいたフィクションなので全ての描写にリアリティがあります。

放置して悪化してしまった精神障害者の入院の難しさ、自身や家族が心に異変を感じても世間体などを気にするあまり最初に精神医療に繋がることへの難しさは特に丁寧に描かれています。

ちいさいひと 青葉児童相談所物語 夾竹桃ジン, 水野光博, 小宮純一 (著) 小学館

ちいさいひと 青葉児童相談所物語 夾竹桃ジン, 水野光博, 小宮純一 (著) 小学館

アマゾン商品紹介 増え続ける児童虐待。すべての子どもたちの幸せのため、駆け出し児童福祉司の相川健太は今日も奮闘する! サンデーでのシリーズ連載開始以来、大きな反響を呼んだ真剣ドラマシリーズが、ついに単行本化!! その命を救うため、その笑顔を取り戻すため、日々戦う大人たちがここにいる!

レビュー

どんな話ですか? これは児童保護施設の話です。育児放棄や虐待など、社会問題の一つとなっていますが、さまざまなケースに応じて保護士や福祉士がアドバイスしたり実際に子どもを保護する様子が描かれています。

「こども」ではなく、なぜ「ちいさいひと」と呼ぶのか、その理由も出てきます。身の回りから聞こえる泣き声や、怪我のあと、それらは本当にしつけや偶然なのか?

ためらわず、相談してもいいのではないか?

また、子育てに悩んだらアドバイスもくれる場所でもあるそうです。

保護する人、うまく育てられない親の気持ち、被害を受けた児童の感情…色々と考えられる漫画です。

そんなことを考える漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 世の中には色々な境遇の人がいます。

私の友人は最近、結婚しました。

彼女が結婚した最大の理由は「同情」だったそうです。

彼女の旦那さんには娘がいました。

2人の娘の母親はネグレクトでした。

年齢のわりに幼い下の娘と、未だおねしょをしてしまう高校生のお姉さん。

部屋もゴミ屋敷のように汚かく、家事も育児も放棄して飲み歩いていた母親は、子どもに全く興味がなかったそうです。

たしかにそれは凄まじい光景だったと思います。

でも、おそらく、その母親にもなんらかの原因があったと思います。

虐待してしまった親の気持ちを知ることもできるのが、この漫画のオススメポイントです。

ろくでなしBLUES 森田まさのり (著) 集英社

ろくでなしBLUES 森田まさのり (著) 集英社

アマゾン商品紹介 【ページ数が多いビッグボリューム版!】帝拳高校にとんでもない奴がやってきた! 泣く子も黙る超弩級のノーテンキ喧嘩ヤロウ、その名も前田太尊!! 入学早々、反目しあう応援団とボクシング部の抗争に巻き込まれてしまった太尊、勝嗣、米示の3人。停学中のボクシング部主将の畑中が戻り、事態は混迷を極める!

レビュー

どんな話ですか? いわゆる不良漫画で、都内の高校を舞台とした作品です。主人公の前田太尊(たいそん)はボクサーの世界チャンピオンを目指す不良で、直情的な単純馬鹿、わがままでどーしようもない性格。しかし、義理を通す心意気や曲がったことが嫌いなところがあり、自然と周りの不良たちもとりこにしていきます。ヒロインである七瀬千秋はことあるごとに他校の不良に絡まれるのですが、必ず太尊が助け出してくれます。自分が戦った相手をも仲間にしながら新しい敵と戦う彼らの男の友情に感動します。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 主人公のキャラクターが素晴らしくカッコいいです。いつもはガキっぽく周りを振り回すのに、いざという時は自分の信念に従って進む姿はまさに男の目指す姿ものだと思います。かつて敵として戦った東京の四天王と共闘する姿は胸が高まって読む手が止まらなくなると思います。また、作品全体のギャグパートも面白く、読んでいて飽きの来ない非常にバランスの取れた作品だと思います。全42巻と読みごたえもありながら、飽きのない漫画です。

クローズ 高橋ヒロシ (著) 秋田書店

クローズ 高橋ヒロシ (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 最強の男・坊屋春道を中心に暴走するはぐれ者。群れることを拒んだアウトサイダーの怒りと友情!!

レビュー

どんな話ですか? 不良達が集まる鈴蘭高校。ここは昔から番長になった人間がいないというほどの不良校、そこに転向してきた坊屋春道やその仲間達の物語。

同じ街にはもう一つの不良高校、鳳仙。バイクチームの武装戦線。いくつもの高校が1つにまとまった黒焚連合。この4つが喧嘩をしたり、お互いを認め合ったり、また、他の地域からきた不良と力を合わせて喧嘩をしたり?そういった漫画になります。

一人一人の個性も強く、皆曲がったことは嫌い。自分のけつは自分で拭くという筋の通った人間達の熱い漫画です。

なぜその漫画をオススメしたいですか? 少年ジャンプ的な喧嘩に勝ったら次にもっと強い敵が来て、それにも勝ったらもっと強いのが来て。という感じのところもありますが、魅力的なのは喧嘩するにも筋が通ってること。自分のことは自分で決着つけようとするところ。また、友達のために体を張れるところ。そういうところは喧嘩や不良というものが好きでない人にも何が心に響くものがあるんではないでしょうか?また男なら若いうちに一度はこんな風に熱くなってみたかったと思うかもしれません。

