G戦場ヘヴンズドア 日本橋ヨヲコ (著) 小学館

G戦場ヘヴンズドア 日本橋ヨヲコ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 マンガ家マンガの傑作、特典多数にて復活!マンガを愛する高校生の鉄男。人気マンガ家の父を憎む高校生・町蔵。運命的な出会いを果たした正反対なタイプのふたりは、青春と呼ぶにはあまりにも過酷な「表現」の世界へと今、足を踏み入れる–!
「作品を生み出す事とは」「戦友とは」という2つのテーマをマンガ家とその卵たちの目を通して描ききり、「マンガ家マンガの伝説」と呼ばれた傑作が今、完全版として鮮やかに蘇る!!
【編集担当からのおすすめ情報】「月刊IKKI」にて連載され、今なお強烈な輝きを放つ『G戦』が作者・日本橋ヨヲコ氏の画業20周年を記念して復刊されることになりました。当時と同じ、全3巻での発売となります。雑誌掲載時のカラーページの復活に加えて新たに多彩な描き下ろしページを装填。さらに、単行本未収録作品の『粋奥』も収録したまさに完全版の名にふさわしい一冊! ぜひお買い求めを!
どんな話ですか? 高校生の堺田町蔵は、ベテラン人気漫画家である父親を憎んでいた。
母親が出ていく時も漫画の執筆を優先した父を許せずにいた町蔵は、同じく敏腕編集者の父に捨てられた同級生の鉄男に素晴らしい漫画の才能を見出し、互いの父を見返す為に合作漫画の制作にとりかかる。
しかし鉄男は母に自作の漫画を否定されて以降描きたいテーマがなく、入院中の母親の治療費を稼ぐのが目的で、筆をとる虚しさを持て余していた。
はたして二人は互いの父親を超える傑作を世に送り出せるのか?
漫画に賭けた高校生の青春を描く。
なぜその漫画をオススメしたいですか? プライドをこじらせた町蔵と根暗で気弱な鉄男、正反対の高校生のバディものとして抜群の読みごたえです。鉄男は漫画の天才であり、素晴らしい作品を世に生み出しますが、そこに情熱が伴わない欺瞞に苦悩していました。一方の町蔵は努力家の凡人にすぎず、鉄男の圧倒的な才能に格の違いを見せ付けられます。二人の友情と葛藤を軸に、双方の父親との確執が描かれていきますが、漫画のプロフェッショナルとして家庭すら犠牲にする覚悟には戦慄を禁じ得ません。日本橋ナヲコ作品の特徴に挙げられる太くクッキリした線は非常に力強く、人物にビビッドな存在感を与えています。セリフ回しも大変独特で、Gペンの線上を戦場にひっかけたタイトルセンスが秀逸です。町蔵の凡人故の苦悩と鉄男の天才故の苦悩、両者の対比によって才能の有無が成否を決める商業漫画の世界のシビアさが身に迫りました。巻数は少ないですが、根強いファンに支持されている隠れた傑作です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 熱い青春ストーリーが読みたい人
漫画家をめざしている人
漫画が好きな人
正反対のバディものが好きな人
天才と凡人のドラマが見たい人
読んだことによるエピソード 特になし

not simple オノ・ナツメ (著) 小学館

not simple オノ・ナツメ (著) 小学館

アマゾン商品紹介 普通の幸せを求めた青年が辿る“単純ではない”旅の物語ーー俊英、オノ・ナツメ未完の衝撃作、完全版として全1巻で待望の復刊!
どんな話ですか? マフィアの娘の恋人に仕立てられ、人違いで殺されてしまった不幸な青年・イアン。
小説家でイアンの親友のジムは、彼の身の上を調べるうちに、イアンが実に複雑な半生を辿っていたことを知る。
崩壊家庭に生まれたイアンは、幼い頃から何故か両親に冷遇され孤立していた。
唯一姉だけがイアンに愛情を注いでいたが、それにはある家族の秘密が関与していた。
やがてイアンはアルコール依存症の母親の酒代を稼ぐため、売春を行うようになるのだが……。
オノナツメが描く、孤独な青年の数奇な半生。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 読後感のやりきれなさはヘヴィ級です。洋画のようにスタイリッシュに洗練された絵柄と空気感で描き出される、あまりに過酷なイアンの人生に胸が痛んでたまりません。自分に身に覚えない事で周囲に疎まれ孤立を余儀なくされた、イアンの境遇がやるせないです。彼が心優しく繊細な青年として描かれているだけに、もっと早くに手をさしのべてくれる人はいなかったのか、他の結末はなかったのか後々まで考えてしまいます。過剰な演出は一切せず、ストイックに淡々と進行するので、純文学の趣さえあります。作中イアンの死を悼む数少ない人物であるジムの本音が明らかになるくだりは、両者のすれ違いが切なすぎて涙なしには読めませんでした。重苦しくて気が滅入る話ですが、読んだら一生忘れられない底力を持っています。
どんな人に読んでもらいたいですか? 鬱展開に耐性がある人
ガツンとくる話が読みたい人
海外ドラマや洋画のような、オシャレな雰囲気の漫画が読みたい人
読んだことによるエピソード 特になし

私のジャンルに「神」がいます 真田 つづる(著) KADOKAWA

私のジャンルに「神」がいます 真田 つづる(著) KADOKAWA

アマゾン商品紹介 憧憬、羨望、執着、嫉妬、愛…同人活動をする者達のほぼ全てがここにある。類まれなる文章力で二次創作界に燦然と輝く天才字書き・綾城(あやしろ)。同ジャンルの者達はその作品に焦がれ、打ちひしがれ、彼女に馴れ馴れしくリプを飛ばす「おけけパワー中島」への憎悪をくすぶらせていくのであった……。天才字書きをめぐる創作者たちの葛藤を綴った連作。書籍描きおろしとして、綾城が小説を書き始めた頃を描いた「天才字書きの生まれた日」を収録。綾城と中島が出会ったばかりの時期が明かされます。
どんな話ですか? 二次創作字書きとして他の追随を許さぬ実力を誇り、神とまで崇められる存在・綾城。
同ジャンルの腐女子たちは綾城に憧れて祭り上げるものの、その圧倒的なカリスマ性故に近寄りがたく、綾城に気軽にリプをとばす「おけけパワー中島」なる謎の人物への嫉妬を募らせていく。
マイペースにジャンルを渡り歩く綾城の一挙一動に翻弄され泣き笑いする二次創作字書きたち。
過疎ジャンルにハマってしまった腐女子や失踪した神を徹底追跡する腐女子など、女オタクの感情の相克を生々しく描いてSNSで話題沸騰した漫画。
なぜその漫画をオススメしたいですか? SNSで数万RТを叩きだした話題作。二次創作字書きの腐女子というフィクションにおいて表面化されずにきた層に焦点を絞り、他者との比較や周囲の評価を常に気にせざるをえない彼女たちの生態をリアルに描き出しました。いわゆる同人あるあるネタが多く、Twitter文化に馴染んだオタクは共感の嵐です。
どのジャンルでも素晴らしい作品を上げ続け、神字書きとして絶対的な地位を築く綾城。
誰もが認めざるえない彼女のカリスマ性もさることながら、本作は群像劇としても読みごたえたっぷりです。一口に二次創作字書きいえどスタイルは千差万別で、綾城に心酔し振り向かせたいと邁進する者、凄さは認めながらも解釈違いから憎しみに転じる者と、全員が異なる距離感やモチベーションで「神」を認知しているのが興味深いです。綾城を巡る人物相関図の複雑さには正直引きますが、自意識の肥大した二次創作字書きの面倒くささや執筆の苦楽が伝わってきて、ずぶずぶ虜になります。
どんな人に読んでもらいたいですか? 腐女子
女オタクの生態に興味がある人
二次創作に興味がある人
同人作家あるあるネタが気になる人
Twitterやpixivの利用者
読んだことによるエピソード 特になし