ザ・ワールド・イズ・マイン 新井 英樹 (著) CoMax

ザ・ワールド・イズ・マイン 新井 英樹 (著) CoMax

アマゾン商品紹介 人並みの倫理観も道徳観も持たない狂気の男・モン、彼に畏敬の念を抱く小心者の爆弾マニア・トシ。 東京都内各所に消火器型爆弾を仕掛けた二人は北上を開始。 同じ頃、東北各地で家畜や人間が惨殺される。犯人は北海道から本州に上陸した超巨大な熊、ヒグマドンと推測される。 大きな“チカラ”を持った両者は、それぞれに動き始めた――。 ▼目次 01 ばくだん 02 パワーボム 03 羆 04 そこのけ そこのけ 05 石コロ 06 オニ 07 王様とマリア 08 天と地

レビュー

どんな話ですか? 人を殺すのになんのためらいもなく、そして理由もなく殺す野獣のようなモンちゃんという男、彼に出会い怒涛の殺人テロ旅行に巻き込まれ運命を大きく狂わされていくトシ。そして圧倒的なパワーで人々を虐殺し、建物を破壊しながら日本列島を南下していく謎の巨大生物ヒグマドンの脅威。この三つが絡み合う重厚なストーリー。人を無差別に惨殺するという点で共通しているモンちゃんとヒグマドンの邂逅で起きる化学反応。かなりバイオレンスなセカイ系。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 初めて読んだ新井英樹作品で、それこそモンちゃんに脳天を叩き割られたような衝撃がありました。一切ごまかされずストレートに描写される殺人描写、人間の基準でまったく測ることのできない「モンちゃん」という生物の恐ろしさや魅力、暴力描写はかなりグロテスクなので耐性がないときついかもしれませんが、ただ読者に衝撃を与えることを狙って演出されているエンタメ的な過激さではなく、命ってなんなんだろうと考えさせられるようなものでした。重厚なテーマも感じますがけして説教臭くはなく、単純にアクション漫画としてもめちゃくちゃ面白いです。初見は先が気になって仕方なかったです。精神力を試されるようなシーンの向こうに人生が変わるような世界が待っていると思います。今でも何度も読み返しています。

蟻の王 伊藤龍, 塚脇永久 (著) 秋田書店

蟻の王 伊藤龍, 塚脇永久 (著) 秋田書店

アマゾン商品紹介 日本の全てを牛耳る財閥の長・六道鬼三郎が死んだその瞬間、鬼三郎の隠し子である田舎ヤンキー・亜久里四郎の生活は一変! ナイフやボーガン、日本刀に拳銃と何でもアリのサバイバルバトルに巻き込まれて…!? 最強ヤンキーVS国家権力! 前代未聞どころではないバイオレンスがここにある!!

レビュー

どんな話ですか? 「月刊少年チャンピオン」で連載中の作品。地元の不良たちに恨みをかっている主人公は、毎日けんかを売られる生活を送っていた。実は、日本有数の財閥の隠し子で、最強の不良少年「亜久里四郎」が、自分の周りの人々を巻き込み、時には戦い、味方につけていく。権力に逆らい、自らの道を行く人間達を「蟻」と表現し、その蟻の王を目指す男達の生き様を描く。主人公以外にも破天荒な登場人物が数多く登場し、バイオレンスなバトルが繰り広げられる。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 男が好きそうなバイオレンスバトル系のマンガ。また、非常に絵のクオリティが高く、バトルシーンや少しいやらしい描画などもあるが、とても見やすく、サクサク読める内容となっている。また、バトルシーンでは、圧倒的な暴力と知力を武器に敵対勢力や襲ってくる人たちを退治していく描画が爽快。また、背景描画や内容なども現代をモチーフに描かれているため古臭さなどがないところも高評価。男が好きそうではあるが女性も引き込まれる内容になっている。

野望の王国 雁屋哲 , 由起賢ニ (著)  日本文芸社

野望の王国 雁屋哲 , 由起賢ニ (著)  日本文芸社
アマゾン商品紹介 東大法学部の学生にして、神奈川県最大の暴力組織・橘組の組長・橘征蔵の妾腹の子である橘征五郎は、暴力による日本制覇という恐るべき野望を抱いていた。その思想に深く共鳴した片岡仁とともに、野望実現のために動き出した彼らの前には、征五郎が敬愛する兄であり、最大の敵となる橘征二郎がいた。野望に身を焦がす男たちの壮絶な死闘が幕を開ける!!

レビュー

どんな話ですか? 東大法学部の学生である橘征五郎と片岡仁。この二人は日本を暴力で支配しようという野望を持っていた。

実は橘征五郎は神奈川県下最大の暴力団・橘組の組長の息子だった。征五郎は父親の死をきっかけにして片岡や幼なじみのトクとともに行動を起こす。

だが征五郎たちの前には橘組を継いだ兄・征二郎や東大法学部の先輩である川崎中央署署長・柿崎憲たちが立ちはだかることに。さらには日本の黒幕をも敵に回してしまう。征五郎たちの野望は実現するのか-

なぜその漫画をオススメしたいですか? まず絵柄が濃いということ。内容がものすごいのにも関わらず濃すぎる劇画のお陰で全く違和感なく読めるということ。ときたま見せる顔芸は必見です。

そして内容が荒唐無稽ということ。とにかくたくさん人が殺されます。何十台の戦車を道路の真下に埋めるということもありました。なので100人単位で殺されるのは当たり前です。そして爆破シーンもあり舞台の川崎市は大事故で破壊もされました。

とにかくそのむちゃくちゃぶりが魅力(?)の劇画です。