不思議な少年 山下和美 (著) 講談社

不思議な少年 山下和美 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 あらゆる時代とあらゆる場所を「彼」は訪れる。――終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。19世紀末のロンドンを懸命に生きる身寄りのない少女。生きる目的を知らぬまま戦国乱世を駆け抜けた1人の青年。それはいつの時代も変わらない人間らしい生き方。そこに1人の少年がいた。永遠の生を持って「人間」を見つめる不思議な少年が。『天才柳沢教授の生活』の山下和美が人間の光と闇をきらびやかに描く新シリーズ、堂々のスタート!
どんな話ですか? 時空を超えてあらゆる時と場所に現れる不思議な少年。永遠の命を持ち音楽を心より愛する彼は、ある時は孤独な独裁者のもとに、ある時は囚われの青年のもとに訪れて道を指し示す。
はたして神か悪魔か、善悪の価値観を超えて人間を翻弄する不思議な少年の正体とは?
彼に出会った事で大きく運命を変えられた者たちを中心に描く、壮大なスケールのヒューマンドラマ。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 正体不明、神とも悪魔とも判じかねる不思議な少年が狂言回しとなるヒューマンドラマ。善悪や正邪の価値観を超越し、戦争や破壊をただ見守る少年のミステリアスな存在感もさることながら、本作の醍醐味はやはり少年が出会った人々が辿る数奇な運命に尽きます。
天才がいれば凡人もおり、独裁者がいれば奴隷もいますが、彼らの多くが少年との接触によりなにがしかの影響を受け、思いがけぬ方向に人生を変えていきます。それは世界の命運すら巻き込む規模に広がる事もあれば個人の内面のささやかな変化にとどまるケースもあり、人によって様々です。少年と視点を共有し、彼らが歩む軌跡を見守る中で、読者の心には深い感動が沁み渡ります。特に音楽の比重が占める割合が大きく、天才的な歌唱力の持ち主ながらステージに上がるのを望まず去った人物のエピソードなど、人生において本当に大切なのは名誉か、それとも自分に正直であることか考えさせられました。
挑戦的なエピソードも沢山あり、キャラクターの夢オチや妄想オチのみならず、サザエさんの某キャラクターが非常に印象的な役どころでゲスト出演する話には衝撃を受けました。人間の本質とは何か、哲学的な命題に向き合った名作です。
どんな人に読んでもらいたいですか? 骨太なヒューマンドラマを求める人
人間とは何か知りたい人
魔性の美少年が好きな人
SF・ホラー・ファンタジー、様々なジャンルの話を一度に楽しみたい人
哲学が好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

観用少女 川原由美子 (著) 朝日新聞出版

観用少女 川原由美子 (著) 朝日新聞出版

アマゾン商品紹介 途方もなく高価で、この世のものとは思われぬほどの美しい姿をし、ミルクと砂糖菓子と愛情を栄養として育つ“観用少女”。その極上の笑顔に魅せられた人々の、愛と喜びと悲哀を描いた傑作シリーズ。連載当初より、数多くの読者に愛読されてきた、超ロングセラー作品が装いも新たに登場。シリーズの全作品を3巻に収録。
どんな話ですか? ある店でのみ販売されるミルクと愛情を糧に生きる美しい少女人形、観用少女(プランツ・ドール)。
ある者は消えた娘の身代わりとして、ある者は老人ホームの慰問用に、高額な代価を払って様々な事情で買い求める。
しかし店主との約束を破りミルク以外を与えてしまった時、観用少女は所有者すら想像だにしない変貌を遂げるのだった。
美しいドレスで着飾り、愛されるために買われた先で彼女たちを待ち受ける数奇な運命とは。
ネムキで連載されていたオムニバス。
なぜその漫画をオススメしたいですか? とにかく繊細で愛らしい絵柄で描かれる、観用人形たちが美しいです。細かく描き込まれたドレスやフリル、レースだけでも見ごたえあります。観用人形たちは言葉を喋れずほぼ無表情ですが、所有者と心が通じ合えば淡い微笑みを浮かべ、別れに際しては涙を零すこともあり、儚げな存在感の虜になります。基本一話完結のオムニバスで、様々な動機から観用少女を買い取った人々に焦点があたります。彼らと観用少女の関係性は様々で、父娘あるいは恋人のような絆を育む者から、利己的な感情に駆られた挙句店主との約束を破り身を滅ぼすケースまで多岐に及びます。
大人の為のおとぎ話といったメルヘンチックな赴きながら、欲や金、愛憎に翻弄されて破滅に至る人間の愚かさを描いた話も多く、ヒューマンドラマの趣を呈します。
その一方で親子愛や家族愛にフォーカスした心温まるエピソードも沢山あり、観用少女をモノと見なすか人と見なすか、どう扱うかでいかようにも変わりうる、人間の在り方の奥深さを考えさせられました。
どんな人に読んでもらいたいですか? 少女漫画好きな人
ビスクドールのように儚く美しい少女が好きな人
ヒューマンドラマが好きな人
フリフリのドレスや小物が好きな人
親子愛や家族愛に感動したい人
読んだことによるエピソード 特になし

ヨイコノミライ! きづきあきら (著) 小学館

ヨイコノミライ! きづきあきら (著) 小学館

 

アマゾン商品紹介 高校の漫画研究サークルで、ゆる〜い青春を謳歌してきた部員達。自分勝手で気ままな空間を各々気に入っていたのだが、ある時異物が混入する!毒を持つ可憐なその女生徒にかき乱されるサークルの行方は……?
どんな話ですか? とある高校の漫画研究会が舞台。
不真面目な部員ばかりが集うなか、唯一やる気のある主人公・井上広海は、保健室登校の女子生徒・青木杏にどうしたら皆が真面目に部活動に取り組んでくれるか相談する。
広海にアドバイスを乞われた杏はやがて部室に出入りし始め、彼女に言葉巧みに唆されたメンバーたちは部誌の制作にとりかかる。
漸く本格的な活動ができると喜ぶ広海だが、杏の本性は漫研の撲滅を目論むサークルクラッシャーだった。
杏は口先ばかりで何もしないメンバーらをひどく軽蔑し、裏で「夢潰し」と称して人間関係をひっかき回す。杏の暗躍と部員たちの未熟さのせいで部誌作りは暗礁に乗り上げ、メンバーそれぞれの秘密が暴かれていく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? 可愛い絵柄と毒のある作風のギャップがたまらない作者の初期の代表作。
むちむち肉感的でフェティッシュな美少女ヒロインのデザインは、萌えキャラ好きな男性にも受けそうです。高校の漫研という狭い空間内で展開するエピソードが主ですが、出てくるオタクが皆自意識の肥大した痛いキャラなので、黒歴史を蒸し返されます。
漫研の部員はメンヘラリスカ僕っ娘に声優志望のぶりっこギャル、理論武装の自惚れオタク、壁サー同人作家のストーカーなどいずれ劣らぬ問題児ばかり。サークルクラッシャーなんて概念がまだ存在しない時代に描かれたにもかかわらず、本作のキーパーソンとなる杏は、ただそこにいるだけで人間関係を破綻させる魔性のヒロインとして危ない魅力を放ってます。
同人作家(志望)あるあるに悪意をプラスしたネタが延々描かれる為、身に覚えがあるオタクは過去にやらかしてしまった自己嫌悪がぶり返すことうけあいです。
基本的に鬱展開続きで、ラストも一部を除いて救われない結末をむかえますが、この後味の悪さが癖になります。
どんな人に読んでもらいたいですか? ヤンデレ・メンヘラが好きな人
サークルクラッシャーものが好きな人
オタクの話が好きな人
鬱展開に耐性がある人
むちむちぼいんな美少女キャラが好きな人
読んだことによるエピソード 特になし

オールラウンダー廻 遠藤 浩輝 (著) 講談社

オールラウンダー廻 遠藤 浩輝 (著) 講談社

アマゾン商品紹介 総合格闘技『修斗(しゅうと)』に打ち込む高校生の廻(メグル)は、小学時代の友人である喬(タカシ)と、リングの上で7年ぶりの再会を果たす。しかし、昔は気の合う仲だった2人だが、育った環境の違いからタカシはメグルを敵視する。再会の喜びを交わすことなく、旧友同士の試合が始まってしまうのだった――。
どんな話ですか? 総合格闘技修斗を始めた主人公・廻。初めは情熱もなかったが、ライバルや仲間に触発されながら次第に真剣に取り組み、成長してゆく。
なぜその漫画をオススメしたいですか? ・派手な必殺技などはなく、堅実にじっくりと格闘技を描いて行く漫画です。・画力が高くコマ割りも巧みなので、格闘シーンの立ち位置や動作がよくわかり、実際の試合を見ているような面白さです。空手、柔道、ボクシングなど、いろいろな格闘スタイルの選手が登場します。・それぞれの登場人物の悩みや事情なども描かれており、人間ドラマも見どころの一つです。
どんな人に読んでもらいたいですか? 本格的な格闘漫画を読みたい人
読んだことによるエピソード この作品を読んだ友人は、その後格闘技を始めました。